還暦からのネイチャーフォト

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2017年 05月 24日

続2017GW(長野編・群馬編)


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今年のGWは群馬の山荘に長期滞在した
実際には東京に雑用があり2回戻ったのだが、4月29日から5月20日までの3週間のうち2週間を山荘で過ごしたことになる
この3週間で山の風景は激変する 枯れ木の山が緑の山に変わってしまうのだ
前半の様子は前号・前々号のブログ(2017GW)でご紹介済みなので、滞在の後半に撮影した写真を整理していくことにしたい

戸隠の春
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世の中一般のGWが5月7日に終わり渋滞が解消した5月8日、戸隠の森林公園に出かけた
このシーズン何回も戸隠を訪れているがここは年によって全く様相が異なる
一面に花が咲いて春を満喫できる年もあれば完全な雪景色の年もある
今年は後者の方で周囲には雪が多く残り公園内のミズバショウは咲き始めたばかりでいまいちだった
公園内はバードウォッチャー(というより撮影者)がやたら多かったが、大した鳥も見られなかった

ミズバショウ
とにかく森林公園のミズバショウは貧弱な印象だった
周囲に雪が残っているので委縮しているのかもしれないが小さくて元気がない
公園を出てから別の場所を探し、どうにか春らしい雰囲気の群落を見つけることができた
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リュウキンカ
リュウキンカとミズバショウはセットで撮ることが多い
白と黄色の対比が春のイメージにピッタリだからである
森林公園のリュウキンカは入口近くの池にわずかに見られた程度だったが、別の場所で元気なリュウキンカを見ることができた
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アズマイチゲ
アズマイチゲは雪解けと同時に芽を出し花を咲かせる代表的な春の花
戸隠森林公園は奥のほうへ行くとアズマイチゲが一面に咲いていた記憶があるのだが、今年は数えるほどしか見られなかった
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キクザキイチゲ
同じキンポウゲ科の花で、アズマイチゲによく似ているのだがこちらは群生する傾向が強い
白い花と紫の花の両方があって紫のほうは一目でキクザキイチゲとわかるが、白いキクザキイチゲは葉の形までチェックしないと識別ができない
キクザキイチゲの花柄は有毛、アズマイチゲは無毛という相違点もある
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ゴジュウカラ
森林公園は野鳥の多いところで望遠レンズ付きカメラを持った撮影者が多いが、今回はめぼしい鳥は出なかった
ゴジュウカラはわが山荘のフィーダーにいくらでもやって来るのだが、周囲のカメラマンが追いかけているとつられてシャッターを押してしまう
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ヒガラ
ヒガラも群馬の山荘で見られる鳥だが数は少ない(エサ台に寄り付かない)
コガラやシジュウカラによく似ているが、頭のてっぺんの丁髷がかわいい
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コサメビタキ
かわいいという点では、カラ類よりはこちらのヒタキ類のほうがいかにも小鳥らしくかわいい
コサメビタキは日本で繁殖する夏鳥なのだがどちらかというと関東より北の方に行ってしまうようで旅鳥の印象が強い
白いアイリングとくちばしの下側のオレンジがチャームポイントだ
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蓼科の春
蓼科(八ヶ岳南麓)を訪れたのは5月19日
白馬、戸隠、蓼科と長野県の観光地は群馬県の山荘からだいたい100キロの地点にあり片道で2時間半くらいかかる(季節感を楽しみながらの下道ドライブは楽しい)
ターゲットはヒメギフチョウの撮影
例年だとGWの白馬村でギフチョウ、ヒメギフチョウの両種が撮影できるのだが今年はギフチョウだけしか撮ることができなかった
年を取ると「季節ごとの自然」にこだわりが生じて、なぜか「今年のヒメギフチョウ」を意識してしまうようだ

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ヒメギフチョウ
ギフチョウとヒメギフチョウはあまり外見に差がない(後翅外縁の斑紋が橙色か黄色か、前翅亜外縁の黄条が内側へずれるかずれないかが識別ポイント)
普通の人であれば同じように見えてしまう蝶でも、こちらは原点が蝶屋(昆虫少年)なので全く別の蝶なのである
そのヒメギフチョウに今年もマイフィールドで出会うことができた
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ミヤマセセリ
少年時代から馴染みの「春の雑木林の蝶」
最近は関東近郊の雑木林に出かけることがほとんどなくなってしまい今年初対面である
ミヤマセセリといえば翅を拡げて日光浴をするシーンを思い浮かべるが、今回はスミレの花で吸蜜していた
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オオルリ
ヒメギフチョウのフィールドで出会った野鳥はオオルリ
めったに撮れない正面からの写真だが残念ながら少しピントが甘くなってしまった
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ホテイラン
希少種の野生蘭なので場所はコメントしないがホテイランを見つけた
形状的にユニークなランだが色彩的にも素晴らしい
どうしたらこのように美しい自然を永く維持していけるだろうか(希少動植物の採集禁止、保有禁止の全国的な法制化は絶対必要だと思う)
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山荘の野鳥
ここからは群馬編
1時間圏内にいくつかフィールドがあるが湯の丸高原や野反湖などはまだ冬景色で近場の探索となる
まずは山荘から撮影できる野鳥から整理しておきたい

コガラ
ベランダのフィーダーにやって来る常連はコガラとゴジュウカラ
秋から冬にかけてはこの2種にシジュウカラとヤマガラが加わり大騒ぎだったが春になって数が少なくなった
コガラは人なれしていて2~3mの距離でも平気で寄って来るが、なぜか望遠レンズを向けると逃げてしまう
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ゴジュウカラ
キツツキ類のように木の幹にとまる鳥なので昆虫食がメインかと思っていたが、実はヒマワリの種が大好物で山荘のフィーダーの常連である
1枚目の写真は下尾筒の赤褐色が鮮明なのでオスのようだ
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ヤマガラ
フィーダーに集まるカラ類の中で最上位はヤマガラだ
鳥同士が争いをするわけではなく、先客がいる場合近くの枝で順番を待つのが暗黙のルールのようだが、なんとなく序列があるように見える
ヤマガラには他の鳥がいろいろと忖度してくれるような風格がある
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キビタキ
キビタキは昆虫食でフィーダーには寄り付かない
ただベランダの先にあるバードバスは大好きなようでオスもメスも水浴びに来てくれる
一時キビタキが見られなくなったような時期もあったが、ここのところ安定して山荘付近をテリトリーにしている個体がいるようだ
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フクロウ
ここ数年、夜になると山荘周辺でフクロウの鳴き声が聞こえていたが、今年は撮影に成功した
フクロウは小鳥よりもはるかに大きく存在感があるのだが、飛ぶときに音を立てず気配を消してフワッと現れるのが不思議である
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箱島の春

群馬県東吾妻町に箱島という地域があり、「箱島湧水」として知られる名水が湧き出す小さな渓谷がある
関越道渋川インターから草津・長野原に向かう途中にあるので年に1度くらい立ち寄るのだが、この時期この場所にウスバシロチョウが発生する
今年も山荘へ向かう途中立ち寄ってみた
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ウスバシロチョウ
タイミングはぴったりでウスバシロチョウは多数飛んでいた
東京近郊にも多い蝶で高尾山周辺でも見ることができる(中学時代は5月になると採集に行った)
最近ではあまり東京郊外へ出なくなったし、ウスバシロチョウも激減したと聞いている
この蝶も季節限定の蝶なのでギフチョウの後会いに行くのが恒例だがそれほど希少種ではない
アゲハチョウ科の蝶なのに外見がシロチョウなので紛らわしい(図鑑によってはウスバアゲハという名前を使っているが、蝶歴65年になる自分にはあくまでもウスバシロチョウである)
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ツマキチョウ
メスのツマキチョウがカキドオシで吸蜜していた
この蝶は最近数が増えたような気がする
ショカツサイやセイヨウカラシナなど繁殖力の強い帰化植物を食草とするせいだろうか
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コミスジ
普通種の蝶なので夏になるとあまり意識しなくなるが、春の初めは初対面の感動がある
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ヒロハコンロンソウ
名水の流れに近いところではアブラナ科のヒロハコンロンソウが目立った
大型だが清楚なイメージの花である
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キュウリグサ
道端にキュウリグサと思われる花を見つけた
花の直径が2ミリ程度の小さな花でマクロレンズで撮影するのが適切だと思うが持ち合わせがなく望遠レンズで撮影した
図鑑だけが頼りの独学なので間違っている可能性もあるがいろいろ推理していくのも楽しい
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ジュウニヒトエ
ジュウニヒトエは道路脇の崖になっている場所に咲いていた
昔、奥武蔵方面でよく見た記憶があるが、久しぶりの出会いである
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カキドオシ
同じシソ科の植物だがこの花はどこにでもあるような気がする
結構花が大きいので遠くからも目立つ植物だ
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ホウチャクソウ
この花はユリ科のホウチャクソウでいいと思う
図鑑には似たような植物としてワニグチソウというのがあり、相違点がいまいちわからない
どなたか植物の先生になっていただける方はいらっしゃらないだろうか
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クサノオウ
花が黄色く4弁なので一見アブラナ科かと思うがケシ科の植物である
群生するほどではないがまとまって咲く傾向があり、この時期には見かけることが多い

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バラギ湖の春
バラギ湖は山荘から30分で行けるマイフィールド
山荘からは標高差があるので季節が遅く5月2日に歩いた時は完全な冬景色だった
5月20日、そろそろズミの花が咲くころかと再訪してみたがあたりはまだ早春
今年は季節の進行が遅いようだ
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ズミ
5月下旬になると白いズミの花が湖面に映えて美しい、というのがイメージだったが今年はそうでもなかった
湖畔のズミはまだ蕾、その蕾が写真のように真っ赤でだいぶ印象が違った

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ヤマガラシ
全体的な湖畔のイメージカラーは黄色だった
アブラナ科のヤマガラシが花盛りなのである
このヤマガラシ、どうも繁殖力の強い外来種のハルザキヤマガラシのようで、バラギ湖周辺以外でも道路脇を黄色く染めている
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ムラサキケマン
ムラサキケマンは咲いていたがこの植物を食草とするウスバシロチョウは未発生だった
こちらは春が始まったばかりのようだ
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アカネスミレ
スミレの花は多かったがほとんどタチツボスミレだった
中に赤紫の濃いスミレを見つけ側弁を確認すると有毛だった
こちらはアカネスミレのようだ
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サクラソウ
バラギ湖の周辺には野生のサクラソウが多い
今年は時期が早かったようでわずか2~3株しか確認できなかった
1~2週間すればもっと増えると思う
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フデリンドウ
リンドウを見つけた
春に咲くリンドウにはハルリンドウとフデリンドウがありよく似ている
根元にロゼッタがないのでフデリンドウのようだ
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コムクドリ
野鳥に関するこの日の収穫はコムクドリ
桜の1種と思われる白い花にカップルらしい2羽のコムクドリが遊んでいた
花の蜜を吸っているというより花びらを食べているように見える
いかにも春の雰囲気が感じられて撮影しながら楽しい時間を過ごした
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# by mustachio | 2017-05-24 17:00 | Comments(0)