還暦からのネイチャーフォト

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2017年 09月 17日

ワイゲオ島探訪記(野鳥編)

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今回のワイゲオ島訪問の主要目的はアカミノフウチョウとベニフウチョウという固有種の極楽鳥を撮影することであった
結果として2種類の極楽鳥に出会うことができたので「目標達成」ということになる

ただ、なんとなく「当て外れ」の感があるのは他の鳥が少なく、鳥との距離が遠かったことである
ブログには公開済みだが昨年11月、オーストラリアのダーウィン周辺を旅行し多数の野鳥を間近に見た感動が今でも残っている
ワイゲオ島はダーウィンのすぐ北側にあり自然が残されている地域なので事前の期待は大きかったのだが、残念ながら近い距離に鳥が出てくれなかった

このコメント、以下にアップしていく写真が我ながらレベルが低いものばかリなので事前の「言い訳」である
なお掲載順は一応学術的に図鑑分類順である


シラボシリュウキュウガモ Spotted Whistling-duck
しょっぱなから色のないシルエット写真の掲載で気が引けるが、識別は同行のベテランバードウォッチャーの方によるもので間違いない
他にはカモは出てきていない

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クロサギ Pacific Reef-heron
クロサギは日本でも見ることができる
ただ黒色型と白色型があり、白色型は真っ白なのにクロサギというからややこしい
ワイゲオ島のクロサギは私のような素人にもわかりやすい黒色型だった
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ハシブトゴイ Rufous Night-heron
日本のゴイサギによく似ているが背中が青ではなく赤茶色をしている
昨年の北オーストラリアでも出会っているオセアニア~南アジアの鳥だ
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オーストラリアクロトキ Australian Ibis
クロトキは頭と脚が黒いのでクロトキと呼ばれるが全体は真っ白なトキだ(頭部は黒い皮膚が露出しているため黒いのであって羽毛は白い)
アジアに住むクロトキとオーストラリアに住むオーストラリアクロトキはよく似ているがオーストラリアのほうは尾の部分が黒い
ワイゲオ島のクロトキはアジアではなくオーストラリアのほうのようだ
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ミサゴ Ospray
島には哺乳類があまりいないような印象だった(トカゲやヤモリなどは多かったが)
そのため猛禽類もあまり見かけなかったが魚食系のミサゴは別格なのだろう
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カンムリカッコウハヤブサ Pacific Baza
初めて見る鳥だと思う
後頭部に丁髷のある面白い姿なのでクリアな写真が撮りたかったが、とにかく距離が遠く望遠レンズで撮影して部分拡大するしかないので、丁髷がやっとわかる程度が精一杯であった
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カワリオオタカ Variable Goshawk
カワリオオタカのカワリというのはヴァリエーションが多いという意味のようで全体がグレーの個体、白い個体、茶色い個体などがいるようだ(1個体が変身するわけではない)
この個体は平凡な茶色系だった
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シロガシラトビ Brahminy Kite
白頭鷲のようにカッコいい鳥だが鷲ではなく鳶
実は東南アジアでは普通に見られる鳶で今までに何度も撮影している
ワイゲオ島でも数は多く飛翔写真は何枚も撮ることができた
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バラムネオナガバト Amboyna Cuckoo-dove
バラムネというのは胸の色がバラ色ということ
写真は残念ながらシルエット状態で色がお見せできないが尾が長いことだけは確認できる
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ヒノマルヒメアオバト Orange-bellied Fruit-dove
木のてっぺんに小鳥が何羽か集まっているが下のほうの2羽に注目いただきたい
英名が示すように腹が鮮やかなオレンジ色の小さなハトである
和名のほうはいつ頃の命名か不明だが、もしかすると日本軍が統治していたころの名残かも知れない
距離が近ければ鮮明に撮れるのだがはるか遠くの高い木の上なので450ミリの1.4倍リアコンでもこの程度にしか撮れなかった
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アカメミカドバト Pinon's Imperial-pigeon
東南アジアはハトの種類が多く楽しいが、インペリアルピジョンの仲間は大型で美しいハトが多い
1枚目の飛翔写真でも顔に光があるので確認できるが、目の周りのオレンジ色のアイシャドウが印象的だ
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バラムネミカドバト Zoe Imperial-pigeon
こちらのインペリアル(帝鳩)はバラムネ
幸いシルエットではないので色は確認できる
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パプアガマグチヨタカ Papuan Frogmouth
フログマウス(ガマグチヨタカ)は北オーストラリアでも見ている
オーストラリアでは目の前数メートルの所でシャッターが切れたが、今回は30m以上先の木の上だった
枝の上に寝ているのでわかりにくいが顔は同じだ
オーストラリアのものとパプアのものは種のレベルでは別種だというが相違点は不明である
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シラヒゲカンムリアマツバメ Moustached Treeswift
このアマツバメは以前フィリピンでもお目にかかっているが、木の上の一定の場所にとまり虫などを取ってはまた元の場所に戻るという習性がある
ちょうどミドリシジミのオスがテリトリーを張るのと同じような行動だ
顔には白い口ひげがあるので英名にMoustachedと表現されるが、私のハンドルネームmustachioも同じ意味で特に親しみを感じている
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パプアシワコブサイチョウ Blyth's Hornbill
今回ツアーの主役はフウチョウ(極楽鳥)だがサイチョウも準主役級のスターだった
図体がでかいので距離が遠くとも迫力のある写真が撮れる
このサイチョウはパプアの固有種でしかもこの島ではこのサイチョウしか住んでいない
4枚の写真のうち前の2枚がメス、後の2枚がオスである
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チャバラワライカワセミ Rufous-bellied Kookaburra
南の島なので大型のカワセミ類は多かった
こちらはワライカワセミだが、ブルー系で昔オーストラリアのケアンズで見たワライカワセミよりはるかに美しかった
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ヒジリショウビン Sacred Kingfisher
このカワセミは島の中のいろいろなところで出会った
日本のカワセミにも似ていてかわいい
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シロガシラショウビン Beach Kingfisher
こちらのカワセミは初対面
サイパンなどに多いナンヨウショウビンによく似ているが白い部分が多いので「海の若大将」をイメージさせる
撮影したのは宿泊したロッジの構内で重くて長い560ミリのレンズが使えたためクリアな映像をものにすることができた
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ブッポウソウ Dollarbird
日本では数が減っているといわれる夏鳥のブッポウソウがあちこちで見られた
9月に赤道直下でウロウロしているブッポウソウは渡りをしないということだろうか

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ヤシオウム Palm Cockatoo
このオウムは全くの初対面
ちょっと暗い場所だったので画像の鮮明さに難点があるがいかにもオウムらしい表情が見られた
デザイン的に超個性的な鳥である
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キバタン Sulpher-crested Cockatoo
キバタンは子供のころからなじみ深いオウム(終戦後の動物園に数多く飼われていてオウムといえばキバタンのことだった)
ジャングルの周りを飛び回るのは確認できたが近くにとまってはくれなかった(アップの写真はケージの中のキバタンである)
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オオハナインコ Eclectus Parrot
オオハナインコとは1か月ぶりの再会
その時のブログにリンクを貼ったのでご参照いただきたいが静岡の掛川花鳥園でオオハナインコのオスメスを撮影している

ワイゲオ島にオオハナインコがいることはあらかじめ予習済みだったが、島内には意外と数が多く緑色のオスも赤いメスもしっかり確認することができた
残念なことにとまっているところは遠い距離でしか撮影できなかったが
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オトメズグロインコ Black-capped Lory

同行のバードウォッチャーの観察リストにこの鳥は載っていない
ロッジの構内にあるケージに飼育されていて毎日顔を合わせたのだが自然状態で確認されていないからだ
(もちろん島内に生息する鳥でわれわれが出会わなかっただけである)
写真は民家の軒下にいた個体で、実をいうと逃げないように脚に結びついていた鎖を画像処理で消してある
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トサカハゲミツスイ Helmeted Friarbird
オーストラリアなど他の地域でも見ているので気合が入らず良い写真は撮れなかった
ネーミングにインパクトがあり(内緒だが)ふざけて「この禿ミツスイ」とも呼ぶ
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ズグロモズガラス Hooded Butcherbird
昨年北オーストラリアでブッチャーバードを3種見ている
参照リンクを貼っておくがクロモズガラス、セジロモズガラス、ノドグロモズガラスの3種である

今回のズグロモズガラスで4種目になるがいずれもモノトーンで興味深い鳥の仲間ではある
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チャイロコウライウグイス Brown Oriole
オリオールという鳥の仲間は(アメリカにオリオールズというプロ野球チームがあるように)世界的には普通種のように思うが日本に該当種がいないのでコウライウグイスという奇妙な和名がつけられている
中型の地味な野鳥だ
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テリオウチュウ Spangled Drongo
地味な鳥といえばこのオウチュウも黒一色の地味な鳥だ
写真はシルエットでワイゲオ島にもテリオウチュウがいたという記録の意味しかない
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ヨコフリオウギビタキ Willie Wagtail
個人の心象としてはオーストラリアの鳥
南オーストラリアでも北オーストラリアでもこの鳥が出てきて人の近くで愛嬌を振りまく
(さすがに鳥の遠いワイゲオ島では近くに寄って来なかったが)
ところで、今回英名を記していて気がついたのだが、オウギビタキ類の英名は普通Fantailなのにこの鳥に限って英名がWagtailなのだ
普通のオウギビタキのように尾を扇子状に展開せず、セキレイ(Wagtail)のように横に振るだけだからだと思う
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テリヒラハシ Shining Flycatcher
お手数をおかけするが少し戻ってズグロモズガラスの項に貼ってある北オーストラリアのリンクを見ていただくとこのテリヒラハシが登場する
オーストラリアでは鳥が近く、特にこのテリヒラハシはオスメスがデュエットをするシーンまで撮影できている
ただこの時に残念だったのは口を開けたショットが撮れなかったことで、今回は遠距離ではあったがそのシーンが撮影できた
ご覧いただくようにこの鳥の口の中はまさに真紅なのである
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アカミノフウチョウ Wilson's Bird-of-paradise
ここでやっと主役の登場となる
派手なコスチュームの鳥は多いが、ここまで派手な衣装は少ない
色の組み合わせは見ていただく通りで、どう見てもセンスがあるとは思えないが、世の中にこのような奇妙な鳥がいることをご紹介するだけでも楽しい
その極楽鳥の撮影であるが、とにかく4時に朝飯を食べてピックアップトラックで林道を走り、懐中電灯を頼りに山を登り、真っ暗なうちにポイントまで行ってカメラをセットして身動きもせず主役を待ち受けるのである
主役が登場は夜明け後のわずか数分間、運が悪ければ障害物の陰になって撮影はできない
薄暗い中ISO感度を上げて何とか撮影した努力と幸運の賜物の写真をとくとご笑覧いただきたい
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ベニフウチョウ Red Bird-of-paradise
アカミノフウチョウの撮影が忍耐力の勝負ならベニフウチョウの撮影は体力勝負
とにかく重い超望遠レンズを担いで1時間ほどジャングルの中の登山が必要なのだ
加えて彼らが登場するのはジャングルの中の数十mもある高い木のトップに近い部分、さらに彼らは常に動き回っているので三脚でレンズを固定して待つというような状況ではない
密生する木々の間から重い望遠レンズを手持ちでほぼ真上にいる鳥を撮影するのは、後期高齢者の自分たちにとっては過重労働そのもので何枚かのショットがものにできたのは幸運というしかない
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ナキカラスモドキ Singing Starling
英名がスターリングなのでムクドリに近い鳥のようだ
目が赤いだけで後は全身真っ黒、順光でも逆光でもあまり代り映えしない
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キガオムクドリ Yellow-faced Myna
こちらのムクドリも真っ黒だが顔とくちばしと脚がオレンジ色なのでアクセントがある
もう少し近い距離でクリアな写真が撮りたかった
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クロタイヨウチョウ Black Sunbird
サンバードは名前からして派手なイメージなのだが、本種のように真っ黒で地味なサンバードもいる
それでも東部の青い輝きがサンバードであることを主張しているようだ
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キバラタイヨウチョウ Olive-backed Sunbird
ワイゲオ島の鳥のトリはキバラタイヨウチョウになった
腹部の黄色が鮮やかなかわいい鳥だが、割と普通種でオーストラリアでも何回も出会っている
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以上でワイゲオ島の野鳥の紹介を終わる














# by mustachio | 2017-09-17 17:00 | Comments(0)