還暦からのネイチャーフォト

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2010年 05月 27日

台湾バードウォッチング旅行(7)

台湾の蝶
台湾旅行の最終ページは「蝶編」になる
もともと参加したツアーはバードウォッチングツアーで、鳥見を目的としたものであるが、過去の経験から海外でも鳥の多いフィールドには蝶が多く、良い写真が撮れることが多いと認識している
30年前にビジネスで台湾を訪問した時に、台北の街で初めて「ツマベニチョウ」を見て感動した記憶がある(当時は沖縄へも行ったことがなかったので南の蝶は未経験だった)
リタイア後に沖縄や石垣・西表などを訪問し、南国の蝶の豊富さを実感してきた
今回の旅行は5月であり、台湾の山へ入ればたくさんの珍しい蝶に逢えるだろうと大きな期待を抱きながら出発したものである
結果を見ると、意外に蝶との接点が少なく、若干の期待外れがあったが、それでも初めての種に出会い、写真も撮ることができた
よく考えてみると鳥の主な活動時間は早朝と夕方で、蝶の活動時間と微妙に異なる(BW旅行では蝶が活動する日中の暑い時間は移動に充てられることが多いようだ)
そんな悪条件の中では、成果があったほうと思って写真をご覧いただきたい

ルリモンアゲハ
手元に中国語の「台湾蝶図鑑」があるが、和名は載っていない
漢字名は「瑠璃紋鳳蝶」である ルリモンアゲハという訳は100%間違いないと思う
日本にはいない蝶だが、たしかマレーシアで見かけている
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ナガサキアゲハ
ナガサキアゲハは東南アジアに広く分布する蝶で台湾では「大鳳蝶」という
日本にいるものと同一種だ
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モンキアゲハ
こちらも日本と共通種 台湾の蝶は日本と共通のものも多い 東南アジア全般にいる蝶だが、不思議なことに日本の八重山諸島では見かけない
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ジャコウアゲハ
ジャコウアゲハも日本のものと同じで普通に見られた 拡大した飛翔写真できれいなものではないが参考までに掲載する
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タイワンモンシロチョウ
日本で普通のモンシロチョウはどちらかというと北方系の蝶で以前は沖縄にもいなかった
少しずつ南へ生息域をひろげ、今では台湾でも見られるようになった
スジグロ系のシロチョウもいないので、もともとはタイワンモンシロチョウの天下だったようだ
日本国内ではわずかに与那国島にタイワンモンシロチョウが定着している(この写真を撮るためにわざわざ与那国へ出かけてもいる)
裏面ではわかりにくいいが表面の後翅外縁にモンシロチョウにはない黒点列があり、飛翔写真では識別が容易である
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タイワンヤマキチョウ
日本のヤマキチョウそっくりだが、別種で、当然学名も異なる
中国名は紅點粉蝶 後翅の褐色の点が日本のヤマキチョウより大きく、翅脈が太いように感じる
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紅邊黄小灰蝶
漢字名はわかっても和名がわからない そのまま訳せばベニベリキシジミとでもなるのだろうか
日本にはいない初めて見るシジミチョウである 後翅裏面外縁の赤い模様が美しく印象的だ
日本のカラスシジミに近いのではないかと思うが、学名は全く別である
今回の旅行では「収穫」の一つだ
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蓬莱烏小灰蝶
こちらも日本にいない蝶で、間違いなくカラスシジミの仲間だと思う 烏小灰蝶はカラスシジミで蓬莱は地名ではないだろうか
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シロウラナミシジミ
何年か前に西表島で出会ったシロウラナミシジミに台湾で再会した
表面が明るい水色の美しいシジミチョウだった
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ウラナミシジミ
こちらはウラナミシジミでも普通種のただのウラナミシジミ
台湾でも普通の蝶だが、会えば何となくうれしい
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ルリシジミ
台湾には何種類かのルリシジミがいるので、希少種かと期待したが、帰宅後の図鑑チェックではどうも普通種のルリシジミらしい
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ヤエヤマイチモンジ
ヤエヤマイチモンジはその名のごとく日本では八重山諸島に棲息する
オスがイチモンジチョウ、メスがコミスジに似る珍しい蝶だが、台湾をはじめ東南アジアでは普通種のようだ
この蝶は別種のタイワンイチモンジの可能性もあるが、翅表の写真が撮れていないので同定困難である
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リュウキュウミスジ
日本にいるコミスジとリュウキュウミスジは非常によく似ているが、分布域が異なる(コミスジは鹿児島以北、リュウキュウミスジは奄美以南)ので識別では苦労しない
ところが台湾にはこの両種が棲息しており識別が難しい
雰囲気的にリュウキュウミスジと判定したが、正確な同定のために翅裏の写真を押さえておくべきであった 反省している
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シロオビクロヒカゲ
日本にはいない蝶なので勝手に名前を付けたが、中国名は白條黒陰蝶という
クロヒカゲに雰囲気がそっくりだが、前翅裏の白線がくっきりと目立つ
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クロコノマチョウ
こちらは日本と共通種 沖縄で撮影しているが今回のほうが名前の通り黒い
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ウラナミジャノメ
ウラナミジャノメは日本にもいるが、東日本には棲息しておらず静岡・福井より西の「西日本限定種」である
実は日本でまだウラナミジャノメの撮影ができておらず、今年は静岡か対馬で写真を撮る計画であったが、期せずして台湾でお目にかかることになった
東日本のヒメウラナミジャノメの後翅の蛇の目は五つ、西日本のウラナミジャノメの蛇の目は三つである
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タイワンアサギマダラ
日本ではアサギマダラは普通種だが、タイワンアサギマダラのほうは南西諸島でたまに採集される「迷蝶」である
台湾ではどちらも普通に見られるようで、写真判定によりタイワンアサギマダラと同定した
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テツイロビロウドセセリ
谷関の公園でこの蝶に会った時、これはテツイロビロウドセセリだと直感した
日本では西表島などに定着が確認されている希少種である
後翅裏面の白点がポイントで、初めての出会いに少なからず感動を覚えた次第である
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by mustachio | 2010-05-27 15:33 | Comments(2)
Commented at 2017-05-30 06:02 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by mustachio at 2017-06-02 15:52
いろいろご教示いただきありがとうございました
これからもよろしくお願いいたします


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