人気ブログランキング | 話題のタグを見る

還暦からのネイチャーフォト

mustachio.exblog.jp
ブログトップ
2011年 07月 24日

上信/7月の蝶

上信/7月の蝶_b0144049_16292647.jpg


7月は蝶のハイシーズン
家内とあちこちに撮影に出かける季節なのだが今年は意見が分かれた
家内が北海道から北方4島近海へ「海鳥ウォッチングツアー」に行きたいという
基本的に夏は鳥が見にくくベストシーズンではないのだが、北の海鳥はこのシーズンがチャンスらしい

結局彼女一人がツアーに参加し、こちらは単独行動となった
7月14日から3連休に絡む5日間、草津の山荘で自炊し、上州・信州を車で回って蝶の撮影を楽しむことになった(実働は3日程度だが)
回った先は長野県が白馬、佐久、秋山郷など群馬県は嬬恋村中心である

本音をいうと未撮影のウラクロシジミとフジミドリシジミを狙って転戦したのだが、結果はまた敗退
ただ自由に動き回っただけはあって、いろいろな蝶に出会うことができた
普通種も含め撮影種が30種を超えたので科別に整理して写真をアップすることとしたい

ミヤマカラスアゲハ
アゲハチョウ科で撮影したのはミヤマカラスだけだった
排水溝から排出される水で湿った崖で2頭のミヤマカラスアゲハが仲良く吸水していた
ほとんど傷がない個体で青緑に輝く翅が鮮明に撮影できた
上信/7月の蝶_b0144049_1651298.jpg

スジボソヤマキチョウ
林道で吸水するスジボソヤマキ
背景が美しくないが、アップの写真は撮りやすい
上信/7月の蝶_b0144049_16535150.jpg

モンキチョウ
モンキチョウは夏の高原の代表種 平凡なのでレンズを向けるチャンスが少なく、あまりきれいな写真が撮れない
上信/7月の蝶_b0144049_1656097.jpg

エゾミドリシジミ
嬬恋村にポイントがあるのだが、タイミングが合わないと出会いがない
7月中旬ごろは他へ旅行する機会が多く、今年は久しぶりの再会だった
上信/7月の蝶_b0144049_170054.jpg

オオミドリシジミ
平地でも出会うことがあるゼフィルス(ミドリシジミの仲間)だが、そこへ行けば必ず見られるという場所がない
今回の撮影行では複数の場所でオオミドリと出会った
上信/7月の蝶_b0144049_1732033.jpg

ジョウザンミドリシジミ
群馬県の山荘の近くでいつも7月上旬ごろ発生する
活動時間が午前中限定で電気使用量がピークになる午後はシェスタになるらしい
サマータイム協力の優等生だ
上信/7月の蝶_b0144049_1773123.jpg

アイノミドリシジミ
開翅を望遠で撮っているので翅表の写真しかない
近似種のメスアカミドリシジミである可能性も否定できないが、撮影ポイントでお会いした撮影者の方が間違いなくアイノミドリと断言しておられたのでアイノミドリとしておく
他の3種よりは緑が黄緑に近く、遠くからでも目立つ
上信/7月の蝶_b0144049_1713440.jpg

ベニシジミ
普通種の写真は何か変化がほしいところだが、平凡な写真になってしまった
バックのグリーンとの対比でも鑑賞してください
上信/7月の蝶_b0144049_1716328.jpg

クロツバメシジミ
食草のツメレンゲとの絡みを撮りたかったが、残念ながらツメレンゲに寄って来る気配がなかった
1年に何回か世代を繰り返すはずなのだが、産卵のタイミングではなかったということだろうか
上信/7月の蝶_b0144049_17212962.jpg

ルリシジミ
地面で吸水する蝶はいろいろ アゲハでもタテハでも各科の蝶が吸水するがシジミチョウは比較的少ないように思う
地味なルリシジミが地面にいるところは写真として見栄えがしない
上信/7月の蝶_b0144049_18251721.jpg

ヒメシジミ
ヤマトシジミより少し大きいくらいで後翅裏面外縁にオレンジの斑紋をもつシジミチョウはヒメシジミ、アサマシジミ、ミヤマシジミの3種でお互いによく似ている
以前ホームページで間違いを指摘されたことがあり、慎重に同定を行っているつもりだが翅表だけの写真から推理するのは結構難しい
中で一番平凡で数が多いのがヒメシジミなので、わからないものはヒメシジミとしておけばクレームは来ないようだ (冗談です 翅裏の黒点の形状等、十分チェックしています)
上信/7月の蝶_b0144049_1834242.jpg

ミヤマシジミ
これが類似の1種ミヤマシジミ
食草のコマツナギに絡んでいるので間違っていないと思う
上信/7月の蝶_b0144049_1837971.jpg

テングチョウ
平地にも多い蝶なので写欲を刺激しないが、林道での吸水を1枚だけ撮影した
暑い夏は水を飲んでいるシーンの撮影が多い
上信/7月の蝶_b0144049_18393561.jpg

コチャバネセセリ
時期の問題だろうか?
6月の北海道では蝿のように多かったコチャバネセセリが信州では少なかった
むしろヒメキマダラセセリのほうが普通種のイメージで、コチャバネはほとんど見かけなかった
上信/7月の蝶_b0144049_16221512.jpg

ヒメキマダラセセリ
「小型の」という意味を表す昆虫の和名用語に「コ」と「ヒメ」があるが、どちらが大きいだろうか
キマダラセセリに限っていえば、コキマダラのほうがヒメキマダラよりかなり大きい
後翅裏面の白っぽいオレンジ部分がヒメキマダラは面で見え、コキマダラは点で見える
暖地では6月と8月に2回発生するようだが、信州では7月1回の発生らしく、今回見たセセリはほとんどこのヒメキマダラセセリだった
上信/7月の蝶_b0144049_1640516.jpg

イチモンジセセリ
イチモンジセセリは東京の都市部でも見かける普通種である
といっても秋季限定で9~10月には多いが、春夏にはまず見かけることはない
信州の山に来ると事情が違うようで、シャジクソウの花にイチモンジセセリが遊んでいた
上信/7月の蝶_b0144049_16444834.jpg


タテハチョウとジャノメチョウは次ページ(上信/7月の蝶・その2)に掲載します

by mustachio | 2011-07-24 17:24 | Comments(0)


<< 上信/7月の蝶(その2)      今年のオオムラサキ >>