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還暦からのネイチャーフォト

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2011年 09月 13日

レーニエ山国立公園の花

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日本へ向けてシアトルを発つ前日、家族6人でレーニエ山国立公園を歩いた
レーニエ山は米国ワシントン州中西部にある活火山で周囲は広大な国立公園になっている
標高1600mにあるビジターセンターまで車で行けるが、シアトルからの道のりは結構長い
もともと太平洋からの湿った空気の影響で降雨量の多い地域のようだが、当日もあいにくの霧
景観こそ望めなかったが、多くの亜高山植物に出会うことができた
ビジターセンターは設備がしっかりしていてまともな食事もできる 公園内のガイド資料なども無償で提供してくれて、周囲にある植物の説明パンフレットまでもらってしまった
英名ではあるが、かなりの植物名が判明しているので、今回は花の写真を英名で整理することができた

American Bistort
日本でいえばイブキトラノオ 見た目も変わらない
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Arrowleaf Groundsel
Groundselはサワギクのこと ロッキーと同じようにキク科の黄色い花がたくさん咲いていた
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Avalanche Lily
Avalancheは雪崩 パンフレットによればGlacier(氷河)Lilyというのもある
要は雪解けのころ雪渓の近くなどに咲くユリ科の花で、色は白いがカタクリに似たイメージである
トレイルルートのあちこちに咲いていて感動的だった
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Beargrass
アスパラガスのようにまっすぐに伸びた茎の先端に穂のような白い花が咲いている
印象的な植物だ
Beargrassは日本語でイトランだというがイトランという植物を知らない
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Broadleaf Lupine
要するに自然のルピナスだ
中米や南米にもルピナスの原種に当たる植物が多い
日本でも栽培種のルピナスが野生化してしまった地域が多いが、不自然さは否定できない
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Buttercup
キンポウゲの仲間は種類が多いので種名は正確ではないが、キンポウゲ科の植物であることは間違いない
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Cascade Huckleberry
ハックルベリーはツツジ科のコケモモに近い植物の総称
ブルーベリーより種が多いらしい
我々の世代だとマーク・トウェインのハックルべリーフィンしか連想できないが
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Coiled-beak Lousewort
Lousewortはシオガマギク
Coiled-beakは「螺旋状の嘴」だと思うが螺旋部分はよくわからない
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Cusick's Speedwell
日本でいえばミヤマクワガタ
花びらから突き出した白い蕊(しべ)は日本と同じようにインパクトがある
Speedwellを辞書で調べてみたらちゃんとクワガタソウと載っていた
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Fanleaf Cinquefoil
Cinquefoilはキジムシロ Cinqueは数字の5だと思うので5弁の花びらの意味だろうか
黄色い花だがキンポウゲではなくバラ科のようだ
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Harebell
ロッキーでも出会った「野兎の鈴」
正確には同じ種類かどうか自信がないがパンフレットにはキキョウ科の花は1種しか記載されていない
ツリガネニンジンの仲間はみんなHarebellなのかもしれない
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Jeffrey Shooting Star
ヒヨドリジョウゴの花を想起させる反りかえった花びら
よく見るとたいへん美しい花だ
辞書によればカタクリモドキとあるが、カタクリモドキなど聞いたことがない
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Lewis Monkeyflower
Monkeyflowerはミゾホオズキのことらしい
確かに葉の形など全体の形状はミゾホオズキによく似ている
ご存じのようにミゾホオズキは花が黄色いため印象は全く別種で、日米の違いを感じる
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Pearly-Everlasting
永久花(everlasting)とはドライフラワーの総称らしい
確かにハハコグサはドライフラワー向きの花だ
現物の印象は日本のヤマハハコそのものだった
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Pink Mountain Heather
まさにエゾノツガザクラ パンフレットによればイワヒゲによく似たWhite Heatherもあるらしい
辞書によればheatherはヒースと同義語のようだが、スコットランドの名門ゴルフ場に生える雑草(ヒース)と同じものなのだろうか?
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Rosy Spirea
spireaはシモツケのこと
草本のシモツケソウではなく、木本のシモツケのほうだ
葉の形は日本のシモツケと少し違うような気がする
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Scarlet Paintbrush
読んで字の通りなので英語名はわかりやすい
アメリカではゴマノハグサ科カステラソウ属の植物を指すようだがカステラソウ自体がわからない
色彩的に非常に鮮やかでよく目立つ花(植物)だった
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Sitka Valerian
日本のカノコソウをご存じだろうか
九州に多いようだが自分で確認して見た記憶がない(鹿の子絞りを連想させる薄いピンク色の花のようだ)
Sitkaはアラスカの地名でこの花の和名はアラスカカノコソウとでもいうらしい
ロッキーでも見かけたが雄蕊が突き出していて特徴的だ 写真の花はその雄蕊に露を貯めている
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Subalpine Daisy
見た目の通りデイジー
アメリカでもカナダでも白い菊を見ることがなく、菊は黄色か紫のいずれかであった
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Thistle
日本のアザミでいえばオニアザミだろうか
データ不足でコメントのしようがない
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Yarrow
Yarrowはノコギリソウ
カナダでもアメリカでもまとまった白い花はノコギリソウだった
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by mustachio | 2011-09-13 10:33 | Comments(0)


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