人気ブログランキング | 話題のタグを見る

還暦からのネイチャーフォト

mustachio.exblog.jp
ブログトップ
2012年 05月 19日

白馬の春(野草編1)

白馬の春(野草編1)_b0144049_19595230.jpg

ゴールデンウィーク前後の白馬探訪は我が家の定例行事となっている
その頃に交通渋滞を避けて常駐する群馬の山荘から白馬までちょうど2時間、高速を使わないのでストレスなく移動することができる
今年は、山荘への訪問客が続いたことと、季節の進行が大幅に遅れていたことから、1週間後の白馬訪問となった
この季節のターゲットはギフチョウ・ヒメギフチョウとカタクリなどの野草や桜であるが、今年はギフチョウは的中、桜とカタクリは残念ながらタイミングを外す結果となった
それでも、野の花については一通りの種類を観察・撮影することができたので、整理してみることにしたい

アズマイチゲ
早春の花の代表であるアズマイチゲは白馬では5月の花である
白馬の春(野草編1)_b0144049_20145440.jpg

キクザキイチゲ
関東地域ではアズマイチゲは良く見るがキクザキイチゲはほとんど見かけることがない
キクザキイチゲは雪国の雪解けに咲く花のイメージが強い
白馬や戸隠などでは良く似た両種が混生するので、葉の形や花柄の毛の有無で見分けていくことになる
戸隠では紫の花が多いが、白馬では白花しか見ていない
白馬の春(野草編1)_b0144049_2021574.jpg

ニリンソウ
イチゲはイチリンソウと同義語だがこちらはニリンソウ
群生することが多く関東地方でも普通種である
ニリンソウは写真にするのが意外と難しく、風景写真的な表現になってしまいがちだが、今回はアップで狙って見た
白馬の春(野草編1)_b0144049_20252882.jpg

ユリワサビ
ユリワサビは清流に咲く
今年は裏高尾でもたくさん見かけたが、白馬の姫川源流では毎年必ず咲いている花だ
白馬の春(野草編1)_b0144049_20362486.jpg

エンレイソウ
こちらも春の花のレギュラーメンバー
3倍体のユリ科らしく、葉も花も3枚構成である
白馬の春(野草編1)_b0144049_2039217.jpg

スミレサイシン
4月のギフチョウシーズンに新潟で良く見るため、白馬ではインパクトが軽減されるが、好きな花の一つである
関東のナガバノスミレサイシンと似ているが、葉が大きく、より風格がある
白馬の春(野草編1)_b0144049_20445856.jpg

タチツボスミレ
スミレの中では圧倒的に数が多い普通種である
そういえば白馬の姫川源流付近にはいろいろなスミレがあったのだが、今回はタチツボスミレとスミレサイシンしか見かけなかった
白馬の春(野草編1)_b0144049_20484292.jpg

ヒメオドリコソウ
数年前まで姫川源流散策コースには5月になるとオドリコソウの白い花が多数見られた
昨年ぐらいからオドリコソウはすべて姿を消してしまい、見られるのは帰化植物のヒメオドリコソウだけである
どこにでも生える野草で写真としては風景的に群落を獲るのが、ベストのような気がする
白馬の春(野草編1)_b0144049_10322490.jpg

フッキソウ
地味で目立たない花としては高いランキングに入るフッキソウ
姫川源流や戸隠の森林公園など水気に近い森の林床に生える木本で、やはり5月ごろに白い花をつける
白馬の春(野草編1)_b0144049_1048357.jpg

ヤマエンゴサク
エンゴサクはケシ科の花
ヤマエンゴサクとエゾエンゴサクは良く似ているので花の付け根にある苞を写真に写しこむとわかりやすい
(ヤマエンゴサクの苞には切れ込みがある)
白馬の春(野草編1)_b0144049_1125140.jpg

ミヤマキケマン
こちらも同じケシ科
近似種のムラサキケマンがウスバシロチョウの食草であるため、ケマンの名前は少年時代から愛着がある
裏高尾など東京近郊にも多かったが、最近はあまり見かけなくなった
白馬の春(野草編1)_b0144049_1182597.jpg

モンシロチョウとオオイヌノフグリ
誰もが知っている蝶と花
ネイチャーフォトの入門編だが、モンシロチョウはオオイヌノフグリでは吸密しないはずなので、珍しいショットではある
白馬の春(野草編1)_b0144049_11124124.jpg

イワボタン
沢沿いで見かけたネコノメソウの仲間
近似種のヨゴレネコノメにも似ているので同定が難しい
ヨゴレネコノメのほうは葯全体が赤茶色なのだが写真のものは葯の先端だけ赤い(イワボタンの葯は図鑑によれば全体が黄色という)
白馬の春(野草編1)_b0144049_11283826.jpg

バイカモ
浅い清流の中で咲く珍しい花
姫川源流では毎年見ているのであまり感動がないが、このような棲息環境は非常に限定的のはずだ
白馬の春(野草編1)_b0144049_11432531.jpg

カタクリ
予想通りではあったが完全にピークを過ぎていた
それでもギフチョウのポイントではいくらか花が残っていて、カタクリでの吸密シーンを撮影することができた
白馬の春(野草編1)_b0144049_1146433.jpg

フクジュソウ
白馬に4月下旬に出かけると姫川源流の付近はフクジュソウの黄色い花で埋めつくされている
さすがに今年は花が終わっていて、絵になるような花は見つけられなかった
白馬の春(野草編1)_b0144049_11494976.jpg

ミズバショウ
ギフチョウの写真を撮り終えた後、落倉湿原に移動した
戸隠の森林公園ほどではないがミズバショウはまあまあの状態であった
リタイアする前の野草写真(フィルム)を撮っていたころは、福島などミズバショウの写真を狙って転戦したものだが、最近はミズバショウを見る機会が減ってしまった
白馬の春(野草編1)_b0144049_1156503.jpg

ザゼンソウ
ミズバショウと同じサトイモ科のザゼンソウ
昔は希少種だったが、最近では保護する地域が増えて珍しくなくなってしまった
白馬の春(野草編1)_b0144049_11591925.jpg

リュウキンカ
ミズバショウとセットで見られることが多いリュウキンカ
落倉湿原ではわずかしか咲いていなかった(白馬の近くでは居谷里湿原のほうが多い)
白馬の春(野草編1)_b0144049_124278.jpg

ショウジョウバカマ
ページ最後はスプリングエフェメラルの一つショウジョウバカマ
湿原に限ったわけではなくどこの山でも普通に見られるが、ピンクの花がまとまると華やかな雰囲気に包まれる
白馬の春(野草編1)_b0144049_127959.jpg


by mustachio | 2012-05-19 20:48 | Comments(0)


<< 白馬の春(野草編2)      ギフチョウ三昧/白馬 >>