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還暦からのネイチャーフォト

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2012年 06月 29日

6月26日 中越(見附・三条・長岡)散策

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突然で恐縮であるが、ムジナをご存じだろうか
「同じ穴のムジナ」という表現に使われるあのムジナである
動物学的にいえばイタチ科アナグマ属アナグマの別名、姿形が狸によく似ているので狸と混同されるがタヌキはイヌ科タヌキ属の動物で穴は掘らない
ただアナグマが掘った穴をタヌキが利用することがあるようで、たまに同居することもあり、そこから「同じ穴のムジナ」という言葉が生まれたようだ

そのムジナ(アナグマ)に長岡市の桝形山で突然出会った
時刻は夕方、夜行性のムジナが狩に出かける時刻である
一瞬にらみ合いとなったが、カメラに動じることもなく、悠々と歩き去った
生まれて初めての野生のアナグマとの出会い、貴重な体験であった
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さて、タイトルの「ムジナと油揚げ」であるが、油揚げは私の大好物
特に新潟・栃尾の油揚げは厚揚げのように分厚いのが特徴で、わざわざ買いに出かける価値のある逸品と思っている(もっとも栃尾の油揚げは都内のデパートでも買うことができるのだが)
ここ数年、年に一度くらい栃尾(現在は長岡市の一部)に出かけているが、正直に言うと「蝶探索」が目的で、油揚げはついでの楽しみということになる

中越(長岡・見附・三条)に出かけるのはチョウセンアカシジミ、ウラキンシジミ、ウラクロシジミなど希少なシジミチョウに出会うためで、昨年は6月9日に探訪している
例年だとチョウセンアカシジミは6月10日前後、ウラキンとウラクロは6月20日頃がベストシーズンかと思うが、今年は海外旅行の関係もあり満足に日程がとれず、6月下旬の探訪となった
実をいうとチョウセンアカシジミとウラキンシジミはこの地域で撮影済みで、ウラクロシジミだけが未撮影になっている
昨年のブログでも触れているが、1メートルの至近距離に静止状態のウラクロシジミを確認したものの、400ミリのレンズしか持ち合わせがなく、スペースの関係で最短撮影距離以上のディスタンスが撮れないまま逃げられてしまったポイントがあり、毎年リベンジに出かけるのだが、残念ながら今年も目的を達せられなかった

栃尾に寄って油揚げを買い、帰宅後の酒のつまみにしたのは例年通りである

チョウセンアカシジミ
時期的に遅いかと思っていたが、予想に反してチョウセンアカシジミが残っていた
翅が少し痛んでいたが長時間モデルになってくれた
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ウラナミアカシジミ
昔ウラクロシジミを撮りそこなったポイントにウラナミアカシジミがいた
平地性のゼフィルスで普通種なのだが、最近東京近郊ではめったに見られなくなった
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アカシジミ
こちらも普通種
ただアカシジミは5月末ごろから発生するので、6月末にはかなり翅が傷んでいる
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ミズイロオナガシジミ
もう一つ平地性のゼフィルス
ホームページ「還暦からの蝶230種」でも触れているように、リタイア後東京の狭山湖周辺で多数のミズイロオナガシジミを見つけ、撮影を楽しんだことがあった
ところがその後同じ場所ではほとんど見かけなくなってしまったのだ
季節限定の蝶なので場所は違っても出会えるとホッとする蝶である
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ルリシジミ
長岡・見附・三条と車で移動しながら蝶のポイントを探索したが、ルリシジミ(それもメス)がやたら多かったように思う
大きさが少し違うのだがゼフィルス仲間のウラゴマダラシジミに似ていて紛らわしい
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トラフシジミ
もう一つシジミチョウの仲間
トラフシジミは鮮明な春型だった
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スジボソヤマキチョウ
夏の蝶のイメージが強いがスジボソヤマキチョウが栗の花で吸密していた
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ヒオドシチョウ
こちらは6月によく見かけるヒオドシチョウ
夏場は休眠に入るので見かけなくなる
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ミドリヒョウモン
これからシーズンを迎えるがミドリヒョウモンは本年初見
今年もあちらこちらで出会うことになるはずである
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メスグロヒョウモン
メスグロヒョウモンはオスメスそろっての登場である
活動時期は10月ごろまでと長い(ヒョウモン類は夏の暑い時期に夏眠の習慣があるが)
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その他の蝶たち
珍しい蝶ではないので写真だけアップするが当日撮影したその他の蝶は順にイチモンジチョウ、テングチョウ、クロヒカゲ、オオチャバネセセリである
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中越地区のトンボ類
蝶と同様にトンボも大好きな昆虫である 蝶の撮影の時にトンボが出れば自然にレンズを向ける
トンボは精悍で写真写りがいいし、撮影のタイミングも結構難しいので挑戦し甲斐のある被写体だ
ただ蝶のいるサイトとトンボのいるサイトは微妙に異なるのでトンボの写真の数はそれほど多くはない
6月26日のサイトは蝶もトンボも多い所で昨年の訪問時もトンボの写真を撮っている
一応去年のブログ(ホームページ「古希からのネイチャーフォトライフ」 http://mustachio/justhpbs.jp/ の「日本の自然(2011年版)長岡の春」参照)をチェックしてみたら意外なことに気がついた
撮影したトンボの種類が全くずれているのである
無作為にというか目にしたトンボを場当たり的に撮影しただけなのに重複した種類はコサナエだけだった
(ちなみに昨年のブログの掲載種はムカシヤンマ、コサナエ、ハラビロトンボ、ウスバキトンボ、シオカラトンボ、オオシオカラトンボ、ミヤマカワトンボ、オオカワトンボである)
モノサシトンボ
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オオイトトンボ
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カワトンボ
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コサナエ
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ノシメトンボ
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アキアカネ
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体系的に勉強していないのでトンボの同定は蝶の同定より難しい
詳しい方がおられて間違いを見つけられたら是非ご指摘いただきたい
シモツケソウ
野草ではシモツケソウのピンクが目についた
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ウツボグサ
紫のウツボグサも咲き始めた  夏の到来だ
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ホタルブクロ
ホタルブクロは赤紫系の花が多いのだが当日に見たのはすべて花の白いタイプだった
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オオバギボウシ
オオバギボウシは昨年のブログにも載っている
撮影時期が半月ずれているので、撮影対象の花も微妙にずれてくるようだ
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ミゾカクシ
田んぼのあぜ道などに多い地味な野草
対称系でない花の形が特異で好きな花の一つなのだが写真にするのは難しい
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ノアザミ
6月26日撮影記の最後はノアザミ
この花は去年も咲いていた  アザミ類は秋の花で春に咲くのはノアザミくらい(なのでノアザミと認定した)  イージーな同定方法で申し訳ないが、春秋に富む年齢ではなく勉強する時間も限られているのでご容赦願いたい
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by mustachio | 2012-06-29 12:36 | Comments(0)


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