還暦からのネイチャーフォト

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2012年 11月 28日

ニュージーランドの鳥(1)

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先に述べたように200年前、ヨーロッパからニュージーランドへ移住してきた西洋人はヨーロッパの文化をそのまま持ち込んでしまった
家畜だけならまだしもハンティング用のターゲットも生活の一部である周辺の小鳥たちも故意に輸入してしまったのだ
確かにニュージーランドという土地はヨーロッパと南北が反対になるだけで緯度も地形も良く似ていて、動植物まで持ち込めばヨーロッパと同じ環境ができてしまう

ニュージーランドの人口の3分の2はヨーロッパ系白人で、言葉は英語  太陽が北にあって左から右ではなく右から左に移動することに慣れれば生活はヨーロッパと全く同質になる

ヨーロッパの野鳥が定着したのはバードウォッチング好きな英国人の努力のたまもののようだが、とにかく街のなかにヨーロッパ原産の鳥が飛び交う様は、我々外国人から見ると異様である

クロウタドリ(BLACK BIRD)
個人的にヨーロッパのイメージが強い鳥はこのクロウタドリ
観光旅行でフランスやスペインを歩いても、どこの町でもこの鳥に出会った
ニュージーランドでもどこへ行ってもこの鳥がいて、街の雰囲気によくマッチしていた
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ウタツグミ(SONG THRUSH)
今年の春フィンランドを旅した時には多数のノハラツグミとワキアカツグミに出会った
ウタツグミも見ているのだが数が少なく写真は撮れていない
ヨーロッパでも自然環境が悪化していて、100年後にはニュージーランドだけにヨーロッパ原産のウタツグミのような野鳥が存続するといった事態が起こるかもしれない
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ホシムクドリ(STARLING)
ヨーロッパの鳥だが、印象としては北アメリカの鳥というイメージが強い
カナダのバンクーバーなどでは都会の真ん中にこのムクドリが群れをつくって餌をとっている
ニュージーランドでも群れを見かけたが市街地より草原に多かったようだ
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ズアオアトリ(CHAF FINCH)
フィンランドで初めて会った(と思う)小鳥
色彩的にきれいな鳥で追いかけまわして苦労しながら写真を撮った
そのズアオアトリがニュージーランドにたくさんいた 予想もしなかった再会である
1枚目はオス、2枚目がメスの写真だ
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ヨーロッパカワラヒワ(GREEN FINCH)
日本のカワラヒワと区別するために和名ではヨーロッパがつくが、英語ではこちらがGREEN FINCHで、アジア産はORIENTAL GREEN FINCHと説明つきになる
日本のほうがはるかにニュージーランドに近いのにこちらにはカワラヒワはいない
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ベニヒワ(COMMON REDPOLL)
ヨーロッパ・北アメリカでは普通種
6月の北欧では希少種のコベニヒワ(ARCTIC REDPOLL)のほうの写真が撮れたがベニヒワは撮れなかった
同行者の方が早朝ベニヒワの大群に出会ったそうだが、こちらは寝坊したせいで会いそこなった
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ゴシキヒワ(GOLD FINCH)
これまでゴシキヒワとの出会いは一度しかなかった オーストリアのノイジードラーの街中である
イギリスなどヨーロッパには広く分布するが北欧にはいない
赤・黄・茶に白と黒を加えて日本名「五色鶸」  個性的なデザインの鳥で楽しい再会だった
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ヒバリ(EURASIAN SKYLARK)
英名にEURASIANを付けたが現地の図鑑ではただのSKYLARK
要するにヨーロッパアジア共通種で日本のヒバリと同じ鳥だ
わざわざニュージーランドまでヒバリを連れてくるなど英国人も酔狂なことをするものだが、遠く離れた南の島でヒバリのさえずる声を聞くと確かに故郷(日本)にいる気分になれるものだ
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イエスズメ(HOUSE SPARROW)
スズメは故意に連れてきたというより、貨物船に紛れ込んで来てしまったのではないか
とにかくこのヨーロッパの普通種が北米・南米にも南アフリカ・オーストラリアにも住みついているのだ
ただ日本のスズメとは顔つきも異なるので、あくまでも外国の鳥だ
ちなみに日本のスズメは英名TREE SPARROW といってヨーロッパでは希少種で、英国人バードウォッチャーは日本のスズメを見れば目の色を変えて追いかけることになる
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カササギフエガラス(AUSTRALIAN MAGPIE)
スズメといえばカラスとくるが、現地ではカラスを見かけなかった(移入種ではあるがミヤマカラスはいるらしい)
英名から判断してもこの鳥はカササギだが形状・行動はカラスそのものだった
カラスは真っ黒というのは日本人の思い込みで外国に行くと灰色や白が入ったデザインのカラスは普通である
このカササギフエガラスはヨーロッパからではなく隣のオーストラリアから入ってきた鳥である
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コウライキジ(PHEASANT)
南アルプス山麓地方でキジを見つけた
日本のキジではなくグローバルなコウライキジである コウライキジは名前のように朝鮮半島のキジではなく、広くユーラシア・北アメリカに分布している
ニュージーランドには狩猟のターゲットとして持ち込まれたものだろう
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マガモ(MALLARD)
現地の鳥類図鑑によるとヨーロッパからの移入種となっている
渡り鳥なので自力で渡ってきてもよさそうなのだが、やはり狩猟目的の移植なのだろうか
もし渡りをするなら冬は暖かい北へ渡ることになるのか興味深い
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コクチョウ(BLACK SWAN)
北欧のイメージがある中部山岳地方の湖は白鳥が似合うのだが、残念ながら出会いはなかった (移入種だがコブハクチョウは一部の地域にいるらしい)
多かったのはコクチョウのほうでこちらは完全に定着していた
2枚目の親子連れは海のクルーズで撮影した写真である
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シジュウカラガン(CANADA GOOSE)
外来種最後は大型の鳥カナダガン
ヨーロッパにもいることはいるのだが、名前の通りカナダの鳥だと思う
カナダガンが道路わきで遊んでいると自分がバンクーバーにいるのではないかと錯覚してしまう
こちらはアメリカ人(カナダ人)が連れてきたのだろうか
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by mustachio | 2012-11-28 15:49 | Comments(0)


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