2012年 11月 30日

ニュージーランドの鳥(2)

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1000年前、ニュージーランドは「鳥の天国」だったらしい
当時(海洋性動物を除けば)ニュージーランドには哺乳類が棲息していなかった
例外は蝙蝠だそうだが、ずるい蝙蝠のことだから「私たちは鳥の仲間です」といって鳥として暮らしていたのだと思う
天敵がいない世界では進化は面白い方向に進んでいくようだ 飛ぶ必要がなくなって翼が退化した鳥も多い
キウイやタカヘなどはその典型である
もっとも飛べない鳥が大きくなりすぎて、移住してきたマオリ族に食べられてしまって絶滅したのがモアで、全長が3メートルもあったという
固有種のうち一部は絶滅寸前で人為的に保護されているものもいるが、今回のツアーでは優秀なガイドさん(Mr. Richard Ryall)のご尽力により自然状態の鳥を多数観察することができた
ミヤマオウム(KEA)
現地マオリ語でキーア オウムの1種である
山岳地の駐車場などに出没し、人を恐れず車の上にとまったりする
頭脳が発達していて猿やイルカより知能が高い動物だそうだ
オリーブグリーンの地味な色をしているが、腰の部分に派手なオレンジ色が配色され、飛ぶ姿はたいへん美しい
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カカ(KAKA) 
こちらもオウムの仲間
キーアより希少種で自然の状態で見るのは無理かと思っていたが原生林の中で出会った
それもわれわれより数メートルの距離の真上で枝をかじっていて、撮影時にはかなり焦ってしまった
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タカヘ(TAKAHE)
キウイとともに有名なニュージーランド固有種の飛べない鳥
かって絶滅したといわれたが、1948年に再発見され、手厚い保護を受けて少しずつ数を増やしている(推定250羽)
といっても、自然状態で簡単に見つけるのは不可能で、野鳥保護センターに保護されているタカヘを撮影した
オーストラリアや東南アジアに棲むセイケイの仲間で、1千万年ほど前にニュージーランドへ飛来したセイケイが進化したものといわれているが、繊維質のかたい植物タソクを常食していたためかクチバシが異常に発達し凄味がある
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オオハシインコ(RED-CROWNED PARAKEET)
ついでといっては申し訳ないが、野鳥保護センターで撮影した鳥を2種
一つはカラフルなインコの仲間 数が少ないが南島よりさらに南のスチュアート島では見られるらしい
ちなみにスチュアート島では自然状態のキウイも見られるというが完全な夜行性で写真は難しそうだ
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ニュージーランドアオバズク(MOREPORK)
もう一つは固有種のアオバズク
檻の中で飼われていたが真っ暗な小屋に隠れていてまともな写真は撮れなかった
もっとも、この鳥の鳴き声はミルフォードサウンドのプレファブ宿舎で真夜中に聞いた
イギリス人はこの鳴き声をMORE PORK(もっと豚肉をくれ!)と聞きなしたようだ
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ニュージーランドバト(NEW ZEALAND PIGEON)
固有種の鳩だがとにかくでかい 普通のドバトの2倍はある(色はレインボウカラーで美しい)
食欲旺盛な鳥のようで飛べなくなるほど食べ過ぎることもあるらしい
写真の個体はスマートな方だが、まんまるいメタボの個体も見かけている
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リュウキュウツバメ(WELCOME SWALLOW)
ツバメは日本でも南西諸島(沖縄県)に定着しているリュウキュウツバメだった
東南アジアからオーストラリアに分布するツバメでいわゆる渡り鳥ではないようだ
もちろん人為的に移入された鳥ではなく、自力でオーストラリアから渡ってきたのだろう
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ハイムネメジロ(SILVER EYE)
ネイティブではあるが、オーストラリアから渡ってきた種のようである
アイリングがくっきりしていかにもメジロという顔をしている(頭がオレンジ色なのは蜜を吸うときに花粉がつくからだ)
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ハイイロオウギビタキ(FANTAIL)
個人的な感覚でいうとオウギビタキは南太平洋の鳥だ  サイパンのゴルフ場で良く見かける
ニュージーランドの鳥類図鑑でも単純にFANTAILと記述されているので、サイパンのFANTAILと同一種かどうか定かではない
昆虫類を常食としており、割と平気で人間の近くを飛びまっわていることが多い
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ニュージーランドセンニョムシクイ(GREY WARBLER)
世界中のムシクイの仲間と同じで茂みの中をちょろちょろと飛び回り、声はすれども姿は見えずという鳥だ
特にAFの望遠レンズを使うフォトグラファーには苦手な被写体だと思う
幸か不幸か私の400ミリは古いマニュアルフォーカスなのだが、個体数が多い割にはまともな写真が撮れなかった
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エリマキミツスイ(TUI)
被写体が遠かったので鮮明さに欠けるが、喉の部分の白い雪洞のようなエリマキがお分かりになるだろうか
エンデミック(地域固有種)で、特徴がある小鳥は見るだけで胸の高鳴りを覚える
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ニュージーランドコマヒタキ(NEW ZEALAND ROBIN)
ヨーロッパコマドリに雰囲気が良く似た可愛い小鳥
色はモノトーンだが目が愛くるしく、脚が細く長いのが印象的だ
もちろん固有種で数はそれほど多くはない (考えてみればヨーロッパコマドリは移入されなかったのだろうか あるいは定着しなかったのかもしれない)
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ミドリイワサザイ(RIFLEMAN)
山の鳥の最後はニュージーランド固有種の中の一番小さい鳥 ピンポン玉くらいの大きさで尾羽も短く最初の写真で見るようにまさに小さなボールのイメージ
ブッシュの中を敏捷に動き回る鳥だが、運が良かったせいか結構アップのショットを獲ることができた
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by mustachio | 2012-11-30 16:55 | Comments(0)


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