2013年 08月 22日
前にも触れたように我々夫婦は夏の間東京を脱出して群馬の草津に籠ることにしている 今年の夏は特に暑さが酷いので8月中旬は2週間近く山荘暮らしだった 毎年のことなので新鮮さはないのだが、何回かは周辺の自然観察ツアーに出かけることにしているのでレポートしておきたい まずは群馬北端の湖「野反湖」 ここから流出する川は太平洋ではなく日本海に向かう ベニヒカゲ 群馬県には高山蝶のベニヒカゲが結構多い 長野の中部山岳地帯のようにクモマベニヒカゲと混生するような場所はないが、8月になると野反湖や湯の丸高原など一般観光客の足元をちらちら飛び回っている キベリタテハ 高山蝶ではないがキベリタテハも「山の蝶」の代表だ 北海道へ行けばいくらでも見られる蝶なので、最近は感動が薄れてきたが、エンジとブルーと黒と黄色の色彩感覚は素晴らしいと思う そういえば昨年の北欧ツアーでもキベリタテハを見かけた 日本では関西以西に棲息せず東日本限定だが、グローバルな見地からは普通種である クジャクチョウ 翅表が美しい蝶なので、普通はクジャクチョウの翅裏の写真は撮らない 表の写真はどこにでもあるので、たまには裏の様子もご覧いただきたい アサギマダラ こちらも「山の蝶」の定番 さすがに東京都心で見たことはないが、今年は平地の埼玉のゴルフ場でアサギマダラを確認している オオチャバネセセリ 野反湖のイチモンジ系セセリはたいていオオチャバネセセリ 普通種のイチモンジセセリは見たことがない 頭から胸にかけての緑色の光沢が美しい ホオアカ 蝶から花へ移る前に鳥の写真を1枚 直感的にホオアカと判断したが頬が赤くないので判定が難しい 家内が鳥の詳しい方にいろいろ問い合わせてホオアカの幼鳥であることを確認した ヤマハハコとウスユキソウ 植物は掲載順を決めるのに苦労するが、今回は季節のせいか圧倒的にキク科の花が多かったので、まず図鑑通りキク科からアップして後は適当にということにする ハハコグサの仲間は平凡なヤマハハコとウスユキソウ ウスユキソウもヒナウスユキソウやハヤチネウスユキソウなどは上品で美しいが、ただのウスユキソウになるとあまりぱっとしない ハコネギク 駐車場の周辺にはハコネギクが多かった 野菊の仲間は似たようなものが多く同定に苦労するのだが、野反湖では休憩所に説明の掲示があるので無条件に「ハコネギク」としている ゴマナ ハコネギクより小さく地味な白い花が密集して咲いている 茎が赤くないのでゴマナだと思う ハンゴンソウ 似たような花にキオンがあるが葉の形状に違いがある ハンゴンソウのほうは葉が2裂3裂するのに対し、キオンは単葉だ アキノキリンソウ 名前に秋が付いた代表的な秋の花 平地にも多、く黄色い花といえばアキノキリンソウだった時代もある (ここ数十年はセイタカアワダチソウに負けているようだ) サワヒヨドリ ヒヨドリ(バナ)の仲間も識別が難しい (ヨツバヒヨドリだけは葉が輪生なのですぐわかる) 今回は葉の形状、つき方などからサワヒヨドリと判断した マルバダケブキ キク科の締めはマルバダケブキ 湖の奥の草原に群生していた とにかく花が大きいので、オレンジ系の黄色が遠くからでもやたら目立つ オカトラノオ マルバダケブキが結構けばけばしいので、対比として白い清楚なオカトラノオ キク科以外では他に白い花の写真がなかった コオニユリ 白からもう一度オレンジに戻ってコオニユリ アップで撮るとコオニユリの花も毒々しい色になるようだ ツリガネニンジン 他の花はピンクか紫系 紫の花ではツリガネニンジンが目立つ この花は一つの茎に蕾から枯れた花までいろいろな局面の花がつき、全体的にすっきり美しい写真を撮るのが結構難しい コバギボウシ こちらも紫の花 バックに移る湖は水が枯れてかなり湖底が露出してきている ワレモコウ 赤紫というより茶色に近い印象の花 ワレモコウはあちこちで見かけるが、ワレモコウを食草とするゴマシジミは関東周辺では希少種になってしまった マツムシソウ 薄紫で上品な花はマツムシソウ この花はクジャクチョウと相性がいいというイメージがある サワギキョウ 湖の周辺に多い水辺の花 群生すると濃い紫色の塊りが強い色彩的な迫力を持つのだが、野反湖周辺には数株程度しか見つからなかった シモツケ どこでも見る普通種だが濃いピンクの色が目立つので、あるとなぜかシャッターを押してしまう ネジバナ こちらもごく普通の野草なのだが最近あまり見かけなくなった 上品なピンクでアップで見ても鑑賞に堪えるきれいな花だ ハクサンフウロ 野反湖はハクサンフウロが多いところなのだが、シーズン的にはピークを過ぎていて、花が落ちた花柄が多かった ヤナギラン 対称的にヤナギランは最盛期 あちこちに群生してピンクの集団を形成していた 8月の花の代表選手でこの花が枯れる頃には夏休みが終わる といってもオーバーセブンティの世代にとってはたとえ夏休みが終わっても「休み」は続くのだが
by mustachio
| 2013-08-22 16:48
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