還暦からのネイチャーフォト

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2014年 06月 20日

梅雨時群馬2014

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1ヶ月以上のブランクになったが久しぶりに草津の山荘に滞在した
お決まりの巡回コースであるバラギ湖、湯の丸高原などをカメラ片手に一巡りしてみたが、梅雨時のせいかというよりも季節の端境期なのかあまり魅力的な被写体は見つけられなかった
春を迎えたばかりの頃は周囲に緑がないので早春の花が目立ち、雰囲気のある写真が撮れるのだが、今頃になると草も木も葉が茂って地面の花は目立たなくなってしまう(というよりか葉が茂る前に花をつける植物が多い)
フィールドはほとんど嬬恋村周辺なのだが高低差もあり、低いところはレンゲツツジが満開、標高が1500メートルを超えるところは、レンゲツツジがこれからで1000メートル地帯では一月前に終わってしまったズミが咲き始めたところだった

レンゲツツジ
レンゲツツジは多少毒性があり鹿は食わないという
この地域はレンゲツツジの名所が多いのだが本数は確実に増加している
オレンジの色彩は多少毒々しい感じがあって趣味ではないのだが、新緑との対比はなかなか見事で「観光要素」としては十分機能しているようだ
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ズミ
ズミという呼び名は植物学的な正式名称(和名)で、ローカルではコナシとかコリンゴとか呼ばれるのが普通である
バラ科リンゴ属の植物でカイドウに近い樹木だが、山野に多い大木である
満開の白い花と伸び始めた若葉との色彩バランスが絶妙で「清々しい」という形容がぴったりの初夏の花だ
わが山荘付近では5月に花が終わってしまったが、湯の丸高原周辺では蕾状態の木も多く、全体がピンク色に染まって別の美しさを見せていた
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ミヤマザクラ
撮影した時には名前がわからなかった
帰ってから図鑑で確認すると「ミヤマザクラ」   ちゃんとした桜の仲間で深山に多いという
植物はまだ知らないことが多い
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コケイラン
バラギ湖という湖には30年以上前から定期的に通っている
湿地ベースの人工湖なので植物相が非常に豊富だったが、某観光資本がオートキャンプ場を作ってしまい自然環境が大きく後退してしまった
写真のコケイランは昔湖畔の林床に多く見られたが、下草の手入れなど保護が不十分で絶滅状態になっていた
今回は何年振りかで再会したが、また来年出会えるかどうか? 疑問である
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シロスミレ
標高1000メートル以上の湿性草原に生えるスミレ
昔シロスミレが多かった草原は今ではマレットゴルフ場に変わってしまった(このゴルフ場で客がプレーしているのは見たことがないが)
それでもこのシロスミレは湖畔周辺に健在で、今後の存続も期待できそうである
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アマドコロ
アマドコロとナルコユリとホウチャクソウは互いに良く似ていて見分け方は結構難しい
4月の三宅島でいやというほどお目にかかったホウチャクソウは花のつき方が上品で行列を作ったりしないが
他の二種は二列縦隊で白い花をぶら下げる
区分のポイントは茎の形状でナルコユリは断面が円形、アマドコロは角ばった断面になる
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クルマバソウ
林床にクルマバソウを見つけた
アカネ科の地味な花だが、葉のつき方に特徴があって名前は覚えやすい
花は5弁でなく4弁である
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チゴユリ
花の形状は全く違うが、ホウチャクソウの仲間
登山道で良く見た記憶があるが、最近ほとんど山へ登らなくなったので、久しぶりの対面であった
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テキリスゲ
湖畔で菅を見つけたので撮影しておいた
スゲの仲間は全く弱いのであまり同定に自信がないが、どうもテキリスゲ(手切菅)らしい
「離別」の「花ことば」として使えるかもしれない
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サクラソウ
バラギ湖周辺は野生のサクラソウが多いので有名なところでもある
当日はもう盛りを過ぎていたようでわずか数株しか花が残っていなかったが、去年までは数が多かったので絶滅危惧ではないと思う
観光資本は、きれいな植物は残してくれる
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ヤマガラシ
真っ黄色の十字架植物なので無意識にヤマガラシと決めつけていたが、もしかすると低地に多いイヌガラシかもしれない
生命力のある植物で遊歩道の周りなどに多い
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キショウブ
野生の植物だが高原の雰囲気とマッチングが良いので刈り取られずに残されている
白樺の木と同じように「観光資本」の重要な保護対象物のようだ
もっともキショウブは日本固有植物ではなく、外来種が野生化したものだと思う
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ウマノアシガタ
場所を変えて湯の丸高原まで足を伸ばしたが、こちらはほとんど早春の景色
前述のようにズミが咲き始めたタイミングで地表の花は黄色い小さな花がチラホラという程度だった
黄色い花の一つがウマノアシガタ(別名キンポウゲ)  キンポウゲ科という大きな所帯のグループを代表する植物なのに貧弱な花である
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ミツバツチグリ
もう1種の黄色い花がミツバツチグリ
バラ科でキジムシロと同じ仲間である
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マイヅルソウ
森の中でマイヅルソウの群落を見つけた
葉の形が鶴の舞う姿だといわれるがわかりにくい
そういえばローカルな話だが群馬県の「群馬カルタ」に「鶴舞う姿の群馬県」という文句がある
館林のあたりが鶴の頭で、嬬恋村は尾の部分に当たる
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ツバメオモト
マイヅルソウの近くにツバメオモトが咲いていたので撮影した
正直なところ、このツバメオモトはどこかから人為的に移植された可能性がある
地元の人は野生の植物を自分の手元に移植することを全く罪悪視していない
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エンレイソウ
エンレイソウは花が終わり、実になっていた
同じユリ科でもエンレイソウはあまり人気がなく、まず盗掘の心配はないように思う
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クリンソウ
クリンソウはバラギ湖周辺に残っているが、花期が終わってしまっていて見つけることができなかったので、草津の自然公園で撮影した
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マムシグサ
特に珍しくもない植物だが梅雨時群馬の植物としては省略できない「常連」なので、記録の意味でアップしておく
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群馬嬬恋の蝶
出会ったのは普通種ばかり
撮影にも気合が入らず下手な写真ばかりになってしまった
念のため上からモンシロチョウ、モンキチョウ、イチモンジセセリ、ヤマキマダラヒカゲ、ベニシジミ、ミヤマカラスアゲハである
ちなみにこの地方は有名なキャベツの生産地で大量に農薬を使用するためモンシロチョウが希少種である
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オオヨシキリ
鳥も数が少なくチャンスもなかったが、バラギ湖のオオヨシキリだけは望遠レンズでじっくり観察することができた
シンギングポストで絶叫する様子をアップで撮影できたので(同一個体であるが)三面鏡風にお見せすることとしたい
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by mustachio | 2014-06-20 15:03 | Comments(0)


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