人気ブログランキング | 話題のタグを見る

還暦からのネイチャーフォト

mustachio.exblog.jp
ブログトップ
2015年 07月 02日

6月の花2015

6月の花2015_b0144049_2133542.jpg


気が付いたら7月  2015年はもう半分終わってしまった
6月は前半にモンゴル遠征があったこともあり、ほとんど国内のフィールドへ足を運ばなかった
草津の山荘には1回、それも富山遠征のベースキャンプとして短期間滞在しただけである

それでもフィールド日記(還暦からのネイチャーフォト)は季節感がセールスポイント、とりあえず6月の記録を「6月の花」「6月の蝶」の2部作でまとめておきたい
花(植物)のほうは草津山荘から出かけた野反湖がメイン、一部補充の形で富山の帰りに寄った乗鞍高原の花がサブとなる

レンゲツツジ
レンゲツツジは6月の花
草津山荘近辺では湯の丸山やバラギ湖などレンゲツツジが売り物のフィールドがあるが今年は野反湖へ出かけた
6月15日は曇りのウィークデイだったため観光客は高齢者が大多数だったが、レンゲツツジは満開
写真処理の問題もあるかもしれないが、野反湖のレンゲツツジはオレンジよりさらに赤みが強く、周囲の緑との対比が鮮烈だった
6月の花2015_b0144049_21234716.jpg
6月の花2015_b0144049_21235835.jpg


ベニサラサドウダン
木本の花ではサラサドウダンが印象的だった
若い花(蕾)はピンク色で、成熟すると深いローズ色になる
レンゲツツジのオレンジよりはるかに味わいがあり、大人の魅力を感じた
6月の花2015_b0144049_21353250.jpg
6月の花2015_b0144049_21354225.jpg


タニウツギ
負けずに濃いピンクで迫ってくるのがタニウツギ
とにかく6月の木の花は迫力がある
6月の花2015_b0144049_21384781.jpg


ウコンウツギ
ウツギでは色違いのウコンウツギ
派手さはないがこちらのほうがいかにもウツギのイメージである
6月の花2015_b0144049_21412239.jpg

6月の花2015_b0144049_21422020.jpg


ニッコウキスゲ
野反湖はレンゲツツジよりニッコウキスゲのほうで名が売れている
そのニッコウキスゲはこれからというタイミングで、見つけた株は1株、まさに今朝咲いたばかりというところであった
もう7月に入ったので今頃は湖の周囲が黄色く染まっていると思う
6月の花2015_b0144049_21524439.jpg


ハナニガナ
数は少なかったが遊歩道の脇にニガナが咲いていた
ただのニガナではなく花弁数の多いハナニガナのほうだった
6月の花2015_b0144049_21573823.jpg


ミツバツチグリ
ニッコウキスゲの季節の前に野反湖の周辺を黄色く染めていた花はミツバツチグリだった
どちらかというと春に咲くバラ科の花だが、なぜかあちこちにまとまって群落をつくっていて意外な感じだった
6月の花2015_b0144049_22235897.jpg
6月の花2015_b0144049_2224126.jpg


ヤマガラシ
ヤマガラシも黄色いアブラナ科の花で群落を形成することが多いが、少しタイミングが早いのか数は多くなかった
6月の花2015_b0144049_22264480.jpg


キンポウゲ
種類が多いキンポウゲ科の花の代表のような花
別名ウマノアシガタ、英名は確かバターカップだったと思う
高山で群落を見ることもあるが、野反湖では数本を確認した程度であまり目立たなかった
6月の花2015_b0144049_22312692.jpg


ムラサキサギゴケ
どこでも普通に見られるゴマノハグサ科の植物
なのだが、この名前が思い出せなかった
色や花の形がシソ科のカキドオシに似ているので図鑑ではシソ科を探したが見当たらない
人の名前と違って生物の種名は形態を現すことが多いので、比較的簡単に名前を思い出せるのだが、ムラサキサギゴケはなかなか思い出せなかった(苔でもないのにサギゴケというのはおかしい)
歳をとると普段使わない固有名詞が思い出せないことが多くなる
対策は「弛まぬ復習」あるのみということか
6月の花2015_b0144049_12101080.jpg


オオタチツボスミレ
野反湖周辺のスミレはオオタチツボが多かった
日本海側に多いスミレというが、確かに野反湖の水は日本海側へ流れる
6月の花2015_b0144049_1217584.jpg
6月の花2015_b0144049_12171657.jpg


ハクサンフウロ
どちらかというと7月の花
ニッコウキスゲの頃に黄色に対抗して湖畔の一部をピンク色に染める
当日花をつけていたのは数株程度
6月の花2015_b0144049_13332746.jpg


イワカガミ
同じピンク系でもイワカガミは最盛期だった
この花は花柄や萼までが赤いので全体が華やかに見える
6月の花2015_b0144049_133668.jpg
6月の花2015_b0144049_13362224.jpg


オニアザミ
こちらも咲き始めのオニアザミ
というよりもまだ蕾の状態だが、満開でもあまり形は変わらない
とにかく大きくて苞の部分に粘着性の糸が出るのが特徴である
6月の花2015_b0144049_13403498.jpg


コバイケイソウ
コバイケイソウは蕾だった
この花の蕾の状態は今まであまり見た記憶がないが、何となくトウモロコシの皮をむいた姿を思い出した
6月の花2015_b0144049_13453992.jpg


カラマツソウ
カラマツソウも基本的に夏の花
純白の花だが蕾にはピンク色が残っていて初々しさを感じる
6月の花2015_b0144049_13511755.jpg


ツマトリソウ
遊歩道も草原から林の下へ入っていくと小さな白い花が目立つようになる
代表的な白い花がこのツマトリソウだ
花弁の縁に薄紅色の褄取があるのでこの名前があるといわれるが、実際に褄取(縁取り)など見たことがない
それよりもこの花は花弁が7枚構成であることのほうが特徴的だ
6月の花2015_b0144049_1359185.jpg

6月の花2015_b0144049_1401483.jpg


ヒメイチゲ
こちらも林床に咲く白い小さな花だが数は至って少ない
群生することはなく、一人静かに咲いている花である
(この花を撮影した時は無条件にヒメイチゲだと思い込んでいた 後になって写真と図鑑を見比べてみると少しイメージが違う ヒメイチゲなら花に近い位置に総包葉が写っているはずなのにそれがない いろいろな図鑑をチェックして見たが他に該当する花が見つからないので取り合えずヒメイチゲのままにさせていただくが、間違いであればぜひご指摘いただきたい)
6月の花2015_b0144049_14345186.jpg


マイヅルソウ
ネイチャーフォトとしての花の写真は結構制約を受ける
色彩や造形だけの美しさで写真を撮ると前項のように種の同定に支障が生じることになる
マイヅルソウは名前が葉の形に由来するので、花をアップで撮るときも葉が写りこむように工夫しなければならない
6月の花2015_b0144049_1442870.jpg
6月の花2015_b0144049_14422210.jpg


ギンリョウソウ
その点、このギンリョウソウは種の同定を意識することなく写真で造形美を追及することができる
この個体はまだ若くモデルとしては未熟だった
6月の花2015_b0144049_14471049.jpg


ズダヤクシュ
喘息薬種と書く
ズダというのは喘息の(長野地方の)方言で、この植物が喘息に効くそうだ
普通写真の対象にはならないが、無視すると名前を忘れてしまうのでシャッターを押すことにしている
6月の花2015_b0144049_14525793.jpg


ニョイスミレ
花が小さいスミレで湿ったところに多い
葉の形が仏具の如意棒の先に似ているからニョイスミレだというが、如意棒がどんな形かイメージがわかない
別名をツボスミレともいう
6月の花2015_b0144049_14585828.jpg


ヒロハコンロンソウ
こちらも渓流沿いなど湿ったところに咲く花
アブラナ科のタネツケバナの仲間で典型的な十字花植物である
漢字は崑崙草と書くが中国原産かどうかは不明
6月の花2015_b0144049_1585738.jpg


クワガタソウ
続いて渓流沿いに多い花をもう一つ
ゴマノハグサ科の花でオオイヌノフグリに近い種類
花の色は白が基調で薄紫の筋が入るところが可愛い
6月の花2015_b0144049_1515927.jpg
6月の花2015_b0144049_15151926.jpg


シャク
湿り気のある林縁などに生えるセリ科の植物
若葉は山菜として食べられるという
セリ科の花は写真にしにくいと思い込んでいたが、シャクの花は割と大きく花弁の大きさが不ぞろいで変化に富むことに気が付いた
6月の花2015_b0144049_15233925.jpg
6月の花2015_b0144049_15235980.jpg


サンカヨウ
イメージとしては夏の高山で出会う花
野反湖の渓流沿いに咲いているのを見つけた
色彩的にはシンプルだが写真写りの良い素晴らしいモデルである
6月の花2015_b0144049_1528783.jpg


オオバミゾホオズキ
こちらも標高の高い湿地に多いように思う(個人的には白馬の栂池に多い花のイメージがある)
サンカヨウの近くに咲いていたが標高がそれほど高くないので開花が早いのだろうか
6月の花2015_b0144049_15392971.jpg
6月の花2015_b0144049_15394227.jpg


シラネアオイ
野反湖から少し山を登ったところにシラネアオイの群落がある
ただ自然の群生地ではなくある程度人工的な移植が行われているのであまり興味はない
駐車場の近くに一株咲いていたので写真を撮るには撮ったが、この花はもっと高い山の自然の中で見たい花だ
6月の花2015_b0144049_15464837.jpg


ミツガシワ
乗鞍高原を散策したのは6月18日である
「6月の蝶」のところで説明するが6月17日に富山県まで出かけ、帰りは神岡、安房トンネル、松本経由で高速を使わずに草津山荘まで帰った
天候が良ければ蝶の撮影が楽しめたのだがあいにくの梅雨空で、途中乗鞍高原に立ち寄ったが収穫はなかった
ミツガシワは5月に白馬で何回か出会った花だが、乗鞍高原では6月に花が残っていた
6月の花2015_b0144049_1644773.jpg


アマドコロ
アマドコロとナルコユリはよく似た植物
アマドコロのほうが茎の断面が角ばっていて葉は広い
正直、撮影時に十分なチェックをしなかったが間違いないと思う
6月の花2015_b0144049_16123592.jpg


ゴゼンタチバナ
ゴゼンタチバナはツマトリソウやマイヅルソウと同時期に咲く白い花
野反湖では見なかったが乗鞍高原にはゴゼンタチバナがあった
6月では時期尚早なのかもしれない
6月の花2015_b0144049_16154640.jpg


ラショウモンカズラ
こちらは春の花なので季節外れかもしれないが、毛むくじゃらな羅生門の鬼の腕(ラショウモンカズラの名前の由来)を見つけた
6月の花2015_b0144049_16184795.jpg


ベニバナイチヤクソウ
深山の樹林下に生える美しいピンクの花
この花が林床に群生しているところは息をのむ美しさである
乗鞍高原ではわずか2~3輪だったが、暗い樹林の中でピンクが際立っていた
6月の花2015_b0144049_16233389.jpg


レンゲツツジ
振出しに戻るというわけではないが、乗鞍高原でもレンゲツツジが満開だった
「6月の花」の締めくくりとして再登場ということにした
6月の花2015_b0144049_16253836.jpg


by mustachio | 2015-07-02 21:24 | Comments(0)


<< 6月の蝶2015      モンゴル2000キロ野鳥編03 >>