2016年 02月 16日
タイの野鳥写真を整理していてヒヨドリの種類が多いのに難儀をしたが、さらに難しいのがセッカ、ムシクイの仲間である 英名でWarblerというこの仲間は見た目が良く似ているうえに、ブッシュの中でちょろちょろしていることが多く表面に露出した状態の写真が撮りにくい この仲間をクリアしないとブログが先に進まないので、多少手抜きをしながら続けさせていただく モウコムジセッカ Yellow-streaked Warbler トップの写真が少しピンボケで恐縮であるが、このセッカはかなり希少種だという ミャンマーとの国境近くでガイドがこの鳥を見つけ同行のバーダーの皆さんは草原の周辺でこの鳥が現れるのを長時間待機していた 自分は(セッカなどにあまり興味がないので)周囲の桜の花に来るアカネシロチョウの撮影に集中し、同行の仲間のところに戻った時にこのセッカが目の前の小枝の上に出現した あわててカメラを構えるがうまくピントが合わない このセッカはかなり長い間小枝の上でポーズをとってくれたのだが不満足な写真しか撮れなかった 望遠レンズには合焦速度を速めるために近距離用と遠距離用にゾーンを区分するシステムがあるのだが、その設定が遠距離用になっていたためらしい 瞬間的にマニュアルに切り替える判断ができなかったことを反省している カラフトムジセッカ Radde's Warbler セッカ、ムシクイ類の同定は全くお手上げで、写真を撮影した時に鳥屋さんに教えてもらうしかない この鳥は冬はインドシナ半島で過ごし繁殖期には中国北部からシベリアに渡るので旅鳥として日本に寄ることもあるらしく日本の野鳥図鑑に載っている カラフトムシクイ Pallas's Leaf-Warbler 前項と似たような名前だが、正直言ってセッカとムシクイの違いも理解できていない ただこのカラフトムシクイも日本の図鑑に載っていて頭に黄色い頭央線があるのが特徴なので識別は可能である 目が大きく白いアイリングもあるので同定は間違っていないと思う ムシクイ類 写真を4枚ほど並べるが同一種か別種かも定かでない 素人なりにキマユムシクイYellow-browed WarblerやバフマユムシクイHume's Warblerなどが含まれていると思われるが一括ムシクイ類でご勘弁いただきたい メジロ Japanese Whie-eye、 チョウセンメジロ Chestnut-flanked White-eye 日本国内ならメジロは誰にもわかる野鳥だ 東南アジアに来るとメジロのほかにチョウセンメジロ、ハイバラメジロなどがいて苦労させられる 基本的にチョウセンメジロは脇腹が赤茶色なので最初の2枚がチョウセンメジロ、最後がメジロ(またはハイバラメジロ)と考えてよいと思う
ギンミミガビチョウ Silver-eared Laughingthrush 赤茶色の頭が印象的で最初は以前マレーシアで見たチャガシラガビチョウだと思った 後でチェックして見るとチャガシラのほうは白いアイリングがあり嘴の色は肌色である 図鑑の絵と少しイメージが違うのだがこちらはギンミミガビチョウのようだ 日本では(外来種の)ガビチョウは1種類だが、東南アジアではいろいろなガビチョウがいて識別は大変である (最近日本ではカオグロガビチョウやカオジロガビチョウも野生化して1種類だけではないらしい 訂正します) ゴシキソウシチョウ Silver-eared Mesia 「難民」に例えると非難が出るかもしれないが、日本ではガビチョウだけではなくソウシチョウも野生化してしまった ただ今回タイで出会ったのはゴシキソウシチョウのほうで頭が黒く日本で見るソウシチョウとは種類が異なる このゴシキソウシチョウにはだいぶ前にマレーシアで出会っている シロクロウタイチメドリ Black-backed Sibia 鳥類名辞典など調べてみるとSibiaというのはウタイチメドリという和名と一致する おそらくチメドリ類の中では声がきれいな部類なのだろうが確認はできなかった 腹が白く背中が黒いわかりやすい小鳥である アカガオヤブドリ Scarlet-faced Liocichla Liocichlaなどという英語は聞いたこともないが学名も同じなのでラテン語かもしれないし、現地の呼称かもしれない 少なくともヤブドリ属というグループをそう呼ぶらしい この鳥は道路脇のタイ人の住居の裏の薄暗いごみ溜めで撮影した 日本のカラスと同じような嗅覚をもった鳥なのかもしれない 真っ赤な顔をした個性的な容姿は一生忘れることはないだろう メジロシマドリ Spectacled Barwing この鳥の英名はわかりやすい Spectacledはメガネをかけた、Barwingは縞のある羽である 撮影時には気が付かなかったが、写真を見ると愛嬌のあるとても可愛い鳥だ 今回初対面の鳥である ルリハコバシチメドリ Blue-winged Minla コバシチメドリというのはチメドリにしては嘴が小さいという意味だと思う 青灰色の上品な色合いの鳥なのだが真下からの写真ではチメドリ特有の目つきの悪さだけが目立ってしまう キガシラモリチメドリ Golden Babbler こちらは順光でピントもよく写真としてはきっちり撮れていると思う 小鳥も小さくて色彩的にも美しいのだが、いまいち可愛さを感じられないのはチメドリ共通の目つきの悪さのせいだろうか(個人的な感想で申し訳ないが) 目つきから判断してチメドリの仲間と推定し、アカガシラチメドリとしてブログアップしたところご指摘をいただいた 要するに割と普通種のマミハウチワドリだったのである 野鳥はとにかく不得意分野で海外の野鳥の同定に関しては正直自信がないところがあるが大目に見ていただきたい ホオアカマルハシ Rusty-cheeked Scimitar-Babbler Scimitarは半月刀のこと ご覧のように大きなくちばしが弧を描くように反っているBabblerをマルハシ(丸嘴)という 南アジアやオーストラリアなどに見られる中型の鳥だ バードガイドによると2,3種類のマルハシの声を聴いたというが、姿を見ることができたのはこのホオアカマルハシだけであった ルリコノハドリ Asian Fairy-bluebird ルリコノハドリというのは今回初対面 緑色のイメージではなく、紺色ベースのまさにブルーバードだった 嘴のつけ根から頭のてっぺんに向かって伸びるライトブルーのラインが印象的である コサメビタキ Asian Brown Flycatcher 冬は東南アジアで過ごし、夏はシベリアや中国北部で繁殖する渡り鳥 日本でも夏鳥として見ることができる ヒタキ類は黒目が大きいせいか目がかわいい シキチョウ Oriental Magpie-Robin アジアのあちこちで見られる基本の鳥 白黒グレーのモノトーンで英名ともぴったり一致する 今回は比較的アップが撮影できたが、なかなか賢そうな顔をしていることを改めて認識した アカハラシキチョウ White-rumped Shama 身体全体のバランスは似ているが色合いが全く異なるのでシキチョウという名前はピンとこない 英名にある白い尻も腰の背中側(上側)が白いので写真からは確認できない シキチョウは脚が黒いのにこちらはピンク色の脚だ 名前さえ気にしなければ、存在感のある魅力的な鳥だった ノドジロヒタキ White-gorgeted Flycatcher 喉が真っ白で黒縁がある これだけ特徴的なヒタキは他にはいない この鳥の同定は間違いようがないと思う ミヤマヒメアオヒタキ Hill Blue-Flycatcher Blue-Flycatcher(ヒメアオヒタキ)という鳥は色の構成がルリビタキに似てなかなか美しい(ルリビは脇がオレンジだがこちらは胸全体がオレンジ色だ) 写真のピントがいまいちなのが非常に残念に思える オリイヒタキ White-bellied Redstart この鳥はオリイヒタキのメスと推定した オスならまだわかりやすいのだがメスは同定が難しい オオルリチョウ Blue Whistling-Thrush タイの野鳥第3巻の締めくくりはオオルリチョウ 大型の迫力のある鳥である 全体が濃紺でライトブルーに輝く斑点がチャームポイントだ 嘴が黒いのとオレンジのがいるが同一種である
by mustachio
| 2016-02-16 10:15
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