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還暦からのネイチャーフォト

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2016年 06月 02日

ブータン王国15日間野鳥編4/12~13

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4月12日の野鳥
この日はロングドライブ
ティンティビのキャンプサイトから幹線道路のトンサまで来た道を戻りさらに東へ進む
最終的な宿泊地はブムタンでここには一応ホテルがありシャワーは使える
トンサとブムタンの間にヨントラ峠(標高3400m)があり、この峠付近で探鳥もするのだが、何といってもこの日のメインエンターテイナーはニジキジ
幹線道路から離れてピストンコースになるが山の高いところに自然のニジキジが集まって来るお寺があるとの情報があって、夕方そのお寺を訪ねることになった

ヤブゲラ Bay Woodpecker
12日の朝は4時半起床で5時15分の出発だった
途中高い木の上のヤブゲラをガイドが見つけ、暗くて撮影条件はよくなかったが車を降りて観察した
嘴が黄色く全体的には赤茶色のキツツキで、海外の野鳥に詳しい方でも皆さんが今回初見というレアバードのようだった
英名のBayという単語が気になって辞書を調べたところ「湾」という普通の単語のほかに「栗毛色の」という形容詞があることが分かった  納得である
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ヤマゲラ Grey-headed Woodpecker
日本語では1字違いのヤマゲラ 日本では北海道で留鳥として見られるキツツキである
ユーラシア大陸には温帯から亜寒帯まで分布域は広いようでそれほど珍しい鳥ではない
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クリビタイシマドリ Rusty-fronted Barwing
7日の日に会ったクリビタイシマドリに再会した
茶色一色の色彩的には地味な鳥だがなかなか愛くるしい顔をしている
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オオゴシキドリ Great Barbet
写真の出来もよくないしい昨日も登場しているので割愛してもよいのだが、今回は1日ごとに確認記録としてブログを書いているのでアップさせていただく
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シロスジガビチョウ Striated Laughingthrush
こちらも同様で割と毎日見られるガビチョウの記録というだけの話である
普通藪の中をチョロチョロするガビチョウ類だが、この日のシロスジガビチョウは10羽程度の群れで移動し高い木の上に止まったりして少し違う雰囲気だった
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モンツキイソヒヨドリ Blue-capped Rock Thrush
こちらも連日の登場だが、この日は端正な顔立ちのモンツキイソヒヨドリを撮ることが出来た
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ヒイロサンショウクイ Scarlet Minivet
Minivetはヒイロサンショウクイが常連さんになったがこの日は黄色いメスのほうだけしか撮影していない
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クリミミチメドリ Striated Yuhina
Yuhinaの仲間としてこの日初登場のクリミミチメドリ
地味な配色だが一応カンムリチメドリらしく冠羽があり、頬の赤茶色がチャーミングだった
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カザノワシ Black Eagle
この日空を飛んだ猛禽はカザノワシ
英名の通りあまり特徴のない真っ黒な鷲だった
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カササギ Black-billed Magpie
日本でもヨーロッパでも見られるカササギだがブータンではこの日が初めてだった
町(集落)の名前がわからないが、ニジキジのいるお寺に向かい枝道に入るところで見かけた
この鳥はカラスに似て人里に近いところにいるように思える
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ニジキジ Himalayan Monal
ブータン探鳥ツアーの最大の目的がニジキジを見ることといっても過言ではないだろう
ヒマラヤ周辺の固有種で日本の雉にもよく似ているが、羽根の色が赤・黄・緑・青と複雑でまさに虹のようなグラデーションを形成している美しい鳥である
高地にあるお寺で食事の残りを庭に撒いたところ自然のニジキジが集まるようになり、最近ではエサを与えるのでニジキジが安定して見られるという情報があり、我々のツアーバスは予定を変更してそのお寺に向かった
お寺の庭で採餌するニジキジは説明するより写真を見ていただくほうが速いが、特に背中側から写した姿は素晴らしいものであった
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ベニキジ Blood Pheasant
お寺から幹線道路へ戻る道でベニキジのカップルに出会った
茂みの陰で写真はちょっと見にくいが、この日のベニキジ(オス)は5日に見たベニキジと比べると胸の赤い部分が大きく迫力があった
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ミヤマハッカン Kalij Pheasant
幹線道路とニジキジのお寺を結ぶ道路はまさに山道だったがベニキジに続いてミヤマハッカンのメスが現れた
夕方の薄暗い条件だったが何枚か写真を撮ることが出来た
この鳥はオスは真っ黒だが、メスは頭が白く全体は日本の雉と同じように保護色の茶色である(顔の部分だけはオスもメスも赤い)
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4月13日の野鳥
ブムタンから先をさらに東(南東)へ向かう
ブータンを東西に走る幹線道路の延長ではあるが東に行くにつれて過疎地になり、ここから先は車の数もそれほど多くない田舎道だ
大きな町も宿泊施設もないので3日間はテント暮らしを覚悟しなければならない
最初の宿泊地(キャンプ地)はセンゴールという町(集落)の近くである

ニジキジ Himalayan Monal
前日に引き続きニジキジが登場した
お寺のニジキジも間違いなく自然の鳥なのだが、エサを与えているのでネイチャーフォトとしては少し野性味に欠ける感があった
こちらはまさに道路際に現れた野生のニジキジである
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アカチャイワヒバリ Rufous-breasted Accentor
道路は標高2500~3000mの山道なのでイワヒバリが登場した
とまっているのはガードレール代わりのコンクリートブロックである
鳥はイワヒバリではなくアカチャイワヒバリのほうだった
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キバラシジュウカラ Green-backed Tit

お腹の黄色いシジュウカラはブータンでは普通種で毎日のように現れる
珍しくもない鳥にレンズを向けるのは他の鳥があまり出ないことの裏返しかもしれない
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チベットモズ Grey-backed Shrike
こちらもアジアでは普通の鳥
ブータン松(正式な植物名不詳)のてっぺんですましている
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ハジロクロシメ White-winged Grosbeak
ヒマラヤ限定ではないが中国から中央アジアあたりに棲む希少種のようだ
翼の白い紋が目立ち同定しやすい
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ユキバト Snow Pigeon
景観が桃源郷のように美しいウラという町の近くにユキバトの群れがいた
道路からはるか下方に離れた畑にいたので望遠レンズでも苦しい撮影だったが、光線が順光で何とか鳩の姿がわかる程度の写真になった
頭が黒く胸が真っ白な美しい鳩である
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ゴシキチメドリ Fire-tailed Myzornis
センゴールの手前のトゥムシンラ峠で時間をかけてアカオタイヨウチョウとゴシキチメドリなどを探索した
特にゴシキチメドリのほうは我々のバスのドライバーさんが群れを見たというので道路を何回も往復して探したが結局見つからずじまいになった(ツアーのバードリストにもゴシキチメドリは載っていない)
ところが帰宅後写真の整理中にどうもそれらしい鳥が撮れているのを見つけたのだ
図鑑によれば、この鳥は全体的にオリーブ色なのだが胸や尾が赤いので色彩的には派手な鳥である
写真のほうはご覧のように赤い色は全くないのだが、頭がグレーで黒い斑点があり目つきもゴシキチメドリそっくりなのである(図鑑には、このような鳥は他には載っていない)
意識せずにゴシキチメドリ(メスまたは若鳥)が撮影できたと自分としては確信しているが、ぜひ鳥に詳しい方のご判断を仰ぎたいと思っている
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キバシキンクロシメ Collared Grosbeak
襟の部分がオレンジ色のシメ  こちらもヒマラヤ地域限定の希少種
2枚の写真のうち1枚目にはオレンジの襟が写っているので同定は間違いないはずだ(キンクロシメはよく似ているがこちらはブータンには棲息しない)
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ヒマラヤキバシリ Hodgson's Treecreeper
4月5日に見たヒマラヤキバシリと再会
前回よりは光線状態が良くまあまあの写真が撮れた
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ミドリモズチメドリ Green Shrike Babbler
一見ヒタキの仲間のメスに見えるが、どうもモズチメドリの仲間らしい
チメドリは人相が悪いのが定番だが例外もあるようだ
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カンムリシジュウカラ Rufous-vented Tit
ヒガラとよく似た鳥だがお腹がグレーなのでカンムリシジュウカラのようだ
ヒマラヤ周辺から中国にかけての鳥のようでネパールのものはもう少しお腹が赤い(茶褐色)という
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ヒオドシジュケイ Satyr Tragopan
ホロホロチョウのような模様で顔が赤と黒
現地名(英名)トラゴパンというこの鳥を同じ道をバスで何回も往復して暗くなるまで探した
最初にメスを見つけ次に道路の下から首だけを出したオスを見つけてこれが精いっぱいかとあきらめかけた時に不意にオスが道路を横切った
バスのガラス越しの撮影だったが何とかピントとシャッターが間に合い、オスのアップを撮ることが出来た
この日キャンプで飲んだビールの味は格別だった
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by mustachio | 2016-06-02 22:11 | Comments(3)
Commented by サクガワ at 2016-06-06 12:57 x
初めまして。
次回のターゲットを検索していたらこちらに出会いました。
ゴシキチメドリが見れたんですね。
アカオコバシチメドリにビナンゴジュウカラとは驚くような鳥運ですね!
ブータンかインドのイーグルネストに絞って検討していましたがブータンに決めました。
何度も楽しく読ませていただいています。
東南アジアは一人旅が多いのですがブータンは旅行会社に頼むつもりです。
ちなみにどちらのツアーでいかれましたか?
これからも楽しみに覗かせてもらいます。
Commented by mustachio at 2016-06-09 09:24
コメントありがとうございます
ツアー会社のお尋ねがありましたが、同行の友人が直接現地のツアー会社と話をまとめており詳細はわかりません
ある程度人数がまとまらないとアレンジは難しいようです
Commented by サクガワ at 2016-06-11 20:51 x
お返事ありがとうございます。
現地の旅行会社だったんですね。
何度か仲間を集めてあちこち行きましたが今回は気楽にこちらの旅行会社に頼むつもりです。
これからも楽しみにしています。
ありがとうございました。


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