2016年 10月 17日
赤城山の野鳥 前号で「植物編」「昆虫編」が終わったが「野鳥編」が積み残しとなった もともと野鳥撮影を期待して赤城山(覚満淵周辺)に立ち寄ったのだが、好天にもかかわらず鳥の影は薄かった 鴨はカルガモのみ、小鳥も少なかったので撮影できたのは数種類だけだった ホオジロ まずはホオジロ 基本的に留鳥(または漂鳥)なのでオールシーズン見られる小鳥 10月に入り木の葉が落ちたので鳥は見やすくなった ノビタキ 夏鳥であるノビタキがいた 実は撮影時に何の鳥か判定できず、帰宅してからノビタキにたどり着いた次第である 頭の黒いオス成鳥なら一発でノビタキとわかるのだが、個体はメスまたは若鳥で特徴がない ましてこの時期にノビタキがいることは頭にないので思い浮かばなかったということである サメビタキ 白いアイリングの可愛いヒタキにも出会った サメビタキかコサメビタキのいずれかで、胸から脇の暗灰褐色の縦斑からサメビタキというのが家内の意見である 北国から南へ渡りの途中のようで青空をバックに一休みする姿が印象的だった カルガモ 覚満淵の湖ではカルガモが楽しそうに遊んでいた その後、赤城神社に参拝したが池の鯉の周りにもカルガモが集まって来ていた 鯉のエサを狙ったのかもしれないが、鯉のほうがカルガモよりはるかに大きく鯉に力負けしていた チャツボミゴケ公園 3連休は山荘で過ごした 連休の中日に草津白根の紅葉を見に行く予定だったが、草津の町が連休の渋滞で動きが取れない 天気もいまいちで紅葉のきれいな写真は期待できそうもなかったので予定を変更してチャツボミゴケ公園を訪れた この公園、中之条町(昔の六合村)にあり草津からでも花敷温泉方面からでもアクセスできるが結構山奥にある わが山荘から野反湖へ向かう途中にチャツボミゴケ公園の案内看板があっていつか行ってみようと家内と話していた場所である 大昔、六合村の奥に鉄鋼石の露天掘り鉱山があったようで一時日本鋼管が別荘地を開発していた付近が自然公園になっている チャツボミゴケについては後でご説明するがなかなか風光明媚なところで訪れる観光客も予想外に多かった ウラナミシジミ 現地は標高も高く周囲は秋真っ只中という状況だったので蝶は全く期待してなかったのだが、路傍でウラナミシジミを見つけた この蝶はもともと南国の蝶で日本では春から夏にかけて世代交代をしながら北上してくる つまり関東に到達するのは秋ということになり、東京近郊では秋の(大豆などマメ科植物の)畑に数が多い 群馬の山奥でウラナミシジミとの出会いは想定外だったが、まさに「秋の蝶」の風情があった ノコンギク 薄紫の野菊が咲いていた 撮影時にはカントウヨメナと推定したが花弁が少し細身なのでノコンギクではないかと思う 識別のポイントは葉がザラザラするかどうかだということだが、触って見なかったので何とも言えない トネアザミ アザミも少し花が残っていた 全体の雰囲気が数日前に赤城山で見たモリアザミに似ていたが、頭花が上を向いておらず垂れているのでトネアザミ(タイアザミ)と判断した 群馬県は利根川の上流に当たり利根薊は普通に見られる 自然公園の中にはいろいろなキノコが生えていた ただキノコは自分にとって苦手な部類である 食べ物としてはキノコは大好きで野生のキノコでもショウゲンジとかハナイグチとか食べられる種類については多少の知識があるが、何分種類が多くとても名前が覚えきれない 図鑑も一応あるのだが今回は名前を特定せずキノコとすることでご容赦いただきたい 木の実ではナナカマドが目についた さすがに秋である 秋は紅葉の季節である 花も昆虫も姿を消してしまうので写真の対象としては紅葉がメインテーマとなる もちろん紅葉する植物をきちんと整理して表現すればネイチャーフォトの立派な対象なのだが、キノコ同様、樹木は不得意分野なので色彩的に美しい紅葉だけにカメラを向けてしまう 要するに風景写真家になってしまうのだ 季節の移り変わりもネイチャーフォトの対象と広義に解釈して紅葉の風景写真をいくつかアップさせていただく さて、これからが本番 メインテーマのチャツボミゴケが登場する チャツボミゴケなどという植物はけしてメジャーな存在ではなく普通の植物図鑑にも百科事典にも載っていない 硫黄泉など酸性泉に限り生育する特殊な苔でこのチャツボミゴケ公園は東アジアでは最大の自生地だという 見たこともない植物なのであまり期待はしていなかったのだが、現地へ行ってみて感動を覚えた とにかく鮮烈な緑色の苔と水の流れとのマッチングが素晴らしい ネイチャーフォトというより風景写真になってしまっているが、次の写真から自然の美しさは十分堪能いただけると思う
by mustachio
| 2016-10-17 17:48
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