還暦からのネイチャーフォト

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2017年 10月 13日

群馬吾妻9月の花(第2部)

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群馬県吾妻地方は県内では西側の部分で、当然のことながら関東地方でも最西端に当たる
マイフィールドになっている野反湖は箱根よりもずっと西に位置することになり、そのまま南へ下がれば甲府を経て富士山にぶち当たる
9月中旬のある日家内とその野反湖を訪れたが、その日は視界が良くはるか南にその富士山を望むことができた(タイトルバックの写真)
新潟・長野・群馬3県の県境付近から富士山が見えるのは意外といえば意外なのだが、昔から富士を見る名所だったようで野反湖畔の南側の峠(上の写真)の名前は富士見峠という

「群馬吾妻9月の花」の第2部は第1部の積み残し、つまりキク科以外の花になる
標高の高いところでは9月はもう晩秋で冬が始まりつつある


マツムシソウ(マツムシソウ科マツムシソウ属)
このマツムシソウはその富士見峠で撮影したもの
標高が高い地域ではマツムシソウは8月の花で9月に残っている花は少なかった
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エゾリンドウ(リンドウ科リンドウ属)
この地域で見られるリンドウはオヤマリンドウかエゾリンドウのどちらかである
両者はよく似ているがオヤマリンドウのほうは花を開かず蕾のような状態で終わるのが特徴で、エゾリンドウのほうは太陽が出ていると少し花が開いて中を覗くことができる
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アケボノソウ(リンドウ科センブリ属)
こちらもリンドウ科だがセンブリ属でリンドウとはだいぶ雰囲気が異なる
わが山荘のすぐ近くにザゼンソウ公園という小さな自然公園があり9月にはこのアケボノソウが花を咲かせる
白い花弁に臙脂色と黄緑の模様があり上品なイメージの花なので毎年楽しみにしている
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シラネセンキュウ(セリ科シシウド属)
シシウドなどセリ科の花は夏のイメージが強いが、このシラネセンキュウは秋の花、それも晩秋まで咲く花のようだ
似た植物にヤマゼリがあるが花序の枝の本数が少なく全体的に小型である
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アカバナ(アカバナ科アカバナ属)
アカバナの名前はは花が赤いからではなく葉が紅葉で赤くなるからといわれるが、紅葉にはまだ早いようで葉は青く花も少し残っていた
写真で長く緑色の棒状部分は花の下の子房(下位子房)で、たいていの花は落ちてしまっている
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オオマツヨイグサ(アカバナ科マツヨイグサ属)
野反湖周辺にはアカバナ科の代表植物であるヤナギランが多いのだが、今回訪れた時はもう花が終わっていた
代わりに咲いていたアカバナ科はオオマツヨイグサだ
花は大きく見ごたえがあるがマツヨイグサの仲間はすべて外来種(帰化植物)である
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キツリフネとツリフネソウ(ツリフネソウ科ツリフネソウ属)
ツリフネソウの仲間は水辺など少し湿り気のあるところに生育するのでバラギ湖など山荘近くでいくらでも見ることができる
季節的には8月後半の花だが9月でも元気に咲いているので秋の花といって良いだろう
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ハクサンフウロ(フウロソウ科フウロソウ属)
ハクサンフウロは湯ノ丸高原など吾妻地方ではいろいろなところで見られるが基本的には夏の花だ
9月の野反湖畔では1輪だけ咲き残っているのを見つけた
花の後は葉が紅葉していわゆる「草紅葉」になるが、葉の一部はすでに赤くなりかけている
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ゲンノショウコ(フウロソウ科フウロソウ属)
漢字で書くと「現の証拠」
昔から下痢止めの薬草として知られている植物で、花の写真を撮り始めた頃はフウロソウの仲間と思っていなかった
この花は関東系が白色、西日本系が赤と大まかな棲み分けがあるようだが写真のように中間的なピンクもある
よく見るとピンクのゲンノショウコは同属のハクサンフウロにそっくりである
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ワレモコウ(バラ科ワレモコウ属)
秋の花というより晩夏の花か
花というイメージが全くない花だが間違いなく季節を感じさせる
絶滅危惧Ⅱ類のゴマシジミという蝶が8月に発生しこのワレモコウの花穂に産卵するせいかもしれない
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ウメバチソウ(ユキノシタ科ウメバチソウ属)
過去の経験からウメバチソウは日当たりの良い高山の尾根道に咲く高山植物だと思っていた
実際に野反湖周辺でこの花を見かけた記憶がないのだが、今回はあちらこちらで純白のウメバチソウが見られた
ここを訪れるのは春から夏のお盆ごろまでが多く、9月には訪れていないので今まで見つけられなかったのかもしれない
ウメバチソウが秋の花であることを今回改めて認識した
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サラシナショウマ(キンポウゲ科サラシナショウマ属)
サラシナショウマの白い穂はあちこちで見かけた
時期的には少し早いのか花が開いている花穂と蕾の花穂が混在している
蕾の状態を見ると個々の花に花柄がついていることがはっきりとわかる(近似種のイヌショウマの花は花柄がない)
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ヤマトリカブト(キンポウゲ科トリカブト属)
トリカブトの仲間は地域によって個別の名前が付けられていることが多く識別が難しい
外観では区別がつかないので種名表示が付けられていない野生のトリカブトは一律ヤマトリカブトにしてしまうことが多い
いずれにしてもこの花の紫色は魅力的で、種の識別よりどのように撮影するかのほうに興味が行ってしまう
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ミズヒキ(タデ科タデ属)
この花は写真にするのが難しい
たいてい暗いところに生えている上に個々の花が離れて付くのでピントの合う範囲が狭いのである
(生物的な記録写真より抽象的なイメージ写真になってしまう)
余談だが花が赤いミズヒキはタデ科、花が黄色いキンミズヒキはバラ科の植物である
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イヌタデ(タデ科タデ属)
昔からおなじみのアカマンマ
アカマンマの俗称とともにイヌタデという和名も小学生のころから知っていた
昔は(といっても65年前の話になるが)東京23区内でも通学路の路傍に普通にアカマンマが見られたものだ
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イブキトラノオ(タデ科タデ属)
イブキトラノオは山の植物で野反湖の北側湖畔には数が多い
ところが今年は8月も9月も数株しか目にしていない
おかしいと思って昨年のブログをチェックしてみるとどうもタイミングのずれ(思い込み)があるようで野反湖のイブキトラノオのハイシーズンは7月だったようだ
念のため昨年7月のブログにリンクを貼っておくが、9月中旬にまだ花が見られたことのほうがラッキーなのかもしれない

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ミゾソバ(タデ科タデ属)
この植物は山地性ではなく東京近郊などでも普通に見られる
もちろん標高1000mの山荘付近にも数が多くピンクと白の花が混在してなかなか美しい
名前がソバなのにタデ科タデ属なので、本家の蕎麦のほうは何科なのか調べてみたらタデ科ソバ属であった
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ススキ(イネ科ススキ属)
ススキという植物は6~70年前と比べても数が減ったようには思われない
もちろん完全な都会地からは姿を消してしまったが、東京近郊でもススキの茂るところは今でも多い
草原が林や森に変わっていく過程でススキのような植物が勢力を維持するステージがあるのだろうか
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アマドコロ(ユリ科アマドコロ属)の実
秋になると花が終わって実をつける植物が増えてくる
標高1000mの山荘周辺ではまだまだだがさらに標高の高い野反湖では植物の実が数多く観察された
写真の黒い実はアマドコロ
スズランのような白い花が黒い実に変わっていた
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イタドリ(タデ科タデ属)の実
白い花が白い実に変わるだけで変り映えしないがイタドリもカサカサしたイメージで湖畔の秋を感じさせる
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コケモモ(ツツジ科スノキ属)の実
亜高山帯の植物であるコケモモの花はドウダンツツジのような釣鐘状で薄いピンク色
その花が秋には真っ赤な実になる
果実酒にするとうまいと思うのだが何せ数が少なかった
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シラタマノキ(ツツジ科シラタマノキ属)の実
こちらはシラタマノキ
この植物も花は釣鐘状で白い
夏の山では何回も見ているので白い花がシラタマだと思い込んでいたが、今回実を確認して実がシラタマなのだと認識を新たにした

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ナナカマド(バラ科ナナカマド属)の実
締めくくりはナナカマドになった
この植物は紅葉する前に赤い実をつけるのでよく目立つ
北国へ行けば平地にも多いので馴染み深く、赤い実は冬の始まりを意識させる
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by mustachio | 2017-10-13 15:00 | Comments(0)
2017年 10月 09日

群馬吾妻9月の花(第1部)

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西パプアから帰宅した後、9月はかなりの期間を群馬の山荘で過ごした(今年の9月は結構雨が多く西パプアの写真整理には都合がよかった)
アウトドアの散策は数回周辺を歩いた程度だったが、秋の花を撮影しているので忘れないうちに整理しておきたい

小生の植物に関する知識は全くの自己流独学で図鑑だけを頼りに花の名前を調べる程度だが、それでも15年ほど続けていると結構データも蓄積されてくる
自分の頭を整理するため現在ホームページで個人撮影の種類別植物写真集「日本野草図鑑」を作成途中であるが、閲覧可能な状態なのでリンクを貼っておく
片手間仕事なので完成は1年先になるかもしれないが長い目で見ていただきたい

さて今回のブログだが「群馬吾妻8月の花」の続編で群馬県の嬬恋村、中之条町、草津町、長野原町の普通の野草を撮影したもので特に珍しいものはない
いろいろな図鑑を頼りに同定を行い科別属別に整理してあるが、自己流であることはあらかじめご容赦いただきたい
(写真の数が結構多いので植物分類順に第1部をキク科植物、第2部をその他に分けている さすがに秋なのでキク科の花が多い)


ヤクシソウ(キク科オニタビラコ属)
ヤクシソウは個人的には東京郊外の低山林道に多い花という印象が強い
舌状花だけで構成される花なのですっきりしたイメージで好感が持てる
わが山荘の庭にも自生していて毎年会うのが楽しみな花の一つである
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ヤナギタンポポ(キク科ヤナギタンポポ属)
ヤナギタンポポという植物名を今まで意識したことがなかったが、今回撮影した花をチェックした結果、ヤナギタンポポで間違いないようだ
花はタンポポそっくりで、葉は長楕円状披針形でヤナギの葉に似る
高原などの湿り気のあるところに生えるコウゾリナやミヤマコウゾリナに近いキク科植物である
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コウゾリナ(キク科コウゾリナ属)
茎や葉に剛毛が生えるキク科植物
群馬のマイフィールドでは普通に見られる(秋の花というより夏の花のイメージが強い)
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ノハラアザミ(キク科アザミ属)
アザミ類は似たような種類が多く写真だけの判定は難しいことが多い
ノハラアザミとノアザミはどちらも普通種のアザミだがよく似ている(総苞を触ってみて粘らないのがノハラアザミ)
開花時期が微妙にずれていてノアザミは春の花、ノハラアザミは秋の花なので、9月であればノハラアザミということにしている
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トネアザミ(キク科アザミ属)
ノハラアザミなどは草原にポツンと咲いていることが多く風情があるが、こちらのアザミはごちゃごちゃとまとまって咲くことが多い
トネアザミかナンブアザミなのだが区別点がよくわからないので関東地方のものはトネアザミと勝手に決めている(系統的にもナンブアザミはトネアザミの母種に当たる)
総苞片が反り返るのが特徴だ
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アメリカセンダングサ(キク科センダングサ属)
南西諸島にやたら数が多いオオバナセンダングサの仲間でどちらも帰化植物
オオバナセンダングサのほうは舌状花が大きく白いので目立つのだが、こちらはなぜか舌状花がなく地味な筒状花だけで構成される
花弁(舌状花)の代わりに総苞片が発達して花弁に見えないこともないが緑色なので遠くからでは全くわからない
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ハキダメギク(キク科コゴメグサ属)
こちらもアメリカ原産の帰化植物
東京の掃きだめで発見され牧野富太郎氏が命名者だという
非常に小さい植物で野草好きの人でなければ道路脇に咲いていても見逃してしまうだろうと思う
近づいてよく見ると花の形はとてもかわいい
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キオンとハンゴンソウ(キク科キオン属)
この季節、背が高くて上部に黄色い花をたくさんつけている植物はキオンかハンゴンソウだ
区別のポイントは葉の形状でハンゴンソウは葉が深く裂けるのに対しキオンは単葉である(写真では1.2枚目がキオン、3枚目がハンゴンソウ)
キオンの名前は黄色いシオンからきているというが定かでない
ハンゴンソウは反魂草で深く裂けたはの形状が幽霊の手のようで命名はなんとなく納得できる
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オタカラコウ(キク科メタカラコウ属)
オタカラコウとメタカラコウもよく似ている
オタカラコウは花びらが多く(5枚以上)、メタカラコウは1~3枚と花びらが少ないのでメタカラコウのほうが地味というかみすぼらしい
山荘近くのザゼンソウ公園にはオタカラコウが自生していて、この時期、雰囲気がすばらしい
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シラヤマギク(キク科シオン属)
ここから先はいわゆる野菊の仲間で類似種が多く同定が難しい
どちらかというと珍しい菊は西日本の海岸などに多いようで、関東の山岳地域ではそれほど種類も多くないのだが、それでも毎年判別に苦しんでいる
写真の菊は花が白で比較的大きく葉が単葉なのでシラヤマギクと推定している
花びらが不揃いなのも特徴の一つだ

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ゴマナ(キク科シオン属)
同じ仲間で葉や茎の感じはよく似ているもののシラヤマギクより花が少し小さい
したがって花びらが短いような感じだがこれも感覚的なものだ
逆に花の数は多く塊としては大きく見える
野反湖周辺でも至る所で咲いていた
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シロヨメナ(キク科シオン属)
名前はシロヨメナだがヨメナ属ではなくシオン属
葉は細長く縁に鋸歯が見られる
花は白いがシラヤマギクのように乱れてはおらず比較的整然としている

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ユウガギク(キク科ヨメナ属)
こちらはヨメナ属だが花の色はヨメナのように薄紫ではなく純白である(したがって紛らわしい)
葉ははっきりと切れ込みが認められ、菊らしい雰囲気が感じられる
大きな花がたくさん付くので野草とは思えないほど存在感がある植物だ
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アキノキリンソウ(キク科アキノキリンソウ属)

キリンソウはベンケイソウ科でキク科ではない
そのベンケイソウに似ていて秋に咲くのでアキノキリンソウという名前がついているが花の色が似ているだけで他はそれほど似ているとも思えない(ベンケイソウは花弁が尖っているがこちらは丸いので見た印象がだいぶ違うのだ)
この花は低地から高原まで分布が広く、日本の秋を代表するほど普遍的な植物なのでもう少しましな名前があればいいのにと思う
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ヤマハハコ(キク科ヤマハハコ属)
感覚的には夏の山の花だと思うがピークを過ぎてもドライフラワーとして晩秋まで残っているので秋の花が正解なのかもしれない
高原の秋はそろそろ終わりですぐに冬を迎えることになりそうだ
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by mustachio | 2017-10-09 15:00 | Comments(0)
2017年 10月 01日

ワイゲオ島探訪記(昆虫編)





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ツアーの目的が極楽鳥撮影なので「昆虫編」は「番外編」
ただ個人的には極楽鳥が「番外編」でこちらが「本篇」なのかもしれない
リタイア後30回ほど海外の探鳥ツアーに出かけたが、野鳥を狙いながら野草や昆虫に出会えればそちらを優先するというスタンスは変わっていない
もともと昆虫(蝶)ファーストの写真屋なので同行される野鳥愛好家の方々にはご迷惑をおかけしていると思うが、それでも同行者の野鳥撮影の邪魔にならないように神経は使っているつもりではある
鳥が出て同行者が撮影中の時は昆虫は撮影できない(こちらも鳥を狙うのである意味当然だが)
鳥を待っている時や鳥を探している時も同行者からある程度離れていなければ昆虫の撮影はできないし、移動中も前へ出ることは許されない
このような制約条件の下で今回も何とか西パプアの蝶の写真を撮ることができて喜んでいる

さてその西パプア(主としてワイゲオ島)だが蝶の数は思ったより多かった
ただ花で吸蜜しているようなケースは少なくほとんどが飛んでいる蝶だったので撮影は難しかった
100ミリマクロなど扱いやすいレンズなら飛翔写真も狙えるが、野鳥撮影用の超望遠レンズでは重量もあり飛んでいる蝶を捉えるのはまず無理なのだ
トリバネアゲハやナガサキアゲハ系の大型アゲハは何回も目撃したのに写真撮影はできなかった

そして蝶の種類、西パプアはインドネシアなので当然東南アジアとの共通種が多いと予測していた
図鑑などの資料は現地へ持って行かないので帰宅後に判明したのだが、実際はほとんどがオーストラリアとの共通種で手持ちのタイやマレーシアの蝶の図鑑はほとんど参考にならなかった

写真の掲載順はオーストラリアの図鑑(Butterflies of Australia)に準拠してセセリチョウ(Skippers)からスタートすることとしたい

Dingy Swift
セセリチョウの総称はSkipperだが、チャバネセセリ系はSwiftと呼ばれる
日本のチャバネセセリのように後翅表面に白斑のない本種はDingy Swiftと推定している
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Rice Swift
よく似ているが見た感じが微妙に違う
こちらはRice Swiftのようだ
日本名はユウレイセセリ、数は少ないが南西諸島で見られる日本の蝶だ
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Scrub Darter
同じセセリチョウでもキマダラ系は英語でDarterという
日本のキマダラセセリやネッタイアカセセリによく似ているが斑紋の形状が微妙に違う
図鑑を詳細にチェックして本種はScrub Darterという結論になった
オーストラリア東北部(ヨーク半島)に多いセセリらしい
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Papuan Snow Flat / Pied Flat
ダイミョウセセリのように翅を平らに拡げて止まるセセリチョウは英語でFlatという
日本の南西諸島で見られるコウトウシロシタセセリによく似た蝶なので同一種と思って撮影したが、どちらも違うらしい
検討の結果1枚目はPapuan Snow Flat、2枚目はPied Flatと判定した
両者はよく似ているが後翅表面後縁の黒斑が微妙に異なる
Piedのほうはオーストラリア大陸の蝶、Papuan Snowは名前の通りパプア地方の蝶のようだ
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Large Grass-yellow
シロチョウ科の英語はわかりやすい
シロチョウはWhite、キチョウはYellowでいい
道路脇にはキチョウが飛んでいたが日本のミナミキチョウと同一種のようだった
(別種としてPapuan Grass-yellowというキチョウもいるようだがLarge Grass-yellowとの差異がよくわからない)
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Blue Albatros
海外の自然探訪(蝶探索)はいろいろな想定外があって楽しい
今までシロチョウ科の蝶の色彩といえば白と黒、黄色と黒の組み合わせがメインで、たまにアクセントとしてオレンジや赤が使われる程度との思い込みがあったが、オーストラリアの蝶図鑑にはライトブルーのシロチョウが載っていた
そして今回その青いシロチョウBlue Albatrosに出会ったのである
派手さは全くないのだが、翅表のメタリックライトブルーの輝きは目に焼き付いている
(余談だがその後いろいろ調べてみてアフリカにウスアオシロチョウBlue Vagrantという蝶が生息することが判明した
機会があれば見てみたいと思っている)
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Pearl Owl
そのまま和訳すれば「真珠フクロウ」ということになるが、後翅裏面の二つの蛇の目が大きく印象的なジャノメチョウである
オーストラリア蝶図鑑のPearl Owlはもう少し白色部分が広いのでもしかすると別種かもしれないが、近似種であることは間違いない
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Red Lacewing
タイやインドなどに広く分布するハレギチョウLacewingはオーストラリアにもいる
北部のダーウィン周辺にはOrange Lacewing、東北部のヨーク半島にはRed Lacewingと棲み分けがなされているようだが、西パプアのハレギチョウはRed Lacewingのほうだった
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Bordered Rustic
Rusticをそのまま和訳すると「田舎者」ということになるが、蝶の名前では日本の蝶でもあるタイワンキマダラの英訳がこのRusticになる
タイワンキマダラはアジアに広く分布するがオーストラリアにはいないようだ
写真のRusticは近似種ではあるが翅表に太い黒縁のある別種である(西パプアの蝶はオーストラリアとの共通が多い)
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Small Leopard ヒメウラベニヒョウモン
オーストラリアの蝶図鑑に該当種が見つけられなかったが、ヒメウラベニヒョウモンで間違いないと思う
インドからインドシナに広く分布するアジアの蝶だ
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イチモンジ系の蝶2種
翅の中央に白帯があるのでわかりやすいはずなのだがオーストラリアの蝶図鑑に該当種が見つからない
タイの蝶図鑑も当たってみたがぴったりの蝶が見つからないので種名不詳で通させていただく
2枚目のほうはメスアカムラサキ♂ではないかという気もするが、それにしては白帯の幅が細いので自信が持てない
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Meadow Argus
アジアに多いタテハモドキによく似た蝶ではあるが斑紋は明らかに異なる
こちらの学名はJunonia villidaでタテハモドキのほうはJunonia almanaなので明らかに別種だ
和名はわからないがオーストラリアでは全域に生息する普通種のようで、西パプアの生物はアジア系ではなくオーストラリア系であることがこの点からも推測できる
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イシガケチョウの仲間?
この蝶は数が多く普通の道路脇に飛んでいた
最初はシロチョウの仲間かと思ったがよく見ると尾状突起がありイシガケチョウに感じが似ている(タテハチョウ科の蝶であることは間違いない)
残念ながらオーストラリアの蝶図鑑にもタイの蝶図鑑にも該当種は見つからず「種名不詳」となった
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Mournful Crow
オーストラリアの図鑑で写真の蝶に一番近いのがMournful Crow、別名ではLong-branded Blue Crowともいうらしい
ぶれた飛翔写真のため判定が難しいがルリマダラ系の蝶であることは間違いない
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Spotted Crow Eggfly
Crow Eggflyは日本の南西諸島でも見られるヤエヤマムラサキのこと
1枚目の写真はオーストラリアの図鑑の写真とぴったり一致するのでSpotted Crow Eggflyで間違いないと思う
2,3枚目はヤエヤマムラサキそのものかも知れない
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Blue Tiger
リュウキュウアサギマダラのように水色ベースのマダラチョウがいた
図鑑によればBlue Tigerだ
日本の蝶ではウスコモンマダラに似ているがこの蝶は英名がOriental Blue Tigerで近似種ではあるが別種らしい
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Swamp Tiger
日本では迷蝶になるコウトウマダラに似たマダラチョウも見つけた
英名をSwamp Tigerというのだが和名はわからない
鳥と違って昆虫は種類が多いので外国の種類の和名は統一整備されていないようだ
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オオゴマダラの仲間
オオゴマダラによく似た蝶が高い木の花で吸蜜しているのをよく見かけた
高いところで動きの少ない蝶を撮るのに野鳥撮影用の望遠レンズは都合がいい
したがってこの蝶の写真は数が多いのだがどうしても名前がわからない
習性も大きさもオオゴマダラそっくりなのだが翅の模様が少し違う(写真のように黒い部分が少し多い)
オーストラリアの図鑑にもマレーシアやタイなど東南アジアの図鑑にも該当種が見つからないので、勝手にパプアオオゴマダラということにしておきたい
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Spotted Pea-blue(オジロシジミ)
この蝶は日本の南西諸島にも生息するオジロシジミ
13年前リタイアして個人的に南西諸島に通いだした頃は数が多かったが、最近はほとんど見られなくなってしまった
(逆に南西諸島に増えたのがこの蝶によく似たクロマダラソテツシジミである)
もともと東南アジアの蝶で、海外へ出かけてオジロシジミの生存を確認すると安心感を覚える
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Long-tailed Pea-blue(ウラナミシジミ)
こちらはもっと普通種のウラナミシジミ
最近は確認していないが今でも豆の畑があれば東京近郊でも見られるはずである
もともと南方系の蝶で日本では九州や四国の太平洋岸で越冬し、世代交代をしながら北上し秋には関東に到達するといわれていたが、温暖化の進んだ今では関東でも越冬可能のような気がする(マメ科植物の畑に農薬が使われなければという前提だが)
ワイゲオ島には数が多かった
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Orange-tipped Pea-blue(タイワンツバメシジミ)
撮影時には気が付かずツバメシジミによく似た蝶だと思っていたが、帰宅後Orange-tipped Pea-blueであることが判明した
さらに学名などをチェックしてみるとこの蝶は日本で絶滅危惧Ⅰ類に指定されているタイワンツバメシジミ (Everes lacturnus)のようだ
ちょうど3年前に九州の長崎へ遠征してこの蝶を撮影した時のブログへリンクを貼るので比較していただきたい
(日本で絶滅危惧種に指定されている生物が、海外へ行けば割と簡単に見られることに複雑な思いは否定できない)
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Purple Oak-blue
この蝶も日本のムラサキツバメによく似ているが、斑紋の形状が異なり学名も異なるので別種のようだ
したがって和名は不詳である オセアニアムラサキツバメとでもいうのだろうか
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Large Moonbeam
翅裏がウラギンシジミのように純白で翅表がブルー(青紫)のシジミチョウに初めて出会った
図鑑によると日本には近似種がいないMoonbeamという蝶のようである
とにかく鮮烈な印象だった

3枚目の写真は同じ蝶のメスだと推定したが確証はない(裏面も確認できていない)
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Large Green-banded Blue
この蝶とは12年ぶりに再会した
リタイアして間もないころオーストラリアに撮影旅行(グループでの個人旅行)に出かけたときに撮影しているのでまずその時のブログにリンクを貼っておく

さて、一見ミスジチョウのように見える美しい蝶だが、実はこの蝶はシジミチョウの仲間だ
12年前は全く知識がなかったが、その後海外の蝶についてもある程度名前がわかるようになった(英語でブルーというのはシジミチョウのことだ)
個人的に納得がいかないのがこの蝶の英名で、どう見てもGreen-bandedではなく、Blue-bandedだと思う
英国人は色の名前がわからないのだろうか
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ワイゲオ島の昆虫たち
野鳥撮影の合間に昆虫の写真も撮った
しかしながら図鑑など資料が全くないので種名などわかるはずもない
蜂、直翅目、トンボとだけ表現しておく
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赤トンボ・黄トンボ
ワイゲオ島シリーズの締めくくりは赤トンボとする
この島の赤トンボは翅まで赤い正真正銘の赤トンボだった
おそらくアカスジベッコウトンボだと思う(日本では最近与那国や石垣・西表にも確認されているようだ)
そして最後の黄色いトンボだが同じアカスジベッコウトンボの未成熟個体ではないかと推定している
全身黄色いところもインパクトがあるが、頭の部分が人間の笑い顔のようで忘れられないほど可愛い
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by mustachio | 2017-10-01 15:00 | Comments(0)
2017年 09月 17日

ワイゲオ島探訪記(野鳥編)

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今回のワイゲオ島訪問の主要目的はアカミノフウチョウとベニフウチョウという固有種の極楽鳥を撮影することであった
結果として2種類の極楽鳥に出会うことができたので「目標達成」ということになる

ただ、なんとなく「当て外れ」の感があるのは他の鳥が少なく、鳥との距離が遠かったことである
ブログには公開済みだが昨年11月、オーストラリアのダーウィン周辺を旅行し多数の野鳥を間近に見た感動が今でも残っている
ワイゲオ島はダーウィンのすぐ北側にあり自然が残されている地域なので事前の期待は大きかったのだが、残念ながら近い距離に鳥が出てくれなかった

このコメント、以下にアップしていく写真が我ながらレベルが低いものばかリなので事前の「言い訳」である
なお掲載順は一応学術的に図鑑分類順である


シラボシリュウキュウガモ Spotted Whistling-duck
しょっぱなから色のないシルエット写真の掲載で気が引けるが、識別は同行のベテランバードウォッチャーの方によるもので間違いない
他にはカモは出てきていない

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クロサギ Pacific Reef-heron
クロサギは日本でも見ることができる
ただ黒色型と白色型があり、白色型は真っ白なのにクロサギというからややこしい
ワイゲオ島のクロサギは私のような素人にもわかりやすい黒色型だった
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ハシブトゴイ Rufous Night-heron
日本のゴイサギによく似ているが背中が青ではなく赤茶色をしている
昨年の北オーストラリアでも出会っているオセアニア~南アジアの鳥だ
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オーストラリアクロトキ Australian Ibis
クロトキは頭と脚が黒いのでクロトキと呼ばれるが全体は真っ白なトキだ(頭部は黒い皮膚が露出しているため黒いのであって羽毛は白い)
アジアに住むクロトキとオーストラリアに住むオーストラリアクロトキはよく似ているがオーストラリアのほうは尾の部分が黒い
ワイゲオ島のクロトキはアジアではなくオーストラリアのほうのようだ
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ミサゴ Ospray
島には哺乳類があまりいないような印象だった(トカゲやヤモリなどは多かったが)
そのため猛禽類もあまり見かけなかったが魚食系のミサゴは別格なのだろう
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カンムリカッコウハヤブサ Pacific Baza
初めて見る鳥だと思う
後頭部に丁髷のある面白い姿なのでクリアな写真が撮りたかったが、とにかく距離が遠く望遠レンズで撮影して部分拡大するしかないので、丁髷がやっとわかる程度が精一杯であった
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カワリオオタカ Variable Goshawk
カワリオオタカのカワリというのはヴァリエーションが多いという意味のようで全体がグレーの個体、白い個体、茶色い個体などがいるようだ(1個体が変身するわけではない)
この個体は平凡な茶色系だった
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シロガシラトビ Brahminy Kite
白頭鷲のようにカッコいい鳥だが鷲ではなく鳶
実は東南アジアでは普通に見られる鳶で今までに何度も撮影している
ワイゲオ島でも数は多く飛翔写真は何枚も撮ることができた
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バラムネオナガバト Amboyna Cuckoo-dove
バラムネというのは胸の色がバラ色ということ
写真は残念ながらシルエット状態で色がお見せできないが尾が長いことだけは確認できる
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ヒノマルヒメアオバト Orange-bellied Fruit-dove
木のてっぺんに小鳥が何羽か集まっているが下のほうの2羽に注目いただきたい
英名が示すように腹が鮮やかなオレンジ色の小さなハトである
和名のほうはいつ頃の命名か不明だが、もしかすると日本軍が統治していたころの名残かも知れない
距離が近ければ鮮明に撮れるのだがはるか遠くの高い木の上なので450ミリの1.4倍リアコンでもこの程度にしか撮れなかった
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アカメミカドバト Pinon's Imperial-pigeon
東南アジアはハトの種類が多く楽しいが、インペリアルピジョンの仲間は大型で美しいハトが多い
1枚目の飛翔写真でも顔に光があるので確認できるが、目の周りのオレンジ色のアイシャドウが印象的だ
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バラムネミカドバト Zoe Imperial-pigeon
こちらのインペリアル(帝鳩)はバラムネ
幸いシルエットではないので色は確認できる
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パプアガマグチヨタカ Papuan Frogmouth
フログマウス(ガマグチヨタカ)は北オーストラリアでも見ている
オーストラリアでは目の前数メートルの所でシャッターが切れたが、今回は30m以上先の木の上だった
枝の上に寝ているのでわかりにくいが顔は同じだ
オーストラリアのものとパプアのものは種のレベルでは別種だというが相違点は不明である
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シラヒゲカンムリアマツバメ Moustached Treeswift
このアマツバメは以前フィリピンでもお目にかかっているが、木の上の一定の場所にとまり虫などを取ってはまた元の場所に戻るという習性がある
ちょうどミドリシジミのオスがテリトリーを張るのと同じような行動だ
顔には白い口ひげがあるので英名にMoustachedと表現されるが、私のハンドルネームmustachioも同じ意味で特に親しみを感じている
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パプアシワコブサイチョウ Blyth's Hornbill
今回ツアーの主役はフウチョウ(極楽鳥)だがサイチョウも準主役級のスターだった
図体がでかいので距離が遠くとも迫力のある写真が撮れる
このサイチョウはパプアの固有種でしかもこの島ではこのサイチョウしか住んでいない
4枚の写真のうち前の2枚がメス、後の2枚がオスである
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チャバラワライカワセミ Rufous-bellied Kookaburra
南の島なので大型のカワセミ類は多かった
こちらはワライカワセミだが、ブルー系で昔オーストラリアのケアンズで見たワライカワセミよりはるかに美しかった
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ヒジリショウビン Sacred Kingfisher
このカワセミは島の中のいろいろなところで出会った
日本のカワセミにも似ていてかわいい
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シロガシラショウビン Beach Kingfisher
こちらのカワセミは初対面
サイパンなどに多いナンヨウショウビンによく似ているが白い部分が多いので「海の若大将」をイメージさせる
撮影したのは宿泊したロッジの構内で重くて長い560ミリのレンズが使えたためクリアな映像をものにすることができた
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ブッポウソウ Dollarbird
日本では数が減っているといわれる夏鳥のブッポウソウがあちこちで見られた
9月に赤道直下でウロウロしているブッポウソウは渡りをしないということだろうか

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ヤシオウム Palm Cockatoo
このオウムは全くの初対面
ちょっと暗い場所だったので画像の鮮明さに難点があるがいかにもオウムらしい表情が見られた
デザイン的に超個性的な鳥である
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キバタン Sulpher-crested Cockatoo
キバタンは子供のころからなじみ深いオウム(終戦後の動物園に数多く飼われていてオウムといえばキバタンのことだった)
ジャングルの周りを飛び回るのは確認できたが近くにとまってはくれなかった(アップの写真はケージの中のキバタンである)
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オオハナインコ Eclectus Parrot
オオハナインコとは1か月ぶりの再会
その時のブログにリンクを貼ったのでご参照いただきたいが静岡の掛川花鳥園でオオハナインコのオスメスを撮影している

ワイゲオ島にオオハナインコがいることはあらかじめ予習済みだったが、島内には意外と数が多く緑色のオスも赤いメスもしっかり確認することができた
残念なことにとまっているところは遠い距離でしか撮影できなかったが
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オトメズグロインコ Black-capped Lory

同行のバードウォッチャーの観察リストにこの鳥は載っていない
ロッジの構内にあるケージに飼育されていて毎日顔を合わせたのだが自然状態で確認されていないからだ
(もちろん島内に生息する鳥でわれわれが出会わなかっただけである)
写真は民家の軒下にいた個体で、実をいうと逃げないように脚に結びついていた鎖を画像処理で消してある
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トサカハゲミツスイ Helmeted Friarbird
オーストラリアなど他の地域でも見ているので気合が入らず良い写真は撮れなかった
ネーミングにインパクトがあり(内緒だが)ふざけて「この禿ミツスイ」とも呼ぶ
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ズグロモズガラス Hooded Butcherbird
昨年北オーストラリアでブッチャーバードを3種見ている
参照リンクを貼っておくがクロモズガラス、セジロモズガラス、ノドグロモズガラスの3種である

今回のズグロモズガラスで4種目になるがいずれもモノトーンで興味深い鳥の仲間ではある
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チャイロコウライウグイス Brown Oriole
オリオールという鳥の仲間は(アメリカにオリオールズというプロ野球チームがあるように)世界的には普通種のように思うが日本に該当種がいないのでコウライウグイスという奇妙な和名がつけられている
中型の地味な野鳥だ
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テリオウチュウ Spangled Drongo
地味な鳥といえばこのオウチュウも黒一色の地味な鳥だ
写真はシルエットでワイゲオ島にもテリオウチュウがいたという記録の意味しかない
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ヨコフリオウギビタキ Willie Wagtail
個人の心象としてはオーストラリアの鳥
南オーストラリアでも北オーストラリアでもこの鳥が出てきて人の近くで愛嬌を振りまく
(さすがに鳥の遠いワイゲオ島では近くに寄って来なかったが)
ところで、今回英名を記していて気がついたのだが、オウギビタキ類の英名は普通Fantailなのにこの鳥に限って英名がWagtailなのだ
普通のオウギビタキのように尾を扇子状に展開せず、セキレイ(Wagtail)のように横に振るだけだからだと思う
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テリヒラハシ Shining Flycatcher
お手数をおかけするが少し戻ってズグロモズガラスの項に貼ってある北オーストラリアのリンクを見ていただくとこのテリヒラハシが登場する
オーストラリアでは鳥が近く、特にこのテリヒラハシはオスメスがデュエットをするシーンまで撮影できている
ただこの時に残念だったのは口を開けたショットが撮れなかったことで、今回は遠距離ではあったがそのシーンが撮影できた
ご覧いただくようにこの鳥の口の中はまさに真紅なのである
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アカミノフウチョウ Wilson's Bird-of-paradise
ここでやっと主役の登場となる
派手なコスチュームの鳥は多いが、ここまで派手な衣装は少ない
色の組み合わせは見ていただく通りで、どう見てもセンスがあるとは思えないが、世の中にこのような奇妙な鳥がいることをご紹介するだけでも楽しい
その極楽鳥の撮影であるが、とにかく4時に朝飯を食べてピックアップトラックで林道を走り、懐中電灯を頼りに山を登り、真っ暗なうちにポイントまで行ってカメラをセットして身動きもせず主役を待ち受けるのである
主役が登場は夜明け後のわずか数分間、運が悪ければ障害物の陰になって撮影はできない
薄暗い中ISO感度を上げて何とか撮影した努力と幸運の賜物の写真をとくとご笑覧いただきたい
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ベニフウチョウ Red Bird-of-paradise
アカミノフウチョウの撮影が忍耐力の勝負ならベニフウチョウの撮影は体力勝負
とにかく重い超望遠レンズを担いで1時間ほどジャングルの中の登山が必要なのだ
加えて彼らが登場するのはジャングルの中の数十mもある高い木のトップに近い部分、さらに彼らは常に動き回っているので三脚でレンズを固定して待つというような状況ではない
密生する木々の間から重い望遠レンズを手持ちでほぼ真上にいる鳥を撮影するのは、後期高齢者の自分たちにとっては過重労働そのもので何枚かのショットがものにできたのは幸運というしかない
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ナキカラスモドキ Singing Starling
英名がスターリングなのでムクドリに近い鳥のようだ
目が赤いだけで後は全身真っ黒、順光でも逆光でもあまり代り映えしない
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キガオムクドリ Yellow-faced Myna
こちらのムクドリも真っ黒だが顔とくちばしと脚がオレンジ色なのでアクセントがある
もう少し近い距離でクリアな写真が撮りたかった
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クロタイヨウチョウ Black Sunbird
サンバードは名前からして派手なイメージなのだが、本種のように真っ黒で地味なサンバードもいる
それでも東部の青い輝きがサンバードであることを主張しているようだ
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キバラタイヨウチョウ Olive-backed Sunbird
ワイゲオ島の鳥のトリはキバラタイヨウチョウになった
腹部の黄色が鮮やかなかわいい鳥だが、割と普通種でオーストラリアでも何回も出会っている
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以上でワイゲオ島の野鳥の紹介を終わる














by mustachio | 2017-09-17 17:00 | Comments(0)
2017年 09月 14日

ワイゲオ島探訪記(イントロ植物編)

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よくよく考えてみると、とんでもないマニアックな世界に踏み込んでしまったのかも知れない

9月上旬、家内と二人で「ワイゲオ島」へ行ってきた
このブログをはじめて読まれた方の中にこの島の名前をご存知の方はおそらく一人もいらっしゃらないと思う

場所はインドネシア、ニューギニア島の西端にある Raja Ampat 諸島を構成する比較的大きな島である
日本との位置関係をわかりやすく言うと九州を通過する東経130度のラインをまっすぐ南へ向かいちょうど赤道とぶつかったあたりにある

訪問の目的は例によってバードウォッチングだが、今回のターゲットバードは極楽鳥
極楽鳥(フウチョウ)はニューギニア島に生息する美しい鳥だが、このワイゲオ島にはアカミノフウチョウとベニフウチョウという固有種がいてこの2種を見るため同好者のツアーに参加したというわけだ

ワイゲオ島まで(旅程)
島は日本の真南にあるのだがもちろん直行便はない
まずはガルーダ航空でインドネシア(ジャワ島)のジャカルタに向かう
ここで国内便に乗り換えスラウェシ島のマカッサルが第2中継地だ
さらに長時間待たされた後、ローカル便で今度はニューギニア島のソロンへ飛ぶ
ご存知のようにニューギニア島の西半分はインドネシア領でソロンはその西端にある大都会だ
(ジャカルタは2時間、マカッサルは1時間、日本と時差があるのだがソロンまで来ると現地時間はまた日本時間と同じになる)
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ソロンからは高速船
それでもワイゲオ島までは2時間かかるので日本出発からは一昼夜以上かかったことになる
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ワイゲオ島上陸
快適なクルーズの後、無事島へ到着した
予想通り美しい島である
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宿泊施設
宿泊施設は海岸のロッジ、4泊5日の島内探訪のベースキャンプになる
名前がダイブリゾートとあったのでゴージャスな施設かと期待したが、ベッドがあるだけの普通のロッジだった
驚いたのはシャワーからお湯が出ないこと、機械の不調ではなく最初から水しか出ないシステムだった
(現地の人はお湯が出るシャワーなど考えたこともないようだ)
せめてもの救いは食べ物が結構おいしかったこと
イスラム圏で豚や牛は全く食べられないが、鶏と魚主体の料理は飽きることがなかった(酒は町で買える缶ビールだけで現地の人は全く酒を飲まない)
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ワイゲオ島の自然
島といっても南北50km、東西110kmほどもあるので佐渡島などよりはるかに大きい
(東京都や神奈川県よりは大きく、埼玉県よりは少し小さいくらいだ)
全体的としては熱帯雨林を形成する山地が主体だ
この季節は乾季のはずだが1日に何回かスコールがある
つまり湿度が高いので半日歩けばシャツがぐっしょりになり1日では乾かない
昼間の気温は東京の夏並みだが夜は東京ほど暑くはない
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さすがに南洋の島だけあって椰子の実やバナナは至る所で見られる
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島の生活
インドネシアは人口も日本の2倍くらいなので島はけして過疎ではない
老人はほとんど見られず子供は多い
携帯だけは通じるようだが一般島民はWi-FiもTVも縁がないようだった
イスラム圏なので正午や夕方はお祈りの時間があり拡声器からお経(コーラン)が流れる
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島の植物
例によってバードウォッチングのグループの中では異端者なので、海外に出ると鳥をそっちのけにして昆虫や植物の写真を撮ることが多い
そのため野鳥撮影用の望遠レンズ付きカメラのほかにもう1台標準系レンズのついたカメラが必要になるので野鳥観察用の双眼鏡は持ったことがない

島の植物は南洋諸島の共通種があるのである程度名前がわかるものもあるが、現地の植物図鑑等は全く手に入らない(存在しない?)ので種名不詳が多くなるのはご容赦願いたい

グンバイヒルガオとモミジヒルガオ
上陸してすぐ目に入った植物がグンバイヒルガオ
葉の形があまり軍配らしくないが日本の植物でいえばハマヒルガオよりはグンバイヒルガオに近いと思う
グンバイヒルガオは海岸に近いところで数多く見られたが、そのうち海岸から離れた山道にあるのは別種であることに気が付いた
葉の形が明らかに異なるのだ
帰国後いろいろ調べてみて写真の3,4枚目はモミジヒルガオであることが判明した
個人的には新しい発見である
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ナガボソウ
日本でも石垣や西表などでは普通に見られる植物なのに植物図鑑にはほとんど載っていない
もともと外来植物なので日本の植物屋さんは興味を示さないのだと思うが、東南アジアではどこでも見かける植物でセセリチョウの仲間がよく吸蜜している
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センダングサ
センダングサも南の島の繁殖力旺盛な植物  種類はいろいろあるので総括的にバーバリーナと呼ぶことが多い
日本では南西諸島や小笠原に多いのは当然だが、九州にもかなり進出してきている
ワイゲオ島にも多いかと思いきや、見つけたのは1度だけであった
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アメリカハマグルマ他種名不詳の黄色い花
最初の写真はアメリカハマグルマではないかと推定する
次の2枚は種名不詳
植物は日本の図鑑しか手持ち資料がないので同定はお手上げなのだ
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トウダイグサ科の花とナス科の花
こちらも名前がわからない
最初の植物はトウダイグサ科、次の2枚(同じ植物)はナス科と見当をつけたがそれから先はどうしようもない
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赤い花3種
数は少なかったが道路際に咲く真っ赤な花をいくつか見つけた
日本のフィールドでは真紅の実を見る機会は多いが真紅の花に出会うことはまずない
一面の緑の中に園芸種のような「赤」を見つけるとドキドキする
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ハマササゲ
種名不詳が続いて心苦しいので名前のわかるマメ科を取り上げる
まずはハマササゲ
この黄色い花はグンバイヒルガオなどが咲く海岸に多い
日本でも南西諸島では見ることができる植物でウラナミシジミ系の蝶が集まる
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ハマナタマメ
個性的というかへそ曲がりというか、印象的な植物である
普通、マメ科の花は竜骨弁が下側で旗弁が上側という構造なのだが、ハマナタマメは旗弁が下側に来るので一見マメ科ではないように見える
日本でも昔は海岸に咲いていたようだが今は花が咲く海岸が激減し、小笠原などでも見るのが難しいという
このピンク色の大型の花とのワイゲオ島での出会いはまさに望外の喜びであった
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ギンネムの仲間
道路際に数多く見られたネムの木の仲間(葉に触ると反応する)
当初は沖縄などで見られるギンネムだろうと思っていたが、図鑑を調べるとギンネムの花は白色でピンク色のものはないらしい
いずれにしてもマメ科ネムノキ属の植物であることは間違いないと思う
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ランタナ
南の島をイメージさせる象徴的な植物ではあるが、実は南アメリカ原産で侵略的外来植物として熱帯地方に分布を広げる嫌われ者のようだ
幸い今回は1度確認しただけで、侵略者の雰囲気は感じられなかった
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コウトウシラン
ピンク系が続いたので掲載するがこの花はワイゲオ島ではなくニューギニア島のソロン郊外で撮影した
ソロンには1泊しただけで自然観察をする時間的な余裕がなかったが、野生のこの蘭は数が多く印象的だった
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ノゲイトウ
われわれが子供のころ普通の家庭の庭に園芸用の鶏頭は普通に咲いていた
最近では鶏頭も葉鶏頭も見る機会がなくなってしまったようだ
リタイア後、蝶の撮影のため石垣や西表など南西諸島に出かけるようになって、野生のノゲイトウに出会い懐かしい思いをしたものである
ワイゲオ島でもいろいろな種類のノゲイトウが見られ楽しかった
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トケイソウ
ご存知の方も多いと思うが中南米原産のトケイソウは園芸種として世界に広く普及している(東京の我が家のベランダのフェンスにもトケイソウが絡んでいて毎年たくさんの花をつける)
ワイゲオ島の道路脇にはこのトケイソウにそっくりな花が多数咲いていてびっくりした
御覧のように花はトケイソウそのものなのだが、蕾の形状は全く異なる
ワイゲオのトケイソウの蕾は栗のイガのように刺(柔らかいので痛くはない)が密生していているのだ
このような(園芸と縁もないような)島で園芸種が野生化したとも思えずミステリーの世界だ
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ミステリアスフラワー
植物編の最後に取り上げるのがこの花
名前はこちらで勝手につけただけで種名不詳の意味である
島の中で見かけたのは2~3回だけだったが、御覧のように赤茶色の花穂の上から白いポケッチーフが飛び出している
ある程度名前が推測できればインターネットで調べることもできるが、取っ掛りがなければ種名判定はお手上げである
ワイゲオ島で見たミステリアスフラワーとして心に止め置くことにしたい
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by mustachio | 2017-09-14 17:00 | Comments(0)
2017年 08月 29日

群馬吾妻/8月の花

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8月も余すところ後二日、9月も目前に迫ってきた
9月1日から海外遠征の予定があるので「8月の花」ブログアップも8月中に終わらせておかなければならない
まさに夏休みの宿題を抱えた小学生の心境で今パソコンに向かっている

8月10日前後に群馬県で撮影した画像のうち「昆虫編」は終わったので、残るは「植物編」
小学生の自由研究のつもりで写真を整理しておきたい、ということで掲載順は学術的に科別とした
特に珍しい植物もないので、宿題(群馬吾妻地方の8月の花)程度の出来上がりと思って見ていただきたい

キク科アキノキリンソウ
8月になると標高の高い所では秋の花が咲き始める
数は少ないが所々でアキノキリンソウが咲いていた
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キク科オグルマ
野反湖の湖岸の湿地にオグルマが咲いていた
この場所でこの花を見るのは初めてである
半月ほど後になると周辺にマルバダケブキが咲きあたりが黄色く染まるのだが、こちらはまだ開花の気配がなかった
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キク科コウゾリナ
この花は花期が長く春から秋まで咲き続ける
茎にも蕾にも剛毛が生えていてわかりやすい
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キク科コウリンカ
舌状花が不揃いに垂れ下がって咲くので一目でわかる花
花弁の色は黄色より濃い橙色である
7月に池の平で撮影したが8月はバラギ湖周辺で見つけた
キク科の中でもいわゆる菊に近い植物かと思っていたがキオンやハンゴンソウの仲間だという
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キク科キオン
そのキオンは晩夏から初秋の花だがバラギ湖の湖岸でそろそろ咲き始めていた
タイトルバックの写真もキオンである
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キク科ハコネギク
こちらは野反湖周辺のハコネギク
実をいうとこれから秋にかけて咲く白い菊は似たような種類が多く苦手なのだ
ただ野反湖では看板表示ではっきりハコネギクと特定されているため無条件でハコネギクと信じている
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キク科アラゲハンゴンソウ
最初はキクイモだと思い込んでいたが中心部(筒状花)が黒紫色で葉が細いことからアラゲハンゴンソウのようだ
いずれにしても北アメリカ原産の外来種で園芸用として入国し野生化したことは間違いない
なかなか美しい植物で初秋の高原とのマッチングも悪くないようだ
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キク科ノハラアザミ
アザミは識別が難しい
近似種のノアザミは春に咲く花で普通8月には咲かないので一応ノハラアザミと判断しているが、高地では8月でもノアザミが咲くという
手持ちの図鑑には7月末に同じ野反湖で撮影した同じようなノアザミの写真が載っていたりするので、ノアザミの可能性もある
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キク科オニアザミ
こちらは花が下を向いており総苞にクモ毛もあるので間違いなくオニアザミだ
頭頂部の花はもう終わっていて下のほうに花が残っていた
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キク科ヤマハハコ
ヤマハハコは初秋(8~9月)の花
7月では中央の黄色い部分が見えず単に白い塊で、8月に入るとヤマハハコらしくなってくる
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キク科ヨツバヒヨドリ
ヨツバヒヨドリも8月から咲き始める
ヒヨドリバナの仲間の花にはアサギマダラを引き付ける香りがあって蝶が集まって来る
今年も、花より蝶の撮影を楽しむことができた
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キク科ヒヨドリバナ
前項のヨツバヒヨドリは写真を見ていただくとわかるように葉が4枚、輪生している
それに対してヒヨドリバナのほうは葉が対生なので識別は容易といわれるが、実情は輪生や対生が中途半端なケースが多くフィールドでは迷うことが多い
個人的な感覚では花がピンクがかっているのがヨツバでヒヨドリバナは純白が多いと思っているが、違うだろうか
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キク科メタカラコウ
花の写真を撮るときはまず花弁が綺麗にそろっている花を探す
ところがこのメタカラコウは変わり者で舌状花が1~3枚、不特定に垂れ下がるだけなので常に乱れた状態なのだ
まあ、それが個性といえないこともないので、そこを楽しむこととしている
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キキョウ科キキョウ
キキョウというと「秋の花」のイメージがあるが実際は7~8月に咲く夏の花だ
今年は見かけなかったが7月に山梨県へクロヒカゲモドキを探しに行くと必ずキキョウの花に出会った
群馬の吾妻地方はキキョウが多く桔梗ヶ原などという地名も残っているが、今年は1輪見つけただけだった
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キキョウ科ツリガネニンジン
高山に行けば珍しい沙参に会うこともあるかと思うが、群馬周辺の山ではこの手の植物はまずツリガネニンジンと思って間違いない
茎に対して花が輪生状につくので面白いのだが、写真写りの良い株に出会うことはめったにない
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キキョウ科ソバナ
ツリガネニンジンより花が大きく、紫色が濃いので目立つ花である
道路脇の崖面など何故か目の高さより上の位置に花があることが多いような気がする
ツリガネニンジンより明らかに写真写りが良い
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マツムシソウ科マツムシソウ
山の花ではあるがけして高山の花ではないので毎年必ず見ることができる
8月中旬では咲き始めで初々しい姿を見せてくれた
花は薄紫一色かと思い込んでいたが、意外と黄緑の部分が多くカラーセンスの良さを再認識した
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オミナエシ科オミナエシ
こちらは秋の花の定番
遠くから見るとただの黄色い花の塊だが、アップで見ると丸い蕾と開花した5弁の花が混在していてなかなか面白い
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オミナエシ科オトコエシ
漢字で書くと美しいオミナエシは女郎花、地味なオトコエシは男郎花になる
なんとなく男女差別を感じて納得がいかないが、女性がメインのほうが世の中がうまくいくと思っておこう
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アカネ科カワラマツバ
花の塊がごちゃごちゃとあるのでわかりにくいが個々の花は十字状の4弁花である
カワラマツバという名前の割には乾燥した草原を好むようだ
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ゴマノハグサ科トモエシオガマ
野反湖周辺を歩いていて1輪だけトモエシオガマを見つけた
この花はシオガマギクの1変種で花のつき方が巴状になるのが特徴である
乗鞍など高地では群生が見られるが野反湖で見るのは初めてだと思う
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シソ科ヒメシロネ
階段状に対生する葉の付け根部分に白い花が固まって咲く個性的な植物だ
見つけたのはバラギ湖畔の湿地
白い花の下唇に赤いアクセントがあって近似種のコシロネと区別できる
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サクラソウ科クサレダマ
嬬恋村のバラギ湖には30年以上前から通っている
昔はボート小屋のスピーカーから常時歌謡曲を流しているローカルな湖だったがとにかく植物が豊富だった
今はオートキャンプ場などができてしまって見る影もないがそれでも昔からのクサレダマは健在だった
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セリ科シシウド
セリ科の植物も同定が難しいのだが、このシシウドだけは太く大きくたくましいのでなんとなく区別できる
特に美しい花ではないのに好きな夏の花の一つだ
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アカバナ科アカバナ
4弁花で花の中央に白く丸い球のような花柱が目立つ
この花もバラギ湖の湿地エリアに多い
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アカバナ科ヤナギラン
英語でFire Weedと呼ばれるグローバルな花、ユーラシア・アメリカと広く北半球に分布する
山岳地帯に群生することが多く夏山をバックにすると美しいが、ヤナギランが咲きだすと山はすぐ秋に入る
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オトギリソウ科オトギリソウ
個人的なイメージではオトギリソウは登山道の花  それも陽が照り付ける尾根道の礫地に多いような気がする
そういえば今年は天候不順のせいで高山を歩く機会がなかった
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ツリフネソウ科キツリフネ
ツリフネソウ類も夏の後半に咲きだす8月の花
どちらかというと池や川など水に近いところに生える
色違いのツリフネソウと形態はよく似ているが尻尾(距)は単純にぶら下がるだけだ
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ツリフネソウ科ツリフネソウ
こちらが本家ツリフネソウ
色はピンク色で花の奥が黄色い
生育する環境も大きさも花や葉の形状も(花の色以外は)よく似ているし、両者が並んで咲いていることも多い
(ツリフネソウのほうは尻尾(距)の先が丸くなっている)
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フウロソウ科ハクサンフウロ
フウロソウの代表種のようなハクサンフウロ
野反湖でも湯ノ丸高原でも至る所に咲いている8月の花だ
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フウロソウ科ゲンノショウコ
今回整理するまでゲンノショウコがフウロソウ科であることを意識していなかった
ハクサンフウロなどのフウロソウは群生することが多いが、ゲンノショウコは孤独に咲いていてまったく雰囲気が違う
ところが花の写真を比べてみると雄蕊が紫色で花弁委に紫の筋が入るなど兄弟のようにそっくりなのだ
ただゲンノショウコの花の色は白(東日本)か赤紫(西日本)のどちらかで中間のピンク色はあまり見ないような気がする
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マメ科ヌスビトハギ
どこにでもある花だが小さくて目立たないのであまり意識することがない
特に写真にするのが難しく良い写真が撮れたことがない
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マメ科クサフジ
逆にこちらのクサフジは紫色の花が草原の緑に映えてよく目立つ
したがって撮影機会も多いのだがいつもごちゃごちゃした写真になってしまう
今回は特徴のある葉にピントを合わせて撮ってみた
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マメ科シャジクソウ
シャジクソウは湯ノ丸高原で撮影した
高峰高原など浅間山周辺はシャジクソウが多いところだが、今回は1か所で見ただけだった
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バラ科イワキンバイ
堂々とタイトルをつけたがこの花がイワキンバイかどうかちょっと自信がない
いろいろな図鑑を調べた結果、花の形などがよく似ているというだけで、「山地の岩場に生える」という条件にマッチしないからである
撮影は湯ノ丸高原の参道脇  バラ科植物であることは間違いないと思うのだが
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バラ科キンミズヒキ
ミズヒキという植物があるが花は赤くタデ科に属する
キンミズヒキも花穂の形状はよく似ているが、花が黄色でバラ科だ
さすがにバラ科の植物だけあって個々の花の形状は立派な5弁花である
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バラ科シモツケ
木本のシモツケと草本のシモツケソウがあるが花の色もよく似ていてどちらもバラ科である
野反湖のキャンプ場に群生していた
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バラ科ワレモコウ
前項のシモツケなどもそうだがバラ科の植物には変わった形の花が多い
いわゆる薔薇の花とは似ても似つかない植物がバラ科を名乗っているのが愉快である
ワレモコウも集合花で、花弁がなく赤茶色の花弁のように見えるのは萼片だそうだ
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ユキノシタ科チダケサシ
ススキなどが生える草原に多いチダケサシ
花がクリーム色のものとピンク色のものがあるが、ピンク系のほうがチダケサシらしいと思う
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ナデシコ科センジュガンピ
一見してナデシコの白化種かと思うが独立種
ガンピは中国原産の植物の名、千手は日光の千手ヶ浜のことでこの植物が発見されたのが千手ヶ浜なのだそうだ
群生せず孤独に咲いていることが多いが、いろいろなところで見かける花である
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ナデシコ科フシグロセンノウ
この花も8月の花
群生とまではいかないが何株もまとまって咲いていることが多い
木の陰など暗いところにこのオレンジ色があると遠くからでも目に入るインパクトのある花だ
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タデ科イブキトラノオ
野反湖はこのイブキトラノオが多いところなので期待して出かけたのだがたった1株を見つけただけだった
過去の記録を見てみると7月が花期のようで8月中旬では遅すぎたようだ
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ラン科ネジバナ
ネジバナという花は東京近郊でも見られる普通の花
どちらかというと春の花で8月の花のイメージはない
ただ夏の野反湖へ行くと毎年必ず出会う不思議な花だ
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ユリ科ノギラン
撮影した時はネバリノギランかと思っていたがどうもノギランのようだ
色が枯れた花のように見えるが満開の状態らしい
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ユリ科コバギボウシ
ギボウシの仲間もよく似たものが多く撮影時にチェックしておかないと後でわからなくなる
(写真は葉や花が小さいコバギボウシだ)
夏の花だが先端にアキアカネが止まっていると秋を感じる
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ユリ科コオニユリ
科別に整理したので最後の花はコオニユリになった
このオレンジの花は野反湖にも湯ノ丸高原にも多数咲いていた
花がよく似ているクルマユリは今年の群馬吾妻では見つけられなかった
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by mustachio | 2017-08-29 14:00 | Comments(0)
2017年 08月 26日

群馬吾妻/8月の虫

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今年の8月はどちらかというと天候不順で雨が多かった
群馬の山荘で夏を過ごすのは例年のことなのだが、今年は4日から15日まで2週間近くの長期滞在となった
その間、家内と二人のんびりできたのならよかったのだが最初の5日間は孫を一人預かり、その後息子(孫の父親)が1泊したりしてバタバタの連続だった
それでも2、3回はフィールドを歩いたので撮影した写真は整理しておきたい

今回は遠出をしておらず北は野反湖、南は湯ノ丸高原までと群馬県の吾妻地方限定の記録で、昆虫編と野草編の2本立てで整理していくことにする
最初は昆虫編だ


アキアカネ
言い訳からスタートするようで恐縮だが、今年の夏は(クロヒカゲモドキ探索を除いて)目的を持った撮影行には出かけなかった
したがって撮った写真も「自然スケッチ」程度のものでインパクトのあるものが全くない
まずは平凡なアキアカネから始める
アキアカネは暑い夏には高地に移動するので群馬には数が多い
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ベニカミキリ
何気なく撮った写真なので胸部の上面が写っておらず断定できないのだが、翅が無地で赤いことからベニカミキリでいいと思う
比較的よく見かけるハナカミキリだ
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マルガタハナカミキリ
ハナカミキリは種類が多くとても名前を覚えきれない
薄茶色の翅に黒い斑紋のあるカミキリでマルガタハナカミキリというのだそうだ
(マルガタは丸型ではなく丸肩らしい)
ヒヨドリやアザミの上で恋に没頭している姿が目に付いた
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マメコガネ
こちらはアメリカで農作物に被害を与える Japanese Beetle として悪名高いマメコガネ
植物の種類にこだわらず何でも食べる大食漢で、集団がたむろする葉は丸裸になりかかっている
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ウスオビシロエダシャク
ここからは鱗翅目
といっても蛾の仲間は図鑑がないと名前がわからないものが多い
この白い蛾は昼行性のようでヒヨドリの花で一心不乱に吸蜜していた
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トンボエダシャク
エダシャクの仲間は昼行性の蛾が多いようだ(そういえば今年の春は九州の甑島でキオビエダシャクをいやというほど見た)
比較的よく見るのが後翅下端がオレンジ色のヒョウモンエダシャクで、写真の蛾もそうかと思っていたが、図鑑をチェックするとトンボエダシャクのようだ
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オオゴマダラエダシャク
こちらもよく似ているので識別が難しい
翅の模様が微妙に違い、オオゴマダラエダシャクのようだ
蛾は蝶よりも1桁種類が多いので余命が限られるわれわれにとって全部覚えるのは不可能だが、少しずつ頭に入れていくことにしたい
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ベニヒカゲ
ここからは得意分野、図鑑がなくても名前がわかる「蝶編」になる
「8月の蝶」といえばベニヒカゲやゴマシジミ、キベリタテハなどが頭に浮かぶ
ほとんどの蝶は7月以前から活動しているが8月にならないと姿を見せない蝶もいるのだ
群馬吾妻地方では野反湖や湯ノ丸高原(池の平湿原)にベニヒカゲが多いが登場は8月10日前後
今年も8月10日に野反湖で姿を確認した
ベニヒカゲは人の汗に惹かれることが多く、家内のザックのストラップで懸命に吸水していた
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ヒメウラナミジャノメ
撮影したのは定例フィールドのバラギ湖だが、この蝶は生息域が広く東京でも割と普通に見ることができる
チヂミザサとかススキとか食草になる植物が多様だからなのだろうか
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クロヒカゲ
クロヒカゲモドキではなく普通のクロヒカゲ(私の知る限り吾妻地方にはクロヒカゲモドキはいないのだと思う)
クロヒカゲは山の登山口周辺の林内に多いように思う
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ジャノメチョウ
こちらは陽性で日影よりも太陽光を好む蛇の目蝶の仲間
今年の8月は陽光が少なく気温も低かったのでジャノメチョウをほとんど見かけなかった
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ヒメキマダラヒカゲ
逆に今年数が多かったのがこのヒメキマダラヒカゲ
野反湖でも湯ノ丸高原でもノリウツギやシシウドなど白い花に群がっていた
(キマダラヒカゲのほうは8月には1頭も見ていない)
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アカタテハ
ノリウツギにはアカタテハも来ていた
アカタテハやヒメアカタテハは秋になると急激に見る機会が増えるような気がするが、8月は涼しいところに避暑に来ているようだ
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エルタテハ
エルタテハは標高の高いところに住む山の蝶
平地にもいるヒオドシチョウによく似ていてフィールドでは一瞬迷うことがあるが、後翅の縁を見てブルーの縁取りがあればヒオドシ、なければエルタテハだ
2枚目の写真は後翅が破損しているのでわかりにくいが、微かにブルーの痕跡が見えるのでヒオドシかもしれない
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シータテハ
実をいうとこちらのシータテハもエルタテハによく似ている
全体的に細身で外縁の切れ込みが深いので慣れてくると形状の違いで識別はできる
後翅裏面の文字サインであるシー(c)とエル(L)はよく似ているのでわかりにくい
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ヒョウモンチョウ
今頃の図鑑などには載っていないが「ヒョウモンチョウ類は夏眠する」という定説が昔はあった
少なくとも手元にある昭和時代の「原色日本蝶類図鑑(保育社)」にはそのような記述が多数ある
つまり8月はヒョウモン類が一時的に姿を見せなくなるというのだが、少なくとも群馬吾妻地方では8月でも多数のヒョウモン類が活動していた
最も数が多かったのはやや小型の「ヒョウモンチョウ」でいろいろな花で盛んに吸蜜していた
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ミドリヒョウモン
蝶の撮影に没頭していた5~10年位前は長野県や群馬県のフィールドでは必ずミドリヒョウモンに出会った
今年は夏の長野方面には出向いていないせいかミドリヒョウモンは初見のような気がする
ミドリヒョウモンが減少したのかこちらが出不精になったのかはさておき「新鮮な出会い」だった
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ウラギンスジヒョウモン
こちらもヒョウモン類の代表のように数が多い種、というと少し語弊があるかもしれない
少なくとも60年前、捕虫網を持って歩いた景信山など裏高尾方面ではこの蝶の数が一番多かった
全般的に蝶の数が減ってきているので後10年もすれば絶滅危惧指定になるかもしれない
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ウラギンヒョウモン
この蝶も数が減ってきているが、今年はなぜか何度も出会っている
近似種のギンボシヒョウモンのほうが数が多いと思っていたが、8月の群馬吾妻地方では一度も出会いがなかった
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キアゲハ
キアゲハの飛翔がピタリと止まって、いい写真が撮れたのだが残念ながら尾状突起が2本とも欠落している(他の部分には破損が見られないのでどういう状況で尾状突起だけがとれたのか想像がつかない)
もともと数が多い蝶ではないが久しぶりに会った気がする
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キタキチョウ
昔はただのキチョウでよかったが今はミナミキチョウとキタキチョウがスプリットされたのでややこしくなった(といっても関東近郊ではミナミキチョウがいないので元キチョウはキタキチョウと割り切ってしまえばよい)
そのキチョウも最近めっきり数が少なくなった
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ツバメシジミ
ヒメシジミの多いバラギ湖で見つけたのでヒメシジミと思い込んでレンズを向けたが、そのブルーの蝶には尾状突起があった
このフィールドでは見たことがないツバメシジミである
8月10日過ぎだったがヒメシジミは見かけなかった
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オオチャバネセセリ
もともとオオチャバネセセリは野反湖周辺に多いのだが今年は特に数が多かった
湯ノ丸高原周辺でもオオチャバネセセリが多く、コチャバネセセリやイチモンジセセリはほとんど見かけなかった
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アサギマダラ
今回は特に蝶を探して歩いたわけではなく、カメラ散歩でたまたま撮った蝶だけなので特に珍しい蝶は登場していない
一応、絵になるのはこのアサギマダラくらいだろうか
野反湖の湖畔の林の中にヒヨドリバナが咲き乱れるポイントがありアサギマダラが乱舞していた
広角系のレンズで近接撮影をしながら、彼らと楽しい時間を過ごすことができた
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by mustachio | 2017-08-26 15:00 | Comments(0)
2017年 08月 20日

掛川花鳥園の鳥たちvol.3

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掛川花鳥園はセンターに巨大なケージがあり、そこにインコやエボシドリなどが自由に飛び回って客のほうもこれらの鳥たちに規定の餌(有料だが)を与えることができるシステムになっている
写真を撮る側はフェンス越しに鳥を見るのではなく、ストレートに対面できるので、バックに人工物が入らないように注意すれば結構雰囲気のある写真を撮ることができる
冒頭のエミューは屋外、ヘビクイワシは屋外の檻の中での撮影であるが、他はすべてケージ内で撮影した鳥たちである

エミュー
エミューは柵の中ではあるがオープンスペースで集団生活をしていた
危害を加えるようなことはないと思うが、われわれより図体がでかいので近づいてアップをとるのには勇気がいる
エミューは子供のころから動物園で見ているが(65年前上野動物園には象や猛獣は全くいなかったが何故かエミューがいた)、野生のエミューはまだ見たことがない
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ヘビクイワシ
ヘビクイワシは10年前ケニアの草原で出会っている(前号と重なるがもう一度リンクを貼る)

英語ではセクレタリーバードというがこのセクレタリーは秘書ではなく長官とか大臣といった意味で、見るからに威厳のある顔をしている
掛川花鳥園のセクレタリーバードは檻の中にいたが、相変わらず厳しい顔つきでこちらを威嚇していた
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ヒメハヤブサ
名前の通り非常に小さいハヤブサ
一応猛禽類なのだと思うが普通の小鳥より小さく、とても「狩り」などができそうもない華奢な鳥だ
亜種が異なるかもしれないがフィリピンでフィリピンヒメハヤブサを写しているのでリンクを貼っておく

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チゴハヤブサ
こちらは顔つきからして立派な猛禽である
ただここ(掛川花鳥園)には他に猛禽類(鷲鷹)が見られなかった
小鳥と一緒では飼いにくいのだろうか
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イワシャコ
シャコという鳥は日本にいないのであまりなじみがないが、ヤマドリやキジに近い鳥だと思えばよいだろう
もともとはユーラシア大陸の中央部高地に生息するアジアの鳥なのだが、狩猟に適したターゲットのようで世界各地に移入されアメリカやニュージーランドなどにも定着しているという
掛川花鳥園では人ごみの中を地面(コンクリート床)の上の餌を求めてチョコチョコ歩き回っていた
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キンケイ
こちらもチベットなどアジア高地の鳥、シャコよりはキジに近い
金や赤をふんだんに使った派手な色遣いは驚嘆に値する
派手な割には慎重な(臆病な)性格で、自然の中で見つけるのは非常に難しいといわれるが、逆に飼育は容易なようで昔から動物園には多かった
フィールドでこんな美しい鳥の写真が撮れればいいなと思いながら、至近距離で撮影した
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ハイイロコクジャク
キンケイに比べると極端に地味な鳥だがレンズを通してみると非常に美しい
江戸時代の画家伊藤若冲の細密画を見るようで感動してしまった
周辺の人ごみの中で、クジャクのようにオスがディスプレイをしてメスに誘っていた

アジア南部の鳥で、こちらは何回も南アジアへ通っているのに、フィールドでお目にかかったことはない
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クジャクバト
クジャクといえば花鳥園にはクジャクのように尾羽が発達した白いハトがいた
残念ながらナチュラルな生物ではなく、カワラバトを改良した人工品種のようだ
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オウギバト
一方こちらのハトは全く自然のままのハトでインドネシアのパプア州とパプアニューギニア地方に生息している
御覧のように頭の飾り羽がクジャクの羽のようでゴージャスな雰囲気が満ちている
実は近々西パプアを訪ねる計画があり、フィールドでこのオウギバトに会いたいとひそかに期待している次第だ
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ツキノワテリムク
ケージの中には派手な色彩のムクドリ類がいた
実はこのツキノワテリムクには10年前アフリカのケニアで出会っている(ヘビクイワシの項の貼付リンク参照)
というか、アフリカではごく普通の鳥で森やサバンナではなく市街地に生息している
つまりケニアでは飽きるほど見ている鳥なのだが、ケージの中では数が少なく地味で目立たなかった
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キンムネオナガテリムク
一方こちらのキンムネオナガテリムクは数が多くケージの中で幅をきかせていた
尾が長く色彩も派手な魅力的な鳥でエチオピアやケニアなどアフリカに生息するらしい
来年にはタンザニア訪問の計画もあり現地で出会えたらいいなと思っている
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キムネチュウハシ
チュウハシという名前は初めて聞いたが要するに小さいオオハシということのようだ
プラスチックの箱に座っているのでリアリティに欠けるが、よく見るとカラフルで美しい鳥だった
原産地はオオハシ類と同様南米のようだが日本にはペット用として輸入されいろいろなところで飼育されているらしい
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オニオオハシ
こちらはいかにもオオハシらしいオオハシ
とにかく嘴が頭の数倍も大きい
ところで、同じようにくちばしのでかい鳥を南米など新大陸ではオオハシといい、旧大陸のアジアではサイチョウという
別々の進化の過程で「巨大な嘴」という同一の結果に達したのだろうか?
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オオハナインコ
生物の中にはオスとメスで全く色彩形状が異なる種類も多いが、これだけオスとメスの色彩が極端に違う生物は珍しい
1枚目のオスは緑色でくちばしは黄色、2枚目のメスは女性らしく赤と青・紫の組み合わせでくちばしは黒い
ニューギニアからオーストラリア北部に生息するインコだという
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コガネメキシコインコ
ケージの中で圧倒的に幅を利かせていたのがこのインコ
黄色ベースで色彩が派手なうえに数が多くギャーギャー鳴きながら集団で飛び回っている
野生のインコは集団で飛び回るものが多いが、広いケージの中でインコたちは野生を取り戻しているのだろう
2枚目の写真のインコは家内の頭にとまっている
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キソデボウシインコ
南米のアマゾン流域に生息するインコ
日本にはペット用として入ってきているようだ
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ホオミドリアカオウロコインコ
原産地はボリビア~ブラジル
日本には飼い鳥として入ってきて養殖にも成功し数が増えているらしい
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ハイイロエボシドリ
掛川花鳥園についてはフクロウなどいろいろな鳥が見られるくらいの予備知識で入園したが、予想以上に楽しむことができた
特にエボシドリ5種に出会うことができたのは望外の幸せと思っている
エボシドリはアフリカ特産の鳥で烏帽子状の冠羽を持つことが特徴である
最初は最も地味なハイイロエボシドリだ
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オウカンエボシドリ
全体的には黒い鳥(胴はオリーブグリーン)で派手さはないが頭の烏帽子ははっきり確認できる
黒、赤、白の色彩バランスも現代的だ
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ニシムラサキエボシドリ
体は黒く見えるが実際は濃紺で光に当たると青紫に光る
ナイジェリアやカメルーンなどアフリカ中西部に生息するので「西紫」というらしい
嘴が赤と黄色で顔のデザインは派手だ
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リビングストンエボシドリ
リビングストンといえば子供のころあこがれた偉大な探検家
その名前を頭に戴くこのエボシドリは光栄だと思う
いかにもエボシドリらしい姿の鳥でMy Favorite Birdの一つになった
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ギニアエボシドリ
前項のリビングストンエボシドリにそっくりなのがこちらのギニアエボシドリ
最大の識別ポイントは冠羽の先端で、リビングストンのほうは白い部分があるがギニアは冠羽全体が同色である
背中(羽)の色もリビングストンは青緑が入り、ギニアのほうは赤褐色が入っているのだが、とにかく首から上は同じオリーブ色で見わけがつきにくい
一度野生の姿を見てみたいが名前のようにギニアなどアフリカ西部の鳥なのでフィールドで会うのは無理かもしれない
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以上で「掛川花鳥園の鳥たち」を終わります
飼育した鳥たちばかりでネイチャーフォトとしては邪道ですが「番外編」としてご了承ください







by mustachio | 2017-08-20 15:00 | Comments(0)
2017年 08月 19日

掛川花鳥園の鳥たちvol.2

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掛川花鳥園にはフクロウだけでなく水鳥も多かった
オープンの場所で飼育されているのはペンギンや白鳥、カモ、ガン、ペリカンなどである
ペンギンは別として水鳥はおそらく羽根を処理して逃げ出さないように工夫されているようだ
ケージの中にはシギやトキなど水辺の鳥も歩き回っていた

ケープペンギン
入口を入るとすぐ出迎えてくれたのがケープペンギンだった
オーストラリアやニュージーランド、ガラパゴスなどで野生のペンギンを見ているが、キレイな写真が撮れているのは何といっても南アフリカ・サイモンズタウンのケープペンギンである
ブログにリンクを貼っておくがこの町には自然状態での保護地域があり野生のペンギンが市街地を歩いていた

花鳥園のケープペンギンは暑さのため水中で遊んでいる個体が多かった
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アカハシコガモ
ペンギンプールの隣にはカモプールがあり、何種類かのカモが泳いでいた
嘴の赤いこのカモはケープペンギンと同様南アフリカのカモで英名も Cape Teal という
世界最小のカモ(体長30cm)ということで愛玩用としても人気があるらしい
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クレステッドダック
園内の表示はクレステッドダックとあった
資料をチェックしてみると英名 Crested Duck にはカンムリガモというちゃんとした和名があるのに何故和名表示をしないのかは不明だ
このカモは頭部に大きなカンムリがあるのが特徴のようだが、看板表示に「当園のクレステッドダックにはカンムリがありません」とあった
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クビワコガモ
こちらも小型のカモ
前項のクレステッドダックと同じ南米のカモで初対面である
背中のオレンジ(赤茶色)が派手で目立つ
首の黒いリングも可愛い
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コールダック
園内の看板表示ではコールダック
野生種では該当種がないので人工的なカモ、どうもアヒルを愛玩用に小型化した改良種のようだ
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ツクシガモ
カモプールの中では大型のカモ
こちらは名前のように九州でよく見られる日本のカモ(分布域は広くユーラシア大陸全般)
近くなのでオレンジのくちばしの上のこぶ状突起がはっきり確認できる
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コクチョウ
日本でも野生化したコクチョウを見ることがあるので珍しい鳥ではないが、基本的にはオーストラリアの鳥だ
オーストラリアのタスマニアやニュージーランドの自然の中で見るコクチョウは美しい
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コブハクチョウ
園内の池に白鳥が泳いでいた
夏なのでオオハクチョウやコハクチョウがいるわけはなく、渡りをしないコブハクチョウだ
もともと日本のコブハクチョウは外国からの移入種が野生化したものである
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サカツラガン
サカツラガンは6年半ぶりの再会である
前回の出会いは国内、群馬県の多々良沼へ撮影に行き良い条件で撮影することができた(ブログ参照)

本来、冬鳥なのに暑い中、白鳥の池の岸を歩き回っていた
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インドガン
サカツラガンと同じところにインドガンもいた
こちらは3年前インド(アッサム)のカジランガ国立公園で出会っている

現地のインドガンは群れを構成していて迫力があったが、掛川花鳥園のインドガンは孤独の修行僧のようで一抹の寂しさが感じられた
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アフリカレンカク
掛川花鳥園には中でインコやエボシドリが自由に飛び回る大きなケージがある
中央部分にいろいろな種類のスイレンが植えられた巨大な人工池があり、スイレンの上をアフリカレンカクが歩き回っている
普通のレンカク(アジアレンカク)は迷鳥として関東地方に来たこともあるが、アフリカレンカクは初対面と思い込んでいたら実は以前ケニアで写真を撮っていた(同行の家内に指摘された)
10年前で、こちらも当時は野鳥の素人だったので覚えていないのは当然かもしれない
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クロエリセイタカシギ
セイタカシギは結構数が増えて東京近郊でも簡単に見られる(オーストラリアのオーストラリアセイタカシギは亜種とされる)
こちらのクロエリセイタカシギは南米原産の別種で全く初対面である(と、思い込んでいたが念のためチェックしてみるとガラパゴスにいたセイタカシギはクロエリだった)
黒い頭の目の上あたりに白斑があるのがチャーミングだ
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クロツラヘラサギ
世界的に希少種となっているクロツラヘラサギがいた
自分にとって初対面ではなく、10年以上前には沖縄本島で見ているらしいのだが、当時は野鳥に関心が薄かったのか記憶がない
(昨年見たオーストラリアヘラサギは同じような顔をしていた)
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ムギワラトキ
胸に麦藁のような毛のあるこちらのトキにはオーストラリアのダーウィンで出会っている
去年のことなのでしっかり記憶に残っている
念のためにブログにリンクを貼っておく(ムギワラトキが登場するのは最後のほうだが)


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クロトキ
クロトキはアジアの鳥
迷鳥として日本にも来ることがある
全体的には白いのだが頭と尾が黒いのでクロトキと呼ばれる
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シロトキ
こちらは顔と足が真っ赤で全体が白いシロトキ
北米南部から南米北部に生息するアメリカの鳥で野生のシロトキにはまだ出会ったことはない
(家内に確認したところシロトキはコスタリカで見ているという  野鳥観察はリタイア後に始めたので記憶力がついていかない)
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ショウジョウトキ
シロトキは羽が白いがこちらのショウジョウトキは羽まで赤い(嘴は黒い)
生息地も同じ南米でシロトキとショウジョウトキは同種とする見解もあるようだ
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ハシビロコウ
長時間じっと動かずにいる鳥として有名なハシビロコウは掛川花鳥園の目玉商品のようだが、この日は小屋の奥のほうで後ろを向いたまま動かなかった
「引きこもり」のハシビロコウだがそれもご愛敬だ
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クラハシコウ
ちょうど10年前になるがアフリカのケニアで野生のクラハシコウを見たときはショックだった
とにかく頭部の構造が角ばったプラスチック細工のようで、その色彩の組み合わせが鮮やかなこと
名前も知らず予備知識も全くなかったので衝撃は大きかったが無事に写真撮影をすることはできた
(ケニア探訪時のブログを参照いただきたい)

掛川掛川花鳥園では10年ぶりの再会だったが、心なしかやつれた感じが否めなかった
ちなみにクラハシコウとは嘴の上に鞍のような付属物があるコウノトリという意味である
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オオフラミンゴ
フラミンゴといえばアフリカ・ケニアと思ったが、ケニアのナクル湖で見たフラミンゴの大群はコフラミンゴのほうだった(オオフラミンゴも少しはいた)
以前野生のオオフラミンゴをしっかり見たのはガラパゴス諸島である
フラミンゴはピンク色で美しいのだが目つきが悪いのが難点だ
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コシベニペリカン
オオフラミンゴはケージの中にいたが同じピンクのペリカンは外の池で暮らしていた
タイトルバックの3羽のペリカンのうち前の2羽がコシベニペリカンである
このペリカンは全くの初対面だった
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モモイロペリカン
もう一方のモモイロペリカンのほうはポピュラーな鳥で海外では見る機会も多く動物園にも多い
実はこのペリカン、琉球列島で迷鳥としての記録が数例あり「日本の鳥」としてカウントされている
コシベニペリカンとの相違はお判りと思うが、こちらは目の周囲の裸出部までピンク色である
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by mustachio | 2017-08-19 15:00 | Comments(0)
2017年 08月 16日

掛川花鳥園の鳥たちvol.1

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ここ数年、毎年8月に箱根で行われるゴルフ会があり家内と二人で参加する
その後箱根か熱海などに一泊し観光して帰って来るのが定例になっているが、今年は東名を(逆走ではなく)逆方向に走り掛川まで行ってきた

掛川には「掛川花鳥園」という多くの鳥を飼っている個人経営の動物園があり、特にフクロウの種類が多いので「鳥好き」の間では有名らしい
最近はフクロウカフェなどが流行っているようだが、園内にはフクロウに触ることができるコーナーもあり「同じ乗り」というかこちらのほうが先駆者のようだ

ネイチャーフォトグラファを自負する自分にとって飼っている鳥を撮影しブログに載せるのには抵抗があるが、こちらが檻に入ってストレートに撮影できる場所が多いので海外のバードウオッチングツアー気分で撮影を楽しむことができた

自然環境の下での撮影でないのをお断りしたうえで「フクロウ編」「水辺の鳥編」「その他の鳥編」の3部構成でご紹介したい

アフリカワシミミズク
フクロウの中にミミズクと呼ばれるグループがある
その中で特に大型のものがワシミミズク(英語では Eagle Owl)だ
最初に登場するのがアフリカワシミミズク、南アフリカに生息するようだが、以前南アフリカへ出かけたときはお目にかかっていない
猫のイメージのかわいいフクロウだった
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ベンガルワシミミズク
続いてベンガルワシミミズク、名前のようにベンガル湾に近いインドやパキスタンに生息するワシミミズクだ
こちらのほうが目がオレンジ色で鋭く迫力を感じるが見た目よりおとなしいらしい
園内のフクロウ飛行ショーに出演するのもベンガルワシミミズクが多いという
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マレーウオミミズク
どこかでお会いした顔だと思い、調べてみたらこの鳥はボルネオで撮影していた
ミミズクの羽角(耳)が顔の真横に伸びているのが印象的だった
(ボルネオ探鳥のブログへリンクを貼っておく)

ネズミなどの哺乳類ではなく魚を獲るフクロウである
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ニュージーランドアオバズク
こちらはニュージーランドのフクロウ
フクロウ類は眼球が動かないので頭全体が270度回転すると理解していたが、写真の個体は横目でこちらをにらんでいた
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アフリカオオコノハズク
白い顔の左右に黒い縦の線があるデザインは個性的だ
北部アフリカのサバンナに生息するフクロウだがペットとしても人気があるという
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インドオオコノハズク
こちらはインド系のオオコノハズク
アフリカのオオコノハズクよりは日本のオオコノハズクに近いイメージである
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ウサギフクロウ
見た通り長い耳(羽角)を持つのでウサギフクロウ
フクロウの中ではミミズクの仲間だが、ウサギミミズクではイメージが重なるのであえてフクロウにしたのだろうか
顔つきはウサギのように穏やかなのだが威嚇する表情は迫力があった
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スズメフクロウ
体長16~17cmの小型フクロウ
ロシアなどユーラシア大陸の針葉樹林帯に生息する
以前北欧で出会ったことがあり、今年のロシア沿海州遠征で再会を期待したのだがこの時は出会いはなかった
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アフリカヒナフクロウ
ヒナフクロウ属という分類があるがこれは南米のフクロウが主体でこちらのヒナフクロウはフクロウ属に分類されるようだ
アフリカ北部のサバンナに生息し、昆虫食だという
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モリフクロウ
ヨーロッパに普通に生息するフクロウなので世界のフクロウとしては基本種なのだろう
日本のフクロウ(ただのフクロウ)に近い種類でよく似ている
英名 Tawny Owl のTawnyは黄褐色のという意味で、日本のフクロウより少し小さく褐色味が強い
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チャコモリフクロウ
こちらは南米の森林に住むモリフクロウ
比較的最近までアカアシモリフクロウ(Rufous-legged Owl) と呼ばれていて改名したばかりのようだ
(フクロウの図鑑などには「昔の名前で出ています」)
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メンフクロウ
特異な顔をしているが世界中に分布するグローバルアウルである
英名 Barn Owl というように納屋などに住みネズミを捕るので人々の生活になじんでいる
(個人的にはカナダで目撃しているが写真は撮れていない)
顔面の構造がパラボラアンテナのようになっていて顔にぶつかった音を集め耳に届ける仕組みができているため、完全な暗黒でも獲物を捕らえることができるという
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オオフクロウ
東南アジアやインドの平地に住むフクロウ
名前はオオフクロウだがそれほど大きいわけではない
全体に茶色だが目の周りと口ひげの部分が黒く眉毛が真っ白で個性的な顔立ちである
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オナガフクロウ
5年前、家内と友人と3人でイギリスのバードウオッチングツアーに参加しフィンランド、ノルウエーの北部を探鳥した
この時に何回も登場しわれわれを楽しませてくれたのがこのオナガフクロウである
(その時のブログにまずリンクを貼っておく)

このフクロウは昼間でも狩りをするようで獲物のネズミを咥えたシーンが印象的だった
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カラフトフクロウ
もう1種、懐かしい顔に再会した
5年前のブログにも登場するカラフトフクロウである
顔全体が丸くバウムクーヘンのように同心円の斑があって愛くるしい
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シロフクロウ
ハリーポッターシリーズに登場するシロフクロウ
このシロフクロウを見るためわざわざカナダのバンクーバーまで遠征した(ブログ参照)

カナダでは純白の個体が撮影できていないが掛川では至近距離で撮影することができた
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フクロウ
フクロウ編の最後はフクロウ(普通の日本のフクロウ)にした
野生の鳥類をペットとして買うのにはいろいろ制約があるようで、フクロウショーのようなエキジビションに登場するのは外国産フクロウばかりのようだ
フクロウはペットとして可愛がる対象ではなく、自然のなかで出会うものだと思う
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by mustachio | 2017-08-16 18:00 | Comments(0)