還暦からのネイチャーフォト

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2018年 01月 16日

2018もう一度道東へ(北の小鳥たち)

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フクロウやタンチョウは12月のツアーでそれなりの写真が撮れているため今回の道東訪問のターゲットバードではなかった
ターゲットバードの本命は「小鳥たち」
シマエナガやユキホオジロ、できればベニヒワなどが狙いだったのだが、撮影できたのはシマエナガだけ、それもチャンスはわずか2,3分という厳しい条件の下での撮影だった

シマエナガ
シマエナガは種名ではなくエナガの北海道版亜種名である
東京でも見られるエナガによく似た小鳥だが、頭からお腹にかけて純白で野鳥ファンには人気が高い
以前にも北海道で撮影した実績があるのだが、可愛い表情をアップで撮りたいというのが同行の家内の希望で、今回のツアーに申し込んだ動機でもあった
つまりツアー2泊目の宿舎は庭に餌場があって必ずシマエナガが訪れるという触れ込みだったのである

宿舎の庭にはヒマワリの種を入れた餌台と2枚の餅焼き網に挟んだ牛脂が枝からつるしてありカラ類などの小鳥が集まっている
2日目の午後から3日目の午前中いっぱい、ハシブトガラやシロハラゴジュウカラを撮影しながらBWツアー一行はシマエナガを待った
その主役が登場したのはあきらめて次の行程へ移動しようとした直前である
どこからともなく白いものが現れてつるしてある牛脂の網にふっととまった
「シマエナガだ」と皆が大声を上げ一斉にシャッターを切ったのだが滞在時間は2,3分程度、5~6羽の群はあっという間に飛び去ってしまい帰ってくることはなかった

牛脂にとまった状態の撮影チャンスしかなかったので自然を背景にしたショットが撮れなかったのだが、網どまりの1羽にピントを合わせていたため着地寸前のもう1羽の飛翔をカメラに収めることができたのはラッキーだったと思っている(離陸時の飛翔撮影は易しいが着陸時は難しいのだ)
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シジュウカラ
シジュウカラは奄美・沖縄など南方系のものは別亜種になるようだが、北海道のシジュウカラは本州のシジュウカラと同一種(同一亜種)である
つまり東京の我が家の常連であるシジュウカラと同じ鳥なので北海道ではあまり撮影することがないのだが、とにかくシマエナガを待って2日間スタンバイしていたので今回に限りかなりの撮影枚数になった
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ゴジュウカラ
12月のツアーでも根室の公園でしっかり観察したゴジュウカラだが今回も宿舎の庭でこの鳥を十分撮影した
前にも触れたように北海道のゴジュウカラは胸が真っ白で亜種名をシロハラゴジュウカラという
といっても本州のゴジュウカラのお腹もかなり白いので「いわれてみれば白腹かな」という程度しか違いは判らない
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ハシブトガラ
こちらも12月にしっかり見ている鳥だ
本州で普通に見られるコガラそっくりの鳥だが、コガラとは亜種レベルではなく種が異なる
頭部に光沢があるとか嘴が丸くて太いとか相違点はあるのだが野外で見てはっきりと見分ける自信は全くない(ハシブトガラのいない本州では識別に苦労しないが北海道には両種が生息するので慎重さが必要である)
道東ではコガラの出る確率が非常に低いとのことなので写真はすべてハシブトガラということにしておく
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ヒヨドリ
わが庭にも数が多いヒヨドリは留鳥でもちろん冬でも元気な姿が見られる
ただ北海道や本州でも山地に住むヒヨドリは南へ渡りをする夏鳥といわれ群をなして移動する
そのヒヨドリが餌台のある庭で元気に遊んでいた
真冬の北海道のヒヨドリは想定外だったがやはり温暖化の影響だろうか
写真はその真冬の道産子ヒヨドリだが背中のブルーの色合いが強く、東京で見る薄汚れたヒヨドリより元気溌剌という印象だった
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アカゲラ
「1日でこんなにアカゲラを見たのは生まれて初めて」という声がツアー参加者の中から聞こえた
アカゲラはそれほど珍しい鳥でもないが、かといって数が多い鳥でもない
シマエナガを待っていた餌場の牛脂にはカラ類などの小鳥もやって来るがアカゲラなどの中型の鳥も集まる
当日は4~5羽のアカゲラが周辺の木で遊んでいて時々牛脂を食べに降りて来ていた
よく見れば「赤をアクセントにして他は白と黒」というデザインでタンチョウと同じ色使いなのだ
あまりうれしいことではないのだが、牛脂を挟んだ金網にとまっている写真が最も鮮明で美しい
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コゲラ
キツツキの仲間ではアカゲラだけでなくコゲラも来ていた
こちらも牛脂が好きなようで金網にしがみついて食べていく
東京のわが庭にもたまには来ることがあるコゲラなので幼馴染みに再会したような印象だった
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ミヤマカケス
牛脂に集まる鳥たちの最後はミヤマカケス
カケスの北海道亜種で頭部が赤茶色なのが本土のカケスと異なる(本土のカケスの頭部は白と黒のロマンスグレーだ)
カケスは基本的にシャイな鳥で近接撮影が難しいのだが、餌につられて油断しているところを何とか撮影することができた
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エゾシカ
vol.2のトリは鳥でなく哺乳類
羅臼から南へ移動の途中ユキホオジロなどを期待して野付半島へ寄った
天候も良くなかったこともあってユキホオジロの群には出会えなかったが前回と同じようにエゾシカの群に出会った
12月のエゾシカは雄鹿が統率する集団だったが、今回出会った群はオスメスのバランスがとれた仲良し若者グループのように見えた
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by mustachio | 2018-01-16 15:00 | Comments(0)
2018年 01月 15日

2018もう一度道東へ(フクロウ・タンチョウ)

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2018年1月8日また二人で北海道へ出かけた
12月8日に北海道から帰ったばかりなのに、である  目的も前回同様野鳥観察(撮影)だ


実をいうと今回の旅行はずっと前から計画していたもので、旅行会社企画のBWツアーに予定通り参加しただけである

予定通りでなかったのは12月のほうで、友人から突然お誘いがありたまたま有効なマイレージもあったのでグループ旅行に急遽ジョインしたのだが、宿泊先・訪問先もシマフクロウ撮影地の「鷲の宿」が重複するだけで全く別のルートだったため2回続けての意図的な北海道(道東)旅行となった

道東地方はとにかく広い(四国4県と山口島根を合わせた合計6県の面積に匹敵するという)
今回は釧路空港ではなく中標津空港がベースだ
1月8日は昼の羽田発でその日は直接羅臼へ向かい、2日目はやや内陸の弟子屈町に宿泊、3日目は根室泊で4日目の午後東京に戻るという行程だ

ブログの第一部は前回と重複するシマフクロウ、エゾフクロウ、タンチョウの写真をアップしていくことにしたい
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太平洋側に位置する道東地方の天候はおおむね良好だった
2日目だけは低気圧の通過で雪や雨が降り、羅臼のクルーズが「外れ」になってしまったが、着いた日も帰る日も晴天だった(最後の写真2枚は中標津空港のロビーから最終日に撮影したものだが、羅臼岳も国後の山も異常なほどクリアだった)

余談になるが天気は良くても北海道は寒い(気温は常に氷点下だ)
氷点下になることなどめったにない関東の冬が暖かく感じられ、東京に戻ると幸せな気分になる

シマフクロウ
先月のブログでもお伝えしたが羅臼に「鷲の宿」という旅館があり、夜になると庭先の生け簀にいる魚を獲りに野生のシマフクロウが飛来する(保護観察のため足輪を着けているのが残念だが)
野鳥観察者・撮影者には定番のコースになっていて、夕方から深夜まで食堂の窓にカメラの砲列が並ぶ
ただシマフクロウが登場する時間が不特定で、前回は夕方の6時前から待機していたのに撮影できたのは日付の変わる直前だった(前々回などは最後まで登場がなかった)
今回はラッキーで、夕方6時ごろに10分くらい姿を見せてくれたので早めに就寝し、翌日の早朝から再度撮影も可能だった(夜明け前の5時ごろが登場の可能性が高い時間帯のようだ)
撮影方法も先月のブログでご説明したように夜間つけっぱなしのLED照明を頼りに80分の1秒のシャッターを切る
結果は以下の写真の通りでシマフクロウの鋭い目つきはどうにか捉えることができた
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新年早々夫婦二人でフクロウ(不苦労)三昧の楽しい時間を過ごすことができたが、今年もまた充実した1年であることを願ってやまない

エゾフクロウ
シマフクロウに続いてエゾフクロウ
北海道に住む普通のフクロウの亜種だ
今回見たエゾフクロウは12月に見たものと同一個体、観察場所も前回と同じである(野生保護のため地名は伏せる)
12月に見た時は2羽のフクロウが仲良く寄り添っていたが今回は1羽だった
事情があって別れたものか、たまたま1羽が外出中だったのか詳細は不明である
環境面へのトラブルが起きないよう現地での撮影は5分程度で切り上げた(粘っても特に変化がないこともあるが)
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タンチョウ
ブログも年頭第1号になるので縁起物の鶴(タンチョウ)を取り上げたい
12月のBWでは阿寒国際鶴センターでタンチョウを撮影したが、今回の撮影地は鶴居村のサンクチュアリだった
前々回の冬の道東訪問時にも訪れているので勝手もわかっているのだが、こちらのほうが鶴の個体数が多く撮影はしやすい
夕日の当たる午後に撮影したこともあって日本の鳥の代表格であるタンチョウを綺麗に撮ることができたと思う
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サンクチュアリは給餌場であってタンチョウのねぐらではない
日没前に鶴たちはねぐらへ帰っていくので夕焼けをバックにした飛翔写真がねらい目となる
(ネイチャーフォトというより風景写真のイメージが強いが)
12月は餌場にやって来る青空バックの上空飛翔写真を狙ったが、今回は風上で待機して飛び立ちを主体にタンチョウの群を撮影した
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by mustachio | 2018-01-15 15:00 | Comments(0)
2017年 12月 19日

2017「北」の旅12月8日

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霧多布の朝
5日目
旅行最終日である
目覚めたのは霧多布の民宿のベッドだ
この民宿の庭にハギマシコの群が訪れることはあらかじめ承知である(要するに餌付けしてあるからだ)
起床から朝食までの1時間を待機と撮影で過ごした

ハギマシコ
ハギマシコは体下面にバラ色の美しい斑紋がある可愛い小鳥 冬鳥として日本に飛来し群れで行動するのが普通である
4年ほど前、群馬県の山中でハギマシコの群を撮影したことがあるのでその時のブログにリンクを貼っておく

さて、北海道のハギマシコであるが民宿のご主人の話によると今年は数が非常に少なく心配しているとのこと
朝やって来るのがスズメばかりなのであきらめかけていたところに30羽くらいの群がやってきた(5分ほど採餌すると飛び立ち一定の時間をおいて戻って来る)
北海道のハギマシコは色が濃いと聞いていたが早朝で暗いため写真の色がうまく出ない
特に不精して室内からガラス越しに撮った写真(1枚目がその例)は色が悪いので、マイナス10度以下の厳寒の庭に出て震えながら撮影したのが2枚目以下の写真である(最後の写真などスズメが大半でかえって面白い)
振り返ってみれば楽しい時間だった

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霧多布から釧路へ
野鳥の撮影は基本的にハギマシコが最終、あとは適当にということで霧多布から釧路へ雪景色の中を移動する
ポイントポイントで鳥を探すのだがこの日はどうも鳥の出が悪い
シノリガモ、オオワシ、オジロワシなどを撮影したので一応アップしておく
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阿寒国際ツルセンター
昼過ぎに釧路まで戻ってきたが帰りの飛行機便が遅いので時間の余裕は十分ある
そこで北(阿寒方面)へ走りタンチョウを見に行くことにした
ツルセンターの観察フィールドである「タンチョウ観察センター」である
ここでは原野の一定部分に柵をして人間や他の動物などが入れない場所を作り餌を撒いて野生のタンチョウを呼んでいる
タンチョウにとっては出入り自由で、人間のほうは入場料を払って柵の中の野生のタンチョウを見る形になる
入場した時は7~8羽のタンチョウが遠くにいるだけで寂しかったが、そのうちにタンチョウが集まってきて飛翔写真など十分に撮影することができた
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タンチョウ
タンチョウは鶴の仲間なので基本的には渡り鳥だ
北海道では繁殖もするので留鳥となっており1年中姿を見ることができる
しかしながらイメージとしては冬の鳥で雪原のタンチョウがぴったり来る気がする
2015年の道東BWでも鶴居村を訪れ間近でタンチョウを撮影している

前回は春を迎えるタイミングだったので繁殖行動のようなシーンが多く見られたが今回は求愛動作のような動きが少なかった
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タンチョウの飛翔
今回は飛翔写真撮影のチャンスに恵まれた
青空から鶴が舞い降りてくるのである
地上のタンチョウは尾が黒いように見えるが黒いのは尾ではなくて次列、三列風切羽であることがよくわかる
青い空をバックに年賀状に使えそうな写真を何枚も撮影することができた
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釧路空港
タンチョウを堪能した後釧路空港へ戻った
周辺でエゾフクロウを探したが姿は見えない
日没の薄暗い光の中で撮影できたのはアカゲラだった
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5日間の「北の旅」の最後の撮影は黄金のシマフクロウになった
空港の玄関脇にある大きなフクロウである
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今年もあと10日あまり
年内のブログアップはこれが最後になると思う
ご愛読いただいた皆様に「金の不苦労」のご利益があるよう祈念してブログ収めにしたい












by mustachio | 2017-12-19 15:00 | Comments(0)
2017年 12月 18日

2017「北」の旅12月7日

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歯舞クルーズ
4日目
この日は歯舞クルーズの日
根室市の歯舞港から漁船で太平洋を東に向かい前日訪れた納沙布岬の突端まで行って帰って来る2時間のコースだ
晴天で波も穏やかなため快適なクルーズ日和だったが、船は観光船と違い漁船で寒風を避ける船室もない
海に浮かぶ海鳥観察のためわれわれは2時間の試練に耐えることになった
1枚目の写真では右側に見える小さな船(2枚目では正面の船)がわれわれの乗った船だ
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コオリガモ
クルーズで出会いを期待した鳥はこのコオリガモ
北海道や東北地方北部限定で冬鳥として日本に来る鴨だ
一般的に鳥類のオスは冬羽は地味で夏羽(繁殖羽)が派手なのだが、このカモはオスの冬羽が美しい(というか可愛い)
距離が遠かったのは残念だが久しぶりに愛くるしい姿を見ることができた
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ウミスズメ
ペンギンに似た小さな海鳥が船の近くに現れた
ウミバト、ウミガラス、ウミオウムなどウミがつく鳥の種類は多いがこのウミスズメは小さくて目が丸く可愛い鳥だ
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ケイマフリ
名前の由来はよくわからないがユニークな海鳥(振り飛車なら理解できるが振り桂馬というのは理解できない)
夏にサングラスをかけて日焼けすると目の周りだけが白く残る、そんな感じのするデザインなのがこのケイマフリ  冬羽は白い部分が残るが夏羽になると目の周り以外は真っ黒になる
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シノリガモ
クルーズの海上でもシノリガモに出会った
ここでも距離が遠く船の揺れもあってきれいな写真は撮れなかった
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クロガモ
クロガモは高い位置からの撮影が多かったが、今回は低い目線での撮影で飛翔写真だ
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シロカモメ
歯舞港でシロカモメを見つけた
オオセグロカモメは背中が黒いがワシカモメはグレー、シロカモメはさらに白っぽいライトグレーだ
人相(鳥相)決して良いとは思わない
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根室から霧多布へ
歯舞港へ上陸した後、根室の自然公園で小鳥を探し、その後は一路西へ向かう
右の車窓の雪原にはエゾシカが見られ、左は美しい海が広がっていた
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ゴジュウカラ
根室の自然公園ではゴジュウカラをしっかり観察した
ここのゴジュウカラは完璧な道産子、亜種シロハラゴジュウカラだった
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ハシブトガラ
道産子といえばこのハシブトガラも国内では北海道固有種
コガラによく似ていて嘴や脚が太いとか頭部に光沢があるとか相違点は些細な点で識別は難しい
(北海道ではハシブトガラのほうが普通種でコガラのほうが希少種のようだ)
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タンチョウ
移動の途中でタンチョウを見かけた
民家(何かの工場らしい)の玄関先である
野生と人間の「共存」が感じられるシーンだ
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コクガン
コクガンは北海道や東北地方北部に飛来する冬鳥
雁の仲間は内陸の淡水湖などで生活するものが多いが、このコクガンは海藻を好み海で生活する
この日の宿泊地の霧多布に近い海岸に1羽のコクガンを見つけた
今までの経験ではコクガンは群れでいることが多かったような気がするが、このコクガンは単独行動で人を恐れる気配がなく1時間近く我々の撮影に付き合ってくれた
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ウズラシギ
コクガンがいた海岸にはウズラシギもいた
シギの仲間はシベリアの北極海沿岸で繁殖し冬季(非繁殖期)にはオーストラリアなど南半球まで渡るものが多い
日本には渡りの途中旅鳥として飛来するが、けして数は多くない
個人的には北部オーストラリアでウズラシギの群に出会っており2年ぶりの再会であった
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カシラダカ
ウズラシギがいた同じ場所に小鳥が現れた
現場では種類が判らなかったが後で協議した結果「カシラダカ」ということになった
カシラダカは冬鳥として日本に来るが北海道では旅鳥として通過するだけのようだ
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オオハクチョウ
同じ海岸にオオハクチョウも飛んで来た
北海道で白鳥は珍しくないが、海で白鳥を見るのは珍しいと思う
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ホオジロガモ
宿舎に到着する前に立ち寄ったのが霧多布(浜中町)の港
ホオジロガモが遊んでいたが距離が少し遠かった
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ホシハジロ
港にはホシハジロもいた
ホシハジロは淡水を好み海にいるのは珍しいようなのだが
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オオセグロカモメとワシカモメ
この日の最後の観察はオオセグロカモメとワシカモメの違い
同じ場所で同じ条件での撮影のため比較しやすいが背中と初列風切羽(たたむと尾の上に来る羽の先端部分)が黒いほうがオオセグロ、グレーのほうがワシカモメである
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by mustachio | 2017-12-18 20:00 | Comments(0)
2017年 12月 18日

2017「北」の旅/12月6日

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中標津の公園
3日目
周囲は雪景色だが朝から晴天
まずはホテル近くの公園を散歩し鳥を探す
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アカゲラ
最初に現れたのはアカゲラ
コアカゲラでも出てくれば大騒ぎになるところだが、連れはベテランばかりなので一応カメラを向ける程度の反応だ
(こちらも証拠写真程度の写真しか撮れていない)
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ゴジュウカラ
北海道のゴジュウカラは亜種名シロハラゴジュウカラと呼ばれるように腹の部分が白いのが特徴である
中標津の公園で撮ったゴジュウカラはしっかりと下半身が写っているのだが、肝心の部分が白くなくて本州のゴジュウカラのように褐色だった
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シジュウカラ
シジュウカラは東京のシジュウカラと変わりがなく普通である
生物的には特記事項がないので「雪景色の中の飛び出し」をアップしておく
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エゾリス
雪の公園にはエゾリスも登場した
エゾリスの生態については全く知識がないのだが、冬の間でも冬眠せず餌を探して歩いているのだろうか
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中標津のナナカマド並木
ナナカマドはバラ科の落葉高木
関東などでは山地の植物だが、北海道・東北などの北国では街路樹として植えられることも多い
中標津にもナナカマドの並木がありこの時期赤い実が美しく積もった雪との対比が印象的だった
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ヒヨドリ
ヒヨドリがナナカマドの実を食べに来ていた
東京のヒヨドリもピラカンサの実にやって来るが、どちらかというと好物ではなさそうで他の木の実がなくなってしまった頃にやって来る
ナナカマドの実は果実酒のもとにもなるのでピラカンサよりはうまいはずだと勝手に推定している
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キレンジャク
ナナカマドにレンジャクが集まることは事前に承知し、期待していた
中標津の市内を鳥を探しながら車で流してみたが気配がない
あきらめて次の場所に移ろうかというタイミングでやっと小鳥の群を見つけた
50~60羽のレンジャクが集団で空を飛び、時々街路樹のナナカマドにおりて採餌しすぐに飛び立っていく
彼らの好みの木があるようで同じ枝に周期的に戻って来ることも判ったので道路で待機し撮影した
鳥はキレンジャク(集団の中にヒレンジャクはいなかった)
ナナカマドの実と雪を配して結構面白い写真を撮ることができ、楽しい時間を過ごした
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納沙布岬へ
キレンジャクを堪能した後、車は納沙布岬へ向かう
中標津~別海~厚床~根室を経由するルートである
納沙布岬は北海道の東端、北にはすぐ目の前に国後島が浮かぶ
崖の上から海上を見下ろす形での野鳥観察になるのでかなり長い望遠レンズでもクリアな写真を撮るのは難しい
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ウミアイサ
比較的数が多かったのがウミアイサ
オスとメスが混在する群が飛んできて着水した
順光で見ると美しい鳥である
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クロガモ
沖のほうにクロガモも見られたが大群ではなく小グループだった
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アビ
アビの仲間は徒党を組まず単独行動が多いようだ
遠距離撮影なので判定が難しいが写真の鳥はオオハムではなくアビだと思う
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ヒメウ
納沙布岬のすぐ脇にヒメウが集団生活をしている島がある
展望台からすぐ下に見えるので生態観察には最適のポジションだ
ヒメウは全身が黒い地味な鳥なので一般の観光客はすぐ飽きてしまうようだが
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ウミウ
ヒメウの島を観察していると種類の違う鳥が混在しているのがわかる
まずウミウ
同じ鵜の仲間だがヒメウよりは少し大きく顔の下半分が白いので全身が黒いヒメウの中では目立つ
(カワウもよく似ているが口角の形状で見分けることができる)
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チシマウガラス
ヒメウに近い鵜の仲間だが、夏羽(繁殖羽)のチシマウガラスは個性的で耳のような冠羽があり顔の部分(目の周辺)が真っ赤で目立つ
冬羽は地味なので目立たないがヒメウの集団を観察すると全体が褐色で顔から嘴にかけて明白色の鳥がいるのがわかる
チシマウガラスだ
今まで何回も冬の北海道に来ているわが家内にとってもライファー(初めて見る
鳥)だという
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シジュウカラガン
ヒメウの群から少し離れたところに雁がいた
それも比較的数が少ないといわれるシジュウカラガンだ
実は11月の蕪栗沼で撮影したばかりの鳥で「感動の再会」だった
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ゼニガタアザラシ
岬の上から海を泳いでいるアザラシを見つけた
頭しか見えていないので断定は難しいがゼニガタアザラシらしい
いかにも「北海道の海」だ

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根室へ
北風の吹き付ける納沙布岬で数時間過ごした後、来た道を引き返し根室(風連湖)へ向かった
午後3時半を過ぎると暗くなり4時前に日没となる
この日の夕焼けは前日よりさらにきれいだった
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by mustachio | 2017-12-18 10:00 | Comments(0)
2017年 12月 17日

2017「北」の旅/12月5日

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羅臼港
2日目
昨日まで晴天だったのにこの日は朝から雪
いくら太平洋岸気候だといえ北海道なので雪は降る
羅臼港を一巡りしてみたが全体的に薄暗くきれいな写真は撮れない
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オジロワシ
遠くの雪の中にオジロワシを見つけたがししょぼくれていて精悍さが感じられない
カラスに小突きまわされているような印象だった
羅臼港も流氷が接岸する時期になると(餌付けのせいもあって)多数のオジロワシとオオワシが集まりにぎやかになるのだが
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オオセグロカモメ
圧倒的な数を誇るのがオオセグロカモメ
北海道の海ならばどこへ行ってもこのカモメがいる
カモメといえば可愛い鳥というイメージがあるが、近くで見ると人相(鳥相)が良くない
肉食で魚や動物の死骸を食いあさる「港の掃除屋」で実態は「波止場ガラス」だ
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ハシブトガラス
そのカラスも漁港に住み着いている
カモメの数が圧倒的に多いので都会のカラスほど迫力が感じられないが、逆に憎らしさがなく可愛いイメージである
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シノリガモ
鴨の種類ではシノリガモが多かった
このカモはあまり大群にならず5~10羽程度の集団でいることが多いように思う
デザイン(模様)が可愛いのでなるべくアップを撮りたいのだが岸に近寄ってくれることはなかった
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クロガモ
こちらのカモは大群でいる印象が強い
羅臼の海では残念ながら大群は見られず沖のほうに数羽の黒い鴨が浮かんでいるだけだった
写真でも確認できるがこのカモは嘴の基部に黄色(オレンジ)のこぶがありチャームポイントになっている
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ホオジロガモ
別に北海道限定種でもなく全国に渡来する冬鳥だが数は多くなく個性的なデザインで魅力的なカモだ
(オスは)体の上のほうは黒、下側は白で嘴の基部にある大きな白斑が遠くからも目立つ
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野付半島
この日の野鳥探索予定地は野付半島だった
風光明媚なポイントで植物も豊富なため夏のシーズンには何回も訪れている場所だ
北の小鳥たちとの出会いも期待したのだが何分猛吹雪、海も荒れていて結果はさっぱりだった
ただ雪の野付半島はなかなかフォトジェニックでこちらは一時的に風景写真家に転身した
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エゾシカ
鳥は出てこなかったが野生動物ではエゾシカが登場した
鹿の群が道路脇に近い原野の中を移動して行く
北海道ではエゾシカが増えて市街地まで進出していてそれほど珍しい存在ではない
(2年前に来た冬の北海道では町のコンビニの前にエゾシカがたむろしていた)
それでも雪の中の鹿の群は野性味があり「自然」の迫力が感じられた
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オオワシ
野付半島の鳥がすべてお休みだったわけではない
帰り道、半島の付け根あたりの道路脇の電柱にオオワシが2羽も止まっていた
道の脇に車を止めて「だるまさんが転んだ」方式で少しずつ接近しながら撮影する
アップで見るオオワシは「貫禄」がストレートに感じられる
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オオワシの飛翔
最近のカメラのオートフォーカス能力は格段の進歩を遂げ、いわゆる「飛びもの」という飛翔写真を撮るのは簡単になった
それでも突然現れた鳥の飛翔を捉えるにはかなりの経験が必要だ
その点撮りやすいのが「飛び出し」、止まっている鳥にフォーカスを合わせておいて飛び出した瞬間から連写をすると「飛びもの」がきれいに撮れる
今回はオオワシの「飛び出し」を狙ったので様々な飛翔ポーズをものにすることができた
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道東の夕焼け
冬の道東はとにかく日没が早い
午後3時は完全な夕方なのだ
朝から降り続いた雪は止んで西の空に夕焼けが広がった
この日の泊りは中標津、午後3時を過ぎて車は中標津の街へ向かった
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by mustachio | 2017-12-17 11:00 | Comments(0)
2017年 12月 15日

2017「北」の旅/12月4日

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2017年の漢字「北」が発表される少し前の12月4日~8日、道東の旅をしてきた
バードウォッチンググループ7人にわれわれ夫婦が加わり総勢9名のレンタカー旅行である

北海道訪問は2年ぶり、だと思う
リタイア直後は北海道限定種の蝶撮影などいろいろテーマがあって複数回訪問した年もあったが、こちらが一段落するとペースは若干ダウンしている
2年前はバードウォッチングツアー参加だったので当時のブログにリンクを貼っておく


過去のブログ掲載パターンとして4、5日の旅行の場合は写真を動植物の種類別に整理していたが、今回は5日間の撮影バランスが良いので日報形式で日にちごとのレポートとしたい

オオワシ
第1日目
釧路空港からレンタカーでスタートするとまず探したのはエゾフクロウである
フクロウは昼間は巣穴にじっとしていることが多いので、ポイントさえ分かっていれば探索は容易と思っていたが、どこへ行っても不在(外出中)で苦労させられた
周辺探索中に出会ったのが空を飛ぶ大型の猛禽類、オオワシである
別に北海道限定の鳥ではないが「北海道の鳥」のイメージは強い
リンク先の2年前の羅臼港の写真を見ていただけば一目瞭然だが、流氷の来る時期には間近に観察することができる

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エゾフクロウ
エゾフクロウは種名ではなく亜種名、つまり普通のフクロウの北海道型亜種というわけだ
本州のフクロウと比べると色が白く穏やかな表情をしている
今回は現地のバードウォッチャーなどから情報をいただきあちこちを走り回ってやっと探し当てた
御覧のようにペアで老齢の夫婦のように寄り添って日向ぼっこしている
まさに「幸せな老後」を絵にしたようなシーンだった
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釧路から羅臼へ
エゾフクロウ撮影の後、車は羅臼の宿へ向かった
北海道は広いので西部と東部では気候が違ってくる
札幌などは日本海側気候で大雪が降るが、釧路や根室など道東と呼ばれる太平洋側の地域は冬でも雪が少なく晴れ間が広がることが多い
この日も好天で車窓からはほとんど雪が見られず、気温的にも冬の軽井沢と同等程度の印象だった
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タンチョウ
移動の途中でタンチョウを見かけた
「鶴は千年亀は万年」のおめでたい鶴である
いかにも日本を代表するようなイメージの鳥だが、実質的には釧路周辺の地域限定種で留鳥のようだ
数はけして多くないが人間の生活圏に普通に生息している
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羅臼港
羅臼に着いたのは4時ごろだったが、12月の道東ではもう日没の時刻である
多少薄暗くなった港でカモメやカモなどを観察した

オオセグロカモメ
カモメは大半がオオセグロカモメである
北海道にはセグロカモメが少なくわかりやすいのだが、カモメの仲間は誕生後1年目、2年目、3年目、4年目と翅や嘴の色が変わるので識別が難しい
写真の1枚目と2枚目はどちらもオオセグロカモメなのだ
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ワシカモメ
ワシカモメも北海道に多いカモメ
オオセグロカモメよりがっしりしていて嘴も太いが、成鳥は背中の黒い部分がグレーなので見わけがつく
ただ成長になる前の1年目~3年目の若鳥となるとお手上げである
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スズガモ
冬鳥として日本にやって来る鴨で茨城や千葉の海でも見ることができる
大群でいることが多い鴨だが羅臼港では数が少なかった
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シノリガモ
こちらも冬鳥だが北海道・東北など北日本限定で関東ではあまり見かけない
羽根の模様が個性的でわれわれのような素人でもすぐ識別できる鳥だ
英名はHarlequin Duckでこちらも覚えやすいのだが、和名のシノリの意味がよく分からない(広辞苑にも載っていないしインターネットでもシノリという言葉は
見つからない)
どなたかご存じありませんか?
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鷲の宿
羅臼の宿舎は「鷲の宿」という民宿
シマフクロウが訪れる宿として野鳥愛好家の間では有名な所である
個人的には過去に2回、2009年と2015年に宿泊している(家内は昭和の時代から鳥見をしているのでさらに2回ほど宿泊回数が多い)
2009年ではまだストロボ撮影が許容されていたのでかなり鮮明な写真を撮影することができた(8年前のブログにリンクを貼っておく)

ところが鳥の生体に与える影響を考慮してストロボが規制されるようになり、ある時期からLED照明常設に切り替わった
人の目では認知できないようなスピードで照明の点滅が繰り返されており、鳥にはストレスがないらしい
2015年宿泊時はすでにLEDに切り替わっていたのだがシマフクロウが現れず撮影ができなかった
F5.6の望遠レンズではISOを6400に設定、絞り開放でシャッタースピードを1/80できれいに撮影できるという
羅臼ではこの時期4時前に日没となり5時半ごろから三脚をセットしてシマフクロウの出現を待った

キタキツネ
撮影する場所は屋外ではなく民宿の食堂  ストーブもありビールやコーヒーも飲める
前日には6時半ごろにはシマフクロウが出現しているので5時半から待機したのだが、この日はいくら待っても役者の登場がない
3時間、4時間と時が過ぎていき三脚を据えてから6時間を経過した11時半ごろ、動きがあった
現れたのはキタキツネだ
スポットライトの後方を通り過ぎたので露出不足だが一応写真には写っている
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シマフクロウ
日にちが変わる直前の11時50分ごろやっとシマフクロウが登場した
若い個体でオスメスのようだ
2009年に撮影した個体とは世代が変わっているように見える
写真もストロボ不使用できれいな画像を得ることができ、旅行の初日から初期の成果を挙げることができて満ち足りた思いで床に就いた
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by mustachio | 2017-12-15 15:00 | Comments(0)
2017年 11月 25日

初冬の鳥たち(伊豆沼・蕪栗沼)

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伊豆沼・蕪栗沼の撮影行はマガンの数に圧倒されてvol.1をマガン特集にしてしまったが、もちろん他の鳥も撮影した
結果としてvol.2はマガン以外の鳥となってしまったが、マガンよりレアな鳥も多いので内容的にはこちらがメインになるかもしれない


カリガネ
マガンは英語でGreater White-fronted Gooseだが、こちらのカリガネはLesser White-fronted Gooseという
つまりカリガネはマガンの小型版なのだ
大きさ以外、外見はほとんど変わらず、額の白色部分が少し大きく目の周りに黄色いアイリングがあるのがカリガネの特徴である
マガンに比べると圧倒的に数が少なく、しかもマガンの群に交じって同一行動をとっているため探し出すのは大変だ
以下の写真でもマガンの群と同居しているが3羽だけ目の可愛いカリガネがいるのがお分かりいただけると思う
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ハクガン
こちらのハクガンもマガンの群に交じって同一行動をとる
カリガネと違って外見が純白なのですぐ見分けることができるのだが残念ながらか数が少なくマガンと一緒に飛んでいるところを2、3回見かけただけだった
(地上に下りている群れの中にハクガンがいないか必死に探したが1度も見つからなかった)
実は2年前このハクガン(幼鳥)が東京に現れて冬の間滞在している
その時のブログにリンクを貼るのでご参照ありたい

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シジュウカラガン
個人的にシジュウカラガンは初対面ではないかと思う(7年前に伊豆沼を訪れた時には1羽も見なかった)
この鳥によく似たカナダガンのほうはカナダなどで何回も見ているが両者は微妙に違う(シジュカラガンは黒い首と茶色の胸の間に白い輪があるのだがカナダガンにはこの輪がない)
もともと冬鳥として日本に渡来する数は多かったようだが、繁殖地のカムチャツカ地方で数が激減し一時期日本ではほとんど見られなくなってしまった
ところがロシアでシジュウカラガンを保護再生する活動が功を奏して最近では数が増え日本にもかなりの数がやってくるようになったという(キツネの食害を避けるためキツネのいない島に繁殖地を移したと聞いている)
そのシジュウカラガンもマガンの群と同一行動をとっていたが、数が多いのでグループ内小グループを構成しかなり存在感があった
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オオヒシクイ(ヒシクイ)
ヒシクイは亜種のレベルでオオヒシクイとヒシクイに分かれる
オオヒシクイのほうが個体数が多くヒシクイは探しても見つからなかった
この鳥もマガンと大きさがほぼ同じで全体の色も似ているが、嘴が黒と黄色(オレンジ)の2色構成で額の白色部もないことから見た目はだいぶ異なる
こちらはマガンと同一行動はとらず群れも全く分離していて生活場所も別だ
現地で観察した限りでは、昼間でも田んぼのほうに移動せず池の中でじっとしていることが多かった
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ヘラサギ
オオヒシクイの群の近くに1羽のヘラサギがいた
英名Eurasian Spoonbillが示すようにユーラシア大陸の鳥で嘴がスプーンのように平たい個性的なサギである
海外で見る機会は多いが日本では数が少なく、鳥屋さんには人気がある鳥だ
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アオサギ
こちらもユーラシア・アフリカ系の鳥だがいわゆる普通種で日本でもたいていの地域で見られる(我が家に近い石神井公園でも見ることができる)
たまたま小魚を捉えたところだったのでシャッターを押した
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マガモ
普通種といえばこのマガモも典型的な普通種なのだが3日間で見かけたのは1、2度しかない
マガンの勢力にマガモが圧倒されてしまったのだろうか
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オナガガモ
7年前の伊豆沼訪問時にはマガモと同じくらい数が多かったオナガガモも数えるほどしか姿が見えなかった
激変である
観光客の餌やり規制が原因ではないかと思われるがここまで数が減ってしまうと規制緩和も必要ではないかという気がしてくる
(我が家近くの石神井公園など東京の公園でも同様の現象が起きている)
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オオホシハジロ
蕪栗沼にオオホシハジロがいた
近似種のホシハジロは旧大陸(ユーラシア・アフリカ)の鳥なので日本では見る機会が多いが、オオホシハジロは主として北アメリカに生息するため日本ではめったに見られない
嘴が黒く頭頂から嘴先端へのラインがなだらかなことがホシハジロとの識別ポイントのようだ
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カンムリカイツブリ
こちらも珍しい鳥
というか、カンムリカイツブリ自体は最近数が増えていて冬の茨城の海では成鳥が普通に見られる
写真の鳥はなぜ珍しいかというと顔や首の斑紋からわかるように幼鳥なのだ
カンムリカイツブリの繁殖地はユーラシア大陸の内部で日本で繁殖するケースは少ない つまり日本国内で幼鳥を見るチャンスがめったにないということである
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ツルシギ
オオヒシクイの群の中でツルシギが3羽泳ぎながら魚を取っていた
冬羽なのでぱっとしないがこの鳥の夏羽は背中に白斑のある黒装束でチャーミングだ(黒い顔に白いアイリングがある)
旅鳥として日本に来るが渡来数は激減しているという
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エナガ
ブログタイトルを「初冬の鳥たち」としたがエナガは留鳥(または漂鳥)で渡り鳥ではない
それなのに寒くなりかけた頃の出会いが多く個人的には「初冬の鳥」のイメージなのだ
可愛い小鳥だが動きに落ち着きがないので撮影は結構難しい
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モズ
モズも留鳥(または漂鳥)なのに初冬の鳥のイメージが強い
山地に住むモズが冬になると平地に下りてくるからだろうか
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ムクドリ
こちらも留鳥で夏でも周辺に見られるのだが、寒い季節に目立つような気がする
マガンのように集団行動をとることが多いのだが一匹狼的な個体もいる
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ミヤマガラス
ハシブトガラスやハシボソガラスもいるのだが1度もレンズを向けなかった
こちらのカラスはミヤマガラス
渡り鳥(冬鳥)でハシボソガラスより少し小さく嘴の基部が白っぽい
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チョウゲンボウ
ホバリングしている小型の猛禽がいた
チョウゲンボウである
どちらかというと国内では北国の鳥のようだが繁殖地を南のほうに拡大中と聞く
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ノスリ
マガンの群が採餌している刈り取り済の田んぼにはノスリが多かった
猛禽らしい精悍な表情を比較的近い距離から捉えることができた
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コハクチョウ
最後の鳥は「白鳥」
伊豆沼・蕪栗沼(登米市)周辺ではコハクチョウが全く見られなかった
帰路、古川市の周辺でマガンと混在するコハクチョウの群を見つけた
オオハクチョウと比べると嘴の黄色い部分の割合が小さい
コハクチョウはオオハクチョウより南で越冬するといわれるが、それほどシビアな棲み分けが行われているのだろうか
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オオハクチョウ
マガンの里でマガンの次に存在感があったのはやはりオオハクチョウである
雁よりも大きく純白なので飛翔中でも採餌中でも目立つ
まだ日本へ来たばかりだろうと思うがすでに求愛活動を始めている個体もいた
春になって北へ帰るときはカップルを固定して出発するのだろうか
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by mustachio | 2017-11-25 15:00 | Comments(0)
2017年 11月 22日

マガンの里(伊豆沼・蕪栗沼)


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11月14、15,16日の3日間、宮城県登米市を中心に探鳥をした
有名なバードウォッチングのポイントである伊豆沼と蕪栗沼周辺の地域である
(以前訪れたのは確か7年前、東北大震災より前だった)
冬になるとこの地域にはマガンの群が飛来し刈り取りの終わった田んぼで落穂を採餌する
その数は8万羽ともいわれ、とにかく半端な数ではない
14日の午後から16日の午前中まで実質2日間、写真を撮って回ったので2回に分けてご紹介したい

マガンの棲む環境

マガンは冬鳥、繁殖地は北極海沿岸で冬になると南に渡ってくる
「雁が渡る」シーンは子供のころから馴染み深いが、実際のところ関東地方では雁の渡りを見る機会は非常に少ない
宮城県の伊豆沼と石川県の鴨池がマガンの終結地として有名で、そのあたりが生息地(越冬地)としては南限のようだ
(今年は関西でもマガンが飛来しているとの情報があり、少しは様子が変わるかもしれないが)
今回訪れた登米市は東京から車で4時間程度、伊豆沼や蕪栗沼はラムサール条約の対象となる生物の保護地域である

周辺は水田が広がり、マガンや白鳥などの水鳥は昼間稲刈りの済んだ田んぼで採餌し、夜は外敵に襲われることのない沼に集まって眠る
棲息環境は写真の通りだ

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周辺の動植物
11月の東北はもう冬の世界、それほど寒い日ではなかったのに周辺では野草も昆虫もほとんど見られなかった


セイタカアワダチソウ
唯一元気だったのがセイタカアワダチソウ
最近、都内では全く見かけなくなってしまったが、この地域ではまだまだ勢力が衰えないようであたり一面を黄色に染めていた
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オオマツヨイグサ
夏の花のイメージがあるのに意外と元気に咲いていたのがオオマツヨイグサ
こちらも帰化植物だが、外国の植物は日本の植物よりタフなのだろうか

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ヒメジョオン
日本の植物でもキク科の花は晩秋に咲くものが多い
撮影時にはヤマジノギクかと思っていたが、帰宅して調べてみると東北には分布しないようなので、この花はただのヒメジョオンのようだ
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トキワサンザシ
蕪栗沼など野鳥観察ゾーンには季節がら赤い実が多く見られた
ツルウメモドキなどの実は数が疎らで写真写りが良くないため、実をたくさんつけた植物を撮影したが、帰って図鑑を調べてみると西アジア原産のトキワサンザシらしい
わかりやすくいうとピラカンサのことでピラカンサなら東京の我が家の庭にもある

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アキアカネ
昆虫類はモンシロチョウを1頭と写真のアキアカネのペアを確認した
この時期のアキアカネは終末が近いはずなのだが、健気に種族維持活動に励んでいた


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マガン/朝の飛び立ち
前置きが長くなってしまったがマガンの話に入りたい
マガンは夜の間、猫などの外敵から襲われにくい湖面で眠り、朝になると周辺の田んぼなどに採餌に出かける
数千羽単位の雁が一斉に飛び立つのでその羽音は大変な迫力である
カメラマンは5時起きで暗いうちから現場に待機するのだが、朝焼けの空をバックにした飛翔風景は素晴らしく、1時間ほど興奮状態でシャッターを切り続けることになる
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マガンの群
人間もそうなのだが、動物にも植物にも群を作るタイプとそうでないタイプがある
イメージ的に浮かぶのは動物でいえばアフリカのヌーの大群、鳥ではフラミンゴの大群などである
昆虫ではバッタの異常発生などがあるが大群と呼べるような群れをつくるのは蚊ぐらいだろうか
群を形成していると外敵から襲われても被害が限定的になるというメリットがあるが、食料確保という点では明らかにディメリットだ
種族保存のためのメリットとディメリット双方のバランスで群の大きさが決まるのだと思うが、8万羽以上という雁の群を冬の間食べさせてくれるだけの十分な穀物(落穂)がこの地域にはあるのだろうか
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マガン/昼の生活
朝、水面を飛び立ったマガンは昼の間も群を形成して行動する
採餌場の競合を避けるため連隊は中隊、小隊レベルに分散するが、それでも結構まとまった数での行動になる
マガンの群の中にシジュウカラガンやオオハクチョウが混在するケースも多々ある
農作業をする人や耕運機などの機械には慣れているので近づいても平気なようだが、カメラマンなどには敏感なため近距離での撮影は車の中からになることが多い
猫などの動物やオジロワシなどの猛禽類の動きには非常に敏感で、採餌中の群が一斉に飛び立つことも多い
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マガン/個々の表情
とにかく数が多いので写真も群の撮影が主体になってしまうが、個体もなかなか可愛い
ただ日本は越冬地で繁殖地ではないため求愛行動など特殊な動きは全く見られない
彼らは日がな一日、食っているだけなのだ
次号(vol.2)で近似種との識別ポイントにも触れるが、マガモの基本形は脚と嘴のオレンジ色、額(嘴の基部)の白、胸のまだら模様などがチャーミングポイントになる
アイリング(目の周りの黄色いリング)はマガンにはない

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by mustachio | 2017-11-22 17:00 | Comments(0)
2017年 10月 13日

群馬吾妻9月の花(第2部)

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群馬県吾妻地方は県内では西側の部分で、当然のことながら関東地方でも最西端に当たる
マイフィールドになっている野反湖は箱根よりもずっと西に位置することになり、そのまま南へ下がれば甲府を経て富士山にぶち当たる
9月中旬のある日家内とその野反湖を訪れたが、その日は視界が良くはるか南にその富士山を望むことができた(タイトルバックの写真)
新潟・長野・群馬3県の県境付近から富士山が見えるのは意外といえば意外なのだが、昔から富士を見る名所だったようで野反湖畔の南側の峠(上の写真)の名前は富士見峠という

「群馬吾妻9月の花」の第2部は第1部の積み残し、つまりキク科以外の花になる
標高の高いところでは9月はもう晩秋で冬が始まりつつある


マツムシソウ(マツムシソウ科マツムシソウ属)
このマツムシソウはその富士見峠で撮影したもの
標高が高い地域ではマツムシソウは8月の花で9月に残っている花は少なかった
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エゾリンドウ(リンドウ科リンドウ属)
この地域で見られるリンドウはオヤマリンドウかエゾリンドウのどちらかである
両者はよく似ているがオヤマリンドウのほうは花を開かず蕾のような状態で終わるのが特徴で、エゾリンドウのほうは太陽が出ていると少し花が開いて中を覗くことができる
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アケボノソウ(リンドウ科センブリ属)
こちらもリンドウ科だがセンブリ属でリンドウとはだいぶ雰囲気が異なる
わが山荘のすぐ近くにザゼンソウ公園という小さな自然公園があり9月にはこのアケボノソウが花を咲かせる
白い花弁に臙脂色と黄緑の模様があり上品なイメージの花なので毎年楽しみにしている
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シラネセンキュウ(セリ科シシウド属)
シシウドなどセリ科の花は夏のイメージが強いが、このシラネセンキュウは秋の花、それも晩秋まで咲く花のようだ
似た植物にヤマゼリがあるが花序の枝の本数が少なく全体的に小型である
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アカバナ(アカバナ科アカバナ属)
アカバナの名前はは花が赤いからではなく葉が紅葉で赤くなるからといわれるが、紅葉にはまだ早いようで葉は青く花も少し残っていた
写真で長く緑色の棒状部分は花の下の子房(下位子房)で、たいていの花は落ちてしまっている
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オオマツヨイグサ(アカバナ科マツヨイグサ属)
野反湖周辺にはアカバナ科の代表植物であるヤナギランが多いのだが、今回訪れた時はもう花が終わっていた
代わりに咲いていたアカバナ科はオオマツヨイグサだ
花は大きく見ごたえがあるがマツヨイグサの仲間はすべて外来種(帰化植物)である
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キツリフネとツリフネソウ(ツリフネソウ科ツリフネソウ属)
ツリフネソウの仲間は水辺など少し湿り気のあるところに生育するのでバラギ湖など山荘近くでいくらでも見ることができる
季節的には8月後半の花だが9月でも元気に咲いているので秋の花といって良いだろう
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ハクサンフウロ(フウロソウ科フウロソウ属)
ハクサンフウロは湯ノ丸高原など吾妻地方ではいろいろなところで見られるが基本的には夏の花だ
9月の野反湖畔では1輪だけ咲き残っているのを見つけた
花の後は葉が紅葉していわゆる「草紅葉」になるが、葉の一部はすでに赤くなりかけている
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ゲンノショウコ(フウロソウ科フウロソウ属)
漢字で書くと「現の証拠」
昔から下痢止めの薬草として知られている植物で、花の写真を撮り始めた頃はフウロソウの仲間と思っていなかった
この花は関東系が白色、西日本系が赤と大まかな棲み分けがあるようだが写真のように中間的なピンクもある
よく見るとピンクのゲンノショウコは同属のハクサンフウロにそっくりである
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ワレモコウ(バラ科ワレモコウ属)
秋の花というより晩夏の花か
花というイメージが全くない花だが間違いなく季節を感じさせる
絶滅危惧Ⅱ類のゴマシジミという蝶が8月に発生しこのワレモコウの花穂に産卵するせいかもしれない
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ウメバチソウ(ユキノシタ科ウメバチソウ属)
過去の経験からウメバチソウは日当たりの良い高山の尾根道に咲く高山植物だと思っていた
実際に野反湖周辺でこの花を見かけた記憶がないのだが、今回はあちらこちらで純白のウメバチソウが見られた
ここを訪れるのは春から夏のお盆ごろまでが多く、9月には訪れていないので今まで見つけられなかったのかもしれない
ウメバチソウが秋の花であることを今回改めて認識した
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サラシナショウマ(キンポウゲ科サラシナショウマ属)
サラシナショウマの白い穂はあちこちで見かけた
時期的には少し早いのか花が開いている花穂と蕾の花穂が混在している
蕾の状態を見ると個々の花に花柄がついていることがはっきりとわかる(近似種のイヌショウマの花は花柄がない)
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ヤマトリカブト(キンポウゲ科トリカブト属)
トリカブトの仲間は地域によって個別の名前が付けられていることが多く識別が難しい
外観では区別がつかないので種名表示が付けられていない野生のトリカブトは一律ヤマトリカブトにしてしまうことが多い
いずれにしてもこの花の紫色は魅力的で、種の識別よりどのように撮影するかのほうに興味が行ってしまう
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ミズヒキ(タデ科タデ属)
この花は写真にするのが難しい
たいてい暗いところに生えている上に個々の花が離れて付くのでピントの合う範囲が狭いのである
(生物的な記録写真より抽象的なイメージ写真になってしまう)
余談だが花が赤いミズヒキはタデ科、花が黄色いキンミズヒキはバラ科の植物である
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イヌタデ(タデ科タデ属)
昔からおなじみのアカマンマ
アカマンマの俗称とともにイヌタデという和名も小学生のころから知っていた
昔は(といっても65年前の話になるが)東京23区内でも通学路の路傍に普通にアカマンマが見られたものだ
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イブキトラノオ(タデ科タデ属)
イブキトラノオは山の植物で野反湖の北側湖畔には数が多い
ところが今年は8月も9月も数株しか目にしていない
おかしいと思って昨年のブログをチェックしてみるとどうもタイミングのずれ(思い込み)があるようで野反湖のイブキトラノオのハイシーズンは7月だったようだ
念のため昨年7月のブログにリンクを貼っておくが、9月中旬にまだ花が見られたことのほうがラッキーなのかもしれない

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ミゾソバ(タデ科タデ属)
この植物は山地性ではなく東京近郊などでも普通に見られる
もちろん標高1000mの山荘付近にも数が多くピンクと白の花が混在してなかなか美しい
名前がソバなのにタデ科タデ属なので、本家の蕎麦のほうは何科なのか調べてみたらタデ科ソバ属であった
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ススキ(イネ科ススキ属)
ススキという植物は6~70年前と比べても数が減ったようには思われない
もちろん完全な都会地からは姿を消してしまったが、東京近郊でもススキの茂るところは今でも多い
草原が林や森に変わっていく過程でススキのような植物が勢力を維持するステージがあるのだろうか
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アマドコロ(ユリ科アマドコロ属)の実
秋になると花が終わって実をつける植物が増えてくる
標高1000mの山荘周辺ではまだまだだがさらに標高の高い野反湖では植物の実が数多く観察された
写真の黒い実はアマドコロ
スズランのような白い花が黒い実に変わっていた
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イタドリ(タデ科タデ属)の実
白い花が白い実に変わるだけで変り映えしないがイタドリもカサカサしたイメージで湖畔の秋を感じさせる
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コケモモ(ツツジ科スノキ属)の実
亜高山帯の植物であるコケモモの花はドウダンツツジのような釣鐘状で薄いピンク色
その花が秋には真っ赤な実になる
果実酒にするとうまいと思うのだが何せ数が少なかった
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シラタマノキ(ツツジ科シラタマノキ属)の実
こちらはシラタマノキ
この植物も花は釣鐘状で白い
夏の山では何回も見ているので白い花がシラタマだと思い込んでいたが、今回実を確認して実がシラタマなのだと認識を新たにした

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ナナカマド(バラ科ナナカマド属)の実
締めくくりはナナカマドになった
この植物は紅葉する前に赤い実をつけるのでよく目立つ
北国へ行けば平地にも多いので馴染み深く、赤い実は冬の始まりを意識させる
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by mustachio | 2017-10-13 15:00 | Comments(0)