還暦からのネイチャーフォト

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2017年 05月 24日

続2017GW(長野編・群馬編)


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今年のGWは群馬の山荘に長期滞在した
実際には東京に雑用があり2回戻ったのだが、4月29日から5月20日までの3週間のうち2週間を山荘で過ごしたことになる
この3週間で山の風景は激変する 枯れ木の山が緑の山に変わってしまうのだ
前半の様子は前号・前々号のブログ(2017GW)でご紹介済みなので、滞在の後半に撮影した写真を整理していくことにしたい

戸隠の春
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世の中一般のGWが5月7日に終わり渋滞が解消した5月8日、戸隠の森林公園に出かけた
このシーズン何回も戸隠を訪れているがここは年によって全く様相が異なる
一面に花が咲いて春を満喫できる年もあれば完全な雪景色の年もある
今年は後者の方で周囲には雪が多く残り公園内のミズバショウは咲き始めたばかりでいまいちだった
公園内はバードウォッチャー(というより撮影者)がやたら多かったが、大した鳥も見られなかった

ミズバショウ
とにかく森林公園のミズバショウは貧弱な印象だった
周囲に雪が残っているので委縮しているのかもしれないが小さくて元気がない
公園を出てから別の場所を探し、どうにか春らしい雰囲気の群落を見つけることができた
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リュウキンカ
リュウキンカとミズバショウはセットで撮ることが多い
白と黄色の対比が春のイメージにピッタリだからである
森林公園のリュウキンカは入口近くの池にわずかに見られた程度だったが、別の場所で元気なリュウキンカを見ることができた
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アズマイチゲ
アズマイチゲは雪解けと同時に芽を出し花を咲かせる代表的な春の花
戸隠森林公園は奥のほうへ行くとアズマイチゲが一面に咲いていた記憶があるのだが、今年は数えるほどしか見られなかった
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キクザキイチゲ
同じキンポウゲ科の花で、アズマイチゲによく似ているのだがこちらは群生する傾向が強い
白い花と紫の花の両方があって紫のほうは一目でキクザキイチゲとわかるが、白いキクザキイチゲは葉の形までチェックしないと識別ができない
キクザキイチゲの花柄は有毛、アズマイチゲは無毛という相違点もある
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ゴジュウカラ
森林公園は野鳥の多いところで望遠レンズ付きカメラを持った撮影者が多いが、今回はめぼしい鳥は出なかった
ゴジュウカラはわが山荘のフィーダーにいくらでもやって来るのだが、周囲のカメラマンが追いかけているとつられてシャッターを押してしまう
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ヒガラ
ヒガラも群馬の山荘で見られる鳥だが数は少ない(エサ台に寄り付かない)
コガラやシジュウカラによく似ているが、頭のてっぺんの丁髷がかわいい
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コサメビタキ
かわいいという点では、カラ類よりはこちらのヒタキ類のほうがいかにも小鳥らしくかわいい
コサメビタキは日本で繁殖する夏鳥なのだがどちらかというと関東より北の方に行ってしまうようで旅鳥の印象が強い
白いアイリングとくちばしの下側のオレンジがチャームポイントだ
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蓼科の春
蓼科(八ヶ岳南麓)を訪れたのは5月19日
白馬、戸隠、蓼科と長野県の観光地は群馬県の山荘からだいたい100キロの地点にあり片道で2時間半くらいかかる(季節感を楽しみながらの下道ドライブは楽しい)
ターゲットはヒメギフチョウの撮影
例年だとGWの白馬村でギフチョウ、ヒメギフチョウの両種が撮影できるのだが今年はギフチョウだけしか撮ることができなかった
年を取ると「季節ごとの自然」にこだわりが生じて、なぜか「今年のヒメギフチョウ」を意識してしまうようだ

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ヒメギフチョウ
ギフチョウとヒメギフチョウはあまり外見に差がない(後翅外縁の斑紋が橙色か黄色か、前翅亜外縁の黄条が内側へずれるかずれないかが識別ポイント)
普通の人であれば同じように見えてしまう蝶でも、こちらは原点が蝶屋(昆虫少年)なので全く別の蝶なのである
そのヒメギフチョウに今年もマイフィールドで出会うことができた
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ミヤマセセリ
少年時代から馴染みの「春の雑木林の蝶」
最近は関東近郊の雑木林に出かけることがほとんどなくなってしまい今年初対面である
ミヤマセセリといえば翅を拡げて日光浴をするシーンを思い浮かべるが、今回はスミレの花で吸蜜していた
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オオルリ
ヒメギフチョウのフィールドで出会った野鳥はオオルリ
めったに撮れない正面からの写真だが残念ながら少しピントが甘くなってしまった
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ホテイラン
希少種の野生蘭なので場所はコメントしないがホテイランを見つけた
形状的にユニークなランだが色彩的にも素晴らしい
どうしたらこのように美しい自然を永く維持していけるだろうか(希少動植物の採集禁止、保有禁止の全国的な法制化は絶対必要だと思う)
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山荘の野鳥
ここからは群馬編
1時間圏内にいくつかフィールドがあるが湯の丸高原や野反湖などはまだ冬景色で近場の探索となる
まずは山荘から撮影できる野鳥から整理しておきたい

コガラ
ベランダのフィーダーにやって来る常連はコガラとゴジュウカラ
秋から冬にかけてはこの2種にシジュウカラとヤマガラが加わり大騒ぎだったが春になって数が少なくなった
コガラは人なれしていて2~3mの距離でも平気で寄って来るが、なぜか望遠レンズを向けると逃げてしまう
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ゴジュウカラ
キツツキ類のように木の幹にとまる鳥なので昆虫食がメインかと思っていたが、実はヒマワリの種が大好物で山荘のフィーダーの常連である
1枚目の写真は下尾筒の赤褐色が鮮明なのでオスのようだ
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ヤマガラ
フィーダーに集まるカラ類の中で最上位はヤマガラだ
鳥同士が争いをするわけではなく、先客がいる場合近くの枝で順番を待つのが暗黙のルールのようだが、なんとなく序列があるように見える
ヤマガラには他の鳥がいろいろと忖度してくれるような風格がある
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キビタキ
キビタキは昆虫食でフィーダーには寄り付かない
ただベランダの先にあるバードバスは大好きなようでオスもメスも水浴びに来てくれる
一時キビタキが見られなくなったような時期もあったが、ここのところ安定して山荘付近をテリトリーにしている個体がいるようだ
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フクロウ
ここ数年、夜になると山荘周辺でフクロウの鳴き声が聞こえていたが、今年は撮影に成功した
フクロウは小鳥よりもはるかに大きく存在感があるのだが、飛ぶときに音を立てず気配を消してフワッと現れるのが不思議である
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箱島の春

群馬県東吾妻町に箱島という地域があり、「箱島湧水」として知られる名水が湧き出す小さな渓谷がある
関越道渋川インターから草津・長野原に向かう途中にあるので年に1度くらい立ち寄るのだが、この時期この場所にウスバシロチョウが発生する
今年も山荘へ向かう途中立ち寄ってみた
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ウスバシロチョウ
タイミングはぴったりでウスバシロチョウは多数飛んでいた
東京近郊にも多い蝶で高尾山周辺でも見ることができる(中学時代は5月になると採集に行った)
最近ではあまり東京郊外へ出なくなったし、ウスバシロチョウも激減したと聞いている
この蝶も季節限定の蝶なのでギフチョウの後会いに行くのが恒例だがそれほど希少種ではない
アゲハチョウ科の蝶なのに外見がシロチョウなので紛らわしい(図鑑によってはウスバアゲハという名前を使っているが、蝶歴65年になる自分にはあくまでもウスバシロチョウである)
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ツマキチョウ
メスのツマキチョウがカキドオシで吸蜜していた
この蝶は最近数が増えたような気がする
ショカツサイやセイヨウカラシナなど繁殖力の強い帰化植物を食草とするせいだろうか
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コミスジ
普通種の蝶なので夏になるとあまり意識しなくなるが、春の初めは初対面の感動がある
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ヒロハコンロンソウ
名水の流れに近いところではアブラナ科のヒロハコンロンソウが目立った
大型だが清楚なイメージの花である
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キュウリグサ
道端にキュウリグサと思われる花を見つけた
花の直径が2ミリ程度の小さな花でマクロレンズで撮影するのが適切だと思うが持ち合わせがなく望遠レンズで撮影した
図鑑だけが頼りの独学なので間違っている可能性もあるがいろいろ推理していくのも楽しい
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ジュウニヒトエ
ジュウニヒトエは道路脇の崖になっている場所に咲いていた
昔、奥武蔵方面でよく見た記憶があるが、久しぶりの出会いである
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カキドオシ
同じシソ科の植物だがこの花はどこにでもあるような気がする
結構花が大きいので遠くからも目立つ植物だ
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ホウチャクソウ
この花はユリ科のホウチャクソウでいいと思う
図鑑には似たような植物としてワニグチソウというのがあり、相違点がいまいちわからない
どなたか植物の先生になっていただける方はいらっしゃらないだろうか
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クサノオウ
花が黄色く4弁なので一見アブラナ科かと思うがケシ科の植物である
群生するほどではないがまとまって咲く傾向があり、この時期には見かけることが多い

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バラギ湖の春
バラギ湖は山荘から30分で行けるマイフィールド
山荘からは標高差があるので季節が遅く5月2日に歩いた時は完全な冬景色だった
5月20日、そろそろズミの花が咲くころかと再訪してみたがあたりはまだ早春
今年は季節の進行が遅いようだ
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ズミ
5月下旬になると白いズミの花が湖面に映えて美しい、というのがイメージだったが今年はそうでもなかった
湖畔のズミはまだ蕾、その蕾が写真のように真っ赤でだいぶ印象が違った

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ヤマガラシ
全体的な湖畔のイメージカラーは黄色だった
アブラナ科のヤマガラシが花盛りなのである
このヤマガラシ、どうも繁殖力の強い外来種のハルザキヤマガラシのようで、バラギ湖周辺以外でも道路脇を黄色く染めている
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ムラサキケマン
ムラサキケマンは咲いていたがこの植物を食草とするウスバシロチョウは未発生だった
こちらは春が始まったばかりのようだ
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アカネスミレ
スミレの花は多かったがほとんどタチツボスミレだった
中に赤紫の濃いスミレを見つけ側弁を確認すると有毛だった
こちらはアカネスミレのようだ
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サクラソウ
バラギ湖の周辺には野生のサクラソウが多い
今年は時期が早かったようでわずか2~3株しか確認できなかった
1~2週間すればもっと増えると思う
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フデリンドウ
リンドウを見つけた
春に咲くリンドウにはハルリンドウとフデリンドウがありよく似ている
根元にロゼッタがないのでフデリンドウのようだ
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コムクドリ
野鳥に関するこの日の収穫はコムクドリ
桜の1種と思われる白い花にカップルらしい2羽のコムクドリが遊んでいた
花の蜜を吸っているというより花びらを食べているように見える
いかにも春の雰囲気が感じられて撮影しながら楽しい時間を過ごした
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by mustachio | 2017-05-24 17:00 | Comments(0)
2017年 05月 14日

2017GW・長野原の春

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今年のGWは4月29日から5月9日まで群馬県長野原町の築40年になる山荘で過ごした
厳密にいうと5月3日に東京で所用があったため1度自宅に戻ったのでべったり居続けたわけではないが、春から秋にかけては「半分田舎暮らし」の二重生活を楽しんでいる
山荘は行政上は長野原町のはずれにあり草津町と嬬恋村に隣接する地点にある 周囲は雑木林で、GW期間中は芽吹きと日々の若葉の成長を楽しむことができる環境だ
標高がちょうど1000mなので東京との温度差は6℃くらい、GWに桜の満開を迎える
北に草津白根、南に浅間山を望むことができるが写真のようにこの時期どちらも雪が残っている

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山荘生活の楽しみは何といっても「自然の中の暮らし」、リビングルームから座ったままバードウォッチングができるのでGWに室内から撮影した野鳥たちをご紹介したい

コガラ
山荘のベランダにフィーダーが置いてある フィーダーといってもヒマワリの種を入れたただの木鉢だ
集まって来る小鳥の中でこの時期頻度が高いのがコガラ
慣れていて人が近くにいても平気だが、なぜかカメラを向けると警戒する
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シジュウカラ
シジュウカラも常連だがこの鳥は東京の自宅でも見られるのでカメラを向けることが少ない
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ゴジュウカラ
シジュウカラとコガラは似ているが、ゴジュウカラはだいぶイメージが違う
ゴジュウカラのほうは木の幹で虫を獲っているのが自然体に思えるのだが、わが山荘ではゴジュウカラもフィーダーの常連だ
結構体が大きいのでコガラなどは遠慮している
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ヤマガラ
冬の間(というより3、4月)はヤマガラの数が多く、ベランダフィーダーの常連客なのだが今年のGWはヤマガラの訪問が少なかった
体力面ではゴジュウカラと同程度でシジュウカラやコガラよりは格上なのだがゴジュウカラと相性が良くないのだろうか
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キビタキ
キビタキはフィーダーのヒマワリの種は食べないが近くにおいてあるバードバス(水盤)で水浴びをしてくれる
今年のGWでは到着早々アクシデントがあった
オスのキビタキが山荘のガラス窓に衝突し落命したのだ(ご遺体の写真は撮ってあるがかわいそうなのでブログアップはしない 美しい若鳥だった)
キビタキはテリトリーが明確なので我が山荘常駐のキビタキが消えてしまったかと心配したが、どうも彼らは南国から到着したばかりのようで、アクシデントの後、別のオス(しかも2羽)が来ているのを確認した
メスもちゃんと来ていてバードバスで水浴びをしてくれたのでこれからの繁殖が期待できる
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メジロ
水盤にはメジロも遊びに来る
メジロ自体は東京の自宅でも普通に見られるので感動はないが、逆に山荘付近では我が家のバードバス以外の場所でメジロを見ることがない
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ヤブサメ
今年のGW山荘の鳥のハイライトはこのヤブサメ
鶯に近い小鳥ではっきりした白い眉班と黒い過眼線や短い尾が特徴である
分布域は広いのだが、常に藪の中に隠れてい表面に姿を見せないカメラマン泣かせの小鳥である
そのヤブサメが2羽もバードバスで水浴びをしてくれた
今回初めての来訪ではないので狂喜乱舞とまではいかなかったが、バーダーであるわが家内はかなり興奮していたようである
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エゾヨツメ
山荘に遊びに来てくれる動物は鳥だけではない
昆虫も来訪者だ
冬が明けたばかりなので蝶や甲虫の来訪はまだだが、昨年に引き続き今年もエゾヨツメが来てくれた
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コシアブラ
来訪者というわけではないが植物も常連さんが毎年わが山荘に姿を見せてくれる
うれしいのはこのコシアブラ
とにかくコシアブラの芽(若葉)は天婦羅にするとうまい
食感はタラの芽に近いが何とも言えない香りがあってランクがはるかに上である
今年も友人が止まりに来てこのコシアブラで酒を飲んだ
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アケボノスミレ
家の周りがすべて森(林)なので花の数は少ない
それでもこの時期に顔を見せてくれるスミレが3種ほどある
一番目立つのがこのアケボノスミレ
ここ数年必ずこの時期に見ることができる
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タチツボスミレ
数が多いのがこちらのスミレ
葉脈が赤いので普通のタチツボではなくアカフタチツボスミレだと思うが確証はない
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ニオイタチツボスミレ
こちらのスミレは紫色が濃い小さいスミレである
形状的には間違いなくニオイタチツボスミレなのだが鼻を近づけても匂いがしない
図鑑を調べてみると匂いがしない個体も多いようなのでとりあえずニオイタチツボスミレということにしてある
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山荘内の自然観察ではさすがに限界があるので滞在中は必ずマイフィールドを訪問する
今年のGWは近場のフィールドだけしか行けなかった

カタクリ
一つのフィールドはカタクリ自生地
昨年のGWには花期が終わっていてすでに実をつけていたりするカタクリがあったが今年はどうにか花を見ることができた
ここのカタクリは白馬のカタクリより色が薄く清楚なイメージである
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エイザンスミレ
昨年はこのフィールドでアケボノスミレを見たが今年出会ったのはエイザンスミレだ
葉の形がほかのスミレと明らかに違うのでエイザンスミレは一目でわかる
久しぶりの出会いだったのでフォーカスが葉のほうに行ってしまいお粗末な写真しか撮れなかった
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アズマイチゲ
アズマイチゲは新潟でも白馬でも十分撮影したのでちょっと食傷気味
それでもこのフィールドでは数が少なかったのでシャッターを切った
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ムラサキケマン
この花もこのフィールドの定番
ムラサキケマンを食草にするウスバシロチョウでも出てくればいいのだが残念ながらこの場所で見たことはない
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ヤマエンゴサク
同じケシ科キケマン属のヤマエンゴサク
カタクリと同じような時期に同じような場所で咲く花だが、今年は白馬村でこの花を見なかった
長野原で再会できてほっとしている
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ザゼンソウ
GW期間中に探索したもう一つのフィールドは嬬恋村のバラギ湖  山荘から30分の距離にあるが標高が500mほど高いので周辺は全くの冬景色だった
40年ほど前からマイフィールドにしている場所だが観光地化が進み、昔は一面に広がっていたザゼンソウも数えるほどしか見られなかった
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モズ
雪が解けたばかりという状況なので花も鳥も寂しい限り
写真が撮れたのがモズくらいである
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ヒレンジャク
そのバラギ湖で唯一の収穫がヒレンジャクとの出会い
湖畔の木に絡んだヤドリギで数羽が採餌していた
レンジャク類は秋ヶ瀬など東京周辺でも多数の群れを観察することがあるが今年は数が少なかったようで残念ながら出会いがなかった
北へ帰る途中の冬鳥を意外な場所で観察できたのが最大の成果である
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by mustachio | 2017-05-14 12:00 | Comments(0)
2017年 05月 12日

2017GW・白馬村の春

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ブログ(還暦からのネイチャーフォト)掲載も8年になるのでリピーターの方はご承知済みなのだが、毎年GWは群馬県の長野原にある山荘にこもることにしている
そして連休の1日を割いて山荘から長野県の白馬村を訪ねるのもルーティーン化してしまった
片道100キロだが高速を使わないので連休中でも2時間ちょっとの行程だ
もともとはギフチョウとヒメギフチョウの生態写真撮影がスタートだったが、最近では「春を感じ春を楽しむ」ために家内と二人で出かけている

年によって春の早い時と遅い時があり今年は春が遅めであった
春が遅い年は雪の白馬連峰と桜を楽しむことができる
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ご参考までに昨年、一昨年のブログへリンクを貼っておくこととしたい




フクジュソウ
毎年の行事なので行動がパターン化してしまっているが、白馬村へ入るとまず訪ねるのが姫川源流だ
そしてその年の春の進行具合を感じるのも姫川源流である
GW前半にフクジュソウが咲き終わっているかどうかが判断基準、今年は満開の少し手前くらいで春の進行が遅いことが一目でわかった
昨年より春が遅く一昨年と同じようなペースである
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アズマイチゲ
エフェメラルという形容詞(名詞)は「はかない」「短命な」という意味、スプリングエフェメラルというのは葉が茂る前の林下に早春に花を咲かせる植物のことを言う
前項のフクジュソウやカタクリなども典型的なスプリングエフェメラルなのだが群生する傾向が強く「はかない」というイメージがない
個人的にイメージするのはこのアズマイチゲでギフチョウの発生するシーズンに同じサイトで出会うことが多い
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キクザキイチゲ
白馬村ではアズマイチゲとキクザキイチゲの両方が見られる
アズマイチゲは基本的に純白の花だが、キクザキイチゲの花は白色、紫色、ピンクとヴァリエーションが豊富である
アズマイチゲのほうは2~3株程度のまとまりが多いが、キクザキイチゲは群生することが多い
識別のポイントは葉の形状と花柄の毛の有無(キクザキイチゲは有毛)だ
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カタクリ
昨年、一昨年のブログを見ていただくとお分かりのように「白馬のカタクリ」は定番で写真の数がやたら多い(したがって今年は控えめに1枚だけにとどめる)
個人的な印象だが白馬のカタクリはほかの場所のものよりピンクが濃いように思う
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タチツボスミレ
白いスミレを見つけた
花の白いスミレはマルバスミレ、ウスバスミレ、ヒメスミレサイシンなど種類が多いが、雌蕊(柱頭)の形状が異なる
どうも普通のタチツボスミレの白化種のような気がする
2枚目の紫のスミレはオオタチツボスミレかもしれない
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スミレサイシン
ギフチョウ、ヒメギフチョウのポイントには例年スミレサイシンが多く、咲いているのが当たり前と思っていたが今年は数株を見かけただけだった
日本海岸の多雪地帯に多い美しいスミレで数が減っていくのは寂しい
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アケボノスミレ
逆に例年スミレサイシンをよく見るフィールドでアケボノスミレを見つけた
花がピンク色で花の時期には葉が伸びておらず花だけが目立つスミレである
初対面のスミレというわけではないが、白馬村では初めての出会いでいささか感動を覚えた
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ニリンソウ
ニリンソウはアズマイチゲなどの仲間でキンポウゲ科、春の花としてはGW開花時期が少し遅れる傾向がある
姫川源流はニリンソウが多いフィールドで例年GWの時期には渓流沿いに群生しているのだが、草刈など手入れがあったせいかほとんど姿が見えなかった
春が遅れているため開花時期とタイミングがずれたこともあるようだ
この花は生命力・繁殖力が強いのでこれから花の季節を迎えるのだと思う
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ユリワサビ
ユリワサビもニリンソウと同様姫川源流の常連植物、今年は例年より数が少なく写真を撮るのに苦労してしまった
少しずつ環境が変化しているのだろうか
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ネコノメソウ
こちらも姫川源流の常連
といっても数が多い植物ではなく例年渓流沿いに数株見かける程度だ
そういう意味では今年も変わらずに姿を見せてくれた
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フッキソウ
フッキソウの花は見つけるのに苦労したが、こちらは開花期の問題
植物自体はたくさんあるのだが春が遅れていてGWに間に合わなかったというだけのようだ
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キバナノアマナ
この花は白馬村で初めて出会った
川の近くや田んぼの土手など肥沃で土壌が柔らかい土地に生える普通の植物ではあるが、関東近辺ではここ数年見たことがない
毎年通っている場所での新しい出会いは楽しい  来年も同じ場所で出会えるだろうか
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ミズバショウ
白馬村から小谷村へ向かう途中に落倉湿原というミズバショウの群生地がある
白馬村ツアーの締めで最後にそこへ寄るのがパターンなのだが、GWの時には盛りが過ぎていることも多く去年などはパスしてしまっている
2年ぶりにその落倉湿原を訪問してみたがミズバショウはちょっとピークが過ぎた程度であった
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ザゼンソウ
落倉湿原にはザゼンソウも見られるのだが今年は数が少なく良い被写体が見つからなかった
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ショウジョウバカマ
ショウジョウバカマは湿原の植物ではないが落倉には結構数が多い
この花は花期が早いので今年は出会いが少なかったが、ピンク色の美しいショウジョウバカマを見ることができた
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ミヤマキケマン
路傍に黄色い華鬘草が咲いていた
昨年までは単純にキケマンだと思い込んでいたが、今年甑島を訪問して認識を変えた
キケマンはどちらかというと海岸に近い山地の植物で花(筒状の部分)の先端上部に大きな茶色の斑紋がある
写真の植物は茶色の斑紋がないので正確にはミヤマキケマンのようだ
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フキ
フキは至る所に生えている
1枚目の横位置の写真は姫川源流で撮影したものだが流れの周辺には大きな雪の塊が見られる
花としての美しさはないがフキノトウはみそ汁の具や酒の肴としては結構うまい
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スギナ
ツクシと書きたいところだがツクシは植物名ではないのでスギナが正しい表記だと思う
40年ほど前勤務の関係で北九州や岡山に住んでいたころから、我々夫婦では春にツクシを摘んで食べる習慣ができてしまった
味覚的に特にうまいというわけではないが「野遊び」の一環としてツクシを酒の肴にする
東京に戻ってからも春になると埼玉あたりへツクシを摘みに行ったが、最近では長野・新潟方面まで行かないと摘めない
今年は新潟と白馬でツクシを摘み、2回酒の肴にして「今年の春」を味わった
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ゼンマイ
シダ植物は不得意分野なので正直言ってワラビ、ゼンマイ、コゴミなどの区別は定かではない
スーパーなどで買ってきて酒の肴にすることは全く抵抗ないのだが、ワラビやゼンマイを取りに山へ入ったことがないのだ
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ギフチョウ
GWの白馬村のメインターゲットはギフチョウとヒメギフチョウである
白馬村は日本でも数少ない両種の混棲地なのだ
この地域ではヒメギフのほうが若干発生が早いようだがほぼ同時期に見ることができる
毎年のことなので執着心が不足しているためか、今年はギフチョウの写真しか撮れなかった(現地でお目にかかった方の言によると早朝にはヒメギフが出ていたそうだ)
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オオルリ
全体的に見れば春は遅い感じだったが夏鳥はもう入っていた
オオルリも美しいさえずりを聞かせてくれた   これから繁殖の季節が始まる
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キビタキ
キビタキも確認することができた
ただ白馬村で見る野鳥は高い木の上のほうにいる場合が多く写真が「下から目線」になる
キビタキなどは腰の部分の黄色が鮮やかなのに下からだと腰の上部は写せない
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サンショウクイ
夏鳥はもう1種、ヒリリヒリリと鳴くサンショウクイだ
高い木の上で盛んに昆虫を捕食しているようだった
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ニホンカモシカ
白馬村の最後の写真は特別天然記念物のニホンカモシカになった
ギフチョウが飛ぶサイトになぜか迷い込んできて戸惑っている雰囲気だった
ギフチョウ撮影のカメラマンも望遠レンズでカモシカのアップを撮影していた
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by mustachio | 2017-05-12 15:00 | Comments(0)
2017年 05月 04日

春の甑島・昆虫植物編


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今回の甑島訪問は「バードウォッチングツアー参加」によるものだった
野鳥編で触れたように東シナ海に浮かぶ甑島には渡りの途中の野鳥が立ち寄るため、彼らを見るツアーが企画される
さて、その甑島だが上甑島、中甑島、下甑島といくつかの無人島で構成され、行政上は鹿児島県薩摩川内市に属する
われわれが訪問したのは下甑島で九州の薩摩川内港や串木野港とフェリーや高速船で結ばれている
下甑島は面積的には山手線の内側と同じくらいで、ほとんどが山地であるためとても歩いて回れる大きさではなく島内はマイクロバスでの移動となる
この島が有名なのは下甑島が「Dr.コトー診療所」の古志木島のモデルで、瀬戸内さんという医師が30年以上も離島診療に携わられた島だからでもある(ドラマの撮影地は与那国だったが)


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甑島の昆虫
甑島を訪問するのはもちろん初めてで予備知識は全くなかった
海外のバードウォッチングツアーに参加する時も同じスタンスなのだが、野鳥が見られるフィールドは普通自然が豊富で面白い昆虫や野草との出会いが多い
根っからの野鳥愛好家でない自分は鳥よりも昆虫への期待のほうが大きいのだ
鹿児島県でもありサツマシジミなども期待したのだが、蝶に関しては数も少なく特記すべきものもなかった

ベニシジミ
島内の探鳥値は農耕地や休耕地が多かった
スイバやギシギシなどが多い土地だったがベニシジミは1度見ただけだった
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ヤマトシジミ
ヤマトシジミは割と数が多かった
ホリイコシジミやヒメシルビアシジミの可能性もチェックしたがすべてヤマトシジミだった
(関東のヤマトシジミよりは裏面の褐色が強いような気がするが)
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ナガサキアゲハ
アゲハ類を見たのはこのナガサキアゲハが1度とアオスジアゲハが1度の2回だけだった
普通のアゲハは全く見ていない
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アカタテハ
タテハ類もほとんど飛んでいない
アカタテハは飛翔力が強いので海を渡るのは簡単だと思うが3日間で見たのは1度だけだった

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タテハモドキ
想定外だったのがタテハモドキ
この蝶は南国の蝶で東南アジアでは普通種だが日本では南西諸島でしか見られない
甑島にはそのタテハモドキがいてびっくりした
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キオビエダシャク
蝶が少なかったのと対照的に多かったのがこのキオビエダシャク
至る所に飛んでいてキオビ天国の感があった
実はこのキオビエダシャク、幼虫がイヌマキ(鹿児島県などで生垣に利用される植物)の大害虫で、鹿児島・沖縄では目の敵にされている昆虫だ
成虫は蝶が負けるほどの派手なデザインで、最初のうちは追いかけまわして撮影したがすぐに飽きてしまった
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甑島の植物
個人的な経験による感覚だが、離島の植物では目立つものが少ない
植物(野草)はどちらかというと北(寒い地方)のほうが美しいように思える
それと、植物屋さんが離島までは手が回らないせいか、図鑑などでも島の植物の情報が少ないのだ
甑島の植物は、ごく普通のものと関東では見られない特殊なものが混在するような形だった

カノコユリ
ご存知の方も多いと思うが、甑島を代表すする植物はカノコユリなのだ
白い花弁にピンク色の鹿の子模様のあるカノコユリは残念ながら花期が8月頃で今回は花の写真がない
ただ島中の道路わきにカノコユリが生えており、花の咲き乱れる様子は容易に想像することができた
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コバノタツナミ
春のシーズンで甑島を代表する植物は(独断と偏見によるものだが)コバノタツナミではないか
シソ科のタツナミソウの仲間で関東より西の海岸に近い山に多い
初めてこの植物に出会ったのは2年半前の鹿児島旅行の時(ブログ参照)
本来の開花期は4~6月、つまり2年半前に花を見たのは季節的に異常だったようで、今回は島の至る所でコバノタツナミを堪能することができた
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キランソウ
同じシソ科で色彩的によく似た感じのキランソウも確認できた
この植物は背丈が低く地面の上にべたっと広がるイメージで関東でも見る機会が多い
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スイバとギシギシ
渡り鳥として甑島を通過する小鳥はタデ科の植物の実(種)を食べるものも多い
野鳥を探しているとどうしても目に入るのがスイバやぎギシギシなのだが、地味な植物なので専門知識がない
正直言って外形からは区別ができず、緑色がギシギシ、赤茶色がスイバ(スカンポ)程度のことしかわからないのだ
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レンゲソウ
レンゲソウは田んぼの緑肥として昔から使われていた
40年ほど前、北九州に住んでいたころは、この季節ちょっと足を延ばせば一面に広がるピンク色のレンゲ畑を目にすることができたのだが、今では夢の世界となってしまった
それでも甑島にはわずかにレンゲ畑の痕跡が残っており、アマサギが遊ぶ夢の世界の一端を見ることができた
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カラスノエンドウ
マメ科つながりでカラスノエンドウ
この花は休耕田などの荒地や草地に多く関東近郊でも普通に目にすることができる
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スズメノエンドウ
カラスノエンドウに比べて花が小さく色も地味なのがスズメノエンドウ
植物図鑑では2種が続いて掲載されることが多く知識として知ってはいたが、フィールドでスズメノエンドウを意識したことがなかった
今回は両種が同一場所に咲いていることが多く明らかに違いを認識した
(実をいうと両者の中間的な植物としてカスマグサがあり、実物を見たことがないので写真の花がカスマグサである可能性もないではない)
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ハマエンドウ
島なので当然海岸が近くエンドウの仲間ではハマエンドウも見られた
こちらはカラスノエンドウよりも明らかに花が大きく鮮やかである
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アメリカフウロ
甑島に限らず島の植物には外来種(帰化植物)が多いような気がする
島にフウロソウの仲間が咲いていて意外に思ったが帰化植物のアメリカフウロだった
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コマツヨイグサ
マツヨイグサは小型で海岸に多いコマツヨイグサだった
こちらも帰化植物である
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ニワゼキショウ
公園や家庭の芝生などによく見られるニワゼキショウもアメリカ原産の帰化植物
姿かたちも純日本産かせめて中国産くらいのイメージの可憐な花である
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マンテマ
マンテマも帰化植物で海岸周辺に多い
15年以上前、植物写真を撮り始めたころ千葉の海岸でこの花を初めて見て名前がわからなかった
北海道に行くと近似種のエゾマンテマをよく見るがマンテマの花を見たのは久しぶりである
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ハマダイコン
千葉の海岸の花で連想するのがハマダイコン
甑島にもわずかにハマダイコンが見られたが関東近郊で見るようにピンク色の部分がなく、花弁は純白であった
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ハマボッス
海浜植物であるハマボッスも咲いていた
関東近郊ではハマボッスの花弁は純白だが甑島のハマボッスは若干ピンク色を帯びており茎の部分もかなり赤かった
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トベラ
島には木本の白い花が多かった
写真は撮ったが木本の花は識別が苦手である
後で名前がわかれば写真を追加するかもしれないがとりあえずわかりやすいトベラをアップしておく
小笠原や南西諸島に多い南国の植物である
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トキワツユクサ
白い花といえば3弁で三角に見える面白い花を見つけた
帰宅後調べてみるとトキワツユクサというツユクサ科の植物だった
こちらも帰化植物(南アメリカ原産)だそうである
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キケマン
西日本の海岸に多いケシ科のキケマンも所々で見られた
関東地方の低山でもキケマンのような花をよく見るが、こちらはミヤマキケマンで写真のような茶色の斑点がなく花は全体が黄色である
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キツネノボタン
キンポウゲ科のキツネノボタンも所々で見られた
こちらは全国的に分布する普通種である
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ノアサガオ
南西諸島に多いグンバイヒルガオは全く見られなかった
この朝顔はおそらくノアサガオだと思う
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ホソバノアマナ
緑の草が茂る法面に純白の小さな花を見つけた ユリ科の花らしい
帰宅後調べてみるとホソバノアマナのようだ
花びらの中央に緑色の筋が見えるのがポイント
個人的には初対面の野草である
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スミレ
スミレを見つけた
日本のスミレはすべてスミレ科スミレ属の植物なので、単にスミレという場合スミレ属の総称なのか種名の「スミレ」なのかが紛らわしい(ここでは種名の「スミレ」である)
植物にうるさい人は種名の「スミレ」を学名のマンジュリカと呼んで一般的なスミレと区別するという
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ナガバノタチツボスミレ
数は多くなかったがタチツボスミレも路傍に咲いていた
見慣れているタチツボスミレとは少し雰囲気が異なり葉に丸みがない
ナガバノタチツボスミレのようだ
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ハハコグサ
農耕地や休耕田の周辺にはハハコグサが見られた
山に行くとヤマハハコを見る機会が多いがハハコグサは久しぶりに見たような気がする
花らしくない地味な花だ
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オオジシバリ
オオジシバリも農耕地周辺に多い
同じキク科でもオオジシバリには舌状花がしっかりあってキク科の花らしい
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オニタビラコ
こちらは多数の頭花をつけるオニタビラコ
どこにでも見られるキク科の花である
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テリハアザミ
甑島では大型のアザミを何回も見かけた
全体的に大きく刺が鋭いのでてっきりオニアザミと思って撮影していたが、帰宅してから図鑑を調べるとオニアザミは北日本の植物で九州には生育していない
いろいろ検討してみたがどうもテリハアザミのようだ 四国、九州、中国地方に分布するアザミである
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by mustachio | 2017-05-04 18:00 | Comments(0)
2017年 04月 29日

春の甑島・野鳥編



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4月23日から26日まで甑島(こしきじま)へ行ってきた
甑島は鹿児島県薩摩川内市、東シナ海の島である
この島には春の渡りをする野鳥が立ち寄るのでこの時期渡りの途中の野鳥撮影ができるのだ
私のブログでは旅行先の紹介を冒頭に行うのが通例だが、今回は概要説明を次回に回し撮影した野鳥の紹介から入ることにしたい

アカガシラサギ
トップバッターはアカガシラサギ
英名をChinese Pond Herronということからもわかるように主な生息地は中国大陸で冬はインドシナ半島などへ渡る
日本でも旅鳥として南西諸島などで見られるが基本的に日本の鳥ではない(台湾などでは見る機会が多い)
そのアカガシラサギが甑島の農耕地で遊んでいた
同一画面でアマサギと比較するとよくわかるが日本では小型のサギであるアマサギよりさらに小さい
写真を見ていただければ説明はいらないが、頭部は赤褐色、背中は青灰色で迫力ある色使いである

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アマサギ
南西諸島や東南アジアで見る機会が多い頭がオレンジのアマサギが数多く見られた
おそらく本州方面へ渡って来る途中なのだろう
アカガシラサギやアマサギなどカラフルなサギを見るのは楽しい
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コサギ
アカガシラサギ、アマサギでスタートしたのでサギつながりでシラサギ3兄弟を取り上げることにする
まずコサギ、3兄弟の中では明らかに小さいのでフィールドではすぐ識別ができる
が、写真になると分類に迷うことがある
基本的にはくちばしが真っ黒で足の先が黄色いのがコサギである
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チュウサギ
チュウサギとダイサギはよく似ている
特に写真では大きさがわからないので識別が難しい
識別のポイインとは目の下まで伸びる口角の部分でチュウサギでは口角が短く目の真下まで達しないが、ダイサギではこれが目の真下を超えて後方まで伸びる
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ダイサギ
夏羽に移行中のダイサギをアップで捉えることができた
くちばしはまだ黒くなっていないが目先は青くなっており飾り羽もきれいに生えそろっている
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オウチュウ
オウチュウを日本国内で見るのは結構難しい
中国大陸と東南アジアを往復する渡り鳥のようで、通常のルートでは日本が通過地点になっていないので迷鳥に近い「旅鳥」ということだろうか
いずれにしても日本国内でオウチュウを見たのは初めてである
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ムネアカタヒバリ
野鳥に関しては基本的に素人なので、正直言ってタヒバリ類を日本で見た記憶がない
ただ家内のお供で海外へBWツアーに出かけているうちに、なんとなくタヒバリがわかるようになってきている
甑島のムネアカタヒバリは渡りの途中のようだったが集団で元気に採餌していた
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ズグロチャキンチョウ
この鳥は基本的には中近東からアジア西部の鳥であり日本ではなじみがないのだが、旅鳥として記録があり日本の野鳥図鑑には載っている
そのズグロチャキンチョウがいるというので今回のBWツアーのメンバーは島の南部にある農耕地を毎日歩き回りこの鳥を探した
3日目に巡り合ったのは頭の黒いオスではなくメス(またはオスの若鳥)だったが、結構長い時間1か所にとどまってくれて全員が確認することができた
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コホオアカ
前述のズグロチャキンチョウもそうなのだがホオジロの仲間(鳥屋さんは学名からエンベリザという)は種類が多い
コホオアカはシベリア方面では繁殖し夏は東南アジアで過ごすので日本はただの通過点、見る機会は少ない
甑島ではそのコホオアカも確認することができた
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ホオアカ
一方ホオアカのほうは東北や北海道では夏鳥として繁殖し、西日本では留鳥として越冬もするので馴染みのある日本の野鳥だ
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コムクドリ
ムクドリが1年中近くにいるのでピンとこないがコムクドリは渡り鳥
中部地方以北の北日本では夏鳥として繁殖するのだが、冬はフィリピンのほうまで渡っていく
甑島では北へ戻る途中のようでイヌビワの実を一所懸命食べて体力補強中だった
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タカブシギ
冬鳥として日本で越冬する個体もいるようだが、ほとんどのタカブシギはフィリピンやインドネシアまたは南半球で冬を過ごし春に繁殖地であるシベリア方面へ帰る
甑島では数少ない水田で餌を探していた
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アカハラ
関東地方でも見られるので馴染み深いアカハラが甑島にいた
この鳥も冬を南で過ごす渡り鳥なのだ
それでもバナナの枝に止まるアカハラはなんとなくイメージに合わない
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アトリ
今年の冬は関東地方でもアトリが多かった
それでも彼らは繁殖のために北へ帰っていった
そのアトリがまだ甑島に残っていた
おそらくもっと南で冬を過ごし北へ帰る途中なのだろう
頭の黒いオスのアトリが花が散り終えた桜の枝に休んでいた
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ツバメ
典型的な渡り鳥であるツバメもいた
こちらは渡りの途中ではなく甑島が繁殖地で南から帰ってきて巣作りを始めている
巣材を運ぶ飛行中のツバメを撮影することに成功した
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ツバメチドリ
ツバメに続いてツバメチドリ
この鳥は東南アジアでよく出会うのでイメージ的には「日本の鳥」ではないが小笠原で何回か出会っている
今回の甑島にはこのツバメチドリが多く撮影チャンスに恵まれた
飛翔シーンもバッチリ撮ることができて最も印象に残った鳥の一つである
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セグロカモメ
甑島は渡り鳥の中継地として有名なので渡り鳥を優先したが、もちろん定着型の野鳥もいる
島なので当然海岸があり、カモメも多い
写真の鳥は普通種のセグロカモメだが、ツアー同行者の方から別種(別亜種)ではないかとの意見もあった
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ウミネコ
河口近くの海岸にはウミネコが多かった
この島のウミネコは割と人に慣れていて漁港近くでは人の手から餌をもらう鳥もいるらしい
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オオミズナギドリ
こちらはオオミズナギドリ
薩摩川内港から甑島へ移動する連絡船から撮影したものだ
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カワラヒワ
カワラヒワは留鳥または漂鳥
北国のカワラヒワは冬は南へ移動するが、九州のカワラヒワは定住型だと思う
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キセキレイ
日本のキセキレイは1年中近くにいるので留鳥だと思い込んでいるが、グローバルに見ると多くのキセキレイは渡りをする
この時期の甑島のツアーの目玉商品の一つにキガシラセキレイという頭部が真っ黄色のセキレイがいて今回のツアーではメスが登場した
我々は確認できなかっので「オスでなければ」と負け惜しみを言っている
写真はあくまでも普通のキセキレイである
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イソヒヨドリ
最近では関東地方でもよく見られるようになったイソヒヨドリ
オスのイソヒヨはアップで見ると美しい鳥だ
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カルガモ
こちらも定住型で渡りをしない留鳥として知られるカルガモ
どうやらこれは「日本のカルガモは」ということで世界レベルで見ると渡りをするカルガモも多いらしい
甑島のカルガモはカップルが成立したようでいつも2羽が仲良く行動していた
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トビ
トビはどこにでもいるのであまり写真を撮らないのだが、今回は野性味があって迫力のあるポーズが撮れたのでアップしておく
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キジ
甑島の鳥の最後は国鳥のキジになった
キジは関東近辺でも見る機会が多いので撮影対象としての魅力はあまり感じないのだが、案内してくれた現地のガイドさんがご執心でキジが出るたびに大騒ぎして撮影を勧めてくれた
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by mustachio | 2017-04-29 20:00 | Comments(0)
2017年 04月 21日

今年もまた新潟へ(春の花とギフチョウ)

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4月19日、わが家の4月定例行事となっている「新潟訪問」を無事済ませた
関越道をひたすら走り日本海の寺泊港周辺への往復500キロほどの日帰りドライブである
メインの目的はギフチョウの撮影なのだが、ギフチョウの写真は今までに十分撮れているので定期表敬訪問程度の意味しかない
ただ春の蝶と春の花を見て日本海の魚を買って帰り、途中ツクシなどを摘んでこれを肴にして帰宅後の酒を楽しむのがテーマである

新潟と東京は地理的にかなり離れているし、新潟には情報源になるような友人もいないので訪問のタイミングが難しい
ギフチョウの発生は「新潟の桜が満開」のころで、今年は東京の桜も満開時期が遅れたため基準にしている4月12日~15日を少し遅らせることとした(日程は他の家事都合や前後の天候にも左右されるのだが)
結果として今年のタイミングは「新潟の桜」にはぴったりだったのだが、どうもカタクリやミスミソウなどの春の花には遅すぎたようで来年からは少しタイミング修正が必要かと思っている
もう一つ、当日の天候は曇り時々晴れくらいで良かったのだが、日本海の低気圧に向けて強風が吹きつけとても「撮影日和」とは言えないような悪条件となってしまった
最近は高速シャッターが切れるので野草撮影は何とかなるが肝心のギフチョウが飛んでくれないのである

それでも楽しい春の1日を二人で過ごし、帰宅後うまい酒が飲めたことは感謝しなければならない

新潟の桜
桜のタイミングは最高でほとんど満開直前状態
周辺の強風でも桜吹雪になるほどではなく、東京で終わってしまった桜をまた楽しむことが出来た
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ギフチョウ
タイミングが遅すぎたのか当日吹きまくっていた強風のせいなのか、とにかく数が少なった
蝶が飛ぶコンディションとしては無風がいいようで風の陰になるエリアで何とか撮影ができたがちょっと寂しかった
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テングチョウ
茶色の蝶が飛んでいたのでミヤマセセリかと思ったが、越冬蝶のテングチョウだった
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ルリシジミ
スミレサイシンに来ていたのはルリシジミ
裏面が青灰色なので撮影時は普通のルリシジミだと思っていたが、帰ってからチェックしてみると後翅裏面肛角部付近の黒点が明らかに連続している
この黒点の連続はスギタニルリシジミの特徴なので写真の蝶はスギタニルリシジミの可能性もあるようだ(スギタニは裏面が褐色がかって汚いイメージなのでルリシジミと見るのが妥当のようだが)
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ビロードツリアブ
今年はなぜか山道にビロードツリアブが多かった
昆虫好きの方には北杜夫さんの「ドクトルマンボウ昆虫記」を想起させるアブである
ホバリングしていると翅が目に入らず胴体だけが空中に吊り下がっているように見えることからのネーミングだ
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ヒメオドリコソウ
野草はまずどこでも見られるヒメオドリコソウから
帰化植物ではあるが日本の自然の中に定着していて「春」を感じさせる花の一つである
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ムラサキケマン
蝶ではギフチョウのシーズンが終わるとウスバシロチョウが出現する
そのウスバシロチョウの食草がこのムラサキケマンで、60年前の昆虫少年だったころからの馴染の花だ
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シャク
セリ科の植物は似たようなものが多く同定が難しい
林縁に群生していた植物は「シャク」だと思う
葉が人参の葉のように細かいこと、花弁の大きさが不ぞろいであることなどが根拠である
植物図鑑によれば開花期は5~6月とのことで、そのあたりが少し気になるのだが
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クサイチゴ
バラ科の大きな白い花が目についたがクサイチゴのようだ
この植物の実は食べられるがイチゴとは少しイメージが異なり球形である
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カタクリ
ギフチョウの吸蜜植物として最もポピュラーなのがカタクリである
月並みではあるがカタクリに絡むギフチョウは定番なのだ
ただ毎年出かける新潟のポイントはカタクリの見頃がギフチョウより少し早い傾向がある
今年はカタクリにタイミングが合わずほとんどの花が枯れてしまっていて写真のモデルになる花を探すのに大変苦労した次第である
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アズマイチゲ
こちらも早春の花 
雪解けと同時に芽を出し花を咲かせ実を結んで春の終わるころには地中に消えてしまう
今回のタイミングでも時すでに遅く花弁が傷んだものばかりだった(正確に言うとキンポウゲ科のこの花は花びらのように見えるのが花弁ではなく萼片であるが)
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オオミスミソウ
オオミスミソウはカタクリより花期が少し早いので最初からあまり期待はしていなかった
結果は予想通りで、数株の写真をどうにか撮影できた程度であった
この地域は佐渡弥彦米山国定公園に属しオオミスミソウの有名なエリアなのだが、この10年間で数が激減し今では見る影もない
(昔、このあたり1面に見られた色とりどりの花はどこへ消えてしまったのだろうか)
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ショウジョウバカマ
ショウジョウバカマはどちらかというと地味な野草である
秋の彼岸花に感じが似ているが群生はしないので騒がれることもない
少なくとも盗掘の対象にはならない花だと思うのでこれからも強く生き続けていける種の一つだろう
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チゴユリ
過去にこの地域この時期に見かけたことのないチゴユリが咲いているのを見つけた
自分の感覚ではこの花は5月の花で、少し早すぎるような気がする
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イカリソウ
イカリソウは花がピンクのタイプと白いタイプがあり、新潟のこの地域のイカリソウは花が白い
例年はもっと数が少ないのだが、今年は至る所でイカリソウが見られた
季節の進行は思ったより速いようだ
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オオタチツボスミレ
この地域のタチツボスミレはほとんどがオオタチツボスミレだ
このスミレは日本海側の多雪地帯に多く、葉が丸くでかいのが特徴である
他に葉脈がへこむとか距(花の後部の突出部)が白い等のポイントでもタチツボスミレと区別できる
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ナガハシスミレ
長嘴菫
クチバシではなく距(花の後ろ側に出る尻尾状の部分)が極端に長いので識別が容易で名前もすぐ覚えられる
数年前このスミレの数が急速に減ったと感じたことがあるが、ここのところ勢いを取り戻してきているようである
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スミレサイシン
葉が薄く全体としてやわらかい雰囲気があるのに花が大きいので今回探訪エリアでは女王格のスミレだ
基本的に日本海側の多雪地帯に多いスミレで、関東など東日本に多いナガバノスミレサイシンとは棲み分けがなされているらしい
毎年5月に遊びに行く白馬にもこのスミレが多く春のシンボルである
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マキノスミレ
スミレは紫色系の花が多いがこのスミレは完全にピンク色で派手なイメージである
毎年尋ねるこのポイントには数が多いのだが他の場所でこのスミレを見たことがない

実をいうとマキノスミレという同定に自信がなく、近似種のシハイスミレかもしれないとも思っているが図鑑にもこの2種の識別は難しいと書いてあるのでマキノスミレということにしてある
(シハイスミレは植物学者牧野富太郎さんが命名者、マキノスミレは彼に因んで命名されたスミレである)
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タムシバ
今回ブログ報告の締めくくりは木の花2種
このタムシバは毎年この時期にこの場所で出会う常連さんだ
コブシと同じように花弁は6枚、同色の小さい萼片が3枚という構成で、コブシは花のすぐ下に葉が付くがタムシバのほうは花の時期には葉が出てこない
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ムシカリ
エンディングはムシカリ  オオカメノキといったほうが通りがいいかもしれない
普通5~6月の花で4月中旬では少し早すぎるようだがもう咲き始めていた
いくつかの花の集団(花序)の中で中央部にある小さいのが本来の花、周辺にある大きな白い花は装飾花だという
この木は秋になると真っ赤な実をつけてまた人目を引く季節感を持った植物である
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by mustachio | 2017-04-21 10:00 | Comments(0)
2017年 04月 14日

桜満開・町内散歩


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生まれてから76回目の桜が咲き満開を迎えた
「高齢者」になると季節・自然に対する思い入れが変わってくる
若いころは無意識に受け入れていた季節感なのだが、さすがに「あと何回この桜が見られるか」という意識が頭に浮かぶようになる

公園の桜・我が家の桜
都内練馬区石神井町の我が家から徒歩5分のところに小さな公園があり4月10日ごろに桜が満開となった
この町内に住んで50年ほどになるが、以前は桜の季節になると石神井公園までよく花見に出かけたものだ
花見のスポットとしては有名なところで、昔は大勢人が集まり花の下で大宴会が行われていた
最近は歌舞音曲や火気使用の規制が厳しくなってしまい、桜も老朽化が感じられてわざわざ出かけることは少なくなった

我が家近くの公園はローカルで人出は多くないが数十年で桜が立派に成長し、見事な花を見せてくれる
ここのところ毎年の桜見物はこちらですませてしまうことが多い

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我が家の桜

ところで我が家の庭にも立派な桜がある
ただソメイヨシノではないので雰囲気がまるで違う
おそらく大島桜系で花弁は白、花の時期に葉が伸びるので全体的に薄緑色のイメージが強い
開花時期もソメイヨシノより1週間ほど遅い感じである
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ヒオドシチョウ

その我が家の桜にヒオドシチョウが遊びに来た
もちろん越冬蝶で新鮮な個体ではないが春の日を浴びながら一生懸命吸蜜していた
もともとタテハ蝶の仲間は花に来ることが稀で、ヒオドシチョウは樹液には集まるが普通花には来ない
ただ越冬あけの個体は別のようで桜での吸蜜は珍しいことではないようだ
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シャガ

わが家の桜ご紹介のついでに他の庭の植物も紹介しておくことにしたい
まずシャガ、こちらは自然に生えたものでがなく一株だけ友人の家から貰い受けたものがスタートだ
この植物は繁殖力旺盛で狭い庭のかなりの部分を占有するようになってしまった
春限定ではあるが大きな美しい花を多数咲かせてくれるので放置してある
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ハコベ

家内が園芸好きなこともあってわが庭には園芸植物も多い
ただ家内も私も自然志向が強いので花が咲く植物は駆除せずにそのまま生かしてある
ハコベ(コハコベ)など地味な花ではあるがアップで見ると結構美しい
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ホトケノザ

ホトケノザとオオイヌノフグリ、ヒメオドリコソウは個人的に「春の三野草」にカウントしている
東京近郊ではどこでも見られる植物で群落を形成するため目立つ
花の咲くのは桜よりずっと早いので3月頃にはこれらの野草を見に郊外へ足を延ばすこともある
その一つホトケノザは数は少ないがわが庭にも自然に咲いてくれる
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ショカツサイ

またの名をオオアラセイトウという(紫大根と呼ぶ人もいる)
日本の植物でなく江戸時代に野生化した中国原産の帰化植物である
アブラナ科の植物だが清楚なイメージではなく派手なピンク色で花弁も大きい
種で増え、放置すると群落を作るので郊外などでも目立つ
派手な色彩が庭に彩りを添えてくれるので我が家ではこの植物も放置してる(花が咲き終わったらすぐに刈り取ってしまえば良いのだが種ができるまで放っておくと翌年もあちこちから芽を出してくる)
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セリバヒエンソウ

こちらも中国原産の帰化植物
15年ほど前、植物の写真を撮り始めたころ、この植物がほとんどの図鑑に載っておらず苦労したことを覚えている
漢字で芹葉飛燕草、関東近辺では割と普通に見られる植物だが、外来種のため図鑑ではないがしろにされているようだ
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クサノオウ

狭い庭の片隅には意外な植物を見つけることがある
郊外の荒地などで5月頃によく見かけるクサノオウが1株花をつけていた
黄色い4弁花のケシ科の花だ
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ノゲシ

こちらも荒地に多いノゲシ(ハルノノゲシ)
葉に棘が目立つのでオニノゲシかと思ったが、茎を抱く葉の基部が丸くならず尖っているのでノゲシと判定した
綿毛が飛んで来てわが庭に着地したのだろうか
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ツマキチョウ

この季節のわが庭の珍客にツマキチョウがいる
普通メスだけ現れる年が多いのだが今年はオスの来訪があった
ショカツサイが食草になるためか庭の中を飛び回るのだがなかなか落ち着いて吸蜜してくれない
(それでもノゲシに止まった瞬間を何とか撮影することが出来た)
いよいよ蝶の季節の到来である
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石神井公園の花と鳥

石神井公園の桜

花見がてらカメラを持って石神井公園を散歩したのは4月3日、10日も前になる
今年の東京は開花宣言のあと天候が不順で後続の花が開く様子がなく4月に入ってやっと花見客が繰り出すようになった
訪れたのが平日の昼間なのでそれほどの人混みはなく春休みの子供を連れたお母さん方が花見客の中心だったようだ
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ボケ

石神井公園内には桜以外の木の花も多い
目立たないところで白いボケの花が咲いていた
もともと中国原産の帰化植物なのだが日本に渡来したのが平安時代といわれ日本の花として定着している
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コブシ

こちらはコブシの花
三宝寺池の周辺では桜よりも目立つ存在だった
コブシに似た花にハクモクレンがあるがこちらは桜よりだいぶ早く花が咲く
どちらも白く美しい花だがピークを過ぎると花が茶色になり見苦しくなるのが欠点だ
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タチツボスミレ

平凡なタチツボスミレ
石神井公園には野草をそのまま保護しているエリアがありスミレなど自然の姿が見られる
地味な普通のスミレだが派手な園芸種のパンジーよりずっと愛着を感じる
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ツボスミレ

非常に小さなスミレでツボスミレだと思う
フィールドで見るツボスミレは群生していることが多いので小さな株が一つ二つだと同定に迷うものだ
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マルバスミレ

普通種のタチツボスミレと違い地上茎がない
花の色と葉の形からマルバスミレと推定しているが断定はできない
現在、個人ホームページ用に撮影済みの植物写真を整理中でスミレの同定もいろいろ勉強している
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カントウタンポポ

タンポポもあちこちに咲いていた
うれしいことに外来種のセイヨウタンポポではなく日本古来のタンポポ(東京周辺ではカントウタンポポ)のようだ
自然が好きな方は皆さんご存知だが、外来種のセイヨウタンポポは苞の部分が反り返っているのですぐわかる
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シロバナタンポポ

数は少なかったがシロバナタンポポも見ることが出来た
舌状花の雌蕊の花頭がくるくると捻じれていて可愛い
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キツネノボタン

池の縁の湿ったところにキツネノボタンが咲いていた
ごく普通の植物だがこの頃は郊外でもほとんど見かけることがなくなっている
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タネツケバナ

稲の種もみを水につけて苗代の準備を始めるころに咲くのでタネツケバナというそうだ
地方に行くと休耕田でもまだこの花が見られるが土地が乾燥してしまうとなくなってしまうのではないか
ツマキチョウの食草なので子供のころからなじみ深い植物だ
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キランソウ

久しぶりにシソ科のキランソウに出会った
東京の郊外の低山の登山道わきに多く咲いていた記憶があるのだが、年齢のせいか最近は低山歩きをしなくなってしまった
地面を這うような背の低い植物だが、花の紫色は捨てがたい美しさである
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カラスノエンドウ

この植物は生命力が強いのだろうか
郊外に出ればどこにでもあるような気がする
同じような花でもより小さいスズメノエンドウやカスマグサはまだ見た記憶がない
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イカリソウ

図鑑によるとイカリソウは太平洋岸に多いというが個人的な印象では新潟県など日本海側で多く見かけるような気がする
いずれにしても都会地の植物ではなく、意図的に植物を保護している石神井公園だから見られる花である
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ニリンソウ


毎年必ずニリンソウに出会うのは白馬の姫川源流
5月の連休には春の花やギフチョウ、ヒメギフチョウを見に白馬を訪れることにしている
長野県では5月になるとどこでも見られる普通の花だが、東京の町中でニリンソウというのは何となく違和感がある
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イチリンソウ

ニリンソウと同じキンポウゲ科の花
石神井公園にはイチリンソウも咲いていた(もともと武蔵野に自然に生えている植物かどうかは定かではない)
いずれにしても個人的にはフィールドでイチリンソウを見た記憶がない
おそらく絶滅危惧種に近いのではないかと思う
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ミツガシワ

予備知識のない方は唐突な感じを持たれるかと思うが、石神井公園の三宝寺池は「ミツガシワの自生地」として知られている
ミツガシワは高山の湿原や沼などに生える植物で長野県の湖などではよく見られるが、残存植物として低地でも見られることがあり、石神井公園のミツガシワも保護されてどうにか生き残っている
長野県でミツガシワが咲くのは5月に入ってからだが東京のミツガシワはもう花が咲き始めていた
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ムサシアブミ

名前から見て「武蔵の国」の植物のようだが、これは花の形が武蔵の国でつくられる鐙(あぶみ)に似ているというネーミングらしい
そのムサシアブミが1株花を咲かせていた
鐙は「馬に乗る際の足かけ」で花を逆さにすると確かに鐙のように見える
マムシグサと同じサトイモ科の花だ
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植物は以上、ここから先は「野鳥編」というところだが、残念ながら鳥の姿はほとんど見られず大した写真も撮れなかった
花見客に圧倒されて隠れてしまったのかもしれない

オオバン

千葉の海に遊んでいたオオバンは都内の公園でも生活している
海水でも淡水でも対応できるようだ
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カイツブリ

カイツブリはこのあたりでは留鳥、公園の池で繁殖もする
1,2ヶ月のうちに子連れカイツブリが見られると思う
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カワウ

カワウもこの池の定住者
1羽が杭の上に立って羽根の水切りをしていた
最近のカメラは高速シャッターが切れるので鳥の周辺の飛沫(水滴)がはっきり写っている
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キンクロハジロ

ラストの鳥はキンクロハジロ
こちらは冬鳥で本来なら北へ旅立っているはずなのだがボート池でのんびり遊んでいた
公園の桜が咲くまで旅立ちを遅らせていたのかもしれない
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by mustachio | 2017-04-14 11:00 | Comments(0)
2017年 03月 31日

2017もう一度「冬の千葉」

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東京は桜(ソメイヨシノ)の開花宣言の後寒い日が続いている
「季節感のある桜を配したブログを」とイメージしていたが暖かくなる気配がないので、千葉の海へ鳥の写真を撮りに出かけた
今年は2月に千葉の海鳥の写真を撮っているのだが「カイツブリなどはもう夏羽に変わっているはずだ」とわが家内がのたまうので3月の千葉に再度挑戦することにした次第である
天気は良かったのだが低気圧のせいで海は荒れていた
銚子近辺では桜はまだ開花しておらず冬景色だったが、海岸には多少春の花も咲いており夏羽に変わった海鳥も見ることが出来て楽しい1日を過ごすことが出来た
野鳥撮影地は波崎港(茨城県)、銚子港、外川港、飯岡港などである
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3月の花
千葉県でも海岸を中心に回ったせいか花は少なかった
目立ったのがハマダイコンくらいで一帯は冬枯れの世界だった

ハマダイコン
ハマダイコンは大根が野生化したものといわれるが今では完全に野生に戻っていて春の海岸を彩っている
野菜としての大根は普通花が見られない 花が咲くと根の部分の商品価値が下がってしまうので花の前に掘り取られてしまうからである
スズジロという名前のように基本的に大根の花の色は白だと思うが、ハマダイコンの花は上品な薄いピンクで美しい
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セイヨウタンポポ
砂浜にはタンポポが咲いていた
花の裏側をチェックしてみると総苞片が反り返るセイヨウタンポポだった
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オニノゲシ
犬吠先の灯台で葉に鋭い棘があるオニノゲシが咲いていた
この花はヨーロッパ原産の帰化植物
自己防衛本能がギラギラしていて日本人にはなじまないように思える
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ハルノノゲシ
こちらは日本のノゲシ
別種にアキノノゲシがあるので区別するためにハルノノゲシと呼ばれるが、ただのノゲシでも通用する
オニノゲシと比べるとひ弱な感じがする
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千葉の海鳥
ここからは本論の鳥になる
今回のメインテーマは冬羽から夏羽(繁殖羽)へどのくらい換羽が進んでいるかである

ハジロカイツブリ
ハジロカイツブリの冬羽は顔の下半分が白いのだが、夏羽になると頭から首まで全体が濃いこげ茶色に変わる
特に目の後ろに金色の飾り羽が生えていかにも「恋の季節」らしくなる
今回のハジロカイツブリは集団で泳いでいたが岸からの距離が遠く鮮明な画像は得られなかった
それでもほとんどの個体が夏羽に変わっていることは確認できる
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アカエリカイツブリ
2月のブログ(2017冬の鳥「千葉編」)のタイトルバックがアカエリカイツブリなので参照していただくとわかりやすいが、この鳥の冬羽は地味でポイントがない
夏羽になると首の部分が目立つ赤茶色に変わり、まさに「赤襟」になる
今回の千葉ではいろいろな個体を見たがかなりの割合で首が赤茶色に変わっていた
繁殖のため北へ飛び立つタイミングが来ているようだ
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カンムリカイツブリ
日本のカイツブリの中では最大のカンムリカイツブリも北へ飛び立つ前でまだ残っていた
ほとんどが後頭部が白い冬羽だったが、1羽だけ夏羽に変わっている個体がいた(写真では後ろの2枚)
後頭部が赤茶色になり首の上部はほとんど真っ黒になる 冠羽も目立つようになりまさにライオンのタテガミを思わせる風格である
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オオハム
オオハムはまだ冬羽を維持していた
この鳥の夏羽は顔の前が真っ黒になり精悍なイメージなのだが、おそらく北の繁殖地へ移動した後で変身するのだろう
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ウミアイサ

岸壁から比較的近いところにウミアイサのメスがいた
カワアイサと違ってウミアイサの目は赤い
嘴も細くまっすぐで目先に淡色線も見える こちらも冬鳥で間もなく旅立ってしまう
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ヒドリガモ

目が赤いといえばこちらのヒドリガモのオスも赤目である
ブログ前号記載の浮間公園でたくさんのヒドリガモを見たが、メスは赤目でなく黒目であることが不思議だ
千葉の海のヒドリガモは集団でなく単独行動であった(仲間は北に向けて出発してしまったのかもしれない)
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スズガモ

スズガモはオスもメスもいたが、2月に見たのと外見は変わらないようだった
冬の早い時期はオスもメスのように茶色っぽいイメージだが、真冬のうちに繁殖羽に変身してしまうようだ
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オオバン

他の海鳥と同じようにのんびりと浮いているがこちらは渡りをしない留鳥なので何もあわてることはないようだ
全身真っ黒なので冬羽、夏羽の区別もないのだと思う
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ヒメウ

千葉の海に来るといつも出会いがあるのであまり感動を覚えないが、家内にいわせるとヒメウは結構希少種なのだそうだ
この鵜は全身真っ黒で白い部分がないのが特徴
繁殖期でもスタイルは変わらないようだ
今回は位置が遠かったが緑がかった光沢は十分確認できた
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ウミウ

ウミウは数が多かったが夏羽(繁殖羽)への変換はバラバラだった
ウミウの夏羽は顎から目の後ろかけてが真っ白になる
さらに頭から首の黒い部分に白髪のような白い羽が生えて目立つ
人間なら(自分のように)白髪は老人の証拠だが、ウミウの場合は逆に若さの象徴になっている
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セグロカモメ

カモメの仲間は成鳥の羽に変わるまで4~5年かかるものが多くややこしい
セグロカモメの仲間でも若鳥は成鳥とまったく羽根の模様が違う(成鳥は嘴が黄色いが若鳥の嘴は黒い)
砂浜で若いカモメが群れて遊んでいたがセグロカモメかオオセグロカモメかは区別がつきにくい
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ミツユビカモメ

ミツユビカモメ冬羽の特徴は後頭部のヘッドホンのような黒い模様
嘴がレモン色なのもポイントのようだ
脚の色が確認できないがこのカモメは間違いなくミツユビカモメだそうだ
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ウミネコ

最後の鳥はウミネコになった
銚子周辺の港にはこのウミネコの数が多くまさに常連である
数が多いのでシャッターチャンスが多く飛翔写真などもしっかり撮影できた
もう少し人相(鳥相)が良ければ最後のアップなどいいポートレートになると思うのだが
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by mustachio | 2017-03-31 10:00 | Comments(0)
2017年 03月 03日

浮間公園のアカハジロ

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3月に入ってすぐ、都内板橋区の浮間公園にアカハジロを見に行った
我々が住む練馬区はちょうど70年前に板橋区から独立した区で浮間公園は近い
アカハジロは東アジアに棲息する鴨で満州付近とインドシナ半島方面を往復する渡り鳥だが最近数が減って絶滅が心配されているという
日本でも記録はあるもののここ数年は関東地方での観察例がないというくらいの珍鳥なのだが、どういうわけか今年は1羽のオスが浮間公園にやって来て野鳥愛好家の中では公知の事実となり見学者も多い

アカハジロ
そのアカハジロはホシハジロの集団に混じって池に浮かんでいた
頭が黒に近い暗緑色である点はマガモに似ているが嘴は灰色でオスの目(虹彩)が白いのが特徴のようだ
通常は水面にじっとしているのであまり愛想がないが、ごくたまに起きて動きだし水掻きで頭をかいたりして変化を見せてくれる
冬鳥なので間もなく北へ帰っていくことは間違いないが、来年も日本に来てくれるかどうかは定かではない
まさに一期一会である
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ホシハジロ
こちらのホシハジロはユーラシア大陸に広く分布し数も多い
分類的にもアカハジロとは近い種類で、先ほどのアカハジロは何かの加減でホシハジロの群れに迷い込み同一行動で訪日したものと思われる
ヒドリガモと色使いが似ていて野鳥を見始めたころは混同していたが、最近では明確に区別できるようになった
ホシハジロのオスは怖い顔だがメスのホシハジロは黒目勝ちで可愛い
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ミコアイサ

メスが可愛いという点ではこのミコアイサも負けていない
ミコアイサのオスはパンダガモのニックネームもあるように白黒の2色刷りで目の周りがパンダのように黒い
オスのミコアイサは見る機会が割と多いがあまりメスと一緒に見ることがない
メスのミコアイサは写真のように白黒のモノトーンではなく髪の毛が茶色で目元が黒い
もしかするとこれだけ近い距離でミコアイサのメスを見るのは初めてかもしれない
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オナガガモ

数は少なかったが浮間公園にはオナガガモもいた
この鴨は場所によってはいやになるほど数がいるので最近ではあまりシャッターを切らないのだが背中の毛並(羽模様)は美しいと思う
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オオバン

茨城県でも撮影したオオバンが東京の浮間公園でも泳いでいた
この鳥は繁殖力が強く世界的に数が増えているようだ
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バン

オオバンはデザインが地味だがバンは嘴が真っ赤で視覚的にメリハリがある
当日の写真撮影枚数はバンのほうがオオバンよりはるかに多かった
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カイツブリ

前の週に北風の中、茨城の涸沼で撮ったカイツブリは冬羽だったが、東京のカイツブリは夏羽になっていた
気候条件はそれほど差があるようには思わないのだが
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アオサギ

浮間公園のアオサギも他の場所と変わらずただじっと立っているだけだった
けして眠っているわけではなく目はしっかりとあけているようだ
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ヒヨドリ

ただのヒヨドリ
割と可愛い顔をしていたのでレンズを向けた
普段見るときはただの黒っぽい鳥と思うのだが、よく見ると色彩的には結構いいセンスが感じられる
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ハシボソガラス

ただのカラス
というかこちらはハシブトガラスではなくハシボソガラスのようだ
街の中に普通に見られるハシブトガラスがもう少し嘴が太く、頭の形がおでこになっている
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ユリカモメ

浮間公園の池にはカモメもいた
東京湾を渡るモノレールの愛称にもなったユリカモメだが留鳥ではなく冬鳥である
ユリカモメの夏羽は頭が真っ黒になり白いアイリングがチャームポイントになるが、冬羽は冬羽で清楚なイメージが好ましい
近い距離に数羽がとまっていたので望遠レンズでドアップを撮影した
(一般にカモメは目つきが悪いのが難点だがユリカモメの目は可愛い)
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ムクドリ

浮間公園の後、時間があったので荒川上流の秋ヶ瀬公園(さいたま市)へ移動した
10年前はこの公園も自然が豊かだったが今は鳥より野鳥観察者のほうが多いくらいになってしまった
まずは自宅の近くでも見られるムクドリである
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カワラヒワ

カワラヒワははるか遠くにいる個体を望遠レンズで撮影したので鑑賞に値する写真ではない
ごく普通の鳥だと思うが個人的には今年は初めてになる
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ツグミ

どこへ行っても必ず出てくるのがこのツグミ
秋ヶ瀬では地上で採餌中というわけではなく枝に止まっていた
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シロハラ

鳥が少なくなった秋ヶ瀬公園で逆に数が増えたように思うのはこのシロハラ
散歩道の脇で平気な顔で採餌している
この鳥も冬鳥なのでもうすぐ旅立ってしまうはずだ
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ハシビロガモ

今年の冬は(関東は)ほとんど雨が降らなかったので秋ヶ瀬公園は全体的に乾いていた
わずかに残されている池でスキミング採餌をしていたのがハシビロガモのカップル
幅広の嘴で採りこんだ水からプランクトンを集めるというが、プランクトン程度の餌で体力が維持できるのだろうか
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カルガモ

こちらのカルガモは植物食(種などを食べる)のようで頭を水の中に突っ込み採餌していた
鴨には水面採餌ガモと潜水採餌ガモの2種類がありカルガモは水面採餌タイプのようだが、秋ヶ瀬公園では半潜水のアクロバット採餌がほとんどのようだった
カルガモは種としては渡りをしないわけではないようだが、関東では居残ったまま繁殖する例外的な鴨だ
3枚目の写真は風景としてカルガモの採餌を写したもの  3月とはいえ周辺は冬景色だ
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春の気配

浮間公園でも秋ヶ瀬公園でも早春の花が咲き始めている(ホトケノザ、ヒメオドリコソウ、オオイヌノフグリが標準的な3種である)
越冬蝶のモンキチョウも飛び出して冬景色の中にやっと春の気配が感じられるようになった
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by mustachio | 2017-03-03 12:00 | Comments(0)
2017年 02月 26日

2017冬の鳥(茨城編)

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2017年2月21日、北風の強い晴れた日に茨城へ鳥見に出かけた
ポイントは涸沼と大洗港である
出来れば大洗港でアビを見たいという狙いがあったのだが、残念ながら見つけることが出来ず、あまり良い写真も撮れなかったので整理もしないまま1週間を過ごしてしまった
考えてみるともう2月も終わり、「冬の鳥」シリーズのタイトルに矛盾が生じてしまうので冬のうちに「茨城編」をアップすることにした

涸沼の鳥
涸沼は大洗の南西部にある汽水湖で、ラムサール条約の対象になっている野鳥の観察ポイントである
冬の涸沼にはオオワシが飛来するのでこの日も観察者、撮影者が集まっていたが、なにぶん北風が強く、オオワシの出るような雰囲気は全くなかった
強風のため海でもないのに波が高く水鳥も遠い波間に見え隠れする程度で写真撮影向きではなかったが、記録のため一通り写真を撮影した
最大の収穫はホオジロガモ、もう一つ周辺の蓮田で撮影したタシギも想定外の成果だった

カルガモ
数が多かったのはカルガモ
いくつかの群れが湖上に遊んでいた
撮影地点は涸沼の南側だったが風は北西から吹き付けるのでカモは常に西向き、写真でいえば左向きの写真が多い
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オオバン
湖上にはオオバンの群れも見られた
この鳥は淡水湖でも海でも見ることが出来るが、中間の汽水湖は住み心地が良いのだろうか
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コガモ
群れで泳いでいたもう1種はコガモ
岸からかなり離れた位置で波間に浮き沈みしていた
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オカヨシガモ
地味な鳥であまり群れを作らない冬鳥
カルガモの群れの中に紛れていたのでわかりにくいが家内が見つけた
(こちらは双眼鏡を持たないので地味な鳥、遠い鳥は苦手である)
オカヨシガモはなぜか今年は出会いが多く、自宅近くの石神井公園でも確認している
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キンクロハジロ
特に珍しい鴨ではなく、年によっては都内石神井公園の池にも多数集まって来る冬鳥
この日ははるか沖合に1羽だけ浮かんでいたのでカメラマンの習性としてシャッターを押した
写真としてはピンボケの最低レベルだが、この日に涸沼で見たという記録用である
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ホオジロガモ
記録用としてはこちらのホオジロガモのほうがはるかに価値がありそうだ
イメージ的に「北の鴨」で、冬の北海道まで行かないとなかなか見られないように思う
たった1羽だがそのホオジロガモが涸沼に浮かんでいた
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カイツブリ
カルガモの群れの中に1羽小さな個体がいてよく見るとカイツブリだった
普通のカイツブリである
カイツブリの仲間は水中に潜って採餌するので強風による波は全く意に介しないようだった
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カンムリカイツブリ
大型の冬羽カンムリカイツブリもいた
昔は数が少なかったというが、最近では関東地方の海岸などで普通に見られる
この鳥は潜水時間が長く一度潜るととんでもなく遠い位置に浮上するので強風の日などは写真が撮りにくい
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ジョウビタキ/ツグミ/ハクセキレイ
涸沼周辺の草地には普通の鳥がいた
メスのジョウビタキとツグミ、ハクセキレイである
ツグミは数が多くどこにでもいるような感じがする
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タシギ
涸沼の南側の蓮田でタシギが採餌していた
この鳥は非常に用心深く、日中は採餌活動をせずじっとしているというが、周囲に人の気配がなかったので例外的に食い気を優先させたのだろう
それでも常に距離を保ち、蓮の陰に隠れながら動き回るので写真撮影はかなり苦労させられた
異常に嘴が長くとぼけた顔の野鳥で、写真を見るだけで楽しくなる
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大洗港の鳥

前号ご紹介のように銚子周辺ではオオハム、シロエリオオハムなどアビの仲間の写真を撮ることが出来たがアビとの出会いはなかった
家内のフェースブックからの情報によると今年は大洗でアビが見られるという
冬羽のアビは外見的にオオハム、シロエリオオハムによく似ており、嘴がやや上に反っている程度しか特徴がない
大洗港は北海道行きのフェリーに乗るため何回か利用しているのだがここで鳥を探すのは初めてである
漁港を中心に周辺を歩き回ったが残念ながらアビの姿を見ることはできなかった
大洗で見た鳥は千葉の漁港で見た鳥とほとんど重複するが一応整理しておきたい

セグロカモメ
漁港の鳥の定番はここでもカモメ類
数はそれほど多くはなくセグロカモメとウミネコが主体であった
3枚目の写真で判るようにセグロカモメのほうがウミネコより一回り大きい
成鳥の嘴の先端に黒い部分があるかどうかの違いもあるが、わかりやすいのは脚の色でセグロカモメはピンク、ウミネコは黄色である
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ウミネコ
前の写真でセグロカモメとツーショットで写っているのはウミネコである
やかましい鳥で、集団で行動し餌に群がる様子はアジアの某大国からお見えになる観光客の皆様を彷彿とさせるものがある
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オオバン
大洗のオオバンは漁港の波打ち際で遊んでいた
陸上にいるとでかい足の状態が良くわかる
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ウミアイサ
この日もウミアイサが出たが距離が遠く証拠写真を撮っただけだ
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シノリガモ
大洗港ではなくもう少し北側の海岸から遠い島にいるシノリガモを見つけた
この鴨はいわゆる「北の海鴨」で北海道の冬の海ではよく見られるが関東ではめずらしい
英名がハーレクインダックで道化師のように変わったデザインの鴨である
もう少しアップが撮りたかったが位置が遠く、450ミリ×1.4コンバーターでも証拠写真しか写せなかった
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スズガモ
冠羽のないキンクロハジロではなくこちらはスズガモ
涸沼ではキンクロだったが大洗ではスズガモで、千葉県同様、海と内陸の両者の棲み分けは明確である
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アカエリカイツブリ
「冬の鳥(千葉編)」に登場したアカエリカイツブリに大洗でも出会った
比較的数が少ない冬鳥だと思うが今年は当たり年なのだろうか
茨城でも比較的近い距離でいい被写体になってくれた
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アカエリカイツブリの求愛ダンス
位置はかなり遠かったが漁港の中で2羽の鳥が仲良く泳いでいた
2羽がお互いに首を伸ばし海中から大きく伸びあがっているので首の長いカンムリカイツブリにそっくりなのだが、目は赤くないので夏羽移行中のアカエリカイツブリと判断した
帰って図鑑をチェックするとアカエリカイツブリはこのように首を伸ばして求愛ダンスをするという
カップルを作って北の繁殖地へ帰る準備が始まったようだ
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ハジロカイツブリ
大洗港の鳥のラストはハジロカイツブリ
銚子港の常連だと思っていたが今年の千葉では出会いがなかった
大洗では5羽ほどが小さな群れを作って泳ぎ回っていた
ハジロカイツブリも真っ赤な目をしている
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by mustachio | 2017-02-26 11:00 | Comments(0)