還暦からのネイチャーフォト

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2017年 07月 19日

探しています「クロヒカゲモドキ」

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タイトルを「探していますクロヒカゲモドキ」としたので、まずクロヒカゲモドキの説明をしなければならない

クロヒカゲモドキは蝶の名前、ジャノメチョウの仲間で何の変哲もない地味な蝶である
生息域も比較的広く本州・四国・九州に広く分布する
確かにここ10年で数が激減し絶滅危惧種にカウントされているのだが、山梨や長野にはまだまだ生息しているはずなのだ
実はどういうわけかそのクロヒカゲモドキに縁がなく、ここ15年探しているのにまだ一度も出会いがない

過去のブログでも探索経緯に触れているのでご参考までにリンクを貼っておく



そして今年
7月7日と14日、山梨県の韮崎市へ遠征しポイント(過去にどなたかが目撃したり採集したりした情報があるフィールド)と思われるところを探し回った
そして結果は、また空振り三振である
(この蝶が撮れれば国内撮影済の日本の蝶がちょうど250種になり、ホームページもリニューアルを考えていたのだが来年まで繰り延べとなりそうだ)

もちろんあきらめたわけではなく来年以降も探索を続けるが、同じポイントを2回も探して当たりがないので今年は同一場所に3回目の探索に出かける意欲が失せてしまった

今まで蝶の探索はできるだけ人に頼らず「単独行」を基本にしてきたが、さすがに限界を感じるので、ブログ閲覧者の方でクロヒカゲモドキの確実な生息場所をご教示いただける方がいらっしゃったら一言「コメント」をいただきたい(詳細連絡はもちろん公開ではなくメール等を使用します)

両日のネイチャーフォト撮影記録は下記ブログにまとめる
特に14日は山梨市の高原を経由しヒョウモンやセセリなどの撮影を楽しんだので写真をご笑覧ありたい

ウツボグサ
まずはクロヒカゲモドキを探し回った韮崎市の植物から
ウツボグサはススキの多い明るい林道に咲いていた
クロヒカゲモドキという蝶はどちらかというと暗いところを好む雑木林の蝶なのだが、食草はススキなどで、ススキを棒でたたくと飛び出してくるとの情報(知人の実績)もありここ2,3年はたたき出しもやっている
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イタチササゲ
昔からの馴染みでなく2、3年前に初めて名前を知った
名前のようにイタチのように明るい茶色のササゲ(マメ科植物)である
花の色は最初クリーム色で少しずつ茶色に変わっていくようだ
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クララ
クララというと西洋系の女性の名前のようだが、根を噛むとクラクラするほど苦いのでついた名前だという
同じマメ科のイタチササゲによく似ているがこちらは終始クリーム色のままである
蝶屋さんの間では絶滅危惧種の蝶オオルリシジミの食草として有名で、この蝶を保護している地域ではこのクララを大切に育てている
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ヤブカンゾウ
東京近郊でも普通に見られるヤブカンゾウ
毎年この季節、蝶を探して歩くとあちこちに咲いている
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ヤマホタルブクロ
ホタルブクロの仲間にはホタルブクロとヤマホタルブクロの2種がある
見わけるポイントは萼片で萼片と萼片の間に付属物があって反り返るのがホタルブクロ
写真は付属物がないのでヤマホタルブクロのほうだ
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オカトラノオ
オカトラノオも普通に見られる植物
ただこの花を撮影するには上部(基部)の花が咲き始め下部(先端部)が蕾のころが最も美しいと自分では思っている
毎年クロヒカゲモドキを探すころにタイミングがあっているようだ
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タケニグサ
竹に似ているから竹似草、あるいは竹と一緒に似ると竹が柔らかくなるので竹煮草というらしい
山梨県の韮崎市は10年以上前から毎年通っているが昔はどこにでもあったタケニグサがほとんど見られなくなってしまった
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シデシャジン
ある林道の入り口に目立たない花を見つけた
花弁の色は紫で美しいのだがとにかく糸のように細いので目に入らない
帰ってから図鑑をチェックしてみるとシデシャジン(四手沙参)のようだ
(四手というのはしめ縄などに垂らす連続した四角い紙)
クロヒカゲモドキが飛ぶのを待ってあたりが暗くなっていたので良い写真は撮れなかった
(来年はきっちりマクロで撮るつもりだ)
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クマシデ
四手繋がりでこちらは熊四手
この植物も後で図鑑で名前を知った
こちらは写真のように実が垂れ下がる様子から四手を連想したのだと思う
よく見るとビールの原料であるホップによく似ているが、ホップのほうは実ではなく花のようだ
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オオムラサキ
前にも触れたが、クロヒカゲモドキはナラやクヌギなどの林を生活圏とし樹液にも集まる
発生時期はオオムラサキのほうが若干早いのだが、活動時期が重なるのでクロヒカゲモドキを探していればオオムラサキに出会うチャンスは多い
オオムラサキの発生数は年によってばらつきがあり、今年は個体数が少ないようだった
それよりも気になるのがクヌギなどの樹液、例年は樹液が出ているところにカナブンやスズメバチなどが多く集まっていた
それが、今年は(クヌギやナラを1本1本チェックしたが)樹液の発生が全く見られず(目当てのクロヒカゲモドキは勿論)カブトムシやカナブンなど1頭も見つからなかった
写真は今年のオオムラサキだが木に集まっているのではなく道路の獣糞で吸汁している
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ホソバセセリ
ここ数年、7月に山梨県へクロヒカゲモドキを探しに行くと必ずこのホソバセセリにあう
それほど珍しい種類ではなく本州にも四国・九州にも分布するのだが、なぜか長野県北部や関東北部が分布域から外れている
まったく個人的な話だが、山梨県以外でこの蝶を見た記憶がない
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ツバメシジミ
昔はどこにでもいたような気がするツバメシジミだが久しぶりに対面した
後翅裏面のオレンジ斑がとてもかわいい
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ヤマトシジミ
林道の脇にルリシジミと思われるシジミチョウがいたのでシャッターを切ったが、帰宅してからよく見るとヤマトシジミだった
東京のわが庭にも定着しているのに自宅で撮影した記憶がない
そのヤマトシジミが環境が変わっただけで別の蝶のように見えたのは不思議である
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スジボソヤマキチョウ
車を止めたジュースの自販機の近くでスジボソヤマキチョウが吸水していた
春に見るこの蝶は越冬個体で羽がボロボロのことが多いが、7月になれば世代が変わっている
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ナナフシ
蝶を探していると他の昆虫に出会うことも多い
こちらはナナフシ
ナナフシといっても色々な種類があるようでエダナナフシではないかと思うのだが確証はない
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オオシオカラトンボ
こちらはシオカラトンボ
子供のころから慣れ親しんだ普通のシオカラトンボ(ムギワラトンボのオス)ではなくオオシオカラトンボだと思う
翅の基部までライトブルーに染まっていて貫禄を感じる
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オオヒラタシデムシ
路上に交尾中の黒い甲虫を見つけた
シデムシの仲間と見当だけはついたがフィールドでは名前がわからず、帰宅後の図鑑チェックでオオヒラタシデムシと判定した
シデムシ類は動物の死体を餌にする甲虫で見た目は精悍なイメージだが、触ると臭い液を出すので要注意である
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7月14日の第2回探索は韮崎へ直行せず高速を途中下車して寄り道をした
山梨市にある標高1700mの高原である
ここでは昔のスキー場の跡が人為的に管理され自然が保護されている(鹿の食害から守るためフェンスが設置されている)
観光のためには名前を出したほうが良いかとも思うのだが、希少動植物については撮影地を公開しないのがマナーとなっているので高原の名前は伏せておく


キンバイソウ
高原ではキンバイソウが花盛りだった
近似種のシナノキンバイのほうが高山植物としてポピュラーだが、こちらのキンバイソウも負けず劣らずゴージャスである
ちなみに写真で花弁のように見えるのは萼片で、内側に細く立ち上がっているのが花弁である(キンポウゲ科の花はこのパターンが多い)
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アヤメ
この高原にはアヤメも多かったが、残念ながらピークを過ぎていて写真のモデルを探すのは一苦労だった
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ノアザミ
高原に咲くアザミはノアザミかノハラアザミなのだが両者はよく似ていて識別が難しい
基本的には春に咲くのがノアザミで夏から秋にかけて咲くのがノハラアザミと思えばいいのだが、夏は混在するのでややこしくなる
もう一つ「ノハラアザミは苞が粘らない」という特徴があり、触ってみると苞が粘る感じがしたのでこちらはノアザミと判定した
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ニガナ
広く山野に生えるニガナ
個人の感覚としては平地よりも高地に多いような感じがする
標高1700mというのは亜高山帯でぴったりの環境なのかもしれない
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シモツケ
濃いピンクの花の塊は木本のシモツケだった
草本のシモツケソウもバラ科で同じような花を咲かせるがこちらは別種である
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チダケサシ
高原の花も春から夏への切り替えが進んでいる
チダケサシはまだ若く数が少なったが、夏が来ていることを感じさせた
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ヒヨドリバナ
こちらはもう秋の花だ
ヒヨドリバナとヨツバヒヨドリもよく似ていて葉が輪生するのがヨツバヒヨドリ、対生すればヒヨドリバナと区別する
すべて葉の生え方がきちんとしていれば問題ないのだが、中には輪生か対生かはっきりしないものがあり苦労させられることが多い
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キバナノヤマオダマキ
分類的には単純にヤマオダマキだけで良いと思うのだが、萼片が赤紫のものと黄色のものがあるので黄色いほうをキバナノヤマオダマキという
自分の経験ではキバナのほうが数が多いようだ
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ハルゼミ/バッタ
高原には昆虫も多い(が、名前のわからないものも多い)
最初のセミはハルゼミの仲間のメスなのだが、ハルゼミ、ヒメハルゼミ、エゾハルゼミなどを図鑑やインターネットで調べてみてもどうもしっくりこない
バッタ(イナゴ)のほうも手持ちのよい図鑑がないのでお手上げだ
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アサギマダラ
数は多くなかったがアサギマダラがいた
この蝶も(夏の間は)標高が高いところが住みやすいようである
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モンシロチョウ/スジグロシロチョウ/モンキチョウ
高原には蝶の数が多く主としてノアザミの花で吸蜜していた
まずは普通種3種を整理しておく
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ウラギンヒョウモン
高原蝶のイメージが強いのはヒョウモン類だ
この高原ではウラギンヒョウモンが最大勢力だった
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ギンボシヒョウモン
ウラギンヒョウモンによく似たギンボシヒョウモンも多い
翅表のデザインもよく似ていてフィールドでの判別は難しいが、後翅裏面を見て上縁の白斑をチェックすればすぐわかる
ウラギンのほうは白斑が多く5個、ギンボシのほうは4個で白斑の存在が疎らだ
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ホシミスジ
ミスジ系の蝶は平凡なコミスジではなくホシミスジだった
この蝶もなぜか山梨県で出会いことが多いような気がする
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コチャバネセセリ
セセリチョウも数が多い
これからは見る機会が増えるがコチャバネセセリは今年の初見である
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ヒメキマダラセセリ
何といっても個体数が多かったのがこのヒメキマダラセセリ
吸蜜植物が多いこの高原は彼らのパラダイスなのだろう
オレンジの強いほう(写真1枚目)がオス、黒っぽいほう(写真2枚目)がメスだ
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ウラジャノメ
この蝶は本州中部の高地(1500~2000m)と北海道に住むどちらかといえば高山性の蝶だ
ここで出会うとは予想していなかったのでサプライズではあった
ただこの後のクロヒカゲモドキにはまた振られてしまったのでハッピーエンドにはならなかった
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by mustachio | 2017-07-19 19:00 | Comments(0)
2017年 07月 13日

2017ネイチャーフォト6月下旬上州編


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6月下旬はまた山荘に戻った
梅雨前線は南の太平洋岸付近にあり、東京が雨でも群馬北部は雨が降らないケースが多い
今回は信州まで足を延ばさず「野反湖」「バラギ湖」「草津白根・芳ヶ平」を歩いた

6月26日野反湖

レンゲツツジ
今年初めて野反湖へ出かけた
ニッコウキスゲ(ノゾリキスゲ)にはまだ早いと予想していたがまだ開花の兆しはなく、湖畔はレンゲツツジが真っ盛りだった
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オノエラン
この日の収穫はオノエランとの再会
小さく地味な高山植物で、10年ほど前、同じ場所で撮影しているのだがその後まったく出会いがなかった
今回見つけたのも登山道脇で普通の観光客や登山者は気づかずに通り過ぎていた
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コマクサ
逆に人目をしっかり惹きつけているのがもう咲き始めたコマクサ
色彩といい形状といい確かにこちらの方が写真写りがいい
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ベニサラサドウダン
色彩の派手さではこちらも負けていない
ドウダンツツジの仲間なのだが花が赤いので遠くからも目立つ
レンゲツツジは数で存在を誇示しているが、こちらのベニサラサドウダンは単独でも勝負に負けていない
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カラマツソウ
6月は春の花から夏の花への切り替わり時期に当たるのだろうか
純白のカラマツソウが咲き始めたところだった
蕾のところに薄いピンク色が残り初々しいイメージだ
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ハクサンフウロ
ハクサンフウロがたった一輪だけ咲いていた
この花は夏の花でこの一輪を先頭にしてこれから高原一帯をピンク色に彩ることになる
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オニアザミ
巨大な花を咲かせるオニアザミはまだ蕾だった
それでも葉の先の鋭い棘と総苞片に絡むクモ毛が自己主張を始めている
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コケモモ
高山ではよく群生するコケモモだが野反湖周辺では数が少なくひっそりと咲く
小さな花だがアップで撮るとなかなか美しい
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ツマトリソウ
林縁にツマトリソウが咲き始めていた
純白の花だが花冠裂片の先が薄いピンク色につまどられるのでツマトリソウ   妻盗り草ではない
クローズアップを見るとピンクの「褄どり」が判る
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マイヅルソウ
マイヅルソウもこの季節の花
針葉樹林の林下に群生することが多い(個々の花は小さいので群生しないと存在感が薄い)
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ミツバオウレン
小さくて見つけにくいのがこのオウレンの仲間
似たような花が多く、このミツバオウレンは三つ葉がポイントになるので花と一緒に葉を撮影しておかないといけない
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ヒオウギアヤメ
野反湖の西側の湖畔ではヒオウギアヤメが咲きかけていた
外花被片が伸び切っておらず判定が難しいが、立花が退化しているのでアヤメではなくヒオウギアヤメのようだ
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コバイケイソウ
こちらも咲き始め、というより個々の花はまだ蕾である
この花はこのくらい若いほうが清潔感が感じられて好ましい
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オクノカンスゲ
植物図鑑で探し当てた名前がオクノカンスゲ
カンスゲの山地版(東北地方に多いという)のようだ
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コンロンソウ
コンロンソウとヒロハコンロンソウは近似種でよく似ている
ポイントは葉が細く先が尖っているのがコンロンソウで名前の通り葉が広いのがヒロハコンロンソウになる
広いか細いかはかなり主観的な判断になるがこちらは広くないほうだと思う
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ベニバナイチヤクソウ
この花は崖の上のほうの目立たないところにひっそりと咲いていた
望遠レンズで無理して撮影することになったが、近づいてアップで撮るよりもリアリティがあるかもしれない
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ズダヤクシュ
深山の林の中に咲く地味な植物
あまりにも地味なので写真にするのが難しく何枚も撮影しているが失敗作が多い
ちなみに漢字名は「喘息薬種」、ズダというのは喘息のことで喘息の薬になるらしい
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オオバミゾホオズキ
亜高山帯の湿地に生える多年草
毎年同じ場所に必ず生えるので毎年見に行く花である
結構大型で存在感がある
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コイワカガミ
数は少ないがコイワカガミも見ることができた
この花の色はまさにショッキングピンクで印象が強い
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ウラギンヒョウモン
蝶は数が少なくまともな写真はこのウラギンヒョウモンくらいである
ギンボシヒョウモンとの識別が難しいが今回は翅裏の写真も撮影しているので間違いない
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シロオビヒメエダシャク
最近は蛾の写真も撮るようになった
ただ種類数が多すぎて名前が覚えられない
帰宅後蛾の図鑑と首っ引きで判定を行う
この蛾はシロオビヒメエダシャクで間違いないようだ
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イカリモンガ
こちらは何回も撮影しているので名前が頭に入っている
花で吸蜜していることが多いが今回は葉の上で集団休止していた
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ウンモンテントウ
このテントウムシは75年の生涯で全く初めての出会いだと思う
甲虫図鑑で調べるとウンモンテントウ、ウンモンは漢字で雲紋、つまり紋が雲のように滲んだ感じになっている
見つけたときは脱皮したばかりの幼い個体かと思ったが、この状態が立派な成虫のようだ
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6月28日バラギ湖
マイフィールドの一つであるバラギ湖は山荘から近いので訪れる回数が多いが、最近劇的に野草や昆虫の数が減ってきている

カルガモ
平日のバラギ湖は平穏そのものなのだが今回ちょっとした事件があった
8羽の子ガモを連れたカルガモの家族にトビが襲い掛かったのである
ただちょっかいを出しただけなのか子ガモを食べようとしたかはわからないが、親ガモが懸命に応戦し結局はトビを追い払ってしまった
2,3枚目の写真にはトビも写っているが、とにかく親ガモの真剣な表情にものすごい迫力を感じた
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ニシキウツギ
木本の花は樹木図鑑だけが頼りなのでちょっと自信がない
ニシキウツギの花は最初は色が淡黄色で少しずつ赤く変わっていくというが、写真の花は咲き始めですべて淡黄色である
キバナウツギの線も考えられるが分布域が少し違うような気がする
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アヤメ
アヤメは少し時期が過ぎた感じだった
内花被片が直立しているので間違いなく(ヒオウギアヤメではなく)アヤメである
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キショウブ
バラギ湖の湖畔にはキショウブが多い
この花は外来種なのだが各地で定着野生化し、昔からの日本の花のような顔をしている
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ハネビロハナカミキリ
草の上に小さなハナカミキリを見つけた
その場で名前がわかるほどハナカミキリに詳しくないので帰宅後図鑑を調べてハネビロハナカミキリだろうと推測している
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ヒメシジミ
バラギ湖常連のヒメシジミが発生し始めていた
開発が進み近くのオートキャンプ場などが繁盛すればするほど生物相が貧弱になっていくので、毎年ヒメシジミのような常連生物に再会すると安ど感を覚える
(昔、数が多かったギンイチモンジセセリは消滅してしまった)
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6月29日草津白根・芳ヶ平
ここ数年白根山の火山活動が活性化し草津志賀道路の通行制限が続いていた
白根山頂付近の駐車場が使用禁止となり、芳ヶ平など周辺への車によるアクセスが実質的に制限されていたのだ
6月後半からその制限が解除され駐車が可能となったので、この日は芳ヶ平湿原への散策を楽しんだ
(山頂付近に車を置くと、行きは下り、帰りが上りという行程になる)
このコースは天然記念物指定のミヤマモンキチョウが見られるフィールドだが時期は1か月ほど早く、他の昆虫との出会いもあまりなかった
撮影対象は高山~亜高山植物が主体である

カオジロトンボ
唯一撮影した昆虫はカオジロトンボ
このトンボは標高の高い湿原に生息する限定種だが、高層湿原の植物を撮影しに行くといろいろなところで出会う
今回は芳ヶ平湿原と草津の武具脱池の両方で確認した
オスは背中が赤、メスは黄色で、どちらも顔が白い
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クロマメノキ
白根山から芳ヶ平へ下る道は火山活動の影響で植物が育ちにくい
数少ない環境適応植物の一つがクロマメノキで、この地にはこの植物を食草とするミヤマモンキチョウが生息する
発生時期は監視の目が厳しくネットを持った採集者は入れないので(ここ数年確認していないが)蝶の数は多い
今回は蝶が発生前なのでドウダンツツジのような花を撮影した
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コケモモ
クロマメノキと似ているがコケモモのほうは葉が革質で光沢がある(花もピンクが強い)
秋になる実はクロマメノキが黒、コケモモは赤である
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ミネズオウ
同じツツジ科だが花の形は違う(花は小さく上を向いて咲く)
2枚目の写真のように群生した状態はまさに花の絨毯のようだ
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ミヤマヤナギ(ミネヤナギ)
こちらも環境適応能力の高い植物のようでルート上の至る所で見られる
3枚の写真は花(雄花序)、実、綿毛に包まれた種である
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ミヤマゼンコ
セリ科の花は少なかった
葉の形状等から種名を推定したが確実ではない
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ツマトリソウ
ツマトリソウはこの季節の花でいろいろなところで出会う
ただ、数はそれほど多くはなくポツンポツンと寂しげに咲いていることが多い(そこに風情があるのだが)
今回のルートはそのツマトリソウが群生していて少し調子が狂った
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イワカガミ
この花も数が多い
山道の両側にピンクと白の花があるとお祝いの紅白餅を連想して幸せな気分になる
(イワカガミとコイワカガミの識別は難しい ご当地の花図鑑からイワカガミと推定している)
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ベニサラサドウダン
野反湖に多かったベニサラサドウダンも花盛りだった
人目を引き付けるパワーのある花だ
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ムラサキヤシオ
比較的花が少なく地味な印象だった芳ヶ平湿原で目立ったのがこのムラサキヤシオ
漢字で「紫八染」と書く名前は紫の染料で8回染めたという意味のようだ
深山限定のツツジに久しぶりで出会うことができた
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ハクサンシャクナゲ
シャクナゲはアズマシャクナゲが終わってハクサンシャクナゲのシーズンに入っている
こちらは芳ヶ平ではなく少し下の草津で撮影したもの
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ワタスゲ
「6月下旬上州編」のまとめはワタスゲ
久しぶりに訪れた芳ヶ平湿原はワタスゲが満開だった
過去に何回か出かけているがどちらかというとワタスゲのピークを過ぎたタイミングが多い
当日は平日で他に登山客もなく私たち夫婦はワタスゲの咲き乱れる湿原を独占することができた
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by mustachio | 2017-07-13 15:00 | Comments(0)
2017年 07月 09日

2017ネイチャーフォト6月中旬東京近郊編

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6月の中旬はいろいろ用事があって東京にいた
今年の南関東は梅雨でもほとんど雨が降らないので、1、2回近郊へ出かけてみた
リタイア直後は精力的に写真撮影に出かけたが、関東で出会える蝶も野草も野鳥もほとんど撮影できてしまったので、ここのところ新規フィールドも開拓していない

今回歩いたのは武蔵村山の野山北公園と埼玉の秋ヶ瀬公園、シーズン的にゼフィルス(ミドリシジミ類)が狙いだったが結果はさっぱりでわくわくするような出会いはなかった

ブログも「記録」の意味で整理しておくことにしたい

野山北公園

スジグロシロチョウ
狭山湖に近い野山北公園は東京都の公園である
昔はアカシジミ、ウラナミアカシジミ、ウスイロオナガシジミなどの平地性ゼフィルスの宝庫だったが今回はウスイロオナガシジミが撮影できただけであった
多かった蝶はスジグロシロチョウ
この蝶は至る所に飛んでいて飽きるほど撮影した
興味深いのはオスとメスの絡みのシーンで、同じ蝶でもオスとメスのデザインの違いがはっきりわかる
(黒っぽいほうがメス、モンシロチョウのように見えるほうがオスである)
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ミズイロオナガシジミ
ミズイロオナガシジミは1頭だけ撮影できた
10年くらい前まではこのフィールドにも数十頭のオーダーでこの蝶がいたのだが、ここ数年この蝶を団体で見たことは一度もない
この公園は大半が東京都の水道局管理で人が入れないようになっており、自然状態はしっかり保全されていると思われるのに何故数が減ってしまうのだろうか
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ベニシジミ
アカシジミの撮影を狙って行ったのにベニシジミの写真では洒落にもならないがご容赦願いたい
撮影はできなかったが1頭は確認しているので棲息していないわけではない
もともと東京近郊ではアカシジミの発生は早く基本的に5月末の蝶なので、こちらが悪いのだと思っている
ウラナミアカシジミもこの日、このフィールドで確認できなかった
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ヒオドシチョウ
ヒオドシチョウは新鮮な個体だった
このフィールドでは定番のタテハである
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メスグロヒョウモン
ヒメジョオンで吸蜜中のヒョウモンはメスグロヒョウモンのオスだった
翅表だけではミドリヒョウモンかなと思うが翅裏はウラギンスジヒョウモンに似ている
表裏両面を確認するとメスグロヒョウモンに到達する(真っ黒なメスと絡んでいればすぐメスグロヒョウモンとわかるのだが)
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キタテハ
前にも同じようなコメントをしているが夏型のキタテハは存在感に欠ける
この時期、他に派手で美しいタテハ類が活躍するので地味に見えてしまうのだろうか
秋型は体型がシャープになり色も鮮やかなオレンジ色に変わって存在感が増してくる
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イチモンジチョウ
翅の傷んだイチモンジチョウが路上で吸水していた
この蝶は樹冠にとまったり花で吸蜜しているのが自然体のように思う(当日は暑かったのでしょうがないか)
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テングチョウ
野山北公園はテングチョウの多い
時期によっては群れていることもある
テングチョウとヒオドシチョウが多いのは食草のエノキ(ニレ科植物)が多いせいだろうか
オオムラサキは見たことがない
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クロヒカゲ
クロヒカゲはまあどこにでもいる普通種だ
ブログリピーターの方はもうご存知と思うが、この近似種のクロヒカゲモドキが「未撮影」となっている(前翅裏面3個の蛇の目の一番下が一番大きいのがクロヒカゲモドキの特徴である)
クロヒカゲモドキも「元普通種」で山梨くらいまで遠征すればいくらでも撮影できるはずだったのにどういうわけか本土(島しょ部を除く日本)産蝶類の中でこの蝶だけが残ってしまっている
今年は何とか、と期待しているのだが「モドキ」には巡り合えるのだろうか
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コジャノメ
この蝶も東京近郊の普通種
少年時代から慣れ親しんでいるので見つけても感動がないが、昨今のペースで自然環境の劣化が進むとクロヒカゲモドキと同じ運命をたどるかもしれない
(暗いところでいい加減に撮ったのでひどい写真だ  今度きれいな個体を見つけたらしっかり撮影しておこう)
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ヒメウラナミジャノメ
こちらも昔は掃いて捨てるほど多い蝶だったがこの日このフィールドで見たのは一度だけだった
公園内は生育環境が保全されているように思うのだが外部近郊の農薬等の影響があるのかもしれない
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ダイミョウセセリ
いわれてみれば確かに「大名」のイメージがあるセセリチョウ
こちらも子供のころからの馴染みなのでレンズを向ける頻度は少ない
ただこの蝶に関しては「関東型」と「関西型」があり、関東では後翅表面の白紋がないのに関西では前翅と同じような白紋が後翅にもあるらしい
機会があれば関西型にお目にかかりたいと思っているがまだ実現していない
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キマダラセセリ
好き嫌いはあると思うがデザインのはっきりした個性的なセセリチョウ
山梨県の韮崎や朝霧高原などで多く見かけるが東京都内での出会はやや意外だった
念のため過去の写真を調べてみると2003年の6月にこのフィールドで撮影した記録があった
東京では14年ぶりの対面である
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オオスズメバチ
最強の昆虫といわれるオオスズメバチが路傍の草の茂みで這いまわっていた
樹液に来ているところを遠くから望遠レンズで撮ることはよくあるのだが、近くでアップを撮影するのは勇気がいる
まあ都立の公園の中なので刺されても誰かが助けてくれるだろうと高を括って撮ったのが次の写真だ
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ドクダミ
公園の道路沿いで一番目立った植物がドクダミ
この花は意識的に植栽したわけではなく自然に生えているものだと思う
子供のころは名前のように毒があるのかと思っていたが、清楚な割に生命力があり最近では親しみさえ感じる
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オカトラノオ
数では圧倒的に負けるが所々にオカトラノオが咲き始めていた
この花は咲き始めのころが美しい
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ヒルガオ
けして派手な花ではないのだが、この時期花が少なくあっても白系の花が多いのでピンクのヒルガオが目立つ
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セリバヒエンソウ
中国原産の外来種
最近の事情はよく分からないが、東京近辺では普通に見られるのに他の地域ではほとんど見られないという(植物図鑑にも載っていないことが多い)
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コモチマンネングサ
ベンケイソウ科の植物
この時期黄色い花はよく目立つのだがこの花は種子を結実せず繁殖はムカゴに依存するらしい
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ユキノシタ
谷筋の湿ったところにユキノシタを見つけた
この花は近似種のダイモンジソウによく似ていて小さな花弁3枚と大きな花弁2枚で「大」の字を形成している
ダイモンジソウは5弁すべて白色なのでわかりやすいが、ユキノシタのほうは小さな花弁に赤色斑があって周囲と紛れてしまい、一見花弁が2枚だけのように見える
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秋ヶ瀬公園

さいたま市の秋ヶ瀬公園は家から近いので冬場は野鳥観察に出かけることが多い
野鳥観察者(撮影者)は年々増えているのだがそれに反比例して野鳥の数が年々減っているように思う
今回出かけた目的はハンノキ林のミドリシジミだったが、残念ながら全く出会いがなかった
この公園はミドリシジミの公園として売り出していたはずなのにどうなっているのだろうか
(ハンノキが大きくなりすぎて観察しにくくなっているのかもしれない)

キタテハ
他の蝶もほとんど見かけなかった
日差しが強かったせいか草の中に潜り込んでいるキタテハを見つけて撮影した
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ルリシジミ
後はルリシジミくらい
スジグロシロチョウとベニシジミもいたが前半と重なるので省略する
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コシアキトンボ/シオカラトンボ
「ミドリシジミの森」と呼ばれるハンノキ林周辺は公園の中でも池が多いところだ
何年か前のこの時期には道路にまで水があふれて長靴がなければ歩けないような時もあった
ところが今年は完全な水不足、いくつかの池は干上がってしまって底が見えている
数が多いはずのトンボ類も産卵場所に苦労しているようだった
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クサフジ
普通のクサフジと思われる植物があった
葉が細いのでなんとなく違和感があるのだが、葉が若く展開する前の状態だろうと推測している
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オオバジャノヒゲ
林縁にオオバジャノヒゲが咲いていた
山地にはユリ科の白い花が多いが都会の近郊で見られるのはこの花くらいだろうか
秋にこの花がつける実は紺色でなかなか美しい
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スイレン
最後はスイレン
干上がった池の中でけなげに咲いていた
本来水面に浮いているはずの花も葉もハスのように立ち上がっている
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散歩した二つの公園はどちらも自然・生物の管理が行き届いていると思っているが、それでも観察できる動植物が年を重ねるごとに減少している
何十年かして日本の人口が減れば自然は復活するのだろうか?






by mustachio | 2017-07-09 16:00 | Comments(0)
2017年 07月 06日

2017ネイチャーフォト6月上旬上信編


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まず最初にお断りしておきたい
「ネイチャーフォト上信編」などという大げさなタイトルをつけたこと、タイトルバックに北アルプスの写真を使用したことで、さぞかし素晴らしい写真がと期待される向きもおありと思うが、内容はごく平凡な昆虫と植物のスケッチだけである

ロシア沿海州から帰ってすぐ群馬の山荘へ出かけた
ターゲットは北アルプス山麓のクモツキ撮影だった
クモツキとは高山蝶であるクモマツマキチョウの愛称、好天の6月9日、家内と二人長野県白馬方面の林道を歩いて撮影ポイントへ向かった
6年前の6月4日にクモツキを撮影した実績のあるフィールドである
結果は完全な「空振り」、他にも撮影者が来ておられたが1頭も出ないとのことであった
(今年は発生が早く我々がロシアで遊んでいた5月下旬がピークだったのではないかと勝手に推定している)

そんなわけで目的は達成できなかったが、道中いろいろな動植物との出会いもあったのでブログで記録を整理しておきたい
(大半は長野県での撮影、後半の一部が群馬県での撮影である)

ヤマキマダラヒカゲ
林道で最も多かった蝶はキマダラヒカゲ
後翅裏面亜基部の斑点が大きくずれているのでヤマキマダラヒカゲの方だと思う
(自分が子供のころはヤマとサトの区別がなくただのキマダラヒカゲだったが)
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サカハチチョウ
サカハチチョウも数が多かった
この蝶はロシア沿海州ではアカマダラと混生していたが、長野県にはアカマダラはいない
6月上旬ではまだ夏型は出現しておらず、すべて春型である
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スジグロシロチョウ
スジグロ系の白蝶も多く見かけたが普通のスジグロシロチョウのようだった
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ツマキチョウ
スジグロ系の蝶と今回のターゲットであるツマキチョウ系の蝶では大きさも異なるし飛び方も違う
一度ツマキチョウ系の蝶を見つけクモツキを期待したのだが、写真のように普通のツマキチョウのメスだった
標高の高いところに平地性のツマキチョウが出てくると紛らわしい
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アカタテハ
林道でアカタテハを見かけた
特に珍しい蝶ではないのだが、一般的な蝶のハイシーズンである6~7月にはあまり目に入らない
個人的には「秋の蝶」のイメージが強い
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アサギマダラ
アサギマダラも林道で吸水していた
さらにその後、産卵中の個体も見つけた
産卵対象の植物はおそらくキジョラン(鬼女蘭)だと思う
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ミヤマカラスアゲハ
ミヤマカラスアゲハの吸水にも出会った
写真ではわかりにくいが、後翅裏面に白帯が確認できるのでカラスアゲハではなくミヤマカラスアゲハである
(前翅表面外縁部の帯も等幅である)
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ミヤマハタザオ
北アルプス山麓の蝶は以上で終わり
ここからは植物編になるがミヤマ繋がりでスタートはミヤマハタザオ
いうまでもなくこの植物はクモツキの食草でこの花が咲くころに蝶が発生する
どういうわけかフィールドにはミヤマハタザオの数が少なく、今回はこちらのタイミング遅れで出会いがなかったのではなく、発生自体がなかったのではないかとの心配もある
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ヒロハコンロンソウ
同じアブラナ科の白い花
当然だが花の形状はよく似ている
この植物は生命力が強いようで渓流沿いの参道ではよく見かける
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ユキザサ
白い花ではユリ科のユキザサが咲いていた
小さくて目立たない花だがアップで撮るとなかなか美しい
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ホウチャクソウ
こちらもユリ科の花
同じユリ科でもナルコユリやアマドコロは花が縦隊を作って目立つが、ホウチャクソウの花は隠れるようにぶら下がるので見つけにくい
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エンレイソウ
同じユリ科でもエンレイソウは花が終わっていた
3枚の花弁に見えるのは外花被片で中央部の花に当たる部分はすでに実になっている
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ササバギンラン
ギンランやキンランなど昔は普通に見られた植物だが、ここ数年出会いがなかった
個人の庭でも栽培しやすいようで「盗掘」には絶好の対象のようなのだ
山奥での久しぶりの出会いはうれしかった
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トキワイカリソウ
イカリソウの花を見つけた
葉の形状から見てトキワイカリソウのようだ
4月~5月の花だと思っていたが標高が高いところでは6月の花ということらしい
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ニリンソウ
春に咲くキンポウゲ科の花(イチゲの仲間)の中ではニリンソウは花期が遅い
林道わきのニリンソウはこれからがシーズンという雰囲気だった
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クルマバソウ
アカネ科の花
葉の輪生する状態が特異なのでよく目立つ 
とはいうものの、葉のほうに目が行ってしまって花に注意が向かない
今回は意識して純白の4弁の花にピントを合わせた(花の影もはっきり十文字に写っている)
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シャク
正直いってセリ科の植物は似たようなものが多く識別が難しい
だいたい夏に花が咲くことが多いので春に見る花はシャクということにしている
セリ科に詳しい方がおられたら是非ご指導いただきたい
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ニガナ
林道には黄色い花が少なかった
他にはセイヨウタンポポとミツバツチグリくらいである
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フデリンドウ
春に咲くリンドウを見る時は茎の根本をチェックする必要がある
根本に根生葉があるのがハルリンドウ、ないのがフデリンドウなのだ
この花には根生葉がなかった
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スミレ
ギフチョウ、ヒメギフチョウはスミレ類に吸蜜することが多いがクモマツマキチョウもスミレに集まる
フィールドにはタチツボスミレが多かったが蝶の姿はなかった
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ツボスミレ
こちらは花が小さいので蝶が集まることはないように思う
目立たないが生命力の強い植物のようでどこでも見かけるような気がする
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ラショウモンカズラ
5月末から6月上旬の花
今回の場所ではなく別の場所なのだがクモツキを探しに行って振られた時にたくさんのラショウモンカズラを見た記憶がある
この林道でもあちこちで紫の花が見られた
アップで見ると羅生門で切られた鬼の腕のように毛むくじゃらで多少不気味ではある
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ムシカリ
6月になると木の花も目立つようになり林道歩きが楽しくなる
正確な和名はムシカリのようだがオオカメノキといったほうがわかりやすい
花序の中央部分に集まっているのが本来の花で周辺を取り巻く大きな花びらは装飾花という
この装飾花が遠くからも目立ち存在をアッピールしている
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トチノキ
雪渓をバックに栃の花が咲いていた
植物名はトチだと思い込んでいたが植物図鑑によればトチノキ科トチノキだそうだ
大昔、栃錦のファンだったので「栃」は好きな漢字である(栃錦は栃木県出身ではなく、東京小岩の出身だ)
ちなみに近似種としてセイヨウトチノキがあるがこれは「マロニエ」のことである
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タニウツギ
タニウツギも花盛りだった
この植物は主として日本海側に分布するという
ピンク色の花が咲き乱れると周囲全体が華やかになる
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ニホンジカ
雪解け水で流れのはやい川を鹿が渡っていくところを見つけた
まだ若い個体で、水に流されそうな気配だったが無事に渡り終えた
10年位前までは鹿は好きな動物だったが、最近は増えすぎて食害が問題になっている
鹿に食草が食われてしまうため蝶の数が激減しており、心情的には敵(かたき)に変わりつつある
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今回のタイトルは「上信編」としているがここより前が「信州編」、ここからが「上州編」となる
上州編は山荘近辺の生物フォトスケッチである

ウスバシロチョウ
連休中にはわざわざウスバシロチョウを探しに行ったが、今年はその後この蝶との出会いが多い
上記信州のフィールドにもいたし、山荘周辺でもザゼンソウ公園やバラギ湖など定例観察フィールドにも数が多いように思う
この蝶も鹿の食害で数が減っているというが群馬県の草津・長野原近辺にはニホンジカが出没しないので安泰なのかもしれない
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ヤマトスジグロシロチョウ
スジグロ蝶の仲間は同定が難しいがスジグロシロチョウのほうが普遍的である
完璧に自信があるわけではないが写真の蝶はヤマトスジグロシロチョウの方だと思う
全体的に小柄で白っぽい(黒い部分が少ない)
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ベニシジミ
最近は林道などを歩いていても昆虫との出会いがめっきり少なくなった(野草も野鳥も少ない)
フィールドに出始めて15年近くなるが、ここ数年の変化は身に染みて感じる
昔は目にも留めなかったベニシジミだが久しぶりに再会するとうれしくてシャッターを押してしまう
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サカハチクロナミシャク
蝶に関しては(問題のクロヒカゲモドキを除いて)一通り日本産蝶の撮影が終わったので、最近は蛾の写真も撮り始めている
ただ蛾は蝶よりも一桁種類数が多いので、年齢的にも全種制覇が不可能であることは承知の上だ
とりあえず対象となるのが蝶と同じように「昼間活動して花に集まる蛾」になってしまう
名前を覚えるのも心もとないがこのサカハチクロナミシャクは6月ごろ山荘周辺で数が多い
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ツマキシロナミシャク
前出のサカハチクロナミシャクはサカハチチョウやダイミョウセセリに似ていて、十分「蝶」で通用する容姿だが、こちらのシロナミシャクのほうはいかにも「蛾」らしい
それでもヤマガラシの花で一生懸命吸蜜していた
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フタコブルリハナカミキリ
続いて甲虫
甲虫も種類が多くフィールドでの同定は難しい(年齢のせいで新しい名前が覚えられない)
帰宅後の図鑑調べが通例だがこのカミキリはフタコブルリハナカミキリのようだ
「一期一会」などと大げさなことは言いたくないが図鑑調べも結構楽しい
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サクラソウ
ここからはバラギ湖などマイフィールドの6月上旬の花になる
常連のサクラソウは今年は数が少なく寂しかった
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シロスミレ
毎年数が減っていくような気がするが、とにかく今年も対面することができた
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フタリシズカ
もともと数は多くないが群馬では毎年この時期に出会う花
東京の自宅の庭でも見ることができる
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ベニバナイチヤクソウ
この花は7月の花でまだ少し時期が早い
それでも緑の中の派手なピンク色は強い自己主張を感じる
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ミヤマイチゴ
バラ科のイチゴの仲間は似たようなものが多く識別が難しい
数種類の植物図鑑を検討した結果だが花弁の微妙な皺からミヤマイチゴ(別名バライチゴ)と推定している
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ウシハコベ
最近は植物名もだいぶ頭に入ってきてウシハコベくらいは図鑑に頼らず名前がわかるようになった
ハコベの仲間としては大きく、5枚の花弁がそれぞれ2分して10枚に見えるところが面白い
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ヤマガラシ
GWの時に一面に咲いていたヤマガラシ(外来種のハルザキヤマガラシ)がまだ残っていた
6月は花が端境期に入ることもあって外来種でも「山の賑わい」となる
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レンゲツツジ
レンゲツツジも元気に咲いていた
マイフィールドの一つである湯の丸高原はレンゲツツジで有名なポイントなのだが、この花は毒があって放牧の牛や野生動物が食わないので生き残っていけるという
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クルマバソウ
信州編の植物とダブってしまうが、何故か写真にしたくなる魅力がある
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マムシグサ
この花(仏炎苞)には写真のように緑色のものと黒褐色のものがありマムシグサの由来は黒褐色の方からのようだ
わが山荘にもこの植物が自生しているが、緑色のほうは清楚なイメージである
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ギンリョウソウ
今号ブログの締めはわが山荘に咲いたギンリョウソウである
漢字で書くと銀龍草、葉緑素を持たない腐生植物であるが立派にイチヤクソウ科の植物である
山荘の玄関前に咲いているので縁起がいいのか悪いのか花言葉を調べてみたら「そっと見守る」ということだった
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by mustachio | 2017-07-06 11:00 | Comments(0)
2017年 06月 23日

ロシア沿海州の自然3(植物編)


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過去のブログでも何回かご紹介しているが我々夫婦は海外に出かけるときは(単純な観光旅行は別として)バードウオッチングツアーを利用することが多い
家内はもともとバードウォッチャーなので全く問題ないが、小生は基本的に虫屋で写真撮影の優先順位は蝶>昆虫>野草>野鳥の順位になりツアーのメンバーが野鳥観察している間に蝶や野草の写真を撮っていることも多い(もちろん珍しい鳥、美しい鳥が近い距離にいれば鳥の写真を撮る)
バードウオッチングツアーでは「鳥合わせ」という種名確認作業が毎日行われるので、撮影した鳥の名前はわかるのだが、こちらが勝手に撮っている昆虫や野草の名前は誰も教えてくれない
適当な図鑑があれば後でいろいろチェックをするのだが、植物などで現地の図鑑が手に入ることはまずないので日本の植物との対比で科名などを推定していくことになる

さて今回のロシア沿海州のツアーであるが、日本の植物との共通種が非常に多く現地で楽しい思いができたし、帰宅後の種名確認作業も楽であった

要するに沿海州の自然は北海道の自然そのものなのである
さすがに高山植物のような貴重なものは見られなかったが「日本の花」、「北海道の花」を楽しむことができた

エゾノハナシノブ
沿海州で北海道の霧多布湿原などで見られるクシロハナシノブに再会した
この花は亜種が非常に多いエゾノハナシノブ(カラフトハナシノブ)の仲間で、北海道でも地域によって亜種が分かれたりするため正確な同定はできないが、外見は「湿原の貴婦人」の異名をとるクシロハナシノブと全く同じであった
ただ生えていた場所が湿原ではないので総称であるエゾノハナシノブとしておく
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チシマフウロ
チシマフウロも北海道のオホーツク海岸方面でよく見られるフウロソウ科の植物
ロシアのものと北海道のものが同一種かどうかは資料がないので断定できないが、まず間違いないと思う
生育場所は高山でも海岸でもなく普通の林道だった
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ショカツサイ
こちらも林道でよく見かけたピンク色の十字花植物
日本ではピンク色のアブラナ科はショカツサイしか考えられないのでとりあえずショカツサイとしたが、少し花が大きく優雅な感じである
別種なら名前はわからない
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アヤメ
北海道でアヤメ科の植物というとまずヒオウギアヤメを思い浮かべる
沿海州ではヒオウギアヤメは見かけず、アヤメも一度目にしただけだった
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エゾムラサキ
北海道や本州中部地方の山岳地帯で見られるエゾムラサキはヨーロッパ、アジアの亜寒帯に広く分布する多年草だ
この花はエゾムラサキによく似ているのでムラサキ科の植物だと思うが、ワスレナグサ(日本では帰化植物)かもしれない
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キクバクワガタ
同じ青紫の花だがこちらは4弁でゴマノハグサ科
撮影時はミヤマクワガタかと思っていたが、葉が菊に似ているのでキクバクワガタだと思う
日本では北海道の高山か礼文島などの砂礫地に生える
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サクラソウ
一度だけだったがサクラソウを見つけた
北海道のサクラソウといえばアポイ岳山麓で撮影したオオサクラソウや大雪山のエゾコザクラなどを思い浮かべるが、見たのは写真の通り普通のサクラソウだった
日本のサクラソウとは別種かもしれないが正式な種名はわからない
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カノコソウ
ご存知の方はあまり多くないと思うのだが、この花はオミナエシ科のカノコソウ、ハルオミナエシの別名がある
北海道に限らず山地の湿った草地に生える
実をいうとこの植物、絶滅危惧種の蝶ウスイロヒョウモンモドキの食草なのだ
中部地方の草原からカノコソウがいつのまにか姿を消してしまい、必然的にウスイロヒョウモンモドキも消えてしまった
今、このウスイロヒョウモンモドキを保護している地域ではこのカノコソウを増やしているところだ

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スミレ
このスミレは撮影時はただのスミレ(総称ではなく種名のスミレ)だと思っていた
帰宅後、図鑑などをチェックしてみるとアナマスミレ(礼文島のアナマ岩で発見されたスミレで普通のスミレの海岸型)の可能性が出てきた
普通のスミレは全体的に濃い赤紫色であるが写真のスミレは結構白っぽく雰囲気がアナマスミレに似ているのだ
葉の形状に特徴があるので意識して葉の写真を撮っておけばよかったのだが、撮影時に自覚がなかったのが残念である
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エゾノタチツボスミレ
スミレ類は見る機会がほとんどなかったが、その中でも数が多かったのがこのエゾノタチツボスミレである
日本では北海道を中心に北部日本に生育するが、朝鮮半島や中国ロシア東部にも分布する普通種である
特徴は側弁の基部に生える白いひげで、タチツボスミレやオオタチツボスミレにはこの白いひげがない
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ニョイスミレ(ツボスミレ)
日本では南西諸島以外全国で見られる小型で地味なスミレ
図鑑によれば東アジア全域に広く分布するようだ
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カキドオシ
この時期日本では林道わきにラショウモンカズラなどの美しいシソ科の花を見ることが多い
ロシアでも紫系の花を探してみたが残念ながら見かけたのは何の変哲もないカキドオシくらいだった
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クサフジ
葉の形状から判断してマメ科のクサフジで間違いないと思う
(ロシアにシベリアクサフジとかいう別の植物があるなら別だが)
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タニウツギ
別名ベニウツギともいい6月ごろ赤い花をつける木本の植物
日本では北海道西部と本州の日本海側に分布する
ウラジオストクも日本海を挟んだ向こう側なので同じ植物があっても全く不自然ではない
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種名不詳の赤い花
どこかで見たことがあるのだが思い出せない
名前の一部でもわかれば検索のしようがあるのだが、いろいろの図鑑を当たってみても日本の植物図鑑では該当種名不詳である
先の長くない後期高齢者になると無駄な時間を浪費したくないので「種名不詳」のままとしておく
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エゾキスゲ
森の中には黄色いキスゲが咲いていた
花の形状などからエゾキスゲではないかと推定するが日本では海岸に咲く植物なので別種かもしれない
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キンポウゲ
林道わきの黄色い花は普通のキンポウゲだった
いわゆるウマノアシガタである
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ミヤマキンポウゲ
黄色い花は普通のキンポウゲだけではない
日本では高山に咲くもっと花が大きくオレンジの強いミヤマキンポウゲのような花も見られた
行った場所はけして標高の高いところではなかったので高山植物があるとは思えないが、日本とロシアは事情が違うのだろう
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ヤマガラシ
森の中ではアブラナ科の黄色い花も見かけた
日本でもこの時期山村の道路脇などに多いヤマガラシの仲間である
日本のヤマガラシは外来種のハルザキヤマガラシが勢力をふるっているが、ロシアでは数も少なく自然の植物だと思う
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クサノオウ
クサノオウという名前からなんとなく日本固有の野草かと思っていたが、この植物はユーラシア大陸全般に分布し今では北アメリカまで生息域を拡大しているというグローバルな植物であった
(適応力の強さから判断すると中国が原産かもしれない)
沿海州ではいろいろな場所で目にしたが、生育環境などは日本と同じような状況であった
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ミヤマキケマン
谷筋にキケマンも見つけた
おそらくミヤマキケマンだと思う(亜種にエゾキケマンというのがあるようでそれに該当するのかもしれない)
いずれにしても外国で日本の花を見つけるのは日本人に出会ったようで楽しい
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タンポポ
日本ではタンポポの種類がやたら多い
カントウタンポポ、カンサイタンポポ、エゾタンポポなど地域によって種名が変わる
これに対して外来種のタンポポはセイヨウタンポポの一言で片づけられている
セイヨウタンポポは総苞の外片が反り返るので、写真のタンポポはセイヨウタンポポの仲間であることには間違いない
ただロシアなど外国でのタンポポの分類基準が分からないのでそれ以上はコメントのしようがない
(外国のタンポポはすべてセイヨウタンポポなのかもしれない)
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オオバナノエンレイソウ
白色系の花が残ったのでもう少し整理を続けたい  まずはわかりやすいユリ科の花から
どこかで見られるだろうと期待していたオオバナノエンレイソウは1度だけお目にかかった
花期が少し過ぎてきれいな個体ではなかったが証拠写真として撮影した
本州で見るエンレイソウ(シロバナエンレイソウ)より花の大きい、北海道の花らしい植物である
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チゴユリ
チゴユリは日本、中国、朝鮮に分布する東アジアの植物のようだ
沿海州のチゴユリも日本のチゴユリと全く同じ純白で清楚な花だった
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ユキザサ
ユキザサもチゴユリ同様、中国、ロシア、朝鮮、日本に広く分布する東アジアの共通種のようだ
純白のかわいい花が東アジアの緊張緩和に貢献してくれればいいのだが
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スズラン
沿海州にはスズランも咲いていた
スズランは北欧・ドイツなどヨーロッパにも分布する有名な植物である
清楚で愛らしい植物なのだが「有毒」である点が少し気になる
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エゾオオヤマハコベ
最初にこの花を見たときはキク科の花かと思った
しかし、よく見ると舌状花と筒状花の組み合わせではなくどうもハコベの仲間のようだ
帰宅してからもすぐには名前がわからなかったが最終的にエゾオオヤマハコベの名前をネットで見つけた  不揃いの花弁などの特徴から間違いないと思う
名前がわかってから過去の自分の写真をチェックしてみると北海道の霧多布湿原や野付岬、オムサロ原生花園などで撮影していたことが分かった
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シラタマソウ
この花は北海道でよく見かける花
実はヨーロッパ原産の帰化植物なのでロシアで出会っても不思議ではない
マンテマの仲間で、個人的にはエゾマンテマなどと勝手に呼称していた
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カラマツソウ
北海道に限らず本州でも山へ行けば普通に見られるカラマツソウ
ただこの花は夏の花で普通は7~8月に咲く
5月末のタイミングで出会うのは意外だったが、内心うれしかった
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コンロンソウ
コンロンソウは日本では春の花だと思うので全く不自然さはない
個人的には(国内では)ヒロハコンロンソウを見る機会が多いように思うが、沿海州は普通のコンロンソウが多かった
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シャク
このセリ科の花はあちこちで咲いていた
正確な種名はわからないが、日本のセリ科の花で最も近いのがシャクだと思う
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オドリコソウ
オドリコソウは東アジアに広く分布する植物なので沿海州で出会うのは不思議ではない
日本ではピンクのオドリコソウと純白のオドリコソウがある
ロシアのオドリコソウは私の好きな白の方だった
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シロバナノヘビイチゴ
日本でも似たような花が多いので正確な同定はできないが、日本と同じ植物ならシロバナノヘビイチゴだと思う
ロシアに他のヘビイチゴがあるかどうかは調べようがない
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ヤマブキショウマ
バラ科のヤマブキショウマとユキノシタ科のトリアシショウマはよく似ていて日本国内でも判定が難しい
まして異国のロシアでは二者択一ではないので山勘で判断するしかないが、一応ヤマブキショウマとしておく
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ナズナ
昔から馴染みのナズナ(ペンペングサ)だと思う
ロシアに春の七草があるかどうかは知らない
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ワチガイソウ
おそらく日本のワチガイソウと同じ花だと思う
ただ日本では関東以西の植物なので疑問は残る
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スイカズラ
スイカズラは東アジアに広く分布する植物のようだ
木本だが懐かしい白い花なので撮影した
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種名不詳の白い花1
日本の植物図鑑をいろいろ調べてみたが該当する植物を見つけられなかった
花の感じがニリンソウに似ているのでキンポウゲ科の植物ではないかと思う
縁に赤みのある葉と赤い蕾が印象的だ
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種名不詳の白い花2
この花も日本には該当種がないと思う
ロシア人の白さをそのまま花にしたような印象的な花だった
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by mustachio | 2017-06-23 14:00 | Comments(0)
2017年 06月 17日

ロシア沿海州の自然2(野鳥編)



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昆虫編が終わったのでここから野鳥編
参加したツアーそのものがバードウオッチングツアーなのでここからが本論になる
ただ、バードウオッチングに関しては成果が若干期待を裏切った感じがしないでもない
前号でも触れたように日本やさらに南の国で冬を過ごす渡り鳥はロシアなどユーラシア大陸の北部で繁殖する可能性が高い
つまり繁殖期にロシアに行けばいやというほどたくさんの野鳥が見られるのではないかと単純に考えたのが間違いであった

行ってみて改めて認識したのだがロシアは広い
鳥は確かにいるのだが土地が広いので彼らは人間の近くに寄って来ないのだ
日本でも葉が落ちる冬は鳥が見やすいが、葉が茂る今頃の季節は鳥を見るのが難しくなる
つまり、野鳥の数は多くても見やすい、写真が撮りやすいということにはつながらない

弁解じみた説明で申し訳ないが出来の悪い写真もアップすることになるのであらかじめご容赦いただきたい

スズメ
面白くもないがスタートはスズメ
ウラジオストクのスズメは日本と同じスズメ(Tree Sparrow)だった
スズメには英名でHouse Sparrowと呼ばれる種とTree Sparrowと呼ばれる種があり、ヨーロッパなどの街中で見られるスズメはHouseのほうだ
以前イギリスのバードウォッチャーと北欧を旅行した時、彼らが普通のスズメ(Tree Sparrow)を夢中になって追いかけているのに驚いた記憶がある
住んでいる人間はヨーロッパ系だがスズメのほうはアジア系だ
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ツバメ
こちらは渡り鳥
夏鳥として日本に飛来し日本で繁殖するので珍しくもないが、ツバメは北半球に広く分布するグローバルな鳥なのでロシアでも数が多かった
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コシアカツバメ
コシアカツバメも普通に見られた
都会地のアパートの軒下や道路の橋の下などに集団で営巣している
(個人的には)日本でじっくり見る機会が少なかったので、赤い腰や胸の縦斑をしっかり観察した
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ミヤマガラス
日本ほど数は多くなかったがカラス類はまあ普通にいた
写真はミヤマガラス
日本のカラスはカメラのレンズに敏感に反応するが、ロシアのカラスは拒否反応がなく至近距離で撮影することができた
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カササギ
ヨーロッパへ行くと都会地でもカササギが普通に見られる
最近の事情はよく分からないが、日本でも北部九州では普通だった
ただ東京近辺でカササギを見る機会がないので、電線上の空抜けの個体にもレンズを向けてしまう
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ムクドリ
季節にもよるが我が家の近くでも普通に群れが見られるムクドリ
ロシアではたった一度、遠い距離で1羽を見かけただけであった
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キセキレイ
セキレイ類も少ない
ハクセキレイは見なかったような気がする
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シジュウカラ
冬の間は毎日我が家の庭にやって来るシジュウカラもほとんど見かけなかった
考えてみれば今は繁殖のシーズンで外敵から姿を隠すように行動する時期なのだ
写真のシジュウカラも巣材を咥えていた
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ハシブトガラ
コガラに似ているがこちらはハシブトガラ
日本では北海道まで行かないと見ることができない
虫を咥えているところをみると子育て中なのだろうか
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ゴジュウカラ
この鳥も冬の我が家(群馬の山荘)の常連
アップの写真などいくらでも撮れるので撮影には気合が入らない
海外は鳥が近いので良い写真が撮れるという人もいるが、冬でも日本で見られる鳥の撮影なら北の国まで足を延ばす意味はないようだ(とにかくロシアは広すぎて鳥が遠い)
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ルリガラ
もちろんロシアには日本で見られない鳥もいる
このルリガラなどはロシア西部から沿海州まで広い範囲に生息するが基本的にロシアの鳥である
実はこのルリガラ、以前にモンゴルで出会いがあり撮影しているのだが運が悪く顔が隠れてしまった写真しか撮れていなかった(リンク参照)

今回は橋の上から下のほうにある木のトップにとまったルリガラを写す状況で、少し距離が遠かったが何とか顔の表情まで写し取ることができた
リベンジ達成である
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ジョウビタキ
日本で繁殖の例もあるようだが、日本では基本的に冬鳥
そのジョウビタキのオスに向こうで再会した
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コサメビタキ
こちらは旅鳥として日本を定期的に通過する鳥
つまり日本で会うのは彼らの旅の途中である
繁殖地はユーラシア大陸の亜寒帯域なのでロシアは彼らの故郷である
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オオルリ
オオルリは東アジアの温帯域で繁殖する鳥で日本では典型的な夏鳥である
そのオオルリが日本を飛び越えてロシアまで、と思ったが、考えてみれば北海道と緯度が同じ地域であり、オオルリがいても不思議ではないわけだ
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ミヤマホオジロ
もともと野鳥については知識がなかったのでミヤマホオジロを知ったのは最近なのだが、ここ数年この鳥には毎年出会っている(冬になると群馬県や軽井沢などでも割と簡単に見ることができる)
頭に冠羽があり顔が黄色と黒の色彩構成で派手なイメージの鳥だ
日本では冬鳥なので夏は北へ渡るが、そのミヤマホオジロにロシアで出会った
日本の冬枯れの中で見るよりも緑一色の中で見るミヤマホオジロは生気にあふれているようだった
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シロハラホオジロ
シロハラホオジロという名前の割には腹が白くないのだが、日本には旅鳥として立ち寄るものの数は多くない
ホオジロによく似ているが、喉が黒く頭の中央に白色の頭央線があるのが特徴
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コジュリン
黒頭巾をかぶったような頭の黒い小鳥というとオオジュリンをイメージするが、コジュリンのオスも同様に頭が黒い(オオジュリンは白い頬線があるがコジュリンのほうは頬の部分も黒い)
オオジュリンはユーラシア大陸に広く分布するのに対しコジュリンのほうは中国東北部から日本にかけてと棲息域が限定的でこちらのほうがレアバードのようだ
そのコジュリンが草原で長い間囀っていた
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アオジ(シベリアアオジ)
アオジは留鳥、漂鳥または冬鳥として日本に生息し繁殖する
アオジの中に亜種が異なるシベリアアオジという仲間がいてこちらはもう少し北まで足を延ばしシベリア方面で繁殖する
旅鳥として日本を通過するのだが立ち寄るのは日本海の島であることが多い
実は今年の春、鹿児島の甑島に出かけそのシベリアアオジに出会っているのだが、沿海州でそのシベリアアオジに再会した  普通のアオジより胸から上が黒っぽいのが特徴である
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シベリアセンニュウ
シベリアアオジに続いてシベリアセンニュウ
この鳥は日本の鳥にもカウントされているがごく少ない旅鳥でまさに希少な鳥のようだ
ムシクイやセンニュウの識別が簡単にできるには程遠い素人なのでガイドの説明を受け売りしておく
写真としてはまあまあうまく撮れたようだ
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コヨシキリ
オオヨシキリとコヨシキリは夏鳥
つまり日本で繁殖するわけだがロシアまで渡って来る者もいる
沿海州ではどちらも見ることができたが、日本では数が少ないコヨシキリのほうが圧倒的に個体数が多くシャッターチャンスはいくらでもあった(オオヨシキリのほうは撮りそこなった)
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ハシブトオオヨシキリ
日本では迷鳥レベルのレアバードであるハシブトオオヨシキリがいた
もちろん自力で識別できたわけではなくガイドの説明によるものだ
嘴が少し短く、顔に眉班がなく、足が黒いなどの特徴があるという

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カッコウ
カッコウはユーラシア・アフリカ大陸に広く分布するグローバルバード
いろいろな種類の野鳥に托卵するので適応能力が優れているようだ
日本でも至近距離で撮影できることはめったにないが、ロシアでも遠くの電線の上のものが撮れただけだった
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オオアカゲラ
日本やユーラシア大陸の亜寒帯の森林に生息するキツツキ(留鳥)
森林の鳥を撮影するにはロシアの森は大きすぎる
日本でも結構チャンスがあり、写真を撮るなら日本の森がお勧めだ
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ヤツガシラ
こちらもグローバルバード
ユーラシア・アフリカに広く分布し、渡りもするので海外ではいろいろなところで出会いがある
日本でも旅鳥として特に日本海側の島などは春と秋に出会いのチャンスがある
過去に何枚もアップを撮影しているのだが、出てくると必ずレンズを向ける魅力的な鳥だ
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トビ
日本ではトビは留鳥なのでピンとこないが実は旧大陸(ユーラシア~アフリカ・オーストラリア)を南北に移動する渡り鳥だという
広い範囲を移動するのが鳥の本分のはずなので、日本ばかりにこだわって安住していると日本のトビは退化してしまうのではないか
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アカアシチョウゲンボウ
英名をAmur Falconといい、ロシア南東部、中国北部、朝鮮半島などに生息する東アジアの鳥(冬は南アフリカのほうまで渡るという)
この鳥には以前モンゴルでしっかりお目にかかっており、久しぶりの再会だった
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マダラチュウヒ
マダラチュウヒは比較的数が多かった
実をいうとオスのマダラチュウヒの飛翔も近い距離で撮影したのだが、バスのスモークガラス越しだったので最悪の写真になってしまった
グレーと黒の成鳥オスの飛翔姿は「記憶」に残している
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カンムリカイツブリ
このあたりから先は水辺の鳥が中心になる
ウラジオストクから北へ250キロほど行ったあたりは湖沼が多い地帯である
出かける前のイメージとして湖沼には冬に日本で見られるカモたちがウジャウジャいるのではないかと勝手に想像していた
実際にはカモなどはもっと北のシベリアまで行ってしまうのかほとんど姿が見られず閑散としたものであった
印象的だったのは夏羽のカンムリカイツブリ
今年は日本でも春の千葉の漁港で夏羽に変わりつつあるカンムリカイツブリを観察しているが、広い湖(沼)を悠然と泳ぐ本場のカンムリカイツブリはさすがに「絵」になっていた
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ダイサギ
ダイサギは亜種が分かれていて日本では夏鳥として繁殖するのが亜種チュウダイサギ、もっと北で繁殖して冬に日本にやって来るのが亜種ダイサギなのだそうだ
夏の季節に入ったロシアにいたのは亜種ダイサギの方だと思う
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アオサギ
アオサギも世界中どこにでもいるような気がする(正確な分布域はユーラシア・アフリカの熱帯~温帯)
基本的には南の鳥のようで日本でも北海道などのアオサギは冬には南へ移動するようだ
このくらい大きな鳥は距離が遠くともそこそこの絵を撮ることができる
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ヒドリガモ
ロシア沿海州にカモの群れを期待したのはこちらの勉強不足だったが、それにしてもカモ類の姿はほとんど見ることができなかった
はるか遠くに1羽浮かんでいるヒドリガモを望遠レンズで撮影するのはちょっと寂しかった
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バン
今まであまり気にしなかったがバンは警戒時に尾羽を立て尻の白色部を見せながら移動する
日本では東京の公園などでも普通に見られるが人に慣れてしまっているのか尻の白色部を確認したことがなかった
今回は広いロシアではるか遠くにいるバンがそれを教えてくれた
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ユリカモメ
湖沼地方でユリカモメに出会った
東京でも冬にはたくさん見られるあのカモメである
ただ冬のユリカモメは頭部が白いので迫力がない
日本でも渡りの時期の遅い個体は春に夏羽を見せてくれるが、ロシアのユリカモメは完全な夏羽で毅然とした美しさが感じられた
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クロハラアジサシ
全体的に今一つだったロシア沿海州の野鳥の旅だったが、湖沼地方で見たアジサシは素晴らしかった
アジサシ類は飛翔力が強く南北の移動距離も長いので日本にはまれな旅鳥として立ち寄ってくれる程度である
中国東北部から極東ロシアは繁殖地のようできれいな夏羽と嘴や脚のオレンジ色が印象的だった
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ハジロクロハラアジサシ
ハンカ湖に近い湖沼群はハジロクロハラアジサシの集団営巣地のようで周辺にはこのアジサシがまさに群舞していた
この鳥の繁殖地はユーラシア大陸の中央部といわれるが東端に近い沿海州でも繁殖している
このアジサシは以前モンゴルでお目にかかっており初対面ではなったが、今回はとにかく個体数が多く、飛翔する姿をいろいろな角度で撮影することができた
(飛翔スピードが速いので結構撮影は難しいのだが、楽しい)
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by mustachio | 2017-06-17 17:00 | Comments(2)
2017年 06月 14日

ロシア沿海州の自然1(概要・昆虫編)

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5月末から6月初めにかけてロシアへ行ってきた
ロシアといっても北海道からは西の方向へ目と鼻の距離の「沿海州」である
この地域はもともと中国(清)の領土だったようだが、日本の明治維新のころ帝政ロシアの領土に変わっている
沿海州自体は写真の地図のように広大だが、人口が集中しているのは南部のウラジオストク周辺で2枚目の拡大地図にある範囲で、我々が訪れた範囲もウラジオストクから拡大地図の北部にあるハンカ湖(中国との国境)周辺までである
ちなみに地図の左下は例の北朝鮮との国境である
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訪問の目的は例によってバードウオッチング
アジア地域の渡り鳥は冬を東南アジアで過ごし、繁殖期の夏をシベリアなど北国で過ごすものが多い
つまり夏の東部ロシアは野鳥の宝庫になるというわけだ
成田空港からは写真のような黄緑色のシベリア航空に乗りウラジオストクには2時間半で着く
東京よりは西(ちょうど四国の真北くらい)に位置にするのに標準時は日本より1時間早い
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沿海州の自然についてコメントする前に簡単にウラジオストクについて説明しておきたい
現地での説明は人口80万人とのことで、札幌には及ばないが大都市であることは間違いない
もともと港町として発達した都市で、冬でも凍結しない港はロシアにとって極東の最重要拠点になっている
町全体は完全なヨーロッパの都市でそれなりの雰囲気もあるが、多少違和感があるのが町を走る車の90%以上が日本車であること
しかもその大半が日本と同じ右ハンドル車で日本と逆の右側通行に対応している
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もう一つの特記事項はこの町がシベリア鉄道の終点に当たること
次の写真がそのターミナル駅だ
現地で聞いた話なので信憑性は保証できないがシベリア鉄道利用だとモスクワまで1週間の旅になるという
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ロシア沿海州の自然
このあたりで当ブログの本来のテーマであるネイチャーに話を戻そう
ウラジオストクに一泊した後、われわれバードウオッチングツアーの一行は貸し切りバスで北へ向かった
冒頭の地図でもなんとなくお分かりいただけると思うが、北の方向には広大な平原が広がっている
そのイメージがまさに北海道(特に十勝平野を中心とした地域)にそっくりなのだ
距離的にも大して離れていないので当然といえば当然だが、植物相がほとんど同じで、まさに初夏の北海道を旅したのと同じ感覚だった
さらにシベリア鉄道に沿って北へ移動するとスパースクダリニという町があり、われわれはここに連泊してハンカ湖周辺の水辺の鳥を探索した
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沿海州の住民はほとんどがロシア人(白人)で、東南アジアとは全く印象が異なる
ただ生活レベルはあまり高くないようで住宅なども古い木造建築がほとんどだった
英語はホテルや空港でもほとんど通じず、ロシア語は読むこともできないので、通訳がいない単独行の旅は難しいと思うが、スケールの大きい自然の中を勝手に歩くことができたら楽しいだろうと思う
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ロシア沿海州の自然・昆虫編
今回のツアー参加に当たっては昆虫・蝶についてはあまり期待をしていなかった
夏鳥の撮影がメインで初春の花の写真が少しでも撮れればいい程度の感覚でマクロレンズなども携行していかなかった
意外なことに5月の沿海州は春というよりもう初夏で、数は多くなかったが北海道と共通する昆虫(蝶)を見ることができた
現地の図鑑もないので正確ではないがとにかく日本の蝶と同じものが多く、種名も明確に判断することができる

サカハチチョウとアカマダラ
蝶に詳しい方は当然ご存じだがこの2種は外見がよく似ている(アカマダラのほうが少し小さい)
サカハチチョウの方は平凡な普通種で東京近郊にも多いがアカマダラは(日本では)北海道限定種で希少種である
蝶の写真を始めた頃このアカマダラ撮影を狙って北海道に遠征し、同じような場所に両種が混在するので識別に苦労したものである
沿海州はまさにその北海道の再現で、サカハチチョウとアカマダラが混在していた
最初の写真がサカハチチョウ(春型)、2枚目と3枚目がアカマダラ(春型)で、数はアカマダラのほうがはるかに多かった
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ヒメウスバシロチョウ
林道でウスバシロチョウを見つけた
正確には体毛に黄色い部分が見られないのでヒメウスバシロチョウの方である
日本ではウスバシロチョウは北海道南部から本州、ヒメウスバシロチョウは北海道中央部から北部と棲み分けができている(一部に混生地もある)
しばらく北海道へ行っていないので想定外の「再会」だった
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エゾシロチョウ
この蝶も国内では北海道固有種だが、北海道に行けば札幌の大通り公園にも飛んでいる普通の蝶だ
ロシアには数が多くないのか今回のツアーでは出会いが1回だけだった
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モンキチョウ
モンキチョウはユーラシア大陸にも日本にも広く分布するグローバルな普通種である
その普通種を今回は1度しか見かけなかった
とにかくシロチョウ類の数が少ない
勝手な推測だがロシアでは人口が少なく農地が広いので農業が機械化され農薬が頻繁に使用されているような気がする(薬剤散布中の農業機械を何回も見かけた)
沿海州の広大な自然を礼賛したいところだが少し気になるところではある(農地面積はそれほど広くはない)
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モンシロチョウ
日本の北海道には普通のモンシロチョウとは別にオオモンシロチョウという蝶がいる
もともと日本にいた蝶ではなく1995年以降ロシアから入り込んだ外来種だ
オオモンシロチョウは基本的にヨーロッパの蝶でウラジオストク周辺に定着したのも1990年代といわれている
さて写真のモンシロチョウだが判定が難しい
オオモンシロチョウは前翅の先端が尖っているのが特徴で自分でも北海道で撮影している
写真では少し尖っているように見えるが完全ではなく一応普通の(アジア系の)モンシロチョウということにしておきたい
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エゾスジグロシロチョウ
スジグロ系の蝶も判定が難しい
国内ではスジグロシロチョウ、ヤマトスジグロシロチョウ、エゾスジグロシロチョウの3種がいるが、国外では生息域からの種別判定はできない(ヤマトは国内限定のようなのでスジグロかエゾスジグロのいずれかになると思うが)
見た目の判断でエゾスジグロということにしておく
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ツバメシジミ
タンポポでシジミチョウが吸蜜していた
裏面が白いのでルリシジミと思ってカメラを向けたが、ファインダーを覗くと尾状突起が見える
ということはツバメシジミの仲間なのだがツバメシジミなら後翅外縁に赤い紋があるはずなのだ
かなり翅が傷んでいるので紋は擦り切れて消滅してしまったのだと思うが、ロシアの蝶についての情報は全くないので何とも言えない
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ルリシジミ
こちらが尾状突起のないルリシジミ
この蝶は平地から山地までどこでも見られる蝶でヨーロッパからアジアまで分布域も広い
ただ台湾ではこのルリシジミが超珍品だそうで、以前台湾で撮影したルリシジミの写真(下記リンク参照)にその旨のコメントをいただいている
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ジャノメチョウ
ジャノメチョウもユーラシア大陸には広く分布する
日本でも数が多く、いる場所では何十頭という数で群れていることが多い
ところが今回ロシアで目撃したのは写真の1頭だけ、広大な大自然の中でとにかく蝶の個体数が少ないのが気になってしょうがない
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ミヤマセセリ
年1回発生の早春の蝶
日本ではギフチョウ、ヒメギフチョウのシーズンにクヌギやコナラの林の周辺を飛び回っている
吸蜜シーンを見る機会は少ないがロシアではコンロンソウの白い花で吸蜜していた
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ミヤマカラスアゲハ
ミヤマカラスアゲハはタンポポで吸蜜していた
丸瀬布など夏の北海道ではミヤマカラスアゲハが飛び回っている
植物の様子など沿海州は北海道そっくりなので、この蝶の飛翔はまさに夏の北海道の再現だった
(本家はこちらかも知れないが)
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モモブトハナカミキリ
葉の上にハナカミキリを見つけた
13連敗の某野球チームのチームカラーである
ハナカミキリの名前は頭に入っていないので帰宅後図鑑を調べると「モモブトハナカミキリ」のようだ
1属1種の珍しい種類のようである
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チャイロクチブトカメムシ
こちらのカメムシはモモブトではなくクチブトらしい
「太い」のが多いのはさすがお国柄である
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ハグロトンボ
日本のハグロトンボに近い種類かと思うが詳細は不明
ただハグロトンボが中国やロシアに分布することは確認できている
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名称不明のトンボ
このトンボは北部のハンカ湖周辺でよく見かけた
というか、トンボらしいトンボはこのトンボだけであった
色彩的には茶色系なのだが、同じようなトンボが日本のトンボ図鑑では見つからない
現地では普通種のようだったのでどなたか名前をご存知の方がいらっしゃったらご教示いただきたい
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ロシア沿海州の自然1(概要・昆虫編)は以上です
「野鳥編」と「野草編」を整理中です




by mustachio | 2017-06-14 12:00 | Comments(0)
2017年 05月 24日

続2017GW(長野編・群馬編)


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今年のGWは群馬の山荘に長期滞在した
実際には東京に雑用があり2回戻ったのだが、4月29日から5月20日までの3週間のうち2週間を山荘で過ごしたことになる
この3週間で山の風景は激変する 枯れ木の山が緑の山に変わってしまうのだ
前半の様子は前号・前々号のブログ(2017GW)でご紹介済みなので、滞在の後半に撮影した写真を整理していくことにしたい

戸隠の春
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世の中一般のGWが5月7日に終わり渋滞が解消した5月8日、戸隠の森林公園に出かけた
このシーズン何回も戸隠を訪れているがここは年によって全く様相が異なる
一面に花が咲いて春を満喫できる年もあれば完全な雪景色の年もある
今年は後者の方で周囲には雪が多く残り公園内のミズバショウは咲き始めたばかりでいまいちだった
公園内はバードウォッチャー(というより撮影者)がやたら多かったが、大した鳥も見られなかった

ミズバショウ
とにかく森林公園のミズバショウは貧弱な印象だった
周囲に雪が残っているので委縮しているのかもしれないが小さくて元気がない
公園を出てから別の場所を探し、どうにか春らしい雰囲気の群落を見つけることができた
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リュウキンカ
リュウキンカとミズバショウはセットで撮ることが多い
白と黄色の対比が春のイメージにピッタリだからである
森林公園のリュウキンカは入口近くの池にわずかに見られた程度だったが、別の場所で元気なリュウキンカを見ることができた
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アズマイチゲ
アズマイチゲは雪解けと同時に芽を出し花を咲かせる代表的な春の花
戸隠森林公園は奥のほうへ行くとアズマイチゲが一面に咲いていた記憶があるのだが、今年は数えるほどしか見られなかった
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キクザキイチゲ
同じキンポウゲ科の花で、アズマイチゲによく似ているのだがこちらは群生する傾向が強い
白い花と紫の花の両方があって紫のほうは一目でキクザキイチゲとわかるが、白いキクザキイチゲは葉の形までチェックしないと識別ができない
キクザキイチゲの花柄は有毛、アズマイチゲは無毛という相違点もある
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ゴジュウカラ
森林公園は野鳥の多いところで望遠レンズ付きカメラを持った撮影者が多いが、今回はめぼしい鳥は出なかった
ゴジュウカラはわが山荘のフィーダーにいくらでもやって来るのだが、周囲のカメラマンが追いかけているとつられてシャッターを押してしまう
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ヒガラ
ヒガラも群馬の山荘で見られる鳥だが数は少ない(エサ台に寄り付かない)
コガラやシジュウカラによく似ているが、頭のてっぺんの丁髷がかわいい
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コサメビタキ
かわいいという点では、カラ類よりはこちらのヒタキ類のほうがいかにも小鳥らしくかわいい
コサメビタキは日本で繁殖する夏鳥なのだがどちらかというと関東より北の方に行ってしまうようで旅鳥の印象が強い
白いアイリングとくちばしの下側のオレンジがチャームポイントだ
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蓼科の春
蓼科(八ヶ岳南麓)を訪れたのは5月19日
白馬、戸隠、蓼科と長野県の観光地は群馬県の山荘からだいたい100キロの地点にあり片道で2時間半くらいかかる(季節感を楽しみながらの下道ドライブは楽しい)
ターゲットはヒメギフチョウの撮影
例年だとGWの白馬村でギフチョウ、ヒメギフチョウの両種が撮影できるのだが今年はギフチョウだけしか撮ることができなかった
年を取ると「季節ごとの自然」にこだわりが生じて、なぜか「今年のヒメギフチョウ」を意識してしまうようだ

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ヒメギフチョウ
ギフチョウとヒメギフチョウはあまり外見に差がない(後翅外縁の斑紋が橙色か黄色か、前翅亜外縁の黄条が内側へずれるかずれないかが識別ポイント)
普通の人であれば同じように見えてしまう蝶でも、こちらは原点が蝶屋(昆虫少年)なので全く別の蝶なのである
そのヒメギフチョウに今年もマイフィールドで出会うことができた
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ミヤマセセリ
少年時代から馴染みの「春の雑木林の蝶」
最近は関東近郊の雑木林に出かけることがほとんどなくなってしまい今年初対面である
ミヤマセセリといえば翅を拡げて日光浴をするシーンを思い浮かべるが、今回はスミレの花で吸蜜していた
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オオルリ
ヒメギフチョウのフィールドで出会った野鳥はオオルリ
めったに撮れない正面からの写真だが残念ながら少しピントが甘くなってしまった
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ホテイラン
希少種の野生蘭なので場所はコメントしないがホテイランを見つけた
形状的にユニークなランだが色彩的にも素晴らしい
どうしたらこのように美しい自然を永く維持していけるだろうか(希少動植物の採集禁止、保有禁止の全国的な法制化は絶対必要だと思う)
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山荘の野鳥
ここからは群馬編
1時間圏内にいくつかフィールドがあるが湯の丸高原や野反湖などはまだ冬景色で近場の探索となる
まずは山荘から撮影できる野鳥から整理しておきたい

コガラ
ベランダのフィーダーにやって来る常連はコガラとゴジュウカラ
秋から冬にかけてはこの2種にシジュウカラとヤマガラが加わり大騒ぎだったが春になって数が少なくなった
コガラは人なれしていて2~3mの距離でも平気で寄って来るが、なぜか望遠レンズを向けると逃げてしまう
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ゴジュウカラ
キツツキ類のように木の幹にとまる鳥なので昆虫食がメインかと思っていたが、実はヒマワリの種が大好物で山荘のフィーダーの常連である
1枚目の写真は下尾筒の赤褐色が鮮明なのでオスのようだ
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ヤマガラ
フィーダーに集まるカラ類の中で最上位はヤマガラだ
鳥同士が争いをするわけではなく、先客がいる場合近くの枝で順番を待つのが暗黙のルールのようだが、なんとなく序列があるように見える
ヤマガラには他の鳥がいろいろと忖度してくれるような風格がある
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キビタキ
キビタキは昆虫食でフィーダーには寄り付かない
ただベランダの先にあるバードバスは大好きなようでオスもメスも水浴びに来てくれる
一時キビタキが見られなくなったような時期もあったが、ここのところ安定して山荘付近をテリトリーにしている個体がいるようだ
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フクロウ
ここ数年、夜になると山荘周辺でフクロウの鳴き声が聞こえていたが、今年は撮影に成功した
フクロウは小鳥よりもはるかに大きく存在感があるのだが、飛ぶときに音を立てず気配を消してフワッと現れるのが不思議である
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箱島の春

群馬県東吾妻町に箱島という地域があり、「箱島湧水」として知られる名水が湧き出す小さな渓谷がある
関越道渋川インターから草津・長野原に向かう途中にあるので年に1度くらい立ち寄るのだが、この時期この場所にウスバシロチョウが発生する
今年も山荘へ向かう途中立ち寄ってみた
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ウスバシロチョウ
タイミングはぴったりでウスバシロチョウは多数飛んでいた
東京近郊にも多い蝶で高尾山周辺でも見ることができる(中学時代は5月になると採集に行った)
最近ではあまり東京郊外へ出なくなったし、ウスバシロチョウも激減したと聞いている
この蝶も季節限定の蝶なのでギフチョウの後会いに行くのが恒例だがそれほど希少種ではない
アゲハチョウ科の蝶なのに外見がシロチョウなので紛らわしい(図鑑によってはウスバアゲハという名前を使っているが、蝶歴65年になる自分にはあくまでもウスバシロチョウである)
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ツマキチョウ
メスのツマキチョウがカキドオシで吸蜜していた
この蝶は最近数が増えたような気がする
ショカツサイやセイヨウカラシナなど繁殖力の強い帰化植物を食草とするせいだろうか
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コミスジ
普通種の蝶なので夏になるとあまり意識しなくなるが、春の初めは初対面の感動がある
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ヒロハコンロンソウ
名水の流れに近いところではアブラナ科のヒロハコンロンソウが目立った
大型だが清楚なイメージの花である
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キュウリグサ
道端にキュウリグサと思われる花を見つけた
花の直径が2ミリ程度の小さな花でマクロレンズで撮影するのが適切だと思うが持ち合わせがなく望遠レンズで撮影した
図鑑だけが頼りの独学なので間違っている可能性もあるがいろいろ推理していくのも楽しい
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ジュウニヒトエ
ジュウニヒトエは道路脇の崖になっている場所に咲いていた
昔、奥武蔵方面でよく見た記憶があるが、久しぶりの出会いである
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カキドオシ
同じシソ科の植物だがこの花はどこにでもあるような気がする
結構花が大きいので遠くからも目立つ植物だ
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ホウチャクソウ
この花はユリ科のホウチャクソウでいいと思う
図鑑には似たような植物としてワニグチソウというのがあり、相違点がいまいちわからない
どなたか植物の先生になっていただける方はいらっしゃらないだろうか
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クサノオウ
花が黄色く4弁なので一見アブラナ科かと思うがケシ科の植物である
群生するほどではないがまとまって咲く傾向があり、この時期には見かけることが多い

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バラギ湖の春
バラギ湖は山荘から30分で行けるマイフィールド
山荘からは標高差があるので季節が遅く5月2日に歩いた時は完全な冬景色だった
5月20日、そろそろズミの花が咲くころかと再訪してみたがあたりはまだ早春
今年は季節の進行が遅いようだ
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ズミ
5月下旬になると白いズミの花が湖面に映えて美しい、というのがイメージだったが今年はそうでもなかった
湖畔のズミはまだ蕾、その蕾が写真のように真っ赤でだいぶ印象が違った

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ヤマガラシ
全体的な湖畔のイメージカラーは黄色だった
アブラナ科のヤマガラシが花盛りなのである
このヤマガラシ、どうも繁殖力の強い外来種のハルザキヤマガラシのようで、バラギ湖周辺以外でも道路脇を黄色く染めている
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ムラサキケマン
ムラサキケマンは咲いていたがこの植物を食草とするウスバシロチョウは未発生だった
こちらは春が始まったばかりのようだ
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アカネスミレ
スミレの花は多かったがほとんどタチツボスミレだった
中に赤紫の濃いスミレを見つけ側弁を確認すると有毛だった
こちらはアカネスミレのようだ
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サクラソウ
バラギ湖の周辺には野生のサクラソウが多い
今年は時期が早かったようでわずか2~3株しか確認できなかった
1~2週間すればもっと増えると思う
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フデリンドウ
リンドウを見つけた
春に咲くリンドウにはハルリンドウとフデリンドウがありよく似ている
根元にロゼッタがないのでフデリンドウのようだ
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コムクドリ
野鳥に関するこの日の収穫はコムクドリ
桜の1種と思われる白い花にカップルらしい2羽のコムクドリが遊んでいた
花の蜜を吸っているというより花びらを食べているように見える
いかにも春の雰囲気が感じられて撮影しながら楽しい時間を過ごした
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by mustachio | 2017-05-24 17:00 | Comments(0)
2017年 05月 14日

2017GW・長野原の春

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今年のGWは4月29日から5月9日まで群馬県長野原町の築40年になる山荘で過ごした
厳密にいうと5月3日に東京で所用があったため1度自宅に戻ったのでべったり居続けたわけではないが、春から秋にかけては「半分田舎暮らし」の二重生活を楽しんでいる
山荘は行政上は長野原町のはずれにあり草津町と嬬恋村に隣接する地点にある 周囲は雑木林で、GW期間中は芽吹きと日々の若葉の成長を楽しむことができる環境だ
標高がちょうど1000mなので東京との温度差は6℃くらい、GWに桜の満開を迎える
北に草津白根、南に浅間山を望むことができるが写真のようにこの時期どちらも雪が残っている

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山荘生活の楽しみは何といっても「自然の中の暮らし」、リビングルームから座ったままバードウォッチングができるのでGWに室内から撮影した野鳥たちをご紹介したい

コガラ
山荘のベランダにフィーダーが置いてある フィーダーといってもヒマワリの種を入れたただの木鉢だ
集まって来る小鳥の中でこの時期頻度が高いのがコガラ
慣れていて人が近くにいても平気だが、なぜかカメラを向けると警戒する
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シジュウカラ
シジュウカラも常連だがこの鳥は東京の自宅でも見られるのでカメラを向けることが少ない
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ゴジュウカラ
シジュウカラとコガラは似ているが、ゴジュウカラはだいぶイメージが違う
ゴジュウカラのほうは木の幹で虫を獲っているのが自然体に思えるのだが、わが山荘ではゴジュウカラもフィーダーの常連だ
結構体が大きいのでコガラなどは遠慮している
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ヤマガラ
冬の間(というより3、4月)はヤマガラの数が多く、ベランダフィーダーの常連客なのだが今年のGWはヤマガラの訪問が少なかった
体力面ではゴジュウカラと同程度でシジュウカラやコガラよりは格上なのだがゴジュウカラと相性が良くないのだろうか
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キビタキ
キビタキはフィーダーのヒマワリの種は食べないが近くにおいてあるバードバス(水盤)で水浴びをしてくれる
今年のGWでは到着早々アクシデントがあった
オスのキビタキが山荘のガラス窓に衝突し落命したのだ(ご遺体の写真は撮ってあるがかわいそうなのでブログアップはしない 美しい若鳥だった)
キビタキはテリトリーが明確なので我が山荘常駐のキビタキが消えてしまったかと心配したが、どうも彼らは南国から到着したばかりのようで、アクシデントの後、別のオス(しかも2羽)が来ているのを確認した
メスもちゃんと来ていてバードバスで水浴びをしてくれたのでこれからの繁殖が期待できる
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メジロ
水盤にはメジロも遊びに来る
メジロ自体は東京の自宅でも普通に見られるので感動はないが、逆に山荘付近では我が家のバードバス以外の場所でメジロを見ることがない
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ヤブサメ
今年のGW山荘の鳥のハイライトはこのヤブサメ
鶯に近い小鳥ではっきりした白い眉班と黒い過眼線や短い尾が特徴である
分布域は広いのだが、常に藪の中に隠れてい表面に姿を見せないカメラマン泣かせの小鳥である
そのヤブサメが2羽もバードバスで水浴びをしてくれた
今回初めての来訪ではないので狂喜乱舞とまではいかなかったが、バーダーであるわが家内はかなり興奮していたようである
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エゾヨツメ
山荘に遊びに来てくれる動物は鳥だけではない
昆虫も来訪者だ
冬が明けたばかりなので蝶や甲虫の来訪はまだだが、昨年に引き続き今年もエゾヨツメが来てくれた
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コシアブラ
来訪者というわけではないが植物も常連さんが毎年わが山荘に姿を見せてくれる
うれしいのはこのコシアブラ
とにかくコシアブラの芽(若葉)は天婦羅にするとうまい
食感はタラの芽に近いが何とも言えない香りがあってランクがはるかに上である
今年も友人が止まりに来てこのコシアブラで酒を飲んだ
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アケボノスミレ
家の周りがすべて森(林)なので花の数は少ない
それでもこの時期に顔を見せてくれるスミレが3種ほどある
一番目立つのがこのアケボノスミレ
ここ数年必ずこの時期に見ることができる
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タチツボスミレ
数が多いのがこちらのスミレ
葉脈が赤いので普通のタチツボではなくアカフタチツボスミレだと思うが確証はない
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ニオイタチツボスミレ
こちらのスミレは紫色が濃い小さいスミレである
形状的には間違いなくニオイタチツボスミレなのだが鼻を近づけても匂いがしない
図鑑を調べてみると匂いがしない個体も多いようなのでとりあえずニオイタチツボスミレということにしてある
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山荘内の自然観察ではさすがに限界があるので滞在中は必ずマイフィールドを訪問する
今年のGWは近場のフィールドだけしか行けなかった

カタクリ
一つのフィールドはカタクリ自生地
昨年のGWには花期が終わっていてすでに実をつけていたりするカタクリがあったが今年はどうにか花を見ることができた
ここのカタクリは白馬のカタクリより色が薄く清楚なイメージである
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エイザンスミレ
昨年はこのフィールドでアケボノスミレを見たが今年出会ったのはエイザンスミレだ
葉の形がほかのスミレと明らかに違うのでエイザンスミレは一目でわかる
久しぶりの出会いだったのでフォーカスが葉のほうに行ってしまいお粗末な写真しか撮れなかった
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アズマイチゲ
アズマイチゲは新潟でも白馬でも十分撮影したのでちょっと食傷気味
それでもこのフィールドでは数が少なかったのでシャッターを切った
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ムラサキケマン
この花もこのフィールドの定番
ムラサキケマンを食草にするウスバシロチョウでも出てくればいいのだが残念ながらこの場所で見たことはない
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ヤマエンゴサク
同じケシ科キケマン属のヤマエンゴサク
カタクリと同じような時期に同じような場所で咲く花だが、今年は白馬村でこの花を見なかった
長野原で再会できてほっとしている
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ザゼンソウ
GW期間中に探索したもう一つのフィールドは嬬恋村のバラギ湖  山荘から30分の距離にあるが標高が500mほど高いので周辺は全くの冬景色だった
40年ほど前からマイフィールドにしている場所だが観光地化が進み、昔は一面に広がっていたザゼンソウも数えるほどしか見られなかった
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モズ
雪が解けたばかりという状況なので花も鳥も寂しい限り
写真が撮れたのがモズくらいである
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ヒレンジャク
そのバラギ湖で唯一の収穫がヒレンジャクとの出会い
湖畔の木に絡んだヤドリギで数羽が採餌していた
レンジャク類は秋ヶ瀬など東京周辺でも多数の群れを観察することがあるが今年は数が少なかったようで残念ながら出会いがなかった
北へ帰る途中の冬鳥を意外な場所で観察できたのが最大の成果である
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by mustachio | 2017-05-14 12:00 | Comments(0)
2017年 05月 12日

2017GW・白馬村の春

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ブログ(還暦からのネイチャーフォト)掲載も8年になるのでリピーターの方はご承知済みなのだが、毎年GWは群馬県の長野原にある山荘にこもることにしている
そして連休の1日を割いて山荘から長野県の白馬村を訪ねるのもルーティーン化してしまった
片道100キロだが高速を使わないので連休中でも2時間ちょっとの行程だ
もともとはギフチョウとヒメギフチョウの生態写真撮影がスタートだったが、最近では「春を感じ春を楽しむ」ために家内と二人で出かけている

年によって春の早い時と遅い時があり今年は春が遅めであった
春が遅い年は雪の白馬連峰と桜を楽しむことができる
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ご参考までに昨年、一昨年のブログへリンクを貼っておくこととしたい




フクジュソウ
毎年の行事なので行動がパターン化してしまっているが、白馬村へ入るとまず訪ねるのが姫川源流だ
そしてその年の春の進行具合を感じるのも姫川源流である
GW前半にフクジュソウが咲き終わっているかどうかが判断基準、今年は満開の少し手前くらいで春の進行が遅いことが一目でわかった
昨年より春が遅く一昨年と同じようなペースである
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アズマイチゲ
エフェメラルという形容詞(名詞)は「はかない」「短命な」という意味、スプリングエフェメラルというのは葉が茂る前の林下に早春に花を咲かせる植物のことを言う
前項のフクジュソウやカタクリなども典型的なスプリングエフェメラルなのだが群生する傾向が強く「はかない」というイメージがない
個人的にイメージするのはこのアズマイチゲでギフチョウの発生するシーズンに同じサイトで出会うことが多い
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キクザキイチゲ
白馬村ではアズマイチゲとキクザキイチゲの両方が見られる
アズマイチゲは基本的に純白の花だが、キクザキイチゲの花は白色、紫色、ピンクとヴァリエーションが豊富である
アズマイチゲのほうは2~3株程度のまとまりが多いが、キクザキイチゲは群生することが多い
識別のポイントは葉の形状と花柄の毛の有無(キクザキイチゲは有毛)だ
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カタクリ
昨年、一昨年のブログを見ていただくとお分かりのように「白馬のカタクリ」は定番で写真の数がやたら多い(したがって今年は控えめに1枚だけにとどめる)
個人的な印象だが白馬のカタクリはほかの場所のものよりピンクが濃いように思う
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タチツボスミレ
白いスミレを見つけた
花の白いスミレはマルバスミレ、ウスバスミレ、ヒメスミレサイシンなど種類が多いが、雌蕊(柱頭)の形状が異なる
どうも普通のタチツボスミレの白化種のような気がする
2枚目の紫のスミレはオオタチツボスミレかもしれない
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スミレサイシン
ギフチョウ、ヒメギフチョウのポイントには例年スミレサイシンが多く、咲いているのが当たり前と思っていたが今年は数株を見かけただけだった
日本海岸の多雪地帯に多い美しいスミレで数が減っていくのは寂しい
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アケボノスミレ
逆に例年スミレサイシンをよく見るフィールドでアケボノスミレを見つけた
花がピンク色で花の時期には葉が伸びておらず花だけが目立つスミレである
初対面のスミレというわけではないが、白馬村では初めての出会いでいささか感動を覚えた
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ニリンソウ
ニリンソウはアズマイチゲなどの仲間でキンポウゲ科、春の花としてはGW開花時期が少し遅れる傾向がある
姫川源流はニリンソウが多いフィールドで例年GWの時期には渓流沿いに群生しているのだが、草刈など手入れがあったせいかほとんど姿が見えなかった
春が遅れているため開花時期とタイミングがずれたこともあるようだ
この花は生命力・繁殖力が強いのでこれから花の季節を迎えるのだと思う
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ユリワサビ
ユリワサビもニリンソウと同様姫川源流の常連植物、今年は例年より数が少なく写真を撮るのに苦労してしまった
少しずつ環境が変化しているのだろうか
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ネコノメソウ
こちらも姫川源流の常連
といっても数が多い植物ではなく例年渓流沿いに数株見かける程度だ
そういう意味では今年も変わらずに姿を見せてくれた
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フッキソウ
フッキソウの花は見つけるのに苦労したが、こちらは開花期の問題
植物自体はたくさんあるのだが春が遅れていてGWに間に合わなかったというだけのようだ
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キバナノアマナ
この花は白馬村で初めて出会った
川の近くや田んぼの土手など肥沃で土壌が柔らかい土地に生える普通の植物ではあるが、関東近辺ではここ数年見たことがない
毎年通っている場所での新しい出会いは楽しい  来年も同じ場所で出会えるだろうか
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ミズバショウ
白馬村から小谷村へ向かう途中に落倉湿原というミズバショウの群生地がある
白馬村ツアーの締めで最後にそこへ寄るのがパターンなのだが、GWの時には盛りが過ぎていることも多く去年などはパスしてしまっている
2年ぶりにその落倉湿原を訪問してみたがミズバショウはちょっとピークが過ぎた程度であった
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ザゼンソウ
落倉湿原にはザゼンソウも見られるのだが今年は数が少なく良い被写体が見つからなかった
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ショウジョウバカマ
ショウジョウバカマは湿原の植物ではないが落倉には結構数が多い
この花は花期が早いので今年は出会いが少なかったが、ピンク色の美しいショウジョウバカマを見ることができた
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ミヤマキケマン
路傍に黄色い華鬘草が咲いていた
昨年までは単純にキケマンだと思い込んでいたが、今年甑島を訪問して認識を変えた
キケマンはどちらかというと海岸に近い山地の植物で花(筒状の部分)の先端上部に大きな茶色の斑紋がある
写真の植物は茶色の斑紋がないので正確にはミヤマキケマンのようだ
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フキ
フキは至る所に生えている
1枚目の横位置の写真は姫川源流で撮影したものだが流れの周辺には大きな雪の塊が見られる
花としての美しさはないがフキノトウはみそ汁の具や酒の肴としては結構うまい
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スギナ
ツクシと書きたいところだがツクシは植物名ではないのでスギナが正しい表記だと思う
40年ほど前勤務の関係で北九州や岡山に住んでいたころから、我々夫婦では春にツクシを摘んで食べる習慣ができてしまった
味覚的に特にうまいというわけではないが「野遊び」の一環としてツクシを酒の肴にする
東京に戻ってからも春になると埼玉あたりへツクシを摘みに行ったが、最近では長野・新潟方面まで行かないと摘めない
今年は新潟と白馬でツクシを摘み、2回酒の肴にして「今年の春」を味わった
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ゼンマイ
シダ植物は不得意分野なので正直言ってワラビ、ゼンマイ、コゴミなどの区別は定かではない
スーパーなどで買ってきて酒の肴にすることは全く抵抗ないのだが、ワラビやゼンマイを取りに山へ入ったことがないのだ
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ギフチョウ
GWの白馬村のメインターゲットはギフチョウとヒメギフチョウである
白馬村は日本でも数少ない両種の混棲地なのだ
この地域ではヒメギフのほうが若干発生が早いようだがほぼ同時期に見ることができる
毎年のことなので執着心が不足しているためか、今年はギフチョウの写真しか撮れなかった(現地でお目にかかった方の言によると早朝にはヒメギフが出ていたそうだ)
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オオルリ
全体的に見れば春は遅い感じだったが夏鳥はもう入っていた
オオルリも美しいさえずりを聞かせてくれた   これから繁殖の季節が始まる
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キビタキ
キビタキも確認することができた
ただ白馬村で見る野鳥は高い木の上のほうにいる場合が多く写真が「下から目線」になる
キビタキなどは腰の部分の黄色が鮮やかなのに下からだと腰の上部は写せない
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サンショウクイ
夏鳥はもう1種、ヒリリヒリリと鳴くサンショウクイだ
高い木の上で盛んに昆虫を捕食しているようだった
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ニホンカモシカ
白馬村の最後の写真は特別天然記念物のニホンカモシカになった
ギフチョウが飛ぶサイトになぜか迷い込んできて戸惑っている雰囲気だった
ギフチョウ撮影のカメラマンも望遠レンズでカモシカのアップを撮影していた
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by mustachio | 2017-05-12 15:00 | Comments(0)