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2011年 09月 21日

対馬探訪

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9月15、16、17日の三日間対馬に滞在した
主たる目的は内山峠でのアカハラダカ観察、2次目的は対馬固有種の蝶(ツシマウラボシシジミ)の写真撮影である
毎年9月中旬になると朝鮮半島からフィリッピン方面に渡るアカハラダカの群れが対馬の内山峠上空を通過する  そのためこの時期になるとたくさんのバードウォッチャーが対馬に集結する
バードウォッチャーの家内と対馬遠征を計画した時、鳥よりも蝶が優先の私がまず考えたのがその時期にツシマウラボシシジミがいるかどうかであった  いろいろ調べてみるとこちらのほうは10月初旬くらいまでは大丈夫らしい
家内の頭にはアカハラダカ、こちらの頭にはツシマウラボシシジミと、まさに同床異夢そのものだったが、終わってみればなんとかそれぞれの夢がかなった対馬の旅であった

アカハラダカ
アカハラダカを見るために三日とも対馬南部にある内山峠に通った
対馬は全体的には山ばかりだが、標高はせいぜい600メートル程度
韓国の釜山を発ったアカハラダカの群れはほとんど午前中にこの峠を通過して長崎の佐世保方面へ向かう
1日目は到着が昼過ぎだったため見ることはできなかったが、2日目の朝は晴天に恵まれ上空に多数のアカハラダカを観察することができた(3日目は霧で群れが確認できなかった)
最初の写真のように群れは上昇気流によってはるか上空を通過して行く
群れを撮るのは簡単だが、完全にオートフォーカスの超望遠レンズでないと個体の写真は難しい(飛翔速度が速く、高度も一定でないのでマニュアルフォーカス/置きピンの撮影ができない)
最後の写真がなんとかアップに耐える程度だが、残念ながら成鳥ではなく幼鳥だ
野鳥の会の方のカウントでは、当日(9/16)の確認個体数は約2600羽だそうである
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ツシマウラボシシジミ
この蝶は対馬でしか見られない固有種である
生息地は対馬の北部で南部にはいない
対馬は沖縄本島よりも広い大きな島で山ばかりの島である  北端の鰐浦から見ると島の中心地厳原まで100キロ弱あり、韓国の釜山のほうがはるかに近い(写真の地図参照)
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出発前にツシマウラボシのポイントは十分下調べをした
棲息地は渓流沿いの林道で、杉林があり下草に食草になるヌスビトハギが多いことが条件のようだ
幸いポイントが載っているガイドブックが3冊もあり準備は万全だった
予想外だったのはポイントへの移動距離、山道の一般道をレンタカーで90キロも走るとそれだけで片道2時間かかる
朝、内山峠をチェックしてから北部へ走り、いくつもの林道を探索する毎日となった
候補地の林道は10ケ所程度あったが、第1日目は比較的近い2~3ヶ所を探索し、空振り
2日目は天気がよく、アカハラダカも堪能できたので、午後は北部のポイント(林道)をくまなく歩き回った
ところがどの林道に行っても姿が見えない
もともと小さなシジミチョウで見つけにくいのだが、路傍や杉林の中をチラチラ飛んでいるはずなのに全く気配がない
しかも北端に近い地域の林道に食草のヌスビトハギが全く見当たらないのだ
(3日目に内山峠で地元のバードウォッチャーに聞いてみると鹿による食害ではないかとのご意見だった)
2日目も成果がなく半ばあきらめの状態だったが、3日目は内山峠が霧だったので再々度北部の林道探索に挑戦した
もともとツシマウラボシの棲息地は島の北部なのだが、2日間の経験から北に行くほどヌスビトハギが見当たらないとわかったので3日目は少しでもヌスビトハギが残っている南寄りの地域(豊玉町)を中心に林道を歩いた
劇的な出会いがあったのは3日目の昼過ぎである
杉林に近い林道の道路わきにヤマトシジミ(メス)のようなシジミチョウを見つけた
ヤマトシジミよりは動きが素早く、チラチラと白黒の点滅の中にブルーの輝きが感じられる
運良く草の上に止まってくれたので眼を凝らして見ると白地に大きな黒点が確認できた
まず400ミリで遠くから慎重にシャッターを押し、続いて100ミリマクロでも撮影した
次に別の角度からの撮影を狙ったが、残念ながらシャッターを押す前に飛び立ってしまい杉林の奥へ消えてしまった
月並みな写真しか撮れなかったが、ピントはバッチリでとにかく目的を達成することはできた
希少種であることは間違いないのだが、3日間探し回ってやっとワンチャンス
たまたま発生時期(4化から5化の端境期?)の問題があったのかもしれないが、鹿による食害が事実だとするとツシマウラボシシジミはたいへんな危機に瀕していることになる
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ウラナミジャノメ
蝶についてのメインイベントはもちろんツシマウラボシだったが、実はもう一つ対馬訪問の目的があった
ウラナミジャノメである
この蝶は本州にもいるのだが西日本限定で関東では見ることができない
2回ほど(内1回はシーズン外れだったが)愛知県新城市のポイントへ遠征し空振りに終わっている
対馬へ来れば確実に出会えるとわかっていたのでその後は遠征を控えていた(東名の高速代負担も大きいので)
本州ではウラナミジャノメがいる場所には類似種で普通種のヒメウラナミジャノメが混棲していてややこしい
その点、対馬にはヒメウラナミジャノメがいないのでゆっくり撮影を楽しむことができた
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ヒメジャノメ
ジャノメ蝶の仲間ではヒメジャノメがいた
ある採集ガイドブックには対馬のものはリュウキュウヒメジャノメと記されていたが、「日本産蝶類標準図鑑」によると対馬にいるのはリュウキュウではなく、普通のヒメジャノメのようである
この両種は識別が難しく、翅表の写真がないと判別できないのではないかと思う
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以下は日本国内に広く分布する蝶ばかりであるが、ツシマウラボシを3日間も捜し歩いたので結構いろいろな蝶の写真を撮ることができた
ムラサキシジミ
この蝶はツシマウラボシがいるような薄暗い林道に出現する
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ウラギンシジミ
翅の裏が白いので遠目にはツシマウラボシかと思うことが何回かあった
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キタキチョウ
対馬にはオレンジ色のようなキタキチョウがいると聞いたことがあるが、見たものはすべて普通の黄色だった
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コミスジ
この蝶も林道に多かった  ただ対馬のコミスジは非常に小さく、最初のうちは別種のような感じだった
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スミナガシ
スミナガシはちょっと意外な出会いだった 少し翅が傷んでいたが元気に飛んでいた
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キマダラセセリ
キマダラセセリも超小型でびっくりした
図鑑によれば夏型は春型より目立って小型とのことだが、過去に本州で見た蝶はすべて春型だったのだろうか
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イチモンジセセリ
この蝶はどこにでもいる
何か珍しいセセリチョウを期待したのだがこの蝶ばかりだった
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クロアゲハ
最近東京近郊でクロアゲハに出会う機会が減ったように思う
南方系の蝶なのだろうか
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モンキアゲハ
朝鮮に近いので対馬は寒いかなとも思っていたが、モンキアゲハは多かった
やはり九州なのだ
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ナガサキアゲハ
こちらはご当地のアゲハ  意外に思うかもしれないが対馬は長崎県である
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ミヤマカラスアゲハ
対馬にはカラスアゲハとミヤマカラスアゲハの両種が棲息していて識別が難しい
一般的にミヤマカラスアゲハは後翅裏面に明瞭な白帯があり、カラスアゲハと識別しやすいのだが、九州など南に来るに従ってこの白帯が退化し消滅するものも多いという
前翅の模様等別の面からミヤマカラスアゲハと同定したが、間違っているかもしれない
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by mustachio | 2011-09-21 17:42 | Comments(0)
2011年 09月 14日

9月の富士山麓

9月の富士山麓
9月7日
カナダ・アメリカから帰国して1週間にもならず、写真の整理も途中だったが、天気が良かったので本栖湖・朝霧高原方面へ出かけた
一つは、カナダ・アメリカ旅行で全く蝶がおらずいくらかフラストレーションがたまっていたこと、もう一つは懸案のヤマキチョウ撮影がまだ間に合うはずと判断したことなど、理由はどうでもいいがただ蝶の姿を見たくて出かけた次第である
結果はオーライでとにかくヤマキチョウの写真をゲットすることができた
自分のホームページ「還暦からの蝶200種」に220種を超える日本の蝶のページを設けているが、ヤマキチョウのページに載っている写真がちょっと問題があった
つまりその写真がスジボソヤマキチョウではないかとのご指摘が複数の方からあり、早くヤマキチョウらしい写真と差し替えなければいけないと思っていたところである
ここ1~2年ヤマキチョウを注意して探しているのだがチャンスがなく、焦りを感じていたところだったのでやっと安心することができた(シーズン中は忙しくてホームページをリメークする余裕がないので差し替えは10月以降になる可能性が高いが)

ヤマキチョウ
スジボソヤマキチョウとヤマキチョウは良く似ている
飛翔中では確認することが困難で止まっている状態でなければ識別できない
最大の識別ポイントは前翅先端の尖り具合と翅の縁の色彩である
先端の尖りが小さく鋭くて、翅の縁の桃色が明瞭であればヤマキチョウと認定できる
今回はシャッターチャンスが少なくすべて左向きの写真になってしまったが、いかにもヤマキチョウらしい個体に巡り合えたので満足している
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アサマイチモンジ
ヤマキチョウとスジボソヤマキチョウも兄弟のようによく似ているが、イチモンジチョウとアサマイチモンジも同じように類似している
イチモンジチョウは普通種、アサマイチモンジはどちらかといえば希少種だが、富士山麓(朝霧高原)では両種が混生するので興味深い
こちらも飛翔中識別は困難で、止まってくれないと判定ができない
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イチモンジチョウ
「間違い探しの問題です」
上のアサマイチモンジと下のイチモンジチョウでどの部分が違っているかわかりますか?
蝶の知識がある方は別にして結構難しい問題だと思う
答えは前翅上部の独立白斑の有無と前翅白斑列上から4個目の白斑の大きさである
よく写真を見てご検討ください
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オオウラギンスジヒョウモン
もう一つ類似種のケース
ちなみに今アップしている写真は過去の古い写真ではなく、すべて当日撮影のものばかりである
写真のオオウラギンスジヒョウモンは関東では希少種で意図的に探しに行ってもめったにはお目にかかれない
次のウラギンスジヒョウモンと両種の撮影ができたということは全くの偶然である
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ウラギンスジヒョウモン
こちらはどちらかというと普通種  後翅の裏面に銀の筋(白帯)があるのでウラギンスジという
この2種は裏面に共通点があるものの雰囲気はあまり似ていない
ウラギンスジヒョウモンのほうは小型で翅が丸っこく、オレンジも鮮やかなように見える
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ミドリヒョウモン
ヒョウモンチョウは上記2種のほかにミドリヒョウモンがいた
今年はどこへ行ってもミドリヒョウモンがいる感じだったが、そろそろ翅が傷んできていてシーズンの終末を感じる
ちなみにミドリヒョウモンのそっくりさんはメスグロヒョウモン(どちらもオス同士の比較)だと思うが、この日は出会いがなかった
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キタテハ
キタテハは夏型から秋型へ変身してスマートになっていた
夏のキタテハは翅の周りのギザギザが少なく翅の面積が広いので全体的に大きく見える
秋型になるとギザギザの切り込みが鋭くなって痩せた感じなる
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クジャクチョウ
クジャクチョウのほうは夏型も秋型もなく体型は変わらない
どちらかというと新鮮な個体で、キタテハと同じように越冬して来年の春まで生き延びていくはずである
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ジャノメチョウ
こちらは幼虫越冬なので、成虫はもう先がない
だいぶくたびれた感じの個体だが、元気に吸密していた(ちょっと身につまされるが、歳をとっても食欲だけは十分あるようだ)
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ヒメウラナミジャノメ
たくさんいたヒメウラナミジャノメも数が減りつつある
余談だが、関東には棲息しないウラナミジャノメの撮影のチャンスが年内に残っている
五つ星のヒメウラナミジャノメではなく、三つ星のウラナミジャノメの写真を早くものにしたい
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ルリシジミ
何の変哲もないルリシジミだが、蝶の季節の終わりに近づくと愛おしくなる
歳のせいでなければいいが
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イチモンジセセリ
富士山麓方面はセセリチョウの種類が多いところだが、みんないなくなってしまってイチモンジセセリだけが元気に飛び回っていた
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ミヤマカラスアゲハ
蝶の写真の最後はミヤマカラスアゲハ
くたびれた個体は鑑賞には適さないが、季節感の具体化表現とご理解いただきたい
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秋の野草
口直しに花の写真を四枚
ゲンノショウコ、ツリフネソウ、テンニンソウ、マツムシソウである
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by mustachio | 2011-09-14 14:41 | Comments(2)
2011年 09月 13日

レーニエ山国立公園の花

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日本へ向けてシアトルを発つ前日、家族6人でレーニエ山国立公園を歩いた
レーニエ山は米国ワシントン州中西部にある活火山で周囲は広大な国立公園になっている
標高1600mにあるビジターセンターまで車で行けるが、シアトルからの道のりは結構長い
もともと太平洋からの湿った空気の影響で降雨量の多い地域のようだが、当日もあいにくの霧
景観こそ望めなかったが、多くの亜高山植物に出会うことができた
ビジターセンターは設備がしっかりしていてまともな食事もできる 公園内のガイド資料なども無償で提供してくれて、周囲にある植物の説明パンフレットまでもらってしまった
英名ではあるが、かなりの植物名が判明しているので、今回は花の写真を英名で整理することができた

American Bistort
日本でいえばイブキトラノオ 見た目も変わらない
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Arrowleaf Groundsel
Groundselはサワギクのこと ロッキーと同じようにキク科の黄色い花がたくさん咲いていた
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Avalanche Lily
Avalancheは雪崩 パンフレットによればGlacier(氷河)Lilyというのもある
要は雪解けのころ雪渓の近くなどに咲くユリ科の花で、色は白いがカタクリに似たイメージである
トレイルルートのあちこちに咲いていて感動的だった
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Beargrass
アスパラガスのようにまっすぐに伸びた茎の先端に穂のような白い花が咲いている
印象的な植物だ
Beargrassは日本語でイトランだというがイトランという植物を知らない
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Broadleaf Lupine
要するに自然のルピナスだ
中米や南米にもルピナスの原種に当たる植物が多い
日本でも栽培種のルピナスが野生化してしまった地域が多いが、不自然さは否定できない
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Buttercup
キンポウゲの仲間は種類が多いので種名は正確ではないが、キンポウゲ科の植物であることは間違いない
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Cascade Huckleberry
ハックルベリーはツツジ科のコケモモに近い植物の総称
ブルーベリーより種が多いらしい
我々の世代だとマーク・トウェインのハックルべリーフィンしか連想できないが
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Coiled-beak Lousewort
Lousewortはシオガマギク
Coiled-beakは「螺旋状の嘴」だと思うが螺旋部分はよくわからない
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Cusick's Speedwell
日本でいえばミヤマクワガタ
花びらから突き出した白い蕊(しべ)は日本と同じようにインパクトがある
Speedwellを辞書で調べてみたらちゃんとクワガタソウと載っていた
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Fanleaf Cinquefoil
Cinquefoilはキジムシロ Cinqueは数字の5だと思うので5弁の花びらの意味だろうか
黄色い花だがキンポウゲではなくバラ科のようだ
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Harebell
ロッキーでも出会った「野兎の鈴」
正確には同じ種類かどうか自信がないがパンフレットにはキキョウ科の花は1種しか記載されていない
ツリガネニンジンの仲間はみんなHarebellなのかもしれない
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Jeffrey Shooting Star
ヒヨドリジョウゴの花を想起させる反りかえった花びら
よく見るとたいへん美しい花だ
辞書によればカタクリモドキとあるが、カタクリモドキなど聞いたことがない
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Lewis Monkeyflower
Monkeyflowerはミゾホオズキのことらしい
確かに葉の形など全体の形状はミゾホオズキによく似ている
ご存じのようにミゾホオズキは花が黄色いため印象は全く別種で、日米の違いを感じる
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Pearly-Everlasting
永久花(everlasting)とはドライフラワーの総称らしい
確かにハハコグサはドライフラワー向きの花だ
現物の印象は日本のヤマハハコそのものだった
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Pink Mountain Heather
まさにエゾノツガザクラ パンフレットによればイワヒゲによく似たWhite Heatherもあるらしい
辞書によればheatherはヒースと同義語のようだが、スコットランドの名門ゴルフ場に生える雑草(ヒース)と同じものなのだろうか?
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Rosy Spirea
spireaはシモツケのこと
草本のシモツケソウではなく、木本のシモツケのほうだ
葉の形は日本のシモツケと少し違うような気がする
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Scarlet Paintbrush
読んで字の通りなので英語名はわかりやすい
アメリカではゴマノハグサ科カステラソウ属の植物を指すようだがカステラソウ自体がわからない
色彩的に非常に鮮やかでよく目立つ花(植物)だった
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Sitka Valerian
日本のカノコソウをご存じだろうか
九州に多いようだが自分で確認して見た記憶がない(鹿の子絞りを連想させる薄いピンク色の花のようだ)
Sitkaはアラスカの地名でこの花の和名はアラスカカノコソウとでもいうらしい
ロッキーでも見かけたが雄蕊が突き出していて特徴的だ 写真の花はその雄蕊に露を貯めている
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Subalpine Daisy
見た目の通りデイジー
アメリカでもカナダでも白い菊を見ることがなく、菊は黄色か紫のいずれかであった
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Thistle
日本のアザミでいえばオニアザミだろうか
データ不足でコメントのしようがない
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Yarrow
Yarrowはノコギリソウ
カナダでもアメリカでもまとまった白い花はノコギリソウだった
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by mustachio | 2011-09-13 10:33 | Comments(0)
2011年 09月 11日

カナディアンロッキー(植物編)

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カナディアンロッキーの山々は最高峰のロブソン山で3954メートル
山頂部が森林限界を超えていることが多い
植物相としてはほとんどが針葉樹で松、杉、樅などが主体になる(カナダ名物のメープルはほとんど見かけない)
訪問した時期が必ずしも植物のベストシーズンではなかったこともあって、高山植物が咲き乱れるお花畑の印象は全くなかった
砂礫の山を登ったり、林道を歩いたりして写真に撮った花をご紹介したいのだが、何分北アメリカを対象とする植物図鑑の持ち合わせがない
まあ日本との共通種のような植物も多いので、雑駁な説明となるがご容赦願いたい

キク科の花
全般的に一番目につくのがキク科の花だ
キクイモのような黄色い花、ヨメナのような紫の花がいたるところに咲いていた4番目の菊はウィスラー山の砂礫地(ライチョウがいたところ)で撮影したので完全な高山植物だと思う
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アザミはノアザミに近いもの、トウヒレンに近いもののほかに白いアザミがあった
日本で白いアザミは見たことがない
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ノコギリソウもキク科なのでここに載せる 花の群落の中で白いものがあるとたいていノコギリソウでハハコグサの類はあまり見かけなかった
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キキョウ科リンドウ科
キキョウ科の花としてはソバナとツリガネニンジンの中間くらいの花が見られた
英語でHarebell(野兎の鈴)というらしい
リンドウの仲間は大型のフデリンドウみたいな花があった
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高原の花
カナダのイメージが強い高原の花はまずヤナギラン  日本のものと微妙に違うような気がする
同じような色合いでフウロソウの仲間やモス・キャンピオン(芝桜のような花)がある
黄色い花はバターカップ(キンポウゲ)と種名不詳のバラ科(らしい)の花
チングルマやタカネマンテマに似た花もあるが、日本の花との関連は分からない
赤い派手な色の花はスカーレットペイントブラシ
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マメ科の花
マメ科の花ではクサフジに似た紫色の花が多かったが、レブンソウに似た花やイワオウギに似た白い花もあった
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林道に咲く白い小さな花
ルイーズ湖からアグネス湖に登る林道でたくさんの白い花に出会った
オウレン、ウメバチソウ、ゴゼンタチバナ、リンネソウ、イチヤクソウなど日本の花とよく似ている
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このSitkaVaralianという花は日本に近似種がないように思う
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こちらは特徴がある花なのに名前がわからない 普通下向きに咲いているようだが2枚目は花のアップだ
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Pasqueflower Seedhead 花ではなくチングルマの穂(種)のようなものだと思う
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トリカブトなど
トリカブトは2種
2枚目のほうは休憩所近くの囲いの中にあったので園芸種かもしれない
最後のきれいな花はミステリー モレイン湖の管理センター近くに保護されていたもので、完全に野生の花かどうかもわからないし、もちろん種名も不詳である
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by mustachio | 2011-09-11 16:13 | Comments(0)
2011年 09月 10日

カナディアンロッキー(動物編)

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カナデイアンロッキーは野生動物の宝庫  ネイチャーフォトグラファー(自称)の私にとって出発前の期待は大きかった
グリズリーやブラックベアーなどの危険動物は無理としても、エルクやムース、それがだめでもせめてビッグホーンやマウンテンゴートなどの大型動物を自然を背景として撮りたかった
一方で、今回の旅行はあくまでも家族旅行、家族サービス第一という自覚もあって、撮影機材は中望遠ズーム(70~200)と広角ズーム(16~35)の2本だけに絞っていた
さてその成果であるが、大型動物との出会いはゼロ  車の中からメスの鹿を確認した程度でシャッターチャンスが全くなかった
白頭鷲は鉄道旅行中にかなり間近で確認ができたが、写真は無理だった
最大の期待外れは「蝶」  8月の高原なら相当多くの蝶に出会えるものと確信していたが、10日間の旅行でモンシロチョウ、モンキチョウらしい蝶が飛んでいるのを数回見かけた程度で、花がたくさんあるのに吸密中など近くで蝶を見ることは全くなかった
観光旅行なのでもともと無理な話なのかもしれないが、日本では観光地でもいろいろな蝶に出会える
景観の美しさでは屈指のロッキーだが、自然との出会い(生物相の濃密さ)という点では「いまいち」というのが実感だ

バンクーバーの鳥
ロッキーに入る前にバンクーバーのスタンレー公園で探鳥をした
夏場だったが日本では珍しい鳥(動物)たちに出会うことができた

アライグマ
日本でも野生化したアライグマが見られるので特に珍しいわけではないが、旅行の冒頭だったためこれからの出会いを期待させるものだった
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カナダガン
カナディアングースはカナダを代表する鳥
公園の中を歩いたり海に浮かんだりしていた
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ワシカモメ
ワシカモメは日本でも出会っている
ただ日本に来るのは冬羽で夏羽(繁殖羽)のワシカモメは日本では見られないと家内が解説してくれた
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アメリカガラス
日本と同じようにカナダにもカラスは多い  それも何種類か見られるようだ
何となく外人の顔をしている
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ミミヒメウ
これは家内の同定
さすがに彼女は北アメリカの鳥の図鑑を携行して行った
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オオアオサギ
日本に多いアオサギとは別種のオオアオサギだそうだ(首の部分の色彩が違うらしい)
個人的には鳥の種類よりも写真の鳥のポーズが気に入っている
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カワアイサ
こちらは日本と共通種
基本的には冬鳥で北海道では繁殖もしている
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ヒメハマシギ
日本には稀な旅鳥として飛来することがあるようで図鑑には載っている
スタンレー公園の海岸で群れをなして飛び回っていた
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アメリカオシ
要するにアメリカのオシドリ
日本のオシドリとは全く印象が違う(日本人形とバービー人形ぐらいの違いはある)
写真のオシドリは換羽の時期でオスはもっと美しくなる
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チャガシラヒメドリ
ヒメドリの仲間は日本にはいないのでなじみがない
このチャガシラヒメドリにはロッキーの街でも何度か出会った  可愛い小鳥だった
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ホシムクドリ
公園にたくさんいるムクドリ
この鳥は市街地にもいて人間の食べこぼしをあさったりしている
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ロッキーの鳥・動物
ロッキーに蝶がいないことは冒頭に触れたが、鳥も少ない
よく見かけたのがハイイロホシガラス、街中ではスズメ、カラスにカササギが目立った程度だった
こちらは200ミリレンズなので遠い鳥は諦めたが、家内はアメリカヤマセミやコスズガモの写真をものにしていた
シマリス
シマリスはいたるところで見かけた 人に慣れていて近くまで出てくるので広角レンズでも十分撮影可能だ
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ピカ(アメリカナキウサギ)
ジャスパーのウィスラーズ山で出会った 北海道にいる日本のナキウサギによく似ている
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オジロライチョウ
ライチョウに出会えたのはうれしかった
これもウィスラーズ山の砂礫地で、しばらく孫のお守も忘れて撮影に没頭した
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カササギ
日本のカササギと全く同一種のカササギのようだ
バンフの街中で見かけた
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イエスズメ
日本のスズメとは種が異なる ヨーロッパのハウススパロウがアメリカに移入されたようだ
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ハイイロホシガラス
ホシガラスといえば、日本の高山の針葉樹の上にいる姿を思い浮かべるが、こちらのホシガラスは人のすぐ近くまで来て遊んでいた
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カナダカケス
最後の3枚(カケス)はシアトル郊外のレニエ山国立公園で撮影したもの
1枚目は幼鳥なので判定が難しいが2枚ともカナダカケスで間違いないようだ
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ステラーズカケス
日本のカケスやオナガと同じような行動をとる
顔が黒くて人相が悪いが、よく見ると羽根がブルーに光って美しい
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by mustachio | 2011-09-10 17:53 | Comments(0)
2011年 09月 08日

カナディアンロッキー(総合編)

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2011年8月下旬、10日間かけてカナディアンロッキーの旅をした
撮影旅行ではなく、家族旅行  長男家族とわれわれ夫婦、総勢6人のプライベートツアーである
きっかけは長男夫婦からのお誘い  長男が勤続20周年記念の長期休暇を取るので「同行しませんか」との申し出があった

われわれ夫婦のアウトドア好き・自然好きは十分理解されているので、それに合わせて長男家族のほうで旅の手配をしてくれたため、すべてお任せの大名旅行となった
とはいうものの6歳と3歳の孫が一緒の旅で、ある意味では孫のお世話係の役目もあり、ジイジとバーバはネイチャーフォト三昧というわけにはいかなかったが、家族水入らずの楽しい旅であった

カナダ(ロッキー)の自然については追って触れることとし、とりあえず旅の全体像(行程)を風景写真とともにご説明したい

バンクーバー
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カナダ入国はバンクーバーから
カナダ西部の大都会で2010年冬季オリンピック開催地である
滞在2日 郊外のスタンレー公園やカピラノ吊り橋など都会と自然が隣接している
本来、冬鳥の探鳥地として有名であるが、夏のせいで鳥はそれほど多くはなかった

VIA鉄道カナディアン号の旅
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バンクーバーからジャスパーへは鉄道の旅
距離は900キロ足らずでそれほどでもないが、約1日かけてゆっくり車窓風景を楽しむことができる
寝台車の客は展望車やラウンジへの出入り自由で、寝るとき以外は食堂車・展望車に入り浸りになる
写真の車窓から見えるのはロッキー最高峰のロブソン山

ジャスパー
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カナディアンロッキーにある最大の国立公園がジャスパー国立公園 その中心都市がジャスパーである
近郊のウイスラーズ山からロブソン山はじめロッキーの山々を見渡すことができる

93号ハイウェイドライブ
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ジャスパーからレイクルイーズへロッキー山脈に沿って南東方向へハイウエイの旅が始まる
ワゴンタイプのレンタカー(トヨタ車)は家族旅行に最適な交通手段だ
途中アサバスカの滝などを見ながらメインの観光ポイント「コロンビア大氷原」へ向かう
駐車場からバスと雪上車を乗り継いで氷河の上に立つ 氷河期から解けずに残っている氷に触れると自然の偉大さを肌で感じることができる

レイクルイーズ
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バンフ国立公園の中心となるポイントがレイクルイーズ 面積は別として日本でいうと蓼科くらいの規模だろうか
モレイン湖やルイーズ湖など風光明媚なポイントが多くここに2泊してトレッキングを楽しむ
とはいうものの6歳と3歳の子供連れでは限度があり、ルイーズ湖からアグネス湖まで往復4時間のトレイルが精いっぱいだった

バンフ
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バンフまで来るとカナディアンロッキーの旅は終点に近くなる
この街は周囲をロッキーの山々に囲まれ、街の中心にはボウ川が流れて絵葉書のように美しい
ここでは昔の映画「帰らざる河」のロケ地(ボウ川)でラフティングを楽しんだり、レストランでアルバータ牛のステーキを楽しんだりした

カルガリー経由シアトルへ
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旅の最後はアメリカ合衆国のシアトル
バンフからカルガリーへレンタカーで移動し、空路シアトルへ入る
長男夫婦の友人がシアトル在住ということもあって半分お付き合いだったが、セイフコフィールドのマリナーズのゲームも楽しむいことができた(5対3でマリナーズ勝ち、イチロー2安打)

by mustachio | 2011-09-08 16:33 | Comments(0)