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2011年 10月 05日

秋の栃木(10月の蝶3点セット)

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10月に入ってそろそろ蝶のシーズンの終末を意識する頃になった
3日は晴天 「小畦川日記」のダンダラさんご夫妻と現地集合で栃木県のポイントを探訪した

目的は3点セット シルビアシジミ、ミヤマシジミ、ツマグロキチョウの撮影である
個人的な事情をいうと、シルビアシジミの手持ち写真がないので3点の中ではこれが最重点課題だった
南西諸島で撮影したシルビアシジミ(当時)の写真なら多数あるが、数年前に「種」が独立して、こちらはヒメシルビアシジミになってしまったようだ
つまり本州産のシルビアシジミの写真を撮りたくてダンダラさんにご案内いただいた次第である

我々夫婦とダンダラさんご夫妻、現地でお会いした0tt0-Nさんと5人でシルビアシジミを探し回った結果、無事撮影することができた
タイトルに使った写真はシルビアシジミが食草のミヤコグサから飛び立った瞬間である
翅表の写真だけでは近似種のヤマトシジミとの区別が難しいが、同行の皆さんが識別された個体なので鑑定書付きの「シルビアシジミの写真」として使用することができる

ダンダラさんすっかりお世話になりました ありがとうございました

シルビアシジミ
飛んでいる状態でのシルビアシジミとヤマトシジミの区分は難しい
ヤマトのほうが色彩的に明るいという印象だが、認定するためには後翅裏面の黒点の形状を確かめなければならない
他に食草に産卵中のシーンなどは状況証拠にはなる
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ミヤマシジミ
3点セットの2点目はミヤマシジミだ
形状的な類似種としてヒメシジミやアサマシジミがいるが、食草のコマツナギに絡んでいればまず間違いなくミヤマシジミである
名前が「深山シジミ」なので山の蝶と誤解されるが、平地の河原などにも結構多い蝶である
写真の個体(オス)は羽化したてのように新鮮だったが、前翅先端に少し傷(異常)が見受けられた
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ツマグロキチョウ
3点目はツマグロキチョウ
50年以上前は東京の市街地でも見られたが、最近では希少種になってしまった
当日、見つけたのはかなり白っぽい個体で、見慣れている茶色がかった翅裏とはだいぶ印象が違った
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ウラナミシジミ
シルビアシジミのフィールドのミヤコグサにウラナミシジミが来ていた
関東地方では秋になると数が増える季節の蝶だが大豆の畑が減ったせいか、最近はほとんど見かけなくなってしまった
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ツバメシジミ
ヤマトシジミやシルビアシジミに似たシジミチョウ
こちらは尾状突起を持ち、後翅裏面にオレンジの紋があるので止まってくれれば瞬時に識別できるが、飛んでいるとわからない
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ヤマトシジミ
日本で最もポピュラーな蝶だと思うが北海道にはいない
シルビアシジミを探す時に紛らわしいのがこのヤマトシジミで、棲み分けはなく、ヤマトシジミの群れの中にシルビアが紛れ込んでいる
裏面の模様は明らかに異なるので写真で比較していただきたい
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ベニシジミ
フィールドにはベニシジミも多かったがこちらは全く印象が違う
彼らが元気なのはもう1カ月くらいまでだろうか
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アサマイチモンジ
ミヤマシジミの場所にアサマイチモンジがいた
イチモンジチョウではなくアサマイチモンジのほうだ
今年は比較的珍しいアサマイチモンジとの出会いが多い
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ヒメアカタテハ
6月ごろから発生しているのでけして秋の蝶ではないが、印象としては「秋の蝶」そのものだ
河原のアカツメクサに群がっていた
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メスグロヒョウモン
夏の蝶の代表種のような豹紋蝶が2種生き残っていた
その1種はメスグロヒョウモン
生存しているのはメスばかりで皆さん喪服(黒い衣装)を付けていたが、数も多く、元気に遊び回っていた
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ミドリヒョウモン
もう一つの生き残り豹紋はミドリヒョウモン
こちらも元気なのはメスで、木の幹に産卵中だった
ミドリヒョウモンは直接食草(スミレ)に産卵せず、樹皮や人工構築物などに産卵するらしい
孵化した幼虫は可哀そうに独力で食草を探しに行くという
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イチモンジセセリ
秋の蝶の代表格イチモンジセセリも数が減って、翅の痛んだ個体ばかりになった
秋の日差しの中で元気に吸密する姿に一抹の寂しさを感じるのは自分の歳のせいだろうか
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オオチャバネセセリ
最後の蝶はオオチャバネセセリ
イチモンジセセリによく似ているが白点のレイアウトが微妙に違うし、一回り大きい
こちらはうっかり見過ごしたが、同行のダンダラさんはオオチャバネであることをちゃんと見つけられた
(一緒に写っている大きな蝶はメリーウィドウのメスグロヒョウモンだ)
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by mustachio | 2011-10-05 15:40 | Comments(4)