還暦からのネイチャーフォト

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2011年 11月 29日

2009年オーストリア旅行記(蝶編)

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オーストリアの蝶

リタイア後の海外バードウォッチングツアーも10回を超えたように思う
すべて鳥見が目的の団体旅行でで家内同伴、というかこちらが同伴される格好になる
ツアーの中では一人異端者になり、蝶が出てくれば鳥をそっちのけにして蝶の写真を撮る

主体性のない話でお恥ずかしいが、海外の蝶に関する情報は全くなく、鳥のサイトに蝶が出れば撮るという「行き当たりばったり」方式を貫いている

蝶の棲息条件等については、若干の勘があるのでそれでも結構いい写真が撮れる
今回のオーストリアでも20種近くの蝶を確認することができた

問題は帰国後の種類同定だ
行く先々の蝶の図鑑などまずないし、あったとしても2度行くかどうかわからないような場所の図鑑に出費する気はしない
「世界蝶図鑑500種」という本だけはあるが15000種もいる蝶の3パーセントしかカバーしていないのであまり役には立たない
ただ、ヨーロッパの蝶は日本の蝶と共通性があり、東南アジアやアフリカ、南アメリカの蝶よりは易しいと思う
今回も全くの同定不能というケースはなかった

キアゲハ
アゲハチョウ科で見かけたのはキアゲハ1種
アルプスの花畑で吸密していた 日本の高山と同じ風景である
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オオモンシロチョウ
モンシロチョウもヨーロッパにはいる
写真の蝶は前翅の感じからオオモンシロチョウではないかと思うが定かではない
オオモンシロチョウはもともとヨーロッパの蝶が日本(北海道)に侵入してきたものだ
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セイヨウモンキチョウ
日本のモンキチョウと種のレベルで異なるようだが、外見では見分けがつかない
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エゾシロチョウ
こちらは北海道のエゾシロチョウと共通種のようだ
ヨーロッパの蝶は北海道の蝶とよく似ている
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カラスシジミの仲間
アルプスの草原で撮影した  蝶の雰囲気、行動形態は日本のカラスシジミと全く同じ
こちらの蝶のほうが白線が明瞭で後翅裏面に水色の紋があり、日本のカラスシジミより格上の印象だ
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ルリシジミ
ルリシジミは日本のルリシジミと全くの同一種のようだ
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イチモンジチョウ
イチモンジチョウがグローバルであることを認識した
日本国内でもアサマイチモンジやヤエヤマイチモンジなどバリエーションがあるのに、ベーシックなところはヨーロッパと共通だった
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クジャクチョウ
亜種のレベルで微妙に違うようだが日本のクジャクチョウと同じ
少し明るい印象のように思う
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ヒメアカタテハ
この蝶はコスモポリタン(汎世界的)で有名な蝶
アジアでもアフリカでもよく見かけるオーストリアでもあちらこちらの草原で飛び交っていた
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ヨーロッパアカタテハ
ヒメアカタテハは世界共通種のようだがアカタテハ日本のものと微妙に違う
名前もヨーロッパをつけて区別されている
ヨーロッパのほうが日本のアカタテハより赤い部分が鮮明だ
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ホソバヒョウモン
現地でこの蝶を見た時「ホソバヒョウモンだ」と思った
日本では北海道特産種なので同一種かどうか自信がなかったが、帰国して調べてみるとまさにホソバヒョウモンそのものらしい
同じ北海道特産種のカラフトヒョウモンは日本の固有種のようだ
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ヒョウモンモドキの仲間
ヒョウモンモドキの仲間は日本でもヒョウモンモドキ、コヒョウモンモドキ、ウスイロヒョウモンモドキと3種類が棲息している(ヒョウモンモドキとウスイロヒョウモンモドキはまだ見たことがない)
ヨーロッパの蝶は図鑑がないのでこの蝶は現時点では種名不詳である
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シロオビヒメヒカゲ
こちらも北海道と共通種
亜種のレベルでは異種になるようだが、北海道で見るシロオビと全く変わりがない
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シロジャノメ
アルプスの草原にたくさん飛んでいた普通種だが、名前がわからなかった(タイトル写真の蝶と同じ蝶でこちらは翅裏が写っている)
よく見れば蛇の目があり、ジャノメチョウ科の蝶なのだろうがシロチョウにもタテハチョウにも見える
日本に似た蝶がいないので苦労したが、こういう推理も楽しみの一つだ
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ミヤマジャノメ
最初に見た時はヒメジャノメだと思った
帰ってから調べてみると蛇の目の配置が日本のヒメジャノメと違う
いろいろ調べているうちに「世界の蝶図鑑500種」で同じ蝶を見つけた 西ヨーロッパの固有種らしい
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ジャノメ蝶の仲間
名前はわからない
日本に同じような蝶がいないので何とも言えないし、2種が同一種なのか別種なのかもわからない
そのうちわかるかもしれないので2枚の写真をアップしておく
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カラフトセセリ
去年北海道の滝上まで出かけて撮影したカラフトセセリにオーストリアで再会した
カラフトセセリは最近日本に侵入してきた蝶でもともとはこちらが本場だ
ヨーロッパでは牧草を食べてしまう害虫らしい
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コキマダラセセリ
コキマダラセセリは日本では普通種
図鑑によればヨーロッパのものと同一種のようだが、日本でも類似した種類が多いので写真のの蝶がコキマダラセセリかどうかいまいち自信が持てない
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by mustachio | 2011-11-29 18:26 | Comments(0)
2011年 11月 29日

オーストリアの鳥たち

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猛禽類
ヒゲワシとイヌワシ
出発前にヨーロッパアルプスの鳥として期待したのはまず「鷲」の仲間だった
しかし、もともと無理な注文で、観光旅行程度のバードウォッチングツアーで野生のヒゲワシやイヌワシに出会うことはできなかったが、インスブルックのアルプス動物園でこれらの鷲を観察することができた
タイトルの写真がヒゲワシ、次の写真がイヌワシである
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自然の状態で撮影した猛禽類は次のとおりである
ヨーロッパハチクマ
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ヒメハイイロチュウヒ
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チョウゲンボウ
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カラスの仲間
ベニハシガラス
2年前の旅行なので正確な記憶は薄れてしまっているが、オーストリア旅行ではカラスの仲間がユニークだった
日本では邪魔としか感じないカラスだが、外国のカラスはけして黒一色ではなくバリエーションがあって楽しい
この写真はまた動物園もので恐縮だが、このカラスは嘴が真っ赤である
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キバシガラス
こちらは嘴が黄色いカラス  動物園でなく全くの野生種だが、人間慣れしていて餌をもらいに来る
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ミヤマガラス
ミヤマガラスは日本でも冬鳥として九州で見られるようだが、御覧の通り真っ黒ではない
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ワタリガラス
こちらは日本ではたまに北海道で見られる程度の珍しいカラスだが、見た目は普通のカラスのようだ
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ヨーロッパの小鳥たち
クロウタドリ
フランスでもスペインでもどこへ行っても出会うような気がする
街中に多いのでヨーロッパの鳥として思い浮かべるのが、まずこのクロウタドリだ
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ノハラツグミ
日本ではツグミは冬鳥だが、ヨーロッパのノハラツグミは夏の公園にたくさん来ていた
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ヨーロッパコマドリ
コマドリも日本では山の鳥  「声はすれども姿は見えず」のケースが多いが、インスブルックでは公園に姿を現し「よいモデル」になってくれた
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クロジョウビタキ
日本のジョウビタキは冬鳥だが、クロジョウビタキはヨーロッパが繁殖地のようだ
街でかなりの数を見ることができた
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他にも多くの小鳥を撮影した
ただ野鳥は家内の得意分野で、自分には不得意分野である
とりあえずインスブルックなどチロル地方で撮影した写真は次の通りだ(種名同定は家内の協力による)
アオカワラヒワ
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アオガラ
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マダラヒタキ
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キアオジ
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セリン
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ムナジロカワガラス
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ズアオアトリ
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ノイジードラー湖周辺の鳥
旅の後半はチロル地方からオーストリア南東部のメルビッシュへ移動した
ハンガリーとの国境に近い街で、「野鳥の楽園」と謳われているノイジードラー湖は世界遺産登録地である
シュバシコウ
ヨーロッパのイメージが強い鳥を一つ忘れていた  コウノトリである
メルビッシュの街にはあちこちの家にコウノトリが巣をかけている  嘴の赤い朱嘴鸛だ
写真はクラッタリングといって嘴をカタカタならしているところ
野鳥写真より風景写真として面白く、何枚も撮影した
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アカハシハジロ
ヨーロッパには嘴の赤い鳥が多いのだろうか
ノイジードラー湖で撮ったハジロも赤嘴であった
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ハイイロガン
名前は灰色だがこちらも嘴が赤い
ヨーロッパガチョウの原種のようだが、日本にも飛来することがある
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ヌマヨシキリ
湖の岸辺ではこのヨシキリがさえずっていた
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次の4種はアジア(日本)との共通種 ユーラシアは一つの大陸なのでアジアとの共通種は多い
ヘラサギ
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ソリハシセイタカシギ
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セイタカシギ
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タゲリ
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ツリスガラ
湖の岸の芦原に棲息する小鳥 巣を枝から吊りさげるので「吊巣雀」
吊巣から顔を出した瞬間を捕えることができた
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ゴシキヒワ
湖ではなくメルビッシュの街の中で撮った小鳥 名前のように派手な色彩感覚の鳥だった
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ヨーロッパハチクイ
最後の鳥はヨーロッパハチクイ
集団営巣地(砂でできた崖に巣穴を作る)で多数のハチクイが飛び回るのを見ることができた
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by mustachio | 2011-11-29 11:56 | Comments(2)
2011年 11月 23日

2009年オーストリア旅行記

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10月初めから11月下旬まで、約2カ月、ブログアップをサボってしまった
特に体調を崩したわけではなく、ゴルフなどで元気に遊び回っていたのだが、ついつい「ネイチャーフォト」と疎遠になってしまっていた (2か月の間にホームページ「還暦からの蝶230種」のほうは写真の置き換え等を行いリフレッシュさせていただきました)

個人的な趣味からいえば最も興味のある被写体は「日本の蝶」なのだが、10月になると実質的な蝶のシーズンが終わってしまう
考えてみると秋のシーズンのネイチャーフォトは難しい
秋の七草などの野草やウスタビガなど秋固有の昆虫もいるにはいるのだが、何となく次のシーズン(冬)を想起してしまって生命感のある写真が撮れない

冬の間は昆虫も野草(花)も野山から姿を消してしまうので、消去法でいくと写真の対象は主として「鳥」になる
日本で越冬するため遠くから渡って来る鳥の種類は多いので、10月~3月は実質的には「野鳥写真家」に転身する.........というと恰好はいいが、バードウォッチャーである家内のお伴で冬のアウトドアに出るというのが実態のようだ

ネイチャーフォトブログにあまりブランクができてもいけないので、ストックフォトの公開を考えていたところ、オーストリア旅行の写真がまだアップしていないことを思い出した
ブログを開始したのが2009年秋でその後、過去に遡って海外撮影行の記録をアップしてきたが、2009年の夏の旅行がフォローできていなかった次第である
ご笑覧ありたい

オーストリア旅行
2009年6月26日、オーストリアのインスブルック空港に降り立った
写真にあるように大きな虹とヨーロッパアルプスの山々が我々を出迎えてくれた
旅行の訪問先はアルプス山地(チロル地方)とオーストリア東南部(ハンガリーとの国境付近)にある世界自然遺産のノイジードラー湖
バードウォッチング旅行である

インスブルック
インスブルックはオーストリア西部の古い町でオーストリアアルプスの入り口に当たる
「自然がすべて」の東南アジアやアフリカと違って写欲をそそる建造物や風景が多く、ネイチャーフォトグラファーはいつのまにか風景写真家になってしまう(オーストリアはたいへん美しい国だ)
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オーストリアアルプス
オーストリアアルプスで連想するのは「サウンドオブミュージック」のラストシーン
ナチの迫害をのがれてトラップ一家がスイスへ脱出するのがこのアルプスルートだ
我々も登山を試みたわけではなく、大型バスでハイウエイを走っただけで「アルプス」に付いてしまった
高山植物が咲き乱れる地上の楽園であったが、サイクリストやバイクのライダーが多く、ある意味で「観光地」であった
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メルビッシュ
メルビッシュはウイーンの南に位置する地方都市
都市というよりはただの田舎街で、近隣はブドウ畑など農業主体の田園地帯である
最も印象に残っているのがワイン
街の中にもワイナリーがあるが、今回の旅行では徒歩で国境を越えて隣国のハンガリーのワイナリーまで赤ワインを飲みに行った
何のつまみも出ないただワインを飲ませるだけのワイナリーだったが、真っ暗な夜道を歩いてハンガリーに入ったことが、ワインの味の記憶を強くさせている
EU制度のため(車で国境を超えるのはちょっと面倒だが)徒歩ならばパスポートなしで簡単に隣国へ行ける
なお世界自然遺産のノイジードラー湖(4枚目の写真)もメルビッシュから徒歩で通ったが、こちらは鳥の写真のページで改めてご紹介したい
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ヨーロッパアルプスに住む哺乳動物
海外の撮影旅行で目玉になるのが哺乳動物
今回のツアーではリス、ウサギ、シカ程度しか撮影できなかったが、インスブルックでアルプスに住む動物だけを集めた動物園を見学するチャンスがあった
動物園での撮影であることをお断りしたうえで、いくつかアップさせていただく
タイリクオオカミ
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ヨーロッパヤマネコ
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ヘラジカ
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シャモア
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アイベックス
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アルプスマーモット
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このページは「オーストリア旅行記」のイントロです
以下、鳥編、蝶編、植物編と続きます

by mustachio | 2011-11-23 18:05 | Comments(0)