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2011年 12月 30日

インド紀行vol.6(インドの動物)

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12月に旅行すると年末は忙しい
野鳥の写真整理が終わったところで2012年を迎えるタイミングになってしまった 来年は辰年である
さて、その「十二支」の思想だが、古代中国から朝鮮を経て日本に伝わって来たことは間違いないと思う
その先は勝手な解釈になるが、仏教と同根の思想でインドに端を発するのではないかと考えるようになった
今回インドを旅行して、インド人の生活が動物と密着していることを実感したからだ
動物は神様の乗り物と考えるのか、あるいは輪廻転生で人間も動物も生まれ変わると考えるためか、とにかくインド人は動物を大切にし、傷つけたり殺したりしない
(その点、中国人は動物なら何でも殺して食ってしまうと、インド人は信じている......らしい)
インド人は牛や羊やヤギやラクダや象と一緒に生活しており、動物が生活に溶け込んでいる
考えてみれば十二支の構成動物は想像の産物である辰(竜)を除いて、すべてがインド人の周辺の動物だ
さすがに虎だけは周辺から消えたが、旅行中、他の動物には何度もお目にかかった

来年の干支である「竜」に敬意を表してドラゴンの系統である爬虫類からページを始めることにしたい

クロコダイル
インドの湖、湿地ではワニを見かけた
さすがに至近距離にいたわけではなく、湖の中の島にいるのを望遠レンズで撮った程度だが、インドのワニは一日中寝てばかりいる動物園のワニと違ってかなり活動的だった
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オオトカゲ
ガイドはリザードとしか言わないので正確な名前はわからない
木の洞から顔を出してこちらを睨んでいた
辰年の年賀状の写真にドラゴンを使うならこのオオトカゲなのだが、もらった人の気持ちも考えて自粛することとした
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インドオオコウモリ
蝙蝠は鳥の仲間ではなく立派な哺乳類である
バンダバレダ川の近くにオオコウモリが集団営巣している木があった
おそらくフルーツバット系の蝙蝠と思われ、昼間でも眠ってはいなかった
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ラクダ
残念ながら野生のラクダではない
ただ周辺に人がいるわけでもないのに綱も付けず放置されている
インドでは荷車を引くためにかなりのラクダが使用されており、自動車がビュンビュン飛ばす幹線道路をゆっくりラクダが歩いている(荷役用のゾウも一度だけ見かけた)
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ウシ
牛なので全く野生ではないが、少なくとも飼い牛ではないようだ
国立公園の保護区の中で群れを作って生活している
人から危害を加えられることはないし、猛獣もいないので、まさに彼らの天下である
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ヒツジ
牛と同じように羊も飼い主がいるのか、野良羊なのかよくわからない
とにかく自然の中で勝手に遊んでいる
話は少し飛ぶが、1週間の旅行中、数百匹の犬を見た中でリード(紐)を付けた犬はたった1匹だった
インドでは動物の存在がそのまま「自然」であり「生活」なのだ
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ヤギ
野生種なのか、飼いヤギが野生化したものか不明だが、完全に野生のヤギのようであった
野生であっても人を恐れないところが、インドの動物らしい
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イノシシ
インドには野生のイノシシも多い
最初の写真のほうはどうも豚とイノシシの混血のようで、子供がウリボウではなく豚のように見える
家族で水辺を歩いていたが父親(らしい)は完全にイノシシの姿をしていた
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アカゲザル
猿は2種類だけのようであった
このアカゲザルはびっくりするほどニホンザルに似ている
世界に猿の種類はやたら多いのに、地理的に相当離れたインドの猿と日本の猿がなぜ似ているのだろうか
この猿は街の中にも進出して人間と共存している
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ハヌマンラングール
もう1種の猿はハヌマンラングールという尾の長い猿だ
こちらは人見知りする性格のようでなかなか姿を見せてくれない
遠距離から望遠で撮影するのがやっとだった
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キタシマヤシリス
リスは世界中どこへ行っても見かけらる動物だが、インドではそれほど多くはなかった
種類もこのヤシリスだけで寂しい気がした
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キンイロジャッカル
サリスカ保護区のジープサファリでジャッカルに出会った
黄土色(金色?)なのでキツネのイメージだ
そういえばインドには狐や狸はいないのだろうか?
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インドマングース
写真を撮った時はイタチだと思った
その後の調べでマングースと判明した
そういえばコブラもマングースもインドのイメージが強い
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ジャングルキャット
ガイドに教えられたが、飼いネコではなく「山猫」だそうだ
不思議なことにインドでは猫を見ない
犬は村や街中を我が物顔で走り回っているのに、旅行中に見た猫はこのジャングルキャットだけだ
考えてみると十二支に猫はいない
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アクシスジカ
東南アジアの鹿でアクシスジカという
白い斑点が明瞭で、顔立ちも端正なイケメン鹿だった
ファミリーでくつろいでいるところなど、コマーシャルに使えそうなシーンである
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ニルガイ
最後に登場するのは大型の哺乳動物ニルガイである
牛に近い動物だが、走ったりする動きは野生の馬そのもので迫力がある
薄茶色がメス、黒っぽいのがオス 「保護区の王者」の風格だ
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by mustachio | 2011-12-30 15:06 | Comments(0)
2011年 12月 27日

インド紀行vol.5(インドの野鳥その4)

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今回のインド旅行も含め、リタイア後の海外旅行はすべて家内同道の旅行である
家族旅行、鳥仲間とのバードウォッチング旅行、普通の観光旅行もあるが、ほとんどがバードウォッチングツアーへの参加であるため、私のほうがお伴する形となる (残念ながら蝶を観るツアーはないようだし、単独で海外の蝶を探しに行くための情報もない)
最初は家内も写真を撮らないウォッチャーだったが、5~6年ほど前から本格的に写真を取り出し、良い写真が撮れるようになった
旅行後の写真整理もそれぞれ独自にやっているが、今回のツアーも鳥の写真に関しては私よりも良く撮れているものが多い
特にこれからアップしていく小鳥の写真は、私のほうにはこれはというものがないのに家内はピンの良いきれいな写真が撮れているようだ
理由はいくつかあって一つは機材が違うこと...家内は100~400ミリレンズをキャノンで使っているが、私は10年前のペンタックス400ミリ旧型レンズで撮っている(キャノンも持っているのだが蝶撮影のためマクロレンズをメインに使っていて望遠は70~200のズームしかない)
もう一つは知識不足...鳥については日ごろから勉強していないので識別能力がないし、習性等についても全く知識がない(これでは良い生態写真が撮れるわけがない)
最後に...家内からいわれるのだが、「気合不足」つまり鳥に対する情熱の不足だ
もともと、こちらは蝶の写真、家内は鳥の写真がメインテーマで鳥の写真を撮るときの気合の入れ方が違う
ツアーで団体行動をしていても鳥以外に蝶や花など興味があるものを見つければ鳥のほうは見向きもしない(鳥のほうは家内がカバーしてくれるからという甘えもある)
そんなところが良い鳥の写真が撮れない理由だと認識し、十分反省もしている
来年はもう少し気合を入れて鳥の写真にも取り組んでいこうと考えている

カバイロハッカ
不満足の小鳥シリーズ、冒頭はカバイロハッカだ
ハッカチョウはムクドリに近い種類でアジアやオーストラリアなどの市街地に多い普通の鳥だ
インドにはカバイロハッカとハイイロハッカがいて、カバイロのほうが少し茶色っぽいが、なかなか見分けがつきにくい
識別が容易なのは飛翔時で、カバイロハッカの羽根には白い部分があり、飛ぶと白い輪が現れる
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ハイイロハッカ
ハイイロハッカのほうはカバイロの白い羽根の部分が褐色で、飛んでも白い輪は現れない
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イエスズメ
本来、市街地の鳥だと思うが街の中では見かけなかった
保護区や川の周辺の草原には多く、群れをなして採餌していた
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タイワンショウドウツバメ
ショウドウツバメはグローバルな鳥でユーラシア・アフリカや南北アメリカにも棲息し、日本でも北海道では繁殖している
こちらのタイワンショウドウツバメのほうもアジア・アフリカに分布し日本では与那国島で観察例がある
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インドのモズ2種
インドには何種類かのモズが棲息するが、インド全域で見られるモズは2種類
一つはインドから東南アジア全域に分布するタカサゴモズ(Long-tailed Shrike) 台湾などで普通に見られるモズで、日本でも旅鳥として見られることがある
もう一つはクロビタイセアカモズ(Bay-backed Shrike)、こちらはインド限定かもしれない
両者は良く似ており背中の部分がグレーで尾が長めのほうがタカサゴモズ(最初の写真)、背中が赤茶色のほうがクロビタイセアカモズ(2番目の写真)である
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モズサンショウクイ
モズでもなければサンショウクイでもない中途半端な鳥のようだ
英語では Wood Shrike でモズの名称が付いており、森林性のモズと理解していいのだろうか
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ハウチワドリ2種
漢字では羽団扇鳥と書くのだろうか 日本に似た鳥がいないのでなじみがないがインドには12~3種のハウチワドリがいるらしい
尻尾の長い小さな小鳥だが色彩的には地味で目立たない
たがいによく似ていて同定も難しいのだが、最初がマミハウチワドリ、次はシロハラハウチワドリのようだ
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ズグロムクドリ
以前スリランカで写真も撮れていて初対面ではない
英名 Brahminy Starling はバラモンムクドリの意味で、まさにインドを象徴する鳥である
今回はムクドリらしい集団を形成していて、しっかり観察することができたが、神聖なイメージが感じられた
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シロミミヒヨドリ
写真をみて99%の人が「これはシジュウカラ」と思うだろう(四十雀にも頭が鶏冠状のカンムリシジュウカラという種類がいる)
残念ながらカラの仲間ではなく、ヒヨドリの1種で四十雀より一回り大きい(嘴の形状などもチェックポイントだ)
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ハイバラメジロ
メジロは世界中にいるような印象もあるが、こちらは英名 Oriental White-eye
日本のメジロは Japanese White-ete なのでこちらは東洋メジロというところだろうか
(興味が薄かったせいかきちんとした写真が撮れていない)
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ノビタキ
ノビタキは日本のノビタキと共通種 ヨーロッパ、アジア、アフリカと旧大陸に広く分布する標準的な鳥のようだ
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クロノビタキ
こちらのクロノビタキはインドからニューギニアにかけて棲息する
写真のようにオスは下半身や翅のごく一部が白いが、他は完全に真っ黒のノビタキである
日本では与那国島に記録があるようで日本の野鳥図鑑にも載っているが撮影地は日本ではない
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クロジョウビタキ
ノビタキだけでなく、ジョウビタキにも黒い仲間がいる
ジョウビタキは中国~日本の鳥だが、クロジョウビタキは西アジアからヨーロッパ、アフリカに分布する鳥で、棲み分けができているようだ
クロノビタキのように全身真っ黒ということはなく、ジョウビタキのグレーの部分が黒くなったという程度の印象である
そういえばヨーロッパ旅行でもクロジョウビタキとの出会いは多い
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インドヒタキ
続いて登場するインドヒタキもオスは全身真っ黒なヒタキだ
英名が Indian Robin というように、インドではポピュラーな可愛い小鳥である(特に尻尾を立てる動作が特徴的だ)
ただ残念なことに真っ黒なオスのインドヒタキの写真が撮れていない
家内が撮った写真の流用も考えたが、亭主としての矜持もあってブログには自分で撮影した写真限定掲載のルールを貫くことにした
メスの写真をアップするので色が真っ黒に変わった鳥をイメージしていただきたい
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ムラサキタイヨウチョウ
タイヨウチョウはサンバードの直訳
日本に仲間がいないのでとっつきにくいが、東南アジアには種類も多く旅行すれば何種類かのサンバードに出会うことができる(嘴が下向きに反っているのが特徴で、花の蜜を吸いに来るため絵になる写真が撮りやすい)
ところがインドではわずかにこのムラサキタイヨウチョウを見かけただけで、シャッターチャンスにも恵まれなかった
最初の写真がオス、2枚目はメス オスは背中が光沢のある紫色で美しいのだが、残念ながらお粗末な写真しか撮れなかった
ちなみに現地のガイドはこの鳥をパラパラサンバードという(良く聞いてみるとパープルの発音がパラパラと聞こえるのだ)
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ギンバシ
Indian Silverbill という 銀の嘴だからギンバシだ
キンパラやギンパラの仲間で小さな群れを作って草原で草の実を捕食する習性も共通だ
用心深い鳥なのだが、こちらはまあまあの写真を撮ることができた
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オガワコマドリ
ユーラシア大陸の渡り鳥で、夏は北欧やロシアで繁殖し、冬はインドシナ~インド~アフリカへ渡る
日本にもまれに飛んでくることもあり、数年前には神奈川県の横浜でひと冬過ごしたこともある
この時は家内と一緒に写真を撮りに出かけたが、毎日数十人の野鳥カメラマンを集める人気者だった(関東地方の鳥屋さんは半数以上が見に行っているのではないだろうか)
今度の旅行ではタージマハールの裏手の河原で再会した
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アカマシコ
ベニマシコ、アカマシコ、オオマシコ、ギンザンマシコなど赤い鳥は人気がある(マシコというのはマシラ(猿)の子という意味だ)
いずれも日本では希少種で、アカマシコは飛島など日本海の島で記録がある
繁殖地はロシア、モンゴル、中国など北部ユーラシアで、冬には南へ渡って来るのでインドでは割と普通の小鳥だ
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ベニスズメ
インドの鳥シリーズのトリも赤い鳥 最後はベニスズメで締めくくることにしたい
ベニスズメは飼い鳥として小鳥屋で売られていた時期もあるが、今は規制があっておそらくペットショップでは売られていないと思う
写真はバンダバレダ川周辺の草原で撮影した野生のベニスズメで、もちろん籠脱けではない
これだけ赤い、まさに深紅の鳥が、自然の中に生きていることに感動を覚える
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追記(ヤマザキヒタキ)
野鳥編ブログアップの後、種名が確認できた写真があるので追記したい
ヤマザキヒタキは立派な日本名を持ち、日本の鳥類図鑑にも記載されているが、実は大変な迷鳥で西表島、屋久島などごく限られた場所での記録が残っている程度の鳥のようだ
北インドから北インドシナ、中国南部に分布するが、あまり移動しない鳥なので、迷鳥として現れる確率が低いのかもしれない
撮影した鳥はメスのようで、家内が専門家の方に問い合わせた結果、ヤマザキヒタキであることは間違いないという
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by mustachio | 2011-12-27 18:16 | Comments(0)
2011年 12月 27日

インド紀行vol.4(インドの野鳥その3)

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水鳥や水辺の鳥の整理が終わったのでそれ以外の野鳥を整理していきたい
ツアーが訪問した保護区はサリスカ保護区とケオラディオ国立公園、他にバンダバレダ川周辺でも草原性の野鳥を観察した
保護区は周辺から完全に隔離されていて、サリスカではジープサファリ、ケオラディオでは徒歩での観察となった(どちらも入場料が必要で専属のガイドが案内してくれる)
どちらも深い蜜森に入るわけではなく、草原と疎林が混生する地域での道路からのウォッチングだ

インドクジャク
インドの鳥で最もポピュラーな鳥は何と言ってもクジャク
保護区以外にも農村の畑の中に遊んでいる姿を良く見かけた
ただ長い尾を持ったオスのクジャクがほとんどいなかったのは繁殖期でないせいだろうか
12月のスリランカではクジャクのディスプレーを頻繁に見ているので、ちょっと納得がいかない
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イエガラス
普通の鳥のもう一つの代表はカラス  インドでもカラスは多い
たが大半はグレーと黒のツートーンカラーのイエガラスで、真っ黒のハシブトガラスは勢力としてマイナーだ
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ホンセイインコ
マハラジャの森(保護区)全般を通して、数が多かった鳥は、インコだと思う
ギャーギャーと大きな声を出すので、視覚的にも聴覚的にも目立つ存在だった
東京近辺にも籠脱けのワカケホンセイインコが繁殖しているが、ホンセイインコは一回り大きい
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コセイインコ
こちらのインコはバンダバレダ川周辺で出会った
希少種だそうで、ホンセイインコより小型  頭部が真っ赤で印象的だった
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シリアカヒヨドリ
日本のヒヨドリと同じようにこのシリアカヒヨドリもよく登場する
顔が真っ黒で地味な色彩だが、猿のように尻の部分だけ深紅で目立つ
この赤い部分を写さないと写真として面白みがないので下から狙うことになるが、なかなかいいポーズをしてくれない
次の写真は、かなり苦労した結果の、価値ある1枚である
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ツチイロヤブチメドリ
チメドリ(ヒタキ科チメドリ亜科)は本来日本に棲息しないのでなじみが薄いが、東南アジアのバードウォッチングツアーでは常連の鳥だ(日本でも最近ではチメドリの仲間の外来種としてガビチョウやソウシチョウが勢力を拡げており、そのうちチメドリがポピュラーになるかもしれない)
このヤブチメドリもマハラジャの森で良く見かけた 小さな群れをなして集団行動をするので目立つことは目立つが、色彩が地味でおまけに目つきが怖いので写真の数は少ない
現地のニックネームは集団行動の習性からセブンシスターズという
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ワライバト
観察路では鳩も多く見かけた
このワライバトは英名でもLaughing Dove  まさに「笑い鳩」なのだが、名前の由来は鳴き声らしい
自分が確認した範囲では笑い声のような鳴き声ではなく、あまり納得していない
色彩的にはパステルカラーのなかなか魅力的な鳥だった
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キアシアオバト
夕陽があたっていて色の再現が正確ではないが Green Pigeon(アオバト)である
インドにはアオバトの種類が多いようだが、デリー周辺に棲むのはこのキアシアオバトだけのようだ
こちらのグラデーションも味わいがある
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シキチョウ
台湾でもマレーシアでも東南アジアに出かければたいてい会える鳥
オスは白と黒に近い濃紺の2色で、色彩的にはカササギに似ている
今までは特徴のあるオスの写真しか撮れなかったが、今回はメスの写真も撮影できた
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チャイロオナガ
オナガ系の鳥は大型でサンジャクやセイロンサンジャクなど美しい鳥が多い
このチャイロオナガは初めて見た鳥だが、色彩的にはあまり特徴がない(英名でもrufousつまり赤茶色のという形容詞が付いているだけだ)
日本のオナガのように人家の近くで群れて遊んでいた
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オウチュウとハイイロオウチュウ
日本ではなじみの少ないオウチュウだが、アジアのツアーでは出会いが多い
特徴は長い尾の先が二股に分かれていることで、シルエットを見ると遠くからでもオオチュウの仲間と識別できる
今回は真っ黒なオウチュウとグレーのハイイロオウチュウを見ることができた
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ミドリハチクイ
ハチクイの仲間もヨーロッパ、アジア、アフリカに多く、海外ツアーでは是非会いたいと思う鳥だ
インドではあまり多くないようで、以前スリランカで見たミドリハチクイが遠くの枝にいるのを確認しただけだった
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インドコサイチョウ
Hornbill(サイチョウ)もインドには少ないらしい
それでもインド固有のインドコサイチョウを(枝の陰ではあるが)撮影することができた
ボルネオで見るサイチョウなどとは大違いで、小型の地味な鳥だった
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ハイタカジュウイチ
郭公の仲間 英名は Common Hawk Cuckoo
一見鷹にも見えるがジュウイチである うまく順光のポイントに出てくれたのできれいに撮ることができた
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ミドリオオゴシキドリ
色彩が美しいのでゴシキドリもアジアのツアーでは人気の高い鳥だが、今回のツアーではワンチャンスだった
以前スリランカで比較的近い写真が撮れているため、あわてずにカメラを構えていたらうまく枝の間から全身を見せてくれた
スポーツでも同じだが、落ち着いていればいいプレーができる
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キンメセンニュウチメドリ
インドでは割と普通のチメドリのようだが、保護区では見かけず、バンダバレタ川周辺で出会った
虹彩が黄色、アイリングがオレンジで魅力的なのだが、目つきはまさにチメドリで人相が良くない
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シマシャコ
大型のウズラのような鳥をシャコという
飛翔能力は退化しているようで地表をちょこちょこと走り回っている
結構数が多いのだが、たいてい茂みの中にいて道路へ出てきても人影を見ると茂みにもぐりこんでしまう
ファインダーで追いにくくピントも合わせにくい厄介な鳥だ
(実をいうと同行した家内が何枚もシマシャコのきれいな写真を撮っている 家内とは著作権の区分を明確にしているので残念だが私のブログでは下手な写真しか載せられない)
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ヒメコガネゲラ
色彩的にアオゲラに近いが、頭がクマゲラのように赤い鶏冠状の珍しいキツツキ
今回初めての出会いである
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インドブッポウソウ
インドクジャクでスタートしたのでこのページの締めはインドブッポウソウにしたい
Roller(仏法僧)は美しい鳥で世界的に人気があるが、種類数が多いのはアフリカである
南アジアに棲むのはこのIndian Rollerで、インドからインドシナ半島にかけての固有種となっている
スリランカにもいるので今回初見というわけではないが、数は多く、比較的アップでポートレートを撮ることができた
ブルーとピンクの色彩の調和を見ていただきたい
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by mustachio | 2011-12-27 11:51 | Comments(0)
2011年 12月 21日

インド紀行vol.3(インドの野鳥その2)

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野鳥編その1は猛禽類と大型の水鳥でスタートしたので、その2は水鳥編を続けることにしたい
12月のインドは乾季に入っていてほとんど雨が降らない
「旧マハラジャの狩猟地」である野鳥保護区には乾季でも水がなくらないように大きな湖ができていて、そこに水鳥が集まって来る(逆に雨季になると保護区全体が水没するらしい)
水鳥はほとんどが渡り鳥で季節移動するため、インド固有種は少ない
むしろ日本で普通に見られる水鳥が、インドでも見られるので「鳥のグローバリズム」を改めて意識することになる

インドガン
インドガンは今回のツアーの「目玉商品」だった
世界的な希少種で、繁殖地はモンゴル避寒地は北インドと地域限定の渡り鳥だ(ヒマラヤ山脈を越えて渡りをするらしい)
日本でも観察例があり、「日本の野鳥590」には写真も載っているが籠脱け(飼育鳥が逃げたもの)の可能性が高いという
写真のように特徴的なデザインで識別はやさしい
インドガンの群れをファインダーで覗きながら水辺で過ごすひと時は何ものにも代えられない「至福の時」である
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インドトサカゲリ
頭にインドがつくがインドトサカゲリのほうはアジアの普通種
マレーシアでもスリランカでも普通に見ている
デザイン的にミヤコドリに似ているが、インドトサカゲリのほうが写真写りが良い
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アカツクシガモ
30年ほど前になるが千葉県にアカツクシガモの群れ(十数羽)が飛来した
もちろん私は仕事現役だったが、家内はすでにバードウォッチングを始めていて、そのお伴で幕張海岸までこのアカツクシガモを観察しに出かけた
その海岸は今や幕張メッセなど巨大なビル街に変貌してしまったが、懐かしい思い出である
基本的には中央アジアで南北移動する渡り鳥で、日本では迷鳥としていくつか記録がある希少種だ
海外での出会いは今回が初めてだと思うので、30年ぶりの再会ということになる
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コブガモ
英名はCombDuckという
Combは櫛としか覚えていなかったがCrest(とさか)の意味もあるらしい
写真が小さくてわからないと思うが、嘴の上部にコブがあり繁殖期になると嘴全体くらいまで肥大化するらしい
「らしい」ばかりになったが、写真撮影時は繁殖期ではなく、拡大してもコブは見えない
こちらも希少価値のある鳥のようで今回初見参だった
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アジアレンカク
レンカクという鳥をご存じだろうか  漢字で蓮角、アジア南部に棲息し、日本にも迷鳥として訪れる美しい水辺の鳥である  キジのように長い尾を持ち、黒、白、黄色のすっきりした配色で、大きな足で水面の蓮の葉の上を歩いたりすると絵になる鳥である
数年前茨城県に現れた時は大勢の野鳥カメラマンが集まったし、海外でも台湾やスリランカなどでは観察の機会が多い
アジアレンカクはこのレンカクの仲間だが尾は短く、色彩も地味なほうで見た目は良くない
どちらもインドに住むが、こちらのほうが棲息域が狭く、野鳥のベテランにとってはレンカクよりずっと価値のある鳥のようだ
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シロハラクイナ
石垣島や西表島などで見られる南の鳥である
東南アジアでも普通種で、撮影には気合が入らず、今回は良い写真が撮れなかった
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バンとオオバン
日本と共通種
額の白いオオバンのほうはユーラシア大陸全域、赤いほうのバンは全世界共通だという
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シギの仲間
シギやチドリの仲間は種類が多く識別が結構面倒くさい
渡りをするものがほとんどで関東近辺でも春や秋のシーズンにはかなりの種類を見ることができる
バードウォッチャーの初心者がベテランといわれるようになる関門の一つがこのシギ・チの識別のようだ
私個人はバードウォッチャーを目指していないので、識別には全く自信がない(名前はいつも家内が教えてくれるので覚える気もない)
といいながら何年も鳥の写真を撮っていると何となく名前がわかってしまう
次の5種は日本でもよく見られるシギで、私にも名前がわかる 順番にアオアシシギ、アカアシシギ、イソシギ、セイタカシギ、タカブシギだ
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ソリハシオオイシチドリ
普通種が続いたので、今度は打って変わって希少種登場
オオイシチドリの仲間は日本では見られないが、このソリハシ(反嘴)は世界的にも珍しい鳥だという
湖の中の遠い島にいるところをリアコンバーター付き400ミリで撮ったので鮮明ではないが、目つきの悪さなど特徴はわかると思う
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キアシセグロカモメ
日本で見るセグロカモメやオオセグロカモメは脚が赤い
このカモメは脚が黄色いのでキアシセグロカモメという
写真に脚が写っていないのにどうしてキアシと確認できるかというご質問があるかとも思うが、図鑑によればインドのカモメはすべて脚が黄色で、脚の赤いカモメはいない
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カワアジサシ
行った先が内陸部だったのでアジサシを見るとは思わなかったが、湖にアジサシがいた
カワアジサシという初めて見る鳥だ
飛翔行動など海のアジサシと比べても変わった点はない
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カイツブリ
こちらは日本にもいる普通のカイツブリ
海外のどこへ行っても見られるような気がするが、ユーラシア、アフリカ、オセアニアまででアメリカにはいないようだ
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ハクセキレイ
このハクセキレイの写真を見て何か違和感を覚えませんか?
そうです  目の前後に水平に伸びる黒い帯(過眼線)がないのです
ホオジロセキレイと呼ばれる亜種だが、ハクセキレイであることには間違いがないそうだ
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キセキレイ2種
インドでは日本では普通種のキセキレイの他にキセキレイが2種見られる
ツメナガセキレイ(最初の写真)は日本では冬鳥で数は非常に少ないが、繁殖期に稚内など北海道の北部へ行けば必ず見られる(キセキレイに似ているが脚が黒いので脚を見れば識別できる)
キガシラセキレイ(2枚目の写真)のほうは日本で記録はあるものの、まず見る機会はない
キセキレイを含め3種ともユーラシア大陸には広く分布する普通種のようだ
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アオショウビン
アオショウビンは東南アジアの鳥だ
今回のツアーでは到る所で見かけた
前から見ると白と茶色(嘴は赤)の構成でどこがアオショウビンかと思うが、背中は光沢のある美しいブルーだ
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カワセミ
こちらは日本と共通のカワセミ
「ただのカワセミ」では可愛そうなので英名Common Kingfisherから、「コモン」という
インドのビールはどこでもキングフィッシャーというブランドで、ラベルにはすべてカワセミの絵がデザインされている
基本的に酒を飲まないインドでもビールは手に入るので、旅行中は毎日キングフィッシャーを飲んでいた
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by mustachio | 2011-12-21 18:11 | Comments(0)
2011年 12月 19日

インド紀行vol.2(インドの野鳥その1)

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エジプトハゲワシ
野鳥その1の導入は大型の鳥から
このエジプトハゲワシはタージマハール裏手の川に多数飛んでいた
顔面にこそ毛がないが、頭髪にあたる部分はふさふさとしており、ハゲワシの印象はまったくない
いかにも鷲らしい精悍な鳥で、撮影が楽しかった
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カタグロトビ
カタログではなく、肩が黒いカタグロである
保護区で何回か見かけたが、上空でホバリング(空中静止飛行)をする傾向があり、マニュアルフォーカスの超望遠でもピントのよい写真が撮れる
私事ながら、今度の年賀状に使おうかと思っている
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カラフトワシ
名前はカラフトだがアジアの鷲(カラフトにはいないようだ)
アジアの北部で繁殖し、冬はインドや中国南部で越冬する
日本でも毎年カラフトワシがやって来るポイントが九州にあり、野鳥愛好家はわざわざ見に行く
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カタジロワシ
こちらもまれな冬鳥として日本で観察記録のある鷲
カラフトワシと同じようにユーラシア大陸の北部で繁殖し、冬は中国・インド・アフリカに渡る
判別できるような写真がなくて申し訳ないが、バードウォッチャーは「見た1種」としてカウントする
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タカサゴダカ
写真としては色の出が良くない失敗作
市街地でバスの中から撮影したもので、インドでは普通種のはずだが他の場所では見かけなかった
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チョウゲンボウ
顔つきに特徴があるチョウゲンボウ
ユーラシアからアフリカにかけて広く分布し、日本で見るチョウゲンボウと同一種である
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カンムリワシ
カンムリワシも見つけた
こちらも日本の南西諸島にいるカンムリワシと同じ種類
この鳥を見るとソーキソバが懐かしくなる
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インドオオコノハズク
フクロウの仲間も立派な猛禽類だが、茂みの中で眠っているミミズクは迫力がない
じっとしている被写体なのだが前の枝が邪魔になってまともな写真は撮れなかった
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インドコキンメフクロウ
茂みの中に黒いハートの影が見えるのはコキンメフクロウが2羽並んでいるところ
割と珍しい鳥のようだが今夏のツアーでは出会いが多かった(昼間は眠っていて金目を見せてくれない)
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インドトキコウ
インドトキコウはオレンジ、白、黒と派手なデザインの大型コウノトリで、以前スリランカで出会っている
そのインドトキコウのコロニーがケオラディオ国立公園にあった
ちょうど繁殖期で雛を育てているつがいや、飛行訓練中の若鳥など、貴重な鳥の大集団をじっくりと観察することができた
夕陽に映えたトキコウの美しさは生涯忘れないと思う
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エンビコウ
英名 woolly-necked stork
首の部分が綿のように白いグレーのコウノトリだ
南米に近似種でシロエンビコウというのがいて、こちらのほうが世界的にポピュラーでエンビコウとして通っているらしい
エンビコウをウィキペディアでチェックするとこちらが出てきてインドのエンビコウは出てこない
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スキハシコウ
上下の嘴の間があいているのでスキハシコウ 英語ではopen-bill という
インド系とアフリカ系に分かれ、インド系は白(明るい灰色)アフリカ系は黒(暗い灰色)のようだ
鳥の位置が遠く動きもないので嘴の状態が写真で表現できず残念
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ナベコウ
ヨーロッパからアジアにかけて広く分布するコウノトリで冬はアフリカ、インド、中国南部へ移動する
背面がダークグレイ、腹は白と地味だが、嘴と脚はオレンジ色だ
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ムラサキサギ
日本の南西諸島でいつも見られるので渡りをしない留鳥かと思ったら、立派な渡り鳥でユーラシアからアフリカに変えて南北移動をするらしい
写真のムラサキサギはちょうどでかい魚を飲み込むところだ
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インドアカガシラサギ
中国からインドシナ半島にかけて分布するアカガシラサギ(Chinese pond heron)は日本にも記録があるが、インドアカガシラサギ(Indian pond heron)は種が異なる
インドアカガシラサギは以前スリランカで出会っているが、冬羽はChineseもIndianも似たようなものだ
飛び立つと真白に見える特徴もよく似ている
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アオサギ
日本でもおなじみのアオサギ
カットしようかとも思ったがアジア・ヨーロッパ・アフリカを股にかける普通種のようなので敬意を表しておく
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アジアコビトウ
差別用語のようで気が引けるが、ちゃんとした名前なのでやむを得ない
鵜は普通憎らしい顔つきなのだが、こちらは小柄で可愛い顔をしている
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アジアヘビウ
鵜は英語でcormorantというが、このアジアヘビウだけはdarterという
おそらくダーツ(投げ矢)のことだろうと思うが、頭が小さく首が長くて矢のイメージはある
日本語でヘビウというのはきれいな表現ではないが、写真で見ると確かに蛇のイメージもある
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インドヒメウ
名前にインドが付くのでアジアより棲息範囲が狭いのかもしれない
3種の鵜はいずれもインドでは普通なので識別には神経を使う
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クロトキ
日本にも記録があり鳥類図鑑にちゃんと載っている
頭と脚が黒く、嘴が下に反っているので遠くからもすぐ見分けられる
今回のツアーでもよく見かけたが、多くはアマサギなど別種の鳥と一緒に行動していた
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by mustachio | 2011-12-19 18:14 | Comments(0)
2011年 12月 19日

インド紀行vol.1(インドの印象)

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インド旅行
2011年12月、1週間インドを旅行してきました
といっても自然観察目的のバードウォッチングツアーでデリー周辺数百キロの範囲をバスで廻ってきただけです
なぜインドで自然観察?と思われるかもしれません
基本的にインドは日本の10倍の人口を有する大国です 土地も広大で、平地が多く農業のための開発は古代から進んでいて熱帯雨林が残っているわけではありません
大半の人々はヒンドゥー教徒ですが、この宗教は来世への生まれ変わりを信じていて動物を殺すことをしません(ハエや蚊も追い払うだけで殺しません)だから人々と動物がうまく共存しているように思います
インドもイスラム教のムガール帝国に制圧された時期があります
タージマハールなどはこの時代の遺跡です
マハラジャと呼ばれる領主は徳川の将軍が鷹狩りを好んだように狩猟を好んだようで、領地に池を作り、木を植えて専用の狩猟場を作りました
その狩猟場が現代にも残っていて北インドではそれがナショナルパークやリザーベーション(保護区)として自然観察のサイトになっているというわけです(少し前までは虎も棲息していました)
今では保護された自然が観光資源となり西欧からの訪問者も多いようです
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インドの農村
このブログはネイチャーフォトをテーマとしているので、横道にそれてしまいますが、インド紀行の「序章」として少し「インドの印象」について触れさせていただきます(vol.2以降は鳥、動物、蝶とネイチャーフォトが続きます)
さてインドの農村の印象ですが、一言でいえば一面の菜の花畑でした
インドと菜の花の関連など事前には思い付きもできませんでしたが、乾季に入ったこの時期、黄色い世界に圧倒されました
農村の生活は他の開発途上国のそれとあまり変わりはないようです ちょっと感覚が違うのは牛や羊やヤギなどが生活に密着している(ように見える)ことでしょうか
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街の生活
滞在中いくつかのサイトを訪問したため、かなりの移動時間がありました
インドは一応舗装道路が発達していますが、幹線道路が市街地を迂回するバイパス道などはなく、すべて道路が街中を通過していきます
車は(オート三輪や単車が多いのですが)やたら数が多くて、一つの街を抜けるのにたいへんな時間がかかります
おかげで、バスの窓からインドの人たちの生活を垣間見ることができます
街の印象、一言でいうと、若い男性がたむろしているという感じです(見かける人間の8割以上が男性です)
いくつか写真を掲載します
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住居と食事
住居については日本と全く条件が異なるようです
インドには木造建築が全く見られません 家は昔からすべてレンガ造りなのです
農村でも街でも、家屋はすべてレンガでできています(車窓からレンガを焼く焼成炉の煙突が到る所に見られます)都会地の高層建築も柱部分だけ鉄筋コンクリートで他はレンガという構造のようです
歴史的にインドには大地震がないそうです
数十年後には世界一の大国になると予想されるインドですが、万一大地震が起こればひとたまりもないという感じもしました
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街では屋台の食べ物屋をたくさん見かけましたが自分で食べる機会は全くありませんでした
われわれの宿泊先の食事はカレー系の煮物が主体でしたが、西欧人向けに調整してあるのかあまり辛くはありません(インド人向けのカレーは相当辛いようです)
食生活で特徴的なことは、基本的に彼らがベジタリアンであることです
カスト制度の上流階級は牛豚はもちろん鳥肉や卵も食べません(乳製品はOKのようです)
一般の人たちは鳥肉や羊肉くらいまでは食べるようですが、食べる機会は少なく、毎日野菜のカレー煮とナンやチャパティ、コメ(インディカ米)を食べているようです
2枚目の写真にはチキンが写っていますが、これは私が食べた食事です
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観光地(タージマハール)
観光地は一つだけタージマハールを見てきました
ムガール帝国の皇帝が亡くなった王妃のために建てた大理石の墓です(見た目は宮殿ですが、あくまでもお墓です)世界遺産(文化遺産)第1号指定と聞いています
最後に.....イスラムではお墓がありますが、ヒンドゥーにはお寺はあってもお墓がありません
これにはびっくりしました 亡くなった方は火葬にされ骨はすべて川(川は聖なる川ガンジス河につながります)に流してしまうということです
日本人には想像もできない発想です
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インド雑感、以上の通りです 次回からはネイチャーフォトに戻ってインドの鳥の写真をアップしていきます

by mustachio | 2011-12-19 11:27 | Comments(0)
2011年 12月 01日

2009年オーストリア旅行記(アルプスの花2)

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白色系の花
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最初の写真は間違いなくハクサンイチゲだと思う
図鑑でハクサンイチゲがヨーロッパに分布することを確認した

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似たような花だが別種らしい
花の形はチングルマに似ているが葉や茎は全く違う バラ科よりもキンポウゲ科の雰囲気がある

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アズマギクに近い種類だろうか
アルプスの山をバックに美しい写真が撮れた

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これもキク科 こちらはハコネギクに似ている

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葉はサクラソウに似ている
花が白いので日本でいえばヒナザクラだろうか

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おそらくオウレンの仲間
写真にある葉(ミツバ)がこの花のものであればミツバオウレンと思うが確認はできていない

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ムシトリナデシコに似た植物だが、花が白い
もともとムシトリナデシコの原産はヨーロッパなので、当たりかもしれない

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一見してオオレイジンソウだと思ったが、図鑑によれば分布域はアジア限定のようだ

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最初リシリゲンゲに近い種類かと思ったが、花はマメ科ではいようだ
日本でいえばエゾシオガマに近い種類かもしれない

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間違いなくヒルガオの1種 正確な名前はわからない

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アブラナ科の植物 ハタザオの1種だと思う

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バイケイソウのようだ バイケイソウはヨーロッパにも分布することを図鑑で確認した

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正体不明の白い花 蕊のオレンジと花びらの白の対比が印象的だ

黄色系の花

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黄色チームのトップバッターはミヤマキンポウゲ
日本アルプスとのマッチングもいいが、キンポウゲ系はヨーロッパアルプスが本家だろう
いかにもアルプスの草原にいる感じが伝わってくる

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こちらは日本でいえばシナノキンバイに当たる花
日本でもミヤマキンバイより数は少ないが、花の感じが重厚で有難味がある
(葉の形が異なるのでシナノキンバイとは別種だと思う)

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種名不詳 黄色が少し薄いが、バラ科ではなくキンポウゲ科のように思う

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この濃い黄色はマメ科の花だ
ミヤコグサに類似しているが、日本では高山にミヤコグサという話は聞かない

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黄色いスミレは日本でも種類が多いが、これはキバナノコマノツメだと思う
少なくともキバナノコマノツメがヨーロッパに分布することは確認している

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一見してウサギギクと思った
種のレベルで同一かどうかわからないが、近い種類だと思う

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タンポポに似ているがタンポポとは違うようだ
ヨーロッパに多いブタナかもしれない

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直感的にバラ科の花だと思ったが、とにかく花弁が4枚なのだ
日本でもこのような花は見たことがない

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アルプスの植物、締めくくりは黄色のリンドウ
日本でいえばトウヤクリンドウに近い種類だと思う
月並みな構図だが、アルプスをバックにした植物はすべて美しく見える

by mustachio | 2011-12-01 22:47 | Comments(0)
2011年 12月 01日

2009年オーストリア旅行記(アルプスの花1)

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オーストリア旅行写真整理も風景、鳥、蝶が終わって残るは植物編になる
今回の旅行では望遠レンズを使った鳥・蝶では被写体がいまいちだったように思うが、アルプスの風景と花は素晴らしかった
植物をきれいな風景として写真にするのはそう難しくないのだが、自然写真(ネイチャーフォト)の立場からいえば「植物名」が是非知りたい
分類も科名ごとに整理できれば資料としての価値が出ると思うのだが、外国の植物についてはまったく図鑑がない
申し訳ないが今回は植物名を勘弁していただいて、「花の色」別に植物を写真だけで紹介させていただくことにしたい

紫系の花
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最初の写真はリンドウ
タイトルにも使用したがアルプスの山々とのマッチングはリンドウがベストのような気がする
紫系の色は写真の色再現が結構難しく、写真は少し青みが足りないかもしれない


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この花はミヤマハナシノブだと思う 日本では希少種の高山植物だ

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キンポウゲ科のミヤマハンショウヅルに近い植物

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こちらはヒゴタイ・トウヒレンの仲間(キク科)と推定する 日本にはぴったりの植物がない

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どちらもシャジンの1種だ
ツリガネニンジンやヒメシャジンなど日本でも近似種が多い

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ヤマルリソウは日本のものと共通種のような気がする

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花の色の感じはフナバラソウなのだが、こちらは高山植物ではない

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クワガタソウの1種
日本ではキクバクワガタやミヤマクワガタに近い種類だ

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黒ユリの雰囲気があるがオダマキの仲間だと思う

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日本なら普通のクサフジだと思うが、こちらの種名はわからない

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薄紫のきれいな花3種
日本の図鑑では該当種が見当たらない

ピンク系の花

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ピンク系のトップはアザミ3種
ヒレアザミに似たものやタムラソウに近いものなどあるが、正確な名前はわからない

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こちらもキク科でアザミに近いヒゴタイの仲間

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色はピンク色だが形はまるでキキョウ
ピンクのキキョウは日本では見たことがない

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間違いなくフウロソウの仲間
日本でも地域によって種類が異なる さしずめアルプスフウロとでも呼ぶのだろうか

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花はサクラソウそのものだが、葉や茎は違う
どちらかというとシバザクラの感じ もしかすると原種かもしれない

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もちろん正確な判定はできないが、見た目では日本のコイワカガミ 共通種だろうか?

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ナデシコ科の花 日本の高山植物タカネビランジに近い種類だと思う

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レンゲに近いマメ科の高山植物は黄花のものが多いように思う
レブンソウは紅紫色だが葉の形が違う

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これはハクサンチドリだ
正確には種類が違うかもしれないが、日本ならハクサンチドリで通用する

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最後の花はピンクのユリ
日本にもヒメサユリのようにピンクのユリがあるのだが、雰囲気は全く違う

by mustachio | 2011-12-01 11:42 | Comments(0)