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2012年 04月 21日

2012年もまた、ギフチョウから

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桜、カタクリ、ギフチョウ、土筆、寺泊の魚
リタイアしてから8年目の春になるかと思うが、今年もまた関越道を走って日本海までの往復をした
時期は4月中旬、基本的には新潟の桜情報をチェックしながら、分水町の国上山へ登るのが、我々夫婦の定例行事になってしまった
メインの目的は春の女神「ギフチョウ」に会うこと  毎年の蝶の写真はギフチョウがスタートと決まっている
この時期に新潟へ行けば、ギフチョウの他に桜とカタクリを同時に楽しむことができる
帰りに寺泊の魚市場へ寄って日本海の地魚を仕入れ、この刺身と途中で摘んだ土筆で一杯飲る(もちろん帰宅してから)のが更なる楽しみで、毎年天気予報をにらみながら新潟行きの日程を決めることになっている

今年は季節が大幅に遅れ、東京の桜も10日以上遅れていた
例年なら4月10日には満開になるはずの「分水の桜開花情報」は4月20日を前にしてずっと蕾のまま  4月19日に日程が空いて新潟の天気も良好だったので多少のフライイングリスクを覚悟して新潟へ向かった
途中、関越道の魚沼周辺は完全な雪景色、三条のICを降りても桜は全く咲いていない  一昨年桜が咲く前(4月15日前後)に出かけてギフチョウを外した苦い経験があるので悪い予感がしたが、今年は案ずるより産むが易し、結果はベストタイミングだった

中学生の頃から「蝶屋」の常識として、ギフチョウの発生は桜の開花とシンクロするという固定観念があったが、今回は桜が開花前であったにも関わらず十分ギフチョウを楽しむことができた
蝶の発生のタイミングは雪解けなどの制約条件と外気温そのものに影響すると思うが、植物の開花とは依存する自然条件が微妙に異なるのだろうか

いずれにしてもタイトルの早春5項目のうち、桜だけ抜きで「今年の春」を十二分にエンジョイすることができた次第である (ちなみに寺泊で刺身用に仕入れた魚はクロダイ、マトウダイとコチ、他にヤナギガレイの塩焼きも絶品だった)

ギフチョウ
一部の保護地域を除き、関東地方から姿を消してしまったギフチョウだが、新潟まで足を延ばすと普通に見ることができる
毎年写真を撮るので、アップの写真よりは周辺の雰囲気を入れた飛翔写真を狙って見るのだが、結構動きが速いのでなかなか思うようなショットが撮れない
この課題はまた来年の楽しみにキャリーオーバーということになるのだろうか
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ヒオドシチョウ
当日見た蝶はギフチョウの他は越冬蝶だけ、写真に撮ったのは「ヒオドシチョウとカタクリ」くらいだった
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オオミスミソウ
ご当地ではミスミソウといわず、雪割草という
10年前の国上山はミスミソウの群落が至るところで見られたが、最近は数が激減してしまった
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カタクリ
カタクリのほうはむしろ勢力を拡大しているようで、たくさんの花を楽しむことができた
写真は毎年のことなのでマンネリになってしまうが、早春のシンボルなので必ずレンズを向けることになる
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キクザキイチゲ
キクザキイチゲは新潟よりも、5月連休前後の「戸隠の花」の印象が強い
清楚な白い花は春の到来を感じさせてくれる
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ショウジョウバカマ
ショウジョウバカマもギフチョウとタイミングを一つにする春の花だ
少し紫色を帯びたピンクはなまめかしさを意識させる
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スミレサイシン
国上山を代表するスミレ
日本海側にしか見られないスミレで、太平洋側のナガバノスミレサイシンときれいに棲み分けている
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テリハタチツボスミレ
葉の形からして間違いないと思うが同定にはちょっと自信がない
スミレについては、昨年まで国上山で普通に見られたマキノスミレとナガハシスミレが今年からほとんど姿を消してしまい、心を痛めている
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オウレン
オウレンも日本海側の花だ 地味な花ので今後も生存し続ける確率は高いと思う
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ミヤマカタバミ
ミヤマカタバミとコミヤマカタバミ 葉の形が違うし咲く時期も異なるのだが、歳のせいかいつも混同してしまう
帰宅してから図鑑をチェックしてミヤマカタバミであることを確認した
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by mustachio | 2012-04-21 21:21 | Comments(0)
2012年 04月 05日

狭山湖と日影沢

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やっと春になりました

2012年、今年の冬は寒い日が多かったと思います
基本的に「鳥屋」よりは「虫屋」である私は、冬の間、冬ごもりに入ります
寒さが苦手というわけではないのでスキーでもゴルフでも出かけるのですが、花もなく、蝶も飛ばないアウトドアは興味がわきません

そんな訳で冬の間カメラを持って出かけたのは「カナダ遠征」ぐらい、ブログも国内編のほうはお休みをしておりました
そして気がついたらもう4月

4月1日、2日と天気に恵まれましたので、家内とともに外へ出かけてきました

狭山湖
最初に出かけたのは狭山湖
「鳥屋」の家内に付き合ってウズラを見に行きました
冬の間から狭山湖の付近に出没しているようで、「鳥屋」さん仲間では皆さんがご存じのようです
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ウズラ
本物のウズラを見たことがありますか?
昔から日本に定着している鳥で、けして珍しい鳥ではなかったと思います
最近はあまり見かけませんが、昔はざるそばにウズラの卵がついてきましたし、あんかけ焼きそばにもゆでたウズラの卵がついていました
もちろん養殖のウズラの卵ですが鶏卵より小さく安かったので日常的な存在でした
それでも、野生のウズラのほうは50年以上も前に東京の近郊から姿を消していました
今ではおそらく絶滅危惧種になっているのではないでしょうか(近似種のコジュケイは健在ですし、南西諸島に行けばミフウズラもいます)
狭山湖のウズラは全く自然のものか、あるいは籠脱けか、明確ではありませんが、狭山湖周辺は自然環境が維持されているので「野生種」かもしれません
ホトケノザが咲く春の芝生の上をのんびりと遊んでいました
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ツグミ
ウズラの近くにツグミがたくさんいました
ツグミは冬の鳥でそろそろ繁殖地のシベリア方面へ旅立つはずです
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コチドリ
4月になったからでしょうか、狭山湖の湖面には鴨の姿がありませんでした
代わりにコチドリのつがいを湖岸で見つけました
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里山散歩
狭山湖の後、近くの岸田んぼへ寄りました  六道山公園の下の谷戸です
東京都内ですが、里山の雰囲気が残っている場所で、マイフィールドの一つです
日曜日のせいか家族連れがたくさん来ていました
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ウメ
ウメはちょうど満開でした
本来なら桜が満開の時期なのですが、今年は季節が10日ほど遅れているようです
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オオイヌノフグリ
どこにでもある普通種なのですが、早春の、というよりまだ冬のうちから咲く花なので、毎年必ず撮影しているようです
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タネツケバナ
この植物の形態から来た名前ではなく、稲の種をまく時期に咲くので「タネツケバナ」と記憶しています
リタイア後は写真の対象が蝶と鳥がメインになって、植物についてはご無沙汰が続いています
(そろそろ勉強し直さないと)
ちなみに、アブラナ科のタネツケバナはツマキチョウの食草です(蝶に関することは記憶が薄れないようです)
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アカフタチツボスミレ
時期が早いせいかスミレはあまり見かけませんでした
このタチツボスミレは葉に赤い筋があるので「赤斑」と見ましたが、スミレの仲間は交雑種が多く、判定が難しくなっています
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コスミレ
コスミレは人里に多い春のスミレです
けして小さなスミレではなく、多くの花をまとめて付ける華やかなスミレで、好きな花です
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越冬蝶
寒いせいか今年の蝶はミヤマセセリが飛んでいるくらい
他は冬を越した越冬蝶ばかりです
上からキタテハ、テングチョウ、モンキチョウ、ルリタテハ
去年の蝶でも活動が始まっているのを見ると、新しいシーズンへの期待が膨らみます
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裏高尾・日影沢
狭山湖へ行ったすぐ翌日ですが、裏高尾へ行ってきました
3月末に圏央道の高尾山インターが開通したので様子を見たかったからです
中央道と圏央道のジャンクションはまさに裏高尾の間近にあるのですが出口がないのでアクセスはありません
高尾山インターの開通でやっとアクセスが確保されたというところです
高尾山の下をトンネルが通るので反対運動も強かったようですが、自然環境への影響がどう出るのか見守っていく必要があると思います
(個人的には、工事の直接的な影響より、多くの人や車が簡単に自然環境の中に入っていくことのほうがダメージが大きいように思いますが)
アズマイチゲ
日影沢はアズマイチゲやニリンソウの多いところです
リタイア前は野草の写真を撮っていたので電車とバス利用で高尾山周辺を良く歩きました
アズマイチゲもあるにはありましたが、10年前に比べると数が減っています
それでも東京近郊ではこの「早春の花」に出会えることは少ないので、毎年アズマイチゲを見るたびに、新たな感動を覚えます
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ニリンソウ
今年は季節が遅いせいかニリンソウはわずかに見られる程度でした
それこそ10年前は沢の両岸が真っ白に見えるほど花があったのですが
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ナガバノスミレサイシン
ナガバノスミレサイシンは表日本(太平洋側)の花
裏日本(日本海側)のスミレサイシンときれいに棲み分けているようです
毎年ギフチョウを見に出かける新潟県にはスミレサイシンが数多く残っていますが、関東のナガバノスミレサイシンのほうは出会うチャンスがあまりなくなってしまいました
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アオイスミレ
アオイスミレは春、早く咲くスミレです
日影沢にはまだ残っていましたが、もう一つの目当てだったタカオスミレには今回出会えませんでした
以前に写真はしっかり撮っているのですが非常に残念です(タイミングが少し早かったのかもしれません)
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ユリワサビ
周辺に多かったのはこのユリワサビです
白くてあまり目立たない花ですが、アップで撮るとなかなか奇麗で味わいがあります
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ヨゴレネコノメ
可哀そうなネーミングですが、本家のネコノメソウよりよほどインパクトがある花です(正確にはきれいに見える部分は花ではありませんが)
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コチャルメルソウ
木の下の薄暗い場所に群生していました
花の名前は現地では思い出せず、図鑑で調べて思い出しました
昔はしっかり覚えていた名前ですが、歳のせいでしょうか
外見は地味な植物ですが、アップで見ると非常に楽しい花です(縦位置の写真を2枚掲載します)
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by mustachio | 2012-04-05 17:17 | Comments(0)