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2012年 09月 18日

フィンランド・ノルウェーの鳥たち(9)

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PUFFIN (ニシツノメドリ)
ツノメドリには二つの種類があり一つは北太平洋の鳥、こちらは日本名ツノメドリ、英名HORNED PUFFINという
もう一つは北大西洋に棲むツノメドリで英名は単にPUFFIN、日本名は説明つきのニシツノメドリとなる
さらにもう一つよく似た鳥でエトピリカがいるが、こちらはツノメドリと同じ北太平洋の住人である
(エトピリカはツノメドリによく似た顔をしているが胸が黒く、胸が白いツノメドリとの識別は簡単である)

ホルネア島にはウミガラスほど多くはないが、ニシツノメドリも集団営巣をしている
写真で見ればわかるようにツノメドリの顔は歌舞伎役者の顔なのだ
目の縁に朱が入り、筆で描いたようなまつ毛まで付いていて一見三角のような目に見える

けして美人ではないが、とぼけたような表情が魅力的で、何百枚も写真を撮ることになってしまった
フィンランド・ノルウェーの鳥の写真はこれで最後になるが、説明なしでニシツノメドリの写真を楽しんでいただきたい

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by mustachio | 2012-09-18 00:03 | Comments(0)
2012年 09月 17日

フィンランド・ノルウェーの鳥たち(8)

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COMMON GUILEMOT (ウミガラス)
ノルウェー北東部の商業港バルデの街から北へモーターボートで10分、ホルネア島という無人島がある
この島に無数の海鳥が暮らしていて一つの観光地になっている
一番数が多いのはウミガラスで、その他にニシツノメドリやヒメウ、オオカモメ、ミツユビカモメなども棲んでいる
写真でご覧いただけるように断崖の壁一面にウミガラスがはりついている様はまさに壮観だ
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ウミガラスは北大西洋と北太平洋に棲息する海鳥で、南半球に暮らすペンギンと姿形がよく似ている
基本的な違いはペンギンが空を飛べないのにウミガラスは立派に空を飛べる点である
40年ぐらい前までは北海道の天売島に多数のウミガラスが集団で暮らしていた
今でも北海道の海でウミガラスを見ることはできるが、天売島の集団生活は完全に消滅して絶滅危惧状態のようだ
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次の5枚は比較的アップのポートレートだ
この鳥は表情があり、十分アップに耐える顔をしている
お気づきのように「白縁メガネ」がひょうきんなイメージで面白い  どうもオスの成鳥だけに現れる模様らしい (英語の説明ではBRIDLEと表現されている 馬などの手綱という意味だ)
ホルネア島で2時間余りを過ごしたがあっという間であった
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RAZORBILL (オオハシウミガラス)
ホルネア島には数は少なかったがオオハシウミガラスもいた
行動形態はウミガラスと同じなので注意して識別する必要があるが、クチバシが太く縦に白い線が入っているので見た目の印象が全く違う
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BLACK GUILEMOT (ハジロウミバト)
英名は同じGUILEMOTだが、日本名はカラスでなくハト つまりウミバトだ
鳥が遠く風景写真になってしまったが全身が黒く羽の付け根に白い斑があるので間違いなくハジロウミバトである
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by mustachio | 2012-09-17 22:10 | Comments(0)
2012年 09月 16日

フィンランド・ノルウェーの鳥たち(7)

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LITTLE GULL (ヒメカモメ)
海鳥編のスタートはカモメから
北欧で最も印象が強かったカモメはこのヒメカモメだ
英名そのままに最小のカモメ  頭が黒いので夏羽のユリカモメに似ているがさらに小さい
夏羽のユリカモメはクチバシや脚が黒っぽくなるのだがヒメカモメは真っ赤だ
もう一つの特徴は翼上面が淡青灰色なのに裏側が真っ黒なこと フィンランドの湖沼の上を滑空する姿は幻想的で一生忘れないと思う
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BLACK-HEADED GULL (ユリカモメ)
比較対象のユリカモメだがオウルなど北極圏以南にはたくさんいた
棲息域はユーラシアからアフリカにかけてで、ご存じのように東京湾横断モノレールにもユリカモメの名前が付けられている
写真ではちょっとわかりにくいが、目の周りに前方が途切れた白いリング状の縁取りがあるのが可愛い
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COMMON GULL (カモメ)
英名の通り世界的普通種
日本周辺の固有種であるウミネコとよく似ているが、ウミネコはクチバシの先端が赤くその内側が黒いという特徴がある
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GREAT BLACK-BACKED GULL (オオカモメ)
オオカモメは北大西洋周辺の固有種で日本では全く記録がない
ノルウェーのホルネヤ島で撮影した鳥で、大型で迫力のあるカモメだった
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LESSER BLACK-BACKED GULL (ニシセグロカモメ)
日本名でセグロカモメというカモメがいるが、この鳥は英名HERRING GULLといい、世界的にポピュラーである   ただ日本名のように背中が黒くはなくただのグレイだ
日本名でオオセグロカモメというカモメは日本周辺の固有種でこちらは背中が黒い
ニシセグロカモメはオオセグロカモメのヨーロッパ版のイメージ
群れの中で背中の黒いのが目立つのがこのカモメだ
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BLACK-LEGGED KITTIWAKE (ミツユビカモメ)
北極海・北大西洋・北太平洋で繁殖する北国のカモメ
日本でも冬の東北・北海道で見ることができる
ノルウェーのバルデの街ではたくさんのミツユビカモメが巣を作っていた
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LONG-TAILED SKUA (シロハラトウゾクカモメ)
トウゾクカモメの仲間は北極圏(オオトウゾクカモメは南極大陸)で繁殖し、世界中の海を飛び回る行動範囲の広い鳥だ
自分で魚を捕食する他にカモメやミズナギドリから餌を奪い取るので盗賊の名前を付けられている
北極圏の雪渓が残る砂礫地でシロトウゾクカモメを見た
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COMMON TERN (アジサシ)
アジサシ類は世界各地で見ているがどちらかというと南の鳥のイメージが強い
このアジサシは英名のCOMMON TERNが示すように世界中に棲息域を拡げ、北半球の夏と南半球の夏を渡り歩く
ただ極北までは勢力を伸ばさないようでフィンランドも北極圏に入ると姿を見せなかった
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ARCTIC TERN (キョクアジサシ)
世界を股にかけて南北移動するアジサシも大したものだが、このキョクアジサシの行動力はさらに凄い
繁殖地は北極海沿いのユーラシアと北アメリカなのだが、冬になると南極まで移動するのだ
何もそこまで極端にやることもないように思うのだが、アジサシとの勢力争いがあるからだろうか
今回の旅行では、北極圏内のアジサシはクチバシと脚が真っ赤なキョクアジサシだった(アジサシのクチバシは赤いケースもあるが少なくとも先端は黒いので区別できる)
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BLACK-THROATED DIVER (オオハム)
蝶でも鳥でも動物の写真は油断すると大失敗する
比較的近い距離でこのオオハムを見つけた時はいい写真が撮れるのを確信し、とりあえず1~2枚シャッターを押した後、カメラをスコープ一眼に切り替える準備に入った
ところがカイツブリのように一度潜水したオオハムは水面に姿を現さない
5分ほど待ったあと見つけたのははるかかなたの水面だった
このオオハムはユーラシアの北極海沿岸で繁殖するが冬には日本でも見ることができる
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GREAT CORMORANT (カワウ)
このカワウは東京の上野動物園などにいるカワウと同一種
ただ写真を撮るときに腰の部分の大きな白斑が気になった
帰って図鑑を調べてみるとこれは婚姻羽(求愛羽)のようだ カワウは留鳥なので日本では繁殖期の羽を見落としていたということらしい
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SHAG (ヨーロッパヒメウ)
日本にいるヒメウは北太平洋に棲む鳥で、こちらのヒメウはヨーロッパ限定だ
ノルウェーのホルネヤ島では営巣するヨーロッパヒメウのアップを撮ることができた
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EURASIAN OYSTERCATCHER (ミヤコドリ)
バードウォッチング歴30年を超える家内にいわせるとミヤコドリは昔は珍鳥だったらしい
最近では千葉の三番瀬などでかなりの数を見ることができる
基本的には海岸の鳥で、海鳥に分類するのは不適切かもしれないが、ノルウェーの海岸では何回もミヤコドリに出会った
クチバシと目のオレンジ色が印象的で、写真としてはなかなかいいものが撮れたように思う
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by mustachio | 2012-09-16 21:00 | Comments(0)
2012年 09月 13日

フィンランド・ノルウェーの鳥たち(6)

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RED-NECKED PHALAROPE (アカエリヒレアシシギ)
約2年前の2010年10月埼玉県の秋ヶ瀬公園でアカエリヒレアシシギの写真を撮った(小生のホームページ古希からのネイチャーフォトライフ「日本の自然」2010年版を参照いただきたい)
アカエリヒレアシシギもエリマキシギのように夏は北極圏(ユーラシア・アメリカ)で繁殖し、冬は南半球まで移動する渡り鳥で日本も通過地となるため出会いのチャンスは多い
ただ日本に来る時は必ず地味な冬羽で名前の「赤襟」は痕跡すら見ることができない
やはり繁殖羽のアカエリを見たいという希望は今回の旅行でやっとかなえることができた
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COMMON REDSHANK (アカアシシギ)
このシギも夏は北半球、冬は南半球主体と渡りをするが比較的近距離の移動で、日本でも北海道が繁殖地、九州が越冬地となるため、国内で夏羽も冬羽も見ることができる
遠い距離の個体だったが個性のある赤い脚ははっきりと確認することができた
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COMMON SANDPIPER (イソシギ)
昔、エリザベステーラー主演の「いそしぎ」という映画があった
イソシギ自体は名前の通りCOMMON(普通種)で日本でも見る機会が多い
図鑑をチェックしてみると繁殖地は北部ユーラシア全域、越冬地はアフリカ、南アジア、オーストラリアと広範囲に分布している
それで気がついたのだが映画「いそしぎ」はアメリカの映画で舞台もアメリカだった それなのにアメリカ大陸にはイソシギは棲息していない
何十年の前の記憶なのでどこかに勘違いがあるのかもしれないが、急に気になってしまった
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BAR-TAILED GODWIT (オオソリハシシギ)
オオソリハシシギは大型のシギで魅力がある
やはり繁殖地は北極海沿岸限定のようだが、越冬地は西ヨーロッパからアフリカ、東南アジア、オーストラリアと広い範囲にわたる
同行英国人はあまり喜んでいなかったので案外イギリスでも普通なのかもしれない
ノルウェーの南側の海岸で7~8羽の群れに遭遇したが、遠距離逆光と撮影条件には恵まれなかった
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WOOD SANDPIPER (タカブシギ)
似たようなシギが多いので同定が難しいが、白いアイリング、黒褐色の過眼線、白い眉班などからタカブシギ
と判断している
イソシギやクサシギと似たような棲息域でユーラシア北部とアフリカ・インド・東南アジア・オーストラリアの間を移動する
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PURPLE SANDPIPER  (ムラサキハマシギ)
このムラサキハマシギは日本にいないので我々にしてみれば貴重な鳥
ノルウェーの海岸で彼らを追いまわしたが、英国人のバードウォッチャーは全く興味を示さなかった
イギリスの海岸にはたくさんいるらしい
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RINGED PLOVER (ハジロコチドリ)
旅行期間中出会った千鳥の仲間はこのハジロコチドリだけであった
ただのコチドリもヨーロッパに広く分布すると思っていたが、北極海に近い北欧はハジロ、それ以外はコチドリと棲み分けがあるらしい
成鳥夏羽のハジロコチドリはオレンジのクチバシが印象的だった
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GOLDEN PLOVER (ヨーロッパムナグロ)
ムナグロは地球を縦に棲み分けていて、ヨーロッパムナグロ(GOLDEN PLOVER)、ムナグロ(PACIFIC GOLDEN PLOVER)、アメリカムナグロ(AMERICAN GOLDEN PLOVER)の3種類がいる
見た目はほとんど変わらず素人には棲息地で種を判断するしかないようだ
このムナグロはコバシチドリを探した砂礫の山で見かけたもので、肝心のコバシチドリには出会えなかった
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NORTHERN LAPWING (タゲリ)
タゲリはイギリスから日本までユーラシア大陸には広く分布する普通種
タゲリの群れを見ると一瞬日本にいるような錯覚を感じる
考えてみればムナグロもタゲリも千鳥の仲間だった
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COMMON EIDER (ホンケワタガモ)
千鳥の次は鴨  北極圏の鴨といえばケワタガモの仲間がトップスターになる
特に珍しいコケワタガモやケワタガモを期待したが写真を撮れたのはホンケワタガモだけだった
ホンケワタガモは群れを作っていて比較的海岸近くまで来てくれるのだが、ケワタガモなどは1~2羽がホンケワタガモの群れに紛れ込んでいるといった状態で、望遠鏡で確認はできるが写真は無理という状況だった
(それでも英国人たちは飽きもせずはるか遠いホンケワタガモの群れの中にケワタガモやコケワタガモを探していた)
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LONG-TAILED DUCK (コオリガモ)
もう一つの北極圏鴨はコオリガモ
こちらは北海道の海でもよく見られるが、日本で見られるのは冬羽
北極海のコオリガモは用心深くあまり海岸近くへは寄りつかなかったが、特徴のある長い尾は遠くからでもよくわかった
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VELVET SCOTER (ビロードキンクロ)
ビロードキンクロとアラナミキンクロは今年2月のカナダで十分堪能した
北の鴨ではあるが北極圏より南側に多いようだ
冬の関東でも見ることができる鴨で、我が家では「吊り目鴨」で通っている
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COMMON GOLDENEYE (ホオジロガモ)
こちらも北の鴨だがビロードキンクロより分布域がさらに南寄りのようだ
夏羽と冬羽の差がないようで日本の冬に見るホオジロガモと同じ顔をしていた
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TUFTED DUCK (キンクロハジロ)
キンクロハジロは日本でも簡単に見られる普通のカモだ
ユーラシア・アフリカが棲息域だが北は北極海沿岸まではいかず、南も北インド、中国南部くらいまでを移動限界としている
北欧でもオウルなどの公園の池には多かったが、北極圏内では見かけなかった
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GOOSANDER (カワアイサ)
2月のカナダに多かったカワアイサだが、フィンランド・ノルウェーでもよく出会った
夏の繁殖期のせいかオスメスのつがいや2組4羽で行動していることが多いように感じられた
写真のように1羽のオスが2~3羽のメスを連れているうらやましいケースもある
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BEAN GOOSE (ヒシクイ)
伊豆沼など日本でも比較的見慣れたヒシクイ
この鳥もユーラシアの北極海沿岸で繁殖するようだ
次のハイイロガンとよく似ているがクチバシが黒い(先端のみ黄色)
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GREYLAG GOOSE (ハイイロガン)
ガンの仲間としてヨーロッパでポピュラーなのはこちらのハイイロガンのほうではないか
日本にも渡来することがあるようだが、見つかれば何百人の鳥カメラマンが集結するようなレベルの珍鳥だと思う
オレンジのクチバシが印象的だ
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WHOOPER SWAN (オオハクチョウ)
白鳥には何回か出会ったがすべてオオハクチョウだった
コハクチョウの繁殖地はロシア、アラスカ、カナダの北極海沿岸限定のようだ
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CRANE (クロヅル)
英語名はCRANE(またはCOMMON CRANE)  要するに何の形容詞もないただの「ツル」だ
ヨーロッパの鳥の図鑑を見ると鶴はこのクロヅルしか載っていない(厳密に言うと黒海カスピ海の周辺にはアネハヅルが来るのだがヨーロッパとは言えないと思う)
ヨーロッパの「ツル」は意外と丹頂鶴に似ていて首の前側が黒く、頭頂は赤い
地上に降りているクロヅルは望遠レンズでやっと確認できるような遠い距離だったが、飛翔写真は撮ることができた(羽根が傷んだ個体なのは残念だったが)
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by mustachio | 2012-09-13 13:59 | Comments(0)
2012年 09月 12日

フィンランド・ノルウェーの鳥たち(5)

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エリマキシギというシギをご存じだろうか
チドリ目シギ科の鳥で、北欧からロシアにかけての北極海沿岸で繁殖し、冬はアフリカ南部やインド、オーストラリアに渡る旅鳥である
渡りの途中で日本によることもあり、西日本では越冬することもある
沖縄の南西諸島では見る機会が多いが、関東地方に現れることもある
ただ日本で見るエリマキシギは冬羽で襟巻がない割と普通のシギであまり魅力がない

夏に襟巻というのもアンバランスだが、とにかくオスのエリマキシギの夏羽(繁殖羽)はゴージャスで貴婦人の襟巻そっくりのエリマキを付ける
その色彩も白黒、茶をベースに変化に富んでいて、千変万化である

今回の北極圏旅行の目的の一つは間違いなく夏のエリマキシギを観察することだった
遠距離や逆光など撮影条件がいまいちだったが、いろいろなファッションのエリマキシギを撮影できたので、
VOL.5は「エリマキシギ特集」とした

RUFF (エリマキシギ)
ある種類の鳥は繁殖期になるとオスが集まって求愛ダンスを踊る
人間でいえばマハラジャのお立ち台に上がるダンシングクイーンのようなものだが、鳥の場合、ダンサーはすべてオスだ
そのような共同踊り場はLEK(COMMUNAL LEK)とよばれ、ライチョウやエリマキシギなどがそのような習性を持つ パプアニューギニアで見た極楽鳥(フウチョウ)なども集団で求愛ダンスを踊る鳥の仲間だ

ただ踊り場は常設ステージがあるわけではなく、4~5羽のエリマキシギが集まってディスプレーをするといった程度のものであった (要するに何羽かのオスのエリマキシギが集まっているところがLEKということのようだ)
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次の4枚は同じシーン  近くにいてお互いを意識しあっているが、闘争のような気配は全くない
同じ種なのに翅のデザインが全く違うことが分かると思う
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次の2枚は同じ個体   黒白2色構成だがシギらしいデザインだ
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上から茶・白・黒  3色構成のデザインもある
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次の個体は全く離れた別の場所に現れたもの オオソリハシシギがいたノルウェーの海岸だった
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茶系主体で込み入った模様の魅力的な個体
メスには人気がないのか、2枚目には知らん顔をして通り過ぎるメスが写っている
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黒が主体のデザインの個体はしきりにディスプレイを繰り返しメスを誘っていた
なかなか端正な顔をしたオスだった
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全く別の場所で撮影したエリマキシギのメス オスよりはるかに小さく平凡なシギの姿形をしている
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by mustachio | 2012-09-12 17:36 | Comments(0)
2012年 09月 10日

フィンランド・ノルウェーの鳥たち(4)

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GREAT TIT (シジュウカラ)
小鳥編のトップはシジュウカラ
シジュウカラはヨーロッパからアジアの中央部(南北にはいない)に棲息する鳥なので北欧のシジュウカラは日本のシジュウカラと同一種である
ただ、ぱっと見た印象では同一種というのに違和感がある
ご覧頂いてお分かりのように白いはずの胸が黄色いのだ
確か東南アジアで胸の黄色いシジュウカラを見た記憶があるし、日本のシジュウカラも幼鳥は黄色みを帯びている
グローバルには黄色のほうが由緒正しいシジュウカラなのかもしれない
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BLUE TIT (アオガラ)
シジュウカラによく似た鳥だが、黒い過眼線がありその上に白い帯がある
帽子の部分は青みがかかるので BLUE TIT というらしいが、青みは確認できなかった
この鳥は日本では見られない
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WILLOW TIT (コガラ)
コガラも日本のコガラと同一種
見た目も日本のコガラと同じで違和感はない
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SIBERIAN TIT (シベリアコガラ)
こちらのシベリアコガラは北極圏にしかいない希少種だ
一見コガラに似ているが全体的に茶色(黄土色)がかかっており、特に頭の色が明るい茶色でコガラと違う
巣箱から顔を出しているところを良く見ていただきたい
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NOTHERN WHEATEAR (ハシグロヒタキ)
東ヨーロッパから中央アジアに棲息する鳥で東南アジアにはいない(日本にも記録があるようだが、もちろん迷鳥である)
私自身もオーストリアで初めて出会い今回は2度目の対面となった  というものの、苦労して探し当てたわけではなく、オウルの街中にも結構飛んでいて街の風景をバックにした写真が多い
都会に似合うようなデザインの小鳥である
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SPOTTED FLYCATCHER (ムナフヒタキ)
ヨーロッパに広く分布するフライキャッチャーのようだ
日本でいえばエゾビタキに近い鳥で頭頂に縦斑がある
最初に投宿したオウルのホテルの庭で出会った
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RED-BREASTED FLYCATCHER (オジロビタキ)
基本的には夏はロシアなどアジア中央部、冬はインド、インドシナと渡りをする小鳥で、渡りの途中で日本に渡来することもある
一昨年は埼玉県のある公園に冬の間定住し、家内と写真撮影に行ったことがある
イギリス・フランスなど西ヨーロッパにはいないようで、同行英国人たちは大喜びしていた
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PIED FLYCATCHER (マダラヒタキ)
PIEDという英語はマダラのという意味なのだが、もとはMAGPIE(カササギ)が語源らしい
確かにカササギとよく似た黒白ツートンカラーのヒタキである
オウルの公園で写真を撮ったが、樹木の中で動き回るため結構苦労させられた
基本的にヨーロッパ(冬はアフリカ)の鳥で、日本では舳倉島で1件記録があるようだ
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RED-FLANKED BLUETAIL (ルリビタキ)
ルリビタキはヨーロッパの鳥ではなく東アジアの鳥
それでもフィンランド東部までは勢力範囲(繁殖地)にしているようで高い木のてっぺんで良く鳴いていた
ヨーロッパ人にとってはたいへん貴重な小鳥のようで、同行者たちは夢中になって写真を撮っていたが、こちらは冷めていたので碌な写真は撮れなかった (日本にはいくらでもいるのに)
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COMMON REDSTART (シロビタイジョウビタキ)
何回かヨーロッパも旅行してきたので、実感としてわかってきたが、ジョウビタキ2種はヨーロッパとアジアで完璧に棲み分けがなされている
ヨーロッパはシロビタイで、アジアは日本と同じ普通のジョウビタキだ
写真のジョウビタキの英名はシロビタイなどの説明はなく、あくまでも「COMMON」である  シロビタイといっても日本のジョウビタキとあまり変わらないように思うが.......
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ARCTIC REDPOLL (コベニヒワ)
英名が示すようにヨーロッパからアメリカにかけての「北極圏」の鳥、日本でも冬鳥として記録があるらしい
アラスカにも多い鳥のようだが、簡単には出会えない珍鳥だ
柳系植物の花が好きな鳥のようだった
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EURASIAN SISKIN (マヒワ)
日本では冬鳥として割と普通に見られる
この鳥の棲息地はヨーロッパと極東アジアに限られていて真ん中のアジア中央部には棲息していない
何か地勢的な問題があるのだろうか
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GREENFINCH (アオカワラヒワ)
カワラヒワはヨーロッパとアジアで種が異なるらしい
英語名ではヨーロッパのカワラヒワがただのGREENFINCHで、アジアのほうがORIENTAL GREENFINCHということになる
日本のカワラヒワより確かに緑色が強いように思う
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YELLOW HAMMER (キアオジ)
こちらもカワラヒワと同じようで、ヨーロッパのものはキアオジ、アジアのほうはただのアオジということになる
ちなみにただのアオジの英名は BLACK-FACED BUNTING という
確かに北欧のアオジはまっ黄色だった
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REED BUNTING (オオジュリン)
こちらは夏の北海道の原生花園で出会うオオジュリンと同じ「オオジュリン」だった
この鳥の棲息域もヨーロッパと極東アジアに分極するらしい  文化度の高い地域を好むのだろうか
いずれにしても北欧と北海道は共通点が多い
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LITTLE BUNTING (コホオアカ)
コホオアカは数は少ないものの日本でも見ることができる
こちらはオオジュリンと反対でヨーロッパや極東アジアには棲息せず、アジア中央部(ロシア北部と中国南部)で渡りをするBUNTING(ホオジロ)だ
フィンランド・ノルウェーはロシアの延長ということで彼らの繁殖地になるらしい
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BRAMBLING (アトリ)
アトリは棲息範囲が広くユーラシア大陸全域に棲むらしい
日本や西ヨーロッパでは冬鳥だが、北欧やロシアでは夏鳥でこちらで繁殖する
数はかなり多いようであちこちで観察する機会があった
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CHAFFINCH (ズアオアトリ)
小鳥編のトリはズアオアトリ    頭が青いアトリだ
こちらはヨーロッパ・アフリカ限定種でアジアには棲息しないのだが、日本でも迷鳥として1件だけ記録があるようだ
頭の青灰色は上品で色彩的なセンスを感じる
最後の写真はアリスイとのツーショットなので良く見ていただきたい
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by mustachio | 2012-09-10 16:22 | Comments(1)
2012年 09月 09日

フィンランド・ノルウェーの鳥たち(3)

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PINE GROSBEAK (ギンザンマシコ)
北極圏を旅行して多くの小鳥たちに出会った
中で、一番印象に残った小鳥はギンザンマシコだと思う
ユーラシア大陸北部から北アメリカに分布するこの美しい鳥は、実は日本にも飛来し一部繁殖もしている
ただ北海道の山岳地帯まで足を運ばないと姿を見ることができない
有名な生息地は大雪山系で、旭岳ロープウェイの山頂駅から近い展望台には夏になると望遠レンズが何十本も並ぶことになる
そのギンザンマシコにすぐ目の前で感動の対面をした
ノルウェー国境に近いフィンランド北部の道路沿いに日本でいえば茶店規模の飲食店があり、そこの餌台に小鳥たちが集まるのだ
成鳥のオスはご覧のような深紅だが、若いオスはまだメスと同じような茶色である(それでも生意気にメスに対して求愛給餌を行っている)
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SIBERIAN JAY (アカオカケス)
小鳥No.2はアカオカケス
英名の通りロシア北部に棲息するカケスのようで、日本にはいない
派手さはないが大型の美しい小鳥だった
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FIELDFARE (ノハラツグミ)
ノハラツグミは北極圏より南側の市街地で何度も見かけた
普通のツグミよりは大型だが、行動形態はツグミと同じで、人間からはある程度の距離を保って警戒している
基本的にはヨーロッパの鳥だが、迷鳥として日本に来ることもあるようで、日本の図鑑にも載っている
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REDWING (ワキアカツグミ)
英名REDWINGだが翼が赤いわけではなく、日本名のように脇が赤い
REDWINGで思い出すのが高校時代に見た西部劇映画「ライフルと愛馬」の主題歌で、記憶にまちがいなければ        REDWING SETTLES IN THE NEST, IT’S TIME FOR A COWBOY TO DREAM というフレーズがあったと思う
と思って図鑑を確認してみたところワキアカツグミはヨーロッパの鳥で北アメリカの西部にはいないらしい
アメリカのREDWINGはこの鳥とは別の鳥なのだろうと勝手に解釈しているが.....
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HORNED LARK (ハマヒバリ)
誠に申し訳ないが他人様にお見せするような写真ではない
ゴルフでいえばドライバーの距離(200数十ヤード)にいた小鳥である
もちろん同行者の望遠鏡で確認しているので同定にまちがいはないが、この写真では種の推定もつかない
ハマヒバリは北欧固有の鳥で、夏のオス成鳥は頭の両脇に羽根が立って角が生えたように見えるという特徴がある
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RED-THROATED PIPIT (ムネアカタヒバリ)
この鳥はヨーロッパからアジアにかけての北極海沿岸で繁殖し、冬はアフリカや東南アジアに渡る行動力のある小鳥である
移動範囲が広いので日本でもユーラシア大陸でも見ることができるが、夏は北極圏限定になる
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COMMON CROSSBILL (イスカ)
「イスカの嘴の食い違い」という言葉があるように、普通種ではないが冬の間は日本でも見られる
クロスしたクチバシが特徴で冒頭のギンザンマシコに近い仲間である (クチバシの形状以外は色も顔立ちもそっくりだ)
写真の鳥は遠かったが、一応クチバシの形と顔の赤い部分が識別できるので証拠写真として掲載した
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EURASIAN WRYNECK (アリスイ)
WRYとはねじるとかひねるという意味でこの鳥は首を自在にひねることができる
実はキツツキに近い鳥なのでVOL.2に掲載すべきだったがうっかりしてしまった
日本でも見ることができる鳥だが非常に地味な姿形で、じっとしていることが多く、なかなか見つけにくい
夏はユーラシアの中北部、冬はアフリカや東南アジアへ餌の蟻を求めて渡りをする
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BOHEMIAN WAXWING (キレンジャク)
レンジャクの仲間は日本ではキレンジャクとヒレンジャクの両方を見ることができる
双方良く似ているが、尾の先端が黄色いのがキレンジャク、赤いのがヒレンジャクとわかりやすい
キレンジャクはユーラシアから北米に広く分布する普通種だが、ヒレンジャクは棲息域が極東地区に限定され、英名もJAPANESE WAXWING という世界的にはたいへん珍しい鳥なのだ
同行の英国人に自慢したかったが、彼らのわかりにくい英語に付き合うのが面倒で黙っていた
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RED-BACKED SHRIKE (セアカモズ)
セアカモズはシベリア西部以西に棲息し、冬はアフリカに渡るヨーロッパの鳥だ
モズ、アカモズ、チゴモズ、タカサゴモズなどはアジアの鳥なので間違えることはないと思う
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WHITE WAGTAIL (ハクセキレイ)
ハクセキレイは日本のハクセキレイと同一種だ
ところが一見した印象がちょっと違う  よく考えてみると黒い過眼線がないのでこれが別人に見える原因のようだ
亜種のレベルではシベリアハクセキレイに該当するのではないかと思う
ヨーロッパの鳥の図鑑のハクセキレイもすべて黒い過眼線がない
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YELLOW WAGTAIL (ツメナガセキレイ)
YELLOW WAGTAIL の和約はキセキレイではなくツメナガセキレイ
キセキレイは英語で GREY WAGTAIL という
ツメナガセキレイは、夏はユーラシア北部、冬はアフリカ・南アジアと渡りをするグローバルな鳥だが、日本でも見ることができる(私が日本で見たのは北海道の稚内空港に近い湿原だった)
セキレイといえば日本全国で見られるセグロセキレイは日本の固有種で世界的には希少種である
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BARN SWALLOW (ツバメ)
これはごく普通のツバメ
夏は北半球のユーラシア・北アメリカ、冬はアフリカ・南アジア・南アメリカへ移動する代表的な渡り鳥だ
ツバメは英語だとSWALLOW一本ではなく、ショウドウツバメやイワツバメはMARTIN と区別される
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HOUSE MARTIN (ニシイワツバメ)
ツバメのほうは世界共通種だが、イワツバメはヨーロッパアフリカ版(シベリア・モンゴルを含む)と東南アジア版の区分がある
日本にいるのはイワツバメ(ASIAN HOUSE MARTIN)のほうで、ヨーロッパで見られるのはニシイワツバメと種が異なる
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HOUSE SPARROW (イエスズメ)
街中で撮った普通の雀の写真である
ただ日本の雀とは違う、頭のてっぺんがグレイのイエスズメのほうだ
ヨーロッパでもアメリカでもオーストラリアでも街のスズメはこちらのイエスズメだ(アメリカやオーストラリアのスズメは人為的にヨーロッパから持ち込まれたものかもしれない)
ところが東南アジアにはこのイエスズメがおらず、代わりにスズメ(TREE SPARROW)が普通にいる
こちらのTREE SPARROWのほうはヨーロッパにもいるのだが希少種のようで、同行の英国人はスズメ(TREE SPARROW)を見つけると大騒ぎで追いかけまわしていた
(こちらはさすがに写真を撮らなかった)
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HOODED CROW (ハシボソガラス)
所変われば品変わる
スズメに続いてカラスだが、御覧のようにヨーロッパのカラスは頭の部分だけがフードをかぶったように黒い
(正確に言うとスペイン・フランスなど西ヨーロッパのハシボソカラスは真っ黒で、東ヨーロッパから西アジアがツートンカラーになる)
海外に出ないと「カラスは黒い」という固定観念から脱却できない
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BLACK-BILLED MAGPIE (カササギ)
日本では九州北部に定着しているカササギ(日本のカササギは昔朝鮮半島から持ち込まれたらしい)
ヨーロッパでも北米でも東南アジアでもこの鳥を見かけるが、野生の鳥という印象がなく、公園の鳥というイメージが強い
大きくてデザイン的にも魅力があるので、何回もレンズを向けてしまう
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by mustachio | 2012-09-09 10:57 | Comments(0)
2012年 09月 07日

フィンランド・ノルウェーの鳥たち(2)

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フクロウとともに北極圏で期待した鳥はライチョウだった
日本にはライチョウとエゾライチョウの2種が棲息していて、いずれもヨーロッパのライチョウと共通種である
北ヨーロッパにライチョウの種類が豊富なことは以前オーストリアを訪問した時から承知していた
インスブルックではライチョウのはく製をたくさん見たが、生きたライチョウにはお目にかかれなかった

今回は何種類かのライチョウに出会うことができたのだが、残念ながら離れた距離でしか見られず、写真としてはあまりいいものが撮れなかった
一般的にフィンランド・ノルウェーの鳥は遠いものが多く、同行の英国人はそれが当たり前のように思っている
写真を撮るよりは、望遠鏡で観察し、種類の特定を楽しんでいるようだ

WILLOW GROUSE (カラフトライチョウ)
北ヨーロッパの鳥だがカラフトの名が示すように、棲息域はロシア東部まで拡がっているようだ
日本のライチョウとよく似ていて遠くからでは見分けがつきにくい(クチバシが少し大きいかどうかなどの違いしかない)
カラフトライチョウのほうは比較的低地性なのでイギリスにも棲息するようだが、ヨーロッパアルプスにも棲むライチョウ(日本のライチョウと同一種)は高地性で、カラフトライチョウは日欧いずれのアルプスにもいない
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CAPERCAILLIE (ヨーロッパオオライチョウ)
見たかった鳥
本当はオスのオオライチョウや求愛ダンスを見たかったのだが、これは実現しなかった
それでもメスのライチョウから迫力は十分感じられる
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BLACK GROUSE (クロライチョウ)
オオライチョウよりは少し小さいがこちらも真っ黒で迫力のあるライチョウ
道路の脇にもちょろちょろと出て来るのだがすぐ藪の中に入ってしまいうまく写真が撮れない
(車は割と大型のバンだったが窓があかず写真撮影には不向きだった)
ガラス越し手持ち望遠レンズでの撮影なのできれいではないが、クロライチョウであることは十分識別できる
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PTARMIGAN (ライチョウ)
こちらは日本で見られるライチョウ
遠い距離でしか見られなかったが、日本国内でも十分撮影のチャンスがあるのであまりシャッターを押さなかった
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HAZEL GROUSE (エゾライチョウ)
エゾライチョウには北海道の林道で何回もお目にかかっている
特に帯広近くの長流枝内で撮った子連れのエゾライチョウの写真は強く印象に残っている
喉が黒くその両脇に白帯があるのが特徴だ
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GREAT SPOTTED WOODPECKER (アカゲラ)
ライチョウは以上で終わり
次はキツツキ編になるが、キツツキ類はヨーロッパと日本ではかなり共通なものが多い
特にアカゲラなどは北欧でも日本でも普通種だ(オオアカゲラはヨーロッパにはいるが北極圏には棲んでいないらしい)
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BLACK WOODPECKER (クマゲラ)
日本ではクマゲラは主に北海道に棲息しバードウォチャーに人気が高い
英国にもクマゲラがいないようで英国人は夢中になっていた
クマゲラは、うまく巣穴が見つけられればじっくりと写真が撮れる鳥の一つだ
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THREE-TOED WOODPECKER (ミユビゲラ)
ミユビゲラはユーラシアにも北米にも棲息する
実は日本でも十勝方面の森に棲息するといわれているが最近の棲息確認情報はないらしい
(国内で見つかれば大騒ぎになるはずだ)
写真でわかるように頭が赤くなく、黄色いのが特徴である
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ROUGH-LEGGED BUZZARD (ケアシノスリ)
ユーラシア・北米に棲み南北に渡りをする鷹
日本でも北海道などで出会うことができる
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CUCKOO (カッコウ)
日本ではカッコウ、ホトトギス、ジュウイチ、ツツドリと4種の仲間が見られるが、北欧にはカッコウしかいない
他の3種はアジア限定の鳥でツツドリなどは英名をORIENTAL CUCKOOという
ノルウェーの海岸でたまたま近くにカッコーが飛んできて、アップを撮ることができた
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WHITE-TAILED EAGLE (オジロワシ)
北極圏には割とワシタカが多いかと思っていたが出会いは少なかった
比較的良く見たのが北海道にも棲むオジロワシ
海や雪渓の上をゆうゆうと飛翔していた
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by mustachio | 2012-09-07 15:25 | Comments(0)
2012年 09月 07日

フィンランド・ノルウェーの鳥たち(1)

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5月から6月にかけて北極圏を旅行してから3ヶ月が経過してしまった
6、7、8月はアウトドアのハイシーズン  特に「日本の蝶」を最優先テーマとしている私にとってはパソコンの前で仕事をする時間があまりとれず、旅行写真の整理が手つかずのままになっていた次第である

9月に入ってどうやら時間もできてきたので「北極圏の鳥」の画像をアップしていきたいと思う

夏のフィンランド・ノルウェーは繁殖のためにいろいろな鳥が南から渡って来る
加えて北極圏から動かない鳥もいて、まさに鳥の天国になるのだが、北の鳥をイメージできるのはフクロウとライチョウが双璧ではないだろうか

第1回はフクロウ編からスタートすることとしたい

北欧のフクロウは日本のフクロウと共通の種類もいる
いわゆる普通のフクロウやコミミズクなどは共通種で、日本がかつてユーラシア大陸と陸続きで会ったことを想起させる

一番人気の高いヨーロッパのフクロウはシロフクロウだと思うが、今回のツアーでは出会いがなかった
ただ、今年は2月のバンクーバーで多数のシロフクロウと対面しているので、全く失望感はなかった(写真は以前のブログをご参照いただきたい)

HAWK OWL (オナガフクロウ)
フクロウの中で最もインパクトがあったのがこのオナガフクロウだ
日本にはいない種類で北極圏を生活圏とする大型のフクロウである
幸い営巣場所が確認できたので、餌をくわえた個体やら、北欧らしい木製の電信柱をバックの風景風写真など多くの写真を撮影することができた
ちなみにこの鳥は英語ではホーカルと発音され、最初はその意味がわからなかった
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GREAT GREY OWL (カラフトフクロウ)
カラフトの名前を持つが日本の鳥類図鑑には載っていない
基本的にはロシアを棲息圏とするフクロウで、カラフトには棲んでいるかもしれないが正確なデータが手元にない
高い木の上のフクロウを無理して望遠レンズで撮影しており、写真に変化がないが、一部、雛の顔が確認できるものもある
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URAL OWL (フクロウ)
英名のURALはもちろんロシアの山脈の名前
おそらくこの辺りに多いのだと思うが、日本の単純なフクロウという呼び名になじんだ我々にはURALという名前に違和感がある
今回のツアーではフクロウの巣立ち雛に出会った
フクロウも肉食動物なので天敵は少ないとは思うが、巣立ち雛はただじっと木に止まっているだけで、写真には撮りやすいがいかにも無防備である
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TENGMALM'S OWL (キンメフクロウ)
ユーラシア大陸だけでなく北米大陸にも分布する北方系のフクロウ
実は、日本でも北海道の大雪山系に棲息が確認されているのだが、日本で写真を撮った人はほとんどいないと思われる幻の鳥である
夕方遅く暗い茂みの中で撮影しているので写真は不鮮明だが、良く見ると金目が確認できる
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SHORT-EARED OWL (コミミズク)
コミミズクはユーラシア・アフリカにも南北アメリカにも棲息するグローバルバードだ
日本でも割と普通に見られるフクロウである
フィンランドでも日本と同じように1羽で杭の上に静止して獲物を待っていた
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PIGMY OWL (スズメフクロウ)
スズメぐらいの大きさの小型フクロウ
英名のPIGMYは差別用語ではないかと思うが英国人は気にしないようだ
図鑑によると小型の割には非常に狩猟能力が高い猛禽らしい
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by mustachio | 2012-09-07 11:24 | Comments(0)