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2013年 04月 30日

バリ島の鳥と蝶(5)

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やっとバリ島の鳥の整理が終わった
家内のお伴の海外バードウォッチングもだいぶ回を重ねたので「門前の小僧」もだんだん「習わぬ経が読める」ようになってきたようだ
今回は種別に分類して多少うんちくも交えながら鳥の写真を公開することとしたい

スマトラサギ
ネッタイチョウやペリカン、グンカンドリなどの海鳥との出会いがなかったので、図鑑順のスタートはスマトラサギとなった
バリ島北西部でカンムリシロムクの棲む半島に向かうボートでこのスマトラサギに出会った
黒くて大きい迫力のあるサギである
マングローブに一羽たたずむ姿は「バリ島の鳥」プロローグにぴったりの雰囲気である
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ジャワアカガシラサギ
日本(主として南西諸島)にもアカガシラサギはいるのだが、バリのアカガシラサギは種が異なる
ちょうど冬羽から夏羽への切り替わり時期で、頭や胸がオレンジ色に変わったいかにもアカガシラサギらしい個体とそうでない個体が混在していた
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アマサギ
アマサギは東南アジアの田園風景にぴったりの鳥である
普通種なのでほとんど写真がないことに後で気がついた
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ヨシゴイ
バリ島北部の湖沼周辺でヨシゴイやリュウキュウヨシゴイを探した
遠くを飛ぶ時には姿を確認できるのだが地上に降りるとブッシュに隠れてしまい、撮影が難しい
長いレンズで狙ったがよい写真は撮れなかった
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インドネシアコガモ
英名 SUNDA TEAL
日本のコガモをイメージしていたが全く違う鳥だった
オスもメスもコガモのメスのような地味な色で、オスはシルエットで見ると「おでこ」(lump on forehead)であるのが特徴のようだ
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シロハラウミワシ
猛禽類との出会いはあまりなかった
写真のシロハラウミワシはミサゴと同じように魚食系の鷲だ
全体的に白い部分が多く崇高なイメージである
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アオエリヤケイ
東南アジアでは普通の風景なのだが、農村部にはニワトリが放し飼いになっていて自由に歩き回っている
そんな中に野生の「野鶏」が出てくるとびっくりする
このアオエリヤケイは英名 GREEN JUNGLE FOWL、ジャワ島周辺の固有種で、まさに総天然色の色使いである
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シロハラクイナ
こちらは日本の南西諸島に見られる普通のシロハラクイナである
といっても、10年前初めて沖縄を訪れた頃にはあちこちで普通に見られたのに、最近では出会いの機会が少なくなってしまった(ここ10年間の日本の環境劣化には目を覆いたくなる)
バリ島のシロハラクイナは10年前の沖縄と同じようにのんびり人里で暮らしていた
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バン
日本のバンと同じバン
どちらかというと世界的な普通種でどこにでもいるような気がする
バンの子育てに遭遇したが、位置が遠くきれいな写真は撮れなかった
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クロエリシロチドリ
英名 JAVAN PLOVER
シロチドリと違うのは黒のエリマキとヘアバンド  いって見ればコチドリにもよく似ているのだが、コチドリのトレードマークである金色のアイリングがないのでやはりシロチドリの仲間のようだ
残念ながら近くには寄れなかったので、写真ではわからない(個体が冬羽で黒の襟もはっきりしない)
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チュウシャクシギ
ヨーロッパでも見られるグローバルバード
それでも外国で出会うとうれしくなってシャッターを押すことになる
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オーストラリアセイタカシギ
日本でもセイタカシギは増えている傾向のようだ
この鳥は写真向きでどこで撮っても誰が撮っても絵になる鳥なのだ
バリ島のセイタカシギは昨年秋にニュージーランドで出会ったセイタカシギと同一種のようで首筋の黒い帯が特徴である
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ハシブトオオイシチドリ
イシチドリというのは個性がある鳥で、けして美人ではないが目玉がでかい不思議なイメージがある
スリランカやインドでイシチドリの仲間に出会っているが、とにかくじっとしていてほとんど動かない鳥という印象が強い
冒頭のスマトラサギの出会いの直後、このハシブトオオイシチドリに出会った
動きが少ない特徴は相変わらずだったが、それでも歓迎の意味かいろいろなポーズをとってくれた
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クロハラアジサシ
クロハラアジサシの仲間は夏と冬で腹の色が変わる
三遊亭楽太郎(円楽)のように腹黒なのは夏だけの話、冬は白腹に変わる
バリ島のアジサシは本種とハシブトアジサシくらいで、このクロハラアジサシもまだ冬羽のシロハラだった
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by mustachio | 2013-04-30 20:40 | Comments(0)
2013年 04月 22日

バリ島の鳥と蝶(4)

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バリ島蝶シリーズの第3部には地味な蝶が残ってしまった
あまりフォトジェニックではないので、見て楽しいものではないかもしれないが、写真を撮った以上排除するのもかわいそうなのでお付き合いいただきたい

ヒメウラナミジャノメ系の蝶
日本で普通種のヒメウラナミジャノメにそっくりな蝶がたくさんいた
ウラナミジャノメというのは表面が地味な茶色で、裏面に細かい波模様がある小型のジャノメ蝶だ
本州や九州にはヒメウラナミジャノメとウラナミジャノメ、沖縄地区にはリュウキュウウラナミジャノメ、ヤエヤマウラナミジャノメ、マサキウラナミジャノメが棲み分けているが、識別のポイントの一つに後翅裏面の蛇の目紋の数があり、全国区で普通種のヒメウラナミジャノメだけがこの紋が5個、他の種類は3個である
つまり普通種は後翅裏面眼状紋が5個で、希少種は3個と覚えておけばよい
ところが、バリ島のヒメウラナミジャノメは眼状紋はすべて5~6個であった
日本国内では南に行くと眼状紋が減ると理解していたが、バリ島では北日本でも普通種のヒメウラナミジャノメと同数なのである
日本の蝶と同種なのかどうか定かではないが、とにかくそっくりで見分けがつかない
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リュウキュウヒメジャノメ
翅の裏面に白線があるヒメジャノメ系は、日本国内では九州以北のヒメジャノメと沖縄以西のリュウキュウヒメジャノメがいて地域的に棲み分けている
標本や写真をみて2種を区分するのは非常に困難であるが、採集地や撮影地がわかれば簡単に区別できる
ところが外国となるとそのようなデータがなく、南の蝶だからリュウキュウヒメジャノメと勝手に推定した次第である
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ウスイロコノマチョウ
こちらは完全に日本と共通種
静岡県など関東近県にもこの蝶は棲息している
南西諸島にも多い蝶なので見間違いはない
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カバマダラ
日本の南国の蝶の代表種のようなカバマダラはたくさんいると思っていたが、実はほとんど見かけなかった
カバマダラよりもっと数が多いスジグロカバマダラには一度も遭遇しなかった
これらのマダラチョウはスリランカにもたくさんいたので、地域的に断裂があるとも思えない
なかなか予想通りにはいかないものだ
なお今回のツアーではリュウキュウアサギマダラ系のマダラ蝶もほとんど見かけなかった
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TAWNY COSTER
この蝶には前にスリランカで出会っているので初対面ではない
アフリカでも同じような蝶を見たが、ホソチョウ科という日本にはいない種類の蝶なのであまり馴染みがない
もし日本に出現するようなら大騒ぎになると思うが
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ユウレイセセリ系の蝶
「タイ国の蝶」という図鑑にセセリチョウ科が載っているので調べようと思えば調べられるはずなのだが、とにかくセセリチョウ類は種類が多くて手が出せない
直感的に日本の南西諸島にいるユウレイセセリに似ているように思えたので、暫定的にユウレイセセリということにした
もちろんユウレイセセリはタイにも棲息しているので、その可能性はかなり高い
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イチモンジセセリ系の蝶
見た目は日本のイチモンジセセリにそっくりで後翅の白点列は直線的である
前述の「タイ国の蝶」によれば、タイにはヒメイチモンジセセリ入るのだが、イチモンジセセリはいない
インドネシアの蝶図鑑は手元にないので何とも言えないが、日本のイチモンジセセリそのものとしか思えない
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キマダラセセリ
この蝶も日本のキマダラセセリにそっくりなので、頭からキマダラセセリと信じ込んでいたが、写真をよく見ると翅裏の模様が違うのだ
日本のキマダラセセリの裏面と微妙に違う
タイにも日本のキマダラセセリ(JAPANESE DART)は棲息しているので、同一種かもしれないが、この図鑑にはキマダラセセリの仲間が20種も載っていて、みな同じような模様をしているので同定作業をギブアップしてしまった
あまり蝶の種類が多いのも考えものである
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バリ島の植物・動物
バリ島の蝶シリーズを終えて鳥の写真の整理に着手したが、植物や動物の写真も少しはあることを思い出した
タイトルを「バリ島の鳥と蝶」に限定してしまったので、出場チャンスを失わないよう何枚か写真をアップしておきたい

寄生蘭
大きな木に寄生蘭を見つけた
熱帯地方には寄生蘭が多いので、珍しい蘭かどうかは不明だが、清楚な花を多数つけていた
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バラ科の花
野生のバラはほとんど白色と思っていたがピンクのきれいなバラがあった
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白いネム
逆にネムの花はピンクとの先入観があったが、ジャワ島では純白であった
この花は朝開花し、夕方には閉じてしまうようだ
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チョウトンボ
翅を含め全身の赤いトンボがいた
日本のチョウトンボは黒(黒褐色)でオキナワチョウトンボは鼈甲色のため、全く印象が違う
日本にも翅の一部が赤いトンボがいるが、ここまで赤くはない
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カニクイザル
哺乳類は猿と鹿とリスを見た
猿はニホンザルにイメージが近いカニクイザルだ
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次回から「バリ島の鳥」シリーズになります

by mustachio | 2013-04-22 21:16 | Comments(0)
2013年 04月 22日

バリ島の鳥と蝶(3)

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ORANGE LACEWING
ツマグロヒョウモンやカバマダラによく似た蝶だが、今回初めて出会った蝶だ
もちろん日本では記録がなく、スリランカにもいなかった
オーストラリアの蝶図鑑には載っていてダーウィンに近い北部オーストラリア限定らしい
日本のオオイチモンジを想起させる後翅裏面の縞模様に迫力を感じた
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POLYURA ATAMAS SAMATHA
こちらは学名しかわからない  分厚い(英語ばかりの)マレーシア蝶図鑑でやっとぴったりする蝶の写真を見つけた
写真の蝶は後翅が若干破損しているため、若干疑問は残るがまず間違いないと思う
要するにこの蝶は日本(沖縄島)にいるフタオチョウに近い種類で、翅のデザインなどよく似ている
今年の夏は日本で未撮影となっているフタオチョウを狙って沖縄を訪問する予定だ
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ウラベニヒョウモン
日本で未撮影といえばこのウラベニヒョウモンも日本では出会っていない
もともと外来種で、石垣島や西表島では世代交代を繰り返しているようなので一応「日本の蝶」だ
もともとヒョウモンチョウ類は北国の蝶で、南国にいるヒョウモンチョウらしいヒョウモンチョウはこのウラギンヒョウモンと関東にも勢力を伸ばしているツマグロヒョウモンくらいしかいない
その珍しいウラベニヒョウモンをバリ島近くの島(メンジャンガン島)でたくさん見かけた
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タイワンキマダラ
この蝶には思い出がある
たしか西表島を初めて訪れた時、北部の海岸でこの蝶を見つけたが、うまく止まってくれず撮影に失敗した
その後2回目か3回目の西表でやっとタイワンキマダラの撮影に成功した
一度出会いがあると後は簡単で、海外でも東南アジアではよく見かけるようになった
要するに南国(外国)では普通種である
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カバタテハ
こちらも同じような南国の普通種だが、日本での出会いはだいぶ事情が違った
リタイアして(出張ではなく私費で)初めて沖縄を訪れ、ホテルの庭で初めて撮影に成功した南方系の蝶がこのカバタテハである
今では10年近く前になるが、その頃は南西諸島に行けば普通に出会える蝶だった
ところが4、5年前くらいからぱったり姿を見せなくなり、いつの間にか希少種になってしまった
幸いバリ島では数が多く、久しぶりの再会を楽しんだ
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イワサキタテハモドキ
日本の蝶の図鑑によってはイワサキタテハモドキとクロタテハモドキを別種として扱っているものもあるが、クロタテハモドキはどうもイワサキタテハモドキのオスのことらしい
学名を Junonia hedonia といい、タテハモドキの仲間である
スリランカでもこの蝶の仲間が多かったがたいてい LEMON PANSY という黄色っぽい別の種類だった
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リュウキュウムラサキ
紫地に白い大きな斑紋を持つリュウキュウムラサキは魅力的な蝶なのだが、日本の南西諸島でも出会うチャンスは多い
南アジア全域に棲息する蝶だが、地域により斑紋の大きさや色が異なりその変異が面白い
インドネシアのリュウキュウムラサキは赤斑型と呼ばれ、前翅後縁に赤い(オレンジ)大きな部分があるのが特徴である
今までこのタイプのリュウキュウムラサキは見たことがなかったが、今回はしっかりこの赤斑を確認することができた
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リュウキュウミスジ
リュウキュウつながりでこちらはリュウキュウミスジ
日本国内(本土)のミスジチョウやコミスジによく似た蝶だが、地域的にしっかり棲み分けができていて、南西諸島にはリュウキュウミスジしかいないのでわかりやすい(厳密に言うとヤエヤマイチモンジのメスや与那国にしかいないシロミスジがよく似ているが、リュウキュウミスジよりは数が少ない)
バリ島で見たミスジチョウはまさにリュウキュウミスジと同一斑紋で、これは間違いなく同一種だと思う
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キミスジ
昔は日本に棲息せず4、5年前から石垣島で見られるようになったキミスジにバリ島で遭遇した
厳密に言うとキミスジは学名 Symbrenthia lilaeade で、よく似た Symbrenthia hypatia という蝶がいるため分類は正確ではないが、日本で見るキミスジそっくりであることには間違いない
ところが、同じバリ島で色違いのキミスジを見つけた 写真で見るようにオレンジの部分が白いのだ
この蝶は(私の手元にある)どの図鑑にも登場しない
どうしたら種名を突き止められるか  これからの宿題になってしまった
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種名不詳のタテハチョウ
種名不詳のタテハチョウはたくさんいた
一番最後の2枚(同一個体)は キミスジの仲間のSymbrenthia hypatia chersonesia のようだが確証はない
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by mustachio | 2013-04-22 17:44 | Comments(0)
2013年 04月 22日

バリ島の鳥と蝶(2)

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過去に何回か出かけた海外のバードウォッチング旅行ではチャンスがあれば蝶の写真を撮ってきた
もともと鳥は家内の専門分野で、自分は蝶の写真をメインにしてきた
国内の鳥や蝶の撮影はいろいろ情報があるため、自分たちで計画を立てて出かければよいのだが、海外は情報と言葉の問題があり、専門の旅行会社に依存することが多くなる
世の中にバードウォッチングや花の観察を目的とするツアー企画は多いのだが、さすがに蝶を探すツアーは見当たらない
そんな訳で家内が参加するバードウォッチングツアーに同行して、海外の蝶の写真を狙う作戦を立て、かなりの成果が上がっている
もっとも最近ではミイラ取りがミイラになる傾向があって、自分自身のテーマも少しずつ蝶から鳥へ移転しつつあるのは否めない

昨年は海外へ3回出かけたが、冬のカナダ、春の北欧、秋のニュージーランドといずれも蝶に縁のない旅行であった(ニュージーランドには蝶がいないということは現地へ行って初めて知ったのだが)
今年は円安という背景もあり、近場の東南アジア狙いとなったが、行く前から蝶撮影に期待していた

今回のツアーで痛感したのは機材の問題である
今までの旅行では蝶撮影用の100ミリマクロレンズと400ミリのMF望遠レンズで鳥の撮影もこなしてきた
しかし鳥の撮影ではちょっと力不足なので、最近、鳥撮影用の560ミリ超望遠を取得し、今回はこれを携行した
事前に覚悟をしていたもののこれがやたら重く機動性に欠ける
つまりマクロと2台の望遠レンズの同時使用は物理的に(あるいは年齢的に)無理なのだ
やってみればわかるのだが最短撮影距離を5~6メートル確保する必要のある560ミリで動きのある蝶を撮影するのはまず不可能である
そんな訳で現地では機動性重視の昔のスタイル(100ミリマクロと手持ちのMF400ミリ)に戻ることがほとんどであった

それでも東南アジアは「蝶の楽園」  昔スリランカやマレーシアなどで出会った蝶たちと再会することができたので3回に分けて蝶の写真をアップして行きたい

ミカドアゲハ
バリ島ではアゲハをあまり見かけず、多かったのがアオスジアゲハぐらいだった
この種類はは動きがとても速く、吸水や吸蜜のチャンスでないと撮影が難しい
カワセミを探してジャングルの中の川辺に寄った時に吸水中のアオスジアゲハのような蝶を見つけた
日本ではアオスジアゲハより希少なミカドアゲハだった
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ジャワヘリグロシロチョウ
バリ島ではいろいろなシロチョウに出会った
一番うれしかったのはジャワヘリグロシロチョウ(Belenois java)の産卵シーンに出会い、外見の異なるオスとメスをワンショットで撮影できたことである
写真で見る通りオスは翅表が見事に白と黒に二分されていて日本でいえばミヤマモンキチョウの印象である
日本名にも学名にもジャワの表現があるが、メインの分布域はニューギニア、オーストラリアのようでオーストラリアの図鑑にも載っている
この蝶を撮影したのはツアーのメインターゲットである希少種の鳥カンムリシロムクの棲息地であり、鳥に夢中の同行者の皆さんと少し別行動をして蝶と戯れる時間を過ごした
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スジグロトガリシロチョウ
東南アジアのシロチョウ類は同定が難しい
日本の図鑑にない種類の識別に一番頼りにしているのが「タイ国の蝶」という図鑑で、この蝶がスジグロトガリシロチョウであることは間違いないと思う
ビジネス以外でタイを訪問したことがないが、いずれ出かけたいと思っている
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タイワンシロチョウ
こちらは日本でも八重山諸島に定着しているタイワンシロチョウだ
もっとも日本では希少種でいつも写真が撮れるわけではなく、出会うことも結構難しい
翅表の白っぽいほうがオス、黒がメインなのはメスである
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タイワンスジグロシロチョウ
名前は似ているがこちらは日本での記録がない
台湾には棲息しており、そのうち迷蝶として見られるかもしれない
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メスシロキチョウ?
タイトルに疑問符をつけたように、この蝶は種名が特定できていない
翅裏に銀紋のあるシロチョウで日本にも棲息する蝶はウスキシロチョウやウラナミシロチョウなどがいるが、どちらも翅の先端が尖っていて写真の蝶とはイメージが違う
要するに翅の表が確認できていればよいのだが、バードウォッチングのスケジュールの中の副業なので、確認する時間もなく後で苦労することになる
最有力候補はメスシロキチョウで、この蝶(オス)は翅表に大きなオレンジ色の部分があってすぐ識別できる
蝶撮影のための旅行ではないので、種名不詳はご容赦願いたい
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キチョウの仲間
日本のキチョウに似た黄色い蝶は東南アジアにはやたら多い
日本の中だけでもキチョウ、キタキチョウ、タイワンキチョウとそっくりさんが多いのに、もっと種類の多い外国で同定するには採集しかないかと思うが、ここでは単に「キチョウの仲間」としておく
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ツマベニチョウ
沖縄の蝶の代表のようなツマベニチョウはあちこちで見かけたが、この蝶は落ち着きのない蝶で、花で吸密するチャンス以外はなかなか写真を撮らせてくれない
適当にシャッターを押した中にツマベニチョウとわかるものがあったので、一応参考用にアップしておく
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クロテンシロチョウ
この蝶は日本でも見ることができる
もちろん外来種で当初、与那国島だけに定着していたが、そのうち石垣島でも普通に見られるようになった
こちらは静止写真を撮るのは簡単なのだが、クロテン(黒点)のある翅表をジャスピンで捕えるのが結構難しい
時間制限のある中挑戦してみたが、あまりよい写真は撮れなかった
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COMMON PIERROT
普通のピエロ(道化師)という英名を持つこのシジミチョウは、前にスリランカで出会っている
英名はわかるのだが和名はわからない
自分の持っている図鑑で和名があるのは先にふれた「タイ国の蝶」だけで、マレーシア、オーストラリア、スリランカの図鑑は英文だけ、そして「タイ国の蝶」はvol.1しかなくシジミチョウのデータがないので英名がわかっても和名不詳ということになる
インターネットの和訳もトライしてみたが「普通のピエロ」だった
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ウラナミシジミの仲間
例のカンムリシロムクがいるフィールドの下草にこのウラナミシジミが無数に飛んでいた
尾状突起のないウラナミシジミなので最初はヒメウラナミシジミかと思っていたが、後翅裏面の黒点が明瞭で二つある
ヒメウラナミシジミの黒点は一つで、二つあるのは(日本の蝶では)マルバネウラナミシジミということになる
このマルバネウラナミシジミは別名をオガサワラウラナミシジミといい、オガサワラシジミやオガサワラセセリとともに小笠原の固有種となっている
同定上の問題は二つある黒点の大きさで、マルバネウラナミシジミは日本の蝶図鑑で見る限り黒点が非常に小さい
写真はたくさん撮影したので、詳しい方にご教示いただければ幸いである
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クロマダラソテツシジミ
この蝶は南西諸島から関東地方まで勢力を伸ばしてきたインベーダーのクロマダラソテツだと思う
もともと東南アジアの普通種だが、数年前に日本に侵入しソテツの害虫となってしまった
あまり増えすぎてニュースにもならず最近は情報もないが、今でも元気なのだろうか
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ハマヤマトシジミ?
小生のホームページ(日本の蝶230種)にハマヤマトシジミを載せているが、あるベテランの方から異議申し立てがあった
撮影地である宮古島には現在ハマヤマトが棲息せず、日本では南大東島限定だとのお話である
もともと日本では希少種だが、グローバルには普通種だと思うのでずぼらをして掲載したままにしているが、気にはなっている
とにかく非常に小さい蝶で採集をしないと判定が難しい
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ヒメシルビアシジミ
10年前、蝶撮影を始めた頃はシルビアシジミとヒメシルビアシジミの区分がなく、同一種であった
シルビアシジミのほうは数は少ないものの関東地方にも棲息するが、ヒメシルビアシジミは南西諸島限定である
リタイア後、南西諸島に通いだしたので、シルビアよりはヒメシルビアのほうが撮影は先だった
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種名不詳のシジミチョウ
我が家の図鑑には該当種が見つからないシジミチョウ
もっとも海外の図鑑は日本のもののようにきちんとオスメス、裏表などが表示されておらず、翅裏の写真だけでは同定が難しいと思う
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by mustachio | 2013-04-22 11:05 | Comments(0)
2013年 04月 19日

バリ島の鳥と蝶(1)

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4月9日~15日、インドネシアのバリ島を旅行してきました
例によって家内と二人バードウォッチングツアーに参加したもので、実質5日間バリ島の自然を堪能してきました
ブログのほうは写真の整理がつき次第、鳥編と蝶編に分けて写真をアップしていきますが、とりあえずイントロダクションとしてバリ島の風景などの写真を掲載します

バリ島の海
バリ島はインドネシアのジャワ島(ジャカルタのあるメインの島)のすぐ東に位置する小さな(東京都の2倍くらいの面積の)島です(3枚目の写真にある大きな山はバリ島ではなくジャワ島にあります)
メインの都市デンパサールは島の南端に近いところにあり、観光の中心地ウブドはその北側すぐ近くにあります
今回のツアーの最終目的地は絶滅危惧種のカンムリシロムク(BALI MYNA)という鳥の生育地なのですがバリ島の北西端の半島の先にあり、観察・飼育センター(下記写真参照)へはボートでアクセスすることになります(陸路だと近くの街からでも単車で1時間半かかるそうです)
バリの北部の海は観光客は少ないようですが、スキューバダイビングの好ポイントのようで、白人の滞在客がかなりいました
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バリ島の棚田
NHKのTVでも放映されましたが、バリ島は棚田が有名です
平地が少ないので田畑はどうしても段々畑(田)になるようですが、季節がないので稲は年4回収穫の4期作だそうです
稲刈りや田植えなどタイミングをずらして行うことも可能で、稲刈り中の田のすぐ隣の田植え風景など日本では考えられないシーンに遭遇しました
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バリ島の生活と文化
インドネシアはほとんどがイスラム教なのですが、バリ島だけが例外で宗教はヒンズー教(インドのヒンズー教とは少し違うバリヒンズー)です
そのためジャカルタなどとは文化が異なり、バリでは街の至る所に寺院や石像が見られます
(普通の住宅では敷地内にミニ寺院を建て常にお祈りと先祖の供養をしているようです)
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ケチャダンス
最終日(日曜日)の夜、デンパサールでケチャダンスを見ました
ケチャダンスは、バリ古来の土着宗教である太陽崇拝と海からの魔物を排除する儀式が発展した舞踊劇です
音楽(メロディ)がなく、数十人の男性ダンサーが、リズムを取りながらチャチャチャと合唱して場面を作っていきます
王子や王妃や魔王などが登場するストーリーもので、上演時間約2時間
明るいうちに開演したのですが、フィナーレは真っ暗で空に高く月が登っていました
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バリ紀行のイントロは以上です
これから蝶編、鳥編の連載となります

by mustachio | 2013-04-19 17:30 | Comments(0)