還暦からのネイチャーフォト

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2013年 08月 23日

続・群馬の夏休み(バラギ湖編)

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既に何回かご紹介をしているがバラギ湖は群馬県北西部、四阿山の東側に位置する小さな湖だ
我が山荘から30分の距離にあるため30年以上前から自然観察のフィールドとして通い続けている
高速道路からのアクセスが悪いので来訪者は少なく、昔は青少年野外活動センターがあって自然保護が徹底していたが、最近は俗化(観光地化)が進んでしまっている
それでも相変わらずマイフィールドとして月1回は通っており、短時間だが今年のお盆(8/17)も周辺を散歩した

クジャクチョウ
もともと蝶の種類が多いフィールドではないが、ヒメシジミはすでに終わったようで、例年見かけるギンイチモンジセセリやキバネセセリも時期が合わなかったせいか姿を見せなかった
たまたま路傍にクジャクチョウが静止していたので翅表のほうをきちんと撮影した(羽化時のトラブルのせいか前翅端に少し異常変形が見られる)
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アキアカネ
アキアカネがだいぶ色づいてそろそろ山から平地に下りていきそうな雰囲気だった
(正直に言うとこの写真の個体は胸の側面の模様が確認できていない つまりナツアカネの可能性もあるのだが一応「赤とんぼ」としてご覧いただきたい)
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コオニユリ
これからは植物の写真になるが「赤とんぼ」つながりで写真は花の色別掲載とし、まずは赤い花のコオニユリから
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フシグロセンノウ
フシグロセンノウもあちこちに咲いていた
この花も遠距離から良く目立つのでカメラを向けることが多い
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ノハラアザミ
アザミはいろいろ種類があって難しい
ただ地域限定の希少種が多く、普通見かけるのはたいてい最普通種のノハラアザミであることが多い
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ヤマハギ
高原には秋がスタートしている   萩はもう満開だ
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ツリフネソウ
湖畔の到る所にツリフネソウが咲いていた
上高地などいろいろなところでキツリフネを見てきたが、ピンクのツリフネソウは今年初めて見たように思う
この花は花期は長いが花弁などの傷みが速く、完璧なきれいな個体(花)を見つけるのは難しい
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イヌゴマ
シソ科の花ではウツボグサが多いフィールドだが、もう影も形もなく、代わりにピンク色のイヌゴマを見つけた
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クサフジ
紫色のマメ科の花は直感的にクサフジと割り切ってしまう傾向があるが、植物をやるなら葉の形状などもう少し詳しく観察する必要があると反省している
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コバギボウシ
ギボウシは葉が大きいか小さいかで判定できるので気楽に観察できる
写真的にどう写せばよいかに専念すればよい
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サワギキョウ
野反湖にあったサワギキョウがバラギ湖にもあった
繰り返しになるがこの花は群生していないと本来の魅力が出ないように思う
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ツリガネニンジン
ツリガネニンジンと次のマツムシソウは高原の花の定番
それでも花期は8月いっぱいくらいでもうすぐ姿を消してしまう
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マツムシソウ
この花は観光地化が進む高原で割とよく保護されている
花が大きく清楚なイメージなので草刈機の回転刃がよけて通るようだ
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サワヒヨドリ
こちらも、野反湖にもたくさん咲いていたサワヒヨドリ
良く似た普通種同志のサワヒヨドリとヨツバヒヨドリ  どちらが数が多いだろうか
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ゲンノショウコ
普通種だが数が多い花ではない
前々回ブログの「2013上高地散歩」で触れたように地域によって赤(濃いピンク)と白(薄いピンク)の2種が咲き分ける
群馬県は写真のように白だが長野県の上高地のゲンノショウコは赤だった(2枚目の写真は上高地で撮影した比較参照用)
ワインのようで楽しいが中間のロゼは見たことがない
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コウリンカ
(ここからは黄色と白の花)
久しぶりにコウリンカ(紅輪花)に出会った
花びらが垂れ下がって黄昏(高齢者)のイメージがあるが、最盛期の若い花である
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アラゲハンゴンソウ
北アメリカ原産の帰化植物
撮影時はキクイモとばかり思っていたが、キクイモは花の中心部が暗紫色ではなく黄色いことを帰宅後図鑑で確認した
結構、日本の高原や牧場などに定着しているようだ
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ハンゴンソウ
名前が同じハンゴンソウでもこちらは日本古来の反魂草
花の大きさが違うので植物としてのイメージが全く違う
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オミナエシ
秋の七草のひとつ  ススキとともにお月見に飾る花の代表選手だ
遠目にはハンゴンソウやキオンに似て見えるが花の形は全く違う
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キンミズヒキ
上高地で何回も見たキンミズヒキ
アップではなく集合写真で撮ったほうが本来のイメージが伝えられる
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アレチマツヨイグサ
この花もスキー場や高原の到る所で見られるが日本古来の花ではなく明治以降の外来種・帰化植物だ
「富士には月見草がよく似合う」などといわれるが月見草(マツヨイグサ)の仲間はすべて帰化植物である
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トモエソウ
最近数が急減しているトモエソウだが駐車場の近くに咲いていた
花の色が退色しているのが残念だが、まだ自然が残っていることの証明ではある
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ダイコンソウ
現場で名前が思い浮かばなかったが、帰宅後確認するとダイコンソウ(バラ科)のようだ
ミヤマダイコンソウは高山で良く出会うが、ダイコンソウのほうは今まであまり見たことがない
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クサレダマ
クサレダマはバラギ湖の定番植物
30年前から湖畔にたくさん咲いていた
「腐れ玉」ではなく「草レダマ」  レダマは植物名だそうだが見たことがないのでイメージが湧かない
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シロヨメナ
ヨメナの名前が付いているがヨメナの仲間ではなくシオンの仲間である
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ユウガギク
同じように白い菊だが明らかに種類は違う
こちらは逆にヨメナの仲間だそうだ
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イケマ
8月のもう少し早い時期だとイケマの花には多数のキバネセセリが集まって来る
今回はキバネセセリなしで、たまたま花だけをアップで撮影したが、良く見ると個々の花が皆人間(というより宇宙人)の姿形をしていてたいへんおもしろい
長い人生の中でこういう発見も楽しいものだ
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ナンバンハコベ
発見といえばこのナンバンハコベは新発見   30年バラギ湖に通って初めて見つけた植物だ
他では確か一度見ているし、植物図鑑でもよく見るのだが、自分のフィールドで見られるとは思わなかった
名前に南蛮がつくが外来種ではなく、完全に日本古来の花   要するに風変りな(エクセントリックな)ハコベというのが名前の由来らしい
真ん中の緑の玉や直角に折れ曲がった白い花弁など見れば見るほど楽しい花である
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by mustachio | 2013-08-23 11:50 | Comments(0)
2013年 08月 22日

続・群馬の夏休み(野反湖編)

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前にも触れたように我々夫婦は夏の間東京を脱出して群馬の草津に籠ることにしている
今年の夏は特に暑さが酷いので8月中旬は2週間近く山荘暮らしだった
毎年のことなので新鮮さはないのだが、何回かは周辺の自然観察ツアーに出かけることにしているのでレポートしておきたい
まずは群馬北端の湖「野反湖」 ここから流出する川は太平洋ではなく日本海に向かう

ベニヒカゲ
群馬県には高山蝶のベニヒカゲが結構多い
長野の中部山岳地帯のようにクモマベニヒカゲと混生するような場所はないが、8月になると野反湖や湯の丸高原など一般観光客の足元をちらちら飛び回っている
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キベリタテハ
高山蝶ではないがキベリタテハも「山の蝶」の代表だ
北海道へ行けばいくらでも見られる蝶なので、最近は感動が薄れてきたが、エンジとブルーと黒と黄色の色彩感覚は素晴らしいと思う
そういえば昨年の北欧ツアーでもキベリタテハを見かけた
日本では関西以西に棲息せず東日本限定だが、グローバルな見地からは普通種である
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クジャクチョウ
翅表が美しい蝶なので、普通はクジャクチョウの翅裏の写真は撮らない
表の写真はどこにでもあるので、たまには裏の様子もご覧いただきたい
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アサギマダラ
こちらも「山の蝶」の定番
さすがに東京都心で見たことはないが、今年は平地の埼玉のゴルフ場でアサギマダラを確認している
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オオチャバネセセリ
野反湖のイチモンジ系セセリはたいていオオチャバネセセリ
普通種のイチモンジセセリは見たことがない
頭から胸にかけての緑色の光沢が美しい
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ホオアカ
蝶から花へ移る前に鳥の写真を1枚
直感的にホオアカと判断したが頬が赤くないので判定が難しい
家内が鳥の詳しい方にいろいろ問い合わせてホオアカの幼鳥であることを確認した
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ヤマハハコとウスユキソウ
植物は掲載順を決めるのに苦労するが、今回は季節のせいか圧倒的にキク科の花が多かったので、まず図鑑通りキク科からアップして後は適当にということにする
ハハコグサの仲間は平凡なヤマハハコとウスユキソウ
ウスユキソウもヒナウスユキソウやハヤチネウスユキソウなどは上品で美しいが、ただのウスユキソウになるとあまりぱっとしない
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ハコネギク
駐車場の周辺にはハコネギクが多かった
野菊の仲間は似たようなものが多く同定に苦労するのだが、野反湖では休憩所に説明の掲示があるので無条件に「ハコネギク」としている
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ゴマナ
ハコネギクより小さく地味な白い花が密集して咲いている
茎が赤くないのでゴマナだと思う
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ハンゴンソウ
似たような花にキオンがあるが葉の形状に違いがある
ハンゴンソウのほうは葉が2裂3裂するのに対し、キオンは単葉だ
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アキノキリンソウ
名前に秋が付いた代表的な秋の花
平地にも多、く黄色い花といえばアキノキリンソウだった時代もある (ここ数十年はセイタカアワダチソウに負けているようだ)
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サワヒヨドリ
ヒヨドリ(バナ)の仲間も識別が難しい (ヨツバヒヨドリだけは葉が輪生なのですぐわかる)
今回は葉の形状、つき方などからサワヒヨドリと判断した
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マルバダケブキ
キク科の締めはマルバダケブキ
湖の奥の草原に群生していた
とにかく花が大きいので、オレンジ系の黄色が遠くからでもやたら目立つ
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オカトラノオ
マルバダケブキが結構けばけばしいので、対比として白い清楚なオカトラノオ
キク科以外では他に白い花の写真がなかった
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コオニユリ
白からもう一度オレンジに戻ってコオニユリ
アップで撮るとコオニユリの花も毒々しい色になるようだ
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ツリガネニンジン
他の花はピンクか紫系
紫の花ではツリガネニンジンが目立つ
この花は一つの茎に蕾から枯れた花までいろいろな局面の花がつき、全体的にすっきり美しい写真を撮るのが結構難しい
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コバギボウシ
こちらも紫の花
バックに移る湖は水が枯れてかなり湖底が露出してきている
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ワレモコウ
赤紫というより茶色に近い印象の花
ワレモコウはあちこちで見かけるが、ワレモコウを食草とするゴマシジミは関東周辺では希少種になってしまった
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マツムシソウ
薄紫で上品な花はマツムシソウ
この花はクジャクチョウと相性がいいというイメージがある
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サワギキョウ
湖の周辺に多い水辺の花
群生すると濃い紫色の塊りが強い色彩的な迫力を持つのだが、野反湖周辺には数株程度しか見つからなかった
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シモツケ
どこでも見る普通種だが濃いピンクの色が目立つので、あるとなぜかシャッターを押してしまう
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ネジバナ
こちらもごく普通の野草なのだが最近あまり見かけなくなった
上品なピンクでアップで見ても鑑賞に堪えるきれいな花だ
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ハクサンフウロ
野反湖はハクサンフウロが多いところなのだが、シーズン的にはピークを過ぎていて、花が落ちた花柄が多かった
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ヤナギラン
対称的にヤナギランは最盛期
あちこちに群生してピンクの集団を形成していた
8月の花の代表選手でこの花が枯れる頃には夏休みが終わる  といってもオーバーセブンティの世代にとってはたとえ夏休みが終わっても「休み」は続くのだが
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by mustachio | 2013-08-22 16:48 | Comments(0)
2013年 08月 15日

2013上高地散策

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夏の上高地を家内と散策した
といっても蝶ヶ岳から下りて徳沢に一泊した翌朝のことである
前日の蝶ヶ岳ではタカネヒカゲを撮影することができず、フラストレーションが残ったままの下山であった
しかも翌朝は快晴
蝶ヶ岳ヒュッテで連泊すれば十分チャンスがあったと思うが済んだことは仕方がない
(1100メートル標高差の上と下ではほぼ同額の宿泊料金なのに料理のレベルが全く違う、風呂にも入れる、生ビールも飲めるというのが連泊を選択しなかった理由である)

気持ちを切り替えて「上高地散策」
どうも上高地は3年ぶりだったようだが、常連の花たちが目を楽しませてくれた

風景写真
上高地の朝は青空
梓川には川霧が残って雰囲気がある
蝶ヶ岳登山前には雲に隠れて見えなかった穂高の山頂もクリアで「絵葉書写真」が何枚も撮れた
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手抜きは承知だが、花の写真は分類順でなく五十音順である
アオチドリ
おそらくこの植物はアオチドリだと思う
以前出会った花はもう少し紫が強く、植物図鑑通りだったが、この写真は緑が強く何となくイメージが違うような気もするのだが...
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カニコウモリ
蝶ヶ岳の登山道(下側の森の中の道)にはカニコウモリがやたら多かった
地味な植物は撮影に気合が入らないので良い写真が残らず後で苦労する
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キツリフネ
こちらも上高地の常連 もっとも他の山でもよく見かける普通の花だが
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キンミズヒキ
ミズヒキというとタデ科のイメージが強いが、キンミズヒキはバラ科の花である
花穂を良く見ると蕾から咲き終わった花まで3世帯同居が確認できてほほえましい
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クガイソウ
河童橋の近くで毎回見かけるが、他ではあまり見たことがない
沢筋よりも高原の花だと思う
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クサボタン
8月の明るい林道で良く見かける花
花の形状が特徴的で印象は強いのだが、不思議なことに現地ですぐ植物名が思い出せない
今回も家内と二人30分ほど考えてやっと思い出した
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ゲンノショウコ
普通の平凡な花なのにシャッターを押した
というのは、この花の色が地域によって違うからだ
東京近郊では白に近い淡い色なのに関西方面に行くと写真のように濃いピンク色になる
長野県はそういう意味では関西圏なのかもしれない
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コキンレイカ
別名ハクサンオミナエシ
基本的にはオミナエシの仲間だが、秋の花ではなく高山では真夏の花である
蝶ヶ岳にも咲いていたが、上高地でも徳沢くらいまで来れば見られる
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コバノイチヤクソウ
イチヤクソウの仲間は林床に白い小さい花を下向きにつけるので見つけるのは難しい
(偶然見つけることが多い)
この花は葉の形状から深山型のコバノイチヤクソウと判定した
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サワギク
この花は上高地河童橋から徳沢までの林道に多い
派手さはないが、菊らしい雰囲気のある花である
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ジャコウソウ
林道の脇に一株見つけた
他の登山客から花の名前を聞かれたが即答できなかった
帰って図鑑をチェックするとジャコウソウ、さらに3年前の写真をチェックすると上高地の同じ場所で撮影しているのがわかった
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センジュガンピ
この花も上高地で良く見かける
形状からナデシコとすぐわかるし、緑の中に純白が目立つので写真は多い
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ソバナ
ツリガネニンジンとかハクサンシャジンとか近似種が多いが、沢沿いにあって花付きのいい株はたいていソバナだ(シャジン系は尾根筋や山頂付近に多い)
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タマガワホトトギス
蝶ヶ岳下山後でなく登山前の雨の中に上高地の林道で見かけた
久しぶりの再会だったが雨の中なのできれいな写真は撮れなかった
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ノハラアザミ
アザミはキャンプ場周辺など開けた場所に多い
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ノブキ
同じキク科でもフキとノブキは全く違う
似ているのは葉の形だが、ノブキのほうは光沢があるようだ
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ハクサンボウフウ
セリ科は識別が難しく、少しずつ慣れるしかないと思う
葉の形状からハクサンボウフウと見たが、あまり自信はない
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ハンゴンソウ
そろそろ秋の花のシーズン
あちこちにハンゴンソウが咲き始めた
似た花のキオンとは葉の形で区別する
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ホソバトリカブト
昔は上高地にもトリカブトがたくさんあったような記憶があるが、最近はほとんど見られなくなってしまった
もっとも河童橋近くの登山道入り口にあるトリカブトだけは昔から立派な花を咲かせている
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マルバダケブキ
上高地では林床の花
一般的には開けた日当たりのよい草原に咲く花のイメージが強い
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メタカラコウ
マルバダケブキと雰囲気は似ているが花は穂状につくので区別はやさしい
ただ別の種類にオタカラコウがあって、こちらは同じように穂状の黄色い花をつける
オタカラコウのほうが花弁の数が多く、草丈も高いので識別は可能なのだが、背の高さや花弁の枚数などは個体差があり判定は難しい
3年前のブログではオタカラコウと断定しているが、冷静に考えてみるとメタカラコウのように思えてきた
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ヨツバヒヨドリ
ヒヨドリバナ系も咲き始めていた
ヒヨドリバナも似たような種類が多いが、ヨツバヒヨドリは葉が十字型につくのでわかりやすい
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ヨブスマソウ
葉の形が蝙蝠に似ている地味な植物
コウモリソウとヨブスマソウ(ヨブスマとはムササビのこと)の2種があり、現場ではコウモリソウだと確信していたが、帰ってチェックしてみると葉の付け根部分が茎を抱くのはヨブスマソウらしい
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上高地ではコムラサキやヒメキマダラヒカゲなど蝶の写真も撮ったのだが、前日のタカネヒカゲ敗退ショックが尾を引いて良い写真は撮れなかった

by mustachio | 2013-08-15 11:35 | Comments(0)
2013年 08月 09日

蝶ヶ岳の花たち(2)

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蝶ヶ岳の花たち(1)の続編です
植物の分類順に掲載していますので(2)はケシ科(コマクサ)からです

コマクサ
蝶ヶ岳周辺ではコマクサは2株しか見なかった
個人の感覚だが、人工移植されたコマクサが群生する姿は好きではない
タイトルバックの写真のように岩礫地にポツンと1株というのがコマクサの本来のイメージだと思う
山をバックに急斜面のコマクサ、写真としてはイメージ通りに撮れたと思う
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ハクサンイチゲ
ハクサンイチゲも高山植物の代表選手
雪渓をバックに一面に咲き競う姿も素晴らしいが、1個1個の花もメリハリの利いたデザインで美しい
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シナノキンバイ
ハクサンイチゲもそうだが、高山にはキンポウゲ科の花が多い
中でもこのシナノキンバイは花が大きく、迫力がある
同じキンバイでもミヤマキンバイはバラ科でイメージは全く違う
過去の経験ではあまり群生というイメージがなかったが、蝶ヶ岳ではかなりまとまった数のシナノキンバイが目を楽しませてくれた
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ミヤマキンポウゲ
数の点ではこのミヤマキンポウゲは圧倒的に多数派  登山道の両脇に群生していることが多い
英語では BUTTER CUP といい、カナダのロッキー山脈で見たたくさんの黄色いカップを思い出した
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ミツバオウレン
オウレンは同じキンポウゲ科でもシナキンやミヤキンとは全くイメージが違う花
登山道の脇に数多いことは共通だが、白色で非常に小さい花なので注意していなければ見落としてしまう
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カラマツソウ
こちらもイメージの異なるキンポウゲ科の花
近似種に高山に生えるミヤマカラマツがあるが、カラマツソウも高山でも見られるので区分は難しい
白い花は花弁ではなく雄しべで両種の違いはこの雄しべの形状の相違にあるようだ
写真の植物は葉に鋸歯がないのでカラマツソウと思うが、もしかするとミヤマカラマツかもしれない
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モミジカラマツ
カラマツソウの仲間でも葉の形状が全く異なるので、こちらはわかりやすい
蝶ヶ岳ではモミジカラマツのほうが数が多かった
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イワツメクサ
ハコベ・ツメクサの仲間は種類が多く、同定が厄介である
ただイワツメクサは花弁が細長いのでわかりやすい
蝶ヶ岳山頂付近の岩礫地に多かったが、すべて前日の大雨のダメージを受けていてフォトジェニックではなかった
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オンタデ
タデ科の植物も似たようなものが多く判定には苦労する
ぱっと見た雰囲気で種名を決めてしまうのは無責任であるが、素人の趣味の範囲なのでご容赦願いたい
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オヤマソバ
オンタデとオヤマソバはだいぶ印象が違うように見えるが、茎の赤色が目立つせいだろうか
ただこちらは山野にふつうに生えるイタドリによく似ているので、同定は生育地(高山)を根拠にする素人判断になってしまう
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ムカゴトラノオ
こちらは高山で普通にみられる植物
近似種のイブキトラノオはまっすぐ穂が伸びるが、こちらはずんぐりとして庶民的である
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ハクサンチドリ
ラン科の花は「高山植物の女王」といっていいだろう
中でもこのハクサンチドリは際立っている  数は多くはないが緑の中のピンクは目立つので、株を見つけるたびにシャッターを押すことになる
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テガタチドリ
ハクサンチドリは花の形状から鋭角的なイメージがあるが、テガタチドリは丸みがあって親しみやすい
「どちらが好きか」と聞かれても答えにくいのだが
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コバイケイソウ
また聞きの未確認情報だがバイケイソウの仲間は有毒で鹿の食害に会わないという
そのせいかどうかコバイケイソウは各所で元気な姿を見せてくれた
バイケイソウは漢字で梅蕙草で、アップで見ると個々の花はウメの形をしている(ユリ科の花なので花弁は5枚ではなく3の倍数の6枚であるが)
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ミヤマバイケイソウ
バイケイソウやコバイケイソウの花はクリーム色だが、ミヤマバイケイソウは花が黄緑色である
グリーンをバックに写真を撮るとなかなか上品なイメージに仕上がった
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クロユリ
図鑑によってはミヤマクロユリの名で出ている
昔ラジオドラマ「君の名は」の挿入歌に「黒ユリは恋の花~」というのがあって、そのせいか中高年(というよりは高齢者)に人気がある
それほど美しい花だとは思わないが......
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クルマユリ
こちらのユリは派手なオレンジ色で遠目によく目立つ
アップで見ると雄しべまでオレンジ色で徹底している
ちなみにクルマユリは英語でも WHEEL LILY という
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キヌガサソウ
登山道でキヌガサソウは目立つ
大柄で端正な容姿は人の目を引き付けるオーラがある
おまけに数がまとまっていることが多く、必ずといっていいほど登山者は立ち止まってカメラを向ける
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マイヅルソウ
同じユリ科でもこちらは地味な植物
ただ葉の形に特徴があり、数も多いので、どこでも見かけるような気がする
ユリ科の植物は3倍体がベースと思っていたが、キヌガサソウは花弁8枚、マイヅルソウは4枚と例外もあるようだ
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エンレイソウ
5月の北海道でオオバナノエンレイソウやシロバナエンレイソウをいやというほど見たので、エンレイソウの暗褐色の花は新鮮な感じがする
こちらは花びらも葉も3枚とユリ科の正統派だ
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ユキザサ
図鑑順(分類順)にならべたのでトリは地味な花になってしまった
白い花が雪のようなので雪笹の名前を持つが、蝶ヶ岳ではちょっと時期が早く開花直前の蕾だった
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以上で「蝶ヶ岳の花たち」は終わり
私も家内もそろって健康を維持していれば、来年もう一度蝶ヶ岳の標高差1100メートルに挑戦することになるはずである

by mustachio | 2013-08-09 09:25 | Comments(0)
2013年 08月 07日

蝶ヶ岳の花たち(1)

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北アルプス「蝶ヶ岳」登山は、我々夫婦の今年の最大のターゲットテーマであった
実は、昨年も計画したのだがスキーで痛めた家内の脚が十分回復せず、見送ってしまった
登山の目的は高山蝶「タカネヒカゲ」の撮影である
タカネヒカゲは完璧な高山蝶で、車で登れるような簡単な山には棲息しない
逆に、北アルプスや八ヶ岳など特定のポイントに行けば普通に見られる蝶である
50年前の大学時代、友人たちと立山から槍ヶ岳まで北アルプスを縦走したが、その時は手づかみでタカネヒカゲを取り、写真(モノクロのフィルム)も撮影している

リタイア後、日本の蝶の写真200種(現在は239種まで撮影済み)を初めてから、2回ほど白馬大池に挑戦して連敗、次は確実に「蝶ヶ岳」を狙って撮影計画を立てていた
問題は自分と家内の体力  何分にも標高差が1100メートルあるので、ある程度トレーニングも必要である
特に70歳を過ぎてからは1年ごとに条件が厳しくなり、今年は最後のチャンスかと覚悟していた

そして今年の7月29日、家内と二人上高地の徳沢を出発し、1100メートルへの挑戦が開始された
ところがその日は朝から雨、東北地方に居座った梅雨前線に沿って雨雲が移動し、最悪のコンディションとなった (ちょうど韓国の登山パーティーが中央アルプスで遭難した「その日」である)
徳沢から蝶ヶ岳まで水平距離はわずか6.2キロ   平地なら1時間で歩ける距離であるが標高差1100メートルはきつい
特にこのコースは最初から急な登りが4.4キロ続く  雨で登山道は濁流が渦巻く「沢登り」状態
結局スタートからゴールまで飯も食わず座りもせず、ずぶぬれで歩き通してなんとか6時間の行程を無事走破し、標高2677メートルの蝶ヶ岳山頂に到達した

翌日7月30日、山小屋(蝶ヶ岳ヒュッテ)で夜明けを迎えたが雨は止んでいない
それでも7時ごろから降ったりやんだりの状態まで改善されてきたので、タカネヒカゲ探索に出かけた
ところがポイントのハイマツゾーンに姿を現さない
タカネヒカゲはハイマツにたまる水滴や地面で吸水する傾向があり、2時間ほどハイマツの周辺を探し回ったが、目撃は1回だけ    それもハイマツの連続した茂みの20メートルほど先ですぐ茂みに中に隠れてしまった
結局昨日からの大雨が原因でタカネヒカゲは吸水不要で活動休止状態、ハイマツの中に隠れたままらしい

もう1日待って天候が回復するのが確実なら連泊することも考えたが、山小屋のテレビの天気予報の情報もはっきりせず、今回は撤退ということで涙をのんで捲土重来を期すことにした

そんな訳でブログタイトルが「蝶ヶ岳のタカネヒカゲ」にはならなかったが、タイトルの通り高山植物だけは十分堪能することができた
そして最大の収穫は自分も家内も1100メートル標高差をクリアできたという達成感である
実をいうと下りの1100メートルは登りよりもきつかったが、来年も再挑戦というターゲットができたので、今回は高山植物の写真で我慢いただき1年後をご期待いただきたい

蝶ヶ岳の環境と鳥たち
蝶ヶ岳山頂のすぐ下にヒュッテがある
この山は常念岳のすぐ南側にあり、晴天ならば西側眼前に穂高連峰が見える
当日は雲の晴れ間から一部を覗くことができた
鳥は高山鳥の世界、重いのを覚悟で持って上がった望遠レンズでホシガラスとカヤクグリを撮影することができた
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タカネヤハズハハコ
掲載順は図鑑(分類)順としたい  トップバッターはキク科、この花はハハコグサの仲間で写真を撮るのは初めてではないかと思う
花が咲く少し前なのが残念だが、このピンクはなかなか魅力的である
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ウサギギク
こちらは高山植物の常連だ
この大きな黄色い花を見かけると自分が高山に来ていることを意識できる
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ミヤマコウゾリナ
黒色の筒状総苞と葉の形状からミヤマコウゾリナと判定した
ミヤマコウゾリナの仲間はグローバルだが日本では1種、固有種となっている
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イワギキョウ
前夜の大雨に痛めつけられて一見ホタルブクロ状態だが、イワギキョウである
良く似た仲間にチシマギキョウがあるがこちらはもう少し毛深い
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ヨツバシオガマ
ヒュッテの周りにはヨツバシオガマが多かった
数が多いと写真撮影がいい加減になってしまい、あまりいい写真が撮れなかった  反省
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エゾシオガマ
久しぶりに出会った黄色いシオガマ  名前はエゾシオガマだが北海道特産種ではなく、中部地方でも普通に見られる
同じ黄色いシオガマでもキバナシオガマは北海道大雪山限定だ
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ツマトリソウ
山頂ではなく山の中腹(厳密には行程半ばの長塀山の山頂付近)で見かけた
前回白根山にもたくさんあったのでカットも考えたが、蝶ヶ岳では他にサクラソウ科の花がなかったので載せることにした
高山ではたいていサクラソウを見かけるのだが.......
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ハクサンシャクナゲ
シャクナゲはキバナシャクナゲではなく、ハクサンシャクナゲのほうだった
穂高連峰をバックにいい写真と思ったが、前夜の雨でかなり花が傷んでいた
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アオノツガザクラ
同じツツジ科でも大きさが全く異なる小低木
確かに花はドウダンツツジに似ている
このアオノツガザクラは北海道(大雪山系)に多かったという印象が強い
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コケモモ
もう一つのツツジ科はコケモモ  タカネヒカゲを探した岩礫地にこのピンク色が目立った
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コイワカガミ
それほど高い山でなくとも出会える花  時期的には春の花だと思うが蝶ヶ岳では満開だった
雨上がりのせいか濃厚なピンクが印象的だった
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ハリブキ
フキという名前だがフキの仲間(キク科)ではなくウコギ科の植物
花は地味だが、葉に針を持つのが特徴で、人の目は普通針のほうへ行ってしまう
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オオバキスミレ
今年(5月)北海道の朱鞠内湖で群落に出会った黄色いスミレ
高山では2~3ヶ月遅れでシーズンを迎えていた
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オトギリソウ
高山植物であるシナノオトギリとオトギリソウは種が異なる
区別ポイントは葉や花弁の油点というが、どうもピンとこない
写真の花は低山で見るオトギリソウと同じように見えるので、オトギリソウと推定している
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ハクサンフウロ
山で見かける普通の花なのだが蝶ヶ岳では少なかった
数が少ないとローズピンクは良く目立つ
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ミヤマキンバイ
高山の黄色い花にはバラ科とキンポウゲ科に似たような花があって、なれないと区分が難しい
この花は葉の形状がミツバツチグリやキジムシロなどの仲間によく似ているので、バラ科のミヤマキンバイとわかる
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ミヤマダイコンソウ
こちらもバラ科の黄色い花  葉の形が丸いので識別は易しい (名前のダイコンのイメージはないが)
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ベニバナイチゴ
イチゴといっても木イチゴに近い木本の花だ
写真では深紅の花に見えるが、見た目の印象は黒い花である
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by mustachio | 2013-08-07 20:45 | Comments(0)