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2014年 02月 25日

インド/アッサム探訪記(5)

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前回に引き続き「デリー周辺の探鳥記」の後編
掲載順を分類順(図鑑順)にしているので後半は小鳥類が主体となる

アオショウビン(White-throated Kingfisher)
アオショウビンも東南アジアの代表選手
インドネシアでも台湾でもいろいろなところで「青・白・茶」という変わった色の組み合わせを見かける
インドでも水のあるところではたいていアオショウビンを見ることができたように思う
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ヒメヤマセミ(Pied Kingfisher)
ヒメヤマセミを見るのはたいていホヴァリング中という印象が強い
ケニアの湖でもカバの近くでホヴァリングをしていたが、インドのダムダマ湖でも同様で常に水中の魚を狙って空中で待機中だった
おかげで写真はホヴァリング状態ばかり 少しは変わったシーンを撮りたいというのはぜいたくだろうか
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ミドリオオゴシキドリ(Brown-headed Barbet)
バーベットの仲間は日本では見ることができないので、この仲間を撮るときは「海外」を強く実感する
写真の個体は長時間同じ場所でじっとしていてくれたので、写真を撮りやすかったが、結果的には全く同じような写真が何十枚も撮れただけであった
それでもバーベットはゴージャスな鳥だと思う
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タカサゴモズ(Long-tailed Shrike)
こちらも南アジアに広く分布する鳥
高砂百舌の命名は台湾が日本領だった頃の名残かもしれない
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イエガラス(House Crow)
名前の通り家の近くにいる普通のカラス  撮影場所も1枚はデリーのホテルの構内だ
さすがに海外のカラスに慣れてしまって真っ黒ではないカラスにびっくりすることはないが、日本のカラスももう少しデザイン感覚があれば皆さんから嫌われずに済むのにと思う
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シリアカヒヨドリ(Red-vented Bulbul)
デリー周辺からアッサムまでこのヒヨドリも毎日登場する常連だった
インドは2回目なのでそれほどインパクトはないが、全体的に地味な鳥の「一部が深紅」というのはやはり印象深い
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シロハラハウチワドリ(Ashy Prinia)
ハウチワドリも日本ではなじみがない仲間
目つきが悪いのでこれからも人気が出そうにない
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ツチイロヤブチメドリ(Jungle Babbler)
こちらも目つきの悪さでは負けていない  前回のインドでは林道で対面したが、今回はデリーのホテルの構内で出会った
そのホテルでは前夜盛大な結婚式(披露パーティ)が行われていたが、このヤブチメドリは翌朝の片づけ前の派手な色彩の垂れ幕の上で遊んでいた
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カバイロハッカ(Common Myna)
別名インドハッカ  インドを代表するごく普通の鳥  街中にも国立公園の中にも住んでいる
九官鳥に非常に近い種類でこちらは英名をCommon Hill Mynaという
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ホオジロムクドリ(Asian Pied Starling)
このホオジロムクドリもデリーからアッサムまで毎日登場してくれた
ただ2年前のインド訪問時は季節のずれのせいか出会いがなく今回が初対面だったように思う
シンプルな色使いだがクチバシのオレンジが強烈で派手なイメージが残ってしまう
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オガワコマドリ(Bluethroat)
オガワコマドリとの最初の出会いは国内だった
何年か前、神奈川県の鶴見川かどこかの川岸にこのオガワコマドリが逗留し、毎日何十人ものバードウォッチャーが押しかけた時に家内のお伴で見に行ったものである
その後、前回のインド訪問の際もタージマハールの裏の汚い川でこの鳥を撮影した
今回はきれいな個体だったが喉のブルーの発色はいまいちだった
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シキチョウ(Oriental Magpie Robin)
シキチョウもアジア普通種でたしか台湾当たりでも見られたと思う
光線が当たると真っ黒の羽根が青みを帯びてきれいなのだが、藪の中では地味な鳥になってしまう
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インドヒタキ(Indian Robin)
英名の通りインドのコマドリ
尻尾を上げるポーズはコマドリそのものだ
端正な顔立ちなのに色が真っ黒なのはインド人そっくり...などという発言は差別になってしまうのだろうか(色が黒いのはけして悪いことではないと思うのだが)
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ノビタキ(Common Stonechat)
日本でもおなじみのノビタキはグローバルな小鳥
それでも旧大陸(ユーラシア・アフリカ)限定のようだが、日本を離れてこのような鳥たちに会うとホッとする
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クロノビタキ(Pied Bushchat)
日本でも記録があるようだがクロノビタキのほうは東南アジアの鳥
分布図を見るとニューギニアにはいるのにボルネオ、スマトラにはいないらしい
全身真っ黒なのにお腹だけが白い
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オジロビタキ(Taiga Flycatcher)
日本でも渡りの時期に舳倉島などで見られる人気の高い小鳥
英名Taigaから推察できるように繁殖期をシベリアで過ごし冬はインドやインドシナ半島に渡来する
喉のオレンジがとてもかわいい
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ギンバシ(Indian Silverbill)
撮影距離が遠いのでわかりにくいが見ての通りのシルバービル(銀嘴)だ
ほとんど群れをなして生活している
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ベニスズメ(Red Avadavat)
最近では小鳥を飼う人は珍しいのではないかと思うが、我々が子供の頃はたいていの家で小鳥を飼っていた
入門用の十姉妹から始まってカナリア、ブンチョウ、セキセイインコなどを飼ったものだが、キンカチョウやベニスズメなど赤い鳥も普通に飼われていた
インドの野生のベニスズメはギンバシと同様、集団生活のようだったが、多数のメスの中に真っ赤なオスが1羽というハーレム状態を形成していた
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ツメナガセキレイ(Yellow Wagtail)
英名は黄セキレイだが、日本のキセキレイの英名はGrey Wagtail(灰色セキレイ)だ
ツメナガセキレイもユーラシア、アフリカなど分布域が広く、海外でよく見かけるが、個人的には日本国内で見たのが最初だった
北海道稚内空港のすぐ近くの湿地にこのツメナガセキレイが繁殖しているのだ(現在も繁殖しているかどうかは未確認だが)
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ハクセキレイ(White Wagtail)
もっとポピュラーな鳥がこちらのハクセキレイ
ヨーロッパ・アジア・アフリカと広く分布し、北欧を旅行した時など街の中のあちこちでこのハクセキレイを見かけた
この鳥はデザイン(白と黒の組み合わせ)によって数多くの亜種に分類されているが、個人的にはそこまで興味が持てない
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オオハクセキレイ(White-browed Wagtail)
こちらは亜種レベルではなく、種レベルの別種
顔全体が黒く眼の上の眉の部分が白い
ハクセキレイはインドでは冬鳥だが、オオハクセキレイはインドで繁殖するようだ
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ムジタヒバリ(Tawny Pipit)
図鑑順の掲載でデリー近郊編ではタヒバリが最後となった
正直言ってタヒバリの仲間は苦手な範疇で、日本で意識してタヒバリを見たことがない
海外では写真を撮ることが多いが同定はバードガイド任せである
よく見るとかわいい小鳥なのでそのうちタヒバリもわかるようになりたい
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by mustachio | 2014-02-25 14:05 | Comments(0)
2014年 02月 24日

インド/アッサム探訪記(4)

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デリーからアッサムの州都グアハティに移動する前、丸一日デリー周辺でバードウォッチングをした
宗教の影響かインド人は生き物を殺さないので膨大な人口を抱える都市の周辺にも野生生物が多い
同じアジアということもあって日本との共通種も多く、近くで鳥が見られることはうれしいのだが、とにかく周辺にゴミが多すぎるのがインドの欠点だと思う

アカボシカルガモ(Indian Spot-billed Duck)
日本のカルガモによく似たカモだが、カルガモは東アジアの鳥でインドシナ半島以東に棲息する
飛翔写真でお分かりのように、インドのカルガモ(アカボシカルガモ)は翼橋と呼ばれる部分が日本のカルガモのように青紫色ではなく、青緑色である
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スキハシコウ(Asian Openbill)
上と下のクチバシがきちんとかみ合わず、隙間が空いているので「隙嘴鸛」
片足で立ってじっとしていることが多いので見つけやすいが、警戒心が強いのか人間と一定の距離を保ってあまり近くには寄らせてくれない
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インドアカガシラサギ(Indian Pond Heron)
日本でも見られるアカガシラサギは英名Chinese Pond Heronといい東南アジアの鳥
インドアカガシラのほうが少し色が薄いようだが、見た目はあまり変わらない(茶色の鳥が飛ぶと真っ白に見えるところなど全く同じだ)
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ダイサギ(Great Egret)
チュウサギ(Intermediate Egret)
コサギ(Little Egret)
大中小の白鷺3種は日本と共通種
英名も大中小でわかりやすい
3種の識別を確認するのにはたいへん良い機会だった(写真は最初の2枚がダイサギ、以下チュウサギ、コサギである)
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インドヒメウ(Indian Cormorant)
写真で見るように小振りで可愛い上品な顔をしているのがインドヒメウだ
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カワウ(Great Cormorant)
こちらは日本と共通のカワウ
カワウはヨーロッパ、アジア、アフリカ、オーストラリアと世界に広く分布する
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トビ(Black Kite)
トビもグローバルな鳥で南北アメリカ以外はたいていのところで見られる
南アジアに多いカタグロトビもインドでは普通なのだが今回は写真が撮れなかった
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セイタカシギ(Black-winged Stilt)
デリー周辺の探鳥といってもほとんどはダムダマ湖という湖で時間を過ごしたため水鳥の写真が多い
東京湾でも普通に見られるセイタカシギも世界中にいる鳥で、インドでもかわいらしい姿を見ることができる
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インドトサカゲリ(Red-wattled Lapwing)
wattleというのは喉の下の肉垂(トサカ)のことらしいが、どう見てもトサカがあるようには見えない
名前にインドが付くがインド固有種ということはなく、東南アジアでは普通に見られる
女子学生が赤いフレームのメガネをかけているような個性的な顔立ちが印象的である
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エリマキシギ(Ruff)
シベリアから北欧にかけて北極圏に近いところで繁殖し、冬はアジア・アフリカなどの南国で暮らす
繁殖期の夏羽は貴婦人のエリマキそのもので非常にゴージャスなのだが、インドで見る冬羽のエリマキシギはあまり特徴のない普通の鳥だ
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ツルシギ(Spoted Redshank)
こちらのツルシギも同じように夏羽成鳥が美しい(全体が黒く背面には白斑が点在する)
残念ながら冬羽は地味で次のアカアシシギとほとんど見分けがつかない(今回は白い眉斑を識別の根拠とした)
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アカアシシギ(Common Redshank)
冬羽のツルシギとアカアシシギの識別ポイントのもう一つはツルシギのクチバシの上側が黒いこと
アカアシシギのクチバシは全体が赤く先端が黒い
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クサシギ(Green Sandpiper)
鳥の初心者にとってシギ・チドリの識別はかなり難しい
クサシギ、タカブシギ、キアシシギの区別など日本では苦労するが、インドにはキアシシギがいない(東アジア限定で南北移動)ので多少は精神的な負担が軽減される
写真の鳥は白い眉斑が目の前方にしかなく全体に黒っぽいのでクサシギで間違いないと思う
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オジロトウネン(Temminck's Stint)
トウネンやオジロトウネンは他のシギより一回り小さいので他との区別はつきやすい
トウネンとオジロトウネンの冬羽同士は良く似ているがトウネンは脚が黒い
ブログを書いている時は手元に図鑑があるのでいっぱしのことがいえるが、実際問題としてフィールドに出るとシギチドリの識別はお手上げなのだ
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ハマシギ(Dunlin)
日本にも数多く飛来し越冬するがインドも冬場限定のようだ
この鳥も夏羽は白い腹に大きな黒斑が出るのでわかりやすいが、冬羽になると普通の鳥になってしまう
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カワアジサシ(River Tern)
今回のツアーは探訪地が内陸部限定だったためアジサシとはほとんど縁がなかった
もっとも淡水魚を狙うアジサシもいるので、このリバーターン(カワアジサシ)には何回か出会った
黒い帽子にオレンジのクチバシという容貌は海のアジサシと同じである
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ワライバト(Laughing Dove)
デリーのホテルにはたくさんいたがアッサム州では見かけなかった
ピンク色の鳩で胸にまとまった黒い斑点がある
ネーミングは鳴き声に由来するのだと思うが声は確認していない
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ホンセイインコ(Rose-ringed Parakeet)
黒とピンクの首輪がある緑色のインコ
籠脱けが定着し東京都内でも見かけるワカケホンセイインコもこのホンセイインコの亜種だ
デリーでもアッサムでもホンセイインコは多かったが、東京のインコと同じ顔をしているので、妙な気分になる
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オオバンケン(Greater Coucal)
東南アジアの鳥であちこちで出会っている(日本国内でも記録がある)
いつも藪の中にいて外に出ることは少ないといわれるが、このオオバンケンは川へひとりで水を飲みに来ていた
なおアッサムでは一回り大きく迫力のあるオニクロバンケンモドキを目撃したが、動きが速く撮影はできなかった
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インドコキンメフクロウ(Spotted Owlet)
デリーのホテルの構内でインドコキンメフクロウを見ることができた
早朝で周囲が暗く立木の中にじっとしているので撮影コンディションは良くなかったが、最近はカメラの性能が格段に進歩しているので撮影も可能だった
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(以下「デリー周辺の野鳥02」へ続きます)

by mustachio | 2014-02-24 12:15 | Comments(0)
2014年 02月 21日

インド/アッサム探訪記(3)

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毎回のことながら、家内と二人参加する海外へのツアーはバードウォッチングが目的である
植物(花)をターゲットにするツアーもあるが、昆虫目的のツアーは聞いたことがないし、あったとしても個人レベルの小規模ツアーだと思う
最近では野鳥についてもかなり知識が増え、鳥の写真自体を楽しめるようになったが、現地へ行って珍しい蝶が出てくれば「鳥よりも蝶優先」となるのは昔から変わらない
そんな訳で海外へ出かける時は、かなり「蝶」に期待して行くのだが、ここのところニュージーランド、南アフリカと期待外れが多く、成果は得られていない
実をいうと今回のインド旅行はブータンに近いこともあって多くの蝶に出会えるものと期待していた
結果は惨敗とまではいかないが、オリンピックでいえば6位入賞くらいのレベルで、メダルには届かなかった

敗因はおそらく時期の問題
家内といつももめるのだが、蝶の成虫の発生時期は基本的に鳥の求愛・繁殖シーズンよりワンテンポ遅れるのでタイミングが合わない(鳥は蝶や蛾の幼虫を食べるが成虫には興味を示さない)
今回のツアーでも前半のデリー周辺、カジランガではシロチョウ科の平凡な蝶が飛んでいるのをたまに見る程度で、写真は全く撮れなかった(ジープサファリや象サファリでは蝶がいたとしても写真は難しい)
多少チャンスがあったのはナメリ国立公園で、宿舎(エコキャンプ)の周辺で何種類かの蝶に出会うことができた

以下、迫力不足で申し訳ないが、現地で撮影した蝶などの写真をご紹介して行きたい

ORANGE LACEWING
この蝶は以前オーストラリアのケアンズで撮影しており、8年ぶりの再会である
一見ツマグロヒョウモンかと思うようなデザインだが、もっと派手な印象で、今回のツアーではもっとも美しい蝶の一つだと思う
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ホシシジミタテハ
日本には該当する蝶がいないのでなじみが薄いが、蝶の中に「シジミタテハ科」というグループがある
このホシシジミタテハはタイなどでよく見られるアジアの蝶で、自分としては初めての出会いだった
よく見ると翅の裏表のデザインがそっくりで興味深い(保護色という点から表は派手でも裏は地味な蝶が多い)
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CHOCOLATE SOLDIER
以前スリランカで出会った蝶
日本の南西諸島で見られるイワサキタテハモドキとそっくりのデザインで色彩が微妙に異なる
こちらはチョコレート色、イワサキタテハモドキは赤茶色に近い
学名もJUNONIA IPHITAとJUNONIA HEDONIAと異なっており別種だと思う
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GREY PANSY
同じくタテハモドキの仲間 スリランカにも多かった
他にもLEMON PANSYやPEACOCK PANSY(日本のタテハモドキ)などアジアにはこの仲間が多いのだが、今回はこの蝶だけだった
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シロミスジ
現地では図鑑もなく確認できなかったが、帰宅してからよくチェックするとこの蝶はシロミスジのようだ
日本では与那国島に定着している蝶で、棲息ポイントもわかっているのだが、まだ撮影できていない
ホシミスジのように前翅前縁の白線が細かく分離しているのと後翅後縁白帯の中の黒点が特徴である
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リュウキュウミスジ
勝手にリュウキュウミスジと判断したが、日本国内のコミスジとリュウキュウミスジの識別は非常に難しい
ただ分布域が異なりリュウキュウミスジは南西諸島限定なので、現実的にはあまり識別で苦労することはない
今回はアジア(インド)の蝶なのでリュウキュウミスジと推定しただけである
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クロコノマチョウ
1枚目は日本にもいるクロコノマチョウでわかりやすい
ところが2枚目、3枚目がわからない  というか帰宅してからいろいろな図鑑をひっくり返して1枚目と同種との結論に至った
今まで気がつかなかったが、クロコノマチョウの特徴である前翅頂の突出は夏型のオスにはほとんど目立たないということがわかった  外国へ行って日本の蝶についての知識が増えたということになる
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COMMON BUSHBROWN
日本でいえばヒメジャノメやリュウキュウヒメジャノメに相当する仲間である
ただ日本の図鑑によればリュウキュウヒメジャノメは日本固有種ということなので、別種と考えるべきであろう
インドのヒメジャノメのほうが明らかに白線が細い
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ジャノメチョウ科の蝶
マレーシア、スリランカ、タイの蝶の資料をチェックしてみたが身元j不明(残念ながらインドの資料は全くない)
とにかくウラナミジャノメの仲間だと思うが、後翅裏面に眼状紋のないウラナミジャノメは見つからなかった
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スジグロカバマダラ
英名COMMON TIGER  どこへ行っても見られるアジア・アフリカの蝶
なぜか今回のツアーでは1度しか現れなかった
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ハマヤマトシジミ
裏面の模様、大きさなどから日本では希少なハマヤマトシジミ(英名DARK GRASS BLUE)と推定している
ただ日本の普通種ヤマトシジミとは非常によく似ていて識別が難しい (自分のホームページ「日本の蝶240種」でもベテランの方から識別についていろいろご意見をいただいている)
蝶については世界の分布状況を記述したグローバルな図鑑がないので何とも言えないが、直感としてこの写真はハマヤマトだと思う
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ヤマトシジミ
前の写真より少し大きく色も明るく一見ルリシジミにも見えるがヤマトシジミの仲間は間違いない
日本国内でもヤマトシジミは南に行くに従って色が明るくなる傾向があるので、こちらは南方系のヤマトシジミだと思っている(ヤマトシジミがインドに分布するかどうかは確認できていない)
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タイワンモンシロチョウ
タイワンモンシロチョウは日本でも南西諸島に定着している
日本では与那国で撮影実績があるが、後翅表面に黒斑があるのが特徴で、裏からでもその黒斑が透けて見えている
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クロテンシロチョウ
10年前には日本では与那国限定の感じだったが、今では石垣島当たりで普通種になった
もともと東南アジアの普通種で去年はバリ島で出会っている
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タイワンキチョウ
キチョウは種類が多いので厳密には別種かもしれない
外国に行くとキチョウの仲間はどこにでもいるものと思ったいたが、季節のせいか今回はほとんど出会いがなかった
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セセリチョウ科の蝶
セセリチョウ科の蝶の同定は図鑑がないとギブアップだ
日本の蝶の中ではヒメイチモンジセセリに近いイメージだが、詳細不明である
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シロオビアゲハ
英名 COMMON MORMON
後翅を鳥に食いちぎられた蝶の写真など普通はレンズを向けることはないが、旅行中他にアゲハチョウの仲間を見なかったのでシャッターを押した
インドは乾季が終わったばかりで蝶のハイシーズンはこれからなのだと思う
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オナシアゲハ
日本でも記録があり図鑑に載っているオナシアゲハに出会った
実はアフリカのマダガスカルでも撮影しているのだが厳密には種類が異なるようでアジアのオナシアゲハは
初めてである
割と繁殖力の強い蝶で、そのうち日本でもミカン類の害虫として定着するかもしれない
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カメムシの仲間
野鳥の撮影中に赤と黒の大きな昆虫によく出会った
おそらく半翅目、カメムシの仲間だと思う
色は同じだがデザインの異なる2枚の写真は同種か異種かもわからないが、妙に印象に残る昆虫だった
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アッサム地方の花
結論から言うと見るべき花(野草)は全くなかった
過去の経験からして美しい花が見られるのは寒いところで熱帯地方では植物は期待できないという認識があるがまさにその通りで、カジランガ国立公園では花といえばトップの薄紫の花ばかりで、他に花らしい花は見かけなかった
花の写真の大部分はナメリ国立公園とマナス国立公園で撮影したもので数も少なかった
色彩的に目立ったのが沖縄などに多いランタナだったが、ランタナは南アメリカ原産の植物でアジアのオリジナルではないと思う
そんな訳で植物の同定はかってながら省略
ご参考までに写真を並べるだけとさせていただきたい
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by mustachio | 2014-02-21 12:09 | Comments(0)
2014年 02月 18日

インド/アッサム探訪記(2)

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アフリカにはさすがにかなわないがインドの草原にも大型の野生動物が多い
最大の目玉商品はベンガルトラなのだが、虎は警戒心が強く、見られるチャンスはほとんどない
ジープサファリなどで運のいい人が一瞬目撃することができる程度で、写真撮影などは絶対に無理のようだ

インドサイ
虎に続くセカンドベストの人気商品はインドサイ
こちらはジープサファリや象サファリなどでまず普通に見ることができる
象と一緒の写真からもわかるように象と同じくらいの大きさで近くで見ると非常に迫力がある
イメージとしてサイの皮膚は西洋の鎧のように硬いものと思い込んでいたが、アップで写真を撮ると身体のあちこちに生傷があるのがわかり、認識を改めることになった
ちなみにインドサイの世界中の生息数は現時点で1000頭程度、国立公園ではライフルを持ったガードマンが常にパトロールしながら保護に努めている
サイの角は漢方薬として価値があり、中国人の密猟の格好の対象となっているようだ
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アジアゾウ
子供のころからインド象は優しい動物というイメージがある
今回は象サファリも体験したが、象の乗りごこちは視点が少し高くなる程度で馬とあまり変わらない
ただ野生のアジアゾウ(インドゾウ)はかなり危険な動物のようで人が襲われることもあるらしい
基本的には警戒心が強い動物のようで野生の象を見るチャンスは2回しかなかった
最後のアップの写真は野生でなく人が飼っている象だ
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スイギュウ
水牛も人に飼われて農耕用に使われていたりするので、安全な動物と思い込みがちだが、国立公園の中で
もっとも危険なのが野生の水牛だそうだ
見境もなく人に向かって来ることもあるようでガードマンが付いていないとジープから下りることはできない
家族3頭の写真など本当に優しい顔をしていて、親近感を感じているのだが...
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インドイノシシ
インドでは動物はすべて神様の乗り物と神聖視され、野生動物も家畜も大切にされている
街の中でも牛や豚やヤギが勝手に歩き回り、野生化してしまった豚も多い
国立公園の中で見られるのはたいてい野生のインドイノシシなのだが、人の居住地付近には野生の豚も多く
一瞬区別できないこともある
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アカゲザル
インドでは猿の種類が多くないようでアッサムには2種類しか猿がいないらしい
メインの猿はアカゲザルでニホンザルにとてもよく似ている
(未確認で無責任ではあるが、千葉県に籠脱けのアカゲザルが定着しニホンザルとの交雑が懸念されているという話を聞いたことがある)
写真で見る限り十分ニホンザルで通用する顔だ
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ボウシラングール
こちらはいかにもインド的な猿だ
顔が黒く、頭が帽子をかぶったように見えるので英名にもcappedと表現される
尻尾が長く縦位置の写真でも入りきらない
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インドヌマジカ
アフリカでのインパラやガゼルに相当するように数が多いのがインドヌマジカ
草原に群れをなしているがほとんどがメスでオスジカはあまり見かけない
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ホッグジカ
英名HogDeer  つまり豚鹿というわけで背が低く豚に似ているといわれる
基本的にはヌマジカのように群れをなさず、単独行動のようだ
問題は写真の鹿がほんとにホッグジカかどうかで、動物図鑑やインターネットで調べてみたが写真ではヌマジカとの差がよくわからない
一応藪の中に単独もしくは2,3頭で生活し、大きさも小振りなのでホッグジカということにしておくが、もしかするとインドヌマジカかもしれない
詳しい方がいらっしゃったらコメントをお願いしたい
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キタジマヤシリス
リスは種類も多く同定も難しいがアッサムには1種類しかいないと聞いているので安心してご紹介できる
ヤシリスという名前だがキワタの木など大木で見ることが多かった
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by mustachio | 2014-02-18 17:04 | Comments(0)
2014年 02月 17日

インド/アッサム探訪記(1)

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人はインドを訪問した後、「もう絶対に行かない」という人と「是非また行きたい」という人に2極分化するといいます
いい意味でも悪い意味でもインドは強烈なインパクトを持つ国です

2年2カ月ぶりになりますが、そのインドを再訪してきました
例によって家内と二人のツアー参加ですが、目的はアッサム州三大国立公園巡りのバードウォッチングです

紅茶の産地として有名なアッサム州はインドの北東端にあってブータンの南側に位置する自然が豊かな地域です
三大国立公園の内、カジランガとマナスの二つの公園は世界自然遺産に認定されていて自然愛好家のメッカとなっています

旅程
出発は2月2日
デリーに2泊し1日はダムダム湖などデリー近郊でバードウォッチングをしました
2月4日にデリーからアッサム州都のグアハティへ飛行機移動
以降は帰りのグアハティまでバス移動でした
インドは広い国で1日340キロという行程もありました
最初のカジランガ国立公園は3泊、ナメリ国立公園とマナス国立公園は2泊です
2月11日デリーを発って2月12日に雪国の成田に到着しました
(冒頭の写真はデリーからグアハティに移動する際、機内からタブレットで撮影したヒマラヤ山脈です 1枚目のタイトルバックはエベレスト山頂です)

デリー近郊ダムダマ湖
インドは人が多い国で街中には人があふれていますが、少し街を外れると別世界があります
ダムダマ湖も特に風光明媚ではありませんが、観光客もほとんどおらず、放し飼いの牛と一緒にスキハシコウやインドトサカゲリなど探鳥を楽しむことができます
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カジランガ国立公園
アッサム州の中央部にブラマプトラ川という大きな川が流れています
チベットに端を発し、中国からインドに入りバングラデシュを通ってインド洋に抜ける有名な川です
この川やいろいろな支流の周辺にはサバンナや疎林が残っていて、多数の動物が生存し、管理保護されていますが、その最大のエリアがカジランガ国立公園で、もっとも東側にあり、州都グアハティから180キロの位置にあります
看板の写真にあるように野生のトラ、アジアゾウ、インドサイなどが棲息し、見学者はジープに乗って公園内を回ります
ゾウに乗って動物を見る「象サファリ」もあり、1時間程度でしたが象の背中で早朝のサバンナを楽しんできました
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ナメリ国立公園
ナメリ国立公園は中央部に立地する比較的小規模なエリアで、川沿いのジャングル(といっても密林ではなく普通の林道という感覚です)を徒歩で探訪しました
グループの前と後ろにライフルを持ったガードマンが同行するシステムでかなり緊張します
夕方の2時間程度ですがゴムボートでラフティングサファリも経験してきました
ここの宿舎は茅葺きの高床式コティジで鍵もなくバンガローの感覚でした
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マナス国立公園
三つの国立公園の中では最も西寄りにありますがかなり北のほうに位置しナメリからの移動距離は340キロ
1日がかりで宿舎に到着した時はみんなホッとしました
こちらも広大なエリアで移動はすべてジープです
公園の北端はブータンに接しており、写真のように簡単なゲート式の検問所がありますが、人は誰もおらず簡単に徒歩でブータンに入ることができます
ブータンとの国境を流れる川にはアジアゾウの親子が水浴びをしていました
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インド雑感/交通事情
デリーの街で見る限り2年前と比べて車のレベルが上がっていました
中型車が多くなり、新車も普通に走っています スズキがメインですが日本車もかなりのウエイトを占めています
ただ車の数がやたら多く常に大渋滞が発生しています
インド人は穏やかでやさしいといいますが車の運転は荒っぽく、クラクションは常時鳴らして走ります
アッサムのように地方に行くと人力車やオート三輪が主力で、高規格道路を荷車や牛などが通行しており、自動車はそれをよけながら高速で走っています
(牛は神聖な動物なので傷つけたりすると人が集まってきて運転手は半殺しにされるといいます)
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インド雑感/インド人の生活
インドには日本の10倍つまり12億人が住んでいます
ただ国が広く大半が平地で気候も温暖のため農耕地はいくらでもあるようです
つまり、食物は基本的に自給自足(地産地消)なのです(コメは年3回収穫できます)
牛や豚など動物を食べる習慣がなく、野菜と穀類と卵と牛乳(もしくはヤギの乳)がメインの食材です
旅行者には川魚やチキンを食べさせてくれますが牛と豚は1回も食べませんでした
街や田園の風景は移動中のバスからのスナップですが、市街地に入るとたくさんの人間が群がっています
住宅は街ではレンガ造り(柱は鉄筋コンクリート)がメイン、農家は木造茅葺きトタン葺きが普通のようです
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特記/グアハティのゴミ集積所
移動の途中グアハティのゴミ集積所に寄りました 昔の「夢の島」のようなところです
悪臭がひどく観光客は絶対に近づかないところなのですが、そこに絶滅が危惧されるオオハゲコウという鳥が棲息(生活)しているからです
ご存じの通りハゲコウの仲間は動物の死体(腐肉)を主食としていますが、自然状態では餌にありつけるチャンスがないためゴミ捨て場に集まって来るようです
そのゴミ集積所では多くの人間が生活していました ゴミの中から価値のあるものをピックアップして生活の糧にしているようです
絶滅危惧の貴重な鳥と人間との共生 不思議な夢を見ているような気持で、強烈な悪臭の中(バスの中からですが)夢中でシャッターを押しました
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以下、インドの動物編、植物・昆虫編、各ポイントの野鳥編と連載して行きます
ご期待ください

by mustachio | 2014-02-17 17:43 | Comments(0)