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2014年 03月 26日

小鹿野の節分草

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東京のソメイヨシノが開花宣言をした日(3/25)、秩父の小鹿野町へ節分草を見に出かけた
といっても今年の節分草の開花時期について全く情報がなく、ダメモトで行って見ようと秩父へ車を走らせただけである
もともと節分草は節分の頃に咲く花で、埼玉の秩父地方では3月上旬が見ごろになる
10年以上前、リバーサルで野草写真を撮っていた頃は小鹿野町の自生地によく出かけたのだが、その後自生地が観光地化してしまい何台も観光バスが入るようになってからは足が遠のいていた
今年は秩父に大雪が降ったこともあり、花期は遅れている感じがしたのでピークは過ぎているのを覚悟で出かけた次第である
結果は...大当たり  現地は1週間ほど前に雪が解けたところで、花期は2週間の遅れ、ちょうど見ごろを迎えていた
もちろん観光バスは1台もなく、自家用車も駐車場内にバラバラという感じで、久しぶりに節分草に対面し、ゆっくり撮影を楽しむことができた
その後、秩父地方の野草や木の花を楽しみながら、春を迎えた「埼玉」を満喫して帰路についたわけで、早速2014年の春の花の写真をアップすることにしたい

セツブンソウ
野草好きの人は良くご存じのキンポウゲ科の花  典型的なスプリングエフェメラル
関東以西の石灰岩地の落葉樹林林床に群生する
過去の経験ではこの花の写真はアップがぴったりで、林床に絨緞のように広がる群生写真はポイントがぼけてしまってインパクトが感じられない
タイトルバックの写真がそれだが、今年は遠景に残雪があってなんとか雰囲気が表現できたと思う
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フクジュソウ
福寿草は節分草より少し花期が早く、平地では旧正月の頃から咲き始める
野草写真としては雑木林の林床に咲き乱れる風景がベストなのだが、この花は我が家の花壇でも毎年咲いてくれるので最近はわざわざ撮影に出かけなくなってしまった
節分草の帰りに福寿草も探してみたが、やはりピークは過ぎており、葉が伸びた株が多かった
もっとも標高の高い信州ではゴールデンウィークの頃が見ごろになるので、チャンスはこれからである
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オオイヌノフグリ
早春の花のトップバッターはこのオオイヌノフグリだろう
1月から、というより暮れの頃から咲き始める花で、都会地にも普通に見られる
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ヒメオドリコソウ
もともとは日本の花ではなく明治時代に入ってきた帰化植物
それでも昔から日本に咲いているような顔をして都会地でもあちこちに群生する
やはり春を感じさせる花で、好感のもてる植物だ
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ナズナ
春の七草だが、人気のある花ではない、と思う
いわゆるペンペン草で、十字架植物(アブラナ科)の代表でもある
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イヌナズナ
ナズナは普通種だが、こちらのイヌナズナはあまり見かけない
毛深い萼や葉などなかなか雰囲気のある植物である
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コハコベ
ハコベも春の花
結構種類が多いので識別が難しいがこれはコハコベだと思う
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タチツボスミレ
4月も近いのでタチツボスミレなどどこにも咲いているかと思ったが、スミレ類はほとんど見かけなかった
スミレのシーズンはまだこれからのようだ
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コスミレ
コスミレはスミレの中でも早く花が咲く
紫の濃いコスミレを路傍に見つけた
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ロウバイ
ロウバイは3月というより2月の花
香りが良く人気がある花だが、さすがにピークはとっくに過ぎていて写真に撮れるような花はわずかだった
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アセビ
逆にもう咲いたの?という感じだったのがアセビ
日当たりの良い丘陵で花が満開を迎えていた
桜より季節が遅いかと思っていたが「馬酔木」の名のようにもう春の宴会が始まっていた
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サンシュユ
木の花で目についたのがこのサンシュユ
この季節に黄色い木の花が多いので判別が難しいが特徴のある萼片が判断材料となる
遠景に武甲山を配したロングの写真も結構気に入っている
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ウメ
最後の花の写真はウメ
白梅も紅梅も満開で美しい
都会地の梅は早くから咲き始めるので花期が長く感じられるが、山村の梅はすぐ桜に追われるようで印象が薄く損をしている
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by mustachio | 2014-03-26 21:06 | Comments(0)
2014年 03月 22日

銚子・波崎の海鳥

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3月14日金曜日、曇り空だったが、車で銚子まで出かけた
野草や昆虫にはまだちょっと早い時期なのでネイチャーフォトの対象はどうしても鳥になる
最近はFLOWER、BIRD、INSECTのFBIがバランスよく撮影できるようになってきたが、中ではどうしてもB(BIRD)が弱い
昆虫は中学高校時代からの蓄積があり、花は仕事現役時代に休日カメラマンとしてアナログ(リバーサル)で野草写真を撮っていたため基礎知識がある
鳥は家内の専門分野で自分の撮影対象ではなかったのだが、リタイア後家内のお伴で海外のバードウォッチングへ出かけるようになったので写真を撮るようになった
ただいつも近くに家内がいるので名前を覚える手間を省略し、写真を撮るだけの対象であったのも事実である
最近になって少しは系統的に鳥の名前を覚えようという気になり、勉強も始めたので今回はその一環として銚子・波崎で撮影した鳥の写真を紹介することとしたい

コガモ
波崎の港ではカモが列をなして飛んでいた
距離が遠く肉眼では識別困難であったが、写真に撮ってじっくり検討して見るとどうもコガモのようだ
そういえば家の近くの石神井公園でも今年はコガモを見ていなかったように思う
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スズガモ
海鳥の撮影は毎年冬のシーズンに何回かけるので、沖合に群れをなして浮かんでいる黒いカモがスズガモであることはわかるようになってきている
今年は割と近い位置で撮影できたのでオスとメスの違いをはっきり確認することができた
オスのスズガモは近くで見ると白い部分の割合がかなり多いのが良くわかる
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ビロードキンクロ
波間に浮かぶ真っ黒なカモをクロガモのつもりで撮影していて目の下の白い三日月斑に気がついた
「黒狐の白い吊り目」は紛れもなくビロードキンクロだ
日本でビロードキンクロを間近に見た記憶は定かではないのだが海外では何回も見ている特徴のあるカモだ
カナダのバンクーバーにはこのビロードキンクロやアラナミキンクロが海岸のすぐ近くに見られるが、日本の海岸でも比較的近い位置で見ることができたのはたいへんうれしい
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クロガモ
クロガモもカナダの海岸で見られるのだがどちらかというと沖合に浮かんでいる
千葉・茨城の海岸でもはるか沖合に浮いていることが多い
この日は天候が悪かったせいか比較的近い距離で泳いでいて、こちらもオスメスの見分けがわかりやすかった(クチバシ上部の黄色以外真っ黒なのがオスで、メスは褐色、頬の部分が白い)
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アカエリカイツブリ
日本にカイツブリの仲間が5種いるが、普通のカイツブリは留鳥、他の4種は基本的には冬鳥である
今回の銚子・波崎遠征はあらかじめ期待したわけではないのだが、その4種のうち3種を見ることができた
アカエリカイツブリは夏羽だと首の部分がオレンジ色できれいなのだが、冬羽は比較的落ち着いた色合いである
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カンムリカイツブリ
大型で特徴あるデザインのためこの鳥は覚えやすい
30年以上バードウォッチングを続けている家内によれば昔は(日本では)たいへんな珍鳥だったようで、自分でも大昔、たしか多摩湖かどこかで何百メートルも先に浮かんでいるのを見た記憶がある
この日、銚子港では比較的近くで遊んでいて連続シャッターで水中に飛び込むシーンも撮影することができた
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ハジロカイツブリ
カイツブリのもう1種はハジロカイツブリ
目が真っ赤で、冬羽は白と黒の地味な色合いである
ところが群れの写真を良く見るとわかるのだが、赤茶色の個体が混じっている
素人なので最初はオスメスかと思ったが、ハジロカイツブリは雌雄同色
赤茶色の個体は換羽が始まって夏羽になりつつあることが分かった
鳥は夏と冬で全くイメージが変わってしまう種類があり、とにかく分かりにくい
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ヒメウ
海外に行くと「なんとかヒメウ」というのが結構多いような気がする
国内の鵜は海鵜と川鵜くらいしか知らなかったが、ヒメウが意外に魅力的な鳥であることを認識した
鵜というのは真っ黒だと思っていたが、良く見ると紫や緑の部分がありカラフルなのだ
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カワウ
当日会ったもう1種の鵜はカワウ
グローバルな鳥で最近の海外遠征で行った南アフリカにもインドにもいた
逆に鵜飼に使うウミウのほうは極東地域限定種で英名はJapanese Cormorantという
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ユリカモメ
東京湾モノレールの愛称にもなっているので親しみやすいカモメ
クチバシと脚が赤く冬羽では目の上と後ろに黒斑があるのが特徴
実はユリカモメの夏羽は頭が真っ黒でインパクトがあるのだが、日本ではあまり見る機会がないのが残念だ
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ウミネコ
カモメの仲間は似たようなものが多く難しい
基本的にはウミネコとカモメは脚が黄色でセグロカモメとオオセグロカモメは脚がピンク色である
ウミネコの特徴はクチバシで、写真でわかるように黄色のクチバシの先端に赤と黒のアクセントがある
なおこの鳥はグローバルな鳥ではなく、樺太から台湾周辺までを含め日本近海にしかいないらしい
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カモメ
ウミネコによく似たカモメのほうはユーラシアからアメリカまで北半球に広く分布する
胸から腹は白く背中がグレイで黄色い脚とクチバシというのがいわゆる普通のカモメのデザインで、カモメのほうはクチバシが黄色一色(若鳥は先端が黒い)、ウミネコのように黒と赤のアクセントはない
今回は幼鳥と集団(一部にウミネコも写っている)の写真でこれがカモメだという図鑑写真が撮れなかった
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セグロカモメ
セグロカモメとオオセグロカモメもよく似ている
成鳥は白とグレーで脚はピンク、クチバシは黄色で先端に赤斑がある 幼鳥同士も似ていて褐色でクチバシは黒い
分布域はセグロがグローバル、オオセグロは極東限定で、両者が分布する日本では判別に苦労することになる
個人的にはセグロカモメのほうが可愛い顔をしているように思える
ダンスを踊るような若鳥のキュートなポーズを見ていただきたい
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オオセグロカモメ
セグロカモメよりも大きく、背中のグレーが濃い
といっても写真ではなかなか判別できないことが多い
さらに幼鳥となると1年目冬羽、2年目冬羽と模様が変わり、識別がしっかりできる人は鳥屋さんの中でも多くはないようだ
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シロカモメ
カモメは世界的に種類が多く奥が深い鳥だと思う
このシロカモメも完全に真っ白な鳥ではなく、カモメによく似ているが背中のグレーの部分が薄く白っぽいという程度の違いしかない
ただ完全に成鳥になりきる前の第3回冬羽くらいまでの若鳥はクチバシがピンク色(先端黒)なので他のカモメとは識別しやすい
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ウミスズメ
ウミスズメは北の海の鳥
といっても北極海には棲息せず、カナダ・アラスカから日本日本近海までアリューシャン列島、千島列島周辺に分布する
雀のように可愛い顔をしているのだが当日ははるか沖合にいてやっと識別できる程度、写真も証拠写真程度のものしか撮れなかった
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by mustachio | 2014-03-22 14:50 | Comments(2)
2014年 03月 09日

インド/アッサム探訪記(9)

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インドから帰って早くも1ヶ月近く経ってしまったがどうやら写真の整理に目途をつけることができた
今回は連載の最後「マナス国立公園の野鳥」となる
マナス国立公園はアッサム州のやや西寄りにあり州都グアハティの北側に位置する
世界地図でブータンのすぐ南の当たりと理解していたが、国立公園の中をジープで北へドライブして行くとそのままブータンとの国境に着いてしまった
それほど大きな国立公園なのである

セキショクヤケイ(Red Junglefowl)
トップバッターはセキショクヤケイ
前回は藪の中にいたがここでは林道にかかる石の橋の上でポーズをとってくれた
ニワトリにもカラフルな種類があるが、このご先祖様の多彩な色使いには勝てないだろう
(もう一つの着目点はケヅメ、闘争用のためかまさに武器そのものの迫力だ)
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インドクジャク(Indian Peafowl)
クジャクの英語は単純にピーコックと思っていたがPeacockはオスのクジャク限定
クジャク全般はPeafowlといわなければいけないようだ
他の国立公園でもインドクジャクに出会ったがあまり良い写真が撮れなかった
マナスへ来てやっとクジャクらしい写真が撮れたが、やはりクジャク抜きの「インドの野鳥」ではさびしい
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カワウ(Great Cormorant)
何の変哲もない普通のカワウの写真
個人的には「思い出」になるのであえて掲載した
実はこのカワウはインドのカワウではなく、あの幸せの国「ブータン」のカワウなのだ
ブータンとインドの間は川が流れておりカワウがいるのはブータン側の領域である
ちなみにインドからブータンへは林道が続いており国境に遮断機がある
ただガードマンがいないので誰でもブータンに入ることは可能だ   われわれがブータン側に足を踏み入れたかどうかは(国際問題になるといけないので)特にコメントしない
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カンムリワシ(Crested Serpant Eagle)
カンムリワシも再登場
石垣島などで見るカンムリワシより大きいイメージだ
写っている赤い花はキワタ(木綿)で国立公園の到る所に咲いていた
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カワリクマタカ(Crested Hawk Eagle)
カジランガで撮影できなかったのでマナス編で初登場
カワリクマタカという変わった名前だが、色や模様にバリエーションが多いということだと理解している
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ミカドバト(Green Imperial Pigeon)
マナスでは順光で撮影することができた
逆光では背中の青緑がうまく表現できない
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キアシアオバト(Yellow-footed Green Pigeon)
キアシアオバトも光線の良い所に団体でとまっていた
色彩的には美しい鳩なのだがスタイルはそれほどスマートではない
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ハリオアオバト(Pin-tailed Green Pigeon)
キアシアオバトによく似たアオバト
基本的な違いは尻尾の形状でこちらは名前のように針尾である(脚も赤い)
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モリスズメフクロウ(Jungle Owlet)
撮影時に現地ガイドが一緒だったのでこの鳥はモリスズメフクロウということになった
外見はオオスズメフクロウによく似ているが一回り小さい
もう一つの特徴は模様(斑)の目が細かいことなのだが写真だけでは判別が難しい
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カワセミ(Common Kingfisher)
マナスでは普通のカワセミがいた
インドではアオショウビンのほうが数が多く、カワセミはCommonではないように思う
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ヤマセミ(Crested Kingfisher)
デリー郊外のダムダマ湖でヒメヤマセミのホバリングを堪能したが、ヤマセミのほうは特に期待していなかった
少し遠い位置だったが川の中の流木にヤマセミを見つけた時は感動した
最近、日本国内ではなかなかヤマセミが見られないからである
日本の鳥類図鑑によれば世界的な分布域は日本と中国・ベトナムのほか局地的にヒマラヤ周辺にいるということらしい
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ミドリハチクイ(Green Bee-eater)
マナスのミドリハチクイはミツバチではないが昆虫をくわえていた
カラフルでファインダーをのぞくのが楽しい鳥である
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シロボシオオゴシキドリ(Lineated Barbet)
他の国立公園でも出会った常連
ゴシキドリの割にはあまり色がきれいではないので朝焼けの空や赤い花を配して見た
3枚目は飛翔写真である
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アオノドゴシキドリ(Blue-throated Barbet)
こちらは初登場のゴシキドリ
ゴシキドリは名前の通り五色鳥なのだが基本色は緑色だ
このアオノドゴシキドリは喉が青いのが特徴 下から見上げた写真で青い喉が良くわかる
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ヒイロサンショウクイ(Scarlet Minivet)
ヒイロサンショウクイも各国立公園にいた
ここでは飛翔写真を意識して見たが結果はいまいちだった
1枚だけ正面からのアップをアップしておく
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タカサゴモズ(Long-tailed Shrike)
このモズも各場所で登場したがマナスのタカサゴモズは頭が真っ黒なタイプだった
まるで別種のようなイメージである
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チベットモズ(Grey-backed Shrike)
過眼線が目のところで切れているのでタカサゴモズとは明らかに異なる
ただ百舌はバリエーションが多いので判定が難しい
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カザリオウチュウ(Greater Racket-tailed Drongo)
カジランガでは遠方から撮影したカザリオウチュウ
マナスでは比較的近距離からアップで撮影することができた
顔の前の木の葉が邪魔だが表情もラケットのねじれもはっきりと確認できる
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オウチュウ(Black Drongo)
こちらはラケット羽根を持たない普通のオウチュウ
燕尾の尻尾がオウチュウのトレードマークだ
他の国立公園でも見かけているが写真が撮れたのは今回はマナスが最初だった
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ヒゴロモ(Maroon Oriole)
maroonとはえび茶色のこと
何ということのない名前だが日本語の「緋衣」という名前は鮮烈なイメージが強い
実物を見るまで皆が期待した鳥だが、思ったより地味で目つきの悪いちょっと予想外の鳥だった
飛んだところは緋衣のイメージというが飛翔写真もそれほど目立つ色彩ではない
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サルタンガラ(Sultan Tit)
ナメリであったサルタンガラに再会した
金髪の鮮やかさは相変わらずで名前負けしない個性が感じられる
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コウラウン(Red-whiskered Bulbul)
こちらも再登場
何回も出会いがあるときれいな写真が撮れるようになる
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ハイバネツグミ(Grey-winged Blackbird)
ジープの前のほうに出てきたツグミを撮影した
あまり特徴のない鳥で距離も遠く撮影に気合も入らなかったが珍しい鳥らしい
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カワビタキ(Plumbeous Water Redstart)
カワビタキには今までの海外BW旅行で何回か出会っている
いつも川の中の遠い場所にいるのではっきりした印象がないが、今回も超望遠レンズでやっとわかる程度の位置関係だった
そのうちに至近距離での遭遇があるのだろうか
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ノビタキ(Common Stonechat)
日本ではノビタキは夏鳥 信州や北海道など夏に出会う鳥だ
インドでは冬鳥で2月にノビタキが飛び回っている
ちょっとした違和感のせいか撮影した枚数は結構な数になっていた
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キムネコウヨウジャク(Baya Weaver)
マナス最後の鳥は黄胸紅葉雀
ハタオリドリ科の鳥でスリランカやバリで出会っているのだが今回は地味で強い印象がなかった
普通オスの頭頂部が真っ黄色でインパクトがあるのだが、今回はメスばかりだったせいかもしれない
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追記

オオハゲコウ(Greater Adjutant)
大量の写真と格闘しやっとの思いでアッサム紀行のブログ連載を終えたと思ったのだがオオハゲコウの写真を落としていることに気がついた
鳥の写真をデリー近郊と三大国立公園に分類して掲載してしまったのでデリーからカジランガ国立公園へ移動する途中で撮影したオオハゲコウが落ちてしまったのだ

連載トップの「概要」で少し触れたが、アッサム州州都グアハティの郊外に巨大なゴミ捨て場があり、そこに絶滅危惧種の希少な鳥「オオハゲコウ」が棲息している
ハゲコウ(頭部に羽根が生えていないコウノトリ)にはオオハゲコウとコハゲコウがいて、コハゲコウのほうは国立公園の中で何回も出会った
オオハゲコウはそれよりずっと大きな鳥で翼長(翼を拡げた時の長さ)が3メートルにもなる
もともとコハゲコウのように森林生活者だったようだが、人類の生活の場に近い所に進出し東南アジア各地のゴミ捨て場に棲息するようになったらしい
ところが東南アジアの衛生環境が改善されるに伴い、オオハゲコウの生活の場が奪われ、現在では世界中でインドのアッサム州とカンボジアの一部に生存が確認されるのみになってしまった(生存確認数800羽以下という)

マイクロバスでゴミ捨て場に入り込み、なんとか撮影に成功したのが次の写真である
ネイチャーフォトグラファーとしてはまずまずの希少動物の写真をものにすることができたと思うが、後になって反省するにもっとジャーナリスティックになったほうが良い写真が撮れたようにも思う
現場は完全なゴミの山でそこに鳶やアマサギなども集まっているのだが、何とそこには人間の生活者がいてニワトリや牛なども棲みついているのだ
牛などは生ゴミの中から餌を見つけ、人間は廃材の中から転売可能なものを探し出して生活の糧にする
そのためにゴミの山の隣にバラックを建てて居住し、子供たちはそこで遊んでいる
鳥を望遠レンズで撮るのではなく、人間のあるいは人間と鳥が共存する生活の場をワイド系のレンズで捕えたほうが訴える力のある写真が撮れたように思う

なぜそれができなかったか、おわかりだろうか?
その制約要因は「悪臭」なのだ
写真を撮るためにマイクロバスの窓を開けなければならないが、とにかく臭くて5分も我慢できない
連写で何枚かオオハゲコウの写真を撮り、ほうほうの体でゴミ捨て場から逃げ出したというのが実態である

生物を大事にするインドの国は大好きで何回でも訪問したいと思うが、一方で「ゴミの国」インドはもうご勘弁をという気持ちがあり、複雑な「楽しい思い出」になっている
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by mustachio | 2014-03-09 16:17 | Comments(0)
2014年 03月 07日

インド/アッサム探訪記(8)

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ナメリ国立公園は三大国立公園の中央に位置する
他の二つが世界自然遺産に登録されているのにここだけは対象外だが、それだけに魅力がある
(個人的な意見だが、世界遺産登録は「観光地化」という商業主義が背後に見え隠れして歓迎しない むしろ人が大勢入って自然破壊につながるマイナスが大きいような気がする)
ナメリ国立公園はジープサファリも象サファリもない自分の脚で歩いて回る自然公園だ(動物から身を守るため前後にライフルを持ったガードマンが必要だが)
もう一つのサファリがゴムボートサファリ、ゴムボートに乗って川の上から沿岸を観察するのも楽しい
三大国立公園の中ではここが最も自然が残され、いろいろな希少種の鳥にも巡り合えた

アカツクシガモ(Ruddy Shelduck)
アカツクシガモは割と警戒心が強いようだ それでもゴムボートで川面から近寄ると比較的安心するようで結構アップの写真を撮ることができた
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ハジロモリガモ(White-winged Duck)
今回のツアーの最大の収穫がこのハジロモリガモ
超絶滅危惧種で現存個体数が世界で300羽、インドでは150羽といわれる「レアもの」
2時間ほど林道を歩いて目的の池まで行き、運良く姿を見ることができた
十年後にはこの写真自体がたいへんな希少価値を有しているかもしれない
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ナベコウ(Black Stork)
英語をそのまま和訳すると黒コウノトリ
日本では記録もあるが迷鳥 ユーラシア・アフリカの旧大陸では割と普通に見られるようだ
名前のように鍋のように黒い鳥だが、下から見上げると純白の腹部がくっきり目立つ
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カワウ(Great Cormorant)
どうということのないカワウ
夕暮れのゴムボートの上からどうということもなくレンズを向けた
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ミサゴ(Ospray)
ミサゴはグローバルな魚食系猛禽
淡水でも海岸でも世界中いろいろなところに現れる
最近は英名のオスプレーまで有名になってしまった
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トキハシゲリ(Ibis Bill)
初めて出会った鳥
ブータン・ネパールなど地域限定の珍鳥だ
朱鷺のクチバシという英名の通り反った赤いクチバシがセールスポイントである
夕暮れの川辺で撮影したが距離が遠く、肉眼ではどこにいるのかわからないような保護色だった
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カタグロツメバゲリ(River Lapwing)
ツメバゲリという鳥は以前アフリカのケニアで出会っている 黒と白と茶色のシンプルなデザインのケリだった
その時にこの鳥の名前はツバメゲリではなく羽根に爪があるというツメバだということを覚えたが、どのように爪が生えているのかは全くわからなかった
ナメリの川で出会ったツメバゲリは運よく飛翔シーンを抑えることができたが、写真で見ると両翼の前(肘の部分)に爪が生えているのがはっきり確認できる
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ヒメツバメチドリ(Small Pratincole)
今度の鳥はツメバではなくツバメ  尾が燕尾型の千鳥の仲間でツバメチドリという鳥がいる
東南アジアに広く分布し日本でも繁殖例があり、割とポピュラーな人気の高い鳥である
今回はその小型版であるヒメツバメチドリに出会った
最初河原で見かけた時は近づくとすぐ飛んでしまいアップで撮影するのにたいへんな苦労をした
ところが夕方のゴムボートサファリでそのヒメツバメチドリの群れが休んでいる砂州に近づくことができたのである(丸っこい同形の鳥が無数に並んでいる光景は「ひよこ饅頭の詰め合わせ」を思わせるものがあった)
色彩的には地味なのにとにかく可愛いのでたいへんな数の写真を撮ってしまい後の整理(取捨選択)が大変であった
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カノコバト(Spoted Dove)
キジバトによく似た鳩でインドからフィリピンにかけて東南アジアに広く分布する
首の脇の模様がキジバトは縞だがカノコバトはスポット つまり鹿の子模様だ
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ミドリサトウチョウ(Vernal Hanging Parrot)
サトウチョウという鳥の種類はあまり馴染みがないがインコを小さくずんぐりさせたような鳥のことをいう
色彩的には結構美しいのでアップが写せればよかったのだが、はるか遠くの拡大写真しか撮れなかった
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ミドリハチクイ(Green Bee-eater)
ビーイーターをハチクイと訳したネーミングには手抜きを感じるがある意味でわかりやすい
ハチクイの仲間は色彩的に美しいものが多く海外のバードウォッチングではターゲットとなる
今回のツアーは花との出会いが少なかったので、数少ない花をバックにしたポートレートである
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オオサイチョウ(Great Hornbill)
ナメリの宿舎はバンガローのような茅葺き小屋だったが敷地内に大木があり、早朝その大木にオオサイチョウのつがいが遊びに来た
周囲は暗く、大木なので鳥とカメラの距離は結構あったが、求愛給餌のシーンなどしっかり撮影することができた
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ハイガシラコゲラ(Grey-capped Pigmy Woodpecker)
英名にピグミーが付くように非常に小さなキツツキ
色も地味で黒とグレーで構成される  写真で種類を判定するときはわかりやすい
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コガネゲラ(Greater Flameback)
赤い帽子で背中が黄金の美しいキツツキ
撮影位置が悪くぎりぎりの拡大写真を載せるしかないのが非常に残念である
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ヒイロサンショウクイ(Scarlet Minivet)
サンショウクイの仲間は群れを作って移動する
落ち着きがなくすぐに移動してしまうのでなかなか良い写真が撮れない
ナメリでもチャンスがあったが成果はいまいちだった
前にも触れたように赤いのがオス、黄色いのがメスである
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タカサゴモズ(Long-tailed Shrike)
3回目の登場になるタカサゴモズ
前の2回はピントの甘い写真だったが今回のはきっちり撮れている
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サルタンガラ(Sultan Tit)
同行者の間で出会う前から人気が高かったのがこのサルタンガラ
サルタンとはご存じの通りインドの王侯、東インドやネパールなどヒマラヤ地域の限定種だ
上半身真っ黒で頭に真っ黄色の飾り羽とくればサッカーの本田選手の金髪をほうふつとさせる
高い木の茂みの中にいるためカメラのAFが思うように機能せず苦労したが、結構ピントのいい写真をものにすることができた
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エボシヒヨドリ(Black-crested Bulbul)
カジランガで撮影したコウラウンと同じヘアスタイルのヒヨドリ
写真のピンが甘いのが残念だが色彩的には結構いいセンスをしていると思う
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ノビタキ(Common Stonechat)
おなじみのノビタキ
カジランガの写真がメスだったのでオスの写真を載せることにする
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オジロビタキ(Taiga Flycatcher)
オジロビタキの前出   デリー近郊の写真のほうが良く撮れている
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タテジマクモカリドリ(Streaked Spiderhunter)
海外のバードウォッチングは現地ガイドが英語ベースなので英名を覚えることが必須条件になる
タテジマクモカリドリなども直訳の名前なのでわかりやすくていい
写真は逆光条件下なのできれいではないがクモカリドリのシルエットははっきり出ている
以前マレーシアでこの鳥を撮影しているのでご興味ある方は小生のホームページのポータルサイト(古希からのネイチャーフォトライフ)をご参照ありたい
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by mustachio | 2014-03-07 12:25 | Comments(0)
2014年 03月 05日

インド/アッサム探訪記(7)

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カジランガの鳥「後編」は小型の鳥が主体となる
小型の鳥はどちらかというと木の上や茂みの中にいることが多いが、国立公園内の樹木は結構背が高く、小型ジープの上からでは撮影が難しかった

オオバンケン(Greater Coucal)
バンケンという鳥は海外へバードウォッチングへ行かれない方は普通ご存じない
逆に一度でも海外へ鳥を見に行かれた方は割と馴染みがある鳥だと思う
リタイア後、家内と海外へ行きはじめてすぐこの鳥を知り、その後何回も出会っている
アジア、アフリカ、オーストラリアなどで普通に見られるホトトギス科の鳥なのだ
さて、そのバンケンなのだがこれは日本語、ただたいていの人はどういう漢字なのか分からない
(専門の案内人であるバードガイドと呼ばれる方もたいていご存じない)
日本の百科事典などもカタカナ表記しかなくて不便だったが、さすがにインターネットの検索システムではすぐに分かった    「蕃鵑」という字が正解である
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オオスズメフクロウ(Asian Barred Owlet)
フィンランド・ノルウェーの旅行でスズメフクロウを見たが非常に小さな目立たないフクロウだった
ところがインドのスズメフクロウは結構でかく、割と目につきやすい所に現れる
普通フクロウ類は昼間はじっとしているものだが、このオオスズメフクロウは昼間でも飛び回っている
現地ガイドの話ではこの鳥は昼間狩をする変わりもの(昼夜逆転型)だそうで、おかげでいい表情の写真を撮ることができた
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インドブッポウソウ(Indian Roller)
ブッポウソウというとすぐに漢字の仏法僧を思いつくように日本ではなじみ深い鳥だが、この鳥の仲間はアフリカに種類が多い(ヨーロッパとアフリカの間を渡りするものもいる)
アジアでは東南アジアの「仏法僧」とインドブッポウソウがメインで、他にセレベスに2種固有種がいる程度だ
ブッポウソウは色彩的には例外なくブルーがベースで、インドブッポウソウも飛ぶと鮮やかなブルーを見せてくれた
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コウハシショウビン(Stork-billed Kingfisher)
コウハシショウビンの「コウ」はてっきり「紅」だと思っていたが、英名から見るとコウノトリの「コウ」のようだ
他のカワセミ類と比べて特に変わったクチバシとも思えないが、深く詮索はしないことにする
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アオショウビン(White-throated Kingfisher)
日本のカワセミ(Common Kingfisher)もインドには結構いるのだが、感覚的にはこちらのアオショウビンのほうがCommonの印象が強い
希少種のカワセミは普通木の陰にじっとしていることが多いのだが、アオショウビンは目立ちたがり屋の傾向がある
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オオサイチョウ(Great Hornbill)
サイチョウを見ると東南アジアへ来たなという実感を覚える
それもある程度の近い距離でクチバシ基部の角質の突起がよく見えるほうが良い
以前ボルネオのロッジで1メートルくらいの至近距離で見たキタカササギサイチョウの迫力には及ばなかったが、今回は割と近い距離でオオサイチョウを見ることができた
サイとサイチョウはアッサム地方のシンボルである
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シロボシオオゴシキドリ(Lineated Barbet)
ゴシキドリというとカラフルなイメージになるが、このゴシキドリは地味な印象だった
彫刻のようにじっとしている点はやはりゴシキドリらしい
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コモンアカゲラ(Fulvous-breasted Woodpecker)
Fulvousという英単語にはじめてお目にかかった  枯葉色のという形容詞のようだ
ちなみにコモンアカゲラのコモンはCommonではなく小紋だと思う
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オオオニサンショウクイ(Large Cuckooshrike)
名前からは大型の獰猛な鳥を連想するが、灰色の小さな小鳥だ
英名から察するに郭公と百舌の中間くらいに位置する鳥なのだろう
さすがに目つきは鋭く迫力があった
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オナガベニサンショウクイ(Long-tailed Minivet)
日本のサンショウクイも含めサンショウクイの仲間の英名はMinivet
オニサンショウクイとは別の仲間だ
日本のサンショウクイは白と黒の2色刷りだが、アジアの他のサンショウクイはオスが深紅、メスが黄色で遠くから良く目立つ
写真が良くないので同定は不可能だが撮影時の同行者の判定に依存してオナガサンショウクイということにしている
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ヒイロサンショウクイ(Scarlet Minvet)
ヒイロサンショウクイは台湾で群れを見ているのだが距離が遠く写真的にはいまいちだった
アッサムでは比較的近い距離でオスメスとも観察することができた
オスとメスの色彩がどちらも派手で全く異なる鳥は珍しい
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タカサゴモズ(Long-tailed Shrike)
日本のモズはどちらかというと北方系で中国・朝鮮・日本といった極東地域の鳥
それに対してタカサゴモズはインドから台湾フィリピンにかけて分布する南アジアの鳥である(日本でも迷鳥として記録はある)
頭はグレーまたは黒で日本のモズより一回り大きい
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チベットモズ(Grey-backed Shrike)
タカサゴモズの頭がグレーのタイプによく似ている
識別点は過眼線(目の部分を横切る黒い線)でタカサゴモズはクチバシの上まで太い過眼線が延びるが、チベットモズの黒帯は目から先が細くなり印象がだいぶ違う
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ヒメカザリオウチュウ(Lesser Racket-tailed Drongo)
オウチュウもアジアを代表する鳥
全身真っ黒で尻尾が燕尾状になるためわかりやすく英名のドロンゴと併せ海外に出だしてすぐに覚えた
ただこのオウチュウも奥が深く種類は10種ほどいるようだ
今回はラケット状の飾り羽を持つ2種類のカザリオウチュウに出会うことができた
小型でラケット部分が平板なほうがヒメカザリオウチュウである
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カザリオウチュウ(Greater Racket-tailed Drongo)
写真では大きさがわかりにくいが、カザリオウチュウは一回りでかい
頭上にトサカのような飾り羽があり、ラケット部分もフラットではなくねじれがあるので良く見れば簡単に識別できる
こちらはアッサム茶の茶畑で撮影したが、雰囲気のある素晴らしい光景だった
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ズグロコウライウグイス(Black-hooded Oriole)
コウライウグイスというとウグイスを連想してしまうが全く別の鳥、オリオールのほうがわかりやすいかもしれない
とにかく真っ黄色で図体もでかく目立つ鳥だ
今回出会ったのはズグロコウライウグイスという種類で、頭が真っ黒なのが特徴である
最初の写真は成鳥、後の2枚は若鳥で頭がそれほど黒くなっていない
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チャイロオナガ(Rufous Treepie)
最初のインド訪問ではじめて出会い今回は2回目の対面だ
前回は近くで見たせいかうるさい鳥というイメージが強かったが、今回は遠くから撮影したため、色彩的なセンスの良さを実感した
けして派手な色づかいではないのだが、洗練された上品な美しさが感じられるデザインである
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コウラウン(Red-Whiskered Bulbul)
髪型に特徴のあるヒヨドリの仲間
前に出会ったこともある どこで出会ったかチェックしてみたが写真が残っていないようだ
名前からして中国系なので台湾か香港だと思うがわからなかった
ちなみに漢字は「紅羅雲」である
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シリアカヒヨドリ(Red-vented Bulbul)
市街地では普通種のヒヨドリだが、国立公園の中ではいかにも野鳥らしく、様になっている
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ヒメクビワガビチョウ(Lesser Necklaced Laughingthrush)
最近日本の野山にも定着してしまったガビチョウの仲間
ガビチョウの英名がLAUGHING THRUSHであることを初めて知った
写真の鳥はカザリオウチュウがいた茶畑で見つけたもの 小さくて肉眼では良くわからなかった
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モリハッカ(Jungle Myna)
英名の通りジャングルに棲むハッカチョウの仲間
デリー近郊ではカバイロハッカだけだったが、国立公園では両者が共存している
顔全体が黒くクチバシの付け根にタテガミのような飾り羽が目立つ
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カバイロハッカ(Common Myna)
こちらは普通のカバイロハッカ(インドハッカ)
野生の豚の背中で遊んでいた
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ホオジロムクドリ(Asian Pied Starling)
日本のムクドリと同じように普通の存在 普通すぎると良い写真が撮れない
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インドコムクドリ(Chestnut-tailed Starling)
日本で見るコムクドリとは全く似ていない
強いて似ているところといえば色彩で、コムクドリの英名はChestnut-Cheeked Starlingという
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シキチョウ(Oriental Magpie Robin)
名前の由来は不明だが漢字で書くと「四季鳥」
東南アジアではどこへ行っても出会える鳥だと思う
日本国内での記録はないようだ
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ノビタキ(Common Stonechat)
普通のノビタキメス
そういえばカジランガには草原性の小鳥が少なかったように思う
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ロクショウビタキ(Verditer Flycatcher)
緑青のことを英語でverdigrisという
つまりこの鳥の聞きなれない和名は英名の直訳だろうと推定する
若干緑がかった明るいブルーは屋外でもよく目立つ
前にマレーシアで出会っているが、一度見ると色も名前も鮮明に記憶できる個性的な鳥だ
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by mustachio | 2014-03-05 15:31 | Comments(0)
2014年 03月 04日

インド/アッサム探訪記(6)

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写真の整理も少しずつ進んでどうにか「本論」に入ることができるようになった
今回から三大国立公園の鳥の写真をアップして行くことになるが、まずは最大規模のカジランガ国立公園からのスタートになる
カジランガはアッサム州でもかなり東のほうに位置しブラマプトラ川の流域にある広大な平原地帯である
ご愛嬌で象の背中からの探索なども楽しんだが、基本的には小型ジープの上からのサファリ(撮影)であった

写真掲載順は分類順(図鑑順)に従うこととしたい

セキショクヤケイ(Red Junglefowl)
トップは赤色野鶏
簡単にいえば野生のニワトリだがもちろん家禽が野生化したのではなく、こちらのほうがオリジナルだ
インドは街中にもニワトリが放し飼いになっていて紛らわしいが、さすがに国立公園の敷地内には家禽のニワトリはいないようだ
写真でご覧いただけるようにニワトリよりもはるかに鮮やかな色彩である
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インドガン(Bar-headed Goose)
名前にインドが付く鳥は数多いが、個人的にはこのインドガンが最もインドらしい雰囲気を持っているように思う
河原でインドヌマジカの群れや水牛をバックにしてインドガンが採餌している光景は「いかにもインド」というイメージで感動を覚える
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アカツクシガモ(Ruddy Shelduck)
こちらは日本と共通種
といってもメインの棲息地はあくまでもアジア中央部で、冬鳥として日本に来るのはごく例外的な一部にすぎない
色の濃いほうがオスで首に黒い首輪が見える メスは色が白く首輪はない
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アカボシカルガモ(Indian Spot-billed Duck)
デリー近郊にもいたインドのカルガモ
目の周りが黒く日本のカルガモよりアイシャドーが濃いイメージだ
遠くからはわかりにくいが額(クチバシの付け根)にオレンジ色のチャームポイントがある
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スキハシコウ(Asian Openbill)
ダムダマ湖で見たスキハシコウは集団ではなく一匹狼ばかりだったが、カジランガでは大群を構成していた
遠くの樹上で休んでいたり、川の中で横一列になって採餌していたりする鳥が、ぱっと見ただけではわからなかったが、良く見るとスキハシコウだった
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セイタカコウ(Black-necked Stork)
コウノトリの仲間は皆脚が長く背が高いのでピンとこないが中では一番背が高いのだろう(他のコウノトリより首が少し長いような気もするが)
英名の通り首から上が黒いが、厳密に言うと黒より暗緑色である
目玉の黄色が猛獣の目のようでかなり怖い
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コハゲコウ(Lesser Adjutant)
カジランガに着く前にグアハティ郊外のゴミ捨て場でオオハゲコウ(Greater Adjutant)を見ているので若干インパクトに欠けるが、それでもハゲコウの顔は不気味である
ハゲワシ、ハゲコウなどは死肉を食べるので邪魔にならないよう顔や頭に羽根がないという話を以前聞いたことがあるが本当だろうか
コハゲコウは結構きれいな花の上にとまっていたりするが、ちょっと絵にはならない
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アオサギ(Grey Heron)
ユーラシアからアフリカまで旧大陸に広く分布するアオサギ
日本にも数が多く本州では留鳥である(北海道では夏鳥、南西諸島では冬鳥のようだ)
インドで見たアオサギは冬鳥のせいか青みがなく灰色鷺(Grey Heron)だった
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ムラサキサギ(Purple Heron)
個人的には蝶の撮影で沖縄・南西諸島へ出かけることが多くムラサキサギは何回も見ているが、日本では先島諸島限定の鳥
ただアオサギ同様ユーラシア・アフリカでは普通の鳥だ(インドでは留鳥らしい)
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アマサギ(Cattle Egret)
英名の通りアマサギは世界中どこへ行っても牛(Cattle)と一緒にいるように思う
畑を耕している牛の傍にはみみずなど餌が多いのはわかるが、牛の背中にいる虫など小さ過ぎて餌には不向きのような気がする
インドのアマサギも水牛の背中で戯れていた
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モモイロペリカン(Great White Pelican)
子供のころから無意識にペリカンはアフリカの鳥だと思っていた  ケニアを旅行した時も多数のモモイロペリカンに出会っている
現実にはモモイロペリカンの分布域は結構広くヨーロッパでも見ることができるが、東の限界はインドまでのようだ
カジランガではペリカンと猛禽(インドハゲワシ)の混翔が普通に見られた
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ハイイロペリカン(Spot-billed Pelican)
モモイロペリカンとの識別は結構難しいが全体的に灰色で頭の後ろに房状の冠羽があり頭の形が異なる
ハイイロペリカンは脚が黒いので飛んでいるとわかりやすい
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アジアヘビウ(Darter)
首が長く水中から首だけ出していると蛇のように見える
英語でもSnake-birdという別名があり覚えやすい鳥だが、アジア、アフリカ、アメリカなど地域ごとの別種になるようである
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ウオクイワシ(Grey-headed Fish Eagle)
フィッシュイーグルとかシーイーグルのように魚を常食とする猛禽は個人的にはあまり馴染みがないが、日本ではオジロワシ、オオワシなどが近い種で彼らも魚を常食とする猛禽だ
そういえば風貌の立派なアメリカのハクトウワシも魚食系だが、インドのウオクイワシは人相が悪くいかにも貧相なイメージだった(インドにはサケのようなでかい魚がいないのだと思う)
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インドハゲワシ(Indian Vulture)
猛禽類のインド代表選手はこのインドハゲワシだろう
草原の上を多数のハゲワシが舞い鷹柱を形成していた
南米のコンドルによく似た鳥だが、顔以外の部分は毛皮のコートを着たマフィアのような貫禄を身に着けていた
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カンムリワシ(Crested Serpent Eagle)
カジランガには西表・石垣など日本の南西諸島に多いカンムリワシも結構数が多かった
インドから東に分布する南アジアの代表的な鷲の一つである
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カラフトワシ(Greater Spoted Eagle)
野鳥は得意分野ではないので分類に自信がないが、同行のベテランの方の判断でカラフトワシと同定された
肩の部分の白い斑点も判断根拠だという
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アジアレンカク(Bronze-winged Jacana)
レンカクというとたまに日本でも見られる尻尾の長い美しい鳥を思い浮かべるが、こちらはアジアレンカク
レンカクのほうもアジアの鳥なので紛らわしいが、レンカクのほうは昔から日本でなじみのあった鳥なのだろう
写真のアジアレンカクは幼鳥で腹の部分が白いが成鳥は真っ黒に近いイメージとなる(尻尾は短い)
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タゲリ(Northern Lapwing)
日本でも馴染みのタゲリ  分布域はユーラシア大陸だがどちらかというと棲息圏は北寄りでインド北部は南限のようである
そういえば最近関東地方ではあまり見られなくなったように思う
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ケリ(Grey-headed Lapwing)
こちらはケリ
最初の写真はケリとタゲリのツーショットである
どちらも日本では普通に見られる鳥だと思うが、個人的には両種のツーショットは今までに出会ったことがない
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タシギ(Common Snipe)
名前にCommonとあるように普通のシギ
ユーラシア・アフリカから南北アメリカまで世界中に分布する鳥だ
ただ鳥が不得意分野である自分にとっては印象の薄い鳥で、日本で見て正確にタシギが見分けられるかどうか自信がない
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アカアシシギ(Common Redshank)
脚の赤いシギは他にツルシギがいる
特に冬羽のツルシギはアカアシシギによく似ているが上側のクチバシが黒いので見分けがつく
(アカアシシギのクチバシは上下とも根元側半分が赤い)
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アオアシシギ(Common Greenshank)
続いてアオアシシギ
シギの仲間はユーラシア大陸を南北に移動して夏・冬を棲み分けるので、日本でもなじみ深い鳥が多い
インドは南の国なので彼らは当然冬鳥である
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ミカドバト(Green Imperial Pigeon)
インドには鳩の種類が多かった
このミカドバトは大型で背中のグリーンが美しくインペリアル(帝)のネーミングにふさわしい貫禄があった
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キアシアオバト(Yellow-footed Green Pigeon)
アオバトの仲間は日本にもいる
ただどうも納得がいかないのだが日本では青色の鳩ではなく緑色の鳩をアオバトというのだ
青と緑の区別は幼稚園の子供でもできるのになぜミドリバトといわないのだろうか?
ともあれインドにはGreen Pigeonの仲間が多く、楽しい思いをさせてくれた
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ホンセイインコ(Rose-ringed Parakeet)
デリー近郊でも見たホンセイインコ
同類(籠脱け)が都内でも見られるのでしっくりこないが、オリジナルのホンセイインコのグリーンは特に鮮やかである
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ダルマインコ(Red-breasted Parakeet)
正面から撮ったせいか写真写りがあまり良くないが、色彩的には美しいインコである
ホンセイインコの仲間はたいてい胸がグリーンなのだが、ダルマインコはピンク色でなまめかしい
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(以下「カジランガ国立公園の野鳥02」へ続く)

by mustachio | 2014-03-04 17:58 | Comments(0)