還暦からのネイチャーフォト

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2014年 04月 27日

三宅島の野鳥

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今回の「三宅島行き」は前号(三宅島の花と蝶)で触れたようにバードウォッチングツアーに参加したものである
ところが荒天のせいで最重要ターゲットであるカンムリウミスズメを見ることができずバードウォッチングとしては不本意な結果となってしまった

それでもいくつかの固有種、固有亜種をカバーすることができたので写真を整理しておきたい
なお撮影できなかった代表的な三宅島の鳥は次のとおりである

カンムリウミスズメ: 至近距離で観察の予定だったが、強風でチャーターした漁船が出港できず
ウチヤマセンニュウ: 三宅島への渡来時期が5月のため最初から対象外
モスケミソサザイ: ミソサザイの亜種  何回も姿を見たが撮影できず
カラスバト: 全身真っ黒の大型の鳩、飛翔は何回か目撃した

アカコッコ
三宅島といえばアカコッコというくらいのイメージを持つ鳥でツグミの仲間
国の天然記念物で絶滅危惧種でもある
本土にいるアカハラによく似た鳥でオスは頭が黒く目の周りに黄色のアイリングがある
道路や宿舎の庭などに出てくるのだが今回は距離が遠くクリアな写真が撮れなかった
(1枚目、2枚目の個体は行動調査のため一度捕獲され、足輪標識を付けられている)
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イイジマムシクイ
こちらも伊豆諸島で繁殖する固有種  天然記念物だ
チョリチョリチョリというさえずりはどこでも聞けるのだが、小さな鳥で木の茂みに隠れていて動きも速いため写真は難しい
池の周りで望遠レンズを構えて待機し入浴(水浴び)シーンを撮ることができた
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タネコマドリ
コマドリの亜種で姿形も鳴き声もコマドリとあまり変わらない
本土のコマドリのほうは亜高山帯に棲息し夏鳥なのにタネコマドリは留鳥である
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ミヤケコゲラ
日本のコゲラは棲息地域により9亜種に分類されるようだ
そのうちの1亜種がこのミヤケコゲラ
といっても外見では本州の普通のコゲラとは見分けがつかない
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シチトウメジロ
メジロも亜種が分かれる
本土にいるのはすべて亜種メジロのようだが、シチトウメジロ、イオウトウメジロ、ダイトウメジロ、リュウキュウメジロなど多くの島のメジロが亜種になる
シチトウメジロは本土のメジロと比べてクチバシが長い
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オーストンヤマガラ
三宅島・御蔵島・八丈島に住む固有亜種
我々が普通に見ているヤマガラは頬や額の部分が白いが、オーストンヤマガラはそこが褐色で印象が全く違って見える
宿泊した宿(釣り宿)では餌台が設置されていてこのオーストンヤマガラが常時周辺を飛び回っている
人間の手から餌(ヒマワリの種)を直接取るほど慣れているので十分アップの写真を撮ることができた
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カワラヒワ
カワラヒワは亜種のレベルでも変わりはない本土と同じ鳥
オーストンヤマガラと同じように宿舎の餌台に姿を見せた
何となく黒っぽいイメージだったのは気のせいだろうか
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ホオジロ
こちらも本土のホオジロと同じ
ホオジロはもともと留鳥だが寒冷地では冬に暖地へ移動することも多い
三宅島のホオジロは伊豆諸島伝いに本土から渡ってきたのだろうか
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イソヒヨドリ
イソヒヨドリは海岸近くに多い鳥で三宅島にはぴったりの雰囲気だった
ライトブルーの背中は何となく海の香りがする
島には普通のヒヨドリもいたが数はそれほど多くなかった
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アオサギ
群れになって移動するアオサギを見た
この鳥はいつも1羽でじっとしているイメージが強く、留鳥だと思っていたが、北のほうに住んでいるアオサギは冬季に南へ移動するようだ
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オーストンウミツバメ
帰りの航路で寒風にさらされながら海鳥を観察した
オーストンウミツバメは比較的小型の鳥で群れになって飛んでいた
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オオミズナギドリ
数が多かったのはこのオオミズナギドリ
腹部は喉から尾の先まで真っ白で、遠くからでもくっきりと見える
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オナガミズナギドリ
オオミズナギドリによく似ているが頭が黒く尾の下面も黒い
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クロアシアホウドリ
アホウドリの仲間はミズナギドリより大きく迫力がある
クロアシアホウドリはクチバシの基部が白いのが特徴だ
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アホウドリ
伊豆大島の近辺でアホウドリが出てきた
この鳥は日本の鳥島で繁殖する希少種でなかなか見る機会が少ない
ツアーに参加したバードウォッチャーの皆さんはカンムリウミツバメを見損なった鬱憤をアホウドリで晴らしたようだった
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by mustachio | 2014-04-27 17:06 | Comments(0)
2014年 04月 26日

三宅島の花と蝶

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4月19、20日と春の三宅島へ行ってきた
特にベストシーズンでもないこの時期になぜ?ということになるが、「カンムリウミスズメを求めて!早春の三宅島」という探鳥ツアーに参加したからである
ところが、海が荒れてしまって天然記念物のカンムリウミスズメの棲息場所である三本岳(大野原島)へ行く漁船が両日とも出港不能
我が家内も含め参加したバードウォッチャーたちは、至近距離で観察できるはずのカンムリウミスズメに出会うことなく失意のもとに帰宅するはめになってしまった

家内(彼女は過去に3度も三宅島を訪問している)に付き合って参加した自分ももちろん残念ではあったが、それほど特定の鳥にこだわりもないので、初めて足を踏み入れた伊豆七島で固有種を含む野鳥や植物などを楽しんで帰ってきた次第である

簡単にツアーをご紹介しておくが、交通手段は東海汽船の「カメリア丸」、沈没した韓国の客船よりは小型だが、写真のように3837トンの大型客船である
2枚目の海の写真の遠方に見えるのが三本岳で三宅島の10kmの洋上にあり、2月~5月にかけて周辺の海上にカンムリウミスズメが繁殖する

三宅島本島(雄山)は2000年の大噴火の後はすっかり落ち着いて自然も復活し、人々の生活も元に戻ってきている
4枚目の写真が火口湖の大路池だが、美しい新緑が目を楽しませてくれた
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三宅島の蝶
南西諸島(沖縄)は別として虫屋さんはあまり島には興味がない
小笠原くらい離れれば別だが、一般的に島には昆虫の固有種や希少種が少ないからだ
したがって伊豆七島の昆虫に関しては事前に情報もなく、期待もしていなかった

ヤマトシジミ
野鳥を探して島内を歩き回ったが出会った蝶はほとんどなく、草原に若干のヤマトシジミが見られた程度だった
厳密にチェックすればシルビアシジミやホリイコシジミのようなヤマトシジミによく似た蝶がいないわけではないとは思うのだが、いちいち捕獲してチェックしたわけでもない
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カラスアゲハ
一度だけ大型の蝶を見つけた
発生して間もない春型のカラスアゲハのメスである
カラスアゲハは本州産のものと伊豆七島産のものでは差異があるようで、図鑑の標本写真にも三宅島のカラスアゲハの写真が例示されている
ある意味で貴重な生態写真が撮れたのかもしれない
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三宅島の野草
植物に関しては「三宅島自然ガイド」などのパンフレットで事前情報を得ることができる
4月に期待できる花はシチトウスミレ、ウラシマソウ、カジイチゴなどであることが出発前からわかっていた

シチトウスミレ
シチトウは伊豆七島の七島
要するにタチツボスミレの1種なので見た目はタチツボスミレとあまり変わらない(差異といえば、葉の光沢が強いような感じがある)
まあ、三宅島で見たタチツボスミレなのでこれがシチトウスミレだと解釈して良いと思う
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アリアケスミレ
アリアケスミレは東京近郊でも見られるスミレ
三宅島オリジナルのものか何かの要因で侵入したものかは不明である
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カジイチゴ
東日本に多いモミジイチゴに近いバラ科の花
本州(西日本)の太平洋岸と伊豆七島に分布するようだ
オレンジ色の実がなり食べられるようだが、残念ながら実の季節ではなかった
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カラスノエンドウ
特にどうということのない普通の花
島には普通の植物もたくさんある
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オオジシバリ
最近あまり見なくなったオオジシバリが群生していた
全国区の花だが、離島で出会うと懐かしい感じがする
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オニタビラコ
キク科の花は似たようなものが多く識別が難しい
これはオニタビラコだと思う
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ハルジオン
到る所にハルジオンが咲いていた
もともと外国から入ってきた帰化植物なので島にあっても不思議ではない
ただ頭花の淡紅色が異常に濃い個体があったので写真に撮ってしまった
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ノアザミ
道路わきにアザミの花を見つけた
春に咲くアザミはノアザミくらいなので、同定は間違いないと思うのだが、総苞が反りかえっているのが気になっている
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グンバイヒルガオ
海岸でグンバイヒルガオの花を見つけた
南西諸島では普通に見られる花だが寒さに弱いようで、国内では四国九州以南の南日本限定種のようだ
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トベラ
こちらも暖地の海岸で見られる植物
伊豆諸島は東京都内なのに南国の植物が普通に見られる不思議な世界だ
(余談だが伊豆七島を走る地元の自動車はすべて「品川ナンバー」である)
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ホウチャクソウ
漢字で宝鐸草
山や丘陵の林内で見かけるユリ科の花
ナルコユリやアマドコロにイメージが似ているが、ぶら下がる花の数は1~3個である
特に三宅島の固有種というわけでもないが、島の到る所で見ることができた
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ウラシマソウ
三宅島の花のフィナーレはタイトルバックにも使ったウラシマソウである
見ればわかるようにマムシグサ(テンナンショウ)の仲間のサトイモ科の植物
ただこのマムシグサには浦島太郎の釣りざお(糸)をイメージした付属体があり、強い個性がある
日本全土に分布するようだが希少種であり、自分としては過去に1度しか見た記憶がない
今回の三宅島行きの目的の一つがウラシマソウを見ることで、行く前から楽しみにしていたのだが、行ってみるとどこの林道にもウラシマソウが生えていて拍子抜けしてしまった
それでも何枚かウラシマソウらしい写真を撮ることができたのでゆっくりご覧いただきたい
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by mustachio | 2014-04-26 20:55 | Comments(0)
2014年 04月 18日

2014春/軽井沢の野鳥

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ギフチョウ撮影地の新潟は「春爛漫」なのに、山荘のある標高千メートルの草津はまだ雪が残っている
桜のシーズンは連休ごろと予想され、まだ蕾は固い
それでも草津町営の「ザゼンソウ公園」には春を告げるザゼンソウが咲き始めた

4月13、14日は軽井沢の友人宅へ遊びに行き野鳥観察
冬鳥が去り、夏鳥は来訪前という鳥の端境期なのだが、夏鳥の先頭を切ってヤブサメが既に到着
隠れる藪が茂る前なので撮影を堪能することができた

ザゼンソウ
ミズバショウと同じサトイモ科の植物 暗赤褐色の仏炎苞が特徴である
草津周辺のザゼンソウ公園やバラギ湖、長野の戸隠、白馬などマイフィールドに多い植物なので毎年撮影している
黄色い花軸が仏炎苞の奥にあり、外部と内部の明暗差が激しいのでなかなか奇麗な写真が撮れないのが難点である
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ヤブサメ
昆虫を常食とするウグイスの仲間
通常藪の中に隠れていて姿を見せないので珍鳥ではないがレアな野鳥である
軽井沢の野鳥の森で見つけたが、日だまりでコオロギのような昆虫を捕食していた
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アトリ
日本では冬鳥
繁殖地はずっと北のほうで、以前フィンランド・ノルウエーの北極圏を旅行した時によく見かけた
オスの頭は真っ黒な夏羽に変わっており、北へ旅立つ準備はできているようだ
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イカル
同じくアトリの仲間だがこちらは国内旅行程度で海外へは出かけない鳥(留鳥)だ (日本限定ではなく、分布域はアジア東北部)
図体も大きく黄色いクチバシが目立つので集団で現れると迫力がある
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シメ
続いてシメ
この鳥もアトリの仲間で姿形はイカルによく似ているがだいぶ小型である
ユーラシアの亜寒帯に広く分布し北海道では繁殖するが、関東地方では冬鳥で東京近郊でもよく見かける
(今年の冬は少なかった)
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カワラヒワ
鳥にランクを付けるのは不謹慎だと叱られるかもしれないがごく普通の鳥で、集団で行動することが多いようだ
この鳥もアトリ科で前述の3種と同じ仲間である
全く個人的な問題なのだが、自分にはこのカワラヒワとホオジロ科のアオジが良く似ているように見え、取り違えて家内などバードウォッチャーから馬鹿にされることが多い (背中が茶色系で頭部がグレー、目つきも似ていてまさにそっくりだと思うのだが同意を得られたことがない)
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カラ類3種
友人宅のフィーダーに来たカラ類3種  シジュウカラ、コガラ、ヤマガラである
一杯飲みながら窓ガラス越しに撮影したもので写真的には低レベルだが、カットするのもかわいそうなので一応載せさせていただく
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キセキレイ
軽井沢野鳥の森でキセキレイを見つけた
この鳥は60年ほど前、自分が世田谷(下北沢)に住んでいた時まだ暗渠になっていなかった家の脇のどぶ川(目黒川の支流の北沢用水のそのまた支流)に常駐していた(ハクセキレイやセグロセキレイではなくキセキレイだったと思う)
その北沢用水にギンヤンマが飛んでいた良き時代の話である
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越冬蝶
野鳥の森には春の日差しに誘われていろいろな越冬蝶が飛び回っていた
スジボソヤマキチョウ、エルタテハ、シータテハである
木々の芽ぶきに合わせてこれらの蝶が産卵し、いよいよ蝶のシーズンが到来する
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by mustachio | 2014-04-18 10:59 | Comments(0)
2014年 04月 16日

2年ぶりのギフチョウ

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蝶愛好家にとっては極めて自然のことだと思うが、桜のシーズンになると「春の女神ギフチョウ」に会いたくなる
ミヤマセセリやコツバメ、スギタニルリシジミなど他にも早春の蝶はいるのだが、やはり「春はギフチョウから」なのだ
それが、昨年はギフチョウに会うチャンスを逸してしまった
たまたま4月にバードウォッチングでバリ島に出かけたこともあるが、5月連休の白馬でも運悪くギフチョウの姿が見られなかった
そして今年、土曜日だったが群馬の山荘から関越道で新潟のポイントに向かった

ギフチョウ
カタクリやアズマイチゲなどが咲き乱れる新潟の低山は土曜日のため登山客でにぎわっていたが、ギフチョウは確実に発生していた
基本的にはギフチョウの発生はその地域の桜の開花と同期しているようで、桜の開花状況を的確に把握してから出かける必要がある
蝶の写真は吸蜜時に撮影するのが最も簡単なのだが、ギフチョウは吸蜜頻度が少ないようでチャンスはなかなか訪れてこない
それでも何とか吸蜜シーンを押さえて、今年の蝶撮影の幸先のいいスタートとすることができた
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カタクリ
ギフチョウを春の蝶の代表とするなら春の花の代表はカタクリだろうか
北海道から九州まで広く分布し、開花時期も適当にずれるので、1シーズンにカタクリを見る機会は非常に多い(自分が住んでいる東京都練馬l区にもカタクリの自生地がある)
ギフチョウのポイントでは若干ピークを過ぎたものが多かったが、満開状態であった
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オオミスミソウ
オオミスミソウは中部地方日本海側の限定種  新潟では普通「雪割草」で通っている
10年近く前、この山にはオオミスミソウの群落があり、感動を覚えたものだが、今は探さなければ目に入らないほど数が減ってしまった
車の時代になって野草の盗掘が加速し、珍しい野草は保護しなければ消滅してしまうようだ
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ショウジョウバカマ
カタクリと姿形は似ていないがこちらもユリ科の花 花の色も同じようなのにあまり人気がないようで盗掘があるという話は聞いたことがない
写真にするには結構難しい花で、花と葉を一画面に収めようとすると縦位置にしても間延びしたものになってしまう
経験的には、アップで花火のように表現するか、背丈の低い個体を選ぶのが良いようだ
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アズマイチゲ(キクザキイチゲ)
アズマイチゲもカタクリに匹敵する春の野草の代表格
写真の花は純白なので無意識に「アズマイチゲ」としたが、葉の形を見ると「キクザキイチゲ」の可能性もある
(キクザキイチゲは紫色の花が多いように思うが白色のものもある)
別の写真を詳細にチェックしてみると花柄が有毛なので正確にはキクザキイチゲとしたほうがいいようだ
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ミヤマカタバミ
アズマイチゲと同じように純白の花を見つけた
葉の形を見ればすぐわかるのだがミヤマカタバミだ
近似種にコミヤマカタバミがあって(花が少し小さいだけで)そっくりなのだが、ミヤマカタバミは早春の花   一方コミヤマカタバミは5~7月の花ので、今の時期はミヤマカタバミと断定していいことになる
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エンレイソウ
昨年は5月に北海道を旅行してエンレイソウ、シロバナエンレイソウ、オオバナノエンレイソウなど多数のエンレイソウを見た
本州でもエンレイソウ、シロバナエンレイソウは普通種で見かける機会は多いのだが、両種が混在する状況にはほとんど出会っていない
今回出会ったのはガングロのエンレイソウで、白いエンレイソウにはお目にかかれなかった
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タムシバ
この山には何回も通っているのでギフチョウのシーズンにタムシバが咲くことは承知していたが、今年はこの花がやけに目についた
コブシによく似た花で白木蓮(外来種)、コブシ、タムシバはお互いによく似ている
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スミレサイシン
さてもう一つの春の花はスミレ
スミレサイシンは日本海側には普通のスミレだが関東地方にはない(関東はナガバノスミレサイシンだ)
このスミレは薄い光沢のある葉が特徴だと思う
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コスミレ
コスミレは特徴がないので印象が薄いスミレだ
現場では断定ができず帰ってから図鑑とにらめっこして判定することになる
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ナガハシスミレ
このスミレも日本海側に多い
とにかく距の部分が長いので、判定はやさしい
10年くらい前は群生していた花だが、最近は激減してしまった
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マキノスミレ
他のスミレと異なり花が紫というより濃い赤紫色で人目を引く
10年近く前初めて出会ったスミレで、勝手にマキノスミレと決めつけてきたが、もしかするとシハイスミレとの交雑種かもしれない
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ヒメオドリコソウ
こちらは超普通種
山を下りた農耕地で見かけたが、東京でも普通に見られる帰化植物だ
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ミドリハコベ
同じ場所でハコベを見た
いろいろ図鑑を調べてみたがどうもミドリハコベらしい
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タネツケバナ
ツマキチョウの食草なので子供のころから認識できていた植物である
写真は若い花なのでアブラナ科らしく見えないが...
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スギナ
要するにツクシなのだが正確な和名はスギナである
しかも他の野草のように被子植物ではなくシダの仲間だ
40年前九州に都会育ちの家族とともに赴任した時、春になるとツクシを採りに郊外へ出かけた
それ以来、どこに住んでいる時も春になるとツクシを摘み、油いために醤油と日本酒で味付けしてツクシを肴に日本酒を飲むのが年中行事になってしまった(卵とじや天ぷらの時もある)
爪の先を真っ黒にして調理のためにツクシの袴を取るのがここのところ自分の担当になっているが、写真のようにみずみずしい「酒の肴」を見て毎年毎年季節を感じることが一つの喜びになっている
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by mustachio | 2014-04-16 18:13 | Comments(0)
2014年 04月 10日

春の記念写真

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4月に入ってからゴルフの機会が多く、フィールドに出ないまま桜がピークを過ぎてしまった
遅まきながら4月9日、家内と二人でやっとカメラ片手の桜見物をした
行き先は埼玉県幸手市にある権現堂堤  昔から菜の花と桜の対比が美しい撮影ポイントで、カメラ雑誌などでは良く取り上げられていた場所なのだが今までに一度も訪れたことがなく初めての訪問である

幸手権現堂堤の桜
現地での桜祭りは4月10日まで行われているようで、まだ見ごろかなと期待して出かけたが、やはり満開の時期は過ぎて桜の木は薄いピンクから葉の色が目立つ濃いピンクに変わっていた
それでも菜の花は満開で、ウィークデイなのに人出は多く桜の下はピクニック気分の家族連れなどでにぎわっていた
桜も菜の花も人工的に植えられたものでネイチャーフォトの対象としては不適切かもしれないが、季節感のある風景写真も「自然写真」の一環と割り切って、撮影したのが次の何枚かである
最後にアクセントとして「菜の花とモンシロチョウ」「桜とヒヨドリ」もネイチャーフォト風に追加させていただいた
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我が家の庭の春の花
我が家は東京都練馬区、外環道大泉インターのすぐ近くにあるので権現堂からは1時間もかからない
早い時間に帰宅してしまったので暇を持て余し、庭の植物をマクロレンズで撮影して廻った
家内が園芸好きなので西洋系の園芸植物もかなりあるが、対象外とし、一応木本の花と野生ベースの草本の花に限定して写真をアップしておきたい
2014年春の記念写真である

大島桜
我が家が建てられたのは45年前
その時期に幼木として植えられたので樹齢50年の老木である
花が純白で、葉が赤みを帯びず黄緑であるためクリーンなイメージがある
とても食えたものではないが小さなサクランボもなるので品種的には大島桜と推定している(染井吉野は江戸彼岸と大島桜の交配種である)
最後の写真が現在ブログをアップしているパソコンデスクから見た状態で、アウトドアに出る体力がなくなっても毎年花見が可能である
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花蘇芳
蘇芳はマメ科の染料植物 蘇芳色とは赤紫系の色である
我が家の蘇芳はもちろん園芸植物で、毎年4月になると鮮やかな赤紫(ローズピンク)の花を咲かせてくれる
ので庭の正面に陣取っている
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花海棠
中国原産の園芸植物 バラ科リンゴ属
ピンク色の美しい花を咲かせる 狭い庭なので日当たりが悪く長い間花付きが悪かったが、背丈が伸びて太陽光を受けられるようになり、今年は多数の花が見られる
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木瓜
同じバラ科のボケ
木瓜の花は白色やピンク色など多種多様であるが我が家のボケは鮮烈濃厚なオレンジ色である
今年はヒヨドリなどが花芽をついばんでしまったのか、特に表面側で花付きが悪い
それでも個々の花の色彩が強烈で、全体としての存在感は失われていない
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椿
もちろん園芸種の椿
我が家にも何本か椿があって深紅やピンクの花をつけるが、それぞれ花期がずれていて、4月に咲くのは紅白斑の椿である
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山吹
山吹も株が多く庭のあちこちで真っ黄色の花をつける
我が家の山吹は八重ではなく一重だが、花が大きいので、見栄えがする
両親の時代から45年以上、毎年咲き続けているような気がするが、山吹の樹齢はそんなに長いのだろうか
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著莪
アヤメ科のシャガ
もともと我が庭の植物ではなく、友人から譲り受けた一株が瞬く間に増えてしまったもの
子供の頃住んでいた世田谷の家にもシャガが多かったので、けして嫌いな植物ではないが、繁殖力が強く花期以外は邪魔な存在でもある
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蝦夷葵菫
10年以上前秩父へドライブした際にご親切な農家の方からいただいて植えたスミレで毎年4月に花をつける
エゾアオイスミレに近い種類だと推定しているが、採集したわけではなく庭のスミレを分けていただいたものなので交配種である可能性も高い
このスミレは花柱が奥に引っ込んで特徴が確認しにくいのが特徴である
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紫華鬘
このムラサキケマンは植えたものではなく、自然発生である
我が家も50年前、父が宅地として取得するまでは雑木林だった場所のようで、武蔵野の自然が少し継承されている
特にこのムラサキケマンは少年時代にウスバシロチョウの食草として覚えた野草であり、毎年懐かしい思いで花を見ている
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花韮
ハナニラもどこからか種が飛んできて我が家に定着してしまった植物
もともと自然のものではなく鑑賞用の植物が帰化してしまったものだと思う
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諸葛采
中国原産の帰化植物で我が家では自然発生(外部侵入)グループの代表である
繁殖力が強く庭中に淡紫色の花が咲き乱れた春もあるが、今はそれほど数は多くない
スジグロシロチョウやツマキチョウの食草でもあるので、完全に駆除せず残してあるというのが実情である
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一人静
こちらも武蔵野の野草の継承
4月に咲くのは一人静で、二人静のほうは5月に花をつける
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以上、毎年の繰り返しながら我が庭の春の花の記念写真を掲載した
やっと「花と蝶」のシーズンを迎えたので、どんどんフィールドに出て、季節感のあるネイチャーフォトを撮影して行きたいと思っている

補追
ちょうど一週間後になるが、我が家の庭のエビネがきれいに咲きだした
前回咲いていなかったセリバヒエンソウと併せ追加しておきたい

エビネ
盗掘されて山野から姿を消してしまった植物の代表がこのエビネだろう
実をいうと我が家のエビネもオリジナルは自然の野草
友人が山から掘ってきたものを分けてもらったのだが、10年以上昔の話なので時効対象だと思う(今更山へ返しに行ってもまた盗られてしまうのが落ちだろう)
白いエビネと黄色のエビネの2種類があるが、庭で丹精に育てられているせいで毎年立派な花を咲かせてくれている
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セリバヒエンソウ
漢字で書くと「芹葉飛燕草」
この名前をご存じの方は相当な博学、とご尊敬申し上げる
普通の植物図鑑には載っておらず、やっと見つけたのが「野草の名前の手帳(夏梅陸夫)」という図鑑
明治時代に中国から渡来した帰化植物が野生化したもので東京近郊では普通に見られるが、逆にそれ以外の地域には波及していないらしい
もちろん我が家のセリバヒエンソウも自然発生で完全な雑草であるが、毎年淡紫色の可愛い花を見せてくれる
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by mustachio | 2014-04-10 14:52 | Comments(0)