還暦からのネイチャーフォト

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2014年 11月 11日

薩摩大隅紀行

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11月6~8の3日間、家内を含む友人達8名で鹿児島を旅行した
主要訪問地は桜島、鹿児島(城山・仙巌園)、佐多岬、指宿、長崎鼻、開聞岳周辺、知覧といったところで、まったくの観光旅行である
最大のテーマは一流旅館に泊まって食事をし、温泉と「森伊蔵」を楽しむことであり、もちろんその目的は十分達成することができた
サイドワークとしては薩摩半島、大隅半島のネイチャーウォッチングも楽しんだし、標準系のズームレンズでそこそこの写真を撮ることもできたので、いつものブログを通して薩摩大隅の自然(動物と植物)を紹介させていただくこととしたい

風景(桜島、佐多岬、開聞岳)
九州は「火山の国」である
桜島は相変わらず噴煙を上げ鹿児島市内にも灰をまき散らしている
本土最南端の佐多岬は完全な南国で、大隅半島側から錦江湾越しに開聞岳の美しいフォルムを楽しむこともできた
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ウラナミシジミ
まずは薩摩路の蝶のご紹介から
11月に入って東京では蝶の姿をあまり見なくなったが、鹿児島ではまだ蝶が多い
もっとも数が多かったのがこのウラナミシジミ
秋になると関東近郊でも結構姿が見られるが、越冬できるのは太平洋岸の温暖な地域だけで、鹿児島ではまだハイシーズンの様相であった
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ムラサキシジミ
佐多岬の照葉樹林帯でムラサキシジミとムラサキツバメの両方に出会うことができた
両種の相違点は尾状突起の有無だが、仮にムラサキツバメの尾状突起が欠落していても前翅先端の尖り具合で両種の識別は可能である
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ムラサキツバメ
ムラサキシジミは南方系の蝶ではあるが昔から東京近郊でも見ることができた
一方ムラサキツバメのほうは完全に南国の蝶で、四国・九州まで遠征しなければ見られないというのがわが少年時代の常識であった
地球温暖化の影響だと思われるが、そのムラサキツバメが北上を続けており、関東でも見ることができるようになってきている(ホームページ「還暦からの蝶240種」でも触れているが、我が家の庭の山茶花にムラサキツバメが来ているのだ)
そのムラサキツバメに本場の南九州で出会うことができた(この蝶との出会いは都内の我が家の庭が第1回目、今回の佐多岬が第2回目である)
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ツマベニチョウ
佐多岬ではツマベニチョウにも出会った
奄美大島より南では珍しくもない南国の蝶なのだが、九州本土での出会いはかなり衝撃であった
どうもこの南鹿児島地域がツマベニチョウの棲息北限のようである
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イチモンジセセリ
何の変哲もないイチモンジセセリだが、ランタナの花と並ぶと南国の蝶の雰囲気が感じられる
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キオビエダシャク
こちらは蝶ではなく蛾
知覧の武家屋敷や特攻平和会館の周辺にたくさん飛んでいた
マキを食草とする南方系の蛾で、蝶と同じように昼間活動する変わり者だ
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イノシシ
佐多岬でイノシシに出会った
望遠レンズで狙ったわけでもないのでひどい写真だが記念の証拠写真だ
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ニホンザル
もう1種の哺乳類はニホンザル
子供を連れた母猿が車の前を駆け抜けていった
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トビ
鳥の写真に関しては収穫がなかった
一応トビの写真をアップしておく
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シロノセンダングサ

続いて植物編
バス・タクシーの移動が多かったが、路傍で最も多く見かけた植物がこのセンダングサ
南西諸島にも多い帰化植物で南国の雰囲気はある
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ツワブキ
次に多く見かけたのがツワブキ
こちらは関東地方にも多い普通のツワブキのようだ
(南西諸島の固有種でリュウキュウツワブキというのもあるようだが、葉を見る限り普通のツワブキである)
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アゼトウナ
佐多岬の遊歩道にキク科の黄色い花が咲いていた
おそらくアゼトウナだと思うが、図鑑やWEBと比較してみるとどうも葉の形状が違うような気がする
詳しい方がおられたらご教示いただきたい
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アメリカハマグルマ
もう1種の黄色い花は南西諸島でよく見かけるアメリカハマグルマ
繁殖力の強い帰化植物なので温暖な鹿児島では勢力圏を拡大しそうだ
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ツルソバ
ミゾソバによく似たタデ科の植物を見かけたがどうもミゾソバとは雰囲気が違う
図鑑をいろいろチェックして見た結果、ツルソバではないかと思われる
植物については周囲に詳しい友人がいないので、同定に自信が持てない
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ボタンボウフウ
セリ科の植物というだけで現地では名前がわからなかったが、帰ってからチェックしてボタンボウフウと判明した
漢字で書くと牡丹防風で海岸性の植物である
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コバノタツナミ
道路わきの展望台で友人たちが海や開聞岳を眺めている間、展望台の足元を歩き回ってこのコバノタツナミを見つけた
小さな植物だがいかにもタツナミソウらしい紫の花が美しい
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ソテツ
南九州にはソテツが自生している
ソテツは基本的に弱い植物で、ほかの植物が生える森林や草原では生育できないので海岸の崖地などに生えるという
ちなみにソテツにとっては害虫であるクロマダラソテツシジミにはまったくお目にかからなかった
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ガジュマル
ガジュマルは気根でほかの植物に着生し、その後気根を支柱根に変え、着生した木を枯らして独立するという戦略的な植物
今年、小笠原諸島でも多数見かけたが、分布域は種子島・屋久島以南と言われ、九州では例外的な存在のようだ
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ストレリチア
確かアフリカ原産の外来植物なのだが、鹿児島南部ではこのストレリチア(極楽鳥花)が野生化し、いろいろなところに自生していた
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ハイビスカス
ハイビスカスも九州では自生ではなく園芸種が野生化したようだが、薩摩・大隅半島にはやたらハイビスカスが多かった
三日間晴天に恵まれ楽しい旅だったので、太陽のような大輪のハイビスカスを締めくくりとしてアップしておきたい
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by mustachio | 2014-11-11 21:53 | Comments(0)