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2015年 10月 15日

2度目の与那国・昆虫編

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このブログを見ていただいている蝶の専門の方にお尋ねしたい 
もし「タイトルバックの蝶はカワカミシロチョウ」とコメントしたら、「これは間違いなくナミエシロチョウ」とクレームが出るだろうか
今年の春フィリピン訪問でカワカミシロチョウの集団吸水を撮影しており、今回与那国で撮影した写真は前翅の尖り具合がそのカワカミシロチョウそっくりなのである
日本ではカワカミシロチョウは迷蝶で定住(世代交代)は確認されていない
撮影時には「日本の蝶の撮影種数がまた1種増えたか」と小躍りしたが、帰宅していろいろ検討してみるとこの蝶はナミエシロチョウのオスと見るのがどうも妥当のようだ(要するに撮影角度によって前翅が尖って見えるだけで、他に今回撮影した類似種は明らかにナミエシロチョウとわかるものばかりなのである)

今回の与那国行で撮影した蝶は割と普通のものばかりで、いわゆる迷蝶との出会いはなかった
与那国で迷蝶を狙うのなら5、6月がベストだと現地の方から教えていただいた

シロミスジ
2度目の与那国訪問の最大目的はこのシロミスジの撮影であった
日本の蝶の未撮影種がほとんどなくなり、小笠原や南西諸島など南方系の蝶を狙うことが多くなっている
6年半前の訪問時にこのシロミスジのポイントを2回ほど訪れたが、残念ながら出会いがなかった
その後インドのアッサムでこの蝶を撮影したが、ホームページの「日本の蝶」にはカウントできないので、わざわざ与那国まで撮りに行ったというのが実情である
島に到着後、台風の被害が残っている林道を走ってポイントへ向かったが、今回は運よくシロミスジを発見、無事にカメラに収めることができた次第である
ちなみにシロミスジは3列目白帯を構成する白斑の1個1個に黒点があるのが特徴だ
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リュウキュウムラサキ
インドからオーストラリアまで東洋熱帯に広く分布するタテハチョウで南西諸島南部には定着している
(九州の佐世保でもこの蝶を撮影したことがある)
紫色に大きな白斑を持つ美しい蝶だが、撮影機会は多いので多少飽きてきている
ところがこの蝶によく似たメスアカムラサキという蝶がいて、こちらがまだ国内未撮影となっている
メスアカムラサキのオスの表面はリュウキュウムラサキのように紫系で前翅、後翅に大きな白斑がある
多少差が出るのが裏面で、メスアカムラサキは褐色の赤みが強く白帯が太い
与那国ではメスアカムラサキが出る可能性が高いので見つけた瞬間期待したが、裏を確認すると間違いなくリュウキュウムラサキのほうであった
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アカタテハ
与那国島にアカタテハがいた
といっても特に不思議ではなく、この蝶は北海道から南西諸島まで日本全国に分布する(個人的なイメージでは信州や北海道など寒い国に合うように思うが)
さらに近似種のヒメアカタテハのほうは世界中どこにでもいるというコスモポリタンである
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スジグロカバマダラ
南西諸島を代表する蝶
南の島ではどこでも見られるので多少飽きがあるが、秋の与那国では数が少なく一生懸命シャッターを押した
近似種のカバマダラのほうは1頭も見かけなかった
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アサギマダラ
渡りをする蝶として知名度の高いアサギマダラがたくさんいた
長野県など関東近郊では秋にアサギマダラを捕獲しマーキングして放蝶する催しが行われる
このマーキングしたアサギマダラを九州や沖縄で捕え、渡りの実態を把握する研究が進められているがまだ研究途上のようだ
与那国のアサギマダラは本土から渡ってきた個体かもしれないが、マーキングしたものは1頭もいなかった
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リュウキュウアサギマダラ
与那国にはもっとマダラチョウ類が多いのではないかと期待していたが、アサギマダラ以外はこのリュウキュウアサギマダラを2,3回見かけた程度だった
台風のせいだろうか、それとも秋には蝶が少ないのだろうか
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クロテンシロチョウ
東南アジアから入り込み南西諸島では定着してしまった小型のシロチョウ
6年半前の与那国で当時めずらしかったこの蝶を探し回ったものだが、その後東南アジアへ何回も出かけたくさんのクロテンシロチョウを見てきたので、与那国で見かけても感動がなくなってしまった
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ナミエシロチョウ
こちらが冒頭のコメントで触れたナミエシロチョウ、最初の2枚がオス、後の2枚がメスだ
カワカミシロチョウとナミエシロチョウはよく似ていて、オスでは前翅の尖り方が鋭いか鈍いか程度の違いしかない
メスも両種は外見が非常によく似ているのだが、ナミエシロのほうは前翅黒縁にある白斑が一つ多く写真で判るように前縁ぎりぎりまでつながっている
ナミエシロチョウは数は多くないが南西諸島には定着し完全に日本の蝶になっているようだ
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クロマダラソテツシジミ
クロ・マダラ・ソテツシジミの頭文字をとってクマソと呼ぶ
東南アジアの普通種で食草であるソテツについて日本に入り込み、ここ数年の間に南国では迷惑なほど増えてしまった
6年半前の与那国訪問時、帰りの石垣島も含めて当時希少種だったこの蝶を探したが、4月初旬という時期が悪かったせいか1頭も見つけることができなかった
今では与那国でも石垣でもソテツのあるところではいやというほどクマソが飛んでいる
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アマミウラナミシジミ
南の島に来るとキラキラとブルーに光るウラナミシジミが多い
現場では図鑑がなかったのでルリウラナミシジミかと思って撮影したが、後で確認したらアマミウラナミシジミのほうだった
太陽光線を受けてキラキラ輝く蝶は飛翔撮影が難しいが見るだけで楽しい
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ウラナミシジミ
南の蝶だが、ウラナミシジミは毎年発生を繰り返しながら北上し北海道南部まで到達する(関東では秋に数が増える)
ただ越冬可能なのが本州・四国・九州の南岸限定で、毎年南から北へ向かって勢力分野の拡大に挑戦する姿勢が健気である
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タイワンクロボシシジミ
林縁の蝶
色彩がないのでキラキラというイメージはないが、ライトが点滅するようにチラチラと飛ぶ
先島諸島には普通に見られる
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ヒメシルビアシジミ
シルビアシジミとヒメシルビアシジミが別種としてスプリットされてそろそろ10年になるだろうか
昔は(というか、リタイアして蝶写真を始めた時は)このヒメシルビアシジミはまだシルビアシジミだった
後翅前縁黒点列のすぐ下にある黒点が内側にずれるのが識別のポイントである
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ヤマトシジミ
南西諸島にはヒメシルビアシジミのほかにホリイコシジミやハマヤマトシジミなどヤマトシジミに近いシジミチョウの種類が多い
フィールドではまず写真撮影で識別は後回しになることが多いが、帰って調べると普通のヤマトシジミだというケースが多い
まあそれも楽しみの一つではあるが
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クロボシセセリ
デザイン的には関東近郊のセセリよりもはるかにセンスがいいと感じられる蝶なのに名前が良くない
近代になってから命名された(つまり昔の日本人には縁がなかった)生物の名前は即物的でデリカシーに欠けるような気がする
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ユウレイセセリ
もっとひどい名前がこのユウレイセセリ
食草や生活環境がよくわからず正体不明のセセリというのがネーミングの根拠だと前に何かの本で読んだことがある
実物は写真のように可愛いセセリで幽霊のイメージは全くない
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オキナワコアオハナムグリ
別名アオヒメハナムグリ
名前の通り沖縄諸島固有のハナムグリのようだ
胸の両側面に白線があるのがチャームポイントである
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アカアシセジロクマバチ
最近では余裕ができてきて蝶以外の昆虫にも目を向けるようになった
この蜂も南西諸島の固有種のようだが、例によってイージーネーミングで「赤脚背白熊蜂」という
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イヌビワオオハマキモドキ
シロバナセンダングサの花の上にエメラルドグリーンに光る小さな昆虫を見つけた
じっとしているので一瞬甲虫かカメムシと思ったが、よく見ると蛾のようである
帰宅後調べてみるとやはり蛾の一種で、日本の南西諸島からオーストラリアにかけて東洋熱帯に分布するという
蛾は蝶よりも1ケタ種類数が多いので高齢者にとってはハードルが高いのだが、少しずつ勉強していきたい
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モンシロモドキ
与那国昆虫写真のラストバッターも蛾
昼間飛び、花に集まる蝶のような蛾で、名前もモンシロモドキという

モドキが2種続いたので思い出したのが「蝶の未撮影種」
リタイア後12年の成果で日本の蝶をかなりカバーしたが島を除く本土の蝶で未撮影となっているのがヒョウモンモドキとクロヒカゲモドキの2種
今年はもう蝶のシーズンが終わってしまったので来年こそ「モドキ」2種をクリアしたいと思っている
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by mustachio | 2015-10-15 18:41 | Comments(2)
2015年 10月 15日

2度目の与那国・野鳥編

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タイトルの通り今回は私にとって2度目の与那国訪問であった
最初の訪問は6年半前の4月、野鳥にとって春の渡りのシーズンだったが、今回は趣向を変えて秋を選んだ
結果は大成功とまでは行かず出会えた鳥は少し寂しかったが、それでも実質3日間、冬鳥として南の生活を楽しむ野鳥やさらに南へ旅する途中の野鳥たちと楽しい時を過ごすことができた

ただ与那国の自然が急速に破壊されていく様子を痛切に感じることになったのは否定できない
とにかく水田・畑など農耕地がほとんどなくなってしまっている
6年半前には至る所に水田があり、水鳥が多数見られたという印象が強いが、今回はサギ類が目についた程度で、他の鳥は探すのに苦労させられた(台風通過後という特殊条件があるのかもしれないが)
もともと狭い島で農耕地面積は少ないのだと思うが、おそらく人口の老齢化に伴う耕作放棄が急速に進んでいるのは間違いない

ゴイサギ
我が家の近くの石神井公園にもいるゴイサギが、日本最西端のバードウォッチング記録の冒頭に登場するのは少しさびしいが、この鳥は冬には南へ移動する
ゴイサギを見たのは一度だけだったが、秋の与那国はサギ類が多かった
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ダイサギ
いわゆる白鷺の中ではダイサギが多かったように思う
結構あちこちに鷺山が形成されていたが図体の大きいダイサギがてっぺんで威張っている
ただ嘴の黒い夏羽ではなく、嘴が黄色い冬羽なのであまり迫力が感じられない
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チュウサギ
ダイサギと同じように冬羽のチュウサギも嘴が黄色い
写真では大きさがわかりにくいので識別に苦労するが、バランス的に嘴が短く、首も短いところがダイサギと違う点のようだ (家内に言わせると鳥屋さんは目の周辺を見れば一目で識別できるとそうだ)
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アマサギ
アマサギはさらに小ぶりなので見た目での識別は簡単なのだが、冬羽では写真にするとチュウサギとあまり変わりがない
よく見ると羽毛の一部に夏の名残のオレンジの部分が残っていたりするので、アマサギとわかる程度である
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カラシラサギ
嘴が黒いので撮影した時はてっきりコサギと思っていた(ダイサギやチュウサギと異なり、コサギは冬羽でも嘴は黄色くならない)
こちらは鳥の素人なので気が付くわけもなかったが、家内が帰宅後これはカラシラサギだと言い出した
冬羽なのでトレードマークの冠羽がなくわかりづらいが、目先が青く裸出部の上辺がへこんでいるのはカラシラサギの特徴なのだそうだ
カラシラサギは日本では稀な旅鳥である
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セイタカシギ
ピンクの脚にスマートな体型のセイタカシギは写真のモデルとして人気が高い
最近では数も増えたようで東京近郊でも普通に見られるようになったが、昔は珍鳥の部類だったようだ
与那国では小さな池の周りなどで観察することができた
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ハマシギ
見た目には地味なシギ  冬鳥として日本に渡来する
繁殖期(夏羽)では腹が真っ黒で分かりやすいが、日本ではこの黒い腹を見る機会が少ない
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タシギ
与那国の数少ない水田跡にタシギを見つけた
保護色の地味な色彩で長時間じっとしているため見つけるのはなかなか難しい
逆に見つけてしまえば、距離が遠くとも望遠レンズを使って比較的簡単に撮影が可能である
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バン
見つけた時は珍鳥かと期待したがバンの幼鳥のようだ
親鳥は全体が黒く嘴が真っ赤(先端部は黄色)なので非常に分かりやすいが、幼鳥はイメージが全く違う
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ムナグロ
ムナグロは北半球の寒帯で繁殖するチドリの仲間
日本(本土)では春と秋に通過する旅鳥になるが、小笠原や沖縄諸島では越冬する
前回ムナグロに出会ったのは昨年春の小笠原だったが、与那国にも越冬個体(あるいはさらに南へ移動する途中の個体)がいた
冬羽なのでトレードマークの黒い胸は見られなかった
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クロハラアジサシ
数少ない水田に水を供給する貯水池にクロハラアジサシがいた
夏羽では頭と腹が真っ黒なのだが、秋なので冬羽の個体と換羽中の個体がいて、冬羽の腹は真っ白だった
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キセキレイ
記憶違いではないと思うが60年前の東京・世田谷にはキセキレイが普通にいた
最近でもセキレイ類はあちこちで見るチャンスがあるが、キセキレイよりハクセキレイのほうが多いように思う
写真写りの良い鳥で、よく見ると大変美しい
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ツメナガセキレイ
英語でいうとキセキレイはGRAY WAGTAILで、ツメナガセキレイのほうがYELLOW WAGTAILである
10年以上前に北海道稚内空港近くの湿原で繁殖するツメナガセキレイを多数見ているが、南へ渡る途中なのか秋の与那国にも数が多かった
キセキレイは脚がピンク色でツメナガセキレイは黒いといった識別点があるのだが、冬のキセキレイは脚が黒っぽくて見分けが難しい
ちなみに最後の写真に写っているピンク色の物体は、外来種で水田に被害を与えるジャンボタニシ(スクミリンゴガイ)の卵塊である
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ヒヨドリ
ヒヨドリは東京のヒヨドリと変わらない、といいたいところだが与那国のヒヨドリは黒っぽくてあまりきれいではない(亜種タイワンヒヨドリ)
与那国ではカラスが少ないので黒っぽいヒヨドリがカラスの代役を務めている
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イソヒヨドリ
イソヒヨドリは日本の海岸近くで見られる留鳥だがイメージとしては南の鳥である
自然の豊かな(はずの)与那国にはもう少し数が多いかと思ったがそれほどでもなかった
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シロガシラ
ヒヨドリの仲間だが日本では沖縄地域限定の珍しい鳥である
石垣島以西にいるのが亜種シロガシラで沖縄本島のものは亜種タイワンシロガシラだという
与那国は台湾に近い島なのだが、胸に褐色の帯がありタイワンシロガシラではなくシロガシラのほうが住んでいる
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ツバメ
関東からツバメが消えたと思っていたらもうすでに南の島に来ていた
飛翔速度が速いので与那国にはすぐに着いてしまうのだろうか
今年はツバメの年、スワローズのセリーグ優勝おめでとう
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ベニバト
東南アジアに広く分布する全体が紫褐色の美しい鳩
日本には旅鳥または冬鳥として飛来するが数は少ない  いわゆる珍鳥だと思う
ベニバトが見られたのは与那国旅行の成果である
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キマユムシクイ
ムシクイ類は似たような種類が多く鳴き声を聞かないと写真だけでは判定が難しいようだ
比較的近い距離で撮影が可能だったので識別は易しいと高をくくっていたが、帰宅後家内は悪戦苦闘していた
これだけ鮮明な写真があってプロを含む野鳥仲間に相談してみても断定できないという
タイトルのキマユムシクイはまだ「暫定」である
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メジロ
メジロはいくつかの亜種に分かれており与那国のメジロはリュウキュウメジロのようだ
写真としては背景のシロバナセンダングサがポイントである
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アカモズ
アカモズは東南アジアの鳥で日本では夏鳥となる
海外のバードウォッチングツアーでは見る機会が多いが、日本では数が減ってなかなか見られなくなってしまった
与那国のアカモズは渡りの途中のようだ
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シマアカモズ
背中が灰色で外観はアカモズとは別種のように見えるが、亜種のレベルで異なる別亜種である
シマアカモズのほうは与那国定住の可能性もある
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ミサゴ
ミサゴが空中から魚を狙っていた
英名オスプレー 軍用機のオスプレーはこのホバリングをイメージした命名だと思うがまさにピッタリの名前である
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チョウゲンボウ
こちらも停空飛翔の得意な猛禽
あまり移動せず日本全国で見られる鳥だ
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サシバ
夏鳥で秋には集団となって南へ渡りをする
そのサシバが与那国にいたがここが渡りの最終目的地ではなく、すぐ隣の台湾などへ渡る途中のようだ
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by mustachio | 2015-10-15 17:46 | Comments(0)
2015年 10月 15日

2度目の与那国・イントロ篇

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家内と二人、日本最西端の島与那国島を訪ねた
自分としては2度目の与那国、前回は家内・友人と6年半前の4月に3人で訪問している
その時はすでに会社をリタイアしていて蝶の撮影に熱中していた時期で、当時まだ未撮影だった南方系の蝶、クロテンシロチョウやタイワンシロチョウなど夢中になって追いかけた記憶がある
今回は前回撮影しそこなったシロミスジのリベンジが自分にとっての最大テーマ、後は家内の野鳥撮影の助手(運転手)がメインの訪問目的だった
ブログ構成はVol.1イントロ篇、Vol.2野鳥編、Vol.3昆虫編となっていて、野鳥と昆虫以外の動植物写真はイントロ篇に突っ込んである

旅程
旅程というほど大げさなものではないが10月7日に東京を発ち、連休初日の10日に戻ってきた
行きは石垣島経由、帰りは那覇経由で島から島への移動はRAC(琉球エアコミューター)のプロペラ機である
石垣島は台湾の東111キロに位置する小さな島で空港は島の北側に位置している
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島の概要
石垣や西表に比べると与那国は小さな島だ
サツマイモのような形で東西に長い  東のはずれが東崎、西のはずれは西崎で端から端まで車で30分もかからない
ちなみに東崎はアガリザキ、西崎はイリザキと読む  太陽が上るからアガリ、沈むからイリなのだ
島の背骨の部分は山地になっていて東のピークが宇良部岳、西のピークが久部良岳という
標高はそれぞれ231mと195mしかない
着いた日は快晴で日本最西端の海はコバルトブルーだった
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台風の痕
何号だったか定かではないが訪問の10日ほど前、9月末に大型台風が与那国島を直撃した
日本国内としては3番目の記録という風速81.1mが記録されている
出発前は飛行機が飛ぶのか、ライフラインは確保されているのか心配だったが、さすがに台風慣れした地域のせいだろうか、復旧工事中のところはあったものの道路など通行上の障害は全くなかった
ただ電信柱が折れていたり、風力発電の風車が破損していたりで、見た目にも風の強さは実感できた
人的な被害はあまりなかったようで、住民の方の立ち直りの早さは壊れた風車の上を舞うパラセールでもお分かりいただけると思う
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カジキマグロ
3回のうち2回、漁港の食堂で昼食を摂った
最初の日はちょうどカジキマグロの水揚げのタイミングにぶつかった
ハンドリングのため頭と尻尾は船の中で切り落とされているが、それでも我々よりはるかに大きな巨体である
採れたてのカジキマグロの刺身は最高にうまい  昼飯なので酒が飲めないのがまことに残念であった
別の日の昼食では現地名チョウチンマチという魚の刺身を食べた
皮つきでタイの白身が赤いような刺身をイメージしてもらうとよいのだが、こちらもうまい
南の海の魚はうまくないという固定観念が払しょくされた
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与那国馬
与那国馬は日本在来種の馬
完全な野生馬というわけではなく、小型で従順なため比較的最近まで農耕馬、使役馬として暮らしてきたようである
車社会の現代では競馬以外に馬の使い道がなくなってしまったようで、与那国では観光エリアを自由に歩き回っている
島が小さく、他の馬が入ってきていないようなので与那国馬の種の保存はこれからも維持されていくと思う
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ヤシガニ
鳥と昆虫を別の号に設定したため、哺乳類と甲殻類がこの号に載ることになった
写真の生物はヤシガニだと思う(近づきにくい場所ですぐ隠れてしまったため詳細は確認できていない)
ヤシガニは大型のヤドカリだ
サイパンなどではゴルフ場のヤシの木に結構普通に見つけられたものだが、日本では準絶滅危惧指定で、自然の状態で見たのは初めてではないかと思う
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グンバイヒルガオ
続いて植物編
まずわかりやすいものからでグンバイヒルガオ
与那国に限らず南の島ではどこでも咲いている
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ハマゴウ
こちらも東南アジアなど南の国の海岸の代表的な植物
砂浜を這うように木の幹(というか茎)が伸び、砂の上に紫色の花を咲かせる
(普通、野草図鑑には載っておらず樹木の図鑑には載っている)
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ハマアズキ
海岸でよく見る黄色いマメ科の花
西表や石垣でも見かけることが多い
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シロバナセンダングサ
南の海であれば自然に種が流れ着くので外来種を特別扱いすることはないが、一応帰化植物になっている
南の島の林道わきや草原にいくらでも生えていてそこに蝶が集まって来るので、蝶の撮影ではこの花がポイントになる
台風の影響で花がないのではないかと心配しながら出かけたが、至る所で白い花を咲かせていた
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トウバナ
このシソ科の植物はトウバナと推定したがあまり自信がない
特に2番めのピンクの花はもしかすると絶滅危惧種のヤエヤマスズコウジュかもしれないが、手元に十分な資料がないので断定ができない
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ナガボソウ
長穂草
東南アジアでよく見かける植物
もともと日本の植物ではなく外来種である
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小さな花3種
裸地に近いような草原でシジミチョウ類を探している時に見つけた小さな花
それぞれ特徴があるので名前はすぐわかると楽観していたが、帰って図鑑を調べても該当種が見つからない
おそらく帰化植物だろうと思われるがあいにく帰化植物の図鑑は手持ちがない
同定は今後の宿題とさせていただきたい
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木本のピンクの花
ピンクの可愛い花が咲いていたので撮影した
もともと木本の植物には詳しくないのだが、ピンクの花などめったにないので名前などすぐわかると高をくくっていた
結果はこちらもギブアップ
詳しい方がいらっしゃいましたら是非名前を教えてください
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アダン
名前の分からない植物はあきらめて易しいところをあと二つ
まずはアダン
強靭な葉は繊維としてむしろや籠、帽子などにも使われる南洋の植物
実は一見パイナップルのようだが繊維質が多くてとても食べられないという
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ソテツ
赤いソテツの~と歌にもあるように南の島ではソテツの木が多い
後で昆虫編にクロマダラソテツシジミが登場するが、このシジミチョウはソテツを食草とし、観賞用に本州へ運ばれたソテツについて西日本一帯に分布を拡げてしまった
最後の写真はまさにソテツの実なのだが、観賞用のソテツでは実を見たことがないのでインパクトがあった
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by mustachio | 2015-10-15 14:23 | Comments(0)
2015年 10月 06日

草津2015秋

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翌日の9月21日も好天、前日に引き続きカメラを持って山荘周辺を散策した
まず向かったのは草津スキー場の紅葉見物
草津志賀道路のナナカマドの紅葉には少し早すぎたが、山麓の湿原はヤマウルシの紅葉が始まっている
オヤマリンドウも満開といいたいところだが、この花は蕾が閉じたまま開かないのでけして満開にはならないh
難点は連休の車の渋滞で移動に長時間を要してしまった
続いて山荘から車で5分ほどの町営の自然公園、名前が「ザゼンソウ公園」で春には多数のザゼンソウが見られる
ここでは毎年秋のお彼岸ごろにアケボノソウが見られるので楽しみにしているが、花はちょうど咲き始めの頃で華麗な容姿に再会した

ヤマウルシの紅葉
漆の仲間は紅葉の時期が早いようでタイミングはピッタリだった
花の写真と違って紅葉の写真はどうしても「風景写真」になってしまう
花も実も紅葉も植物のある一つの状態なのでネイチャーフォトには違いないのだが、紅葉はまず色を感じて形態は二の次になるからだろうか
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リンドウ科オヤマリンドウ
草津周辺には昔からオヤマリンドウが多い
30年前にはスキー場のゲレンデに群生してた記憶がある
今は数が減って湿地を巡る木道から見られる程度になってしまったが、草紅葉と対比される鮮やかな紫色は何度見ても美しいと思う
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キク科アキノキリンソウ
アキノキリンソウはスキー場でも町営公園でも普通に見られる
数が多いので黄色のマス(塊)としか意識されないが、クローズアップで見ると個々の花は結構端正な形をしている
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キク科オタカラコウ
ザゼンソウ公園(町営公園)は春にザゼンソウが咲くだけあって湿地部分が多い
本来なら夏の花だと思われるオタカラコウがこの時期でもあちこちで咲いていた
近似種のメタカラコウは小型で花びらの数が1、2枚程度のためどうしても貧相に見えるが、こちらのオタカラコウは威厳が感じられる
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キク科ゴマナ
この時期どこへ行っても見られるゴマナ
たまたまわが山荘の片隅に咲いていたので記念写真として撮影したもの
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キク科ハキダメギク
こちらも庭の花
外来種なので載っていない図鑑も多いが、花びらの形がとてもかわいい
ただ非常に小さな花なので、注意して見なければ見落としてしまう
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キク科クルマバハグマ
これも庭で見つけた
見つけた時は花の形からコウヤボウキかと思っていたが図案を見るとコウヤボウキとは違う
葉が車状についているのでクルマバハグマという名前にたどり着いたが、この同定はあまり自信がない
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キク科ノハラアザミ
こちらも我が家の花の記念写真
道路から入る入り口の近くに毎年数本のアザミが咲く
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キキョウ科ツルニンジン
つる性植物で他の植物に絡みつくのだが色が地味なので見つけにくい
下側から花の内側を写してみたが、被写界深度が浅くよい写真にならなかった
山荘の敷地内に生えているので、次回に残っていれば撮りなおしたいと思っている
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リンドウ科リンドウ
ここから先はザゼンソウ公園の植物
種類は多くないが湿地性の植物はそろっている
このリンドウはオヤマリンドウではなくちゃんと開花するリンドウだ
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リンドウ科アケボノソウ
絶滅危惧種といわれるほどレアではないが、どこにでもあるという花ではない
花びらのデザインが個性的で毎年見に来るのを楽しみにしている
白地に黄緑と紫の配色は都会的なセンスを感じさせる
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セリ科シラネセンキュウ
秋になったせいかセリ科植物は少なく、シラネセンキュウが一つだけ咲いていた
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ツリフネソウ科キツリフネとツリフネソウ
ツリフネソウ科は両種揃い踏み
ツリフネソウのほうが数が多かったようだ
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キンポウゲ科ヤマトリカブト
こちらも湿地性植物の常連
毒性があることが有名になってしまったが、この植物は昆虫に人気があるようで多くの虫が集まっていた
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タデ科ミゾソバ
近似種には棘のある植物が多く、ママコノシリヌグイとかアキノウナギツカミとか棘に絡むユニークな名前がついている
ミゾソバにも棘があるのだがごく普通のネーミングだ
どの植物もピンク系でかわいい花をつける
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ツリバナの実
花が一通り終わってここからは「実」シリーズに入る
大きな木本に小さな花がたくさん咲いてもあまり注目されないのだが秋になり派手な色の実がなると急に存在感が出てくる
ツリバナなども花は目立たないが赤と黒の実がたくさんぶら下がると急に意識されるようになる
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サワフタギの実
この青い実はすごい
ライトブルーで光沢があり遠くからでも目立つ
名前も一度覚えれば忘れないと思う
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サンショウの実
サンショウの実がこれほど派手な色だとは気が付かなかった
香辛料として使う山椒は普通地味な茶色の粉末である
おそらく黒い実の中の部分が香辛料になるのだと思うが、これから先うな重を食べると赤と黒のサンショウの実を思い出すことになると思う
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マムシグサの実
マムシグサの実(複合果)は山を歩くとよく見かけるので慣れている
いつも思うのだがこの植物の花と実のイメージの落差は極端である
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マユミの実
マユミの木も普通意識されることはないが、秋になって実がなると「あ、マユミだ」と気が付くことが多い
ピンクの実(蒴果)が割れて中から真紅の仮種皮に包まれた種子が現れるところが面白い
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コアオハナムグリ
サラシナショウマに緑色のハナムグリがいた
図鑑で調べてみるとコアオハナムグリのようだ
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クロマルハナバチ
当日は薄曇りで蝶の姿はほとんど見えなかった
ハナバチの仲間は活発に活動しておりアザミにはクロマルハナバチが来ていた
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カメムシの仲間
アザミの花にタガメのような姿のカメムシがいた
カメムシに関しては図鑑の持ち合わせがないのでWEBで調べてみたが確実な名前はわからなかった
ツノカメムシの仲間だと思う
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アカスジキンカメムシ
サワフタギの青い実に来ていたのはアカスジキンカメムシの5齢幼虫
このカメムシ(成虫)は緑の体に赤筋が入って大変美しい
幼虫のほうは鳥のフンに擬態しているようで背中の模様は猿の顔のように漫画チックである
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by mustachio | 2015-10-06 16:37 | Comments(0)
2015年 10月 05日

バラギ湖2015秋

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乗鞍岳でライチョウ撮影を終えた後、我々夫婦は草津の山荘で9月の連休を過ごした
今年は雨が多く、山荘では温泉に出かけたり読書したりでゆっくり過ごすことが多かったが、9月のシルバーウィークは久しぶりの好天に恵まれアウトドアを堪能することができた
連休二日目の20日はマイフィールドのバラギ湖へ出かける  30年以上前からフィールドにしている自然環境の豊かなスポットなのだが、10年くらい前からは大型のオートキャンプ場ができてしまって急激に自然破壊が進んでいる
連休の混雑は覚悟していたが、キャンプ場はまさに「難民キャンプ」そのものだった

とはいうものの、バラギ湖周辺にはまだ野生の植物が残っており、数少ない自然観察ポイントであることには間違いない

ウラギンスジヒョウモン
秋になってしまったので蝶は最初から期待していなかった
それでもヒョウモン類は結構飛んでおり、吸蜜活動は盛んだった
ウラギンスジヒョウモンなどは翅もあまりいたんでおらず、長雨の後の久しぶりの晴れ間を満喫しているようだった
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ミドリヒョウモン
ミドリヒョウモンは数が多かったがオスもメスも翅がボロボロ
今年の(関東近郊の)蝶のシーズンが終わってしまったのを切実に感じさせてくれる
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メスグロヒョウモン
このフィールドには珍しいメスグロヒョウモンのオスを見つけた
個人的な感覚だけかもしれないがこの蝶は9月に数が増えるようなイメージがある
夏よりも、ツマグロキチョウなどを撮影するころに多く見かける
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スジボソヤマキチョウ
夏の信州ではどこでも見られるスジボソヤマキだが、今年は見かけた記憶がない
8月後半から長雨が続いたので山に出かけるチャンスが少なかったせいだろうか
この蝶は成虫越冬なので9月では翅がまったくいたんでいない  というよりも冬を越しても翅がきれいな個体が見られるくらいタフな蝶なのだ
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ベニシジミ
昔馴染のベニシジミ
といっても東京近郊ではほとんど見ることができなくなった
自分のほうが東京近郊では蝶を探さなくなったせいかもしれない
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イチモンジセセリ
こちらも昔の「東京の蝶」
秋になると畑の周辺に植えてあるニラの花に群がっていたのを今でも思い出すことができる
東京周辺は別としても、これから地方は人口が減っていく時代になる  人が減れば昔の自然は復活するのだろうか (放置された里山には自然は戻らないのだろうか)
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キク科ゴマナ
続いて植物編
自分自身の勉強(記憶劣化防止)のため植物名にはなるべく科名を併記していくこととしたい
キク科のトップバッターはゴマナ
この時期どこにでも咲いている
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キク科ノコンギク
もう一つ多い菊がノコンギク
薄紫系の菊もヨメナ(カントウヨメナ)やユウガギクなどがあるのだが、こちらの勉強不足のためにみんなノコンギクにしてしまうせいかもしれない
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キク科リュウノウギク
少し雰囲気の違う白菊があった
図鑑をチェックして見るとリュウノウギク(竜脳菊)のようだ
この植物は葉をもむと芳香を発するというが、事前の知識がなかったので確認できなかった
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キク科キクイモ
北アメリカ原産の帰化植物  栽培種が野生化したものだが渡来の時期が江戸時代末期ということで、もう一人前の日本の植物のような顔をしている
コスモスなども昔からの日本の花のような顔をしているが、あまりにも栽培種のイメージが強いので(キクイモと違って)野草図鑑には登場しない
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キク科コウゾリナ
今年はこの花との出会いが多かった
特に珍しい植物でもないのでアップを狙ってみたが、コウゾリナ(剃刀菜)というだけあって棘には迫力がある
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キク科アキノキリンソウ
セイタカアワダチソウほどではないが、アキノキリンソウの勢力分布は大したものだ
山地低地を問わずこの季節ならどこででも見られる
どちらかというと花びらが落ちて不ぞろいの個体が多いが、このフィールドでは容姿が優れたものが多かった
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キク科ナンブアザミ
アザミの仲間は似たような種類が多く同定には苦労させられる
一応総苞片の反り返りからナンブアザミと推定しているが系列が近いトネアザミかもしれない
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キク科ノハラアザミ
草原に咲くアザミの普通種
似たようなアザミにノアザミがあるがこちらは5月から咲き始め8月頃には花が終わるようだ
9月に見る普通のアザミはノハラアザミと勝手に決めてるが、少し無理があるだろうか
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シソ科コシロネ
シソ科の植物は秋の花のイメージが強い
シロネの仲間は普段見かけることが少なく、貴重な写真である
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シソ科ナギナタコウジュ
この花の特徴は花のつき方が一方に偏ること
自己主張も必要であるが公器であるマスコミが一方に偏るのは好ましくない (ネイチャーフォトと関係のないコメントで申し訳ないが年寄りは文句が多くなるのでご容赦を)
ところでこの花のもう一つの特徴は花に毛が生えていること
2枚目の写真をよく見ていただきたい
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リンドウ科リンドウ
草津の山に多いオヤマリンドウは常に蕾のような状態で花が開かない
一方、リンドウのほうは天気が良くなれば花が開いて中を覗くことが可能になる
「花は開かなければ花ではない」といった人がいたかどうかは知らないが、オヤマリンドウよりリンドウのほうがははるかに好ましいと思う
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ツリフネソウ科キツリフネ
ツリフネソウの仲間はツリフネソウ科という一つの科を構成しているくらい個性的な形状をしている
キツリフネとツリフネソウは色以外は非常によく似ているが、形状的に大きな相違点がある
ツリフネソウのしっぽ(距)はくるっと巻いているのにキツリフネのほうはだらんとだらしくなく垂れているのだ
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ツリフネソウ科ツリフネソウ
図鑑などではキツリフネよりも明るいところに生育すると書いてあるが、感覚的にはツリフネソウのほうが暗い湿った場所に生えるというイメージが強い
この花は写真を撮るのが結構難しく、なかなかこれはという写真が撮れない
花の正面を撮ろうとすると尻尾(距)の部分のピントが甘くなってしまうのだ
もう一つ花の期間が長い割にきれいな個体が少ないといった問題もある
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アカバナ科アレチマツヨイグサ
北アメリカ原産の帰化植物
同じ帰化植物のオオマツヨイグサ(月見草)とよく似ているが、真昼間から咲いていたのでアレチマツヨイグサのほうだと思う
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アカバナ科アカバナ
白い棍棒状の柱頭が目立つかわいい花
次のゲンノショウコにも似ているがこちらは花弁4枚だ
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フウロソウ科ゲンノショウコ
ハクサンフウロと同じフウロソウ科の花
草原の花ではなく普通の道端に生えている花だ
バラギ湖のゲンノショウコは関東系で白花(淡紫色)である
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マメ科クサフジ
平凡なマメ科の植物である
このフィールドではクサフジに集まる昆虫をあまり見たことがないが、今年は北海道のクサフジでカバイロシジミを撮影したのを思い出した
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バラ科ミツモトソウ
ミツモトソウは今回初めて出会った植物ではないかと思う
ミツバツチグリやキジムシロに近い植物であることはすぐわかったが、はるかに背が高く高山植物でもないので名前がわからなかった
図鑑をいろいろ調べてミツモトソウという名前に行き当たったが、初めての植物に出会うということは歳をとっても感動を覚えるものだ
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バラ科ワレモコウ
バラ科の植物は形状的にバリエーションがあって面白い
このワレモコウについては今年はいろいろなところで写真を撮っているので少し食傷気味だ
それでも記録としては意味があると思うのでアップしておくこととする
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キンポウゲ科ヤマトリカブト
トリカブトの花の構造も面白い
紫の花に見える部分は花弁ではなく萼片、花弁はこの萼片の中に隠れているようだ
1枚目の写真では花の正面に雄蕊までよく見えるのだが花弁は見えない
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キンポウゲ科サラシナショウマ
今年はサラシナショウマとの出会いも多い
暗い所でスポットライトを浴びると造形的になかなか魅力的な被写体になってくれる
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ナデシコ科フシグロセンノウ
割と湿り気のあるところが好きな植物で、このフィールド(バラギ湖畔)には数が多い
鮮やかなオレンジ色に加え、結構花が大きいので存在感がある
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タデ科イタドリ
オヤマソバとかオンタデとか形状が似た植物が多いが、このフィールドは高山ではないので普通のイタドリと認定してよいと思う
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タデ科イヌタデ
子供のころから親しんだ赤マンマはこのイヌタデである
最近の東京は草原がなくなって赤マンマを見ることがなくなってしまった
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タデ科ミズヒキ
イヌタデより花が小さく、まばらにつくため写真撮影は難しい
真っ赤な花の割には地味な植物である
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タデ科キンミズヒキ
同じミズヒキでもキンミズヒキのほうが存在感があるのは花が密生しているためだろうか
写真にすると大きさが表現できないのでオタカラコウのようなキク科の花にも見えてしまう
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タデ科ミゾソバ
湖畔は水が豊富なのでミゾソバは多かった
花は小さいが白からピンク、赤と色の変化があり、アップで見るとなかなかきれいな植物である
ただ茎などには棘が生えていて油断はできない
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バラ科ズミ
花ではなく実なので最後の登場となった
バラギ湖周辺にはズミの木が多く初夏には白い花が満開となる
9月のズミは真っ赤な実をつけていて、湖畔を美しく飾っていた
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by mustachio | 2015-10-05 16:12 | Comments(0)