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2015年 11月 23日

上州草津・秋から冬へ

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「ライフスタイル」というほど大げさなものではないが、リタイア後の12年間、我々夫婦は東京と群馬の「二地域居住者」を通している
家内も私も生まれついての「自然お宅」「生物お宅」なので、東京暮らしだけではどうも物足りない
かといって友人との交流や病院への通院、各地への旅行など東京を起点とする生活を放棄することもできない
そんな訳で「一ヶ月に一週間程度の田舎(山荘)暮らし」が定着してしまった
といっても草津の山荘は標高1000メートルの地点にあるので冬は早くやってきて非常に寒い
10月、11月と1週間ずつの田舎暮らしを通じて秋から冬への自然の移り変わりを肌で感じて来た

10月の草津
10月上旬に与那国へ出かけたこともあって草津志賀ルートのナナカマドは撮影しそこなってしまった
白根山近辺の紅葉は10月中旬よりも上旬のほうが美しい
それでも季節はまだ秋、10月中旬のドライブでしっとりとした風景を十分堪能することができた
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秋の色/紫・黄・赤
秋と冬の大きな差異は色彩  10月の草津にはまだ色が残っている
山荘の庭など近辺で撮影した植物ばかりだが、ムラサキシキブ、ナギナタコウジュ、リンドウの紫やコウゾリナの黄、ベニテングダケの赤と鮮やかな自然が目を楽しませてくれる
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今年の紅葉
前に述べたこともあるが、ネイチャーフォトグラファーとしては紅葉に魅力を感じることができない
春や夏の野草(花)には生命力を意識するが、紅葉は落葉樹が冬に備えて葉を落とすための一つのステップで、葉がわざわざ派手な色に変わる生物学的な意味がどうも理解できない
秋にはネイチャーフォトグラファーが不本意ながら風景写真家に転身してシャッターを押すことになる
それでも草津の紅葉は大変美しい
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11月の草津
11月に入ると草津の風景は一変する
フルカラーがモノクロームに変わるとまではいわないが少なくともセピア調には変わってしまう
紅葉が終わり茶色になった枯葉が枝から落ちて地面を覆うからだ
落葉樹の唯一の例外がカシワ(写真6枚目)、この植物は冬の間、枝に枯葉をつけたままで春の芽吹きの時に枯葉を落とす
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冬の実
11月になるともう蝶は飛ばない(蛾のほうは生命力が強く冬の蛾が雑木林の中を飛んでいる)
山では花も期待できないので写真の対象は植物の実くらいなってしまう
あたり一面、無彩色の世界なので「実」を探すのは非常に簡単である
赤い実で目立つのはマユミ、10月ごろピンク色だった蒴果が割れて中から真っ赤な種(赤いのは仮種皮)が現れてくる
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真っ赤な実はズミ、日当たりのよい木はたくさん実をつけるが雑木林の中のズミは実が少ない
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ムラサキシキブの紫の実は冬でも目立つ
10月の実はグリーンの葉とのコントラストが美しいが、11月になると枯れ枝に実だけが残って寂しい印象になる
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木の実が赤く目立つのは野鳥などに食べられて種が拡散する意図があると思う(進化論的に言えば赤い実が適者生存のセオリーに合致したということか)
実際の木の実は赤や黄の派手な色ではなく黒も褐色もあるから面白い
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ドライフラワー化した種子
山では冬になると花も見られなくなるが、ドライフラワー化した花の名残は数多くみられる
ヤマトリカブトは花に似たものが残っているが花弁ではなく種子の鞘ではないかと思われる
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こちらはユリ科植物の種子
おそらくニッコウキスゲではないかと思われるが種子の図鑑がないので確認できない
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花弁が散ってしまってもドライフラワー化した種子(綿毛や鞘)で植物が推定できる
正確ではないが写真ごとに植物名をつけてみた
サラシナショウマ
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アキノキリンソウ
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シラネセンキュウ
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ナンブアザミ
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オタカラコウ
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オオバギボウシ
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冬の芽
落葉樹が葉を落とすとすぐに来年の芽が用意されている
冬の芽は形・デザインが面白いのだが、樹木に関しては花が咲かないことには植物名すらわからないので形と色だけを造形的に楽しむだけにとどめたい
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山荘の小鳥たち
冬の植物の写真は老人の写真のようでいかにも寂寥感が伴う
最後にわが山荘の常連(シジュウカラ、コガラ、ヤマガラ)のポートレートを載せることにした
彼らはこれからの厳しい冬を耐えていく生命力にあふれている
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by mustachio | 2015-11-23 21:59 | Comments(1)