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2015年 12月 24日

東京のハクガン

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タイトルバックの写真をよく見ていただきたい
昨年までだったら信じられないような光景が写っている
手前の白い雁は今の日本では「稀な冬鳥」となっているハクガン、バックはご存じ東京スカイツリーである

といっても東京にこのハクガンが定住を始めたのは2か月前  関東在住の野鳥愛好家の方は大半がこの事実をご存じですでに写真撮影を済ませておられる方がほとんどだと思う
もともと江戸時代には関東にも数多く飛来していたらしいが、東京では58年前にハクガンが確認されて以来ずっと観察例がなかったという

ハクガンは極東シベリアや北米の北極圏で繁殖する渡り鳥で日本の飛来地は北海道、秋田、新潟など日本海側が多いのだが、今月初めの新潟訪問では残念ながらハクガンは確認できなかった
そこで新潟ツアーのフォローアップという形でハクガンを見に家内と出かけた  行先は都内の北千住、交通手段は車ではなく電車である

ハクガン
ハクガンは初列風切羽だけが黒く他の全身は純白の雁で嘴と脚がピンク色をしている
北千住駅から徒歩で荒川の河川敷まで来ると土手の上から3羽の雁が草を食べているのが確認できた
まだ幼鳥のため純白ではないが嘴などは黒よりピンクに近く、成人(成鳥)間近の個体だ
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写真を見ていただければ一目瞭然だが撮影場所は河川敷、近くで少年少女がサッカーや野球をしているのに3羽のハクガンはわれ関せずと採餌に夢中ですぐ後ろの荒川を船が通過しても全く動じる気配がない
周囲にはカメラマンの姿がなく、かなりの距離まで寄ることができるので特に望遠レンズも必要ないのだが、貴重な野鳥なのでしっかりアップを撮影して来た
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白鳥や雁の仲間は野原や耕地など陸上で採餌するが、夜は安全な水の上で休むようだ
3羽のハクガンも地上でのエサ取りに飽きたのか突然舞い上がり荒川の水面に着水した
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水面でしばらく休憩したハクガンは再度飛び上がり、河川敷の上を巡回飛行
おかげで飛翔写真の撮影まで楽しむことができた
電線が写りこんでいるのはネイチャーフォトとしては少し残念だが、東京の野鳥という意味ではアクセントになっていると思う
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APPENDIX(スズメとハクセキレイ)
河原ではスズメの群れが遊んでいた
土手のカラフルなタイル絵の上ではハクセキレイが虫を採っていた
12月23日天皇誕生日、今にも雨が降りそうな曇天だったが野鳥たちと楽しく都会の半日を過ごすことができた
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by mustachio | 2015-12-24 16:46 | Comments(0)
2015年 12月 14日

冬の新潟・水辺に鳥を訪ねて

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12月上旬、家内と車で新潟へ出かけた
新潟には冬に白鳥やカモなど冬鳥が集まる湖沼が多い
ラムサール条約などにより厳格に保護が行われている場所もあり、昔よりは数が減っているようだが今でも多くの鳥に出会うことができる
今回のツアーコースは朝日池、佐潟、瓢湖、福島潟で、瓢湖に近い五頭(村杉)温泉に一泊した
(正直なところツアーの最大の目的はこちらの温泉と魚介料理と新潟の酒だったと思う)

マガン
新潟の酒はともかくとして、家内のツアーターゲットはガンの仲間だったと思う
いろいろな場所にガンの仲間が多いかと期待していたが、実際に出会えたのは最初に訪れた朝日池だけで距離が遠くあまりきれいな写真は撮れなかった
ガンの種類はマガンとオオヒシクイ、期待したハクガンなどはまだ新潟には現れていないようだった
(秋田方面に雪が大量に降ると南の新潟方面へ移動して来るという)
遠い距離からの識別は難しいが、マガンの特徴はくちばしの付け根が白いこと、胸に黒い横縞があることなどで飛翔写真からもその特徴は確認することができる
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オオヒシクイ
正確に言うとオオヒシクイは種名ではなく亜種名、種のレベルのヒシクイが亜種レベルでヒシクイとオオヒシクイに分かれる(日本で見られるのはオオヒシクイのほうが多い)
マガンより少し大きく、くちばしが黒い(先端部分に黄橙色がある)
観察可能な道路からははるか遠い湖面に浮いており証拠写真程度のレベルしか撮影できなかった
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タゲリ
福島潟でパンダのように白黒の鳥の群れを見た
タゲリである
その後、駐車場の近くの農耕地に群れが下りているのを見つけたので車で近づいて撮影した
思ったより神経質な鳥でなかなか近寄らせてくれない
30年ほど前、仕事で岡山や広島の顧客(化学会社)を訪問する途中タゲリをよく見かけたものだが、その時は至近距離で(肉眼で)紫がかった金属光沢の羽や特徴のある冠羽が確認できたと記憶している
昔は鳥たちも呑気だったのだろうか
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カワウ
福島潟は鳥が少なったが雰囲気はなかなか良かった
少し雪が見える山々を背景に大きな枯れ木があり、カワウの群れが休んでいた
東京の不忍池にもカワウがいるがなんとなくミスマッチで、新潟の田園風景のほうが違和感がない
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オオバン
オオバンはグローバルな鳥で海外でもあちこちで見かける
カモがいる湖沼にカモと共存していることが多いがカモの仲間ではなくクイナの仲間である
福島潟ではクイナも見かけたが写真は撮りそこなった(家内はしっかり撮影している)
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ミコアイサ
ミコアイサは全体が白色で目の周りなど一部に黒い部分があるモノトーン構成、俗称パンダガモで通っている
冬鳥として日本に来るが、夏はシベリアなど北国で過ごし頭髪や背中が茶色い一見別の鳥のようなイメージとなる(目の周囲だけは夏でも黒い)
撮影した2羽は当初ハジロカイツブリだと思い込んでいたが、家内から換羽途中のミコアイサだと指摘された
確かにハジロカイツブリなら目が赤いのだが写真の鳥は目も目の周辺も黒いので間違いなくミコアイサである
(パンダガモでないミコアイサを見たのは初めてかもしれない)
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ダイサギ
冬羽のダイサギはくちばしも脚も黄色くなり穏やかな感じになる  逆に言えば精悍さがなくなったということか
全体的にサギの数は少なかった
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オナガガモ
出会ったカモの中で一番数が多かったのはオナガガモだろうか
白鳥の湖として知られる瓢湖でも最大勢力はオナガガモだった
実を言うと我が家の近くの石神井公園にも10年前は冬になると数百羽のオナガガモが来ていたが、どういうわけか最近はほとんど姿が見えなくなってしまった
新潟ではまだまだたくさんのオナガガモが湖面を埋めていた
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カルガモ
鳥に詳しい方にとっては常識なのだが、他のカモと違ってカルガモは渡り鳥ではなく留鳥である
つまり夏に見られるカモは間違いなくカルガモなのだ
ゴルフ場の池などに多く、遠い距離から「あれはカルガモ」と断定すると同伴競技者から一目置かれることになる
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コガモ
このカモも昔石神井公園の池に多かった
小型のカモで緑と茶色の色彩バランスは自分の好みである
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マガモ
皆さんご存知の日本の代表的なカモ
青首と呼ばれるオスの緑色の頭部は光の具合によって鮮やかに輝く
メスはカルガモによく似ているがくちばしがオレンジで上部が黒い(カルガモのくちばしは黒く先端が黄色い)
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ハシビロガモ
デザイン的にマガモによく似たカモ
もっともくちばしが扁平で黒く、目が黄色いので違いは一目瞭然である
数は少なかったが、写真の個体は瓢湖のカモの群れに交じって採餌中だった
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キンクロハジロ
子供の頃は全く馴染みがなかったカモだが最近では出会いの機会が多い(自宅近くの石神井公園でも見られる)
丁髷のような冠羽がチャームポイントだが、なんとなく目つきが悪いのが玉に傷である
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ホシハジロ
もともとの鳥屋ではないので鳥の名前が覚えられず苦労しているが、この鳥の名前はなかなか思い出せない
赤茶色の頭部は特徴的だが星のイメージも感じられず、羽の下が白いというのも確認できていない
つまり見た目と名前が結びつかないのである
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ヒドリガモ
ホシハジロによく似たカモだが、こちらのほうが目が黒く、かわいいので好みである
赤茶色の頭部にクリーム色のアクセントが印象的だ
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オオハクチョウ
新潟の鳥シリーズの締めは白鳥
瓢湖は白鳥の飛来地として有名でラムサール条約の対象にもなっている
オオハクチョウとコハクチョウは大きさの違いがあるが写真では大きさが表現できない
一応オオハクチョウのほうがくちばしの黄色い部分の面積が広い(黄色い部分が先端に向かって尖る)といったところが識別ポイントになる
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コハクチョウ
瓢湖ではオオハクチョウよりもコハクチョウのほうが圧倒的に多かった
ハクチョウ類は瓢湖を塒にしているが採餌場は周辺の農耕地である
朝は群れを成して湖面から飛び立ち、夕方には瓢湖に戻って来る 美しい風景である
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by mustachio | 2015-12-14 18:28 | Comments(2)