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2016年 02月 17日

タイ北部の自然09

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タイの野鳥シリーズも今回が最終
各回50枚程度の写真をアップするので4回では200枚になる
鳥の種類は100種程度  ツアーを通じて確認された鳥の種類は270種(ただし声を聴いただけのものも含む)というが、望遠鏡でなければ確認できないような鳥も多く1週間で100種撮影できればかなりの成果だと思う(こちらは蝶がメイン、鳥はサブなので)

ノゴマ Siberian Rubythroat
自分にとってノゴマは北海道の鳥  夏に北海道へ蝶の撮影に行くとたいていこの「赤い喉」に会うことができる
実際には、ノゴマは冬をインドシナ半島やフィリピンで過ごし、夏は繁殖地のシベリア方面(北海道を含む)へ渡る
夏羽と冬羽は変わらないようで今回は1月に「赤い喉」に出会うことができた
(写真の2枚目はメスだが喉の部分がほんのりと赤く見える)
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コンヒタキ White-tailed Robin
全身濃紺の小鳥で就職活動期の大学生のようだ
英名の「白い尾」は以前の出会いでは意識しなかったが、今回は尾羽の両サイドが白いことをはっきり確認した
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ヒマラヤルリビタキ Himalayan Bluetail
日本で見られるルリビタキ(Red-Flanked Bluetail)と外見は全く変わらない(ルリビの眉班は白いがこちらはライトブルーといった程度)
撮れた写真はメスだがルリビのメスといっても誰もわからないのではないか
なお今回のツアーではルリビタキは出現していない
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オジロビタキ Taiga Flycatcher
英名にTaigaとあるように繁殖地はヨーロッパから極東にかけてのタイガ地帯
冬はインド、インドシナなど南アジアで過ごす
オスの夏羽では喉がオレンジ色になるのだが、撮影時は冬なのでオスメスの差が区別できない
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マユヒタキ Ultramarine Flycatcher
オオルリの英語名はBlue-and-white FlycatcherだがこちらもまさにBlue and Whiteの配色である
オオルリと違うのは胸の部分で、青と白が水平に区切られているのではなく白い部分が青い部分に食い込んでいる(写真で見ていただけば一目瞭然だが青の部分がブラジャーのような形で下がっているのだ)
英語名もウルトラマリンとわかりやすく今回のツアーでは忘れられない鳥の一つである
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ノドグロヒタキ Rufous-gorgeted Flycatcher
英語と日本語で名前の付け方が違うのが面白い
ご覧のとおり眉が白、顔の下半分が黒、喉の下に赤い帯という構成のヒタキだ
日本語では黒に着目して喉黒、英語では赤い帯に着目して赤喉という
一見地味な鳥だがよく見ると楽しい鳥である
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セアオヒタキ Slaty-backed Flycatcher
こちらも英語と日本語で意見が割れた
英語では背中の色が灰色だといい日本語では青だという
写真判定では英語が正しいように思われるが...
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ムネアカヒタキ Snowy-browed Flycatcher
逆光のため写真がきれいでないので恐縮だが日本のムギマキによく似た鳥
英語名のように白い眉班がチャームポイントになっている
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カオグロヒタキ Slaty-blue Flycatcher
ヒタキ類は似たような鳥が多く判定が難しい
ましてメスはお互いによく似ていてよほどのベテランでないと断定できないと思う
その日に確認できたバードリストと写真撮影日のマッチングで推定するが、この鳥の名前はちょっと怪しい
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シロボウシカワビタキ White-Capped Redstart
ドイアンカンのロッジの中を流れる渓流で撮影した
宿泊日の午後にチャンスがあったのだが蝶を探したりしていて逸失してしまい、翌朝同行グループと離れて単独行動で撮影した
周りに撮影者がいなかったのですぐ近くまで寄ってくれ、チャーミングな白帽子を堪能することができた
この鳥も今回ツアーのメモリアルバードだ
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カオグロイソヒヨドリ Chestnut-bellied Rock-thrush
日本で普通に見られるイソヒヨドリは胸から下が栗色で顔はライトブルーだがカオグロイソヒヨドリは頭がライトブルーで顔は黒い
写真の鳥はメスなのでうまく説明できないがメスも頬の部分が黒くカオグロの面影を残している
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イソヒヨドリ Blue Rock-thrush
こちらが日本と共通のイソヒヨドリ
残念ながらこの鳥もメスの写真しかない
ちなみに日本語のイソヒヨドリという名前は分類的には不適切で、ヒヨドリ(Bulbul)の仲間ではなく英名の通り「岩ツグミ」のほうが理解しやすい
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ノビタキ Siberian Stonechat
シベリアンの名前のようにユーラシア全域からアフリカと旧大陸に広く分布するノビタキ (英名ではEastern Stonechat とかCommon Stonechatともいう)
夏はシベリアに限らず日本でも繁殖するが冬は南アジアで暮らしており、1月のタイのツアーでも頻繁にお目にかかった
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ヤマザキヒタキ Gray Bushchat
今回撮影した写真で一番枚数の多いのがこのヤマザキヒタキではないだろうか
以前インドなどでも撮影していて、けして珍しい鳥ではないのだが、オスはグレイ系のモノトーン、メスは茶系で雰囲気が異なるため、あたかも別種の鳥のようにそれぞれシャッターを押すことになる
しかもちょうど撮影しやすい距離に出てきてポーズをとってくれるので枚数が増えてしまうのだと思う
美形の鳥であることは間違いない
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コオオハシツグミ Dark-sided Thrush
ドイインタノンの山頂付近で撮影したツグミ
普通のツグミのイメージではなく全身が黒っぽい(腹が白くない)
嘴も大きくオオハシツグミという名称も適切だが、一回り大きい別種のオオハシツグミがいるのでコオオハシツグミという
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ムナグロアカハラ Black-breasted Thrush
この鳥は確か前に見たことがあると思って過去の海外ツアーの写真をチェックして見たが見つからない
そのうち、ふと思いついたのが日本の固有種、三宅島のアカコッコだ
頭の黒、胸のオレンジ、オレンジのアイリングとすべてが似ている
そっくり大賞の有力候補だと思う
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クビワムクドリ Black-collared Starling
クビワムクドリは南アジアでは普通の鳥だと思う
下の写真は第1日目の夕方、風景写真的なニュアンスで撮影したもの 鳥は間違いなくクビワムクドリなのだがこれから先いくらでも出てくるだろうと遠景写真しか撮らなかった
ところがその後の行程では全くチャンスがなく今回はこのカットしか残っていない
初めて出かける海外の撮影地(たいてい初めての場所なのだが)では珍しい貴重な生物と普通種の区別がわからないので最初は「まず写す」ことが必要である
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アオバネコノハドリ Blue-winged Leafbird
最近ではカメラの性能が向上し多少遠い距離でもよい写真が取れるようになってきているが、それでも200メートル先の小鳥となると解像力に限界がある
このコノハドリは色彩が鮮やかで肉眼では周囲から際立つようにくっきりと見えたのだが、写真ではぼけた映像しか撮れなった
色だけは実物どおり再現できているので、ディテールのほうは目をつむっていただきたい
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キビタイコノハドリ Golden-fronted Leafbird
「遠い鳥」はカメラが苦手とするが、もう一つの苦手は「葉陰の鳥」である
人間の目は無意識に木の葉や小枝を排除して鳥などの対象物に集中することができるのだが、オートフォーカスのカメラは木の葉と鳥とどちらにピントを持ってくるかの判断ができない
葉陰の鳥に対してはマニュアルフォーカスに頼ることになるが、重い望遠レンズを支えながらのピント操作は体力がいる大仕事だ
以上、出来の悪い写真に対する言い訳である
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アカハラコノハドリ Orange-bellied Leafbird
2種類のひどいコノハドリが続いたが、このアカハラコノハドリはまあまあのレベルだ
撮影地はドイアンカンの植物園
夕方で、タイの若い人たちがお花見で盛り上がっている中での撮影だった
コノハドリは背中も腹も明るい緑色のものが多いが、この鳥はオレンジ色の腹が特徴である
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ムラサキタイヨウチョウ
ハチドリがアメリカ大陸(新大陸)の鳥であるのに対し、タイヨウチョウはアフリカ、オーストラリアを含む旧大陸の鳥である
どちらも嘴の構造が花の蜜を吸うようにできており、羽根が美しく光沢がある
東南アジアはまさにタイヨウチョウ(サンバード)の天下だが、このムラサキタイヨウチョウも典型的な種類で広い範囲の勢力圏を誇っている
英語ではパープルサンバードだが実際は黒っぽい紺色で紫のイメージは感じられない
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ルリオタイヨウチョウ Gould's Sunbird
タイのツアーで一番多かったサンバードはこのルリオタイヨウチョウ
頭と尻尾が紺色、背中や胸は上が赤で下が黄色と派手な色使いのためやたら目立つ
タイの桜は日本の桜より濃い色で何とかタイヨウチョウとの色彩バランスが取れているが、日本の桜に止まったら絵にならないと思う
ちなみに最後の写真はルリオタイヨウチョウのメスでなかなか渋いイメージである
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タテジマクモカリドリ Streaked Spiderhunter
蜘蛛狩鳥 といっても蜘蛛を捕食するのは繁殖期だけのようで普段は花の蜜を吸う草食系だ
このタテジマ君は以前マレーシアとインドでお目にかかっておりある意味で親しい友人である
今回の写真のポイントはバナナの花 野生のバナナの花自体が珍しいが、そこにタテジマ君が現れてタイの鳥らしい雰囲気のある写真が撮影できた
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マミジロタヒバリ Richard's Pipit
日本の鳥類図鑑にも載っている渡り鳥
中国北部やシベリアで繁殖し、冬は南アジアやオーストラリアなどの南半球で過ごす
ツアーの最終日チェンマイ近くの田園で撮影した
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アカマシコ Common Rosefinch
英名にCommonが付くようにヨーロッパから極東までユーラシア大陸に広く分布する「赤い小鳥」
日本でもオオマシコやベニマシコは冬鳥として見る機会があるが、アカマシコは滅多に見られない
昨年モンゴルを訪問した時もこのアカマシコが一つのターゲットだった
Common Birdなので見ることは見られたのだが残念ながら赤いアカマシコではなく茶色のアカマシコでツアー参加者から茶マシコと蔑称されていた
今回の「赤いアカマシコ」は貴重な写真のようだ
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キバラクロシメ Spot-winged Grosbeak
遠くの高い木に群れで止まっているのが黄腹黒鴲
背中が真っ黒で腹が黄色いシメである
タイ、ミャンマーなどに棲息する希少種のようだ
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スズメ Eurasian Tree Sparrow
海外のバードウォッチングをする人にとっては常識だが、普通に見られるスズメにHouse SparrowとTree Sparrowの2種類があり日本にいるのはTree Sparrowのほうだ
House Sparrowはアメリカ大陸も含め世界中にいるがTree Sparrowのほうはユーラシア大陸限定でマイナーである
今回図鑑を見ていて気が付いたのだが中国や東南アジアにいるのはTreeのほうで、インドや中近東はHouseしかおらずTree Sparrowがいない
タイで撮影したスズメは日本と同じTree Sparrowのほうだった
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シマキンパラ Nutmeg Mannikin
タイの野鳥シリーズの最後の登場はシマキンパラだった
キンパラの仲間はスズメのように群れを作って穀物の種などを採餌する
写真の鳥も集団であったが水たまり(泥たまり)に集まっていた
腹に網目模様のある可愛い鳥だが、上からの撮影で腹が見えない
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(タイ北部の自然シリーズ:完)

by mustachio | 2016-02-17 16:05 | Comments(1)
2016年 02月 16日

タイ北部の自然08

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タイの野鳥写真を整理していてヒヨドリの種類が多いのに難儀をしたが、さらに難しいのがセッカ、ムシクイの仲間である
英名でWarblerというこの仲間は見た目が良く似ているうえに、ブッシュの中でちょろちょろしていることが多く表面に露出した状態の写真が撮りにくい
この仲間をクリアしないとブログが先に進まないので、多少手抜きをしながら続けさせていただく

モウコムジセッカ Yellow-streaked Warbler
トップの写真が少しピンボケで恐縮であるが、このセッカはかなり希少種だという
ミャンマーとの国境近くでガイドがこの鳥を見つけ同行のバーダーの皆さんは草原の周辺でこの鳥が現れるのを長時間待機していた
自分は(セッカなどにあまり興味がないので)周囲の桜の花に来るアカネシロチョウの撮影に集中し、同行の仲間のところに戻った時にこのセッカが目の前の小枝の上に出現した
あわててカメラを構えるがうまくピントが合わない  このセッカはかなり長い間小枝の上でポーズをとってくれたのだが不満足な写真しか撮れなかった
望遠レンズには合焦速度を速めるために近距離用と遠距離用にゾーンを区分するシステムがあるのだが、その設定が遠距離用になっていたためらしい
瞬間的にマニュアルに切り替える判断ができなかったことを反省している

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カラフトムジセッカ Radde's Warbler
セッカ、ムシクイ類の同定は全くお手上げで、写真を撮影した時に鳥屋さんに教えてもらうしかない
この鳥は冬はインドシナ半島で過ごし繁殖期には中国北部からシベリアに渡るので旅鳥として日本に寄ることもあるらしく日本の野鳥図鑑に載っている
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カラフトムシクイ Pallas's Leaf-Warbler
前項と似たような名前だが、正直言ってセッカとムシクイの違いも理解できていない
ただこのカラフトムシクイも日本の図鑑に載っていて頭に黄色い頭央線があるのが特徴なので識別は可能である
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ビアンチムシクイ Bianchi's Warbler
目が大きく白いアイリングもあるので同定は間違っていないと思う
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ムシクイ類

写真を4枚ほど並べるが同一種か別種かも定かでない
素人なりにキマユムシクイYellow-browed WarblerやバフマユムシクイHume's Warblerなどが含まれていると思われるが一括ムシクイ類でご勘弁いただきたい
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メジロ Japanese Whie-eye チョウセンメジロ Chestnut-flanked White-eye

日本国内ならメジロは誰にもわかる野鳥だ
東南アジアに来るとメジロのほかにチョウセンメジロ、ハイバラメジロなどがいて苦労させられる
基本的にチョウセンメジロは脇腹が赤茶色なので最初の2枚がチョウセンメジロ、最後がメジロ(またはハイバラメジロ)と考えてよいと思う
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ノドジロヒヨドリ Brown-breasted Bulbul
この写真も当初はチメドリ類(ハイガシラチメドリ)と誤認していた
頭の上に何本かの線が見えており、これがクレスト(冠)だとわかればヒヨドリの仲間として推定できたのだが、写真からこの線が鳥の一部なのかバックの植物なのか判別できなかったので同定を誤ってしまった
当初ブログアップしたタイトル(種名)とコメントを反省のため残しておく

ハイガシラチメドリ Brown-CHeeked Fulvetta
アジアのBWツアーで何回もチメドリ類を見ているのにまだ概念がつかめていない(個人的にはあまり人相/鳥相の良くないかわいくない鳥という共通的な印象がある)
英語名もBablerだけではなく種々雑多でバリエーションが多すぎるのだ
無責任だがこの写真の同定も間違いがあるかもしれない

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ギンミミガビチョウ Silver-eared Laughingthrush

赤茶色の頭が印象的で最初は以前マレーシアで見たチャガシラガビチョウだと思った
後でチェックして見るとチャガシラのほうは白いアイリングがあり嘴の色は肌色である
図鑑の絵と少しイメージが違うのだがこちらはギンミミガビチョウのようだ
日本では(外来種の)ガビチョウは1種類だが、東南アジアではいろいろなガビチョウがいて識別は大変である 
(最近日本ではカオグロガビチョウやカオジロガビチョウも野生化して1種類だけではないらしい 訂正します)
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ゴシキソウシチョウ Silver-eared Mesia

「難民」に例えると非難が出るかもしれないが、日本ではガビチョウだけではなくソウシチョウも野生化してしまった
ただ今回タイで出会ったのはゴシキソウシチョウのほうで頭が黒く日本で見るソウシチョウとは種類が異なる
このゴシキソウシチョウにはだいぶ前にマレーシアで出会っている
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シロクロウタイチメドリ Black-backed Sibia

鳥類名辞典など調べてみるとSibiaというのはウタイチメドリという和名と一致する
おそらくチメドリ類の中では声がきれいな部類なのだろうが確認はできなかった
腹が白く背中が黒いわかりやすい小鳥である
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アカガオヤブドリ Scarlet-faced Liocichla

Liocichlaなどという英語は聞いたこともないが学名も同じなのでラテン語かもしれないし、現地の呼称かもしれない   少なくともヤブドリ属というグループをそう呼ぶらしい
この鳥は道路脇のタイ人の住居の裏の薄暗いごみ溜めで撮影した 日本のカラスと同じような嗅覚をもった鳥なのかもしれない
真っ赤な顔をした個性的な容姿は一生忘れることはないだろう
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メジロシマドリ Spectacled Barwing

この鳥の英名はわかりやすい
Spectacledはメガネをかけた、Barwingは縞のある羽である
撮影時には気が付かなかったが、写真を見ると愛嬌のあるとても可愛い鳥だ
今回初対面の鳥である
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ルリハコバシチメドリ Blue-winged Minla
コバシチメドリというのはチメドリにしては嘴が小さいという意味だと思う
青灰色の上品な色合いの鳥なのだが真下からの写真ではチメドリ特有の目つきの悪さだけが目立ってしまう
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キガシラモリチメドリ Golden Babbler

こちらは順光でピントもよく写真としてはきっちり撮れていると思う
小鳥も小さくて色彩的にも美しいのだが、いまいち可愛さを感じられないのはチメドリ共通の目つきの悪さのせいだろうか(個人的な感想で申し訳ないが)
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マミハウチワドリ Plain Prinia
目つきから判断してチメドリの仲間と推定し、アカガシラチメドリとしてブログアップしたところご指摘をいただいた
要するに割と普通種のマミハウチワドリだったのである
野鳥はとにかく不得意分野で海外の野鳥の同定に関しては正直自信がないところがあるが大目に見ていただきたい

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ホオアカマルハシ Rusty-cheeked Scimitar-Babbler

Scimitarは半月刀のこと
ご覧のように大きなくちばしが弧を描くように反っているBabblerをマルハシ(丸嘴)という
南アジアやオーストラリアなどに見られる中型の鳥だ
バードガイドによると2,3種類のマルハシの声を聴いたというが、姿を見ることができたのはこのホオアカマルハシだけであった
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ルリコノハドリ Asian Fairy-bluebird

ルリコノハドリというのは今回初対面
緑色のイメージではなく、紺色ベースのまさにブルーバードだった
嘴のつけ根から頭のてっぺんに向かって伸びるライトブルーのラインが印象的である
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コサメビタキ Asian Brown Flycatcher

冬は東南アジアで過ごし、夏はシベリアや中国北部で繁殖する渡り鳥
日本でも夏鳥として見ることができる
ヒタキ類は黒目が大きいせいか目がかわいい
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シキチョウ Oriental Magpie-Robin
アジアのあちこちで見られる基本の鳥
白黒グレーのモノトーンで英名ともぴったり一致する
今回は比較的アップが撮影できたが、なかなか賢そうな顔をしていることを改めて認識した
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アカハラシキチョウ White-rumped Shama

身体全体のバランスは似ているが色合いが全く異なるのでシキチョウという名前はピンとこない
英名にある白い尻も腰の背中側(上側)が白いので写真からは確認できない
シキチョウは脚が黒いのにこちらはピンク色の脚だ
名前さえ気にしなければ、存在感のある魅力的な鳥だった
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ノドジロヒタキ White-gorgeted Flycatcher

喉が真っ白で黒縁がある
これだけ特徴的なヒタキは他にはいない
この鳥の同定は間違いようがないと思う
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ミヤマヒメアオヒタキ Hill Blue-Flycatcher

Blue-Flycatcher(ヒメアオヒタキ)という鳥は色の構成がルリビタキに似てなかなか美しい(ルリビは脇がオレンジだがこちらは胸全体がオレンジ色だ)
写真のピントがいまいちなのが非常に残念に思える
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オリイヒタキ White-bellied Redstart

この鳥はオリイヒタキのメスと推定した
オスならまだわかりやすいのだがメスは同定が難しい
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オオルリチョウ Blue Whistling-Thrush

タイの野鳥第3巻の締めくくりはオオルリチョウ
大型の迫力のある鳥である
全体が濃紺でライトブルーに輝く斑点がチャームポイントだ
嘴が黒いのとオレンジのがいるが同一種である
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by mustachio | 2016-02-16 10:15 | Comments(2)
2016年 02月 15日

タイ北部の自然07

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タイの野鳥シリーズは第2巻に入る
大型の鳥は第1巻で出尽くしたのでここから先は中型~小型の鳥たちだ
タイにはシジュウカラなどのカラ類は数が少なく、種類が多いのはヒヨドリの仲間だ

アカモズ Brown Shrike
スタートはモズの仲間から
トップバッターは日本でも見られるアカモズ   夏鳥として日本にやってくる頭から背中まで褐色のモズだ
昔は日本で普通に見られたのに最近ではほとんど見る機会がないという
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ハイガシラモズ Burmese Shrike 
このモズは日本では見られない 英名がビルマモズとなっておりインドシナ半島が主な生息地のようだ
(そのうち名前もミャンマーモズに変わるのだろうか)
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タカサゴモズ Long-tailed Shrike
こちらのモズは台湾限定ではなく南アジアに広く分布する普通種だ
日本でも旅鳥として記録があり日本の鳥類図鑑に載っている
過眼線が顔の正面まで太く続いていて日本のモズとは見た目がだいぶ違う
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ヒガシアカバネモズチメドリ Blyth's Shrike-Babbler
Babbler(チメドリ)という種類の鳥が日本にいないので余計わかりにくいが、モズチメドリというのはモズでもチメドリでもなくその中間にある別種らしい
一見すると黒・白・グレーの無彩色に見えるが背中に赤と黄色のパッチがありチャームポイントとなっている
今回初対面の鳥だ
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オウチュウ Black drongo
仕事現役の時代はオウチュウという鳥の存在を知らなかった
海外のBWツアーに出かけるようになってお馴染みになったが、アフリカ、南アジア、オーストラリアなどに棲む真っ黒で光沢があり尾の長い個性的な鳥だ
漢字は「烏秋」、夏鳥として中国までは移動するようで漢字名がある
オウチュウも種類が多いが、最初の鳥が基本になるただのオウチュウだ
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ハイイロオウチュウ Ashy Drongo
続いて灰色のオウチュウ
このアッシー君は全体が灰色で、写真をよく見るとただのオウチュウは目が黒いのにこちらは目が茶色である
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ヒメオウチュウ Bronzed Drongo
このヒメオウチュウは小型で、胸の周辺に光沢のあるブルーの斑点がある
オウチュウ類はカンムリオウチュウとかラケットオウチュウなど形態的なバリエーションがあるが、今回出会ったのはいずれも標準型の色違い3種だった
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タイワンオナガ Gray Treepie
タイワンオナガは初対面ではなく以前台湾でお目にかかっている
ただ、その時のオナガは色彩的にもっと茶色の部分が多く、今回出会った時は別人(別鳥)かと思ってしまった
今回のタイワンオナガはモノトーンの精悍なイメージで迫力満点である
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クロラケットオナガ Racket-tailed Treepie 
タイワンオナガよりもっと精悍で迫力があるのがこのラケットオナガである
オウチュウのように真っ黒だが目つきは鋭く全体的に重厚な印象だ
最初の写真は飛翔がきれいに止まっており、自慢のワンショットである
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ハリオツバメ Wire-tailed Swallow
頭が赤茶色でかわいい顔のツバメ
だが注目していただきたいのは尾の先端に延びる2本のワイヤーである
ツアーの初日に空を飛ぶこのハリオツバメの写真を撮りそこない、最終日にやっと「針尾」を撮影することができた
このツバメも今回初対面だと思う
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セボシカンムリガラ Yellow-cheeked Tit
Tit(カラ)類はあまり多くなかった(日本と同じシジュウカラはいたが)
特徴的なのはこのセボシカンムリガラ、頭に冠をつけた顔の黄色いカラである
今回は出会いがなかったが、インドにサルタンガラというのがいてこちらは顔が黒く冠が黄色
それに対してタイのカンムリガラは冠が黒で顔が黄色(&黒い過眼線)というのが対照的で面白い
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ミナミゴジュウカラ Chestnut-vented Nuthatch
ご覧のとおり日本のゴジュウカラと瓜二つのゴジュウカラである(違いは脇腹の赤褐色が少し目立つ程度か)
日本のゴジュウカラは英名をEurasian Nuthatchといってヨーロッパ大陸から東アジアまで分布域が東西に広い
ミナミゴジュウカラとはユーラシア大陸の南北で棲み分けているようで、タイなど南アジアにはゴジュウカラが何種類かいてこのChestnut-ventedは単純にミナミゴジュウカラという和名になっている
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ハイバラキバシリ Hume's Treecreeper
ゴジュウカラが南北別種ならキバシリはどうかと調べてみると、日本のキバシリは英名Eurasian Treecreeperでゴジュウカラと同じような分布域であった
つまりヨーロッパから東アジアまでのキバシリが標準種で、南アジアのキバシリが複数種(ハイバラキバシリはそのうちの1種)という形である
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カンムリカヤノボリ Crested Finchbill
カヤノボリは英名Finchbill
嘴がフィンチのように太く短いが基本的にはヒヨドリの仲間である
ただのカヤノボリ(Collared Finchbill)には以前台湾で対面が済んでいるので、今回のタイではカンムリカヤノボリのほうを期待していた
ツアーの中ほどで木の実を食べているカンムリカヤノボリに無事巡り合うことができ、きれいな写真を撮ることができた
身体のオリーブ色と頭の黒の色使いはただのカヤノボリとまったく同じで、とんがり帽子の部分だけが違っていた(正確にいうとカンムリのほうには白い首輪部分がない)
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タテフヒヨドリ Striated Bulbul
オリーブと黄色という単純な色使いだが美しいヒヨドリである
遠景しか撮影できなかったがツアーの中では強く印象に残った鳥だ
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エボシヒヨドリ Black-crested Bulbul
インパクトのある変わったヒヨドリなのだが東南アジアのあちこちで出会っていて写真にはあまり気合が入らなかった
失礼な表現かとも思うが、あまり目つきが良くないかわいくない鳥なのだ
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コウラウン Red-whiskered Bulbul
漢字で書くと「紅羅雲」
中国を想起させるアジアの鳥で香港でも見られる
全体的に白と黒で腰の部分が真っ赤なところは普通種のコシジロヒヨドリとよく似ているが、ヘアースタイル(烏帽子)が端正で目の下の赤と白の斑が貴公子のイメージを醸し出している
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ノドジロヒヨドリ Brown-breasted Bulbul
英名のように胸が白ではなく薄茶色なのに喉の部分が純白なので和名では「喉白」という
地味だが気品の感じられるヒヨドリだ
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コシジロヒヨドリ Sooty-headed Bulbul
このヒヨドリは数が多くタイのあちこちで見かけた
以前よく似たヒヨドリ(全体的に白黒2色構成で尻が赤い)をスリランカで見ており名前をシリアカヒヨドリと覚えていた
てっきり同一種と思っていたが、帰国して調べてみると別種だった
スリランカで見たシリアカヒヨドリは首の部分まで頭全体が黒く英名はRed-vented Bulbul、一方今回のヒヨドリは英名がSooty-headed Bulbulで喉から胸にかけてと頬の部分が白い(尻の部分が赤いのは共通)
こちらのコシジロヒヨドリにもRed-vented Bulbulという英語の別名があるらしく大変まぎらわしい
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カオジロヒヨドリ Flavescent Bulbul
英名の Flavescent という単語は初めて見る言葉だったので辞書を引いてみると「黄色がかった」という意味だった
確かに写真のヒヨドリは黄色がかっているが和名のように「顔白」には見えない
いずれにしても端正な顔立ちのヒヨドリである
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ノドジロカンムリヒヨドリ Puff-throated Bulbul
喉の部分が白く膨らんだようになっていて頭に冠があるヒヨドリ
近い種類に White-throated Bulbul というヒヨドリがいるがこちらは腹が黄色で和名をキバラカンムリヒヨドリという
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シロズキンヒヨドリ White-headed Bulbul
一目瞭然 見れば名前がすぐわかる個性的なヒヨドリだ
距離が遠く写真の出来はいまいちだったが、印象の強い鳥だった
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ミヤマヒヨドリ Mountain Bulbul
喉の部分に特徴的な紋のあるヒヨドリ
名前からして山地性のヒヨドリのようだ
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ヒヨドリの種類が多くて苦労したが以上でタイの野鳥シリーズ第2巻が「完」である

by mustachio | 2016-02-15 13:52 | Comments(0)
2016年 02月 14日

タイ北部の自然06

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やっとタイツアーの鳥の写真整理が終わった
ツアー自体がバードウォッチング目的なので、鳥の写真の数が多いのは当然だが、最近のカメラは連写性能が高いので1週間のツアーで1万枚くらいシャッターを切るのではないかと思う (もちろん途中で不要なものを消していくので整理対象の枚数は数千枚だ)
バードウォッチングツアーのありがたいことは現地で観察した鳥のリストが日にちごとに完備していること
図鑑と照合しながら鳥の種類を推定することが帰国してからの主な作業になる
ツアー参加者の方たちは鳥の名前が頭に入っているので手間はかからないと思うが、こちらは全く予習をせず、鳥の名前がわからないので非効率な作業であることは間違いない

ブログアップは4部作とした
掲載順はバードリスト順ということになる

ウンナンコジュケイ Mountain Bamboo-Partridge
トップバッターはウンナンコジュケイ
雲南は中国の雲南省に由来すると思われ、高地に棲息する希少種のコジュケイのようだ
ドイパーホンポク国立公園の林道へ探しに行きどうにか出会うことができた
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ビルマカラヤマドリ Mrs.Hume's Pheasant
こちらも同じ林道で撮影した希少種のヤマドリ
林道脇に出てきて採餌するのだが、さすがに警戒心が強く複数台の車が止まればすぐ隠れてしまう
写真撮影は一瞬の勝負というところで、証拠写真程度のものしか撮れなかったが、日本の雉のような色彩だけはどうにか写っている
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スキハシコウ Asian Openbill Stork
インドアッサムで何回も見たスキハシコウに再会した
上下の嘴の間に隙間があるコウノトリで、和名も英名も一度覚えれば忘れることはない
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アマサギ Cattle Egret
アマサギはアジアならどこででも見られる普通種
今回のツアーは前半がほとんど山岳地域だったので出会いは少なかった
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アカガシラサギ Chinese Pond-Heron
日本国内でも南西諸島には見られるアカガシラサギ
季節的には冬羽なのでアカガシラ(赤頭)ではなかったが、東南アジアのイメージが強いサギだ
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トビ Black Kite
トビはどこにでもいる
ユーラシア・アフリカに広く分布するのでバードウォッチングツアーには必ず登場する
タイではチェンマイ周辺の田んぼで見かけただけだったが
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ノスリ Eastern Buzzard
トビと同じようにノスリも生息域が広くユーラシア・アフリカでは普通の鳥だ
ただ日本ではトビに比べると出会いのチャンスが少ないので、海外での写真が多くなる
下から見上げると白っぽく見える感じがする
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クマタカ Mountain Hawk-Eagle
英名のHawk-Eagleはちょうど鷹と鷲の中間に位置する鳥ということだろうか
山岳地帯に生息する鷹のせいか海外ではあまり見た記憶がない
今回のタイでは止まっているところをうまく撮影することができた
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インドトサカゲリ Red-wattled Lapwing
インドではすぐ近くでアップを撮影したインドトサカゲリだが、タイでははるか遠くから証拠写真程度を撮るのがやっとだった
やはり野鳥の撮影は近い距離でないと楽しくない
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セイタカシギ Black-winged Stilt
鳥には羽があるので活動範囲が広いのは当たり前なのだが、このセイタカシギは全世界を股にかけて生息しているグローバルバードだ
最近では東京近郊でも普通に見られるようになったので感激は少ないが、遠い距離でも必ず撮影したくなる魅力的な鳥の一つだ
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イソシギ Common Sandpiper
シギチドリの仲間は似たような種類が多く識別を苦手とする鳥屋さんも多い
自分などは最初から真面目に識別をする気もないのだがこのシギだけはすぐ見分けられる  側胸に白色部が食い込んでいるからだ
イソシギもユーラシア・アフリカからオーストラリアにかけて普通に見られる
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タシギ Common Snipe
地味な鳥で冬鳥・旅鳥として日本でも見られるのだが、自分では国内で見た記憶がほとんどない
こちらもグローバルバードのようで新旧大陸のどこにでも生息するため、海外で見る機会は多いようだ
水場に近い泥の中でミミズなどを探していることが多い
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ヒメツバメチドリ Small Pratincole
ヒメツバメチドリにツアー最初の日のKOK川で再会した  以前の出会いはインドアッサムのナメリ国立公園
グレイの小さな丸っこい鳥で川の中州などに群れていることが多いのだが保護色で遠くからはなかなか見つけられない
タイではインドほど数が多くなかったが、愛くるしい表情は相変わらずだった
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カワラバト Rock Pigeon
東京の町で普通に見られるハト
日本では外来種ということで野鳥の数に入らないが、原産地に行けば当然野鳥(自然種)としてカウントされる
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カノコバト Spotted Dove
首筋に鹿の子模様のある鳩
東南アジアでは普通に見られるハトだが、日本では見られない
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バライロコセイインコ Blossom-headed Parakeet
タイではインコをほとんど見かけなかった
唯一の例外がこのバラ色の顔をしたインコで、黄緑とピンクと黒のカラーバランスは印象的だった
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オニクロバンケンモドキ Green-billed Malkoha
海外のバードウォッチングに出かけるようになって初めて知った鳥の仲間にバンケンというのがいる
カッコウ科バンケン属に属する鳥で雉を大型で獰猛にしたような変わった鳥である
今回のツアーでもバンケンやオオバンケンを見かけたが写真は撮れなかった(割とシャイな鳥で人に出会うとすぐ茂みに隠れてしまう)
ところが今回はもっと珍しいバンケンモドキの写真撮影に成功した
それもきれいな飛翔写真である
飛び出しを見つけてすぐシャッターを押しただけだが、わずかなチャンスをものにすることができた
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オオスズメフクロウ Asian Barred Owlet
Owletは小さなOwlの意味だが、その中では相対的に大きいので和名ではオオが付くらしい
残念ながら写真に顔が写っていないので割愛しようとも思ったが、日本にはスズメフクロウがいないので写真を残しておくことにした
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アマツバメ類
アマツバメ類は比較的多かった
観察記録(バードリスト)によればインドシナアマツバメやヒマラヤアマツバメ、アジアヤシアマツバメなどが出ているらしいが写真からでは識別不能である
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カワセミ Common Kingfisher、 アオショウビン White-throated Kingfisher
カワセミ類は平凡
普通のカワセミとアオショウビンを遠くから見かけただけだった
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ミドリハチクイ Green Bee-eater
ハチクイ類も海外に出かけるようになってからのお馴染みだ
昨年はフィリピンで何種類かのハチクイにあっているがミドリハチクイはスリランカ、インド以来だと思う
割と近くで撮れる鳥なのだが、今回は遠いハチクイしか撮れなかった
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インドブッポウソウ Indian Roller
こちらもインド以来の再会だろうか
近い距離ではなかったが、大きな口を開けて鳴きながら飛ぶインドブッポウソウを捉えることができた
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アオノドゴシキドリ Blue-throated Barbet
英名のBarbetは日本語ではゴシキドリと訳される
確かに赤、黄、青、緑、黒と5色使われることが多いが体全体は緑色で「五色」のイメージはあまり感じられない
ところでこの写真だが、顔のブルーと額の赤の印象が強く葉の陰から顔だけが覗いているように見える
撮影時には気付かなかったが、実際は尾の先端まで体全体がきれいに写っているのだ
つまり鳥の身体の緑と周囲の葉の緑が完全に一体化してしまっている
自然の色使いの見事さに改めて感動した
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ムネアカゴシキドリ Coppersmith Barbet
前項のアオノドゴシキドリは黄色がなく、こちらのゴシキドリはブルーがないのでどちらも四色鳥のようだ
空のブルーがバックなのでそれなりにカラーバランスが取れているということか
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ムナフアカゲラ Stripe-breasted Woodpecker
キツツキ類もあまり見かけなかった
写真のアカゲラは日本にいるアカゲラと雰囲気が良く似ているが、胸にストライプがあり、頭は全体が赤い(日本のアカゲラは頭が黒く後頭部だけが赤い)
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チャガシラヤイロチョウ Rusty-naped Pitta
日本で見られるヤイロチョウ(Fairy Pitta)ほど派手な色使いではなかったが、とにかくヤイロチョウの仲間に出会えたのは収穫だった
ヤイロチョウの仲間は茂みの中をこそこそと歩き回り、なかなか姿を見せてくれないものと思い込んでいたがこちらのヤイロチョウはしっかり写真のモデルになってくれた
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ハイイロモリツバメ Ashy Woodswallow
モリツバメという鳥も以前は馴染がなかった
フィリピンでただのモリツバメ(White-breasted Woodswallow)に出会っているが、今回出会ったのはハイイロモリツバメという
フィリピンのモリツバメほど明確ではないが、こちらのモリツバメも頭と胸の色分けがはっきりしていて面白い
2枚目の写真はハイイロモリツバメの群れ
19羽が寄り添って固まり、1羽だけ別の枝にいるところが可愛い
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オナガベニサンショウクイ Long-tailed Minivet
日本のサンショウクイは英名Ashy Minivetで白黒のモノトーンである
この白黒のサンショウクイも繁殖地は東南アジアなのだが、一般的に東南アジアのサンショウクイは色彩が派手でオスが赤と黒、メスが黄色と黒とパターンも決まっていてベニサンショウクイと呼ばれる
デザイン(模様)もよく似ているためいろいろなベニサンショウクイを識別するのは非常に難しいので、今回はすべて普通種のオナガベニサンショウクイということにしてある
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by mustachio | 2016-02-14 11:08 | Comments(0)
2016年 02月 03日

タイ北部の自然05

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タイツアーで撮影した蝶の写真の整理がやっと終わった
バードウォッチングの片手間に蝶を撮影するだけなのだがそれでも蝶の写真は結構な枚数になる
よく考えてみると海外における自分の「蝶写真」は正月の福袋や旅行会社の企画するミステリーツアーのようなものだ
つまり漠然とした期待はあるものの事前に内容が全く分からず運次第、出たとこ勝負の世界なのである
しかも結果として「当たり」が多く、今回も含め今までに撮影したバードウォッチングツアーでの海外の蝶の写真はなかなかのものが多い
日本の蝶を撮影する時は自分で情報を集め計画を立てターゲットを設定して出かける(蝶に関しては特に親しい友人もいないのでどなたかのご案内で撮影に出かけたことは今までに数えるほどしかない)
ところが海外に関しては撮影地など全く情報がないので現地の蝶に詳しい友人か英語の分かるガイドでもいなければ全くのお手上げなのだ

そんなわけで家内のバードウォッチングツアーに便乗して「蝶写真」を撮っているが今回も結果オーライでそれなりの成果を上げることができた
タイの蝶に関して不満を言えば時期的に1月はベストシーズンではなかったようで、どうも3~4月ごろがいいようだ(今回撮影した蝶は翅が汚損したものが多い)
いずれにしてもタイには「蝶の舞う自然」がまだまだ残っているので、ぜひ再訪したいと考えている

種名不詳セセリチョウ
蝶シリーズ後篇はセセリとタテハが残っているのでまずセセリチョウから
といいながら、しょっぱなから種名不詳で心苦しいが写真の蝶は斑紋がない上にかなり汚損しているので同定が難しい
図鑑によるとオハグロセセリやショウガセセリが表裏無紋なのだが写真からは断定ができない
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ネッタイアカセセリ Palm Dart
こちらは日本の南西諸島で見られるネッタイアカセセリ
南国にはセセリチョウが多いはずなのに1週間のタイ旅行で見かけたセセリチョウは前項と合わせたったの2頭だけであった
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オナガシジミタテハ Tailed Judy
「シジミタテハ」という分類に該当する蝶が日本にはいないので、うっかりしていたが正確に言うとタテハチョウ科でなくシジミチョウ科にカウントするのが正しいようだ(見た目はシジミチョウとは程遠く、まさにタテハチョウなのだが)
写真のオナガシジミタテハは全くの初対面
地味だが個性的なデザインの蝶である
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ホシシジミタテハ Punchinello
今回撮影したシジミタテハは2種類だけだったが、こちらのホシシジミタテハのほうは初対面ではなく「再会」、
以前の出会いはインドのアッサムだ
蝶の翅の模様は表と裏が全く異なるのが普通なのだが、この蝶は見事に表裏同一デザインである
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コウラナミジャノメ
ここから先はタテハチョウ科(ジャノメチョウ亜科を含む)になるが、先に記したようにタテハチョウ科に関してはタイの蝶の図鑑がないためインターネットなどを頼りに同定をしている
英名等記載がないものもあるのでご了承いただきたい
このウラナミジャノメは道中何回も遭遇した
日本のヒメウラナミジャノメのような普通種のようだ
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種名不詳ジャノメチョウ
アジアの蝶に関してはオーストラリアやマレーシアなどの不完全な資料(図鑑らしきもの)があるのだが地味なジャノメチョウになるとお手上げである
名前がわかる方がおられたらご教示いただきたい
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クロコノマチョウ Dark Evening Brown
そんな訳で(資料不足のため)わかりやすい日本との共通種から整理していくこととする
このクロコノマは夕方のお寺の境内で撮影した
薄暗い上にカメラの設定に若干のミスがあってひどい写真だが証拠写真ということでご容赦願いたい
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リュウキュウミスジ Hylas Common Sailer
日本では奄美より北と南でコミスジとリュウキュウミスジの分布域が分かれる
コミスジのほうはヨーロッパから中国などアジア北部に棲息しリュウキュウミスジのほうは南アジアに棲息する
もちろんタイにいるのはリュウキュウミスジのほうだ
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キミスジ Common Jester
キミスジには何回か出会った
もともとこの蝶は東南アジアの蝶で日本では迷蝶であったが10年ほど前から石垣島などに定着し、安定して見られるようになって今では日本の蝶にカウントされている
年寄りの思い込みかもしれないが、オレンジ色のミスジチョウは日本で見るより東南アジアで見るほうがイメージに合致する
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イシガケチョウ Common Map
こちらも本来はアジアの蝶であるがキミスジのような新参者ではなく我々が子供のころからの立派な日本産蝶類である
英名のMapが象徴するようにアジアを股にかけるグローバルな蝶だ
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カバタテハ Angled Castor
この蝶には深い思い入れがある
13年前になるが仕事をリタイアして初めて家内と二人で石垣島を訪問した
それまで南方系の蝶には全く出会いがなく、初めて出会った「南の蝶」がこのカバタテハである
当時は普通にいた蝶であるが、10年の間に開発が進んだせいか沖縄(南西諸島)でもほとんど見ることができなくなってしまった
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タテハモドキ Peacock Pansy
こちらも日本に定着している南国の蝶で13年前に初めて出会った
本土にもクジャクチョウがいるのだが、この蝶も孔雀のネーミングはピッタリである
最初の石垣島訪問ではこのタテハモドキとアオタテハモドキ(Blue Pansy)をカメラで追い掛け回した記憶が鮮明である
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イワサキタテハモドキ Chocolate Soldier
アジアの普通種
マレーシアでもボルネオでもバリ島でも、そしてインドでもスリランカでもこの蝶に出会っているし、英名が Chocolate Soldier であることも間違いはない
問題は和名のイワサキタテハモドキが同一種かどうかなのだが、日本の石垣島に定着しているイワサキタテハモドキは色彩が濃い赤茶色で東南アジアで出会うChocolate Soldier は色が薄いグレーなのだ
(和英辞典ではイワサキタテハモドキの英訳はChocolate Pansyとなっている)
イワサキタテハモドキの学名はjunonia hedonia、海外の資料ではChocolate Soldierの学名がjunonia iphitaなので亜種レベルの差があるのかもしれない
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ジャノメタテハモドキ Lemon Pansy
この蝶も東南アジアでよく見かけるがまだ日本では「迷蝶」扱いで日本の蝶としてはカウントされていない
もう1種同じような仲間で Grey Pansyという種類がいるのだが今回は出会いがなかった
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ウラベニヒョウモン Common Leopard
ツマグロヒョウモンなどヒョウモン蝶は南方系のイメージが強いが、東南アジアにはヒョウモンの種類が少ない
英名のCommon Leopard からもわかるように東南アジアのヒョウモン蝶はこのウラベニヒョウモンだけといってもよいくらいである
以前バリ島でこのウラベニを見ているが、今回は1カ所で遭遇しただけであった(数は結構多かった)
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ルリモンジャノメ
ここからは日本と共通性がない自分にとって新しい蝶の登場となる
写真の蝶はマレーシアやスリランカの資料からは名前が見つからずインターネットでこの名前にたどり着いた
タテハというよりはジャノメの仲間のようで、翅表は美しいブルーらしいのだが、残念ながら現場では確認できなかった
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オナガタテハ Vagrant
和名と英名を別の手段で探し出したので齟齬があるかもしれない
尾長というほど長い尾状突起ではないが、色彩的には茶の濃淡だけでデザインされた個性的なタテハチョウだ
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ツマジロイチモンジ Knight
初めての蝶かと思ったがよく調べてみると昔マレーシアで出会いがあった
当時は英名しか判明しなかったが今回はインターネットで和名まで探し出した
最近は海外の蝶の日本語情報もかなり増えてきている
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種名不詳タテハチョウ1
手持ち資料と簡単なネット検索では名前にたどり着けなかった
そのうち画像か種名が検索できるような時代が来るだろうか?
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種名不詳タテハチョウ2
こちらは英名Common Baron(学名Euthalia aconthea)ではないかと推定している
薄いブルーが入った精悍なイメージのタテハチョウだ
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キアネハレギチョウ Orange Lacewing
タイの蝶シリーズ、最後を飾るのは2種のハレギチョウだ
こちらのキアネハレギチョウはアジアに広く分布し、以前はバリ島とインドのアッサムで撮影している
後翅外縁の形状とそれにマッチした模様は迫力があって、1度見たら忘れられない
(今回はツアーの初日にこのキアネハレギチョウを見つけたが、チャンスは1度だけだった)
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ビブリスハレギチョウ Orange Lacewing
英名は正確な資料がないのでどちらもOrange Lacewingとしておいた
ただ両者はどう見ても種類が異なる
キアネハレギチョウのほうは前翅先端黒色部分に白帯があって一見カバマダラ風(擬態といわれる)だが、こちらのビブリスハレギチョウのほうは写真のように白帯がない(白い馬蹄紋になっている)
注目すべきはオレンジの部分で中途半端なオレンジ色ではなく真紅に近い色なのだ
このハレギチョウを撮影できたことが今回タイツアーの最大の成果だと思っている
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by mustachio | 2016-02-03 11:40 | Comments(0)