還暦からのネイチャーフォト

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2016年 03月 31日

春に浸る2016(見沼散歩動物編)

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3月29日、シリアに5-0で勝ってサッカーワールドカップの2次予選を日本が1位通過した日
車で出かけ、試合が行われた埼玉スタジアムの近くの自然公園を散歩した
前日まで冬が支配していてなかなかアウトドア気分になれなかったのだが、この日は突然気温が上がり一挙に春に突入した
実は4月の頭から家内とバードウォッチングの海外遠征を予定しており、散歩の目的は写真撮影の予行演習(カメラテスト)を兼ねた自然探索である
どちらかというと3月は野鳥の端境期で鳥や昆虫はあまり期待できず、春の花を中心にした野草撮影をイメージして出かけたのだが、撮影枚数が予想外に多くなったのでブログアップは動物編と植物編の2部構成にしたい

オオバン
トップバッターはオオバン
世界のあちこちで出会うグローバルバード、というかあまり珍しくない普通種である
関東周辺では留鳥で「季節感」はない
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バン
続いてバン
こちらもユーラシア、アフリカから南北アメリカまで分布する普通種
オオバンに比べるとバンのほうが嘴や頭(額板)に真紅の配色があって、多少高級なイメージがある
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カルガモ
ついでといっては申し訳ないがもう一つ季節感の無い水鳥
日本の鴨の仲間では珍しく渡りをしない留鳥のカルガモである
といっても日本以外の東南アジアではちゃんと渡りが行われているようで、日本はそれだけ住みやすいのかもしれない
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コガモ
こちらは立派な渡り鳥
日本では冬鳥になるが、北へ帰る時期は遅いようでまだ残っている
数は多くないのだが今年の冬はコガモを見るチャンスが多かったように思う
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オカヨシガモ
比較的数が少ない冬鳥なのに半月前の群馬県(藤岡)に続きオカヨシに出会った
広大な調整池の中央付近にいて望遠レンズでやっと種類が確認できるような距離だったが、頭を水中に突っ込み尻を水面に立てて採餌していた
こちらも渡りの準備の栄養補給中なのだろう
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ヒドリガモ
こちらも本来は北へ帰るはずの冬鳥
公園の池には留鳥のカルガモに混じってヒドリガモが多数遊んでいた
この鴨は旧大陸には数が多い普通種で4月の海外遠征でも出会いがあると予想される
英名はEurasian Wigeonだ
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アオサギ
この日の水鳥では最後になるアオサギ こちらは留鳥(または漂鳥)なのでいつでも見られる
海外に出ると鳥の名前は英名が中心になるため、ここのところ鳥を英名で呼ぶよう努力しているが、アオサギは英語ではBlue Heronではなく、Grey Heronである
確かにこの鳥の色は灰色でけして青ではないが、日本の色彩名では「藍白」や「深川鼠」といった微妙に青を感じる灰色で、そのあたりに単純な西洋人思考と違う日本の色彩感覚の良さがあるように思う
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キジバト・モズ・ヒヨドリ
3月は冬鳥が去り、夏鳥はこれからという季節で、今回の撮影行(カメラ散歩)は平凡な鳥にしか出会えないと覚悟していた
予期していたヒヨドリなどにも一応シャッターを切ったがカラスやスズメには出会わなかったような気がする
(最近ではモズも普通種ではなく希少種の仲間入りのようだ)
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ムクドリ
想定外だったのがムクドリ
都区内にもたくさんいる普通の鳥ではあるが、春の野草の中で採餌する姿がなかなか魅力的で「絵になる」ことを改めて認識した
この鳥は基本的には渡り鳥のようだが、日本のムクドリはずぼらで留鳥としてとどまっている
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ツグミ
ツグミは代表的な冬鳥
東京の我が家の庭に訪れてくれることもあるが春になると北へ旅立ってしまう
当日はもういないと思っていたが出発が遅れたツグミが結構うろうろしていた
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ホオジロ
ホオジロの仲間も渡り鳥で日本には冬鳥として来るものがほとんどである
ところがこのホオジロだけは日本でも東アジアでも渡りをしない留鳥として無精を決め込んでいるらしい
わが山荘のある群馬の山岳地域には数が多いので普通種と思っていたが、東京に近いさいたま市での出会いは予想外だった
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オオジュリン
個人的なイメージとしてはこの鳥は「冬鳥」
ただ北海道や東北では繁殖するので「留鳥」「漂鳥」ということになるらしい
夏に北海道の原生花園で見るオオジュリン♂は頭が真っ黒でインパクトがあるが冬鳥としてのオオジュリンは地味であまり目立たない
英名(Reed Bunting)の通りこの日のオオジュリンは葦の中をチョロチョロしていた
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シメ
ツグミと同じようにシメも典型的な冬鳥で、こちらも東京のわが庭への来訪経験がある
桜の季節にはもういないのかと思っていたがツグミと同じようにまだ残留していた
なかなか美しい鳥なのだが少し目つきが悪いのが玉に傷である
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キジ
野鳥の部の最後は日本の国鳥キジ  調整池周辺の草原に出現した
近似種のコウライキジは北半球に広く分布するがこのキジは日本の固有種で国鳥にふさわしい
数日後に控える海外遠征ではニジキジなど雉の仲間の撮影を狙っているが、日本の雉も世界に誇れるほど美しいと改めて思う
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クビキリギス
散歩道を歩いていてバッタを見つけた
撮影した時はクサキリ、カヤキリの類かと思っていたが、帰宅後調べてみるとクサキリ類は越冬しないので写真はクビキリギスと判明した
正直にいってバッタ類は秋の虫で春には縁がないと思い込んでいたが、ちゃんと越冬するキリギリスの仲間(直翅目)もいるということを改めて認識した
おそらく越冬後に交尾産卵するのだと思うが、少なくとも「春の季語」に青いバッタはふさわしくないようだ
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キタテハ
こちらは正真正銘の越冬蝶
実質は去年の蝶の生き残りなのだが「春」を感じる生き物である
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ベニシジミ
このベニシジミは越冬しない  つまり今年生まれた新しい蝶である
スイバ、ギシギシなどを食草とする草原性の蝶で都市近郊でもしぶとく生き残っている
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モンキチョウ
最後の写真はモンキチョウになった
今年生まれたモンシロチョウがたくさん飛んでいたのだが花には止まってくれずシャッターチャンスが全くなかった
モンキチョウはキタテハと同じように越冬蝶
ホトケノザの群落の中にうまく止まってくれたので「春の蝶」の写真が撮影できた
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by mustachio | 2016-03-31 22:15 | Comments(0)
2016年 03月 19日

群馬の野鳥2016冬から春へ

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タイツアーのブログアップが終わってから、1ヶ月が過ぎてしまった
時は3月、生まれてから75回目の春を迎える
うまいものがたくさん食えるので秋も冬もけして嫌いなわけではないが、昆虫好き・自然好きの自分にとっては春を迎えるのが一番楽しい

彼岸前の3月中旬は群馬の山荘で過ごした
温泉に入ってタラの芽や蕗の薹やウドなど季節の山菜を肴に酒を楽しむためである
(標高1000メートルでは自然の山菜にはまだ早いが、季節の山菜はスーパーで買える)
あいにく雪が降ってしまって「山の春」は見つけられなかったが、庭に来る野鳥を見ながら酒だけはちゃんと楽しむことができた

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コガラ
ベランダ(ウッドデッキ)のエサ台には冬でもコガラやシジュウカラがやってくる
この季節に一番多いのがコガラで、黒いベレー帽がかわいい
モノトーンなので雪を配した写真は特に範囲気があって美しいと思う
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シジュウカラ
シジュウカラも常連なのだが東京の家にも現れる野鳥なのでレンズを向ける回数は非常に少ない
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ヒガラ
雪の中を散歩していてヒガラを見つけた
どういうわけかヒガラはエサ台にやって来ない
ユーラシア全域に棲息しシジュウカラよりはポピュラーな鳥なのだが、日本では出会いのチャンスが少ない
この日は近くに来てくれたので後頭部の白帯をしっかり観察することができた
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コゲラ
日本産キツツキの中では最小 英名はJapanese Pigmy Woodpecker、ピグミーという名称は問題がありそうだが深く追求はしない
留鳥なので冬でも木をつついているが、寒い季節にうまくエサが見つけられるのだろうか
このコゲラは家の中から(雪見酒をやりながら)撮影した
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ヤマガラ
先に「この季節に多いのはコガラ」と書いたが、通年で見るとエサ台に来る鳥ではヤマガラが多い
基本的には留鳥なのだが冬はもう少し標高の低いところへ移動するらしく山荘では見かけない
そのヤマガラが雪が上がった後、エサ台に登場した 山荘周辺の野鳥の世界にも春が来たということだろうか
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ヤマガラに追われるコガラ
山荘のエサ台の常連はヤマガラ、コガラ、シジュウカラ、ゴジュウカラなどのカラ類でヤマガラが一番強い
他の鳥に対する排除指向が強く、今回はコガラを執拗に追い掛け回した
執拗にというのは、エサ台周辺だけでなく50メートル以上離れたところまで追い掛け回すのである
見ているとヤマガラに追われたコガラが目の前で山荘のガラス窓に激突した  幸い、斜めにぶつかったので命を落とすほどの衝撃ではなかったが、コガラは近くの燻製箱の裏に逃げ込み10分以上動けずにじっとしていた
下の写真が怯えた顔のコガラである
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遡って2月の鳥
今回のレポートは以上だが、2月にも一度山荘を訪れている
途中藤岡の庚申山公園によって野鳥を撮影し、軽井沢の友人の家のフィーダーでも野鳥の写真を撮っているので逆順ではあるが記録のため整理しておきたい

コガモ
庚申山公園には小さい池があり少ないながら水鳥も集まる
写真はコガモ♂、撮影日は2月23日である
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マガモ
普通のマガモ
最近は東京近郊で水鳥の数が減ってしまい、マガモでも会えばうれしいと思うようになった
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オカヨシガモ
数少ない公園の水鳥の中にオカヨシガモがいた
希少種というと語弊があるが、あまり見かけない冬鳥である(ユーラシアから北アメリカまで分布域は広い)
オスメスの差があまりない、というか全部メスのような地味な鴨だ
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アトリ
都会地ではあまり見かけないが冬鳥の典型であるアトリ
庚申山公園の水場にはアトリが多く集まっていた
オスの夏羽は頭が真っ黒で特徴的だが、冬羽は我々のようなロマンスグレーである
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アオジ
個人的な話であるが虫の名前は比較的よく覚えるのに鳥の名前が覚えられない
識別も得意ではなく、最近までアオジとカワラヒワの区別がつかなかった
やる気がないわけではないが、家内がバードウォッチャーだとそちらを頼りにしてしまうからなのだろう
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カシラダカ
昨年この公園でミヤマホオジロの写真が撮れているので期待していたのだが姿が見られなかった
代わりに種類が近いカシラダカを見つけた
冬羽のカシラダカは頬の部分が真っ黒ではなく茶色なので少し印象が薄い
ただ、ここのカシラダカは元気で、真冬の池で寒中水泳などを楽しんでいた
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ヒヨドリ
冬の東京でも普通に見られる留鳥
ただ北に棲むヒヨドリは群れを成して渡りをする
英名Bulbul(Brown-eared Bulbul)と呼ばれるこの鳥の仲間は海外では種類が多く楽しいが、日本では見向きもされない普通種である
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アトリとカワラヒワ
最後は2月に軽井沢の友人宅で家の中から撮影したアトリとカワラヒワ
ストーブのある部屋の中から野鳥を撮影するのも楽しいが、これからは外に出て自然を撮る本格的なネイチャーフォトシーズンになる
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by mustachio | 2016-03-19 15:00 | Comments(0)