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2016年 04月 30日

ブータン王国15日間動植物編

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動物(哺乳類)編
動物の宝庫というほどでもないが、ブータンは山国なのでそこそこに動物がいる
ただ人間のほうが山に入っていくのが難しいので、動物との出会いは道路上に限定される
シカなど大型動物はすぐ山の中に逃げ込んでしまうので、見やすいのは猿の仲間   彼らは人間の手が届かないのを知っているので、比較的近い距離にいても安心している

ゴールデンラングール
顔が真っ黒で全身が金髪という個性的な尾長猿(顔つきは結構怖い)
ブータンとインドのアッサム地方限定の希少種である
最後の2枚の写真は道路脇の崖によじ登り、岩塩をなめているところだ
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アッサム猿
こちらは普通の猿
というか、ニホンザルによく似た猿だ
英名をAssamese Macaque といい、ガイドは Macaque Monkey というがこの単語はすぐ覚えた
お猿のお尻は「真っ赤っか」なのだ
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ヒマラヤシマリス
たまたま木の実をかじっているのんびりした雰囲気の写真が撮れたが、実はこのリスはとても行動が素早い
木の葉の陰をチョロチョロ動き回るのでカメラのオートフォーカスが使いにくく、他にはまともな写真が撮れなかった
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ナキウサギ
標高が高いところでは結構数が多いのだが、人が近づくとすぐ巣穴に逃げ込んでしまう
もう少しかわいい写真が欲しかったが、撮れたのは寝ぼけ眼のつまらない写真だけだった
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ヤク
ヤクも高地限定
3500メートルクラスの峠付近では多数のヤクが草を食べているが、野生ではなく人間の管理下にあるものと思われる
もっとも、リードをつけているわけでもないので野生と変わりはないが
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植物編
ブータンの植物として頭に浮かぶのが「青いケシ」
もちろん青いケシが見られるとは思っていなかったが、標高3500メートルクラスの高地なので出発前は高山植物の咲き乱れるお花畑を勝手に想像していた

現実はだいぶ違った
標高が高くても緯度が低いので3500メートルでも森林限界に達しておらず普通に木(針葉樹)が生えている
空気が薄いので高山病のリスクはあるが日本(中部地方)の感覚でいうと1000メートル低い2500メートルくらいのイメージだ

生活圏が標高1500メートルから3500メートルと幅広いので植物は熱帯雨林から針葉樹林帯まで多岐にわたる
つまり木本については変化があって楽しい
ところが草本(野草)に関してはそうでもなかった
シーズンがぴったり合ったのか標高2500~3500の地域ではサクラソウが道路脇の至る所に咲いていて目を楽しませてくれたのだが、他の花がほとんど見当たらないのだ
高い標高と低い緯度がキャンセルしてちょうど信州の春のような気候なのに、サクラソウ以外にこれといった春の野草が見つからないのである

結構苦労して、目についた花を撮影したのが次の写真である
野草に関しては「植物相は貧困」というのがブータンのイメージだ

シャクナゲ
ブータンの花として印象が強いのが草本のサクラソウと木本のシャクナゲだった
ブータンのシャクナゲは赤と白(正確にはキバナシャクナゲのようなクリーム色のシャクナゲも少しあったが)の2種類がある
行程の前半は真っ赤なシャクナゲだけだったのでブータンのシャクナゲは赤いと思い込んでいたが、後半の東地区のシャクナゲは純白だった
日本のシャクナゲは6月がピークかと思うが、ブータンでは4月が最盛期のようであった
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デイゴ
シャクナゲの次にデイゴ、というのはいかにも場違いなイメージだがブータンではデイゴの花も咲いていた
撮影日が4月10日なので撮影場所はティンティビ、つまりインドのマナス国立公園に近い南部である
デイゴは沖縄県の県花で沖縄や小笠原に多いが、実は原産地がインドなのだ
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ハクモクレン
ブータンには桜は見当たらなかった
山の中腹に咲く大きな白い花の塊は桜ではなくハクモクレン系の花である
正確にはコブシかハクモクレンかも判定できないが、ガイドがMagnoliaと説明していたのでどちらかだと思う
「コブシ咲くあの丘北国の」という世界がブータンにもあったのだ
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ピンク色の木の花
きれいな花を見つけたので写真を撮った  決して数多く咲いていたわけではない
なんとなくハイビスカスに似た雰囲気がある美しい花だった
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針葉樹の白い花
針葉樹でも花が咲かないわけではないが茶色系の目立たない花が多い
外国に咲く花を日本の常識で判断するわけにはいかないが違和感のある植物だった
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キダチチョウセンアサガオ
俗にいうエンゼルトランペット
日本でもよく見かける花をブータンで何回か見つけた
ブータンが原産地かと思い写真を撮ったが、帰国してから調べてみるとこの花の原産地は中南米でアジアではなかった
つまりブータンでも外来種(栽培種)ということらしい
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ソケイ
こちらのソケイはインド原産
つまりブータンの野生植物だと思う
この花から香水の原料となるジャスミンが取れるのだ
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テリハノイバラ
和名は正確ではないかもしれないがバラ科の植物であることは間違いない
季節の関係からかイチゴ系のバラ科の白い花も道路脇に多く見られた
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ネコノメソウ
ブータンは山国で、山の斜面から水がわき、いつも湿っている場所はやたら多い
ネコノメソウはそのような場所に生育するので、たくさんあるかと思ったが、見つけたのは東南部の標高の低い場所1か所だけだった
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ゲンノショウコ
この花は日本のものと同一のゲンノショウコだと思う
日本のゲンノショウコは地域によって赤い花と白い花に区分されるが、ブータンでは花がピンク色だった
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ピンクの小さな花
ゲンノショウコと同じくらいの大きさでピンク色の花
日本ではこれによく似た野生の花はないと思う
路傍で見つけた地味な花の一つだ
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ヒナスミレ
日本のスミレでいえばヒナスミレに近い種類だと思うが同一種かどうかは不明
側弁にはっきりと毛があるので別種かもしれない
東南部低地の道路わきに多かった
3枚目の写真はよく似ているが側弁に毛が生えていない
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マメ科の花
最初の黄色い花はまさにセンダイハギ
2枚目の青紫の花は背丈の小さい植物だった
日本には赤紫のマメ科植物は多いが、これだけ青いマメ科は見たことがない
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レックスベゴニア
ベゴニアは種類が多く原産地も多岐にわたる
そのうちのレックスベゴニアは原産地がインドのアッサム地方なので、この植物はベゴニアのオリジナルだろうと推定している
撮影場所もアッサムに近い南部の道路際だ
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園芸種のオリジナル
小さな花が集まって球形の花序を構成している
個々の花はシンプルだが群落になるとピンクの絨毯のようで素晴らしい
家内の話によると最近日本の住宅地で園芸種としてこの花を見かけるという
自分では見た記憶がないので何とも言えないが、この花がオリジナルかもしれない
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シモツケ
ブータンの中央部あたり、村落の近くにこの白い花が密集して咲いていた
遠目にはハルジオン、ヒメジョオンなどのキク科植物かと思ったが、近くで見るとシモツケの仲間らしい
植物図鑑によればシモツケ類はアジアに多いようなのでこちらが原産かもしれない
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ミツバツチグリ
この花は日本のミツバツチグリと同じだと思う
日本ならこの系統の黄色い花はいくらでも見られるのにブータンでは数回確認した程度である
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リンドウ系の花
花弁の先が尖っていないので違うのかもしれないが、個人的にはリンドウ科の花のような気がする
色が紫で固まって咲く様子などハルリンドウやフデリンドウに雰囲気が似ている
この花はやはり南部の標高の低いところに比較的数多く見ることができた
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サクラソウ
サクラソウはブータンの国花、と言い切ってもいいのではないか
とにかく、標高2500くらいのパロの河原から標高3500を超えまだ雪の残るペレーラ峠までどこの道路の脇でもサクラソウが咲いていた(標高の低い南部では見なかったが)
興味深いのは草丈で、標高の低い温暖な地域では草丈が高く、標高の高いところでは地面を這うように草丈が低い
基本的にはニホンサクラソウと同じピンク色なのだが、中には濃い紫色のサクラソウがあってインパクトがある
ツアーの半分くらいはサクラソウに囲まれた旅だったので、ブータンはサクラソウの国というイメージが刷り込まれてしまった
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by mustachio | 2016-04-30 16:04 | Comments(0)
2016年 04月 29日

ブータン王国15日間昆虫編

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ブログリピーターの方にとってはくどい説明となり申し訳ないが、バードウォッチャーの家内に同伴して海外のバードウォッチングツアーに参加する個人的な目的は海外の自然環境の中で蝶をはじめとする昆虫類を観察することである
世の中にコマーシャルベースのインセクトウォッチングツアーが存在しないようなので、海外蝶観察の個人的手段としてはバードウォッチングツアー参加がコンビニエントかつベストと確信している

今回のブータンツアーについては出発前から大きな期待を抱いていた
何しろあの「ブータンシボリアゲハ」の国なのだ
季節は春、訪問先も高地から低地までバリエーションがあり、無数の美しい蝶に出会えるのではないかと勝手に夢想していた

結果は...というと、それほどでもなかったというのが実態である
以下、写真をご披露するのでお分かりいただけると思うが15日もブータンに滞在して、蝶の写真はあまり撮影できず、まさにツアーの本来の目的である「野鳥撮影」に終始した15日間であった

確かにブータンは自然豊かな国ではある  しかしながら95%が山で、アクセス不能の土地ばかりなのだ
日本なら草原もあり、森林にも簡単に入って行くことができるのだが、ブータンの山は急峻で、自然観察は一般道路脇の限られたスペースで行うことになる

蝶が多かったのはJIGME DORJI国立公園内の道路脇くらいで、温かい南部の低地ではモンシロチョウとモンキチョウ(それでもモンシロはタイワンモンシロチョウ、モンキはダイダイモンキチョウなのだが)くらいしか飛んでいなかった

ルリモンアゲハ
最初に登場するのはルリモンアゲハ
東南アジアでは比較的普通種でインド、インドネシア、中国南部などに棲息する
個人的には台湾のツアーで撮影済みだ
JD国立公園の道路で何頭かのルリモンアゲハが吸水していた  翅を開いていてもブルーの紋が見えないような開き方だとこの蝶はカラスアゲハにしか見えない(黄緑色が強いヤエヤマカラスアゲハに酷似している)
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シロオビアゲハ
シロオビアゲハも東南アジアでは普通に見られるアゲハ
ブータンでは1度しか出会いがなかった
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タイワンモンシロチョウ
モンシロチョウは道路脇に結構飛んでいた
黒紋の大きいタイワンモンシロチョウである
この蝶はけして台湾限定ではなく、中国・朝鮮からインドシナ半島北部などに広く分布する東アジアのモンシロチョウだ
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ダイダイモンキチョウ
この蝶には初めて出会った
翅裏を見ただけでは普通のモンキチョウだが、飛んでいるところは全く違う
名前の通りオレンジ色そのもので日本のモンキチョウとは鮮やかさが異なる
ネパール・ブータン・中国南部・インド北部などヒマラヤ周辺限定の蝶のようだ
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ウラナミシロチョウ
ウラナミシロチョウは東南アジアの普通種だが日本の八重山諸島には定着しており、日本産蝶類にカウントされている
数は多くなかったがブータンでも確認することができた
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ヤマキチョウ系の蝶
どう見てもヤマキチョウの仲間だが少なくともヤマキチョウ、スジボソヤマキチョウ、タイワンヤマキチョウには該当しない
もともと「ブータンの蝶」の図鑑など持っておらず、タイの蝶やマレーシアの蝶の図鑑が頼りなのだが、どちらの蝶の図鑑にもヤマキチョウ系の蝶は記載されていない
基本的には北方系の蝶でタイ、マレーシアには棲息しないのかもしれない
後翅裏面に赤紫の斑紋がないのが特徴的である
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ヒメゴマダラシロチョウ
初めて出会った蝶
タイの蝶の図鑑から「ヒメゴマダラシロチョウ」と確認できた
黒・白・黄色の単純な配色だが美しいデザインだと思う
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ゴマダラシロチョウの仲間
タイの蝶の図鑑などからゴマダラシロチョウの仲間であることは推定可能なのだが、該当種が見つからない
ゴマダラシロチョウ類は黒と白が基本色で一部黄色が入るのが普通であるが、写真の蝶には黄色い部分が全くない
もう一つ胸(胴体)が赤いのが印象的で、手持ちの図鑑ではこのような蝶は見つからなかった
ヒマラヤ周辺の特産種かもしれない
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ヤマトシジミ
道路脇でヤマトシジミに似た蝶を見つけた
カタバミで吸蜜していたのでヤマトシジミだろうとは思ったが、帰宅後確認してみるとやはりヤマトシジミだった
ヤマトという名前だと日本固有の蝶だと無意識に思い込んでしまうが、この蝶は広くアジアに分布するシジミチョウなのだ
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タッパンルリシジミ
タッパンルリシジミは日本の蝶の図鑑にも登場するが土着が確認され撮らず迷蝶扱いである
地面で吸水するルリシジミを念のため撮影したが、後翅裏面の黒斑の形状からタッパンルリシジミと推定した
日本なら珍蝶扱いで大騒ぎになるが、南アジアでは普通種のようだ
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オジロシジミ
最初ウラナミシジミかと思ったがよく見るとオジロシジミだった
リタイア後日本の南西諸島に初めて出かけオジロシジミに出会えた時はうれしかった
その後、南西諸島にはこの蝶によく似たクロマダラソテツシジミがやたら増えて、オジロシジミは滅多に見ることができなくなってしまった
さすがにブータンにはソテツが見合当たらず、クロマダラソテツシジミの大量発生に出会うこともなかった
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ウラナミシジミ
ウラナミシジミはヨーロッパ・アジア・アフリカ・オーストラリアなど世界に広く分布する
基本的には南国の蝶なのでブータンでは南部の標高の低いところで数回見かけただけであった
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種名不詳のシジミチョウ
JIGME DORJI国立公園のキャンプサイトで地上吸水しているこの蝶を多数見かけた
裏面の模様は日本のクロシジミに似ているが大きさはもっと小さく、コツバメくらいのイメージである
表面は紫色で翅縁が黄白色と茶色のダンダラ模様になっている
タイとマレーシアの蝶の図鑑では該当種が見当たらなかった
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ムラサキテングチョウ
テングチョウは日本のテングチョウではなく、ムラサキテングチョウだった
ムラサキテングチョウは日本でも採集記録があるが、定着の実績はない迷蝶である
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アサギマダラの仲間
色彩的には日本のアサギマダラやタイワンアサギマダラにそっくりの蝶だが、デザインは微妙に違っており明らかに別種である
現在未刊となっている図鑑「タイ国の蝶」のVOL.3(タテハチョウ編)が発刊されれば判明する可能性があるが、現在の手持ち資料では種名不詳とするしかない
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ヒメアカタテハ
この蝶はほとんど全世界に分布しコスモポリタンの異名を持つ
海外で出会いがあると Nice to meet you,again! と声をかけたくなる
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リュウキュウミスジ
日本では奄美大島以南に分布するリュウキュウミスジ
この蝶も東洋熱帯に広く分布するグローバルな蝶だ
よく似たコミスジのほうは世界的には朝鮮・中国からヨーロッパと北寄りの分布である
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ウラベニヒョウモン
ツマグロヒョウモンなどのイメージからヒョウモン類は南の蝶だと思い込みがちだが、東南アジアにはヒョウモン蝶の種類が少ない
というか、ウラベニヒョウモンくらいしかいないので、ブータンで出会ったこの蝶も現場でウラベニヒョウモンと断定できた(帰宅後、図鑑を確認したが間違いなかった)
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イワサキタテハモドキ
イワサキタテハモドキは最近石垣島のバンナ公園に定着し「日本の蝶」に昇格した
写真の蝶は東南アジアの普通種で英名Chocolate Soldierという普通種なのだが、個人的な感覚では日本のイワサキタテハモドキとどうも色合いが違う(日本のイワサキタテハモドキは赤みが強いが、Chocolate Soldierのほうはライトグレーのイメージが強い)
イワサキタテハモドキは学名Junonia hedonia、Chocolateのほうは学名Junonia iphitaとなっているので亜種が違うのかもしれない
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ウラナミジャノメ系の蝶
翅が破損しているので断定はできないがウラナミジャノメ系の蝶だ
日本のウラナミジャノメ系は前翅の蛇の目紋は1個なのに写真の蝶には2個蛇の目紋がある
日本の蝶でも八重山のマサキウラナミジャノメには蛇の目紋2個のケースがあるので、近い種類かもしれない
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キミスジに似たタテハチョウ
撮影時にはてっきりキミスジだと思っていた
比較的蝶に詳しい同行者の方から「キミスジですか」と確認され、自信を持って「間違いなくキミスジです」と即答してしまった
ところが、後でチェックすると翅表はキミスジそっくりなのだが、翅裏の模様が異なる
まさにキミスジモドキといったところか
撮影時にわかっていればもう少しきちんとした翅表の写真が撮れたのにと今になって反省している
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種名不詳タテハチョウ
くどいようだがブータンの蝶に関するデータがほとんどない
頼りにするのはマレーシアとタイの蝶の図鑑だが、タイの図鑑はタテハチョウ科が未刊のためタテハ類はお手上げである
こげ茶とオレンジの魅力的なデザインのタテハチョウだった
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Stibochiona Nicea Subucula
マレーシアの蝶図鑑で名前を見つけた(ただし学名しかわからない)
こちらもJigme Dorji国立公園のキャンプサイトで見つけた蝶
写真は黒っぽく写っているが、実物はブルーが強く、大変美しいタテハチョウだった
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シオカラトンボ近似種
海外のトンボの同定は全くのお手上げである
シオカラトンボやシオヤトンボに近い種類で胸の部分が真っ黒なのが特徴的である
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ハラボソトンボ
日本のトンボ図鑑で同じものが見つかった
東南アジアにも生息する種類なので間違いないと思う
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セミ(種名不詳)
南部(低地)の一般道路上で見つけたセミ
そういえばブータンではセミの鳴き声はあまり聞こえなかったように思う(しいて言えば南部の低地でエゾゼミのような鳴き声を聞いたような気がする)
目玉と胸の一部が赤いエキゾチックなセミである
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by mustachio | 2016-04-29 17:55 | Comments(2)
2016年 04月 24日

ブータン王国15日間イントロ篇続編

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ネイチャーフォトを銘打ったブログで「自然」とかけ離れたイントロ篇が続くのは心苦しいが、15日も旅行すると写真の量が半端でないのでもう少しお付き合いいただきたい

ブータンの人々の生活
日本の江戸時代のように意図的な「鎖国」ではなかったようだが、結果的にブータンは他国と縁のない歴史が長く続いて来た
完全な山国で南部のインドとはほとんど交流がなく、道路も貧弱で鉄道も空港もない国であれば、世界の流れに遅れるのは当然かもしれない
テレビ放送が始まったのは20世紀の終わりごろだといい、それまでは車が走れるような道路もほとんどなかったようだ
今では各家庭に電気が行きわたり、携帯電話も通じる時代になったのでブータンでも都会地区では文化的な生活が送られている
現在のワンチュク国王は5代目になるが国民の信望は厚く、至る所に王室の写真が飾られているのが印象に残る
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それでも国の東半分は寒村の表現がぴったりの貧しい部落があり、町らしい町は全くない
ただ地の利を生かした水力発電が盛んなため電気は各戸に普及しているが、せいぜい電灯とテレビくらいで、冷蔵庫や洗濯機といった白物家電とは無縁のようだ
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ブータンの民族衣装
最近のアジア諸国では洋服(特にカジュアルなもの)が一般的で、個性がなくなってしまったが、ブータンでは民族衣装がしっかり生き残っている
和服を連想させるような構成で男子は白、女子は赤などの筒状の袖口が特徴だ(昔は下着の襦袢を折り返して見せていたようだが現在は分離式で安全ピンでとめている)
ホテルの従業員や公務員など比較的公式な場で着ることが多いようだ(最初の黒い衣装は今回ご一緒したガイドさん、初日と最終日は儀礼的なオフィシアルウエア着用だった)
ウエアは民族衣装なのに足元はハイソックスと洋靴(短靴)という組み合わせが、明治時代の日本を彷彿とさせ楽しい
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学校の制服は都会でも田舎でもすべて民族衣装   色彩デザインなどは一律ではない
ちなみにブータンの学校では小学校1年生から国語(ブータン語)以外はすべて英語で授業が行われるという
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ブータンの道路事情
とにかく国中が急峻な山ばかりなので鉄道は全くない
ローカル空港は2、3あるようだがもちろん大型旅客機は着陸できない
交通手段は自動車だけという国で、流通の手段は完ぺきに道路依存ということになる
その道路もあまりにも山ばかりなのでトンネルも鉄橋もできず、ただ山腹に沿って道が走るだけである
特に峠越えなど高低差が激しいので勾配を緩和するためカーブを繰り返し、沢筋を伝っての回り道の連続である(ガードレールも満足にない崖道がやたら多い)
現在、ブータンは国を挙げての観光事業に取り組んでおり、道路の改良工事を全面的に進めている
つまりパロから東に延びる幹線道路をすべて2車線化するため山側を掘削している
この工事のためもともとスピードが出せない山道で片側通行があり、雨が降ればぬかるみ徐行で、150キロ程度の行程は1日がかりとなってしまうのが実情だ
幹線道路をヤクの群れが歩いて車がストップするなど日本では考えにくい道路事情である
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それほど豊かではなさそうなブータンで国を挙げての道路拡張工事の費用はどこから出るのか尋ねてみると「インドに電力を売っている」との答えが返ってきた
確かに落差の大きい地勢で水量も豊富なブータンだが、大きなダムは全く見当たらず何となく納得できないでいたところ「発電所」を見つけた
大きな変圧設備もない小さな建物だったが後ろに配管があって間違いなく発電している様子だ
このような小さな発電所がたくさんあって外貨獲得ができているのかもしれない
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ツアーバックアップ部隊
海外のバードウォッチングツアー参加は20回を超えているが、今回初めて「大名旅行」を経験した
日本からの参加者は男6女6の計12名、それに現地のガイド、助手、ドライバーが3名とここまでは普通のツアーであるが、これに男性8名のバックアップ部隊がトラックでフル行程同行するのである
トラックには宿泊テントやランチ、ディナー用のテーブル・椅子・大型テントを積載していて、我々が乗るバスに先行し朝飯や昼飯を準備してくれる(場所は道路際のちょっとしたスペースであることが多い)
14泊のうち5泊はテント暮らしでこの時はバックアップ部隊がテントを設営し夕食まで準備してくれる
(食事はビュッフェスタイルだが板前さんが乗っていてツアーの間、重なることなく毎日バリエーションのある料理を提供してくれた   ブータン料理は特に辛くもなく、野菜料理が主体だが卵や鳥、豚、牛などが必ず1点付き、魚料理が出ることもあった)

実はこのバックアップ部隊方式はブータンでは当たり前のシステムで、観光ツアーでもこの方式がとられるらしい
昔の貴族の鷹狩ツアーなどに由来すると思われるが、ホテルも食堂もないブータン東地区を旅行するためには必要不可欠な策かもしれない

ブータンでは観光事業に国が直接関与していて、ホテル、食事、ガイド、車などがセットになっており料金も一人1日250ドルと決まっている(うち65ドルは直接国が税収としてピンハネするシステムだ)
バードウォッチングであれ観光であれ、ブータンを旅行するには現地旅行会社が関与しなければビザが発行されないのでただの個人旅行ではブータンに入国できないことになる

最後の写真に写っている若者8名が我々に随行してくれたバックアップ部隊
おかげさまで2週間楽しい旅を続けることができました
改めてお礼申し上げます
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by mustachio | 2016-04-24 17:26 | Comments(0)
2016年 04月 24日

ブータン王国15日間(イントロ篇)

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4月3日から19日までブータンへ行ってきた
ご存知のように東部ヒマラヤ山脈の南側に位置する小国で面積は九州と同程度、人口は我々が住む東京都練馬区(72万人)より少し少ない
正確な記憶ではないが過去にGNPならぬGNH(Gross National Happiness)が世界一と報道されたことがあり「幸せの国」として有名な立憲君主国である
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ブータンの自然
ブータンは国際空港の用地を探すことが難しいような平地のない「山国」だった
国の北端は7千メートル級のヒマラヤ山脈、南側はインドのアッサム地方で海抜は500メートル程度
主要都市は海抜2500メートル程度が多く、生活域は1500~3500メートルの高地である
つまりどこへ行っても山ばかりで、町から町への移動は富士山の標高くらいの峠を越していくことになる
国の西部は川沿いに都市が発達しており、空港の町パロ、首都ティンプー、第二首都(以前は首都が二つあった)プナカなどがあるが、東半分は山も谷も深く街は山腹にへばりつくように散らばっている
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主な生活地域はヒマラヤ山脈からはるか離れているので冬でもほとんど雪は降らないというが、3700メートル程度の峠は少し雪も残っており全体としては日本の長野県くらいの気候条件だろうか
(緯度的には沖縄と同じくらいの南国である)
もともと産業のない自給自足の文化であり、人々は農業と牧畜業で暮らしているようだが、山間部のため畑はすべて段々畑である
周りに山があって街からはヒマラヤを望むことはできないが、峠に上がれば美しいヒマラヤ山脈が眼前に開けてくる
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ブータンの史跡
ブータンの史跡の中心は「ゾン」と呼ばれる建造物
17世紀初頭にブータンが建国された際、地域ごとに建設された城塞兼政府出張所兼僧院という政治・文化の中心で、現在でも「県庁」として機能している
最初の写真5枚までがパロのゾン、以下プナハのゾン、トンサのゾン、最後の写真は断崖の中腹に建設されたタクツアン僧院である
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ブータン仏教
ブータン仏教はチベット仏教の流れをくむ
大乗仏教の中の「密教」が基本だ
国民も信心深いようで至る所に旗や旗竿が見られる
実はこの旗は経文旗で、旗竿があるのがダルシン、旗だけのものはルンタというが、いずれも旗の部分に経文がびっしりと書かれている
仏舎利塔の意味を持つチョルテンも峠など道路上に多く見られる
もう一つ興味深いのが「マニ車」と呼ばれる円筒状の回転体
内部に経文が収められていて1回転させるとその経を読んだのと同等の功徳が得られるという
その回転体を収めたお堂のような建造物があちこちの沢筋に見られ、沢の水が自動的に「マニ車」を回転させる仕組みができている
要するに信仰の手抜きなのだが、流水の多い自然とマッチしていて微笑ましい
(最後の写真が本来のマニ車、ひとつ前が随所に見られる水力利用の自動マニ車である)
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ブータンの建築と住宅事情
日本と同じようにブータンは山国   材木は入手しやすいので建築は木造が主体である
ブータンの民家は個々の家の規模が大きく、一戸一戸が独立して立っている
たいてい2階建てで現代の日本なら超高級住宅と呼ばれる規模の大邸宅である
軒の部分はどの家も例外なく装飾の行き届いた組み木細工が施されている
面白いのが屋根の部分で、全体が高級志向なのに屋根だけはこちらも例外なくトタン製(高級な屋根はカラートタンだが波板)でいかにもミスマッチである
現地のガイドに質問してみると30年前まではすべてが木製の板ぶき屋根だったそうだ
板ぶきの屋根は傷みが早く2年に一度は屋根の張替が必要だったが、インドから鋼板(トタンの波板)が入るようになって、一斉に張り替えられたという(個人の家だけでなく史跡として残っている伝統的建造物もトタン屋根だ)
最後から3番目の写真は今にも崩落しそうな農村部の古家だがちゃんと2階建ての大邸宅
このあたりがブータンの住宅の基本形のようだ
ちなみに最後の2枚は首都ティンプーの高層住宅で都市部では高層化が進んでいるらしいが、建築方法は従来の手法の延長が通用するようだ
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(以下イントロ篇続編へ続く)

by mustachio | 2016-04-24 13:52 | Comments(0)
2016年 04月 01日

春に浸る2016(見沼散歩植物編)

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動物編に引き続き植物編
撮影日は同じ3月29日、撮影場所も同じさいたま市見沼区の自然公園周辺だ
ネイチャーフォトブログもスタートして7年、国内のネーチャーレポートではどうしても「季節感」が最大テーマになる
基本的には季節は気温に支配されるので、鳥のような恒温動物よりは昆虫のような変温動物を、動物よりは植物を扱うほうが季節を表現しやすいように思う
桜を代表にするまでもなく春の花は簡単に春を表現することができる

サクラ
今年の東京の桜は開花宣言の後、季節が冬に戻ってしまったので花期が長い
サクラの花は風景写真家にとっては重要な素材なのだが、生物学的には扱いが難しい
ヤマザクラ、オオヤマザクラなど自然の桜もあるにあるが普通の桜はたいてい園芸用の栽培種である
ソメイヨシノなどは典型的な人工園芸種で、種よりは接ぎ木でつくられたクローン植物そのものである
それでも桜はたいへん美しいので自然保護優先など硬いことを言わず素直に人工園芸種の花を楽しむことにしている
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シデコブシ
こちらも公園に咲く栽培種
コブシ、ハクモクレンなどこの白いモクレン科の花はいずれも大きくかつ清楚で青空をバックに撮影すると素晴らしい「絵」ができる
欠点は花のピークが短いことで、満開になるとすぐに花弁が茶色くなり始め、薄汚くなってしまう
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ヒュウガミズキ
マンサク科の花  トサミズキに近い仲間で穂状花序の花の数が少ないことからヒュウガミズキと判断した
もともと自然の植物であるが庭木や公園樹として見ることが多い
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ユキヤナギ
こちらはバラ科シモツケ属の花
もともとは自然の植物のようだが庭木や公園樹として定着してしまい野生のユキヤナギを見た記憶がない
見沼公園のユキヤナギも手入れが行き届いているせいか花が密集して見事に咲いていた
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ナバナ
普通の菜の花だが人工的な栽培種なので植物図鑑には名前が載っていない
(アブラナ科という科名はあるのだがアブラナという植物名はない)
調整池の周辺の野原に菜の花がたくさん咲いていた  おそらく農業用栽培種の種が飛散した結果によるものと思う
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ナズナ
同じアブラナ科のナズナ こちらはれっきとした自然の植物(野草)である 漢字名は「薺」で読むのも書くのも難しい
ただ子供のころから「ぺんぺん草」として慣れ親しんでいるので懐かしい植物ではある
ちなみに花弁数4枚、雄蕊は6本  アップでよく見ると美しい花の形だ
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カントウタンポポ
タンポポを単純にタンポポと見る人は普通の人
自然好きな人(あるいはうるさい人)は外来種の西洋タンポポと日本の在来種のタンポポとを区別したがる
西洋タンポポは花のつけ根の部分(総苞)が反り返るので花の裏側を見るだけで簡単に区別はできる
ところが植物写真として(花の裏側をいれて)撮影するといかにも不自然な姿になってしまう
西洋だろうが関東だろうが素直に真上から黄色い花を写すほうがタンポポらしいタンポポの写真が撮れるというわけだ
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ノボロギク
こちらも帰化植物
いつまでもツボミのままでいるような地味な花だが生命力は強く世界中に広がっているらしい
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コハコベ
ハコベの仲間も子供のころから慣れ親しんだ春の花
花が小さく目立たないので印象が薄いが60年前の東京の市街地にもたくさん咲いていた
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ヘビイチゴ
ヘビイチゴも昔からの植物
同じバラ科のキジムシロやミツバツチグリなどによく似ているがヘビイチゴのほうが花びらと花びらの間の隙間が広いように思う
この花はやがてイチゴのような真っ赤な実をつけるが「毒イチゴ」ではないようだ
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クサイチゴ
草イチゴといっても草本ではなく小低木
バラ科の仲間は似たような花が多く同定が難しいが、(葉の形状などから)この花は普通のクサイチゴだろうと思う
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カラスノエンドウ
山野に普通に見られるマメ科植物
ただ子供の頃の記憶には全く残っていない
市街地には縁のない植物なのだろうか
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ムラサキサギゴケ
一見カキドオシの花に似てシソ科植物かと思うが、こちらはシソ科ではなくゴマノハグサ科
地面を這うような背丈の低い植物でコケという名前がついているがもちろん苔ではない
全体が小さい割に花が大きく数も多いので遠くからよく目立つ植物である
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スミレ1
今回の散歩ではスミレをほとんど見かけなかった
15年ほど前の仕事現役の頃、フィルム写真で時々野草の撮影をしていたのでスミレの同定には自信があったのだが、最近は全く勘がなくなっている
写真のスミレもタチツボスミレとは雰囲気が違うが帰ってから図鑑を調べればすぐわかると軽く考えていた
帰宅してからいろいろ調べてもぴったりした種名が出てこない(タチツボスミレが最も近い種類のように見える)
詳細部分の写真がないのでとにかく「スミレ1」とさせていただく
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スミレ2
現地で見たもう一つのスミレがこちら
何となくマルバスミレではないかと思うのだが自信が持てない
こちらも詳細な部分写真がないので「スミレ2」ということにしておく
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オオイヌノフグリ
出発前からこの日の植物として予想できたのがオオイヌノフグリ
そして次のヒメオドリコソウ、ホトケノザの3点セットである
オオイヌノフグリはもちろん春の花であるが実は1月には咲き始めている冬の花でもある
しかも花期が長いのでこの時期に屋外に出れば出会える確率の高い野草のナンバーワンだ
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ヒメオドリコソウ
このヒメオドリコソウはヨーロッパ原産の帰化植物だが繁殖力旺盛で日本のたいていのところで見ることができる
個々の花小さく目立たないが普通群落を作るのでシソのように赤紫になる葉と合わせて一面が紫色に染まることが多い
ニリンソウなど雑木林の芽吹き前の林床に群落を作る春の花は多いが、都市近郊では外来種のヒメオドリコソウが最も多いように思う
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ホトケノザ
春の花の最後はホトケノザになった
漢字で書けば「仏の座」だが春の七草にあるホトケノザはキク科のコオニタビラコのことでこの花ではない
前述のヒメオドリコソウは花が小さく日本古来のオドリコソウに比べて見劣りするのだが、こちらのホトケノザは花自体が個性的でしかも美しい
群落を形成しなくても十分にやっていける実力派の野草である
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月も変わり、明後日から2週間ほど海外遠征となる
行先と結果報告は帰ってからのお楽しみということにしていただきたい

by mustachio | 2016-04-01 15:37 | Comments(0)