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2016年 06月 29日

続6月の花2016

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全くスケジュールに入っていなかったのだが、急に那須のホテルが利用できることになったので6月最終の日・月で福島・栃木を旅行した
正直なところ季節的に南会津のキマダラルリツバメがピッタリだったので、今年も再会を期待して出かけたのだが結果は全くの期待外れに終わった
2日目の月曜日は那須岳に登ったりしたもののこれはという動植物との出会いがなく、そこそこの写真しか撮れなかったが、「自然」と「自分」の記録のためブログとして整理しておきたい

南会津の蝶
南会津のキマダラルリツバメは一昨年、昨年と撮影に出かけそれなりの成果を上げている
今年は全く撮影計画がなかったのだが、急遽旅行が決まり磐梯山麓と南会津を回ってから那須へ行くことになった
磐梯山麓はゼフィルス狙い、南会津はキマダラルリ狙いなのだが、どういうわけかどちらも姿が見られず、まさに「坊主」状態だった(6月末はどちらもピッタリのタイミングのはずだし、今年は春の蝶発生は早めだったので全く想定外の結果である)
環境は昨年と変わりがないようだったが、どちらも採集者が入るポイントなので採集による絶滅の可能性もあり心配している

アカシジミ
磐梯山麓のゼフィルスのポイントで出会ったのはアカシジミだけ
ミドリシジミ類は影も形も見られなかった(発生が遅れているのだろうか)
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ルリシジミ
こちらも普通種
昨年はジョウザンミドリシジミが多数テリを張っていた場所にルリシジミがさみしそうに止まっていた
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ヒメシジミ
裏磐梯から南会津へ転戦するがこちらも不調
キマダラルリツバメは桐の木がある草原がフィールドでヒメジョオンの花で吸蜜することが多いが、目にするのはヒメシジミばかりでキマダラルリツバメは全く姿を見せなかった
6月に雨が多かった影響でオオムラサキの羽化が1週間遅れているという情報もあり、このあたりが影響しているのかもしれない
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那須岳の植物
翌月曜日は天候にも恵まれたので那須岳(茶臼岳)登山
といってもロープウエー利用である
20年くらい前に1度登っているので予想通りではあったが那須岳は火山で植物相はどちらかといえば貧弱である

マルバシモツケ
この時期、那須岳の代表植物といえばマルバシモツケだろうか
シモツケやシモツケソウといえば普通ピンク色の花を思い浮かべるがマルバシモツケの花は純白である
開花前の蕾は丸くて可愛いが、花が咲くと長い雄蕊が目立ちバラ科シモツケソウの仲間であることを強くアッピールしている
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ネバリノギラン
ネバリノギランは日本の固有種
地味で目立たないが一応高山植物でこの花を見ると山に登ったという感じがする
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ミヤマヤナギ
一応落葉低木で木本植物
綿毛に包まれているのは花ではなく実である
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オオイタドリ
オオイタドリは富士山など火山系の山に多いような印象がある
那須岳も花らしい花がないのでオオイタドリの薄いピンク色が鮮やかに感じられた
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沼原湿原の植物
那須岳の後は沼原湿原を歩く
ここはニッコウキスゲの名所でこの季節はあたり一面オレンジ色に染まるはずなのだが、ここのところ鹿の食害でチラホラという状態になってしまった
最近では鹿の忌避剤を使用する傾向があるようだが那須の沼原湿原ではまだ未使用なのかあちこちに鹿の足跡が確認された

ニガナ・コウゾリナ
駐車場から湿原まで歩く間に見た普通のキク科植物
最近では観光地の草刈り・整備が徹底されるためごく当たり前の植物が見られなくなってきている
自然公園の中に園芸植物が植栽されていたりする最悪のケースもある
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レンゲツツジ
レンゲツツジはシーズン的に終わりかと思っていたが、湿原では割と多く残っていた
この植物は毒性があるためにしっかり生き残ってあちらこちらで観光客の誘致に役立っている
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サラサドウダン
同じツツジ科でもサラサドウダンは花が小さいのでレンゲツツジほど目立たないがよく見るとなかなか美しい
北関東のサラサドウダンは赤みが濃く亜種名でベニサラサドウダンといわれるそうだ
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カラマツソウ
木道の近くに小さなカラマツソウの花を見つけた
イメージとしてはかなり背が高い植物だと思うが、見つけたのは非常に小さな株で繊細な花弁のアップを楽しむことが出来た
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トキワハゼ
分類的に近い種類なので当然といえば当然だがムラサキサギゴケとトキワハゼは花が良く似ている
ムラサキサギゴケは茎が地面を這うように横に延びるがトキワハゼは立ち上がる
写真の花は茎が立ち上がって高さがあったのでトキワハゼだと思うがあまり自信はない
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ヤマオダマキ
ヤマオダマキは木道の柱部分に寄り掛かるように花を咲かせていた
この姿勢は鹿などの動物が食べにくいため生き残ったのかもしれない
ヤマオダマキはキバナ系と紫花系があるが、紫のほうは久しぶりに見たような気がする
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コバノフユイチゴ
今回の撮影行のMVPはこの花だと思う
とにかく生まれて初めて出会った植物なのだ
ぱっと見てバラ科の植物であることはすぐに判ったが、帰宅後どの植物図鑑を見ても特徴のある葉が見当たらない
最終的にインターネットでこの名前に行き当たったが、フユイチゴの仲間はメジャーな植物ではないようだ
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ニッコウキスゲ
コバノフユイチゴなどというちょっとマニアックな植物が登場したのでここから先はポピュリズムの世界
何といってもこの湿原の主役はニッコウキスゲなのだが、ここのところどこへ行っても元気がない
ご存じシカの食害で花の数が減ってしまっているのだ
沼原湿原でもあたり一面オレンジ色の世界ということはなくポツリポツリと花が見られる程度だった
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コバイケイソウ
ニッコウキスゲに代わって主役を務めたのがこちらのコバイケイソウ
この花は1年おきに花が咲くという話を記憶しているが、今年は当たり年なのかタイミングが良かったのかとにかく咲き始めの若い花から満開の爛熟した花までいろいろなレベルのコバイケイソウの容姿を楽しむことが出来た
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沼原湿原の昆虫
タイトルをつけるほど収穫がなく平凡なものばかりだが、一応ブログアップさせていただく

スジグロシロチョウ
ヤマトスジグロとの識別が難しいがこちらは平凡なスジグロシロチョウだ
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ヒメキマダラセセリ
湿原の2大スター植物であるニッコウキスゲとコバイケイソウにはヒメキマダラセセリが吸蜜に来ていた
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アキアカネ
本編の締めはアキアカネ
もうアキアカネかと感慨が深いが明日からは7月、今年も後半に入る
(ちなみにアキアカネとナツアカネの識別は胴体(胸部)の模様がポイントであることを会得している)
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by mustachio | 2016-06-29 20:31 | Comments(0)
2016年 06月 20日

6月の花2016

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6月は梅雨の季節
必ずしも毎日雨が降るというわけではないが、それでも雨は多い
6月中旬の5日ほどを群馬の山荘で過ごしたが完全に晴れた日はなかった
齢のせいか(というより日本の蝶の未撮影種がほとんどなくなったこともあって)アウトドアが億劫になる傾向があるが、雨の合間をぬって花を撮りにフィールドへ出た
歩いたのは湯の丸・高峰高原の池の平と嬬恋村のバラギ湖である

アマドコロ
最初は池の平の植物を科別でも撮影順でもなく適当に並べる(しいて言えば色別でまず白い花からだ)
まずはユリ科のアマドコロから
よく似た植物にナルコユリがあって茎の断面が丸いのがナルコユリ、角ばっているのがアマドコロである
記憶力が衰えてきているので年に1回は図鑑を見て復習しないと名前が思い出せなくなってしまう
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スズラン
同じユリ科の白い花だがスズランの名前は歳をとっても思い出せないことはない
おそらく小さな子供のころから絵本などで姿形と名前に親しんでいるからだと思う
北海道や高原で野生のスズランに出会うとそれだけで楽しくなる
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マイヅルソウ
比較的高い山(深山)に多い植物だが数は多く普通に見られる
ツルが舞う姿に似ているというがどこがどのように似ているのかわからない
そういえば群馬県の全体の形が鶴が舞う形に似ているといわれ、ご当地の「上毛かるた」に「鶴舞う形の群馬県」というフレーズがある
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ゴゼンタチバナ
こちらも夏山で見る花
高原ではなく森の中など日陰に多いように思う
花期はもう少し後かと思っていたがもう咲き始めていた
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ミツバオウレン
オウレンは地味で目立たない花だが、よく見るとなかなか美しい
2枚目の写真は間違いなくミツバオウレンだが、最初の写真は別種かもしれない
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イワハタザオ
砂礫地にイワハタザオを見つけた
ハタザオ系の植物はクモマツマキチョウの食草なのだが、残念ながら群馬県にはクモマツマキが生息していない
毎年クモマツマキ(オス)のピントの合ったきれいな写真を撮りたいと思うのだが、今年もチャンスを逃してしまった
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オオヤマフスマ
ナデシコ科のハコベの仲間は一様に花が白く小さい
花弁の形状など個性があって面白いのだが種類が多く名前が覚えられない
今回も図鑑を頼りに名前を探し当てた
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ツマトリソウ
白い花弁にピンクの褄取りがあるので褄取草、妻取草ではない
6月の山を歩くと普通に見られる
この花の特徴をご存じだろうか   正解は.....花弁の数が7枚ということ(もちろん雄蕊も7本である)
3、4、5枚は普通だが7枚の花弁というのは珍しい
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ミヤマニガイチゴ
白いしわくちゃな花弁が印象的な花(枯れる寸前というわけではなく咲いたばかりでもしわくちゃらしい)
バラ科のイチゴの仲間まではすぐわかるのだが図鑑にピッタリの花が見つからない
ネットを調べた結果ではどうもミヤマニガイチゴのようだ
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シロバナノヘビイチゴ
高い山では普通に見られる白いヘビイチゴ
池の平でも駐車場周辺にたくさん咲いていた
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ヘビイチゴ
キバナノヘビイチゴといわずただのヘビイチゴ
イチゴの花は白という固定観念があるが、ヘビイチゴは黄色が本家筋のようだ
この日の散策ではほかに黄色い花との出会いがなく、ヘビイチゴだけだったように思う
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シャジクソウ
北海道と群馬・長野くらいにしか見られない割と珍しい花だが湯の丸山などの周辺には数が多い
ただもう少し後で咲く夏の花で6月に見られたのは1本だけだった
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シキンカラマツ
花が咲く前の蕾の状態なので正確ではないが葉の形と蕾の色からシキンカラマツだと思う
花が咲くとピンクの花弁と黄色の蕊がたいへん美しい
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コケモモ
高山植物の代表種
夏山ではどこでも見られるような気がする
今回も6月なのにいろいろなところで花が見られた
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コマクサ
池の平の目玉商品的な花
6月ではまだ早いかなと思っていたがもう咲き始めていた
花はやはり咲き始めの頃が美しい
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コイワカガミ
コイワカガミも周遊コースの至る所で見られた
濃いピンク色なのでとにかく目立つ花である
色に圧倒されて花のアップの写真ばかりになり、植物写真としては重要な葉の部分の写真がまったく撮れていなかった
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レンゲツツジ
花の開花時期は標高によって微妙にずれる
標高1500m程度の場所ではレンゲツツジはピークを過ぎて枯れた花が目立つが、標高2000mの池の平ではまだこれからというところでオレンジ色が周囲の緑に映えて美しかった
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カマツカ
ここから先は別のフィールド、バラギ湖周辺の花になる
バラギ湖ではズミの花が多く美しいのだが残念ながらもう終わっていた
代わりに見た白い木の花は雄蕊の先端が茶色で少し雰囲気が違う
図鑑など調べてみるとどうもカマツカのようだ
材が硬くて鎌の柄に使われるのでカマツカといわれるらしい
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シロスミレ
このフィールドには40年前から通っている
昔は自然が豊かな植物の宝庫だったが、オートキャンプ場が出来たりして今はまったく面影がない
それでも湖岸では昔からあるシロスミレを見つけた
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ニシキウツギ
6月ごろは花が少ないのであまり訪れたことがなく今まで気が付かなかったが、周遊道路の周りにはニシキウツギの花が目についた
同じ木の花で濃い赤から薄い黄色まで花の色にグラデーションがありなかなか美しい
ハコネウツギも近似種のようだがニシキウツギは山地、ハコネウツギは沿岸地域と棲み分けがあるらしい
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クリンソウ
5月にはまだ咲いていなかったので期待して歩いたが、時期的にも少し遅かったようでごくわずかしか見られなかった
昔はクリンソウが多かったフィールドだが盗掘のせいか最近はほとんど姿が見られなくなってしまった
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ヒオウギアヤメ
アヤメの仲間は絶対数が多いせいかあまり盗掘という話を聞かない
野生のアヤメも園芸種に負けず美しく花を咲かせている
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キショウブ
もともと日本の花ではなかったキショウブ
明治時代に渡来した植物というが、野生化しあちこちで日本の自然と同化している
6月ごろは野外に黄色い花が少ないので目立つのかもしれない
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ヤマオダマキ
黄色い花といえばヤマオダマキ
夏の花だと思うがもう咲き始めていた
そろそろ野の花も夏のシーズンに入るのだろうか
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ニガナ
6月は黄色い花が少ないなどとコメントしたがニガナなどは最盛期である
キク科やアブラナ科には6月に咲く黄色い花も多いのでコメントを撤回した方が良いのかもしれない
(訂正ではなく新しい判断である)
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ヒメシジミ
最後の写真は花ではなく蝶
フィールドではヒメシジミが飛び始めていた
珍しい蝶ではないが最近では数が減っているという情報もある
ここ10年、自然の劣化が急速で心を痛めている
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by mustachio | 2016-06-20 10:56 | Comments(0)
2016年 06月 11日

5月の小笠原2016

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硫黄島クルーズは実質3昼夜だがおがさわら丸は出港後6日で東京港へ戻る
つまり全体行程の中で2日間ほど小笠原諸島に滞在する期間があるわけだ
最初の1日(5/22)は父島からカツオドリがコロニーを形成している南島にボートで渡った
後の1日(5/24)は母島泊まりで島内探鳥になる
個人的にはこの母島探鳥の日がツアー参加最大のターゲットで、探鳥をパスして単独行動、オガサワラシジミの撮影に向かった

オガサワラシジミ
国の天然記念物、絶滅危惧Ⅰ類の希少種で小笠原母島にしか生息しない蝶である
実は2年前にこの蝶の撮影に挑戦し見事敗退している
この蝶は外来種の蜥蜴グリーンアノール(7枚目写真)に捕食され絶滅危惧種となってしまったので、島内にアノール避けフェンス(6枚目写真)を設置して蝶を保護しているゾーンがある
もちろん中へは入れないのでフェンスの外から望遠レンズで撮影が狙いである
前回は3時間蝶を探したが影も形も見えなかった
フェンスの中には蝶の食草でもあり吸蜜植物でもあるオオバシマムラサキ(4,5枚目写真)があり、そこがポイントなのだが蝶の飛来は全くない(小笠原には固有種のオガサワラシジミやオガサワラセセリ以外の蝶は基本的に生息しないのだ)
食草の近辺に蝶がとまっていないか探し回ること2時間、何とか葉の上に静止する1頭を見つけた
どうも羽化したばかりのようで新鮮な個体だが左側の前翅が伸びきっていない(後翅裏面の薄いブルーははっきり確認できる)
フェンス内には入れないし、相手は静止したままなので望遠・マクロで撮影するが撮影角度は一定で似たような写真しか撮れない
後はなるべく近づいてアップをと狙った瞬間、蝶はファインダーから消えてしまった(どの方向へ飛んだのかすら不明である)
それでも念願のオガサワラシジミとの出会いが実現し、満足感一杯で5~6キロの道を歩いて宿舎へ戻った
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南島
時系列的には逆順になるが、5/22硫黄島に向かう前に父島から南島へ渡った
カツオドリが営巣する島でボートから上陸し、景観を楽しむことが出来た
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カツオドリ
この島では飛行中ではなく静止しているカツオドリを見ることが出来る
確かに奇妙な顔をした鳥で英名のBooby(馬鹿、間抜け)もなんとなく納得できる
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種名不詳の蟹
南島の砂浜で遊んでいた
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オナガミズナギドリ
ミズナギドリの種類は多いのにどういうわけか写真が撮れるのはこの鳥だけだ
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メグロ
ここからは5/24、オガサワラシジミを撮影した後の写真になる
まずはメグロ、母島周辺にしか生息しない希少種である
といっても島内では割と普通に見られ、かなりの近距離で撮影することが出来る
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メジロ
山手線の駅ではないが小笠原には目黒のほかに目白もいる
亜種シチトウメジロと亜種イオウジマメジロの交雑種だといわれている
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ヒヨドリ
ヒヨドリも結構多い
こちらも亜種レベルでは本土のヒヨドリと異なり、オガサワラヒヨドリと呼ばれる
全体的に茶色が強い印象だ
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イソヒヨドリ
宿泊したペンションの近くでイソヒヨドリが子育てをしていた
2枚目の写真には口を開けている雛が3羽見えている
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カワラヒワ
こちらも本土のカワラヒワと亜種が異なりオガサワラカワラヒワという
本土のカワラヒワより少し嘴が太いようだ
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キョウジョシギとツバメチドリ
2年前の小笠原訪問の時に想定外のキョウジョシギとツバメチドリとムナグロを海岸の公園で見つけ、近い距離からの撮影を楽しむことが出来た
今回はフェンスのあるグランドの中央付近にキョウジョシギとツバメチドリを見つけたが、近づくことが出来ずよい写真は撮れなかった
渡りの途中でこの時期には毎年来ているようだ
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アカガシラカラスバト
一応カラスバトの1亜種だが、まさに小笠原固有亜種で絶滅が懸念されている
2年前の小笠原でも撮影できなかったが、20羽前後の絶滅寸前からはだいぶ回復したようで、今回はバードウォッチングツアー参加者全員が対面することが出来た
紫色と緑色の対比が美しい
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ハイビスカスとブーゲンビリア
野生のものか園芸種か不明ながら、小笠原の雰囲気を撮りたくてシャッターを押した
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ムニンヒメツバキ
こちらは純正の野生種
小笠原の固有種である
ちょうどシーズンのようであちこちで姿を見ることが出来た
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モモタマナ
小笠原には割と多い植物
何故写真を載せたかというとこの植物がマルバネウラナミシジミという南方系の蝶の食草だからだ
この蝶は毎年小笠原に海を渡ってきて秋には成虫が発生するが冬は越すことが出来ないという
もう一度小笠原を訪れるとすればこのマルバネウラナミシジミと今回出会いがなかったオガサワラセセリの撮影狙いということになると思う
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小笠原(父島二見港)出港風景
2年前にも体験したがおがさわら丸出港の際は盛大な見送りセレモニーがある
今回も並走するモーターボートを撮影しながら別れを惜しんだ
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by mustachio | 2016-06-11 14:38 | Comments(2)
2016年 06月 10日

硫黄島3島クルーズ

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5月21日~26日の硫黄島3島クルーズに家内と一緒に参加した
ご存じの方も多いと思うが東京から小笠原諸島へ行くのは往復6日がかり、船が東京港を離れるとヘリコプターでも使わない限り戻ってくるのは6日後になる
基本的には東京竹芝桟橋と小笠原父島二見港の間を「おがさわら丸」が往復するのだが、小笠原海運の企画で年に1回硫黄島観光クルーズがあり、「おがさわら丸」がさらに南の硫黄島3島を周遊するサービスが行われていた
その「おがさわら丸」は現在2代目で6700トン規模だが、実は今年の7月から3代目の船(11000トン)に代わる
そんな訳で2代目「おがさわら丸」としては最後になる硫黄島クルーズが5月に企画された(3代目は船が大きいので硫黄島周遊ができるかどうかは今のところ不明である)
今まで夏から秋にかけて実施されていたクルーズが5月になり、しかも最後になるかもしれないということでバードウォッチングツアー会社2社がクルーズ参加を企画し、それ以外の個人ツアーの方も含め、今回の硫黄島クルーズは海鳥を見るための鑑賞ツアーになってしまった感があった
(正確に言うと父島から先の硫黄島クルーズ乗船人員は178名だそうでその3分の1くらいがバードウォッチャーという感じである)

北硫黄島
北硫黄島は父島から207km南南西に位置する無人島
昔は220人ほどが定住しサトウキビの栽培などを行っていたようで製糖工場もあったという
島の中央に標高792の榊ヶ峰があり「全島が山」のイメージである
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硫黄島
北硫黄島と南硫黄島の中間に位置する最大の島
来てみてわかったのだが、この島は細長く平らな島で島の端のほうにある最大の山(擂鉢山)でも高さが169mしかない
要するに飛行機の発着に適した軍事拠点で、太平洋戦争時には日米の戦死者5万人という大戦闘が行われ、現在も自衛隊が常駐している
おがさわら丸が硫黄島を離れる際には戦没者慰霊のため献花と黙とうが行われ、弔笛が吹鳴された
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南硫黄島
硫黄火山列島最南端の島
小笠原父島からの距離は330kmということで、東京港からは1330kmの距離にあるが行政区分上は東京都に属する(過去に人が住んだことはない)
写真でお分かりのように全島が緑に覆われた山で、アカアシカツオドリやアカオネッタイチョウが営巣する秘島である
周辺は湿度が高く頂上は普通雲に隠れているとのことだったが、この日は快晴でクリアな景観を楽しむことが出来た
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航路上の海鳥
クルーズの参加者の中には戦没者慰霊目的の方も一般観光の方もおられたと思うが、デッキで海を見る人のほとんどが双眼鏡と望遠レンズ付きカメラを持ったバーダー(鳥屋さん)だった
こちらは海鳥がさっぱりわからない素人なので時々はデッキに出て写真を撮るのだが、鳥の動きは速いし船は揺れるしで船上ではろくな写真が撮れなかった
それなりに撮影した写真を順不動で種別にアップさせていただく

クロアジサシ
クロアジサシは硫黄島周辺の海域に多かった
船の近くに群れが寄ってくるケースもあり比較的良い写真を撮ることが出来た
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セグロアジサシ
目の上で切れる白い眉班が特徴のアジサシ
沖縄や小笠原諸島などに夏鳥として渡来し繁殖する
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アカオネッタイチョウ
海鳥の識別が苦手の自分でのこの鳥はすぐわかる
全体が真っ白で嘴と尾が赤い美しい鳥だ
何年か前までサイパンにゴルフに行っていたので写真も撮れている
今回は南硫黄島の近くで現れたが望遠レンズでどうにか撮れるような距離までしか寄ってこなかった
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オナガミズナギドリ
ミズナギドリの仲間は似たような種類が多く識別はお手上げだ
クルーズでは何種類ものミズナギドリが出ているのだが、満足に撮れたのはこのオナガミズナギドリ
それも帰宅してからまあまあの写真をチェックしたらすべてオナガだったという程度の結果である
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カツオドリ
とぼけた顔のカツオドリもすぐわかる鳥だ
以前小笠原を訪問した際にも見ているし、海外でも撮影のチャンスが多かった
比較的人に慣れているようで船に寄ってきては並走してくれる
アップで見ると顔が青いものと黄白色のものがいるが、青はオス、黄白色はメスだそうだ
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アカアシカツオドリ
太平洋、大西洋、インド洋と熱帯、亜熱帯には広く鳥だが、日本では小笠原諸島と南西諸島周辺でしか見られない鳥
今回のクルーズでは南硫黄島付近に多く、船の近くを飛んでくれた
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家内撮影の他の海鳥
今回の硫黄島クルーズでは撮影した写真がだいたい終わったのでブログを締めようと思ったが、何となくすっきりしない
竹芝桟橋から南硫黄島まで実質3昼夜の往復航海で撮れた写真が少なすぎるような気がする
自分自身は撮影に気合が入らず船室で読書に耽っていたりしたので良い写真がないのは当然なのだが、熱心な鳥屋さんは(わが家内を含めて)べったりデッキに張り付いて写真を撮り続けていた
つまり海鳥の識別ができる人はもっとたくさんの写真が撮れているわけで、今回は特別編として自分が撮影した写真以外に硫黄島クルーズで家内が撮った写真も披露することにしたい
(特にコメントは付けず種名と写真だけの紹介である)
アナドリ
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オオミズナギドリ
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シロハラミズナギドリ
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ハシボソミズナギドリ
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クロアシアホウドリ
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by mustachio | 2016-06-10 16:29 | Comments(0)
2016年 06月 04日

ブータン王国15日間野鳥編4/15~17

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4月15日の野鳥
4月15日はブータン探鳥の実質的な最終日
ヨンカラのベースキャンプを出て同じベースキャンプへ戻るだけなので丸1日を探鳥に充てられる
この日のメインターゲットはトロゴン、つまりビルマキヌバネドリだったのだが、長時間をかけて探してもなかなか見つからない
最終的にははるか谷の下の方に確認できただけで写真にはならず、半日を無駄に過ごしたような結果になってしまった
(生き物を相手にしていると好不調の波は避けられずこういう日もあるとあきらめるしかないのだ)

ズアカクロマシコ Gold-naped Finch
4月8日にメスの写真が撮れているズアカクロマシコ
朝早く暗いうちにオスが登場したが撮影条件が悪く証拠写真程度のものしか撮れなかった
(頭のオレンジ色は一応確認できるが)
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ヒイロサンショウクイ Scarlet Minivet
ヒイロサンショウクイも見慣れてしまってあまりレンズを向けなくなってしまった
それでもメスの飛翔はうまく撮れたようだ
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オオルリチョウ Blue Whistling Thrush
この鳥も毎日出てくる
この日は他にきれいな珍しい鳥が出なかったのでオオルリチョウも撮影対象になった
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クリビタイシマドリ Rusty-fronted Barwing
こちらも連日の登場で撮影に気合が入らない
滞在が長くなって撮影者のほうに疲れが出ているのだろうか
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ロクショウビタキ Verditer Flycatcher
ロクショウビタキくらいきれいな小鳥になると、何回出てきてもレンズを向けることになる
空抜けであまり出来の良い写真ではないが、被写体が良ければ一応は絵になるようだ
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ヒマラヤムシクイ Blyth's Leaf Warbler
自分自身が鳥屋(鳥好き)ではなく、鳥に関しては写真屋なのでシャッターを押すときはあまり鳥の種名を意識しない
名前は後で調べるパターンだが、ムシクイなどは事後になると識別困難になる
バードリストによればこの日のムシクイはヒマラヤしか出なかったようなので写真の鳥はヒマラヤムシクイとした
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ズグロウタイチメドリ Rufous Sibia
連日登場という点ではトップクラスのズグロウタイチメドリ
それでもこの鳥はヒマラヤ地区限定種で、他ではなかなか見られない貴重な鳥なのだ
この日は近いところに出てくれたのできれいな写真を撮ることが出来た
鳥でも蝶でも生物写真は近いことが第一条件、「遠い珍鳥より近くの普通種」が写真屋の基本姿勢である
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ビナンゴジュウカラ Beautiful Nuthatch
不調の4月15日だったが、夕方薄暗くなって珍鳥が現れた
とにかく英名がbeautiful、和名が美男というほど美しいゴジュウカラなのだ
顔つきはそれほどイケメンではないが、羽根が黒白ブルーのしゃれたデザインでなかなかのセンスである
生息範囲はブータンでも限定的で、見ることが出来たのは超ラッキーだったらしい
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4月16日の野鳥
ツアーコースの終点(最東端)がヨンカラだったので後は来た道を一路引き返すことになる
高速道路もない山道ばかりなのですぐにパロ空港というわけにはいかずこの日はトンサまで戻る
それでもトゥムシンラ峠周辺では往路で見られなかった鳥をカバーすることができてこの日はかなりの成果があった

ミドリオタイヨウチョウ Green-tailed Sunbird
ミドリオタイヨウチョウのオスは写真が多かったがメスのほうは初めて
基本的にメスは保護色で目立たないのだが、オリーブと白というウグイスのような色彩構成は結構絵になるように思う
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ズアカチメドリ Rufous Capped Babbler
この日迄に何回か目撃されているのだが写真は撮れていなかった
頭がオレンジ色のかわいいチメドリである
巣作りの途中のようで巣材をくわえていた
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ハシナガチメドリ Slender-billed Scimitar Babbler
マルハシの仲間は10日にホオアカマルハシ、11日にマミジロマルハシが出ているのだがマルハシらしいマルハシはこのハシナガチメドリだと思う
何しろ嘴が長く「円月刀」の反りが大きいのだ
往路で撮れなっかたハシナガマルハシの撮影チャンスが復路でやっと巡ってきた
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ヒメサザイチメドリ Scaly-breasted Wren Babbler
こちらも復路初登場組
生き物相手の旅は取りこぼしもあるのでスイーピングも大事である
小さな目立たない鳥だが鳴き声を頼りに見つけることが出来た
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アカオタイヨウチョウ Fire-tailed Sunbird
復路の最大の収穫はこのアカオタイヨウチョウだろう
往路では影も形も現さなかった派手な赤い鳥が復路のトゥムシンラ峠に現れてくれた
残念ながら近い距離でのシャッターチャンスには恵まれなかったが、望遠レンズで何とか姿を捉えることが出来た
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アカバネムシクイ Buff-barred Warbler
アカオタイヨウチョウの赤と違ってこちらのムシクイの赤はほとんど赤くない
英語名のように翼の2本線(bar)がバフ色というのが正解なのだが、バフ色は黄褐色程度の色のことで赤のイメージはない(西洋人と日本人の色彩感覚はだいぶ違うようだ)
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ベニキジ Blood Pheasant
バスの窓越しにまたベニキジを撮った
何回も掲載したのでここは省略も考えたのだが「赤つながり」で載せておくことにした
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4月17日の野鳥
トンサからパロまでの道は幹線道路
その道路が全面的に拡幅工事中でバスはどろどろの悪路を一日かけてひたすら走ることになる
鳥の写真はほとんど撮れないが最後の日なので撮ったものを一応アップしておく

オオゴシキドリ Great Barbet
バスの窓からすぐの距離のところにオオゴシキドリがいた
鳥はバスに対しては脅威を抱かないようで少し窓を開けても撮影が可能だった
やはり鳥は近いほうがいい
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ネパールイワツバメ Nepal House Martin
道路にオーバーハングするようなイメージでネパールイワツバメ(ノドグロイワツバメ)の巣があり、たくさんのツバメが飛び交っていた
このツバメもネパールからブータンにかけてのヒマラヤ限定種である
今回のツアーレポートは鳥の種類別は関係なく撮影順に写真をアップしたが最終の鳥はこのネパールイワツバメになった
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やっとブータン野鳥撮影旅行の整理(ブログアップ)が終わった
珍しい鳥も多いので鑑賞に堪えないひどい写真も掲載してしまったが、個人的な観察記録も兼ねたレポートなのでご容赦願いたい

by mustachio | 2016-06-04 07:25 | Comments(0)
2016年 06月 03日

ブータン王国15日間野鳥編4/14

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4月14日の野鳥
西から東へ向かって旅をするブータン探鳥ツアーも最終行程に入る
この日の目的地(キャンプ地)ヨンカラ周辺が行程の最東端になるわけだ
ヨンカラの標高は1600mほどで前日のトゥムシンラ峠の3700mからは2000m以上下りていくことになる(前キャンプ地センゴールは標高3000m程度)
このあたりの道路はリミタンロードと呼ばれており、ヨンカラのテントに2泊してさらに南(東南)の低地を含めこのリミタンロード沿いが最終探鳥地だ

ノドジロシマドリ Hoary-throated Barwing
ノドジロガビチョウの喉は明確に白かったが4月9日に見たノドジロシマドリの喉はさほど白くなかった
この日の朝のノドジロシマドリは黒い髭の部分も白い喉の部分も明瞭で「これがノドジロシマドリだ」とあらためて納得した
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ルリオタイヨウチョウ Mrs Gould's Sunbird
見てはいるもののこの日まで写真が撮れなかったルリオタイヨウチョウを比較的良い条件で撮影することが出来た
このタイヨウチョウは赤、青、黄色と色使いが派手でインパクトがある
ブータンもインドに近い地域では南の鳥らしい鳥が見られて楽しい
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ハシナガサザイチメドリ Long-billed Wren Babbler
サザイチメドリはミソサザイに似て尾の短いチメドリである
似たような種類が多く、写真の鳥はそれほど嘴が長くないのが気になるが、バードリストによるとこの日に出たサザイチメドリはハシナガだけなのでそのように認定した
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オジロゴジュウカラ White-tailed Nuthatch
何回も登場しているオジロゴジュウカラ
空がバックで光線状態はあまり良くないが一応きちんとした写真が撮れていると思う
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ノドフカンムリチメドリ Stripe-throated Yuhina
ノドフカンムリチメドリは4月9日に撮影しているが正面からの写真でありながらノドフ(Stripe-throat)
が明確でない
今回は横向きでこちらもノドフが明確ではないが、翼の縁にオレンジの帯が見えることと後頭部や襟にオレンジ色が見えないことから消去法でノドフカンムリチメドリであることがわかる
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チャバラカンムリチメドリ Rufous-vented Yuhina
こちらもカンムリチメドリ(Yuhina)
逆光気味で色が良く見えないが後頭部(冠羽の後ろ側)がオレンジ色でチャバラカンムリチメドリと判定できる
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ミドリオタイヨウチョウ Green-tailed Sunbird
常連になったミドリオタイヨウチョウ
光線のよくない被写体や遠い被写体はシャッターを押さないので必然的によい写真が撮れるようになった
2枚目の写真などなかなかきれいに撮れたと思う
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ミドリモズチメドリ Green Shrike Babbler
前日初登場でこの日も連投のモズチメドリ
前日の個体はホワイトリングが目立ったがこの日の個体にはそれがない
図鑑によれば両方のケースがあるようだ
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カオグロイソヒヨドリ Chestnut-bellied Rock Thrush
11日ごろまでモンツキイソヒヨドリが多かったが、この日はカオグロのほうが出てきた
図鑑によるとモンツキのほうがインド方面に多くカオグロはヒマラヤ限定のようだが現実の鳥の出方は逆になっている
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キゴシムシクイ Ashy-throated Warbler
高度が下がってきたのでムシクイ類が多くなった
相変わらずムシクイの識別はお手上げだが、この日は似たような仲間はヒマラヤとキゴシしか出ていないようなので写真はキゴシムシクイとした
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クリビタイシマドリ Rusty-fronted Barwing
7日、12日に続いて3回目の登場
色彩は地味だが愛嬌の感じられる鳥だ
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コチャバラオオルリ Rufous-bellied Niltava
日本の常識ではオオルリの腹の色は白と決まっているが、ヒマラヤ地域には腹がオレンジ色のチャバラオオルリやコチャバラオオルリがいる
カメラの癖が出てブルーに少し紫が入ってしまったが実際は紫の気配はなくブルーの美しい小鳥だった
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ヒマラヤムシクイ Blyth's Leaf Warbler
ムシクイは難しいのだが、ヒマラヤムシクイは今回のツアーに何回も登場したので何となく特徴がわかったような気がする
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キバネダルマエナガ Black-throated Parrotbill
ツアー初登場の鳥 
ブータンも東のはずれの方までやってきたのでこの可愛い小鳥に会うことが出来た
太い眉毛と顎髭が黒くさらに目の周りのアイシャドウも黒いという個性的な鳥である
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キンムネチメドリ Golden-breasted Fulvetta
キバネダルマエナガと同じ場所に現れたキンムネチメドリ
ダルマエナガに負けず劣らず可愛い
というよりもこちらの方が端正なイメージが強い
色彩的には黒白とオレンジというジョウビタキのような構成だが、3色がバランスして非常に美しいデザインとなっている
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キマユコビトサザイ Grey-bellied Tesia

コビトサザイ(Tesia)の仲間に初めて出会った
これまでクリガシラコビトサザイとクロハラコビトサザイの声は確認できたというのだが、声にはまったく自信がないので個人的には初対面のコビトサザイである
道路脇の茂みの前に現れて大きな声でさえずる姿を見せてくれた
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ハイガシラヒタキ Grey-headed Canary Flycatcher
この日の最後の鳥はハイガシラヒタキ
ツアーでは何回も出現が確認されていたようだが写真を撮ったのは初めてである
グレーと白と黄色の淡白な色彩構成の小鳥だった

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by mustachio | 2016-06-03 16:44 | Comments(0)
2016年 06月 02日

ブータン王国15日間野鳥編4/12~13

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4月12日の野鳥
この日はロングドライブ
ティンティビのキャンプサイトから幹線道路のトンサまで来た道を戻りさらに東へ進む
最終的な宿泊地はブムタンでここには一応ホテルがありシャワーは使える
トンサとブムタンの間にヨントラ峠(標高3400m)があり、この峠付近で探鳥もするのだが、何といってもこの日のメインエンターテイナーはニジキジ
幹線道路から離れてピストンコースになるが山の高いところに自然のニジキジが集まって来るお寺があるとの情報があって、夕方そのお寺を訪ねることになった

ヤブゲラ Bay Woodpecker
12日の朝は4時半起床で5時15分の出発だった
途中高い木の上のヤブゲラをガイドが見つけ、暗くて撮影条件はよくなかったが車を降りて観察した
嘴が黄色く全体的には赤茶色のキツツキで、海外の野鳥に詳しい方でも皆さんが今回初見というレアバードのようだった
英名のBayという単語が気になって辞書を調べたところ「湾」という普通の単語のほかに「栗毛色の」という形容詞があることが分かった  納得である
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ヤマゲラ Grey-headed Woodpecker
日本語では1字違いのヤマゲラ 日本では北海道で留鳥として見られるキツツキである
ユーラシア大陸には温帯から亜寒帯まで分布域は広いようでそれほど珍しい鳥ではない
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クリビタイシマドリ Rusty-fronted Barwing
7日の日に会ったクリビタイシマドリに再会した
茶色一色の色彩的には地味な鳥だがなかなか愛くるしい顔をしている
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オオゴシキドリ Great Barbet
写真の出来もよくないしい昨日も登場しているので割愛してもよいのだが、今回は1日ごとに確認記録としてブログを書いているのでアップさせていただく
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シロスジガビチョウ Striated Laughingthrush
こちらも同様で割と毎日見られるガビチョウの記録というだけの話である
普通藪の中をチョロチョロするガビチョウ類だが、この日のシロスジガビチョウは10羽程度の群れで移動し高い木の上に止まったりして少し違う雰囲気だった
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モンツキイソヒヨドリ Blue-capped Rock Thrush
こちらも連日の登場だが、この日は端正な顔立ちのモンツキイソヒヨドリを撮ることが出来た
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ヒイロサンショウクイ Scarlet Minivet
Minivetはヒイロサンショウクイが常連さんになったがこの日は黄色いメスのほうだけしか撮影していない
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クリミミチメドリ Striated Yuhina
Yuhinaの仲間としてこの日初登場のクリミミチメドリ
地味な配色だが一応カンムリチメドリらしく冠羽があり、頬の赤茶色がチャーミングだった
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カザノワシ Black Eagle
この日空を飛んだ猛禽はカザノワシ
英名の通りあまり特徴のない真っ黒な鷲だった
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カササギ Black-billed Magpie
日本でもヨーロッパでも見られるカササギだがブータンではこの日が初めてだった
町(集落)の名前がわからないが、ニジキジのいるお寺に向かい枝道に入るところで見かけた
この鳥はカラスに似て人里に近いところにいるように思える
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ニジキジ Himalayan Monal
ブータン探鳥ツアーの最大の目的がニジキジを見ることといっても過言ではないだろう
ヒマラヤ周辺の固有種で日本の雉にもよく似ているが、羽根の色が赤・黄・緑・青と複雑でまさに虹のようなグラデーションを形成している美しい鳥である
高地にあるお寺で食事の残りを庭に撒いたところ自然のニジキジが集まるようになり、最近ではエサを与えるのでニジキジが安定して見られるという情報があり、我々のツアーバスは予定を変更してそのお寺に向かった
お寺の庭で採餌するニジキジは説明するより写真を見ていただくほうが速いが、特に背中側から写した姿は素晴らしいものであった
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ベニキジ Blood Pheasant
お寺から幹線道路へ戻る道でベニキジのカップルに出会った
茂みの陰で写真はちょっと見にくいが、この日のベニキジ(オス)は5日に見たベニキジと比べると胸の赤い部分が大きく迫力があった
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ミヤマハッカン Kalij Pheasant
幹線道路とニジキジのお寺を結ぶ道路はまさに山道だったがベニキジに続いてミヤマハッカンのメスが現れた
夕方の薄暗い条件だったが何枚か写真を撮ることが出来た
この鳥はオスは真っ黒だが、メスは頭が白く全体は日本の雉と同じように保護色の茶色である(顔の部分だけはオスもメスも赤い)
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4月13日の野鳥
ブムタンから先をさらに東(南東)へ向かう
ブータンを東西に走る幹線道路の延長ではあるが東に行くにつれて過疎地になり、ここから先は車の数もそれほど多くない田舎道だ
大きな町も宿泊施設もないので3日間はテント暮らしを覚悟しなければならない
最初の宿泊地(キャンプ地)はセンゴールという町(集落)の近くである

ニジキジ Himalayan Monal
前日に引き続きニジキジが登場した
お寺のニジキジも間違いなく自然の鳥なのだが、エサを与えているのでネイチャーフォトとしては少し野性味に欠ける感があった
こちらはまさに道路際に現れた野生のニジキジである
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アカチャイワヒバリ Rufous-breasted Accentor
道路は標高2500~3000mの山道なのでイワヒバリが登場した
とまっているのはガードレール代わりのコンクリートブロックである
鳥はイワヒバリではなくアカチャイワヒバリのほうだった
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キバラシジュウカラ Green-backed Tit

お腹の黄色いシジュウカラはブータンでは普通種で毎日のように現れる
珍しくもない鳥にレンズを向けるのは他の鳥があまり出ないことの裏返しかもしれない
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チベットモズ Grey-backed Shrike
こちらもアジアでは普通の鳥
ブータン松(正式な植物名不詳)のてっぺんですましている
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ハジロクロシメ White-winged Grosbeak
ヒマラヤ限定ではないが中国から中央アジアあたりに棲む希少種のようだ
翼の白い紋が目立ち同定しやすい
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ユキバト Snow Pigeon
景観が桃源郷のように美しいウラという町の近くにユキバトの群れがいた
道路からはるか下方に離れた畑にいたので望遠レンズでも苦しい撮影だったが、光線が順光で何とか鳩の姿がわかる程度の写真になった
頭が黒く胸が真っ白な美しい鳩である
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ゴシキチメドリ Fire-tailed Myzornis
センゴールの手前のトゥムシンラ峠で時間をかけてアカオタイヨウチョウとゴシキチメドリなどを探索した
特にゴシキチメドリのほうは我々のバスのドライバーさんが群れを見たというので道路を何回も往復して探したが結局見つからずじまいになった(ツアーのバードリストにもゴシキチメドリは載っていない)
ところが帰宅後写真の整理中にどうもそれらしい鳥が撮れているのを見つけたのだ
図鑑によれば、この鳥は全体的にオリーブ色なのだが胸や尾が赤いので色彩的には派手な鳥である
写真のほうはご覧のように赤い色は全くないのだが、頭がグレーで黒い斑点があり目つきもゴシキチメドリそっくりなのである(図鑑には、このような鳥は他には載っていない)
意識せずにゴシキチメドリ(メスまたは若鳥)が撮影できたと自分としては確信しているが、ぜひ鳥に詳しい方のご判断を仰ぎたいと思っている
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キバシキンクロシメ Collared Grosbeak
襟の部分がオレンジ色のシメ  こちらもヒマラヤ地域限定の希少種
2枚の写真のうち1枚目にはオレンジの襟が写っているので同定は間違いないはずだ(キンクロシメはよく似ているがこちらはブータンには棲息しない)
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ヒマラヤキバシリ Hodgson's Treecreeper
4月5日に見たヒマラヤキバシリと再会
前回よりは光線状態が良くまあまあの写真が撮れた
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ミドリモズチメドリ Green Shrike Babbler
一見ヒタキの仲間のメスに見えるが、どうもモズチメドリの仲間らしい
チメドリは人相が悪いのが定番だが例外もあるようだ
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カンムリシジュウカラ Rufous-vented Tit
ヒガラとよく似た鳥だがお腹がグレーなのでカンムリシジュウカラのようだ
ヒマラヤ周辺から中国にかけての鳥のようでネパールのものはもう少しお腹が赤い(茶褐色)という
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ヒオドシジュケイ Satyr Tragopan
ホロホロチョウのような模様で顔が赤と黒
現地名(英名)トラゴパンというこの鳥を同じ道をバスで何回も往復して暗くなるまで探した
最初にメスを見つけ次に道路の下から首だけを出したオスを見つけてこれが精いっぱいかとあきらめかけた時に不意にオスが道路を横切った
バスのガラス越しの撮影だったが何とかピントとシャッターが間に合い、オスのアップを撮ることが出来た
この日キャンプで飲んだビールの味は格別だった
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by mustachio | 2016-06-02 22:11 | Comments(3)