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2016年 08月 30日

バラギ湖・夏の花


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「2016山荘の夏」の続編である
今年の夏はオリンピックのTV観戦で終わってしまったような印象だが、山荘滞在中一度だけマイフィールドとしている嬬恋村のバラギ湖周辺を散策した
花の種類など前編との重複もあるが記録のため別編として整理しておきたい

アキノキリンソウ/キク科
都会住まいではわかりにくいが、少し街を離れると野の花が季節を教えてくれる
アキノキリンソウは名前の通り秋の花で8月中旬くらいから咲き始める
ごく普通の秋の花を眺めながら山道を歩くのは楽しい
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ヒヨドリバナ/キク科
ヒヨドリバナ、ヨツバヒヨドリ、サワヒヨドリなどは茎が分岐するかどうか、葉の付き方がどうなっているかといったところを見て識別する
花の色は白から淡紅紫色まで変化するが、自分の経験ではヨツバヒヨドリはまず淡紅紫色で白色の花はたいていヒヨドリバナのような気がする

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キオン/キク科
キオンとハンゴンソウはここのところ登場頻度が高い
特に両者の棲み分けはないようだが、この日の散策(バラギ湖周辺)ではハンゴンソウを見かけなかった
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メタカラコウ/キク科
前回(2016山荘の夏)登場したのは花弁数の多いオタカラコウ
こちらは花弁数が2~3枚しかないメタカラコウである
ぜひ見比べていただきたい
メタカラコウは満開でもこんなイメージで寂しげに見える

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シラヤマギク/キク科
ゴマナに比べるとシラヤマギクは少し花が大きく、花の数は少ないように思う
舌状花(花びら)も付き方がまばらで数が少ないようだ
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ゴマナ/キク科
こちらはゴマナ
前の写真と比べると舌状花(花びら)の数は明らかに多い
などと講釈を述べたが、正直なところあまり自信がない
間違いがあればご遠慮なくご指摘いただきたい
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コウゾリナ/キク科
漢字で書けば剃刀菜
茎には剛毛が多い
山野に多い全国区の花だが平地ではあまり見かけない
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ノハラアザミ/キク科
普通のアザミ
ノアザミとの識別は難しいが8月に咲いているのはたいていノハラアザミと思っている
1枚目のセセリチョウは翅が傷んでいるのでこちらも同定が難しいがコキマダラセセリだと思う
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ヤマホタルブクロ/キキョウ科
場所によっては数がまとまって群落状になることもあるがこの日(場所)には1株見かけただけであった
萼の裂片の間に付属片はないのでホタルブクロではなくヤマホタルブクロのほうだ
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ツリガネニンジン/キキョウ科
高山ではなく普通の山道で見られる釣鐘状のキキョウ科の花はツリガネニンジンかソバナツリガネニンジンのほうは輪生するように花をつける
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ソバナ/キキョウ科
ソバナのほうは花が輪生状につかない
一般的にツリガネニンジンより花が大きく色も濃いので、比較するのはかわいいそうだが軍配はソバナのほうに上がる
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マツムシソウ/マツムシソウ科
代表的な高原の花
頭花は多数の小花で構成されるが、周りを取り巻く小花は裂片が大きく発達しあたかも頭花の花びらのようになる
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オミナエシ/オミナエシ科
秋の七草の一つ
秋の花といっても標高が1500mあるバラギ湖周辺では8月中旬から咲き始める
山では普通に見られる花だが、真っ黄色の群落を形成するオミナエシが最もオミナエシらしい感じがする
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イヌトウバナ/シソ科
犬塔花
シソ科で白い花はそれほど多くないのでイヌトウバナで間違いないと思う
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ヒメシロネ/シソ科
葉の付け根の部分に白い花を輪生状につけるのがシロネ
葉が細く光沢があるのでコシロネではなくヒメシロネのほうだ
下唇の部分に薄い紫の斑紋が見える
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イケマ/ガガイモ科
8月に花が見られるつる性の植物
個々の花が人間の顔のように見えるのですぐわかる(イケマという名前はアイヌ語のようだ)
個人的にはキバネセセリが吸蜜する花という印象が強い
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クサレダマ/サクラソウ科
バラギ湖には30年以上前から通っているのでクサレダマは馴染みの花だ
今年は九州大分のタデ原湿原で出会っている
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オカトラノオ/サクラソウ科
クサレダマもオカトラノオもサクラソウ科の花なのだがどちらもサクラソウのイメージを感じさせないところが面白い
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シシウド/セリ科
猪独活
木本ではなく草本
春に目を出して夏には「独活の大木」のように成長する
生命力を感じさせる夏の花だ
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アカバナ/アカバナ科
アカバナ科の花は4弁である
アカバナは柱頭が白い棍棒になるのがチャームポイントだ
花の色や雰囲気がゲンノショウコに似ているがこちらはフウロソウ科で種類は全く異なる

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アレチマツヨイグサ/アカバナ科
こちらは帰化植物
4弁花なのでアカバナ科であることはなんとなく納得がいく
マツヨイグサ(宵待ち草)の仲間はいかにも日本の花のような顔をしているがすべてアメリカ原産の帰化植物である
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ツリフネソウとキツリフネ/ツリフネソウ科
ここのところ連続してブログに登場する植物
くどくなるのでコメントは省略する
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ゲンノショウコ/フウロソウ科
野反湖や池の平湿原より高度が低いせいかバラギ湖周辺ではハクサンフウロを見かけない
フウロソウ科ではゲンノショウコがところどころで見られる
関東系で花は白い(薄紫の筋がアクセントになっている)
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ヤブマメ/マメ科
地味な花だったので適当にシャッターを押しただけだったが、図鑑で調べるとヤブマメだった
初見ではないと思うが今まで意識して撮影したことのない花のようだ
花にピントが合っていないので次のチャンスには心して撮影したい
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クサフジ/マメ科
割とポピュラーなマメ科の植物
葉が偶数羽状複葉で小葉は20枚前後と多い
秋の花であるツルフジバカマは葉の枚数がもっと少ない
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ミツモトソウ/バラ科
ダイコンソウに似た植物で葉や茎に毛が多い
漢字で書けば水源草で谷沿いなどに生える
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ワレモコウ/バラ科
ご存じワレモコウ(吾亦紅)
暗赤色の円筒状の花穂は萼片で構成され花弁はない
ゴマシジミの食草だが今年もゴマシジミを見に行く機会がなかった
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チダケサシ/ユキノシタ科
ユキノシタ科の植物はユキノシタやダイモンジソウなどの白い花やネコノメソウなどヴァリエーションが豊富である
チダケサシやトリアシショウマもユキノシタ科だが共通項は湿地を好むことぐらいか
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シラヒゲソウ/ユキノシタ科
ウメバチソウの仲間であるシラヒゲソウを見つけた
初対面だと思うが特徴のある花なので名前はすぐわかった
自分のハンドルネームMUSTACHIOは口髭のことであるがその口髭はかなり前から白髭になっている
いずれにしても希少種で、素晴らしい出会いであった(白髭というより白眉と言っていいだろう)
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ヤマオダマキ/キンポウゲ科
萼片が黄色いのでキバナノヤマオダマキである
萼片が濃い赤紫のヤマオダマキは最近見ていないような気がする
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サラシナショウマ/キンポウゲ科
咲き始めのサラシナショウマ
花と茎の間に花柄がはっきり確認できる
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アキカラマツ/キンポウゲ科
カラマツソウの仲間
普通のカラマツソウやモミジカラマツなどは花が白く7月ごろに咲く
このアキカラマツは少し開花時期が遅く花もクリーム色だ
もともと地味な花が周囲になじんでしまってあまりインパクトがなく写真にはなりにくい
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フシグロセンノウ/ナデシコ科
比較的暗い所に咲いていて色彩が派手なのでよく目立ちいろいろな場所で見ているような気がするが、最近はだいぶ数が減っているように思う
同じ仲間にマツモトセンノウやエンビセンノウなどがあるがまだ見たことがない
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ナンバンハコベ/ナデシコ科
ナンバンハコベにバラギ湖畔で出会ったのは3年前の夏だ
その後2年間縁がなかったが今年は再会した
直角に折れ曲がった白い花弁が個性的で見るだけで楽しくなる花だ

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イヌタデ/タデ科
昔馴染みの赤飯(あかまんま)
アップで見るとつぼみの部分がピンクで花は白い
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コバギボウシ/ユリ科
この花も連続登場だ
秋になるとキキョウ科などの紫の花が増えるが、ギボウシはシーズンが終わってしまう
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コオニユリ/ユリ科
今回は科別に写真を整理したのでコオニユリがラストになった
夏の高原で特に目立つ派手な花だがこちらもそろそろシーズンが終わりまた今年も秋を迎える
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by mustachio | 2016-08-30 15:30 | Comments(0)
2016年 08月 26日

2016山荘の夏

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今年の夏は珍しく2週間連続で群馬の山荘に滞在した
最初の5日間は小学生の孫を一人預かり家内と3人暮らしだったが、その後は家内と二人のんびりと静かな暮らしを楽しむことが出来た
意識的に自然探索に出かけたのはたったの1日で(撮影した記録は別途「バラギ湖・夏の花」としてブログアップ)他はゴルフをしたり軽井沢の友人を訪ねたりして年齢相応の生活だった
というよりも、今年はリオのオリンピックがあり、ほとんどオリンピックと高校野球のTV観戦で過ごしたというのが実情である

ところで、山の家では家から一歩も出なくても自然を楽しむことが出来る
お客さんがやってくるのだ
家の中であるいは家の中から撮影した来訪客の姿をご紹介することとしたい

オオミズアオ
周囲に光がないので夜になるといろいろな虫が集まって来る
数が多いのは蛾の仲間だが種類が多すぎて名前が調べきれない
今回来訪の最大の蛾はオオミズアオだったのでトップでご紹介したい
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キンモンガ
キンモンガも常連客だ
黒と淡黄色のツートンカラーなのだが今回は少し緑色がかかっていて新鮮なイメージだった
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ヤマキマダラヒカゲ
建築後43年になる古い家なので周囲は森
昼間の訪問者である蝶については数が少なくキマダラヒカゲやクロヒカゲ程度である
標高が千メートルあるのでキマダラヒカゲはサト(キマダラヒカゲ)ではなくヤマの方だ
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ツノアオカメムシ
カメムシは昼ではなく夜の来訪者  灯火に集まって来る
居心地が良く敵意を感じないようで悪臭は出さない
アオカメムシはミドリシジミと同じ光沢がありうっとりするような美しさである
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ノコギリカミキリ
甲虫類の来訪も多い
7月にはオスのミヤマクワガタが来てくれたが今回は来訪がなかった
最大の甲虫はノコギリカミキリで消灯後も室内を飛び回っていた
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キイロスズメバチ
来訪者の中には歓迎できない仲間もいる
特に人に危害を加えるスズメバチやウシアブなどは自然愛好家のわが家でも目の敵にされる
今回はキイロスズメバチが我が家の軒先から天井裏に入り込み大きな巣をつくるという大事件があり2、3日はその対応に右往左往することになった(結局、プロに依頼して巣を摘出し出入り口を封鎖したが、封鎖後も10匹程度の残党が入り口付近にたむろしていた)
トラブル対応中は写真どころではなかったので大した写真が残っていない
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ホオジロ
来訪者は昆虫だけではない
エサ台(ひまわりの種を入れた木製ボール)や水場(水を入れた水盤)には夏でも野鳥が集まって来る
水場には珍しくホオジロがやって来て水浴びをしていった
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コガラ
夏は周囲にエサが豊富なためエサ台に来る鳥は少ないが、コガラだけは頻繁に訪ねてくる
ある時は家の中まで迷い込んできて我々に挨拶していった
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今回の長期滞在では遠出をしなかったので珍しい生物の写真などは撮れなかった
山荘近くの動植物を下記にまとめておきたい

スジグロシロチョウ
わが山荘は長野原・草津・嬬恋の境界あたりにあるためすぐ近くにキャベツ畑が広がる
それなのにまずモンシロチョウを見ることがない
正確な事実は把握していないがおそらく農薬が影響しているはずだ
都会人の感覚だと農業と自然は同義のイメージを持つが、実態は「農業が最大の自然破壊者」なのだと思う
(ただ我々も消費者として農業の恩恵を享受しているので文句を言うことはできない)
話が外れたが、ノハラアザミに来ている蝶はモンシロチョウではなくスジグロシロチョウである
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スジボソヤマキチョウ
スジボソヤマキチョウは文句なく山の蝶
東京の郊外では見ることが出来ない
翅裏は薄い黄緑色で保護色なのだが(オスの)翅表は鮮やかな黄色で美しい
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コミスジ 
こちらは普通種
昨日も都内(23区内)の住宅地で飛んでいるのを確認している
ミスジチョウの仲間は形態が似ていてもコミスジはマメ科、ホシミスジはバラ科(シモツケなど)、ミスジチョウは紅葉類、オオミスジはアンズ系とまったく食草が異なるのが興味深い
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ヒョウモンチョウ
このヒョウモンチョウとコヒョウモンは非常によく似ていて見分けが難しい
名前のように大きさが違えばわかりやすいのだが残念ながら大きさも飛翔パターンもあまり変わらない
写真を撮って図鑑と比較すれば同定は可能でヒョウモンチョウのほうがやや色が薄く黒斑が小さいなど識別ポイントは多い
どちらも信越地方に多い山の蝶だが最近は急速に数が減ってきている
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クロヒカゲ
前々回のブログ黒川温泉のクロヒカゲ(モドキ)で触れたので詳細省略するが、今年はこの蝶をよく見たような気がする
地味な蝶なので採集者(ネット屋)に狙われることもなく勢力を維持している
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ヒメキマダラヒカゲ
キマダラヒカゲよりは標高の高い(1,000m以上)に棲息するが、数は多く珍しい蝶ではない
特に高山の登り口付近に多いような印象が強い
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オオチャバネセセリ
イチモンジセセリやオオチャバネセセリなどの仲間はよく似ているが後翅裏面の白斑を見ればすぐに識別できる
写真のように翅表しか写っていないものは慎重に図鑑と対比しないと識別が難しい
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スジグロチャバネセセリとヘリグロチャバネセセリ
この2種はよく似ていて専門家でも区分が難しい
2枚の写真を比べてみると外縁の黒縁が前者のほうが細く後者は太いように見える
縁が細いほうをスジグロと見たが後でもう少し検討してみたい
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アキアカネ
ワレモコウに止まる赤とんぼ
こちらはナツアカネではなくアキアカネのようだ
アキアカネは夏の間は標高の高いところに集まる習性があるのだと思う
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ヤマドリ
しばらく野鳥撮影に出かけていないが、山荘滞在中に貴重な写真を撮ることが出来た   ヤマドリである
ヤマドリは珍しい鳥ではないが神出鬼没でここに行けば必ず見られるという場所がない
山道で見かけることはあってもたいていカメラの準備がなく写真は撮れない
今回はカメラを持っての散歩中、複数のヤマドリ(幼鳥らしい)が木の上で遊んでいるのを運良く見つけることが出来た
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アキノキリンソウ/キク科
続いて植物編
作業はあまり進んでいないが植物の写真を整理したいと思っている
...ので植物の名前には和名を付したタイトルをつけていくこととしたい
トップはキク科のアキノキリンソウである
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ゴマナ/キク科
植物の名前について人から指導を戴いたことは全くない
要するに図鑑頼りの自己流独学である
キク科の白い花はいろいろ種類があって識別が難しい
写真の花はごく普通種のゴマナだと思うがヨメナやヤマジノギク、シラヤマギクなどの近似種があって確信が持てない
「日本のキク」などの図鑑も出ているので少しずつ勉強したいとは思っている
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ヤマハハコ/キク科
ヤマハハコとホソバノヤマハハコは葉の幅で区別し3ミリ以下ならホソバ、5ミリ以上ならヤマハハコということらしい
写真のヤマハハコも葉が細いが、ホソバのほうは基本的に西日本限定のようなので間違いなくヤマハハコだと思う
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オタカラコウ/キク科
オタカラコウにも類似種がある   メタカラコウだ
どちらも同じような環境に生えるがオタカラコウのほうは黄色い花がしっかり花の体を成しているのに対し、メタカラコウの花は花弁が欠落したように少なくみすぼらしい
具体的には花弁数が3枚以下ならメタカラコウで4~8枚ならオタカラコウということのようだ
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キクイモ/キク科
こちらは外来の帰化植物
根茎の先にできる芋は食用になるという
草津温泉の近くにはこのキクイモが多く、夏になると黄色い群落があちこちで見られる
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オトコエシ/オミナエシ科
要するに白いオミナエシと思っていいのだと思う
オミナエシの語源は女飯で黄色い粟や稗の飯のことをいうらしい
そのオミナエシを漢字で女郎花と表現することからオトコエシというネーミングの発想があったと推定する
集合花で個々の花に着目することはあまりないが、よく見ると5弁の立派な花である
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オヤマリンドウ/リンドウ科
草津のスキー場天狗山ゲレンデはオヤマリンドウの名所である
最近はあまり見にいっていないので何とも言えないが昔はゲレンデが紫色に染まっていた(ような記憶がある)
ゲレンデより標高の低い白根山登山口付近でオヤマリンドウが咲いていた(咲いていたといってもこの花は花弁が開かない)
それでもこの紫色には凛とした美しさを感じる
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ツリフネソウとキツリフネ/ツリフネソウ科
ツリフネソウの仲間はいわゆる普通種でハガクレツリフネ以外はどこでも見ることが出来る
形態的に特殊で似たような花は他にはない
今回は正面から花の内部に着目してみたが、イメージ的にちょっとドキドキするような戸惑いを感じる(他意は特にないが)
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イヌショウマ/キンポウゲ科
正直に言うとこの植物がイヌショウマかどうかあまり自信がない
撮影した時はサラシナショウマだと思っていたが、サラシナショウマの花は短いながらも茎(花柄)があり花が浮いたように見える
写真の花は個々の花がべったりくっついていて花柄がないように見えるのでイヌショウマと判断した次第である
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ミゾソバ/タデ科
葉の形や花の形が蕎麦に似ていて湿地に生えることから溝蕎麦の名がついたという
考えてみれば蕎麦も他の穀物と違ってタデ科なので似ていても不思議はない
群落を形成することが多い植物だが、個々の花はピンクと白でとても可愛い
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ミズヒキ/タデ科
この植物は写真で表現するのが難しい
暗いところに多く見た目には赤い花が派手なようだが、写真にすると地味な花になってしまう
そのうちミズヒキの花を美しく撮影するテクニックを考えてみたい
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オオイタドリ/タデ科
こちらもごく普通の花だがアップで見ると花はなかなか美しい
茶色に見える花は実はピンクとクリーム色で構成されている
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ネジバナ/ラン科
小兵ながらもれっきとしたラン科の植物で風格がある
東京近郊でも見られるが数は多くないので見つけた時は感動を覚える
花のピンク色は強烈でこの花の個性でもある
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コバギボウシ/ユリ科
あまり意識しなかったがギボウシはユリ科の植物であることに気が付いた
湿原にも普通の草原にも生える適応能力の高い植物のようである
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ヤブカンゾウ/ユリ科
「雄蕊が花弁化する」という事実をこの花で知った
八重に見える花弁のある部分は雄蕊が進化したものなのだそうだ
心情的には納得がいかないが事実だそうである
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by mustachio | 2016-08-26 22:43 | Comments(0)
2016年 08月 23日

ひまわり園・ラベンダー園

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7月末から8月頭にかけてひまわり園とラベンダー園を訪れる機会があった
ひまわり園は山梨県の明野、ラベンダー園は群馬県の玉原で、意図して訪問したわけではなく近くに出かけたついでに立ち寄っただけである
どちらも入場料が必要な単一種栽培植物園で、平日にも関わらずカップルや家族連れの一般観光客で混み合っていた
個人的には栽培種の植物など自然とは関係ないと割り切っているが、一般観光客にとってはまさに「自然を感じる場所」であり、夏の1日を自然の中で過ごした満足感が得られるのだと思う

明野ひまわり園
明野に出かけたわけはご推察の通り「クロヒカゲモドキ」である
この日も家内と二人韮崎周辺の林道を歩き回って蝶を探したが、日本の蝶250種目になるクロヒカゲモドキとの出会いはなかった
探索の途中気分転換で立ち寄ったのがひまわり園である


ヒマワリ
明野のひまわり園は確か2,3年前からあったような記憶があるが、南斜面の広大な土地がひまわり畑になっている
ひまわりは常に花が太陽の方向を向くので向日葵だといわれているが、植物はそう簡単に顔(花)を回すことはできないと思う
ただ多数の花がすべて一定の方向を向いていることは事実で、これには感動を覚えた(実際には東南の方向を向いていたようだ)
3枚目の写真は意図的に集合花の一部を除去した人工的なものだが、可愛いので観光客には大人気だった
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ラベンダー
ひまわり畑の隣にラベンダーが植えられている区画があった
ラベンダーは香りが良いだけではなく虫を引き寄せる力が強い
マルハナバチの仲間やヒメアカタテハなどが盛んに吸蜜していた
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オカトラノオ
ここから先はひまわり園とは関係のない今迄通りのネイチャーフォト(韮崎周辺の植物・昆虫写真)になる
まずはオカトラノオ
房状に花を付ける植物は先端から花が咲くものと根元から咲くものがあるがオカトラノオは後者で、タイミングはピッタリであった
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クルマバナ
林道脇にクルマバナが咲いていた
地味な植物だがアップで見ると色彩的にも形状的にもなかなかゴージャスである
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コマツナギ
ピンクのマメ科の花はコマツナギ
絶滅危惧Ⅱ類ミヤマシジミの食草だがこのあたりにミヤマシジミはいない
食草は関係ないがクロツバメシジミもこのコマツナギで吸蜜することが多いように思う
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ヨウシュヤマゴボウ
帰化植物なのだが、少年時代から身近にあった普通の植物である
ブドウに似た黒い実が房状になるがおそらく食べられないだろうと思う
ただ改めて花を観察してみると意外に色彩バランスが良く最近は見直している
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センニンソウ
野生の植物だがなぜか人里の人家近くに多いような気がする
多数の花が遠くからは真っ白なカーテンのようで季節(夏)を感じる
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コオニユリ
色彩は全く違うがこちらも夏の花
百合というとどちらかといえばヤマユリを想起するがオレンジ色のオニユリ系も捨てがたい
今年は高山に登っていないので近似種のクルマユリには出会っていない
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エゾゼミ
昆虫のトップはエゾゼミ
林道脇の草の中で見つけた
エゾゼミといっても北海道の固有種ではなく関東でも山岳地域では見ることが出来る
クマゼミによく似ているが胸部のWマークがチャームポイントだ
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ミンミンゼミ
翅が透明で翅脈に少し緑色が入るなどエゾゼミ、クマゼミ、ミンミンゼミはよく似ている
(我々が子供の頃は関東にはクマゼミがいなかったが最近では出没するようになった)
胴体が真っ黒なのがクマゼミ、緑色が入るのがミンミンゼミ、褐色が入るのがエゾゼミである
(鳴き声は全く似ていない)
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赤トンボ3種
この日見かけた赤トンボはナツアカネ、ノシメトンボ、ミヤマアカネの3種だった
前回と同じだがアキアカネは見つからなかった
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カブトムシ
林道脇ではオスのカブトムシも見つけた
草むらの中でゴソゴソ動いていたがすぐ飛び立ってしまった
ポケモンGOのキャラクターより野生のカブトムシ(リア虫)のほうがはるかに魅力的だと思うが(最近の若者は...などと言い出すと年寄り臭くなるのでやめておく)
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クロマルハナバチ
ひまわり園の隣のオリーブ畑にはクロマルハナバチが吸蜜していた
最近はハナバチ類まで写真撮影対象範囲を拡げている
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オオスズメバチ
蜂は蜂でもオオスズメバチとなると苦手である
マクロレンズで近寄るにはリスクが大きいので望遠で遠くからの撮影が精いっぱいだ
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オオムラサキ
もう終わりかと思っていたオオムラサキが生き残っていた
ボロボロであまりシャッターを押す気にはなれなかったが、最後の「今年のオオムラサキ」の記念写真を撮った
また来年の再会を期待したい
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ルリタテハ
日本の蝶の写真は(クロヒカゲモドキを除いて)撮りつくした感があって最近は執着がなくなってきたようである
ルリタテハの翅裏は実用(つまり保護色)本位で全く美しさが感じられないが、写真は記録として残しておく
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ヒメアカタテハ
蝶でも鳥でも植物でも写真の数が増えてくると単なる個体のクローズアップに飽きてきて周囲の雰囲気が感じられる写真を狙うようになる
その点ラベンダーとヒメアカタテハの組み合わせは「いい雰囲気」だと思う
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アサマイチモンジ
少年の頃、イチモンジチョウは普通種だったが、アサマイチモンジは見たこともない幻の蝶だった
10年ほど前、50年近くのブランクの後、蝶の写真を始めたがその頃はアサマイチモンジを探してあちこちを歩き回ったものである
一度出会いがあると不思議なもので何回もチャンスがあり、自分にとって普通の蝶になってしまった
(普通種のイチモンジチョウのほうは最近数が減ってなかなか見られなくなっている)
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ダイミョウセセリ
こちらも少年時代からのお馴染み
ただ東日本と西日本でデザインの差があり、関西以西のダイミョウセセリには後翅に白帯がある
後翅白帯のあるダイミョウセセリには出会ったことがないので機会があればと狙っている
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ホソバセセリ
黒川温泉のブログでも触れたので重複となるが、ホソバセセリとクロヒカゲモドキは生息環境が良く似ている
ここ数年この時期にクロヒカゲモドキを狙って歩いているので、副産物としてホソバセセリの写真がやたら増えている
今年のクロヒカゲモドキ探索はこの日が打ち上げなので、また来年もホソバセセリを撮り続けることになると思う
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玉原ラベンダー園
玉原にはプライベートな用事で片品村に行ったついでに寄った
ここのラベンダーはラジオのCMなどで承知していたので興味本位での立ち寄りである
行ってみると立派なビル(スキー場のロビー)があり外からは中のラベンダーは見えないようになっていた
入場料はかなりの額でそれでも割引料金、ラベンダーが見ごろの頃はもっと高くなるようだ
こちらも団体客やら家族連れで混み合っていたが広大なラベンダー畑の中で紫色に染まった区画はごく一部だった
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山の中なのでラベンダー以外の自然観察も期待したのだがこちらは期待外れ、手入れの行き届いた観光ルートを回った後は早々に退出し、近くの玉原湿原を散策した
以下の写真は一部ラベンダー園内もあるが、大半は玉原湿原周辺での撮影である

サカハチチョウ
サカハチチョウは今年初めてのような気がする
東京近郊でも簡単に見られる蝶なのだが、今年は郊外にあまり出かけていないということなのだろうか
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キバネセセリ
キバネセセリはラベンダー園での撮影
栽培種の花壇の花で吸蜜していた
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ツリフネソウとトラマルハナバチ
花にピントが来ているので蜂の描写が正確ではないが、調べてみるとトラマルハナバチのようだ
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キツリフネ
こちらは花が黄色いキツリフネ
ツリフネソウとキツリフネは同じように少し湿った環境を好むので同時に撮影する機会が多い
花弁に皺があったりするので多数の花の中からの新鮮なイメージの被写体選びが難しい野草だ
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キオンとハンゴンソウ
オミナエシは8月下旬からなのでこの時期に見られる背が高く黄色い花はキオンかハンゴンソウだ
葉を見て深く裂けているのがハンゴンソウ、裂けていないのがキオンである
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クサコアカソ
アカソというのはイラクサ科の植物
葉の先が亀の尻尾のように長く伸びているのがクサコアカソの特徴のようだ


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ゴマナ
キオンやハンゴンソウに似て花が白いのがゴマナ
齢のせいか記憶力が衰えてこのゴマナという名前がなかなか思い出せない
もともと葉の形が胡麻に似ているからという理由のネーミングのようだが、胡麻の葉の形を知らないので思い出すきっかけにはならないと思う

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トリアシショウマ
トリアシショウマはチダケサシと同じユキノシタ科でアスチルベの仲間
花の形や全体の雰囲気はよく似ているが、葉の形が少し異なる(トリアシショウマは3出複葉で先端が鋭く尖る)

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ヨツバヒヨドリ
秋の七草のひとつフジバカマに近い植物だが、数は圧倒的にヨツバヒヨドリのほうが多い
8月から9月にかけて至る所でピンクの花が見られる
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ヤナギラン
ラベンダー園の中で野生のヤナギランを見つけた
どちらかというと晩夏の花で高地でなければ8月初旬では珍しい
今年は高い山に登る予定がないので出会いはこのワンチャンスだけかもしれない
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キンミズヒキ
花の赤いミズヒキはタデ科植物でこちらのキンミズヒキはバラ科である
日本古来の植物のネーミングは風情があって楽しい
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ヌスビトハギ
花が小さい植物は同定が難しいが、実が一緒についているとわかりやすい
このヌスビトハギなどは一目瞭然である
実の形が盗人の足跡に似ているといわれるが、現代では盗人も一般人も足跡は変わらないと思う
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ウメバチソウ
ここからは玉原湿原の植物
数は少なかったが、湿原にウメバチソウが咲き始めていた
この花はマクロでアップを撮るのが表現としてベストだと思う
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オゼミズギク
湿原で目立ったのがオゼミズギク
トップシーズンに当たったようだ
現地の案内板にオゼミズギクとの表示があったのでここでもその表現としたが種名としてはミズギクが正しいように思う
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コバギボウシ
現地の案内板の表示はタチギボウシだった
図鑑によって説明がまちまちだがタチギボウシが独立した別種かどうかがよくわからない
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シロヨメナ
キク科の白い花は似たようなものが多く同定が難しい
シラヤマギクなど雰囲気は似ているがこの花はシロヨメナだと思う
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ジャコウソウ
湿原から少し離れた森の中でジャコウソウを見つけた
名前をチェックするため図鑑を調べたがシソ科の植物であることが判った
形状的にはナス科のイメージでシソ科というのはピンとこない

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オクトリカブト
湿原の奥の方にトリカブトがきれいに咲いていた
ただのヤマトリカブトかと思ったが案内板にはオクトリカブトと表示さていた
葉の形状からオクトリカブトが正しいようだ
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トネアザミとモリアザミ
葉の形状が異なるアザミが2種類あった
片方は葉が深裂し、もう片方は披針形である
いろいろ調べてみたが深裂がトネアザミで披針形がモリアザミのようだ
このあたり、素人の見解なので間違いがあるようならご指導いただきたい
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タムラソウ
アザミの仲間は種類が多く同定が難しいがタムラソウはすぐわかる
とにかく棘がない植物で平和憲法を順守するタイプなのだろう
玉原湿原はタムラソウの名所のようであちらこちらに美しい花が見られた
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by mustachio | 2016-08-23 18:30 | Comments(0)