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2016年 09月 17日

三番瀬の鳥


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三番瀬は正確にいうと「ふなばし三番瀬海浜公園」
谷津干潟から少し東京よりに移動したあたりの東京湾に面した海岸である
意図的に砂浜が保存されているため海鳥が集まってサンクチュアリを形成している
9月9日は谷津干潟を見たあと三番瀬へ移動した
谷津干潟では鳥が少なかったのであまり期待していなかったが、三番瀬のほうは結構鳥が多く、その代わり望遠レンズを構えたカメラマンの数も多かった

ミヤコドリ
三番瀬の鳥で華がある鳥といえばミヤコドリだろうか
どちらかといえばヨーロッパ系の鳥でフィンランド・ノルウエーを旅行した時はどこの海岸でもミヤコドリがいた (反対側のオーストラリア、ニュージーランドにも多い)
東京湾(三番瀬周辺)でもかなりの数が(冬鳥として)定着しているが、30年前は全くの珍鳥だったという
赤いくちばしと目が東京湾の西日を受けて鮮やかに輝いていた
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ダイサギ
ダイサギといえば湖沼や田んぼなど淡水との関連をイメージするが、海で魚を捕ることもあるようだ
三番瀬では一羽のダイサギが長時間動かずに海を眺めていた
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ウミネコ
三番瀬のカモメはウミネコがほとんどだった
東京湾のカモメとしては(モノレールの愛称に使われたせいか)ユリカモメのイメージが強いが、ウミネコは留鳥または漂鳥として定着性が高いのでこちらが「東京湾のカモメ」代表かもしれない
だいたい鳥類は移動能力が高いので「日本の鳥」(日本固有種)といえる種類は少ないのだが、このウミネコは日本の周囲にしかいない貴重な鳥である(北は樺太、西は中国沿岸と日本限定ではないが)
もう少し可愛いければ「日本のカモメ」を名乗れるのだが、目つきが悪いので損をしている
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シロチドリ
千鳥は顔が可愛いが似たようなイメージばかりで識別は苦手である
(年配者にAKB48の個人個人が識別できないのと同じだ)
家内から識別用には正面から写真を撮るのが良いと指導されたので真正面を狙ったが、シロチドリは眉班、喉、胸、腹と白い部分が多いようだ(けして全身が白いわけではない)
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ダイゼン
谷津干潟で1羽だけ見たダイゼンが三番瀬では団体で遊んでいた
腹が黒い夏羽から冬羽に変わっているものまでバリエーションがあって面白い
素人の思い込みで腹が黒いのがオスだと思っていたが、図鑑によれば雌雄同色だそうである
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ミユビシギ
砂洲の上には多数の小型鴫が群れていた
シギの仲間は夏羽(繁殖羽)だと個性があってわかりやすいが冬羽になると識別が面倒になる
東京湾ではハマシギが多数越冬するので現場ではハマシギと思って撮影したが、帰宅してから(小生ではなく家内が)検討すると、どうも違うという
幸い写真の数が多く豊富な判断資料があったので今回の群れはミユビシギと同定することができた
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ハマシギ
シギの写真を検討している中にハマシギが写っている写真があった
次の写真の手前がミユビシギ、奥がハマシギである
並んで写っていると違いが一目瞭然であるが、ハマシギのほうが明らかにくちばしが長い
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オバシギ
漢字で書くと尾羽鴫でおばさんのような鴫ということではないらしい
夏羽でも冬羽とあまり変わらない地味なデザインなので個人としては「おば鴫」でも納得がいく
この鳥もシベリアからオーストラリア方面まで長い旅の途中のようなので、失礼な発言は撤回したほうがよさそうである
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オオソリハシシギ
色々な鳥が砂洲で休んでいる中に常に歩き回って餌を探している大型の鴫がいた
何年か前ノルウエーの海岸で写真を撮影したオオソリハシシギである
この鳥の繁殖地は北極海沿岸限定で、冬はアフリカ・南アジア・オーストラリアなどへ渡りをする
少し反り返った長いくちばしが魅力的だ
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キョウジョシギ
このシギも北極海沿岸から南方に渡る途中で日本に立ち寄るが、数が多いせいか観察できるチャンスは多い
今まで何回も撮影した鳥だが、今回図鑑をチェックしていて二つ自分の勘違いが判明した
その1、派手な色彩なので漢字名は「狂女鴫」だと思っていたが「京女鴫」が正しかった
しっとりとした京女よりも狂女のイメージのほうが個人的には強い
その2、鳥類ではオスの色彩が美しくメスは地味というパターンが普通である
以下の写真でも派手な色彩のものと地味なものの両方が写っているが今まで派手なほうがオス、地味なほうがオスと思い込んでいた
図鑑によれば雌雄同色だそうで派手なほうが夏羽、地味なほうが冬羽なのだ
日本に来るキョウジョシギは夏羽と冬羽が変わる途中で両方のパターンが混在していることを改めて勉強した
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by mustachio | 2016-09-17 15:29 | Comments(0)
2016年 09月 15日

谷津干潟の鳥

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9月上旬は秋雨前線やら台風などの影響ですっきりしない日が続いた
何とか陽が射した9月9日、家内と二人東京湾まで野鳥を見に行った 谷津と三番瀬である
谷津干潟はこの時期渡りの鳥で一杯かと多少の期待はあったのだが、残念ながら寂しい限りであった
「30年前はシギチ(鴫、千鳥)が海面一杯いた」というのが家内の言だが、当日の野鳥は数えるほど
還暦からそろそろ15年、その間の野鳥・野草・昆虫の激減は痛ましいほどという表現がぴったりのような気がする
気を取り直して当日の観察状況を整理しておきたい

アオアシシギ
英名Common Greenshank
脚の色は青ではなくオリーブグリーンである
ユーラシア~アフリカの旧大陸に広く分布し、南と北を移動するので中間の日本では旅鳥として春と秋に見られる

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キアシシギ
脚は黄色、過眼線は黒く眉班とアイリングは白い
ユーラシア大陸東部の鳥でシベリアとオーストラリア・インドネシア地域を移動するので、こちらも春秋に日本を通過する旅鳥だ

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イソシギ
ユーラシアからアフリカ、オーストラリアと旧大陸に広く分布する鴫
ヨーロッパなどで普通にみられる鳥で海外旅行で馴染みになった
側胸に白い部分が食い込んでいるのが特徴で野鳥識別が得意ではない小生でもイソシギは見分けられる

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セイタカシギ
30年前の谷津干潟と比べて確実に数が増えている鳥がセイタカシギだそうだ
中にはそういう鳥がいてもいいと思う(昆虫や野草では数が増えている種類がなかなか思いつかない...東京のツマグロヒョウモンくらいだろうか)
今回はあまりきれいな写真が取れなかったがセイタカシギは絵になる鳥の一つである

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アオサギ
日本名青鷺、英名GREY HERON
どちらかといえば英名のほうが適切のようで青のイメージはない
この鳥もユーラシアからアフリカにかけて広く分布する鳥で海外のバードウォッチングでは出会いが多い
3枚目の写真は日光浴で羽を乾かしているシーンだが海外を含めて初めて見るポーズである

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コサギ
日本には白い鷺が多いがシラサギという鷺はいない
コサギかチュウサギかダイサギで名前の通り大きさが異なる(他にオレンジ系のアマサギも白い鷺だ)
冬羽ではダイサギとチュウサギのくちばしが黄色くなるのに、コサギは黒いので識別は容易である
脚は3種とも黒いがコサギは脚の先(足の部分)が黄色いのでわかりやすい

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ダイサギ
この日はチュウサギが出なかったので識別に苦労はしなかったが、チュウサギとダイサギの区別は案外難しい
写真では大きさがわからないので目元の細い線をしっかり写しておかなければならない
谷津干潟のダイサギは元気溌剌で存在感があった

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カワウ
カワウも普通に見られた
湖(水溜り)の中央にある太陽光発電の装置にはカワウが日光浴をしていた

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カイツブリ
カイツブリは岸のほうに寄って来なかったので証拠写真程度しか撮れていない
アップで撮る機会はこれから何回もあると思う

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バン
バンは全身が黒くくちばしが朱色
遠くの水面にいたこの鳥は最初わからなかったが、バンの幼鳥であった

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カルガモ
冬鳥になるカモ類は日本(関東)に来る時期が少し遅くなる
もうコガモが来たとの情報が観察センターに出ていたが確認できなかった
写真は渡りをしない留鳥のカルガモである

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キジバト
どこにでも普通にいるキジバト
至近距離で鮮明な絵が撮れたので一応アップしておく

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ウミネコ
カモメの仲間ではウミネコがいた
この鳥はなんとなく人相が悪く、いじわるそうな顔をして
いる
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ダイゼン
谷津干潟の鳥の締めくくりはダイゼン
夏は北極海沿岸で過ごし冬はアフリカ・オーストラリア・南米と南半球に渡るグローバルな鳥である
今回は割と動きのある写真をものにすることができた

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by mustachio | 2016-09-15 20:41 | Comments(0)