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2017年 03月 31日

2017もう一度「冬の千葉」

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東京は桜(ソメイヨシノ)の開花宣言の後寒い日が続いている
「季節感のある桜を配したブログを」とイメージしていたが暖かくなる気配がないので、千葉の海へ鳥の写真を撮りに出かけた
今年は2月に千葉の海鳥の写真を撮っているのだが「カイツブリなどはもう夏羽に変わっているはずだ」とわが家内がのたまうので3月の千葉に再度挑戦することにした次第である
天気は良かったのだが低気圧のせいで海は荒れていた
銚子近辺では桜はまだ開花しておらず冬景色だったが、海岸には多少春の花も咲いており夏羽に変わった海鳥も見ることが出来て楽しい1日を過ごすことが出来た
野鳥撮影地は波崎港(茨城県)、銚子港、外川港、飯岡港などである
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3月の花
千葉県でも海岸を中心に回ったせいか花は少なかった
目立ったのがハマダイコンくらいで一帯は冬枯れの世界だった

ハマダイコン
ハマダイコンは大根が野生化したものといわれるが今では完全に野生に戻っていて春の海岸を彩っている
野菜としての大根は普通花が見られない 花が咲くと根の部分の商品価値が下がってしまうので花の前に掘り取られてしまうからである
スズジロという名前のように基本的に大根の花の色は白だと思うが、ハマダイコンの花は上品な薄いピンクで美しい
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セイヨウタンポポ
砂浜にはタンポポが咲いていた
花の裏側をチェックしてみると総苞片が反り返るセイヨウタンポポだった
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オニノゲシ
犬吠先の灯台で葉に鋭い棘があるオニノゲシが咲いていた
この花はヨーロッパ原産の帰化植物
自己防衛本能がギラギラしていて日本人にはなじまないように思える
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ハルノノゲシ
こちらは日本のノゲシ
別種にアキノノゲシがあるので区別するためにハルノノゲシと呼ばれるが、ただのノゲシでも通用する
オニノゲシと比べるとひ弱な感じがする
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千葉の海鳥
ここからは本論の鳥になる
今回のメインテーマは冬羽から夏羽(繁殖羽)へどのくらい換羽が進んでいるかである

ハジロカイツブリ
ハジロカイツブリの冬羽は顔の下半分が白いのだが、夏羽になると頭から首まで全体が濃いこげ茶色に変わる
特に目の後ろに金色の飾り羽が生えていかにも「恋の季節」らしくなる
今回のハジロカイツブリは集団で泳いでいたが岸からの距離が遠く鮮明な画像は得られなかった
それでもほとんどの個体が夏羽に変わっていることは確認できる
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アカエリカイツブリ
2月のブログ(2017冬の鳥「千葉編」)のタイトルバックがアカエリカイツブリなので参照していただくとわかりやすいが、この鳥の冬羽は地味でポイントがない
夏羽になると首の部分が目立つ赤茶色に変わり、まさに「赤襟」になる
今回の千葉ではいろいろな個体を見たがかなりの割合で首が赤茶色に変わっていた
繁殖のため北へ飛び立つタイミングが来ているようだ
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カンムリカイツブリ
日本のカイツブリの中では最大のカンムリカイツブリも北へ飛び立つ前でまだ残っていた
ほとんどが後頭部が白い冬羽だったが、1羽だけ夏羽に変わっている個体がいた(写真では後ろの2枚)
後頭部が赤茶色になり首の上部はほとんど真っ黒になる 冠羽も目立つようになりまさにライオンのタテガミを思わせる風格である
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オオハム
オオハムはまだ冬羽を維持していた
この鳥の夏羽は顔の前が真っ黒になり精悍なイメージなのだが、おそらく北の繁殖地へ移動した後で変身するのだろう
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ウミアイサ

岸壁から比較的近いところにウミアイサのメスがいた
カワアイサと違ってウミアイサの目は赤い
嘴も細くまっすぐで目先に淡色線も見える こちらも冬鳥で間もなく旅立ってしまう
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ヒドリガモ

目が赤いといえばこちらのヒドリガモのオスも赤目である
ブログ前号記載の浮間公園でたくさんのヒドリガモを見たが、メスは赤目でなく黒目であることが不思議だ
千葉の海のヒドリガモは集団でなく単独行動であった(仲間は北に向けて出発してしまったのかもしれない)
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スズガモ

スズガモはオスもメスもいたが、2月に見たのと外見は変わらないようだった
冬の早い時期はオスもメスのように茶色っぽいイメージだが、真冬のうちに繁殖羽に変身してしまうようだ
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オオバン

他の海鳥と同じようにのんびりと浮いているがこちらは渡りをしない留鳥なので何もあわてることはないようだ
全身真っ黒なので冬羽、夏羽の区別もないのだと思う
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ヒメウ

千葉の海に来るといつも出会いがあるのであまり感動を覚えないが、家内にいわせるとヒメウは結構希少種なのだそうだ
この鵜は全身真っ黒で白い部分がないのが特徴
繁殖期でもスタイルは変わらないようだ
今回は位置が遠かったが緑がかった光沢は十分確認できた
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ウミウ

ウミウは数が多かったが夏羽(繁殖羽)への変換はバラバラだった
ウミウの夏羽は顎から目の後ろかけてが真っ白になる
さらに頭から首の黒い部分に白髪のような白い羽が生えて目立つ
人間なら(自分のように)白髪は老人の証拠だが、ウミウの場合は逆に若さの象徴になっている
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セグロカモメ

カモメの仲間は成鳥の羽に変わるまで4~5年かかるものが多くややこしい
セグロカモメの仲間でも若鳥は成鳥とまったく羽根の模様が違う(成鳥は嘴が黄色いが若鳥の嘴は黒い)
砂浜で若いカモメが群れて遊んでいたがセグロカモメかオオセグロカモメかは区別がつきにくい
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ミツユビカモメ

ミツユビカモメ冬羽の特徴は後頭部のヘッドホンのような黒い模様
嘴がレモン色なのもポイントのようだ
脚の色が確認できないがこのカモメは間違いなくミツユビカモメだそうだ
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ウミネコ

最後の鳥はウミネコになった
銚子周辺の港にはこのウミネコの数が多くまさに常連である
数が多いのでシャッターチャンスが多く飛翔写真などもしっかり撮影できた
もう少し人相(鳥相)が良ければ最後のアップなどいいポートレートになると思うのだが
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by mustachio | 2017-03-31 10:00 | Comments(0)
2017年 03月 03日

浮間公園のアカハジロ

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3月に入ってすぐ、都内板橋区の浮間公園にアカハジロを見に行った
我々が住む練馬区はちょうど70年前に板橋区から独立した区で浮間公園は近い
アカハジロは東アジアに棲息する鴨で満州付近とインドシナ半島方面を往復する渡り鳥だが最近数が減って絶滅が心配されているという
日本でも記録はあるもののここ数年は関東地方での観察例がないというくらいの珍鳥なのだが、どういうわけか今年は1羽のオスが浮間公園にやって来て野鳥愛好家の中では公知の事実となり見学者も多い

アカハジロ
そのアカハジロはホシハジロの集団に混じって池に浮かんでいた
頭が黒に近い暗緑色である点はマガモに似ているが嘴は灰色でオスの目(虹彩)が白いのが特徴のようだ
通常は水面にじっとしているのであまり愛想がないが、ごくたまに起きて動きだし水掻きで頭をかいたりして変化を見せてくれる
冬鳥なので間もなく北へ帰っていくことは間違いないが、来年も日本に来てくれるかどうかは定かではない
まさに一期一会である
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ホシハジロ
こちらのホシハジロはユーラシア大陸に広く分布し数も多い
分類的にもアカハジロとは近い種類で、先ほどのアカハジロは何かの加減でホシハジロの群れに迷い込み同一行動で訪日したものと思われる
ヒドリガモと色使いが似ていて野鳥を見始めたころは混同していたが、最近では明確に区別できるようになった
ホシハジロのオスは怖い顔だがメスのホシハジロは黒目勝ちで可愛い
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ミコアイサ

メスが可愛いという点ではこのミコアイサも負けていない
ミコアイサのオスはパンダガモのニックネームもあるように白黒の2色刷りで目の周りがパンダのように黒い
オスのミコアイサは見る機会が割と多いがあまりメスと一緒に見ることがない
メスのミコアイサは写真のように白黒のモノトーンではなく髪の毛が茶色で目元が黒い
もしかするとこれだけ近い距離でミコアイサのメスを見るのは初めてかもしれない
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オナガガモ

数は少なかったが浮間公園にはオナガガモもいた
この鴨は場所によってはいやになるほど数がいるので最近ではあまりシャッターを切らないのだが背中の毛並(羽模様)は美しいと思う
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オオバン

茨城県でも撮影したオオバンが東京の浮間公園でも泳いでいた
この鳥は繁殖力が強く世界的に数が増えているようだ
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バン

オオバンはデザインが地味だがバンは嘴が真っ赤で視覚的にメリハリがある
当日の写真撮影枚数はバンのほうがオオバンよりはるかに多かった
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カイツブリ

前の週に北風の中、茨城の涸沼で撮ったカイツブリは冬羽だったが、東京のカイツブリは夏羽になっていた
気候条件はそれほど差があるようには思わないのだが
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アオサギ

浮間公園のアオサギも他の場所と変わらずただじっと立っているだけだった
けして眠っているわけではなく目はしっかりとあけているようだ
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ヒヨドリ

ただのヒヨドリ
割と可愛い顔をしていたのでレンズを向けた
普段見るときはただの黒っぽい鳥と思うのだが、よく見ると色彩的には結構いいセンスが感じられる
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ハシボソガラス

ただのカラス
というかこちらはハシブトガラスではなくハシボソガラスのようだ
街の中に普通に見られるハシブトガラスがもう少し嘴が太く、頭の形がおでこになっている
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ユリカモメ

浮間公園の池にはカモメもいた
東京湾を渡るモノレールの愛称にもなったユリカモメだが留鳥ではなく冬鳥である
ユリカモメの夏羽は頭が真っ黒になり白いアイリングがチャームポイントになるが、冬羽は冬羽で清楚なイメージが好ましい
近い距離に数羽がとまっていたので望遠レンズでドアップを撮影した
(一般にカモメは目つきが悪いのが難点だがユリカモメの目は可愛い)
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ムクドリ

浮間公園の後、時間があったので荒川上流の秋ヶ瀬公園(さいたま市)へ移動した
10年前はこの公園も自然が豊かだったが今は鳥より野鳥観察者のほうが多いくらいになってしまった
まずは自宅の近くでも見られるムクドリである
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カワラヒワ

カワラヒワははるか遠くにいる個体を望遠レンズで撮影したので鑑賞に値する写真ではない
ごく普通の鳥だと思うが個人的には今年は初めてになる
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ツグミ

どこへ行っても必ず出てくるのがこのツグミ
秋ヶ瀬では地上で採餌中というわけではなく枝に止まっていた
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シロハラ

鳥が少なくなった秋ヶ瀬公園で逆に数が増えたように思うのはこのシロハラ
散歩道の脇で平気な顔で採餌している
この鳥も冬鳥なのでもうすぐ旅立ってしまうはずだ
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ハシビロガモ

今年の冬は(関東は)ほとんど雨が降らなかったので秋ヶ瀬公園は全体的に乾いていた
わずかに残されている池でスキミング採餌をしていたのがハシビロガモのカップル
幅広の嘴で採りこんだ水からプランクトンを集めるというが、プランクトン程度の餌で体力が維持できるのだろうか
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カルガモ

こちらのカルガモは植物食(種などを食べる)のようで頭を水の中に突っ込み採餌していた
鴨には水面採餌ガモと潜水採餌ガモの2種類がありカルガモは水面採餌タイプのようだが、秋ヶ瀬公園では半潜水のアクロバット採餌がほとんどのようだった
カルガモは種としては渡りをしないわけではないようだが、関東では居残ったまま繁殖する例外的な鴨だ
3枚目の写真は風景としてカルガモの採餌を写したもの  3月とはいえ周辺は冬景色だ
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春の気配

浮間公園でも秋ヶ瀬公園でも早春の花が咲き始めている(ホトケノザ、ヒメオドリコソウ、オオイヌノフグリが標準的な3種である)
越冬蝶のモンキチョウも飛び出して冬景色の中にやっと春の気配が感じられるようになった
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by mustachio | 2017-03-03 12:00 | Comments(0)