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2017年 07月 19日

探しています「クロヒカゲモドキ」

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タイトルを「探していますクロヒカゲモドキ」としたので、まずクロヒカゲモドキの説明をしなければならない

クロヒカゲモドキは蝶の名前、ジャノメチョウの仲間で何の変哲もない地味な蝶である
生息域も比較的広く本州・四国・九州に広く分布する
確かにここ10年で数が激減し絶滅危惧種にカウントされているのだが、山梨や長野にはまだまだ生息しているはずなのだ
実はどういうわけかそのクロヒカゲモドキに縁がなく、ここ15年探しているのにまだ一度も出会いがない

過去のブログでも探索経緯に触れているのでご参考までにリンクを貼っておく



そして今年
7月7日と14日、山梨県の韮崎市へ遠征しポイント(過去にどなたかが目撃したり採集したりした情報があるフィールド)と思われるところを探し回った
そして結果は、また空振り三振である
(この蝶が撮れれば国内撮影済の日本の蝶がちょうど250種になり、ホームページもリニューアルを考えていたのだが来年まで繰り延べとなりそうだ)

もちろんあきらめたわけではなく来年以降も探索を続けるが、同じポイントを2回も探して当たりがないので今年は同一場所に3回目の探索に出かける意欲が失せてしまった

今まで蝶の探索はできるだけ人に頼らず「単独行」を基本にしてきたが、さすがに限界を感じるので、ブログ閲覧者の方でクロヒカゲモドキの確実な生息場所をご教示いただける方がいらっしゃったら一言「コメント」をいただきたい(詳細連絡はもちろん公開ではなくメール等を使用します)

両日のネイチャーフォト撮影記録は下記ブログにまとめる
特に14日は山梨市の高原を経由しヒョウモンやセセリなどの撮影を楽しんだので写真をご笑覧ありたい

ウツボグサ
まずはクロヒカゲモドキを探し回った韮崎市の植物から
ウツボグサはススキの多い明るい林道に咲いていた
クロヒカゲモドキという蝶はどちらかというと暗いところを好む雑木林の蝶なのだが、食草はススキなどで、ススキを棒でたたくと飛び出してくるとの情報(知人の実績)もありここ2,3年はたたき出しもやっている
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イタチササゲ
昔からの馴染みでなく2、3年前に初めて名前を知った
名前のようにイタチのように明るい茶色のササゲ(マメ科植物)である
花の色は最初クリーム色で少しずつ茶色に変わっていくようだ
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クララ
クララというと西洋系の女性の名前のようだが、根を噛むとクラクラするほど苦いのでついた名前だという
同じマメ科のイタチササゲによく似ているがこちらは終始クリーム色のままである
蝶屋さんの間では絶滅危惧種の蝶オオルリシジミの食草として有名で、この蝶を保護している地域ではこのクララを大切に育てている
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ヤブカンゾウ
東京近郊でも普通に見られるヤブカンゾウ
毎年この季節、蝶を探して歩くとあちこちに咲いている
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ヤマホタルブクロ
ホタルブクロの仲間にはホタルブクロとヤマホタルブクロの2種がある
見わけるポイントは萼片で萼片と萼片の間に付属物があって反り返るのがホタルブクロ
写真は付属物がないのでヤマホタルブクロのほうだ
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オカトラノオ
オカトラノオも普通に見られる植物
ただこの花を撮影するには上部(基部)の花が咲き始め下部(先端部)が蕾のころが最も美しいと自分では思っている
毎年クロヒカゲモドキを探すころにタイミングがあっているようだ
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タケニグサ
竹に似ているから竹似草、あるいは竹と一緒に似ると竹が柔らかくなるので竹煮草というらしい
山梨県の韮崎市は10年以上前から毎年通っているが昔はどこにでもあったタケニグサがほとんど見られなくなってしまった
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シデシャジン
ある林道の入り口に目立たない花を見つけた
花弁の色は紫で美しいのだがとにかく糸のように細いので目に入らない
帰ってから図鑑をチェックしてみるとシデシャジン(四手沙参)のようだ
(四手というのはしめ縄などに垂らす連続した四角い紙)
クロヒカゲモドキが飛ぶのを待ってあたりが暗くなっていたので良い写真は撮れなかった
(来年はきっちりマクロで撮るつもりだ)
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クマシデ
四手繋がりでこちらは熊四手
この植物も後で図鑑で名前を知った
こちらは写真のように実が垂れ下がる様子から四手を連想したのだと思う
よく見るとビールの原料であるホップによく似ているが、ホップのほうは実ではなく花のようだ
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オオムラサキ
前にも触れたが、クロヒカゲモドキはナラやクヌギなどの林を生活圏とし樹液にも集まる
発生時期はオオムラサキのほうが若干早いのだが、活動時期が重なるのでクロヒカゲモドキを探していればオオムラサキに出会うチャンスは多い
オオムラサキの発生数は年によってばらつきがあり、今年は個体数が少ないようだった
それよりも気になるのがクヌギなどの樹液、例年は樹液が出ているところにカナブンやスズメバチなどが多く集まっていた
それが、今年は(クヌギやナラを1本1本チェックしたが)樹液の発生が全く見られず(目当てのクロヒカゲモドキは勿論)カブトムシやカナブンなど1頭も見つからなかった
写真は今年のオオムラサキだが木に集まっているのではなく道路の獣糞で吸汁している
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ホソバセセリ
ここ数年、7月に山梨県へクロヒカゲモドキを探しに行くと必ずこのホソバセセリにあう
それほど珍しい種類ではなく本州にも四国・九州にも分布するのだが、なぜか長野県北部や関東北部が分布域から外れている
まったく個人的な話だが、山梨県以外でこの蝶を見た記憶がない
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ツバメシジミ
昔はどこにでもいたような気がするツバメシジミだが久しぶりに対面した
後翅裏面のオレンジ斑がとてもかわいい
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ヤマトシジミ
林道の脇にルリシジミと思われるシジミチョウがいたのでシャッターを切ったが、帰宅してからよく見るとヤマトシジミだった
東京のわが庭にも定着しているのに自宅で撮影した記憶がない
そのヤマトシジミが環境が変わっただけで別の蝶のように見えたのは不思議である
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スジボソヤマキチョウ
車を止めたジュースの自販機の近くでスジボソヤマキチョウが吸水していた
春に見るこの蝶は越冬個体で羽がボロボロのことが多いが、7月になれば世代が変わっている
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ナナフシ
蝶を探していると他の昆虫に出会うことも多い
こちらはナナフシ
ナナフシといっても色々な種類があるようでエダナナフシではないかと思うのだが確証はない
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オオシオカラトンボ
こちらはシオカラトンボ
子供のころから慣れ親しんだ普通のシオカラトンボ(ムギワラトンボのオス)ではなくオオシオカラトンボだと思う
翅の基部までライトブルーに染まっていて貫禄を感じる
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オオヒラタシデムシ
路上に交尾中の黒い甲虫を見つけた
シデムシの仲間と見当だけはついたがフィールドでは名前がわからず、帰宅後の図鑑チェックでオオヒラタシデムシと判定した
シデムシ類は動物の死体を餌にする甲虫で見た目は精悍なイメージだが、触ると臭い液を出すので要注意である
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7月14日の第2回探索は韮崎へ直行せず高速を途中下車して寄り道をした
山梨市にある標高1700mの高原である
ここでは昔のスキー場の跡が人為的に管理され自然が保護されている(鹿の食害から守るためフェンスが設置されている)
観光のためには名前を出したほうが良いかとも思うのだが、希少動植物については撮影地を公開しないのがマナーとなっているので高原の名前は伏せておく


キンバイソウ
高原ではキンバイソウが花盛りだった
近似種のシナノキンバイのほうが高山植物としてポピュラーだが、こちらのキンバイソウも負けず劣らずゴージャスである
ちなみに写真で花弁のように見えるのは萼片で、内側に細く立ち上がっているのが花弁である(キンポウゲ科の花はこのパターンが多い)
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アヤメ
この高原にはアヤメも多かったが、残念ながらピークを過ぎていて写真のモデルを探すのは一苦労だった
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ノアザミ
高原に咲くアザミはノアザミかノハラアザミなのだが両者はよく似ていて識別が難しい
基本的には春に咲くのがノアザミで夏から秋にかけて咲くのがノハラアザミと思えばいいのだが、夏は混在するのでややこしくなる
もう一つ「ノハラアザミは苞が粘らない」という特徴があり、触ってみると苞が粘る感じがしたのでこちらはノアザミと判定した
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ニガナ
広く山野に生えるニガナ
個人の感覚としては平地よりも高地に多いような感じがする
標高1700mというのは亜高山帯でぴったりの環境なのかもしれない
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シモツケ
濃いピンクの花の塊は木本のシモツケだった
草本のシモツケソウもバラ科で同じような花を咲かせるがこちらは別種である
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チダケサシ
高原の花も春から夏への切り替えが進んでいる
チダケサシはまだ若く数が少なったが、夏が来ていることを感じさせた
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ヒヨドリバナ
こちらはもう秋の花だ
ヒヨドリバナとヨツバヒヨドリもよく似ていて葉が輪生するのがヨツバヒヨドリ、対生すればヒヨドリバナと区別する
すべて葉の生え方がきちんとしていれば問題ないのだが、中には輪生か対生かはっきりしないものがあり苦労させられることが多い
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キバナノヤマオダマキ
分類的には単純にヤマオダマキだけで良いと思うのだが、萼片が赤紫のものと黄色のものがあるので黄色いほうをキバナノヤマオダマキという
自分の経験ではキバナのほうが数が多いようだ
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ハルゼミ/バッタ
高原には昆虫も多い(が、名前のわからないものも多い)
最初のセミはハルゼミの仲間のメスなのだが、ハルゼミ、ヒメハルゼミ、エゾハルゼミなどを図鑑やインターネットで調べてみてもどうもしっくりこない
バッタ(イナゴ)のほうも手持ちのよい図鑑がないのでお手上げだ
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アサギマダラ
数は多くなかったがアサギマダラがいた
この蝶も(夏の間は)標高が高いところが住みやすいようである
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モンシロチョウ/スジグロシロチョウ/モンキチョウ
高原には蝶の数が多く主としてノアザミの花で吸蜜していた
まずは普通種3種を整理しておく
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ウラギンヒョウモン
高原蝶のイメージが強いのはヒョウモン類だ
この高原ではウラギンヒョウモンが最大勢力だった
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ギンボシヒョウモン
ウラギンヒョウモンによく似たギンボシヒョウモンも多い
翅表のデザインもよく似ていてフィールドでの判別は難しいが、後翅裏面を見て上縁の白斑をチェックすればすぐわかる
ウラギンのほうは白斑が多く5個、ギンボシのほうは4個で白斑の存在が疎らだ
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ホシミスジ
ミスジ系の蝶は平凡なコミスジではなくホシミスジだった
この蝶もなぜか山梨県で出会いことが多いような気がする
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コチャバネセセリ
セセリチョウも数が多い
これからは見る機会が増えるがコチャバネセセリは今年の初見である
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ヒメキマダラセセリ
何といっても個体数が多かったのがこのヒメキマダラセセリ
吸蜜植物が多いこの高原は彼らのパラダイスなのだろう
オレンジの強いほう(写真1枚目)がオス、黒っぽいほう(写真2枚目)がメスだ
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ウラジャノメ
この蝶は本州中部の高地(1500~2000m)と北海道に住むどちらかといえば高山性の蝶だ
ここで出会うとは予想していなかったのでサプライズではあった
ただこの後のクロヒカゲモドキにはまた振られてしまったのでハッピーエンドにはならなかった
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by mustachio | 2017-07-19 19:00 | Comments(0)
2017年 07月 13日

2017ネイチャーフォト6月下旬上州編


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6月下旬はまた山荘に戻った
梅雨前線は南の太平洋岸付近にあり、東京が雨でも群馬北部は雨が降らないケースが多い
今回は信州まで足を延ばさず「野反湖」「バラギ湖」「草津白根・芳ヶ平」を歩いた

6月26日野反湖

レンゲツツジ
今年初めて野反湖へ出かけた
ニッコウキスゲ(ノゾリキスゲ)にはまだ早いと予想していたがまだ開花の兆しはなく、湖畔はレンゲツツジが真っ盛りだった
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オノエラン
この日の収穫はオノエランとの再会
小さく地味な高山植物で、10年ほど前、同じ場所で撮影しているのだがその後まったく出会いがなかった
今回見つけたのも登山道脇で普通の観光客や登山者は気づかずに通り過ぎていた
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コマクサ
逆に人目をしっかり惹きつけているのがもう咲き始めたコマクサ
色彩といい形状といい確かにこちらの方が写真写りがいい
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ベニサラサドウダン
色彩の派手さではこちらも負けていない
ドウダンツツジの仲間なのだが花が赤いので遠くからも目立つ
レンゲツツジは数で存在を誇示しているが、こちらのベニサラサドウダンは単独でも勝負に負けていない
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カラマツソウ
6月は春の花から夏の花への切り替わり時期に当たるのだろうか
純白のカラマツソウが咲き始めたところだった
蕾のところに薄いピンク色が残り初々しいイメージだ
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ハクサンフウロ
ハクサンフウロがたった一輪だけ咲いていた
この花は夏の花でこの一輪を先頭にしてこれから高原一帯をピンク色に彩ることになる
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オニアザミ
巨大な花を咲かせるオニアザミはまだ蕾だった
それでも葉の先の鋭い棘と総苞片に絡むクモ毛が自己主張を始めている
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コケモモ
高山ではよく群生するコケモモだが野反湖周辺では数が少なくひっそりと咲く
小さな花だがアップで撮るとなかなか美しい
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ツマトリソウ
林縁にツマトリソウが咲き始めていた
純白の花だが花冠裂片の先が薄いピンク色につまどられるのでツマトリソウ   妻盗り草ではない
クローズアップを見るとピンクの「褄どり」が判る
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マイヅルソウ
マイヅルソウもこの季節の花
針葉樹林の林下に群生することが多い(個々の花は小さいので群生しないと存在感が薄い)
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ミツバオウレン
小さくて見つけにくいのがこのオウレンの仲間
似たような花が多く、このミツバオウレンは三つ葉がポイントになるので花と一緒に葉を撮影しておかないといけない
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ヒオウギアヤメ
野反湖の西側の湖畔ではヒオウギアヤメが咲きかけていた
外花被片が伸び切っておらず判定が難しいが、立花が退化しているのでアヤメではなくヒオウギアヤメのようだ
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コバイケイソウ
こちらも咲き始め、というより個々の花はまだ蕾である
この花はこのくらい若いほうが清潔感が感じられて好ましい
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オクノカンスゲ
植物図鑑で探し当てた名前がオクノカンスゲ
カンスゲの山地版(東北地方に多いという)のようだ
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コンロンソウ
コンロンソウとヒロハコンロンソウは近似種でよく似ている
ポイントは葉が細く先が尖っているのがコンロンソウで名前の通り葉が広いのがヒロハコンロンソウになる
広いか細いかはかなり主観的な判断になるがこちらは広くないほうだと思う
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ベニバナイチヤクソウ
この花は崖の上のほうの目立たないところにひっそりと咲いていた
望遠レンズで無理して撮影することになったが、近づいてアップで撮るよりもリアリティがあるかもしれない
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ズダヤクシュ
深山の林の中に咲く地味な植物
あまりにも地味なので写真にするのが難しく何枚も撮影しているが失敗作が多い
ちなみに漢字名は「喘息薬種」、ズダというのは喘息のことで喘息の薬になるらしい
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オオバミゾホオズキ
亜高山帯の湿地に生える多年草
毎年同じ場所に必ず生えるので毎年見に行く花である
結構大型で存在感がある
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コイワカガミ
数は少ないがコイワカガミも見ることができた
この花の色はまさにショッキングピンクで印象が強い
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ウラギンヒョウモン
蝶は数が少なくまともな写真はこのウラギンヒョウモンくらいである
ギンボシヒョウモンとの識別が難しいが今回は翅裏の写真も撮影しているので間違いない
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シロオビヒメエダシャク
最近は蛾の写真も撮るようになった
ただ種類数が多すぎて名前が覚えられない
帰宅後蛾の図鑑と首っ引きで判定を行う
この蛾はシロオビヒメエダシャクで間違いないようだ
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イカリモンガ
こちらは何回も撮影しているので名前が頭に入っている
花で吸蜜していることが多いが今回は葉の上で集団休止していた
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ウンモンテントウ
このテントウムシは75年の生涯で全く初めての出会いだと思う
甲虫図鑑で調べるとウンモンテントウ、ウンモンは漢字で雲紋、つまり紋が雲のように滲んだ感じになっている
見つけたときは脱皮したばかりの幼い個体かと思ったが、この状態が立派な成虫のようだ
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6月28日バラギ湖
マイフィールドの一つであるバラギ湖は山荘から近いので訪れる回数が多いが、最近劇的に野草や昆虫の数が減ってきている

カルガモ
平日のバラギ湖は平穏そのものなのだが今回ちょっとした事件があった
8羽の子ガモを連れたカルガモの家族にトビが襲い掛かったのである
ただちょっかいを出しただけなのか子ガモを食べようとしたかはわからないが、親ガモが懸命に応戦し結局はトビを追い払ってしまった
2,3枚目の写真にはトビも写っているが、とにかく親ガモの真剣な表情にものすごい迫力を感じた
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ニシキウツギ
木本の花は樹木図鑑だけが頼りなのでちょっと自信がない
ニシキウツギの花は最初は色が淡黄色で少しずつ赤く変わっていくというが、写真の花は咲き始めですべて淡黄色である
キバナウツギの線も考えられるが分布域が少し違うような気がする
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アヤメ
アヤメは少し時期が過ぎた感じだった
内花被片が直立しているので間違いなく(ヒオウギアヤメではなく)アヤメである
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キショウブ
バラギ湖の湖畔にはキショウブが多い
この花は外来種なのだが各地で定着野生化し、昔からの日本の花のような顔をしている
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ハネビロハナカミキリ
草の上に小さなハナカミキリを見つけた
その場で名前がわかるほどハナカミキリに詳しくないので帰宅後図鑑を調べてハネビロハナカミキリだろうと推測している
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ヒメシジミ
バラギ湖常連のヒメシジミが発生し始めていた
開発が進み近くのオートキャンプ場などが繁盛すればするほど生物相が貧弱になっていくので、毎年ヒメシジミのような常連生物に再会すると安ど感を覚える
(昔、数が多かったギンイチモンジセセリは消滅してしまった)
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6月29日草津白根・芳ヶ平
ここ数年白根山の火山活動が活性化し草津志賀道路の通行制限が続いていた
白根山頂付近の駐車場が使用禁止となり、芳ヶ平など周辺への車によるアクセスが実質的に制限されていたのだ
6月後半からその制限が解除され駐車が可能となったので、この日は芳ヶ平湿原への散策を楽しんだ
(山頂付近に車を置くと、行きは下り、帰りが上りという行程になる)
このコースは天然記念物指定のミヤマモンキチョウが見られるフィールドだが時期は1か月ほど早く、他の昆虫との出会いもあまりなかった
撮影対象は高山~亜高山植物が主体である

カオジロトンボ
唯一撮影した昆虫はカオジロトンボ
このトンボは標高の高い湿原に生息する限定種だが、高層湿原の植物を撮影しに行くといろいろなところで出会う
今回は芳ヶ平湿原と草津の武具脱池の両方で確認した
オスは背中が赤、メスは黄色で、どちらも顔が白い
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クロマメノキ
白根山から芳ヶ平へ下る道は火山活動の影響で植物が育ちにくい
数少ない環境適応植物の一つがクロマメノキで、この地にはこの植物を食草とするミヤマモンキチョウが生息する
発生時期は監視の目が厳しくネットを持った採集者は入れないので(ここ数年確認していないが)蝶の数は多い
今回は蝶が発生前なのでドウダンツツジのような花を撮影した
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コケモモ
クロマメノキと似ているがコケモモのほうは葉が革質で光沢がある(花もピンクが強い)
秋になる実はクロマメノキが黒、コケモモは赤である
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ミネズオウ
同じツツジ科だが花の形は違う(花は小さく上を向いて咲く)
2枚目の写真のように群生した状態はまさに花の絨毯のようだ
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ミヤマヤナギ(ミネヤナギ)
こちらも環境適応能力の高い植物のようでルート上の至る所で見られる
3枚の写真は花(雄花序)、実、綿毛に包まれた種である
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ミヤマゼンコ
セリ科の花は少なかった
葉の形状等から種名を推定したが確実ではない
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ツマトリソウ
ツマトリソウはこの季節の花でいろいろなところで出会う
ただ、数はそれほど多くはなくポツンポツンと寂しげに咲いていることが多い(そこに風情があるのだが)
今回のルートはそのツマトリソウが群生していて少し調子が狂った
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イワカガミ
この花も数が多い
山道の両側にピンクと白の花があるとお祝いの紅白餅を連想して幸せな気分になる
(イワカガミとコイワカガミの識別は難しい ご当地の花図鑑からイワカガミと推定している)
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ベニサラサドウダン
野反湖に多かったベニサラサドウダンも花盛りだった
人目を引き付けるパワーのある花だ
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ムラサキヤシオ
比較的花が少なく地味な印象だった芳ヶ平湿原で目立ったのがこのムラサキヤシオ
漢字で「紫八染」と書く名前は紫の染料で8回染めたという意味のようだ
深山限定のツツジに久しぶりで出会うことができた
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ハクサンシャクナゲ
シャクナゲはアズマシャクナゲが終わってハクサンシャクナゲのシーズンに入っている
こちらは芳ヶ平ではなく少し下の草津で撮影したもの
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ワタスゲ
「6月下旬上州編」のまとめはワタスゲ
久しぶりに訪れた芳ヶ平湿原はワタスゲが満開だった
過去に何回か出かけているがどちらかというとワタスゲのピークを過ぎたタイミングが多い
当日は平日で他に登山客もなく私たち夫婦はワタスゲの咲き乱れる湿原を独占することができた
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by mustachio | 2017-07-13 15:00 | Comments(0)
2017年 07月 09日

2017ネイチャーフォト6月中旬東京近郊編

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6月の中旬はいろいろ用事があって東京にいた
今年の南関東は梅雨でもほとんど雨が降らないので、1、2回近郊へ出かけてみた
リタイア直後は精力的に写真撮影に出かけたが、関東で出会える蝶も野草も野鳥もほとんど撮影できてしまったので、ここのところ新規フィールドも開拓していない

今回歩いたのは武蔵村山の野山北公園と埼玉の秋ヶ瀬公園、シーズン的にゼフィルス(ミドリシジミ類)が狙いだったが結果はさっぱりでわくわくするような出会いはなかった

ブログも「記録」の意味で整理しておくことにしたい

野山北公園

スジグロシロチョウ
狭山湖に近い野山北公園は東京都の公園である
昔はアカシジミ、ウラナミアカシジミ、ウスイロオナガシジミなどの平地性ゼフィルスの宝庫だったが今回はウスイロオナガシジミが撮影できただけであった
多かった蝶はスジグロシロチョウ
この蝶は至る所に飛んでいて飽きるほど撮影した
興味深いのはオスとメスの絡みのシーンで、同じ蝶でもオスとメスのデザインの違いがはっきりわかる
(黒っぽいほうがメス、モンシロチョウのように見えるほうがオスである)
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ミズイロオナガシジミ
ミズイロオナガシジミは1頭だけ撮影できた
10年くらい前まではこのフィールドにも数十頭のオーダーでこの蝶がいたのだが、ここ数年この蝶を団体で見たことは一度もない
この公園は大半が東京都の水道局管理で人が入れないようになっており、自然状態はしっかり保全されていると思われるのに何故数が減ってしまうのだろうか
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ベニシジミ
アカシジミの撮影を狙って行ったのにベニシジミの写真では洒落にもならないがご容赦願いたい
撮影はできなかったが1頭は確認しているので棲息していないわけではない
もともと東京近郊ではアカシジミの発生は早く基本的に5月末の蝶なので、こちらが悪いのだと思っている
ウラナミアカシジミもこの日、このフィールドで確認できなかった
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ヒオドシチョウ
ヒオドシチョウは新鮮な個体だった
このフィールドでは定番のタテハである
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メスグロヒョウモン
ヒメジョオンで吸蜜中のヒョウモンはメスグロヒョウモンのオスだった
翅表だけではミドリヒョウモンかなと思うが翅裏はウラギンスジヒョウモンに似ている
表裏両面を確認するとメスグロヒョウモンに到達する(真っ黒なメスと絡んでいればすぐメスグロヒョウモンとわかるのだが)
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キタテハ
前にも同じようなコメントをしているが夏型のキタテハは存在感に欠ける
この時期、他に派手で美しいタテハ類が活躍するので地味に見えてしまうのだろうか
秋型は体型がシャープになり色も鮮やかなオレンジ色に変わって存在感が増してくる
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イチモンジチョウ
翅の傷んだイチモンジチョウが路上で吸水していた
この蝶は樹冠にとまったり花で吸蜜しているのが自然体のように思う(当日は暑かったのでしょうがないか)
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テングチョウ
野山北公園はテングチョウの多い
時期によっては群れていることもある
テングチョウとヒオドシチョウが多いのは食草のエノキ(ニレ科植物)が多いせいだろうか
オオムラサキは見たことがない
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クロヒカゲ
クロヒカゲはまあどこにでもいる普通種だ
ブログリピーターの方はもうご存知と思うが、この近似種のクロヒカゲモドキが「未撮影」となっている(前翅裏面3個の蛇の目の一番下が一番大きいのがクロヒカゲモドキの特徴である)
クロヒカゲモドキも「元普通種」で山梨くらいまで遠征すればいくらでも撮影できるはずだったのにどういうわけか本土(島しょ部を除く日本)産蝶類の中でこの蝶だけが残ってしまっている
今年は何とか、と期待しているのだが「モドキ」には巡り合えるのだろうか
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コジャノメ
この蝶も東京近郊の普通種
少年時代から慣れ親しんでいるので見つけても感動がないが、昨今のペースで自然環境の劣化が進むとクロヒカゲモドキと同じ運命をたどるかもしれない
(暗いところでいい加減に撮ったのでひどい写真だ  今度きれいな個体を見つけたらしっかり撮影しておこう)
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ヒメウラナミジャノメ
こちらも昔は掃いて捨てるほど多い蝶だったがこの日このフィールドで見たのは一度だけだった
公園内は生育環境が保全されているように思うのだが外部近郊の農薬等の影響があるのかもしれない
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ダイミョウセセリ
いわれてみれば確かに「大名」のイメージがあるセセリチョウ
こちらも子供のころからの馴染みなのでレンズを向ける頻度は少ない
ただこの蝶に関しては「関東型」と「関西型」があり、関東では後翅表面の白紋がないのに関西では前翅と同じような白紋が後翅にもあるらしい
機会があれば関西型にお目にかかりたいと思っているがまだ実現していない
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キマダラセセリ
好き嫌いはあると思うがデザインのはっきりした個性的なセセリチョウ
山梨県の韮崎や朝霧高原などで多く見かけるが東京都内での出会はやや意外だった
念のため過去の写真を調べてみると2003年の6月にこのフィールドで撮影した記録があった
東京では14年ぶりの対面である
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オオスズメバチ
最強の昆虫といわれるオオスズメバチが路傍の草の茂みで這いまわっていた
樹液に来ているところを遠くから望遠レンズで撮ることはよくあるのだが、近くでアップを撮影するのは勇気がいる
まあ都立の公園の中なので刺されても誰かが助けてくれるだろうと高を括って撮ったのが次の写真だ
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ドクダミ
公園の道路沿いで一番目立った植物がドクダミ
この花は意識的に植栽したわけではなく自然に生えているものだと思う
子供のころは名前のように毒があるのかと思っていたが、清楚な割に生命力があり最近では親しみさえ感じる
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オカトラノオ
数では圧倒的に負けるが所々にオカトラノオが咲き始めていた
この花は咲き始めのころが美しい
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ヒルガオ
けして派手な花ではないのだが、この時期花が少なくあっても白系の花が多いのでピンクのヒルガオが目立つ
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セリバヒエンソウ
中国原産の外来種
最近の事情はよく分からないが、東京近辺では普通に見られるのに他の地域ではほとんど見られないという(植物図鑑にも載っていないことが多い)
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コモチマンネングサ
ベンケイソウ科の植物
この時期黄色い花はよく目立つのだがこの花は種子を結実せず繁殖はムカゴに依存するらしい
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ユキノシタ
谷筋の湿ったところにユキノシタを見つけた
この花は近似種のダイモンジソウによく似ていて小さな花弁3枚と大きな花弁2枚で「大」の字を形成している
ダイモンジソウは5弁すべて白色なのでわかりやすいが、ユキノシタのほうは小さな花弁に赤色斑があって周囲と紛れてしまい、一見花弁が2枚だけのように見える
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秋ヶ瀬公園

さいたま市の秋ヶ瀬公園は家から近いので冬場は野鳥観察に出かけることが多い
野鳥観察者(撮影者)は年々増えているのだがそれに反比例して野鳥の数が年々減っているように思う
今回出かけた目的はハンノキ林のミドリシジミだったが、残念ながら全く出会いがなかった
この公園はミドリシジミの公園として売り出していたはずなのにどうなっているのだろうか
(ハンノキが大きくなりすぎて観察しにくくなっているのかもしれない)

キタテハ
他の蝶もほとんど見かけなかった
日差しが強かったせいか草の中に潜り込んでいるキタテハを見つけて撮影した
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ルリシジミ
後はルリシジミくらい
スジグロシロチョウとベニシジミもいたが前半と重なるので省略する
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コシアキトンボ/シオカラトンボ
「ミドリシジミの森」と呼ばれるハンノキ林周辺は公園の中でも池が多いところだ
何年か前のこの時期には道路にまで水があふれて長靴がなければ歩けないような時もあった
ところが今年は完全な水不足、いくつかの池は干上がってしまって底が見えている
数が多いはずのトンボ類も産卵場所に苦労しているようだった
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クサフジ
普通のクサフジと思われる植物があった
葉が細いのでなんとなく違和感があるのだが、葉が若く展開する前の状態だろうと推測している
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オオバジャノヒゲ
林縁にオオバジャノヒゲが咲いていた
山地にはユリ科の白い花が多いが都会の近郊で見られるのはこの花くらいだろうか
秋にこの花がつける実は紺色でなかなか美しい
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スイレン
最後はスイレン
干上がった池の中でけなげに咲いていた
本来水面に浮いているはずの花も葉もハスのように立ち上がっている
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散歩した二つの公園はどちらも自然・生物の管理が行き届いていると思っているが、それでも観察できる動植物が年を重ねるごとに減少している
何十年かして日本の人口が減れば自然は復活するのだろうか?






by mustachio | 2017-07-09 16:00 | Comments(0)
2017年 07月 06日

2017ネイチャーフォト6月上旬上信編


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まず最初にお断りしておきたい
「ネイチャーフォト上信編」などという大げさなタイトルをつけたこと、タイトルバックに北アルプスの写真を使用したことで、さぞかし素晴らしい写真がと期待される向きもおありと思うが、内容はごく平凡な昆虫と植物のスケッチだけである

ロシア沿海州から帰ってすぐ群馬の山荘へ出かけた
ターゲットは北アルプス山麓のクモツキ撮影だった
クモツキとは高山蝶であるクモマツマキチョウの愛称、好天の6月9日、家内と二人長野県白馬方面の林道を歩いて撮影ポイントへ向かった
6年前の6月4日にクモツキを撮影した実績のあるフィールドである
結果は完全な「空振り」、他にも撮影者が来ておられたが1頭も出ないとのことであった
(今年は発生が早く我々がロシアで遊んでいた5月下旬がピークだったのではないかと勝手に推定している)

そんなわけで目的は達成できなかったが、道中いろいろな動植物との出会いもあったのでブログで記録を整理しておきたい
(大半は長野県での撮影、後半の一部が群馬県での撮影である)

ヤマキマダラヒカゲ
林道で最も多かった蝶はキマダラヒカゲ
後翅裏面亜基部の斑点が大きくずれているのでヤマキマダラヒカゲの方だと思う
(自分が子供のころはヤマとサトの区別がなくただのキマダラヒカゲだったが)
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サカハチチョウ
サカハチチョウも数が多かった
この蝶はロシア沿海州ではアカマダラと混生していたが、長野県にはアカマダラはいない
6月上旬ではまだ夏型は出現しておらず、すべて春型である
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スジグロシロチョウ
スジグロ系の白蝶も多く見かけたが普通のスジグロシロチョウのようだった
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ツマキチョウ
スジグロ系の蝶と今回のターゲットであるツマキチョウ系の蝶では大きさも異なるし飛び方も違う
一度ツマキチョウ系の蝶を見つけクモツキを期待したのだが、写真のように普通のツマキチョウのメスだった
標高の高いところに平地性のツマキチョウが出てくると紛らわしい
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アカタテハ
林道でアカタテハを見かけた
特に珍しい蝶ではないのだが、一般的な蝶のハイシーズンである6~7月にはあまり目に入らない
個人的には「秋の蝶」のイメージが強い
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アサギマダラ
アサギマダラも林道で吸水していた
さらにその後、産卵中の個体も見つけた
産卵対象の植物はおそらくキジョラン(鬼女蘭)だと思う
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ミヤマカラスアゲハ
ミヤマカラスアゲハの吸水にも出会った
写真ではわかりにくいが、後翅裏面に白帯が確認できるのでカラスアゲハではなくミヤマカラスアゲハである
(前翅表面外縁部の帯も等幅である)
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ミヤマハタザオ
北アルプス山麓の蝶は以上で終わり
ここからは植物編になるがミヤマ繋がりでスタートはミヤマハタザオ
いうまでもなくこの植物はクモツキの食草でこの花が咲くころに蝶が発生する
どういうわけかフィールドにはミヤマハタザオの数が少なく、今回はこちらのタイミング遅れで出会いがなかったのではなく、発生自体がなかったのではないかとの心配もある
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ヒロハコンロンソウ
同じアブラナ科の白い花
当然だが花の形状はよく似ている
この植物は生命力が強いようで渓流沿いの参道ではよく見かける
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ユキザサ
白い花ではユリ科のユキザサが咲いていた
小さくて目立たない花だがアップで撮るとなかなか美しい
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ホウチャクソウ
こちらもユリ科の花
同じユリ科でもナルコユリやアマドコロは花が縦隊を作って目立つが、ホウチャクソウの花は隠れるようにぶら下がるので見つけにくい
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エンレイソウ
同じユリ科でもエンレイソウは花が終わっていた
3枚の花弁に見えるのは外花被片で中央部の花に当たる部分はすでに実になっている
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ササバギンラン
ギンランやキンランなど昔は普通に見られた植物だが、ここ数年出会いがなかった
個人の庭でも栽培しやすいようで「盗掘」には絶好の対象のようなのだ
山奥での久しぶりの出会いはうれしかった
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トキワイカリソウ
イカリソウの花を見つけた
葉の形状から見てトキワイカリソウのようだ
4月~5月の花だと思っていたが標高が高いところでは6月の花ということらしい
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ニリンソウ
春に咲くキンポウゲ科の花(イチゲの仲間)の中ではニリンソウは花期が遅い
林道わきのニリンソウはこれからがシーズンという雰囲気だった
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クルマバソウ
アカネ科の花
葉の輪生する状態が特異なのでよく目立つ 
とはいうものの、葉のほうに目が行ってしまって花に注意が向かない
今回は意識して純白の4弁の花にピントを合わせた(花の影もはっきり十文字に写っている)
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シャク
正直いってセリ科の植物は似たようなものが多く識別が難しい
だいたい夏に花が咲くことが多いので春に見る花はシャクということにしている
セリ科に詳しい方がおられたら是非ご指導いただきたい
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ニガナ
林道には黄色い花が少なかった
他にはセイヨウタンポポとミツバツチグリくらいである
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フデリンドウ
春に咲くリンドウを見る時は茎の根本をチェックする必要がある
根本に根生葉があるのがハルリンドウ、ないのがフデリンドウなのだ
この花には根生葉がなかった
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スミレ
ギフチョウ、ヒメギフチョウはスミレ類に吸蜜することが多いがクモマツマキチョウもスミレに集まる
フィールドにはタチツボスミレが多かったが蝶の姿はなかった
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ツボスミレ
こちらは花が小さいので蝶が集まることはないように思う
目立たないが生命力の強い植物のようでどこでも見かけるような気がする
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ラショウモンカズラ
5月末から6月上旬の花
今回の場所ではなく別の場所なのだがクモツキを探しに行って振られた時にたくさんのラショウモンカズラを見た記憶がある
この林道でもあちこちで紫の花が見られた
アップで見ると羅生門で切られた鬼の腕のように毛むくじゃらで多少不気味ではある
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ムシカリ
6月になると木の花も目立つようになり林道歩きが楽しくなる
正確な和名はムシカリのようだがオオカメノキといったほうがわかりやすい
花序の中央部分に集まっているのが本来の花で周辺を取り巻く大きな花びらは装飾花という
この装飾花が遠くからも目立ち存在をアッピールしている
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トチノキ
雪渓をバックに栃の花が咲いていた
植物名はトチだと思い込んでいたが植物図鑑によればトチノキ科トチノキだそうだ
大昔、栃錦のファンだったので「栃」は好きな漢字である(栃錦は栃木県出身ではなく、東京小岩の出身だ)
ちなみに近似種としてセイヨウトチノキがあるがこれは「マロニエ」のことである
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タニウツギ
タニウツギも花盛りだった
この植物は主として日本海側に分布するという
ピンク色の花が咲き乱れると周囲全体が華やかになる
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ニホンジカ
雪解け水で流れのはやい川を鹿が渡っていくところを見つけた
まだ若い個体で、水に流されそうな気配だったが無事に渡り終えた
10年位前までは鹿は好きな動物だったが、最近は増えすぎて食害が問題になっている
鹿に食草が食われてしまうため蝶の数が激減しており、心情的には敵(かたき)に変わりつつある
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今回のタイトルは「上信編」としているがここより前が「信州編」、ここからが「上州編」となる
上州編は山荘近辺の生物フォトスケッチである

ウスバシロチョウ
連休中にはわざわざウスバシロチョウを探しに行ったが、今年はその後この蝶との出会いが多い
上記信州のフィールドにもいたし、山荘周辺でもザゼンソウ公園やバラギ湖など定例観察フィールドにも数が多いように思う
この蝶も鹿の食害で数が減っているというが群馬県の草津・長野原近辺にはニホンジカが出没しないので安泰なのかもしれない
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ヤマトスジグロシロチョウ
スジグロ蝶の仲間は同定が難しいがスジグロシロチョウのほうが普遍的である
完璧に自信があるわけではないが写真の蝶はヤマトスジグロシロチョウの方だと思う
全体的に小柄で白っぽい(黒い部分が少ない)
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ベニシジミ
最近は林道などを歩いていても昆虫との出会いがめっきり少なくなった(野草も野鳥も少ない)
フィールドに出始めて15年近くなるが、ここ数年の変化は身に染みて感じる
昔は目にも留めなかったベニシジミだが久しぶりに再会するとうれしくてシャッターを押してしまう
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サカハチクロナミシャク
蝶に関しては(問題のクロヒカゲモドキを除いて)一通り日本産蝶の撮影が終わったので、最近は蛾の写真も撮り始めている
ただ蛾は蝶よりも一桁種類数が多いので、年齢的にも全種制覇が不可能であることは承知の上だ
とりあえず対象となるのが蝶と同じように「昼間活動して花に集まる蛾」になってしまう
名前を覚えるのも心もとないがこのサカハチクロナミシャクは6月ごろ山荘周辺で数が多い
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ツマキシロナミシャク
前出のサカハチクロナミシャクはサカハチチョウやダイミョウセセリに似ていて、十分「蝶」で通用する容姿だが、こちらのシロナミシャクのほうはいかにも「蛾」らしい
それでもヤマガラシの花で一生懸命吸蜜していた
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フタコブルリハナカミキリ
続いて甲虫
甲虫も種類が多くフィールドでの同定は難しい(年齢のせいで新しい名前が覚えられない)
帰宅後の図鑑調べが通例だがこのカミキリはフタコブルリハナカミキリのようだ
「一期一会」などと大げさなことは言いたくないが図鑑調べも結構楽しい
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サクラソウ
ここからはバラギ湖などマイフィールドの6月上旬の花になる
常連のサクラソウは今年は数が少なく寂しかった
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シロスミレ
毎年数が減っていくような気がするが、とにかく今年も対面することができた
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フタリシズカ
もともと数は多くないが群馬では毎年この時期に出会う花
東京の自宅の庭でも見ることができる
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ベニバナイチヤクソウ
この花は7月の花でまだ少し時期が早い
それでも緑の中の派手なピンク色は強い自己主張を感じる
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ミヤマイチゴ
バラ科のイチゴの仲間は似たようなものが多く識別が難しい
数種類の植物図鑑を検討した結果だが花弁の微妙な皺からミヤマイチゴ(別名バライチゴ)と推定している
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ウシハコベ
最近は植物名もだいぶ頭に入ってきてウシハコベくらいは図鑑に頼らず名前がわかるようになった
ハコベの仲間としては大きく、5枚の花弁がそれぞれ2分して10枚に見えるところが面白い
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ヤマガラシ
GWの時に一面に咲いていたヤマガラシ(外来種のハルザキヤマガラシ)がまだ残っていた
6月は花が端境期に入ることもあって外来種でも「山の賑わい」となる
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レンゲツツジ
レンゲツツジも元気に咲いていた
マイフィールドの一つである湯の丸高原はレンゲツツジで有名なポイントなのだが、この花は毒があって放牧の牛や野生動物が食わないので生き残っていけるという
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クルマバソウ
信州編の植物とダブってしまうが、何故か写真にしたくなる魅力がある
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マムシグサ
この花(仏炎苞)には写真のように緑色のものと黒褐色のものがありマムシグサの由来は黒褐色の方からのようだ
わが山荘にもこの植物が自生しているが、緑色のほうは清楚なイメージである
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ギンリョウソウ
今号ブログの締めはわが山荘に咲いたギンリョウソウである
漢字で書くと銀龍草、葉緑素を持たない腐生植物であるが立派にイチヤクソウ科の植物である
山荘の玄関前に咲いているので縁起がいいのか悪いのか花言葉を調べてみたら「そっと見守る」ということだった
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by mustachio | 2017-07-06 11:00 | Comments(0)