2017年 04月 14日

桜満開・町内散歩


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生まれてから76回目の桜が咲き満開を迎えた
「高齢者」になると季節・自然に対する思い入れが変わってくる
若いころは無意識に受け入れていた季節感なのだが、さすがに「あと何回この桜が見られるか」という意識が頭に浮かぶようになる

公園の桜・我が家の桜
都内練馬区石神井町の我が家から徒歩5分のところに小さな公園があり4月10日ごろに桜が満開となった
この町内に住んで50年ほどになるが、以前は桜の季節になると石神井公園までよく花見に出かけたものだ
花見のスポットとしては有名なところで、昔は大勢人が集まり花の下で大宴会が行われていた
最近は歌舞音曲や火気使用の規制が厳しくなってしまい、桜も老朽化が感じられてわざわざ出かけることは少なくなった

我が家近くの公園はローカルで人出は多くないが数十年で桜が立派に成長し、見事な花を見せてくれる
ここのところ毎年の桜見物はこちらですませてしまうことが多い

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我が家の桜

ところで我が家の庭にも立派な桜がある
ただソメイヨシノではないので雰囲気がまるで違う
おそらく大島桜系で花弁は白、花の時期に葉が伸びるので全体的に薄緑色のイメージが強い
開花時期もソメイヨシノより1週間ほど遅い感じである
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ヒオドシチョウ

その我が家の桜にヒオドシチョウが遊びに来た
もちろん越冬蝶で新鮮な個体ではないが春の日を浴びながら一生懸命吸蜜していた
もともとタテハ蝶の仲間は花に来ることが稀で、ヒオドシチョウは樹液には集まるが普通花には来ない
ただ越冬あけの個体は別のようで桜での吸蜜は珍しいことではないようだ
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シャガ

わが家の桜ご紹介のついでに他の庭の植物も紹介しておくことにしたい
まずシャガ、こちらは自然に生えたものでがなく一株だけ友人の家から貰い受けたものがスタートだ
この植物は繁殖力旺盛で狭い庭のかなりの部分を占有するようになってしまった
春限定ではあるが大きな美しい花を多数咲かせてくれるので放置してある
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ハコベ

家内が園芸好きなこともあってわが庭には園芸植物も多い
ただ家内も私も自然志向が強いので花が咲く植物は駆除せずにそのまま生かしてある
ハコベ(コハコベ)など地味な花ではあるがアップで見ると結構美しい
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ホトケノザ

ホトケノザとオオイヌノフグリ、ヒメオドリコソウは個人的に「春の三野草」にカウントしている
東京近郊ではどこでも見られる植物で群落を形成するため目立つ
花の咲くのは桜よりずっと早いので3月頃にはこれらの野草を見に郊外へ足を延ばすこともある
その一つホトケノザは数は少ないがわが庭にも自然に咲いてくれる
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ショカツサイ

またの名をオオアラセイトウという(紫大根と呼ぶ人もいる)
日本の植物でなく江戸時代に野生化した中国原産の帰化植物である
アブラナ科の植物だが清楚なイメージではなく派手なピンク色で花弁も大きい
種で増え、放置すると群落を作るので郊外などでも目立つ
派手な色彩が庭に彩りを添えてくれるので我が家ではこの植物も放置してる(花が咲き終わったらすぐに刈り取ってしまえば良いのだが種ができるまで放っておくと翌年もあちこちから芽を出してくる)
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セリバヒエンソウ

こちらも中国原産の帰化植物
15年ほど前、植物の写真を撮り始めたころ、この植物がほとんどの図鑑に載っておらず苦労したことを覚えている
漢字で芹葉飛燕草、関東近辺では割と普通に見られる植物だが、外来種のため図鑑ではないがしろにされているようだ
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クサノオウ

狭い庭の片隅には意外な植物を見つけることがある
郊外の荒地などで5月頃によく見かけるクサノオウが1株花をつけていた
黄色い4弁花のケシ科の花だ
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ノゲシ

こちらも荒地に多いノゲシ(ハルノノゲシ)
葉に棘が目立つのでオニノゲシかと思ったが、茎を抱く葉の基部が丸くならず尖っているのでノゲシと判定した
綿毛が飛んで来てわが庭に着地したのだろうか
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ツマキチョウ

この季節のわが庭の珍客にツマキチョウがいる
普通メスだけ現れる年が多いのだが今年はオスの来訪があった
ショカツサイが食草になるためか庭の中を飛び回るのだがなかなか落ち着いて吸蜜してくれない
(それでもノゲシに止まった瞬間を何とか撮影することが出来た)
いよいよ蝶の季節の到来である
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石神井公園の花と鳥

石神井公園の桜

花見がてらカメラを持って石神井公園を散歩したのは4月3日、10日も前になる
今年の東京は開花宣言のあと天候が不順で後続の花が開く様子がなく4月に入ってやっと花見客が繰り出すようになった
訪れたのが平日の昼間なのでそれほどの人混みはなく春休みの子供を連れたお母さん方が花見客の中心だったようだ
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ボケ

石神井公園内には桜以外の木の花も多い
目立たないところで白いボケの花が咲いていた
もともと中国原産の帰化植物なのだが日本に渡来したのが平安時代といわれ日本の花として定着している
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コブシ

こちらはコブシの花
三宝寺池の周辺では桜よりも目立つ存在だった
コブシに似た花にハクモクレンがあるがこちらは桜よりだいぶ早く花が咲く
どちらも白く美しい花だがピークを過ぎると花が茶色になり見苦しくなるのが欠点だ
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タチツボスミレ

平凡なタチツボスミレ
石神井公園には野草をそのまま保護しているエリアがありスミレなど自然の姿が見られる
地味な普通のスミレだが派手な園芸種のパンジーよりずっと愛着を感じる
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ツボスミレ

非常に小さなスミレでツボスミレだと思う
フィールドで見るツボスミレは群生していることが多いので小さな株が一つ二つだと同定に迷うものだ
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マルバスミレ

普通種のタチツボスミレと違い地上茎がない
花の色と葉の形からマルバスミレと推定しているが断定はできない
現在、個人ホームページ用に撮影済みの植物写真を整理中でスミレの同定もいろいろ勉強している
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カントウタンポポ

タンポポもあちこちに咲いていた
うれしいことに外来種のセイヨウタンポポではなく日本古来のタンポポ(東京周辺ではカントウタンポポ)のようだ
自然が好きな方は皆さんご存知だが、外来種のセイヨウタンポポは苞の部分が反り返っているのですぐわかる
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シロバナタンポポ

数は少なかったがシロバナタンポポも見ることが出来た
舌状花の雌蕊の花頭がくるくると捻じれていて可愛い
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キツネノボタン

池の縁の湿ったところにキツネノボタンが咲いていた
ごく普通の植物だがこの頃は郊外でもほとんど見かけることがなくなっている
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タネツケバナ

稲の種もみを水につけて苗代の準備を始めるころに咲くのでタネツケバナというそうだ
地方に行くと休耕田でもまだこの花が見られるが土地が乾燥してしまうとなくなってしまうのではないか
ツマキチョウの食草なので子供のころからなじみ深い植物だ
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キランソウ

久しぶりにシソ科のキランソウに出会った
東京の郊外の低山の登山道わきに多く咲いていた記憶があるのだが、年齢のせいか最近は低山歩きをしなくなってしまった
地面を這うような背の低い植物だが、花の紫色は捨てがたい美しさである
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カラスノエンドウ

この植物は生命力が強いのだろうか
郊外に出ればどこにでもあるような気がする
同じような花でもより小さいスズメノエンドウやカスマグサはまだ見た記憶がない
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イカリソウ

図鑑によるとイカリソウは太平洋岸に多いというが個人的な印象では新潟県など日本海側で多く見かけるような気がする
いずれにしても都会地の植物ではなく、意図的に植物を保護している石神井公園だから見られる花である
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ニリンソウ


毎年必ずニリンソウに出会うのは白馬の姫川源流
5月の連休には春の花やギフチョウ、ヒメギフチョウを見に白馬を訪れることにしている
長野県では5月になるとどこでも見られる普通の花だが、東京の町中でニリンソウというのは何となく違和感がある
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イチリンソウ

ニリンソウと同じキンポウゲ科の花
石神井公園にはイチリンソウも咲いていた(もともと武蔵野に自然に生えている植物かどうかは定かではない)
いずれにしても個人的にはフィールドでイチリンソウを見た記憶がない
おそらく絶滅危惧種に近いのではないかと思う
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ミツガシワ

予備知識のない方は唐突な感じを持たれるかと思うが、石神井公園の三宝寺池は「ミツガシワの自生地」として知られている
ミツガシワは高山の湿原や沼などに生える植物で長野県の湖などではよく見られるが、残存植物として低地でも見られることがあり、石神井公園のミツガシワも保護されてどうにか生き残っている
長野県でミツガシワが咲くのは5月に入ってからだが東京のミツガシワはもう花が咲き始めていた
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ムサシアブミ

名前から見て「武蔵の国」の植物のようだが、これは花の形が武蔵の国でつくられる鐙(あぶみ)に似ているというネーミングらしい
そのムサシアブミが1株花を咲かせていた
鐙は「馬に乗る際の足かけ」で花を逆さにすると確かに鐙のように見える
マムシグサと同じサトイモ科の花だ
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植物は以上、ここから先は「野鳥編」というところだが、残念ながら鳥の姿はほとんど見られず大した写真も撮れなかった
花見客に圧倒されて隠れてしまったのかもしれない

オオバン

千葉の海に遊んでいたオオバンは都内の公園でも生活している
海水でも淡水でも対応できるようだ
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カイツブリ

カイツブリはこのあたりでは留鳥、公園の池で繁殖もする
1,2ヶ月のうちに子連れカイツブリが見られると思う
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カワウ

カワウもこの池の定住者
1羽が杭の上に立って羽根の水切りをしていた
最近のカメラは高速シャッターが切れるので鳥の周辺の飛沫(水滴)がはっきり写っている
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キンクロハジロ

ラストの鳥はキンクロハジロ
こちらは冬鳥で本来なら北へ旅立っているはずなのだがボート池でのんびり遊んでいた
公園の桜が咲くまで旅立ちを遅らせていたのかもしれない
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# by mustachio | 2017-04-14 11:00 | Comments(0)