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2017年 09月 14日

ワイゲオ島探訪記(イントロ植物編)

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よくよく考えてみると、とんでもないマニアックな世界に踏み込んでしまったのかも知れない

9月上旬、家内と二人で「ワイゲオ島」へ行ってきた
このブログをはじめて読まれた方の中にこの島の名前をご存知の方はおそらく一人もいらっしゃらないと思う

場所はインドネシア、ニューギニア島の西端にある Raja Ampat 諸島を構成する比較的大きな島である
日本との位置関係をわかりやすく言うと九州を通過する東経130度のラインをまっすぐ南へ向かいちょうど赤道とぶつかったあたりにある

訪問の目的は例によってバードウォッチングだが、今回のターゲットバードは極楽鳥
極楽鳥(フウチョウ)はニューギニア島に生息する美しい鳥だが、このワイゲオ島にはアカミノフウチョウとベニフウチョウという固有種がいてこの2種を見るため同好者のツアーに参加したというわけだ

ワイゲオ島まで(旅程)
島は日本の真南にあるのだがもちろん直行便はない
まずはガルーダ航空でインドネシア(ジャワ島)のジャカルタに向かう
ここで国内便に乗り換えスラウェシ島のマカッサルが第2中継地だ
さらに長時間待たされた後、ローカル便で今度はニューギニア島のソロンへ飛ぶ
ご存知のようにニューギニア島の西半分はインドネシア領でソロンはその西端にある大都会だ
(ジャカルタは2時間、マカッサルは1時間、日本と時差があるのだがソロンまで来ると現地時間はまた日本時間と同じになる)
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ソロンからは高速船
それでもワイゲオ島までは2時間かかるので日本出発からは一昼夜以上かかったことになる
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ワイゲオ島上陸
快適なクルーズの後、無事島へ到着した
予想通り美しい島である
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宿泊施設
宿泊施設は海岸のロッジ、4泊5日の島内探訪のベースキャンプになる
名前がダイブリゾートとあったのでゴージャスな施設かと期待したが、ベッドがあるだけの普通のロッジだった
驚いたのはシャワーからお湯が出ないこと、機械の不調ではなく最初から水しか出ないシステムだった
(現地の人はお湯が出るシャワーなど考えたこともないようだ)
せめてもの救いは食べ物が結構おいしかったこと
イスラム圏で豚や牛は全く食べられないが、鶏と魚主体の料理は飽きることがなかった(酒は町で買える缶ビールだけで現地の人は全く酒を飲まない)
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ワイゲオ島の自然
島といっても南北50km、東西110kmほどもあるので佐渡島などよりはるかに大きい
(東京都や神奈川県よりは大きく、埼玉県よりは少し小さいくらいだ)
全体的としては熱帯雨林を形成する山地が主体だ
この季節は乾季のはずだが1日に何回かスコールがある
つまり湿度が高いので半日歩けばシャツがぐっしょりになり1日では乾かない
昼間の気温は東京の夏並みだが夜は東京ほど暑くはない
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さすがに南洋の島だけあって椰子の実やバナナは至る所で見られる
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島の生活
インドネシアは人口も日本の2倍くらいなので島はけして過疎ではない
老人はほとんど見られず子供は多い
携帯だけは通じるようだが一般島民はWi-FiもTVも縁がないようだった
イスラム圏なので正午や夕方はお祈りの時間があり拡声器からお経(コーラン)が流れる
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島の植物
例によってバードウォッチングのグループの中では異端者なので、海外に出ると鳥をそっちのけにして昆虫や植物の写真を撮ることが多い
そのため野鳥撮影用の望遠レンズ付きカメラのほかにもう1台標準系レンズのついたカメラが必要になるので野鳥観察用の双眼鏡は持ったことがない

島の植物は南洋諸島の共通種があるのである程度名前がわかるものもあるが、現地の植物図鑑等は全く手に入らない(存在しない?)ので種名不詳が多くなるのはご容赦願いたい

グンバイヒルガオとモミジヒルガオ
上陸してすぐ目に入った植物がグンバイヒルガオ
葉の形があまり軍配らしくないが日本の植物でいえばハマヒルガオよりはグンバイヒルガオに近いと思う
グンバイヒルガオは海岸に近いところで数多く見られたが、そのうち海岸から離れた山道にあるのは別種であることに気が付いた
葉の形が明らかに異なるのだ
帰国後いろいろ調べてみて写真の3,4枚目はモミジヒルガオであることが判明した
個人的には新しい発見である
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ナガボソウ
日本でも石垣や西表などでは普通に見られる植物なのに植物図鑑にはほとんど載っていない
もともと外来植物なので日本の植物屋さんは興味を示さないのだと思うが、東南アジアではどこでも見かける植物でセセリチョウの仲間がよく吸蜜している
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センダングサ
センダングサも南の島の繁殖力旺盛な植物  種類はいろいろあるので総括的にバーバリーナと呼ぶことが多い
日本では南西諸島や小笠原に多いのは当然だが、九州にもかなり進出してきている
ワイゲオ島にも多いかと思いきや、見つけたのは1度だけであった
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アメリカハマグルマ他種名不詳の黄色い花
最初の写真はアメリカハマグルマではないかと推定する
次の2枚は種名不詳
植物は日本の図鑑しか手持ち資料がないので同定はお手上げなのだ
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トウダイグサ科の花とナス科の花
こちらも名前がわからない
最初の植物はトウダイグサ科、次の2枚(同じ植物)はナス科と見当をつけたがそれから先はどうしようもない
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赤い花3種
数は少なかったが道路際に咲く真っ赤な花をいくつか見つけた
日本のフィールドでは真紅の実を見る機会は多いが真紅の花に出会うことはまずない
一面の緑の中に園芸種のような「赤」を見つけるとドキドキする
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ハマササゲ
種名不詳が続いて心苦しいので名前のわかるマメ科を取り上げる
まずはハマササゲ
この黄色い花はグンバイヒルガオなどが咲く海岸に多い
日本でも南西諸島では見ることができる植物でウラナミシジミ系の蝶が集まる
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ハマナタマメ
個性的というかへそ曲がりというか、印象的な植物である
普通、マメ科の花は竜骨弁が下側で旗弁が上側という構造なのだが、ハマナタマメは旗弁が下側に来るので一見マメ科ではないように見える
日本でも昔は海岸に咲いていたようだが今は花が咲く海岸が激減し、小笠原などでも見るのが難しいという
このピンク色の大型の花とのワイゲオ島での出会いはまさに望外の喜びであった
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ギンネムの仲間
道路際に数多く見られたネムの木の仲間(葉に触ると反応する)
当初は沖縄などで見られるギンネムだろうと思っていたが、図鑑を調べるとギンネムの花は白色でピンク色のものはないらしい
いずれにしてもマメ科ネムノキ属の植物であることは間違いないと思う
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ランタナ
南の島をイメージさせる象徴的な植物ではあるが、実は南アメリカ原産で侵略的外来植物として熱帯地方に分布を広げる嫌われ者のようだ
幸い今回は1度確認しただけで、侵略者の雰囲気は感じられなかった
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コウトウシラン
ピンク系が続いたので掲載するがこの花はワイゲオ島ではなくニューギニア島のソロン郊外で撮影した
ソロンには1泊しただけで自然観察をする時間的な余裕がなかったが、野生のこの蘭は数が多く印象的だった
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ノゲイトウ
われわれが子供のころ普通の家庭の庭に園芸用の鶏頭は普通に咲いていた
最近では鶏頭も葉鶏頭も見る機会がなくなってしまったようだ
リタイア後、蝶の撮影のため石垣や西表など南西諸島に出かけるようになって、野生のノゲイトウに出会い懐かしい思いをしたものである
ワイゲオ島でもいろいろな種類のノゲイトウが見られ楽しかった
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トケイソウ
ご存知の方も多いと思うが中南米原産のトケイソウは園芸種として世界に広く普及している(東京の我が家のベランダのフェンスにもトケイソウが絡んでいて毎年たくさんの花をつける)
ワイゲオ島の道路脇にはこのトケイソウにそっくりな花が多数咲いていてびっくりした
御覧のように花はトケイソウそのものなのだが、蕾の形状は全く異なる
ワイゲオのトケイソウの蕾は栗のイガのように刺(柔らかいので痛くはない)が密生していているのだ
このような(園芸と縁もないような)島で園芸種が野生化したとも思えずミステリーの世界だ
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ミステリアスフラワー
植物編の最後に取り上げるのがこの花
名前はこちらで勝手につけただけで種名不詳の意味である
島の中で見かけたのは2~3回だけだったが、御覧のように赤茶色の花穂の上から白いポケッチーフが飛び出している
ある程度名前が推測できればインターネットで調べることもできるが、取っ掛りがなければ種名判定はお手上げである
ワイゲオ島で見たミステリアスフラワーとして心に止め置くことにしたい
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# by mustachio | 2017-09-14 17:00 | Comments(0)