還暦からのネイチャーフォト

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2017年 07月 13日

2017ネイチャーフォト6月下旬上州編


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6月下旬はまた山荘に戻った
梅雨前線は南の太平洋岸付近にあり、東京が雨でも群馬北部は雨が降らないケースが多い
今回は信州まで足を延ばさず「野反湖」「バラギ湖」「草津白根・芳ヶ平」を歩いた

6月26日野反湖

レンゲツツジ
今年初めて野反湖へ出かけた
ニッコウキスゲ(ノゾリキスゲ)にはまだ早いと予想していたがまだ開花の兆しはなく、湖畔はレンゲツツジが真っ盛りだった
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オノエラン
この日の収穫はオノエランとの再会
小さく地味な高山植物で、10年ほど前、同じ場所で撮影しているのだがその後まったく出会いがなかった
今回見つけたのも登山道脇で普通の観光客や登山者は気づかずに通り過ぎていた
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コマクサ
逆に人目をしっかり惹きつけているのがもう咲き始めたコマクサ
色彩といい形状といい確かにこちらの方が写真写りがいい
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ベニサラサドウダン
色彩の派手さではこちらも負けていない
ドウダンツツジの仲間なのだが花が赤いので遠くからも目立つ
レンゲツツジは数で存在を誇示しているが、こちらのベニサラサドウダンは単独でも勝負に負けていない
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カラマツソウ
6月は春の花から夏の花への切り替わり時期に当たるのだろうか
純白のカラマツソウが咲き始めたところだった
蕾のところに薄いピンク色が残り初々しいイメージだ
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ハクサンフウロ
ハクサンフウロがたった一輪だけ咲いていた
この花は夏の花でこの一輪を先頭にしてこれから高原一帯をピンク色に彩ることになる
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オニアザミ
巨大な花を咲かせるオニアザミはまだ蕾だった
それでも葉の先の鋭い棘と総苞片に絡むクモ毛が自己主張を始めている
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コケモモ
高山ではよく群生するコケモモだが野反湖周辺では数が少なくひっそりと咲く
小さな花だがアップで撮るとなかなか美しい
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ツマトリソウ
林縁にツマトリソウが咲き始めていた
純白の花だが花冠裂片の先が薄いピンク色につまどられるのでツマトリソウ   妻盗り草ではない
クローズアップを見るとピンクの「褄どり」が判る
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マイヅルソウ
マイヅルソウもこの季節の花
針葉樹林の林下に群生することが多い(個々の花は小さいので群生しないと存在感が薄い)
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ミツバオウレン
小さくて見つけにくいのがこのオウレンの仲間
似たような花が多く、このミツバオウレンは三つ葉がポイントになるので花と一緒に葉を撮影しておかないといけない
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ヒオウギアヤメ
野反湖の西側の湖畔ではヒオウギアヤメが咲きかけていた
外花被片が伸び切っておらず判定が難しいが、立花が退化しているのでアヤメではなくヒオウギアヤメのようだ
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コバイケイソウ
こちらも咲き始め、というより個々の花はまだ蕾である
この花はこのくらい若いほうが清潔感が感じられて好ましい
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オクノカンスゲ
植物図鑑で探し当てた名前がオクノカンスゲ
カンスゲの山地版(東北地方に多いという)のようだ
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コンロンソウ
コンロンソウとヒロハコンロンソウは近似種でよく似ている
ポイントは葉が細く先が尖っているのがコンロンソウで名前の通り葉が広いのがヒロハコンロンソウになる
広いか細いかはかなり主観的な判断になるがこちらは広くないほうだと思う
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ベニバナイチヤクソウ
この花は崖の上のほうの目立たないところにひっそりと咲いていた
望遠レンズで無理して撮影することになったが、近づいてアップで撮るよりもリアリティがあるかもしれない
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ズダヤクシュ
深山の林の中に咲く地味な植物
あまりにも地味なので写真にするのが難しく何枚も撮影しているが失敗作が多い
ちなみに漢字名は「喘息薬種」、ズダというのは喘息のことで喘息の薬になるらしい
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オオバミゾホオズキ
亜高山帯の湿地に生える多年草
毎年同じ場所に必ず生えるので毎年見に行く花である
結構大型で存在感がある
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コイワカガミ
数は少ないがコイワカガミも見ることができた
この花の色はまさにショッキングピンクで印象が強い
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ウラギンヒョウモン
蝶は数が少なくまともな写真はこのウラギンヒョウモンくらいである
ギンボシヒョウモンとの識別が難しいが今回は翅裏の写真も撮影しているので間違いない
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シロオビヒメエダシャク
最近は蛾の写真も撮るようになった
ただ種類数が多すぎて名前が覚えられない
帰宅後蛾の図鑑と首っ引きで判定を行う
この蛾はシロオビヒメエダシャクで間違いないようだ
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イカリモンガ
こちらは何回も撮影しているので名前が頭に入っている
花で吸蜜していることが多いが今回は葉の上で集団休止していた
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ウンモンテントウ
このテントウムシは75年の生涯で全く初めての出会いだと思う
甲虫図鑑で調べるとウンモンテントウ、ウンモンは漢字で雲紋、つまり紋が雲のように滲んだ感じになっている
見つけたときは脱皮したばかりの幼い個体かと思ったが、この状態が立派な成虫のようだ
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6月28日バラギ湖
マイフィールドの一つであるバラギ湖は山荘から近いので訪れる回数が多いが、最近劇的に野草や昆虫の数が減ってきている

カルガモ
平日のバラギ湖は平穏そのものなのだが今回ちょっとした事件があった
8羽の子ガモを連れたカルガモの家族にトビが襲い掛かったのである
ただちょっかいを出しただけなのか子ガモを食べようとしたかはわからないが、親ガモが懸命に応戦し結局はトビを追い払ってしまった
2,3枚目の写真にはトビも写っているが、とにかく親ガモの真剣な表情にものすごい迫力を感じた
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ニシキウツギ
木本の花は樹木図鑑だけが頼りなのでちょっと自信がない
ニシキウツギの花は最初は色が淡黄色で少しずつ赤く変わっていくというが、写真の花は咲き始めですべて淡黄色である
キバナウツギの線も考えられるが分布域が少し違うような気がする
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アヤメ
アヤメは少し時期が過ぎた感じだった
内花被片が直立しているので間違いなく(ヒオウギアヤメではなく)アヤメである
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キショウブ
バラギ湖の湖畔にはキショウブが多い
この花は外来種なのだが各地で定着野生化し、昔からの日本の花のような顔をしている
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ハネビロハナカミキリ
草の上に小さなハナカミキリを見つけた
その場で名前がわかるほどハナカミキリに詳しくないので帰宅後図鑑を調べてハネビロハナカミキリだろうと推測している
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ヒメシジミ
バラギ湖常連のヒメシジミが発生し始めていた
開発が進み近くのオートキャンプ場などが繁盛すればするほど生物相が貧弱になっていくので、毎年ヒメシジミのような常連生物に再会すると安ど感を覚える
(昔、数が多かったギンイチモンジセセリは消滅してしまった)
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6月29日草津白根・芳ヶ平
ここ数年白根山の火山活動が活性化し草津志賀道路の通行制限が続いていた
白根山頂付近の駐車場が使用禁止となり、芳ヶ平など周辺への車によるアクセスが実質的に制限されていたのだ
6月後半からその制限が解除され駐車が可能となったので、この日は芳ヶ平湿原への散策を楽しんだ
(山頂付近に車を置くと、行きは下り、帰りが上りという行程になる)
このコースは天然記念物指定のミヤマモンキチョウが見られるフィールドだが時期は1か月ほど早く、他の昆虫との出会いもあまりなかった
撮影対象は高山~亜高山植物が主体である

カオジロトンボ
唯一撮影した昆虫はカオジロトンボ
このトンボは標高の高い湿原に生息する限定種だが、高層湿原の植物を撮影しに行くといろいろなところで出会う
今回は芳ヶ平湿原と草津の武具脱池の両方で確認した
オスは背中が赤、メスは黄色で、どちらも顔が白い
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クロマメノキ
白根山から芳ヶ平へ下る道は火山活動の影響で植物が育ちにくい
数少ない環境適応植物の一つがクロマメノキで、この地にはこの植物を食草とするミヤマモンキチョウが生息する
発生時期は監視の目が厳しくネットを持った採集者は入れないので(ここ数年確認していないが)蝶の数は多い
今回は蝶が発生前なのでドウダンツツジのような花を撮影した
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コケモモ
クロマメノキと似ているがコケモモのほうは葉が革質で光沢がある(花もピンクが強い)
秋になる実はクロマメノキが黒、コケモモは赤である
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ミネズオウ
同じツツジ科だが花の形は違う(花は小さく上を向いて咲く)
2枚目の写真のように群生した状態はまさに花の絨毯のようだ
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ミヤマヤナギ(ミネヤナギ)
こちらも環境適応能力の高い植物のようでルート上の至る所で見られる
3枚の写真は花(雄花序)、実、綿毛に包まれた種である
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ミヤマゼンコ
セリ科の花は少なかった
葉の形状等から種名を推定したが確実ではない
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ツマトリソウ
ツマトリソウはこの季節の花でいろいろなところで出会う
ただ、数はそれほど多くはなくポツンポツンと寂しげに咲いていることが多い(そこに風情があるのだが)
今回のルートはそのツマトリソウが群生していて少し調子が狂った
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イワカガミ
この花も数が多い
山道の両側にピンクと白の花があるとお祝いの紅白餅を連想して幸せな気分になる
(イワカガミとコイワカガミの識別は難しい ご当地の花図鑑からイワカガミと推定している)
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ベニサラサドウダン
野反湖に多かったベニサラサドウダンも花盛りだった
人目を引き付けるパワーのある花だ
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ムラサキヤシオ
比較的花が少なく地味な印象だった芳ヶ平湿原で目立ったのがこのムラサキヤシオ
漢字で「紫八染」と書く名前は紫の染料で8回染めたという意味のようだ
深山限定のツツジに久しぶりで出会うことができた
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ハクサンシャクナゲ
シャクナゲはアズマシャクナゲが終わってハクサンシャクナゲのシーズンに入っている
こちらは芳ヶ平ではなく少し下の草津で撮影したもの
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ワタスゲ
「6月下旬上州編」のまとめはワタスゲ
久しぶりに訪れた芳ヶ平湿原はワタスゲが満開だった
過去に何回か出かけているがどちらかというとワタスゲのピークを過ぎたタイミングが多い
当日は平日で他に登山客もなく私たち夫婦はワタスゲの咲き乱れる湿原を独占することができた
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# by mustachio | 2017-07-13 15:00 | Comments(0)