還暦からのネイチャーフォト

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2017年 08月 29日

群馬吾妻/8月の花

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8月も余すところ後二日、9月も目前に迫ってきた
9月1日から海外遠征の予定があるので「8月の花」ブログアップも8月中に終わらせておかなければならない
まさに夏休みの宿題を抱えた小学生の心境で今パソコンに向かっている

8月10日前後に群馬県で撮影した画像のうち「昆虫編」は終わったので、残るは「植物編」
小学生の自由研究のつもりで写真を整理しておきたい、ということで掲載順は学術的に科別とした
特に珍しい植物もないので、宿題(群馬吾妻地方の8月の花)程度の出来上がりと思って見ていただきたい

キク科アキノキリンソウ
8月になると標高の高い所では秋の花が咲き始める
数は少ないが所々でアキノキリンソウが咲いていた
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キク科オグルマ
野反湖の湖岸の湿地にオグルマが咲いていた
この場所でこの花を見るのは初めてである
半月ほど後になると周辺にマルバダケブキが咲きあたりが黄色く染まるのだが、こちらはまだ開花の気配がなかった
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キク科コウゾリナ
この花は花期が長く春から秋まで咲き続ける
茎にも蕾にも剛毛が生えていてわかりやすい
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キク科コウリンカ
舌状花が不揃いに垂れ下がって咲くので一目でわかる花
花弁の色は黄色より濃い橙色である
7月に池の平で撮影したが8月はバラギ湖周辺で見つけた
キク科の中でもいわゆる菊に近い植物かと思っていたがキオンやハンゴンソウの仲間だという
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キク科キオン
そのキオンは晩夏から初秋の花だがバラギ湖の湖岸でそろそろ咲き始めていた
タイトルバックの写真もキオンである
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キク科ハコネギク
こちらは野反湖周辺のハコネギク
実をいうとこれから秋にかけて咲く白い菊は似たような種類が多く苦手なのだ
ただ野反湖では看板表示ではっきりハコネギクと特定されているため無条件でハコネギクと信じている
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キク科アラゲハンゴンソウ
最初はキクイモだと思い込んでいたが中心部(筒状花)が黒紫色で葉が細いことからアラゲハンゴンソウのようだ
いずれにしても北アメリカ原産の外来種で園芸用として入国し野生化したことは間違いない
なかなか美しい植物で初秋の高原とのマッチングも悪くないようだ
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キク科ノハラアザミ
アザミは識別が難しい
近似種のノアザミは春に咲く花で普通8月には咲かないので一応ノハラアザミと判断しているが、高地では8月でもノアザミが咲くという
手持ちの図鑑には7月末に同じ野反湖で撮影した同じようなノアザミの写真が載っていたりするので、ノアザミの可能性もある
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キク科オニアザミ
こちらは花が下を向いており総苞にクモ毛もあるので間違いなくオニアザミだ
頭頂部の花はもう終わっていて下のほうに花が残っていた
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キク科ヤマハハコ
ヤマハハコは初秋(8~9月)の花
7月では中央の黄色い部分が見えず単に白い塊で、8月に入るとヤマハハコらしくなってくる
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キク科ヨツバヒヨドリ
ヨツバヒヨドリも8月から咲き始める
ヒヨドリバナの仲間の花にはアサギマダラを引き付ける香りがあって蝶が集まって来る
今年も、花より蝶の撮影を楽しむことができた
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キク科ヒヨドリバナ
前項のヨツバヒヨドリは写真を見ていただくとわかるように葉が4枚、輪生している
それに対してヒヨドリバナのほうは葉が対生なので識別は容易といわれるが、実情は輪生や対生が中途半端なケースが多くフィールドでは迷うことが多い
個人的な感覚では花がピンクがかっているのがヨツバでヒヨドリバナは純白が多いと思っているが、違うだろうか
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キク科メタカラコウ
花の写真を撮るときはまず花弁が綺麗にそろっている花を探す
ところがこのメタカラコウは変わり者で舌状花が1~3枚、不特定に垂れ下がるだけなので常に乱れた状態なのだ
まあ、それが個性といえないこともないので、そこを楽しむこととしている
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キキョウ科キキョウ
キキョウというと「秋の花」のイメージがあるが実際は7~8月に咲く夏の花だ
今年は見かけなかったが7月に山梨県へクロヒカゲモドキを探しに行くと必ずキキョウの花に出会った
群馬の吾妻地方はキキョウが多く桔梗ヶ原などという地名も残っているが、今年は1輪見つけただけだった
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キキョウ科ツリガネニンジン
高山に行けば珍しい沙参に会うこともあるかと思うが、群馬周辺の山ではこの手の植物はまずツリガネニンジンと思って間違いない
茎に対して花が輪生状につくので面白いのだが、写真写りの良い株に出会うことはめったにない
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キキョウ科ソバナ
ツリガネニンジンより花が大きく、紫色が濃いので目立つ花である
道路脇の崖面など何故か目の高さより上の位置に花があることが多いような気がする
ツリガネニンジンより明らかに写真写りが良い
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マツムシソウ科マツムシソウ
山の花ではあるがけして高山の花ではないので毎年必ず見ることができる
8月中旬では咲き始めで初々しい姿を見せてくれた
花は薄紫一色かと思い込んでいたが、意外と黄緑の部分が多くカラーセンスの良さを再認識した
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オミナエシ科オミナエシ
こちらは秋の花の定番
遠くから見るとただの黄色い花の塊だが、アップで見ると丸い蕾と開花した5弁の花が混在していてなかなか面白い
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オミナエシ科オトコエシ
漢字で書くと美しいオミナエシは女郎花、地味なオトコエシは男郎花になる
なんとなく男女差別を感じて納得がいかないが、女性がメインのほうが世の中がうまくいくと思っておこう
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アカネ科カワラマツバ
花の塊がごちゃごちゃとあるのでわかりにくいが個々の花は十字状の4弁花である
カワラマツバという名前の割には乾燥した草原を好むようだ
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ゴマノハグサ科トモエシオガマ
野反湖周辺を歩いていて1輪だけトモエシオガマを見つけた
この花はシオガマギクの1変種で花のつき方が巴状になるのが特徴である
乗鞍など高地では群生が見られるが野反湖で見るのは初めてだと思う
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シソ科ヒメシロネ
階段状に対生する葉の付け根部分に白い花が固まって咲く個性的な植物だ
見つけたのはバラギ湖畔の湿地
白い花の下唇に赤いアクセントがあって近似種のコシロネと区別できる
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サクラソウ科クサレダマ
嬬恋村のバラギ湖には30年以上前から通っている
昔はボート小屋のスピーカーから常時歌謡曲を流しているローカルな湖だったがとにかく植物が豊富だった
今はオートキャンプ場などができてしまって見る影もないがそれでも昔からのクサレダマは健在だった
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セリ科シシウド
セリ科の植物も同定が難しいのだが、このシシウドだけは太く大きくたくましいのでなんとなく区別できる
特に美しい花ではないのに好きな夏の花の一つだ
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アカバナ科アカバナ
4弁花で花の中央に白く丸い球のような花柱が目立つ
この花もバラギ湖の湿地エリアに多い
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アカバナ科ヤナギラン
英語でFire Weedと呼ばれるグローバルな花、ユーラシア・アメリカと広く北半球に分布する
山岳地帯に群生することが多く夏山をバックにすると美しいが、ヤナギランが咲きだすと山はすぐ秋に入る
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オトギリソウ科オトギリソウ
個人的なイメージではオトギリソウは登山道の花  それも陽が照り付ける尾根道の礫地に多いような気がする
そういえば今年は天候不順のせいで高山を歩く機会がなかった
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ツリフネソウ科キツリフネ
ツリフネソウ類も夏の後半に咲きだす8月の花
どちらかというと池や川など水に近いところに生える
色違いのツリフネソウと形態はよく似ているが尻尾(距)は単純にぶら下がるだけだ
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ツリフネソウ科ツリフネソウ
こちらが本家ツリフネソウ
色はピンク色で花の奥が黄色い
生育する環境も大きさも花や葉の形状も(花の色以外は)よく似ているし、両者が並んで咲いていることも多い
(ツリフネソウのほうは尻尾(距)の先が丸くなっている)
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フウロソウ科ハクサンフウロ
フウロソウの代表種のようなハクサンフウロ
野反湖でも湯ノ丸高原でも至る所に咲いている8月の花だ
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フウロソウ科ゲンノショウコ
今回整理するまでゲンノショウコがフウロソウ科であることを意識していなかった
ハクサンフウロなどのフウロソウは群生することが多いが、ゲンノショウコは孤独に咲いていてまったく雰囲気が違う
ところが花の写真を比べてみると雄蕊が紫色で花弁委に紫の筋が入るなど兄弟のようにそっくりなのだ
ただゲンノショウコの花の色は白(東日本)か赤紫(西日本)のどちらかで中間のピンク色はあまり見ないような気がする
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マメ科ヌスビトハギ
どこにでもある花だが小さくて目立たないのであまり意識することがない
特に写真にするのが難しく良い写真が撮れたことがない
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マメ科クサフジ
逆にこちらのクサフジは紫色の花が草原の緑に映えてよく目立つ
したがって撮影機会も多いのだがいつもごちゃごちゃした写真になってしまう
今回は特徴のある葉にピントを合わせて撮ってみた
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マメ科シャジクソウ
シャジクソウは湯ノ丸高原で撮影した
高峰高原など浅間山周辺はシャジクソウが多いところだが、今回は1か所で見ただけだった
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バラ科イワキンバイ
堂々とタイトルをつけたがこの花がイワキンバイかどうかちょっと自信がない
いろいろな図鑑を調べた結果、花の形などがよく似ているというだけで、「山地の岩場に生える」という条件にマッチしないからである
撮影は湯ノ丸高原の参道脇  バラ科植物であることは間違いないと思うのだが
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バラ科キンミズヒキ
ミズヒキという植物があるが花は赤くタデ科に属する
キンミズヒキも花穂の形状はよく似ているが、花が黄色でバラ科だ
さすがにバラ科の植物だけあって個々の花の形状は立派な5弁花である
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バラ科シモツケ
木本のシモツケと草本のシモツケソウがあるが花の色もよく似ていてどちらもバラ科である
野反湖のキャンプ場に群生していた
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バラ科ワレモコウ
前項のシモツケなどもそうだがバラ科の植物には変わった形の花が多い
いわゆる薔薇の花とは似ても似つかない植物がバラ科を名乗っているのが愉快である
ワレモコウも集合花で、花弁がなく赤茶色の花弁のように見えるのは萼片だそうだ
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ユキノシタ科チダケサシ
ススキなどが生える草原に多いチダケサシ
花がクリーム色のものとピンク色のものがあるが、ピンク系のほうがチダケサシらしいと思う
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ナデシコ科センジュガンピ
一見してナデシコの白化種かと思うが独立種
ガンピは中国原産の植物の名、千手は日光の千手ヶ浜のことでこの植物が発見されたのが千手ヶ浜なのだそうだ
群生せず孤独に咲いていることが多いが、いろいろなところで見かける花である
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ナデシコ科フシグロセンノウ
この花も8月の花
群生とまではいかないが何株もまとまって咲いていることが多い
木の陰など暗いところにこのオレンジ色があると遠くからでも目に入るインパクトのある花だ
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タデ科イブキトラノオ
野反湖はこのイブキトラノオが多いところなので期待して出かけたのだがたった1株を見つけただけだった
過去の記録を見てみると7月が花期のようで8月中旬では遅すぎたようだ
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ラン科ネジバナ
ネジバナという花は東京近郊でも見られる普通の花
どちらかというと春の花で8月の花のイメージはない
ただ夏の野反湖へ行くと毎年必ず出会う不思議な花だ
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ユリ科ノギラン
撮影した時はネバリノギランかと思っていたがどうもノギランのようだ
色が枯れた花のように見えるが満開の状態らしい
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ユリ科コバギボウシ
ギボウシの仲間もよく似たものが多く撮影時にチェックしておかないと後でわからなくなる
(写真は葉や花が小さいコバギボウシだ)
夏の花だが先端にアキアカネが止まっていると秋を感じる
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ユリ科コオニユリ
科別に整理したので最後の花はコオニユリになった
このオレンジの花は野反湖にも湯ノ丸高原にも多数咲いていた
花がよく似ているクルマユリは今年の群馬吾妻では見つけられなかった
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# by mustachio | 2017-08-29 14:00 | Comments(0)