還暦からのネイチャーフォト

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2017年 05月 12日

2017GW・白馬村の春

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ブログ(還暦からのネイチャーフォト)掲載も8年になるのでリピーターの方はご承知済みなのだが、毎年GWは群馬県の長野原にある山荘にこもることにしている
そして連休の1日を割いて山荘から長野県の白馬村を訪ねるのもルーティーン化してしまった
片道100キロだが高速を使わないので連休中でも2時間ちょっとの行程だ
もともとはギフチョウとヒメギフチョウの生態写真撮影がスタートだったが、最近では「春を感じ春を楽しむ」ために家内と二人で出かけている

年によって春の早い時と遅い時があり今年は春が遅めであった
春が遅い年は雪の白馬連峰と桜を楽しむことができる
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ご参考までに昨年、一昨年のブログへリンクを貼っておくこととしたい




フクジュソウ
毎年の行事なので行動がパターン化してしまっているが、白馬村へ入るとまず訪ねるのが姫川源流だ
そしてその年の春の進行具合を感じるのも姫川源流である
GW前半にフクジュソウが咲き終わっているかどうかが判断基準、今年は満開の少し手前くらいで春の進行が遅いことが一目でわかった
昨年より春が遅く一昨年と同じようなペースである
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アズマイチゲ
エフェメラルという形容詞(名詞)は「はかない」「短命な」という意味、スプリングエフェメラルというのは葉が茂る前の林下に早春に花を咲かせる植物のことを言う
前項のフクジュソウやカタクリなども典型的なスプリングエフェメラルなのだが群生する傾向が強く「はかない」というイメージがない
個人的にイメージするのはこのアズマイチゲでギフチョウの発生するシーズンに同じサイトで出会うことが多い
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キクザキイチゲ
白馬村ではアズマイチゲとキクザキイチゲの両方が見られる
アズマイチゲは基本的に純白の花だが、キクザキイチゲの花は白色、紫色、ピンクとヴァリエーションが豊富である
アズマイチゲのほうは2~3株程度のまとまりが多いが、キクザキイチゲは群生することが多い
識別のポイントは葉の形状と花柄の毛の有無(キクザキイチゲは有毛)だ
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カタクリ
昨年、一昨年のブログを見ていただくとお分かりのように「白馬のカタクリ」は定番で写真の数がやたら多い(したがって今年は控えめに1枚だけにとどめる)
個人的な印象だが白馬のカタクリはほかの場所のものよりピンクが濃いように思う
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タチツボスミレ
白いスミレを見つけた
花の白いスミレはマルバスミレ、ウスバスミレ、ヒメスミレサイシンなど種類が多いが、雌蕊(柱頭)の形状が異なる
どうも普通のタチツボスミレの白化種のような気がする
2枚目の紫のスミレはオオタチツボスミレかもしれない
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スミレサイシン
ギフチョウ、ヒメギフチョウのポイントには例年スミレサイシンが多く、咲いているのが当たり前と思っていたが今年は数株を見かけただけだった
日本海岸の多雪地帯に多い美しいスミレで数が減っていくのは寂しい
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アケボノスミレ
逆に例年スミレサイシンをよく見るフィールドでアケボノスミレを見つけた
花がピンク色で花の時期には葉が伸びておらず花だけが目立つスミレである
初対面のスミレというわけではないが、白馬村では初めての出会いでいささか感動を覚えた
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ニリンソウ
ニリンソウはアズマイチゲなどの仲間でキンポウゲ科、春の花としてはGW開花時期が少し遅れる傾向がある
姫川源流はニリンソウが多いフィールドで例年GWの時期には渓流沿いに群生しているのだが、草刈など手入れがあったせいかほとんど姿が見えなかった
春が遅れているため開花時期とタイミングがずれたこともあるようだ
この花は生命力・繁殖力が強いのでこれから花の季節を迎えるのだと思う
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ユリワサビ
ユリワサビもニリンソウと同様姫川源流の常連植物、今年は例年より数が少なく写真を撮るのに苦労してしまった
少しずつ環境が変化しているのだろうか
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ネコノメソウ
こちらも姫川源流の常連
といっても数が多い植物ではなく例年渓流沿いに数株見かける程度だ
そういう意味では今年も変わらずに姿を見せてくれた
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フッキソウ
フッキソウの花は見つけるのに苦労したが、こちらは開花期の問題
植物自体はたくさんあるのだが春が遅れていてGWに間に合わなかったというだけのようだ
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キバナノアマナ
この花は白馬村で初めて出会った
川の近くや田んぼの土手など肥沃で土壌が柔らかい土地に生える普通の植物ではあるが、関東近辺ではここ数年見たことがない
毎年通っている場所での新しい出会いは楽しい  来年も同じ場所で出会えるだろうか
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ミズバショウ
白馬村から小谷村へ向かう途中に落倉湿原というミズバショウの群生地がある
白馬村ツアーの締めで最後にそこへ寄るのがパターンなのだが、GWの時には盛りが過ぎていることも多く去年などはパスしてしまっている
2年ぶりにその落倉湿原を訪問してみたがミズバショウはちょっとピークが過ぎた程度であった
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ザゼンソウ
落倉湿原にはザゼンソウも見られるのだが今年は数が少なく良い被写体が見つからなかった
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ショウジョウバカマ
ショウジョウバカマは湿原の植物ではないが落倉には結構数が多い
この花は花期が早いので今年は出会いが少なかったが、ピンク色の美しいショウジョウバカマを見ることができた
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ミヤマキケマン
路傍に黄色い華鬘草が咲いていた
昨年までは単純にキケマンだと思い込んでいたが、今年甑島を訪問して認識を変えた
キケマンはどちらかというと海岸に近い山地の植物で花(筒状の部分)の先端上部に大きな茶色の斑紋がある
写真の植物は茶色の斑紋がないので正確にはミヤマキケマンのようだ
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フキ
フキは至る所に生えている
1枚目の横位置の写真は姫川源流で撮影したものだが流れの周辺には大きな雪の塊が見られる
花としての美しさはないがフキノトウはみそ汁の具や酒の肴としては結構うまい
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スギナ
ツクシと書きたいところだがツクシは植物名ではないのでスギナが正しい表記だと思う
40年ほど前勤務の関係で北九州や岡山に住んでいたころから、我々夫婦では春にツクシを摘んで食べる習慣ができてしまった
味覚的に特にうまいというわけではないが「野遊び」の一環としてツクシを酒の肴にする
東京に戻ってからも春になると埼玉あたりへツクシを摘みに行ったが、最近では長野・新潟方面まで行かないと摘めない
今年は新潟と白馬でツクシを摘み、2回酒の肴にして「今年の春」を味わった
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ゼンマイ
シダ植物は不得意分野なので正直言ってワラビ、ゼンマイ、コゴミなどの区別は定かではない
スーパーなどで買ってきて酒の肴にすることは全く抵抗ないのだが、ワラビやゼンマイを取りに山へ入ったことがないのだ
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ギフチョウ
GWの白馬村のメインターゲットはギフチョウとヒメギフチョウである
白馬村は日本でも数少ない両種の混棲地なのだ
この地域ではヒメギフのほうが若干発生が早いようだがほぼ同時期に見ることができる
毎年のことなので執着心が不足しているためか、今年はギフチョウの写真しか撮れなかった(現地でお目にかかった方の言によると早朝にはヒメギフが出ていたそうだ)
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オオルリ
全体的に見れば春は遅い感じだったが夏鳥はもう入っていた
オオルリも美しいさえずりを聞かせてくれた   これから繁殖の季節が始まる
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キビタキ
キビタキも確認することができた
ただ白馬村で見る野鳥は高い木の上のほうにいる場合が多く写真が「下から目線」になる
キビタキなどは腰の部分の黄色が鮮やかなのに下からだと腰の上部は写せない
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サンショウクイ
夏鳥はもう1種、ヒリリヒリリと鳴くサンショウクイだ
高い木の上で盛んに昆虫を捕食しているようだった
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ニホンカモシカ
白馬村の最後の写真は特別天然記念物のニホンカモシカになった
ギフチョウが飛ぶサイトになぜか迷い込んできて戸惑っている雰囲気だった
ギフチョウ撮影のカメラマンも望遠レンズでカモシカのアップを撮影していた
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# by mustachio | 2017-05-12 15:00 | Comments(0)