還暦からのネイチャーフォト

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2017年 08月 26日

群馬吾妻/8月の虫

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今年の8月はどちらかというと天候不順で雨が多かった
群馬の山荘で夏を過ごすのは例年のことなのだが、今年は4日から15日まで2週間近くの長期滞在となった
その間、家内と二人のんびりできたのならよかったのだが最初の5日間は孫を一人預かり、その後息子(孫の父親)が1泊したりしてバタバタの連続だった
それでも2、3回はフィールドを歩いたので撮影した写真は整理しておきたい

今回は遠出をしておらず北は野反湖、南は湯ノ丸高原までと群馬県の吾妻地方限定の記録で、昆虫編と野草編の2本立てで整理していくことにする
最初は昆虫編だ


アキアカネ
言い訳からスタートするようで恐縮だが、今年の夏は(クロヒカゲモドキ探索を除いて)目的を持った撮影行には出かけなかった
したがって撮った写真も「自然スケッチ」程度のものでインパクトのあるものが全くない
まずは平凡なアキアカネから始める
アキアカネは暑い夏には高地に移動するので群馬には数が多い
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ベニカミキリ
何気なく撮った写真なので胸部の上面が写っておらず断定できないのだが、翅が無地で赤いことからベニカミキリでいいと思う
比較的よく見かけるハナカミキリだ
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マルガタハナカミキリ
ハナカミキリは種類が多くとても名前を覚えきれない
薄茶色の翅に黒い斑紋のあるカミキリでマルガタハナカミキリというのだそうだ
(マルガタは丸型ではなく丸肩らしい)
ヒヨドリやアザミの上で恋に没頭している姿が目に付いた
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マメコガネ
こちらはアメリカで農作物に被害を与える Japanese Beetle として悪名高いマメコガネ
植物の種類にこだわらず何でも食べる大食漢で、集団がたむろする葉は丸裸になりかかっている
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ウスオビシロエダシャク
ここからは鱗翅目
といっても蛾の仲間は図鑑がないと名前がわからないものが多い
この白い蛾は昼行性のようでヒヨドリの花で一心不乱に吸蜜していた
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トンボエダシャク
エダシャクの仲間は昼行性の蛾が多いようだ(そういえば今年の春は九州の甑島でキオビエダシャクをいやというほど見た)
比較的よく見るのが後翅下端がオレンジ色のヒョウモンエダシャクで、写真の蛾もそうかと思っていたが、図鑑をチェックするとトンボエダシャクのようだ
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オオゴマダラエダシャク
こちらもよく似ているので識別が難しい
翅の模様が微妙に違い、オオゴマダラエダシャクのようだ
蛾は蝶よりも1桁種類が多いので余命が限られるわれわれにとって全部覚えるのは不可能だが、少しずつ頭に入れていくことにしたい
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ベニヒカゲ
ここからは得意分野、図鑑がなくても名前がわかる「蝶編」になる
「8月の蝶」といえばベニヒカゲやゴマシジミ、キベリタテハなどが頭に浮かぶ
ほとんどの蝶は7月以前から活動しているが8月にならないと姿を見せない蝶もいるのだ
群馬吾妻地方では野反湖や湯ノ丸高原(池の平湿原)にベニヒカゲが多いが登場は8月10日前後
今年も8月10日に野反湖で姿を確認した
ベニヒカゲは人の汗に惹かれることが多く、家内のザックのストラップで懸命に吸水していた
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ヒメウラナミジャノメ
撮影したのは定例フィールドのバラギ湖だが、この蝶は生息域が広く東京でも割と普通に見ることができる
チヂミザサとかススキとか食草になる植物が多様だからなのだろうか
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クロヒカゲ
クロヒカゲモドキではなく普通のクロヒカゲ(私の知る限り吾妻地方にはクロヒカゲモドキはいないのだと思う)
クロヒカゲは山の登山口周辺の林内に多いように思う
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ジャノメチョウ
こちらは陽性で日影よりも太陽光を好む蛇の目蝶の仲間
今年の8月は陽光が少なく気温も低かったのでジャノメチョウをほとんど見かけなかった
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ヒメキマダラヒカゲ
逆に今年数が多かったのがこのヒメキマダラヒカゲ
野反湖でも湯ノ丸高原でもノリウツギやシシウドなど白い花に群がっていた
(キマダラヒカゲのほうは8月には1頭も見ていない)
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アカタテハ
ノリウツギにはアカタテハも来ていた
アカタテハやヒメアカタテハは秋になると急激に見る機会が増えるような気がするが、8月は涼しいところに避暑に来ているようだ
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エルタテハ
エルタテハは標高の高いところに住む山の蝶
平地にもいるヒオドシチョウによく似ていてフィールドでは一瞬迷うことがあるが、後翅の縁を見てブルーの縁取りがあればヒオドシ、なければエルタテハだ
2枚目の写真は後翅が破損しているのでわかりにくいが、微かにブルーの痕跡が見えるのでヒオドシかもしれない
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シータテハ
実をいうとこちらのシータテハもエルタテハによく似ている
全体的に細身で外縁の切れ込みが深いので慣れてくると形状の違いで識別はできる
後翅裏面の文字サインであるシー(c)とエル(L)はよく似ているのでわかりにくい
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ヒョウモンチョウ
今頃の図鑑などには載っていないが「ヒョウモンチョウ類は夏眠する」という定説が昔はあった
少なくとも手元にある昭和時代の「原色日本蝶類図鑑(保育社)」にはそのような記述が多数ある
つまり8月はヒョウモン類が一時的に姿を見せなくなるというのだが、少なくとも群馬吾妻地方では8月でも多数のヒョウモン類が活動していた
最も数が多かったのはやや小型の「ヒョウモンチョウ」でいろいろな花で盛んに吸蜜していた
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ミドリヒョウモン
蝶の撮影に没頭していた5~10年位前は長野県や群馬県のフィールドでは必ずミドリヒョウモンに出会った
今年は夏の長野方面には出向いていないせいかミドリヒョウモンは初見のような気がする
ミドリヒョウモンが減少したのかこちらが出不精になったのかはさておき「新鮮な出会い」だった
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ウラギンスジヒョウモン
こちらもヒョウモン類の代表のように数が多い種、というと少し語弊があるかもしれない
少なくとも60年前、捕虫網を持って歩いた景信山など裏高尾方面ではこの蝶の数が一番多かった
全般的に蝶の数が減ってきているので後10年もすれば絶滅危惧指定になるかもしれない
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ウラギンヒョウモン
この蝶も数が減ってきているが、今年はなぜか何度も出会っている
近似種のギンボシヒョウモンのほうが数が多いと思っていたが、8月の群馬吾妻地方では一度も出会いがなかった
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キアゲハ
キアゲハの飛翔がピタリと止まって、いい写真が撮れたのだが残念ながら尾状突起が2本とも欠落している(他の部分には破損が見られないのでどういう状況で尾状突起だけがとれたのか想像がつかない)
もともと数が多い蝶ではないが久しぶりに会った気がする
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キタキチョウ
昔はただのキチョウでよかったが今はミナミキチョウとキタキチョウがスプリットされたのでややこしくなった(といっても関東近郊ではミナミキチョウがいないので元キチョウはキタキチョウと割り切ってしまえばよい)
そのキチョウも最近めっきり数が少なくなった
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ツバメシジミ
ヒメシジミの多いバラギ湖で見つけたのでヒメシジミと思い込んでレンズを向けたが、そのブルーの蝶には尾状突起があった
このフィールドでは見たことがないツバメシジミである
8月10日過ぎだったがヒメシジミは見かけなかった
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オオチャバネセセリ
もともとオオチャバネセセリは野反湖周辺に多いのだが今年は特に数が多かった
湯ノ丸高原周辺でもオオチャバネセセリが多く、コチャバネセセリやイチモンジセセリはほとんど見かけなかった
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アサギマダラ
今回は特に蝶を探して歩いたわけではなく、カメラ散歩でたまたま撮った蝶だけなので特に珍しい蝶は登場していない
一応、絵になるのはこのアサギマダラくらいだろうか
野反湖の湖畔の林の中にヒヨドリバナが咲き乱れるポイントがありアサギマダラが乱舞していた
広角系のレンズで近接撮影をしながら、彼らと楽しい時間を過ごすことができた
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# by mustachio | 2017-08-26 15:00 | Comments(0)