還暦からのネイチャーフォト

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2019年 04月 23日

ネパールの蝶

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何回も「自然写真」の撮影で海外に出かけているが、目的のメインは野鳥で蝶は付随的なターゲットになる
ツアー会社を利用する時も個人的に出かける場合もあるが、同行者はすべて鳥屋さんなので蝶の撮影は「チャンスがあれば」という制約条件付きである
一般的に野鳥のベストシーズンと昆虫のベストシーズンは1~2ヶ月くらいずれがあるようで、野鳥の餌である昆虫は野鳥のシーズンには幼虫であることが多い
ネパールに出かける前にもネパールで蝶が多いのは6月ごろと聞いていたが、それを承知の上で春の遠征となった

ネパールは雨季の前、つまり乾季の最後だったが、思ったより蝶は多く楽しかった

タイワンモンシロチョウ
滞在中最も多く見た蝶はタイワンモンシロチョウ
高地のダンプスを除いてほとんどの地域で普通に見られた
この蝶を台湾紋白蝶と呼ぶのは台湾が日本領だったころの名残と思われ違和感があるが、要するにアジア南部に広く分布する普通のアジアモンシロチョウである
(英名は Indian Cabbage White)
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チョウセンシロチョウ
台湾に続いて朝鮮が登場する
こちらもけして朝鮮半島限定の蝶ではなくアジアに広く分布するシロチョウだ
実をいうとこの蝶は日本の蝶の中で人気がトップクラスのクモマツマキチョウの雌によく似ている(翅の先がオレンジ色の雄のほうに似ていればネパールでももっと人気が出ると思うが残念ながら地味な雌似なのだ)
タイワンモンシロチョウほど多くはないが、ルンビニなどでよく出会った
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ダイダイモンキチョウ
ブータンで見たことがあるダイダイモンキチョウと再会した
この時は平凡な翅裏の写真しか撮れていなかったが、今回は(ピントが少し甘いが)鮮やかなオレンジ色を撮影することができた
日本のモンキチョウとは鮮やかさの格が違う美しい蝶だ
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キチョウ
昔からなじんだキチョウという蝶は今いない(日本ではキタキチョウとミナミキチョウにスプリットされた)
英名で Common Grass Yellow はミナミキチョウのほうに該当するようなのだが
単純にキチョウとしておく
写真だけでは判定が難しいが、タイワンキチョウかもしれない
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シロオビアゲハ
このアゲハはアジアのいろいろな国で出会う普通種だ
ネパールではチトワン国立公園のロッジの花壇で撮影した
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コモンタイマイ
名前のコモンはCommonではなく小紋
日本の蝶ではアオスジアゲハやミカドアゲハの仲間である
ミカドアゲハによく似ているが尻尾(尾状突起)があるので、英名はミカドアゲハがCommon Jay、コモンタイマイがTailed Jay という
撮影地はシロオビアゲハと同じチトワン
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オナシアゲハ
迷蝶として日本でも記録のあるオナシアゲハ
アジアでは分布域の広い蝶で以前インドのアッサムで撮影している
(初対面はアフリカのマダガスカルだったがアジアのオナシアゲハとは種が異なるようだ)
今回はチトワン国立公園のジープサファリで撮影した
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ヒメアサギマダラ
この蝶はネパール到着の日にカトマンズの公園で撮影した
アサギマダラの仲間は類似種が多いのでフィールドでの同定が難しいが、後で図鑑をチェックしてヒメアサギマダラと確認した
日本でも南西諸島に定着し今では「日本の蝶」の一員でもある
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カバマダラ
チトワン国立公園の河原にはこのカバマダラが多かった
日本でも沖縄へ行けば普通に見られる蝶なのでアジアならどこにでもいるかと思って過去の写真をチェックしてみたが、海外でカバマダラを撮影した回数は意外と多くないようだ
基本的には熱帯地方の蝶なのだろう
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ガランピマダラ
今回のネパールではルリマダラ系の蝶をほとんど見かけなかった
写真が撮れたのが最も地味なこのガランピマダラ
英名がCommon Indian Crow というようにただ黒いだけのマダラチョウである
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ウラナミジャノメの仲間
ウラナミジャノメの仲間は割と数が多かった
ただ種類数がやたら多くお互いによく似ているので、採集し標本にでもしない限り写真だけの同定は無理だと思う
3枚の写真が同一種かどうかも定かでない
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アダムソンコジャノメ?
この蝶はアダムソン(アダムソニー)コジャノメではないかと考えているが、もちろん確証はない
他の情報があればご連絡いただきたい
撮影地はダンプスである
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ヒメシロオビヒカゲ
日本にはシロオビヒカゲもシロオビヒメヒカゲもいて紛らわしいがどちらとも違うアジアの蝶(タイなどでは普通種)
シロオビヒカゲを少し小型にした感じのヒカゲチョウだ
撮影はカトマンズの公園
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アオタテハモドキ
南西諸島で見られる日本のアオタテハモドキと共通種(同一種)
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タテハモドキ
こちらも同様日本と共通種
両種ともアジアのほうが本家本元で、アジアの蝶がたまたま日本に飛来して定着しただけなのだが
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ハイイロタテハモドキ
前2種と同様、東南アジアでは普通のタテハモドキだが日本では定着が確認されておらず迷蝶としての記録しかない
英名を Grey Panzy という灰色の地味な蝶だ
撮影地はルンビニ
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クロタテハモドキ
英名 Chocolate Soldier
インド、タイなどアジア南部では普通種
最初の出会いは最近事件があったスリランカだったと思う
この蝶もまだ「日本の蝶」としては認められていない
撮影地カトマンズ(ゴダヴァリ)
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リュウキュウミスジ
コミスジによく似た蝶
普通に同定すればリュウキュウミスジなのだが、もしかするとヒマラヤミスジかもしれないという期待もある
コミスジやリュウキュウミスジは3列目の白帯が個々の白斑として独立しているのに写真の蝶はほとんど隙間がなく帯状につながっているからだ
残念ながらヒマラヤミスジについての詳細情報がないのでこれ以上検討の進めようがない
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ヒメアカタテハ
世界中どこでも見かけるグローバルバタフライ
ネパールでは南のルンビニでも北のダンプスでも出会った
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コヒオドシ(ヨーロッパコヒオドシ)
日本のコヒオドシと同一種ではあるがどうも亜種が異なるらしい
写真のコヒオドシの前翅黒斑はそれぞれ独立しているが、日本で見るコヒオドシは内側から二つ目の黒斑が上下でつながり黒帯を形成している
ただそれだけの違いなのだが、気が付いてみると大変な感動を覚える
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タテハチョウ科の蝶(種名不詳)
残念ながら裏面だけの写真で同定不能である
撮影地はチトワン国立公園
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チャバネセセリ
セセリチョウ類はほとんど出会いがなかった
写真はルンビニの聖地で撮影したもので、チャバネセセリの仲間だと思うが種名までは特定できない
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ドウケシジミ
シジミチョウもヤマトシジミ系のものを除いてあまり見かけなかった
写真のシジミチョウはポカラの市内で撮影したドウケシジミ(英名は Common Pierrot )
初対面はスリランカで、その後タイでも出会っている
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シジミタテハ
シジミタテハというのはシジミチョウ科シジミタテハ属の蝶で日本には該当種がいない
シジミチョウよりは大きめでタテハの雰囲気が強くシジミチョウのイメージはない
過去にホシシジミタテハとメスジロシジミタテハに会っているが、今回はシジミタテハそのものを見つけた
日本の蝶でいえばミヤマセセリに似た感じの蝶だった
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キオビシジミタテハ
もう1種は前翅に黄色い帯が走るキオビシジミタテハ
どちらもカトマンズに近いゴダヴァリで撮影したもの
日本の蝶とは全く種類が異なる蝶との出会いはたとえようがないほど感動的である
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ヘリグロホソチョウ
ネパールの蝶の最後はホソチョウ
タテハチョウ科ドクチョウ亜科ホソチョウ属だが、日本にはドクチョウの仲間がいないので会えると嬉しい(今までにマダガスカルとスリランカでホソチョウに出会っている)
このヘリグロホソチョウはチトワンの河原にたくさん飛んでいたので飛翔写真も含めていろいろなシーンを撮影することができた
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# by mustachio | 2019-04-23 14:00 | Comments(0)