還暦からのネイチャーフォト

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2018年 06月 05日

チゴモズとブッポウソウ(松之山の自然)

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箱根から戻った翌々日、今度は新潟の松之山地区へ出かけた
(こちらは以前から計画していたものでBWツアーへの参加である)
国内のツアー参加は珍しいのだが、チゴモズとブッポウソウのきれいな写真が撮りたいという家内の意向を忖度したわが家の企画である
昨近は関東近県の自然観察フィールドの劣化が急速に進み、昔からの経験の範囲ではよいフィールドが見つからないのでツアー会社の専門情報も必要になってきている
個人的にも新潟県あたりにマイフィールドを開拓したいので、地域情報取得(ロケハン)もツアー参加の目的だった

松之山地区
松之山は新潟県十日町市に属するようで、その十日町には今年の春ギフチョウの観察に出かけている
棚田が有名な地域で温泉もあり、長野県栄村にも隣接して自然が豊かな地域だ
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松之山地区には美しいブナ林も多い
次の写真のブナ林は看板でわかるように「美人林」の名前がついている
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ターゲットバードであるチゴモズとブッポウソウは一応観察することができた
ただ鳥とカメラの間の距離が遠く、海外ツアーのようにシャープな写真は撮れなかったのは残念である
(他の鳥の写真も「電線止まり」がほとんどである)

チゴモズ
留鳥または漂鳥として日本に常駐するモズと異なり、チゴモズは渡り鳥で日本には夏鳥として飛来する
もともと数が多かったわけではないが近年個体数が激減し「幻の鳥」に近くなっているようだ
特徴は「頭が灰白色」「過眼線が太い」「腹部が白い」などがモズとの相違点
望遠レンズで何とか撮影できたが、かなり拡大しているので画質はお粗末である
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ブッポウソウ
こちらも数が激減しているという夏鳥
BW歴が長い家内などは「昔は東京でも観察できた」とうるさいのだが、今ではかなり山奥(それも高山ではなく民家のあるような場所)に行かないとお目にかかれないようだ(巣箱を設置して保護育成する地域も多い)
現地では、遠く離れた電線の上ではあったがカップルの求愛給餌なども観察でき、楽しい時間を過ごすことができた
海外のブッポウソウ(ニシブッポウソウなど)は色彩の派手なものが多いが、日本の(東アジアの)ブッポウソウは地味な色彩のため逆光では嘴と脚以外は真っ黒に写ってしまう
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ホオジロ
ホオジロは留鳥(または漂鳥)として普通に見られる鳥だと思うが、最近は数が減っているように思える
今回もはるか遠い「電線止まり」しか撮影のチャンスがなかった
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ノジコ
ノジコもホオジロの仲間
アオジとよく似ているがノジコは渡り鳥(夏鳥)である
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オオアカゲラ
ブナ林のキツツキはアカゲラではなく頭のてっぺんが赤いオオアカゲラだった
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サシバ
信濃川を横切る電線の上に猛禽がいた
サシバである
この鳥も夏鳥で冬は東南アジアへ渡っていくが、急速なアジアの開発で数が減ってきているようだ
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タニウツギ
植物ではタニウツギがまさにハイシーズンを迎えていた
ハコネウツギのように花の色が時系列的に変わることはないようであるが、基本的に花は淡いピンクで蕾は濃いピンクである
この植物は北海道から本州の日本海側に分布するようで、この季節の新潟の里山の美しさを実感することができた
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タムシバ
季節感に多少ずれを感じるのがこちらのタムシバ
個人的なイメージでは初春の花で4月のギフチョウシーズンに開花する
松之山地区は多少標高が高く、冬の積雪も多いので、今頃が開花時期になるのだろうか
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クロモジ
爪楊枝の原材料になるクロモジ
こちらも季節的違和感のある花が咲いていた
代表的な「初春の花」だと思うが、雪深い松之山は5月が初春ということなのだと思う
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ホオノキ
ホオノキにも花が咲いていた
こちらはイメージ的に初夏の花、昔から春の蝶を探して歩く林道でよく出会う大木の花だ
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ムシカリ
別名のオオカメノキのほうがわかりやすい
小さな花の集合体の周囲を大きな装飾花が取り巻くところが面白い
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ヤマボウシ
箱根でも出会ったようにこのシーズンの花
5~6月は木の花が一斉に咲く素晴らしい季節である
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スミレ
葉の先が尖っているので撮影時はノジスミレだと思っていた
写真を良く見るとどうも側弁に毛があるように見えるので「スミレ」としておく
広義のスミレには間違いないので
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タチツボスミレとツボスミレ
今年はスミレ類を観察する機会が多かったが、松之山ではほとんどスミレ類が見られなかった
1か所にタチツボスミレとツボスミレが隣り合わせに群落を形成しているのを見つけたが、他のスミレ類は見ていない
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ハナニガナとオオジシバリ
キク科ニガナ属の黄色い花はハナニガナとオオジシバリ
ハナニガナは5弁のニガナより花弁の数が多いが、オオジシバリはもっと多い
ハナニガナのほうは茎の先が枝分かれして多数の花をつけるが、オオジシバリのほうは1輪もしくは数輪である
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ノアザミ
アザミは似たような種類が多く識別に苦労するが、それは夏から秋の話
日本では春のアザミはノアザミとしておけばまず間違いはない
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オオイワカガミ
ちょうど1か月前、松之山と同じ十日町に出かけ、オオイワカガミに絡むギフチョウの写真を撮った
そのオオイワカガミが松之山ではちょうど見ごろだったので同じ十日町でもだいぶ気候の差を感じる(いずれにしてもオオイワカガミは日本海側の多雪地帯の植物だ)
葉の大きいイワカガミはオオイワカガミだとすぐわかるが、写真2枚目の葉の小さい方は普通のイワカガミではないかと思っている
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ツルフジバカマ
草原の中にピンク色のマメ科の花を見つけた
クサフジに似ているが花の大きさは倍くらいある
帰宅後、図鑑をいろいろ調べた結果「ツルフジバカマ」に行き当たった
花の色も大きさもぴったりなのだが花期が8~10月というのがひっかっかる
さらにインターネットを調べまくったところ「早いものは6月から咲き始める」との記述を見つけやっと確信が得られた
生まれて初めて見る花である
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マムシグサ
数が減っていく植物が多い中でこのマムシグサは元気が良い
今年の春もいろいろな場所で出会っている
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カキツバタ
美人林というブナ林の入り口に咲いていた
花のほうも「美人」を意識しているのだろうか
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ミズタビラコ
スギナが一面に生えているような水っぽい湿り気のある草原でキュウリグサのような小さな青い花の写真を何気なく撮影した
帰宅後、図鑑を調べるとキュウリグサは道端など普通の場所に生え、山地の水辺に生えるのはミズタビラコだという
花に花柄がなく茎に直接花がついているようなのでミズタビラコで間違いないと思う
もしそうだとすればこの花もライファー(初めて見る植物)になる
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チゴユリとナルコユリ
こちらはこの季節の常連
そろそろ梅雨入りの情報が入るころだ
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サイハイラン
フィールドで見かければすぐ名前が浮かんでくる采配蘭
過去に写真を撮影したのは1度くらいだが、今回もすぐ名前がわかった
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ニホンアマガエル
最近でこそあまり出かけなくなったが、6月になるとチョウセンアカシジミやウラキンシジミの写真に新潟の燕・三条方面へ遠征した
梅雨のころはフィールドにこのアマガエルが多く季節を感じたものである
松之山も棚田が多いせいかアマガエルの数は多かった
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ニホンカワトンボ
こちらも日本つながりのニホンカワトンボ
最近TVによく登場する大学もニッポンではなくニホンが正しいようだ
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アオバセセリ
BWツアーで蝶の写真を撮るのは自分の得意技なのだが、今回はウスバシロチョウが少しいたくらいであまり蝶を見なかった
ただ、東京へ戻る直前のフィールドでアオバセセリに巡り合った
少年時代のあこがれだったアオバセセリは、リタイア直後裏高尾などに撮影に通ったものだがここ数年は全くご無沙汰していたのだ
ヒメジョオンに絡む光沢のある青緑が「大昔の感動」を思い出させてくれた
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# by mustachio | 2018-06-05 11:00 | Comments(0)