人気ブログランキング | 話題のタグを見る

還暦からのネイチャーフォト

mustachio.exblog.jp
ブログトップ
2024年 02月 29日

2024「2月の花」

2024「2月の花」_b0144049_16061872.jpg
今日は2月29日
「うるう日」といって4年に1度の特異日である
今まであまり意識したことがなかったが、80代に入るとさすがに「次の2月29日」が覚束なくなるのだ
(2024年に入ってあっという間に2か月が経過してしまったのにネイチャーフォトに関しては何の結果も出していない)
体調面の制約もあってTVかPCの前ばかりで毎日を過ごしておりフィールドからご無沙汰していたが、昨日(28日)は久しぶりに好天に恵まれたので家内と二人栃木県へ春の花を探しに出かけた
行き先は過去に何度か出かけている栃木市の「花之江の郷」、私営の自然公園で中のレストランを利用すれば園内散策ができる
2月なのであまり期待していなかったがフクジュソウやセツブンソウなど早春の花と再会できたので月が変わらないうちにレポートしておく
明日からはもう3月なのだ

セツブンソウ
この日のメインターゲットフラワーはセツブンソウ
名前の通り節分のころに花を咲かせる早春の花だ
石灰岩地の樹林内に群生する植物で、20年以上前、リバーサルフィルムで花の写真を撮っていたころは3月になると秩父方面へ探しに出かけた
有名な群生地は秩父の小鹿野にあり、ちょうど10年前のブログに記録があるのでまずリンクを張っておく

そして今年の話に戻るが、たまたまインターネットで「花之江の郷」にセツブンソウが咲くことを知った
しかも2月には花が見られるという
ただ今年の2月後半は天候に恵まれず少しタイミングが遅れ、現地を訪れたのは2月末ギリギリだった
かってに秩父小鹿野のフィールドのような群生地をイメージしていたので多少は勘が狂ったが、それでも疎林の中にセツブンソウの花が何株か確認でき、撮影に楽しい時間を過ごすことができたので成果をご披露しておきたい
2024「2月の花」_b0144049_11405668.jpg
2024「2月の花」_b0144049_11413236.jpg
2024「2月の花」_b0144049_11415042.jpg
2024「2月の花」_b0144049_11420661.jpg
2024「2月の花」_b0144049_11423799.jpg
2024「2月の花」_b0144049_11425467.jpg
2024「2月の花」_b0144049_11430990.jpg
2024「2月の花」_b0144049_11432903.jpg
フクジュソウ
セツブンソウとセットでイメージする春の花がこちらのフクジュソウ
基本的には山地の明るい林内に花を咲かせる野生植物だが、栽培が容易のようで郊外の一般住宅地でも庭先に花を見る機会はある
個人的にはこちらも「秩父の花」の印象が強く、まず思い浮かべるのが吉田町の野生地だろうか
この日もセツブンソウの近くに黄色い花を咲かせていたが「花之江の郷」には数が少なく、群生写真は別の場所で撮影した
2024「2月の花」_b0144049_17314906.jpg
2024「2月の花」_b0144049_17325352.jpg
2024「2月の花」_b0144049_17332378.jpg
2024「2月の花」_b0144049_17334706.jpg
カタクリ
疎林の林下に1輪だけカタクリが咲いていた
今年の初カタクリだ
例年だとカタクリの初見はギフチョウのシーズンである4月になることが多いが、今年は2月の出会いになった
2024「2月の花」_b0144049_11494341.jpg
アズマイチゲ
カタクリはユリ科で例外となるが、スプリングエフェメラルと呼ばれる植物にはキンポウゲ科が多い
イチゲの仲間も次のミスミソウ類も雑木林の葉の芽吹き前に太陽光をしっかり浴びて花を咲かせ、木の葉が茂るころには枯れてしまう
(花といってもキンポウゲ科の植物の花弁のように見える部分はたいてい萼片であるが)
2024「2月の花」_b0144049_11500461.jpg
2024「2月の花」_b0144049_11502406.jpg
2024「2月の花」_b0144049_11504667.jpg
ミスミソウ
花之の郷の林にはミスミソウが多く見られた
現地の立て札では「ユキワリソウ」と表示されていたが、正確な植物名としてのユキワリソウはサクラソウ科の別種で、こちらはミスミソウまたはオオミスミソウになる(場所が栃木県なので日本海側に分布するオオミスミソウではないようだ)
まあ名前はさておき、この日がピンク、白、紫と3色のミスミソウを楽しめた初春の1日であったことは間違いがない
2024「2月の花」_b0144049_11512516.jpg
2024「2月の花」_b0144049_11514316.jpg
2024「2月の花」_b0144049_11515574.jpg
2024「2月の花」_b0144049_11521043.jpg
ショウジョウバカマ
こちらもギフチョウシーズンと重なる春の花
シュロソウ科の植物だ
この日見かけたショウジョウバカマは花が地上に顔を出したばかりで、このように若い花には今まで出会ったことがないように思う
2024「2月の花」_b0144049_15081663.jpg
2024「2月の花」_b0144049_15083850.jpg
バイカオウレン
オウレンの花は小さいので見つけにくい
ここのオウレンは葉の形が鋸歯のある芹葉なのでセリバオウレンとコメントされる見学者がおられたが、花の形から判断して(少なくとも写真の花は)バイカオウレンだと考えている
2024「2月の花」_b0144049_15091431.jpg
2024「2月の花」_b0144049_15093154.jpg
シュンラン
名前の通り春蘭でまさに春の花
こちらも地上に顔を出したばかりのフレッシュな印象だった
2024「2月の花」_b0144049_15100231.jpg
2024「2月の花」_b0144049_15102041.jpg
スイセンとオオイヌノフグリ
2月はまだ花が少ないので普通はスイセンやオオイヌノフグリにもレンズを向ける
ただこの日は他の花が多く目移りしてしまって記録用にシャッターを押しただけだった
2024「2月の花」_b0144049_15105014.jpg
2024「2月の花」_b0144049_15112275.jpg
ネコヤナギ
木の花も咲き始めている
ネコヤナギの花もよく見ると葯のピンク色と花粉の黄色のコントラストが美しい
2024「2月の花」_b0144049_16523837.jpg
2024「2月の花」_b0144049_16525957.jpg
ロウバイ
初春の木の花といえばロウバイ
栃木市周辺にもポイントがあるようなのだがタイミング的に少し遅かったようであまりきれいな花は見つからなかった
2024「2月の花」_b0144049_16532455.jpg
2024「2月の花」_b0144049_16534813.jpg
2024「2月の花」_b0144049_16541350.jpg
ウグイスカグラ
このピンク色の小さな花はウグイスカグラ
あまり意識したことはないが初見ではないかと思う
まだ葉が出ない枯れ枝に花をつけていてあまり注目されずに散ってしまう宿命なのかもしれない
2024「2月の花」_b0144049_16543462.jpg


























# by mustachio | 2024-02-29 17:00 | 生態写真 | Comments(0)