還暦からのネイチャーフォト

mustachio.exblog.jp
ブログトップ | ログイン
2018年 10月 09日

2018秋の蝶・秋の花


b0144049_18113191.jpg
9月は雨が多かった
それでも(晴れ間を探すように)お彼岸前の1週間群馬の山荘に滞在し、周辺のフィールドをカメラを持って散策した
群馬県嬬恋村のバラギ湖、長野県東御市の池の平、長野県軽井沢などである
特に目新しい蝶や野草との出会いはなく平凡なものばかりだが、写真が溜まったので「秋の蝶・秋の花」として整理しておきたい


スジグロシロチョウ
バラギ湖でモンシロチョウらしい蝶を見つけた
嬬恋村は有名なキャベツの産地だが農薬散布があるのでモンシロチョウがいない(と思い込んでいた)
吸蜜中の蝶の写真を撮ったがモンシロチョウではなく翅に細く黒い筋のあるスジグロシロチョウだった
b0144049_18114588.jpg
ベニシジミ
ベニシジミは昔から東京近郊で普通に見られる蝶だった
そのベニシジミを最近ほとんど見ていないのは蝶が減ったというよりも、こちらが東京周辺のフィールドに出かけなくなったせいかもしれない
久しぶりに見た濃いオレンジ色の翅表を夢中になってカメラで追い回してしまった
b0144049_18115700.jpg
b0144049_18120717.jpg
b0144049_18122005.jpg
ミドリヒョウモン
ミドリヒョウモンは9月になると数が増えるように思う(特にメスの数が多い)
もちろんオスがいないわけではなく9月が産卵期になるのでメスとオスの絡みもよく見かける
ただこの時期のヒョウモン類は翅がひどく痛んでいて、外見は「高齢者」のイメージが強い
種族保存のために吸蜜して生殖活動をし卵を産むことは必要なのだが、高齢者の立場からは共感はあまり感じられず「年寄りの浅ましさ」のようなものを意識してしまう
b0144049_17192163.jpg
b0144049_17193646.jpg
b0144049_17200184.jpg
ウラギンスジヒョウモン
ウラギンスジのほうは翅がほとんど傷んでおらず元気なイメージだった
しっかり夏眠をとってこれからもうひと働きというところだろうか
地球温暖化の影響で蝶のライフサイクルが少しずれているのかもしれない
b0144049_17410254.jpg
b0144049_17411930.jpg
メスグロヒョウモン
メスグロヒョウモンのメスもアザミで吸蜜していた
こちらはかなり翅が傷んだ個体だった
b0144049_17413275.jpg
サカハチチョウ
意外だったのはこのサカハチチョウ(夏型)
普通この蝶は8月で姿を消すので今まで9月後半に観察した記憶がない
b0144049_17431844.jpg
キタテハ
年3回以上発生し成虫越冬もするので、9月にキタテハを見るのはごく自然なことである
写真の個体は越冬する秋型のように翅の外縁の切れ込みが鋭くないのでまだ夏型のようだ
b0144049_17573992.jpg
アカタテハ
このアカタテハは翅が全く傷んでおらず鮮やかな色彩だった
こちらも年3~4回発生(寒冷地は2回)なので生まれたばかりの新鮮な個体なのだと思う
b0144049_17575492.jpg
b0144049_17580605.jpg
クジャクチョウ
8月に湯ノ丸高原でクジャクチョウを撮影し今年最後かと思っていたが、9月でも蝶が全くいなくなった池の平で再会した
こちらも成虫越冬だが冬まではまだ間があるので秋の日差しを楽しんでいるようだった
b0144049_17583307.jpg
アサギマダラ
秋の蝶といえばアサギマダラの名前が浮かぶ
もちろん8月には発生しているのだが、9月になると長距離移動のエネルギー補給のためかヒヨドリバナやフジバカマなどで集団吸蜜する機会が多い
長野県では9月の一定の日にアサギマダラを捕獲しマーキングをしてから放蝶するといったようなイベントがあちこちで行われているようだ
b0144049_17584430.jpg
b0144049_17590154.jpg
イチモンジセセリ
このイチモンジセセリも秋の蝶
6月ごろから発生しているのだが秋(世代交代で秋に成虫となる世代)になると数が突然増える
子供のことは東京周辺でも普通に見られたが最近では見たことがない
b0144049_17591666.jpg
b0144049_17594889.jpg

アキノノゲシ/キク科
ここからは「秋の花」 スタートは例によって分類順とするのでキク科から
トップバッターは種名に秋が入るアキノノゲシである
ノゲシは普通春に咲くので別名をハルノノゲシともいうが、こちらは別種で秋に花が咲く
ノゲシよりは茎が細く繊細なイメージだ
b0144049_21270791.jpg
ヤクシソウ/キク科
こちらも秋の花
数は多くないが毎年山荘の庭に咲いてくれる
b0144049_21273888.jpg
イワインチン/キク科
岩場や砂礫地に生える高山植物
湯ノ丸山など浅間山周辺に多く、池の平湿原を巡る山道に多数咲いていた
黄色の花と緑の葉の対比が鮮やかだった
b0144049_21280796.jpg
b0144049_21283409.jpg
オケラ/キク科
オケラとは無一文のこと
あまり好ましい名前ではないが、花のつくりは個性的で面白い
総苞の部分を良く見ると木の枝を使った民芸品のような苞状葉がある
b0144049_21384247.jpg
コメナモミ/キク科
全体的には地味な植物だが、アップで見ると花が面白い
総苞片に腺毛が生えていて粘る  まさにウミブドウのようなイメージだ
こちらも秋の花の仲間である
b0144049_21385949.jpg
ゴマナ/キク科
秋の花はキク科のウエイトが高い
白い菊が野山のあちこちで咲くので同定に苦しむが、白い小さな花がゴチャゴチャと固まって咲くのはゴマナの確率が高いと勝手に思っている
湯ノ丸高原から池の平湿原にかけての林道脇には白いキク科の花が咲き乱れており、管理センターのガイドさんに種名を確認したところ間違いなくゴマナだとのことだった

b0144049_21405299.jpg
b0144049_21414642.jpg
b0144049_21430872.jpg
ユウガギク/キク科
優雅菊ではなく柚香菊
ヨメナに近い菊で花弁(舌状花)が白いのはユウガギクだと勝手に判断している
b0144049_21435069.jpg
ノコンギク/キク科
紫色の花なのでシオンかノコンギクかと思うが、図鑑によってはシオンは西日本限定とするものもあるのでノコンギクとすることにした
b0144049_20473206.jpg
ハキダメギク/キク科
夏から咲いているので秋の花というわけではないが、花が小さくユニークな菊だ
帰化植物で日本の菊とはだいぶイメージが違う
b0144049_20474389.jpg
オニアザミ/キク科
枯れた花のように見えるが蜂が来ているのでまだ現役なのだろう
オニアザミの特徴であるクモ毛がよく見えるので撮影した
b0144049_20475316.jpg
モリアザミ/キク科
鋭く尖る総苞片が目立つアザミ
こちらも「秋の花」だ
花よりも蕾の緑のほうが目立つ
b0144049_20481132.jpg
オトコエシ/オミナエシ科
形はオミナエシだが色が白いのでオトコエシ
オミナエシのオミナは女のことだ
オミナエシは「平成最後の夏」にも登場したのでここではオトコエシをとりあげた
b0144049_21320692.jpg
イヌトウバナ/シソ科
シソ科も秋に咲く花が多い
こちらは花穂が車輪状に段になってつくトウバナ(塔花)
イヌは冴えない、パッとしないのようなネガティブな形容詞だと思う
b0144049_21334830.jpg
ウツボグサ/シソ科
こちらも花穂が輪状になるが段と段が密着するので全体が円筒状になる
ウツボグサは基本的には夏の花だが9月でも元気に咲いていた
b0144049_21340175.jpg
キバナアキギリ/シソ科
「黄花秋桐」間違いなく秋の花だ
他に似たような花がないので昔から名前を知っている
サルビアの仲間で学名もSalvia nipponicaという
b0144049_21341217.jpg
b0144049_21342373.jpg
セキヤノアキチョウジ/シソ科
この花も昔から名前を知っている秋の花
アキチョウジ(秋丁子)も同じ紫の花で西日本(岐阜県以西)の花、セキヤノアキチョウジは関東・中部と棲み分けている
花柄に毛があるかどうかや萼片の形状など細かい相違点があるが見た目は同じようなものらしい(アキチョウジはまだ見たことがない)
b0144049_21343649.jpg
b0144049_21344773.jpg
ナギナタコウジュ/シソ科
花穂が薙刀に似ているといわれ、花が片側だけにつくのが面白い
写真ではわかりにくいがピンクの花には毛が生えている
b0144049_21345764.jpg
エゾリンドウ/リンドウ科
リンドウも秋の花の代表種
山荘に近いマイフィールドに咲くのはたいていエゾリンドウで葉は披針形で細く花はほとんど開かない
b0144049_17274128.jpg
アケボノソウ/リンドウ科
リンドウ科だがリンドウのイメージはなくセンブリの仲間である
山荘近くにザゼンソウ公園という草津町の自然公園があり、アケボノソウが自生しているので毎年見に行くことにしている
花弁にある黄緑と紫の斑がとてもかわいい
b0144049_17275509.jpg
b0144049_17280735.jpg
ハナイカリ/リンドウ科
数は多くないが池の平周辺で見ることができる
花冠は4裂し裂片の下部は線形の距になる
その形が碇に見えるので見ていて飽きない
b0144049_17283408.jpg
シラタマノキ/ツツジ科
シラタマノキの花が咲くのは6~7月で9月に花は残っていない
秋になると萼片が成長して蒴果を包む形になり白い球を構成するのでシラタマノキと呼ばれる
池の平周辺の遊歩道(登山道)で目にすることができる
b0144049_18043668.jpg
コケモモ/ツツジ科
同じようにコケモモも花が咲くのは6~7月で秋に見られるのは果実
コケモモの実は真っ赤で遠くからも目に付く
果実酒にするとうまいのだが、たいてい採集禁止の場所に実がなっている
b0144049_18050639.jpg
アサマフウロ/フウロソウ科
軽井沢でハクサンフウロと雰囲気の違うフウロソウを見た
ピンクの濃さが全く違う
図鑑でも確認したがご当地のアサマフウロのようだ
b0144049_18053569.jpg
ナナカマド/バラ科
秋になったのでまだ紅葉が進んでいないナナカマドに真っ赤な実がなっていた
鳥に食べられなければ冬まで持つはずだ
今年初めに北海道へ行ってナナカマドの実に集まるキレンジャクを撮影したのを思い出した
b0144049_18062596.jpg
サラシナショウマ/キンポウゲ科
瓶洗いのブラシのようなサラシナショウマが林の中に咲いていた
花穂を構成する個々の花には花柄があり、他のショウマ類よりは花穂が太く見える
b0144049_18064276.jpg
ヤマトリカブト/キンポウゲ科
亜種レベルなのか種レベルなのかよくわからないがトリカブトの仲間は種類が多い
多すぎてかつわかりにくいので群馬県や長野県で見るトリカブトはヤマトリカブトで片づけることにしている
夏の終わりごろから咲き始める秋の花だ
b0144049_18070515.jpg
イヌタデ/タデ科
通称アカマンマ
それでも小学校のころからイヌタデという名前は知っていた
東京都内でも普通に見られたのに、今では石神井公園など自然を意識した大きな公園くらいでしかお目にかかれない
b0144049_20423820.jpg
オオイヌタデ/タデ科
イヌタデよりは花穂が大きくピンク色も濃い
オオイヌタデだと思うが帰化植物のオオケタデも色が濃く花穂が大きい
正直なところどちらかわからないのだ
b0144049_20545547.jpg
ミゾソバ/タデ科
あちこちの湿地で見かける秋の花
何回も撮影しているので珍しくもないがアップがなかなかきれいに撮れたので取り上げることにした
b0144049_20565969.jpg
ヤマホトトギス/ユリ科
ヤマホトトギスとヤマジノホトトギスはよく似ている
花被片が反り返るのがヤマホトトギスでヤマジノホトトギスのほうは反り返らないという
もう一つの識別ポイントは花柱で紫の斑紋があるのがヤマホトトギス
写真の花は花柱に斑があるのでヤマホトトギスのほうだ
b0144049_20571160.jpg
ツユクサ/ツユクサ科
初夏から咲き始めて秋まで咲き続ける花
珍しい花ではないがしばらく見ていなかった
青紫の花弁が鮮烈に見えたので思わず撮影してしまった
b0144049_20572294.jpg
キンエノコロ/イネ科
分類順に整理すると最後はイネ科になることが多い
この花(花というより草のイメージ)は「猫じゃらし」の名で子供のころから親しんだ懐かしい花である
平凡な植物だが逆光気味に撮影するとなかなかきれいな絵になるのだ
b0144049_20573220.jpg






# by mustachio | 2018-10-09 17:00 | Comments(0)