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還暦からのネイチャーフォト

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2010年 02月 20日

マダガスカル紀行

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バオバブの木をご存知でしょうか?
私たちは2008年10月、マダガスカルを旅行しました
マダガスカルはアフリカ大陸の南東部にへばりついたような島国なので、インドの南東にあるスリランカとイメージがダブりますが、こちらは面積が日本の1.6倍もあるでかい国です
ちょうど50年前の1960年、私が大学に入った年(あの60年安保の年)にフランスから独立した共和国です
民族はマレー系が多いようでマレーシアやインドネシアと感じがよく似ています
都市部にはフランスの名残を感じますが、フランス人を追放してしまったという印象が強く、文化的には発展のペースが停滞しているような印象です

旅行の目的はもちろん自然観察が主体で、鳥や動物の写真を撮ってきました
アフリカ大陸とはモザンビーク海峡を挟んで400キロ離れており、アフリカとは全く生態系の異なる世界のようで、動物など固有種が多いのがマダガスカルの特徴です

マダガスカルの鳥

マダガスカルの鳥の写真を整理していて改めて認識したが種名にマダガスカルの付く鳥が非常に多い
要するにそれだけ固有種がいるということで、見た鳥の種類の多さにこだわる人には絶好の探鳥地となっている
今回はマダガスカルの名前が付く鳥からアイウエオ順に写真を掲載することとしたい

マダガスカルアオバズク
鳥にはあまり詳しくないのでただのアオバズクとどう違うのかコメントできないが、図鑑ではendemic(固有種)と説明されている
可愛い顔を比較的アップで撮ることができた
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マダガスカルアオバト
日本でも見られるアオバト(ブルーではなく黄緑に近い青だが)とよく似ている
種の区別はDNA鑑定によるのだろうか
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マダガスカルオウチュウ
オウチュウは全身真っ黒で尾の先がツバメのように二股に分かれる
東南アジアには普通の鳥だが、マダガスカルのオウチュウはくちばしの付け根部分に立派なひげ(タテガミ)をはやしており、英名は Crested Drongo という
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マダガスカルカンムリカワセミ
日本のカワセミと大きさは同じくらい
あまり目立たないが頭部に冠があり、嘴の付け根から肩にかけての青い帯がなく日本のカワセミとだいぶ印象が違う
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マダガスカルカンムリサギ
マダガスカルには普通のカンムリサギとマダガスカルカンムリサギの両種がいる
嘴が青く、脚がピンクなのがマダガスカルカンムリサギの特徴のようだ
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マダガスカルキジバト
写真が鮮明さを欠いているのが残念だが、中間色のグラデーションがきれいな魅力的なハトだった
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マダガスカルクロサギ
白鷺のまちがいではなく黒鷺である
鳥屋さんにとっては常識のようだが、一般的なクロサギにも黒いクロサギと白いクロサギがいる
固有種のマダガスカルクロサギにも同じように白いクロサギがいた
バックに映っている紫の花はアフリカ方面の桜(季節限定で一斉に咲く木の花)に相当するジャカランタ
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マダガスカルコノハズク
フクロウの仲間もマダガスカルの付いた名前が多い
渡りをしない土着の鳥はほとんど固有種として分類されるのかもしれない
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マダガスカルサケイ
サケイはユーラシア・アフリカに分布する鳥でとがった翼と短い脚が特徴(たしかアフリカで見たような記憶がある)
飛行スピードが速く、一気に長距離を飛ぶ鳥なのに、なぜマダガスカルの固有種なのだろうか
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マダガスカルサンコウチョウ
ブルーのアイリングで印象は日本のサンコウチョウによく似ている
写真はメスだが、オスのサンコウチョウは長い尻尾が白くてインパクトがあった
(オスの写真もあるが残念ながらピントが甘かったのでメスと雛の写真を掲載した)
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マダガスカルシキチョウ
基本的にオスは白と黒のモノトーンの鳥だが腹まで黒いタイプと腹が白いタイプの2種がいるらしい
こちらは腹が白いほうで普通のシキチョウと区別がつかない
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マダガスカルセッカ
セッカ自体が地味な鳥で、普通のセッカと固有種との差はよくわからない
無責任だがマダガスカルにいるセッカはマダガスカルセッカと割り切ることにした
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マダガスカルタイヨウチョウ
アジアには何種類ものタイヨウチョウがいるがマダガスカル本島にはマダガスカルタイヨウチョウとアルダブラタイヨウチョウの2種類しかいないという
マダガスカルシリーズに入れてしまったが、この写真はアルダブラのほうかもしれない
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マダガスカルチョウゲンボウ
チョウゲンボウは日本を含むアジア・アフリカに普通の鳥
マダガスカルチョウゲンボウは固有種というが、日本で見るチョウゲンボウとほとんど差がないように思えた
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マダガスカルハイタカ
日本でも繁殖するハイタカのマダガスカル固有種 私個人は鳥の専門知識が不十分で日本国内でもハイタカの識別は自信がない
ハイタカは渡り鳥だと思うが、マダガスカルのハイタカは渡りをサボっているのだろうか
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マダガスカルハタオリ
マダガスカルには2種類のハタオリドリがいて島の西側と東側に棲み分けている
こちらは東側に棲むマダガスカルハタオリでオスは頭が黒い
図鑑によれば西側に棲むニシマダガスカルハタオリは頭がまっ黄色だ
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マダガスカルミフウズラ
日本でもミフウズラは南西諸島のサトウキビ畑などに生息している
道路にも出てくるがすぐヤブに隠れてしまうので良い写真を撮るのは根気がいる
マダガスカルミフウズラも同様にシャイで、ぼけた写真しか撮れなかった
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マダガスカルヨタカ
どこの夜鷹でも昼間は地面の上にじっと座っていて見つけさえすれば簡単に写真がとれる ただ動きがなくて面白くない
マダガスカルヨタカもご多分にもれずじっとしたままで、固有種として独立した種が残るのは納得できる気がする
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マダガスカルルリバト
目の周りの赤が目立つ特徴のある鳩 マダガスカルは東半分に生息しているらしい
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次回はマダガスカル紀行(2)として「マダガスカルの付かないマダガスカルの鳥」の写真を予定しています

by mustachio | 2010-02-20 15:57 | Comments(0)


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