2011年 02月 06日
「コスタリカの鳥たち」の続きです 前をご覧になっていない方は右欄の「次のページ」のほうをクリックしてください コスタリカの鳥たち(3) ハチクイモドキ(Blue-crowned Motmat) ハチクイという鳥をご存じだろうか 英名 Bee Eater、 高速で飛翔し虫を捕食するカラフルな鳥である アフリカでは多くのハチクイを見たし、東南アジアにも棲息しているが、どうもアメリカ大陸にはいないようだ コスタリカにはハチクイモドキ(Motmat)がいた モドキは似ているという意味で勝手に日本人が命名したらしく、種別としては Motmat と Bee Eater は全く別のもののようだ 写真のハチクイモドキはホテルの餌台に来たものでこのような派手な鳥が身近に見られるのは素晴らしいと思う アオマユハチクイモドキ(Turquoise-browed Motmat) こちらは山の中で撮影 ハチクイモドキ類のチャームポイントである尾のラケットがはっきりと見える ミドリヤマセミ(Green Kingfisher) コスタリカはカワセミの種類はそれほど多くはないようだ(図鑑で6種) 写真が撮れたのは1種 ボートサファリで出会った ドングリキツツキ(Acorn Woodpecker) 遠く離れた木の上のキツツキを撮った 名前のようにドングリを集める習性があるという コスタリカキビタイシマセゲラ(Hoffmann's Woodpecker) 背面が写っていないのでわかりにくいが、背中に白と黒の横縞、首筋(うなじ)に黄色い帯がある 余談だがキツツキの仲間はほとんど例外なく赤い帽子をかぶっている(日本でいえばクマゲラもアオゲラもそうだ)彼らにとって赤色が何か意味を持つのだろうか? シロボシクロアリモズ(Black-hooded Antshrike) 日本にも蟻を捕食するアリスイがいるが、グローバルに見ると蟻の常食者は多い コスタリカにも Antbird(アリドリ)、Antshrike(アリモズ)、Antwren(アリサザイ)など仲間がたくさんいる タイランチョウの仲間 タイランチョウという名前は日本ではあまり耳にしないが、世界的に見るとスズメ目タイランチョウ科の鳥は数が多い 英名の総称は Tyrant Flycatcher でタイランはこの Tyrant から来ているものと思うが、個々の鳥の名前には(Tyrant を省略して) Flycatcher だけが付く鳥が多い この Flycatcher という単語は日本語を英訳する際、スズメ目ヒタキ科の鳥にも使われ、オオルリ、キビタキ、ムギマキなどの英語名がそれに該当する コスタリカに住むタイランチョウ科の鳥の名前の和訳も、タイランチョウ、ハエトリ、ヒタキモドキなどバラバラで分かりにくい 姿形も地味で似たような鳥が多いので、個々の写真のコメントは省略し名前だけを表示する ミヤマキクタイランチョウ(Mountain Elaenia) キバラメジロハエトリ(Yellow-bellied Flycatcher) シロハラオオヒタキモドキ(Brown-crested Flycatcher) オオハシタイランチョウ(Boat-billed Flycatcher) キバラオオタイランチョウ(Great Kiskadee) オリーブタイランチョウ(Tropical Kingbird) サカツラハグロドリ(Masked Tityra) 翼の縁が黒いハグロドリの仲間( Tityra )には今回初めて出会ったと思う(アジア・アフリカにはいないようなので中南米固有の鳥だろうか) 目の周りや鼻の部分が真っ赤でいかにも「酒面」らしく、親しみを覚える (日本でも見られるサカツラガンはこんな酒面ではなかったと思うが) アオボウシマイコドリ(Blue-crowned Manakin) マイコドリは色彩の美しい小柄の小鳥でコスタリカの鳥では人気が高いと思う オスのアオボウシマイコドリは頭部が青い目立つ鳥だったが写真は撮れなかった 掲載写真はメスだが緑単色でも十分美しい カンムリサンジャク(white-throated Magpie-Jay) サンジャクというのは東南アジアで見られるカケスの仲間で割と珍鳥のように思うが、コスタリカのサンジャクは割と身近にいてロッジの食堂近くまで遊びに来る この鳥はよく見ると顔が人間に似ており、しかも美人である 全くの個人的な見解だが、手塚治虫の火の鳥は本種とケツァールの合体作品ではないだろうか? シロオビミドリツバメ(Mangrove Swallow) 写真ではちょっとわかりにくいが、このツバメは背中の部分が青緑色だ(腰の部分に白帯がある) コスタリカには背中が緑だったり紫だったりのツバメがいて楽しい アカエリサボテンミソサザイ(Rufous-naped Wren) ミソサザイというと体長10cm以下の小型の鳥という先入観があるが、でかいミソサザイもいるものだ 写真はアングルが悪く特徴が出ていないが、実物はミソサザイの体型で体長は18cmもある 以下「コスタリカの鳥たち(4)」へ続く
by mustachio
| 2011-02-06 12:30
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