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2011年 02月 13日

コスタリカの鳥たち(4)

「コスタリカの鳥たち」の続きです
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コスタリカの鳥たち(4)

バフムジツグミ(Clay-colored Robin)
日本の国鳥はキジ、アメリカ合衆国は白頭鷲
この辺りは「常識問題」の範囲だが、イギリスやフランスの国鳥となると難しい
さて「コスタリカの国鳥」だが、実はこの写真のバフムジツグミが National Bird だという
ヒヨドリくらいの大きさで街中の公園にもたくさんいる平凡な鳥である 色彩もバフ色(黄褐色)でけして美しくはない
要するに低地から高地までどこにでもいて、誰もが知っているポピュラーな鳥なので国鳥となったようだ
国威を示す代表種ならケツァールなど他にいくらでもいる国なのに、ヒヨドリ(みたいな地味な鳥)を国鳥に選ぶところがラテンアメリカの国民性なのだろうか
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ミヤマクロウタドリ(Mountain Robin)
英名はどちらもRobin だが、こちらもツグミの仲間
American Mountain Thrush とも呼ばれているらしい
ヨーロッパを旅行すると街中でクロウタドリを見かけることが多いが、コスタリカでは街中にいるのはバフムジツグミで、ミヤマクロウタドリは山岳部にしかいない
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オナガレンジャクモドキ(Long-tailed Silky-flycatcher)
レンジャク科の鳥にはレンジャク属(Waxwing)と各種レンジャクモドキ属(Silky-flycatcher)があって、コスタリカには日本に来るレンジャクの仲間もいるようだ
今回レンジャクモドキを初めて見たが頭の形などレンジャクに雰囲気が似ている
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キイロアメリカムシクイ(Yellow Warbler)
写真のキイロアメリカムシクイは地味なメスのほうで、オスは鮮やかな黄色をしている
コスタリカの旅行ではあまり印象に残らなかったが、この後のガラパゴス旅行でこの鳥をたくさん見た
逆にいえば、ガラパゴスのムシクイはこの鳥だけで、この鳥の祖先が1000キロの海を渡って定着したらしい
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ウィルソンアメリカムシクイ(Wilson's Warbler)
単純なネーミングで発見者の名前を付けただけのようだ
Warbler は主にムシクイ、センニュウ、ヨシキリなどの仲間を表し、たとえば日本の鶯など英語では Japanese Bush Warbler という
コガラのように黒いベレー帽をかぶっているがこれはオスだけ、メスは頭もオリーブ色である
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ハシブトアメリカムシクイ(Gray-crowned Yellowthroat)
ムシクイの仲間はユーラシア大陸にも数が多く、アメリカ大陸にも多数のムシクイがいる
アメリカのものはすべて名前に「アメリカムシクイ」が付くようでコスタリカの鳥類図鑑には50種ものアメリカムシクイが載っている
すべて Warbler が付くわけではなく、写真は Yellowthroat だ
草原の草の上で黄色い喉から黄色い声をはりあげて歌っていた
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クビワアメリカムシクイ(Collared Redstart)
英名の Redstart はジョウビタキのこと
つまり襟(カラー)付きジョウビタキの意味である
日本語訳ではすべてアメリカムシクイになってしまうのはちょっと寂しい
写真のピンが甘いのは残念だが、黄色い顔と赤い帽子の対比がとても可愛い
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レンガフウキンチョウ(Hepatic Tanager)
Tanager 、日本語では風琴鳥 
フウキンチョウの仲間はアメリカ大陸の鳥なのでコスタリカに行くまで縁がなかった
スズメより一回り大きく色彩にバリエーションがあって美しい鳥が多い
写真はメスなのでいまいちだが、オスはレンガ色でよく目立つようだ
(hepatic という単語を知らなかったので辞書を引いてみたら「肝臓(色)の」ということだった)
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ホノオフウキンチョウ(Flame-colored Tanager)
オオマシコやベニマシコなど日本でも赤い鳥に人気があるが、さすがに外国の「赤い鳥」は赤さが違う
けして派手な色なら何でもいいというわけではないが、こういう鳥は写真を見ているだけで楽しい
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キンズキンフウキンチョウ(Golden-hooded Tanager)
撮影条件の制約からひどい写真なので、この鳥の美しさが伝えられず誠に残念に思う
実はこの鳥は写真で見えない頭部が金色で、全体的には黒とブルーと金色と白で構成されるカラフルな鳥なのだ
平地にも多い割と普通種なので、また機会があれば挑戦したい
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ソライロフウキンチョウ(Blue-gray Tanager)
こちらは全体が空色一色の目立つ鳥だ
緑の中で見るとオオルリなどのブルーよりもずっと鮮やかに見える
後にエクアドルのグアヤキルの街中でも見かけた
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シロエリヒメウソ(White-collared Seedeater)
写真からの同定に苦しんだ鳥(同定の任にあたったのは私ではなく、家内のほうだが)
もともとヒメウソという鳥の名前は聞いたことがない
Seedeater(種食い)ならかなりの数の小鳥が該当しそうだが、日本語にするとヒメウソという分類になるようだ
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ハナサシミツドリ(Slaty Flowerpiercer)
日本語訳で蜜鳥となる英語は Honeyeater,Honeycreeperなど多くの種類があるが、この鳥はずばり Flowerpiercer という
写真を見ると一目瞭然だが、すごい嘴を持っていて、これを花の根元部分に突き刺し蜜を盗むそうだ
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クロキモモシトド(Yellow-thighed Finch)
シトドというのは立派な日本語のようで広義のホオジロ科の鳥を指すようだ
ただホオジロそのものは Bunting という明確な英語がある
英語の Finch とか Sparrow の和訳としてシトドが使われることが多い
さて写真のシトドだが名前の通り全体が黒いのに腿の部分だけが鮮明な黄色になっている
ファインダー越しにこの黄色を見た時のインパクトは今でも忘れられない
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ホオグロスズメモドキ(Striped-headed Sparrow)
色といいい、大きさといいスズメによく似た鳥で、確かにスズメモドキだ
顔のあたりのデザインが全く違うので間違えることはなさそうだし、スズメのほうが愛嬌がある
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アカエリシトド(Rufous-collared Sparrow)
こちらのシトドは英語名がFinch ではなく Sparow
ただし外観はスズメではなくホオジロだ
濃いオレンジの襟がチャームポイントで、すぐ近くまで来てポートレートを撮らせてくれた
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ムネアカイカル(Rose-breasted Grosbeak)
太く短い円錐状の嘴は確かにイカルだ(Grosbeakというのはそのような嘴のことらしい)
写真の鳥はポイントになる真っ赤な胸がはっきり見えるが、どうも幼鳥のようで頭が斑である
成鳥のオスは日本のイカルと同じように頭が真っ黒になる
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ムナフムクドリモドキ(Rose-breasted Oriole)
生物の名前にモドキと付けるのはその生物の主体性を欠くようで失礼だと思う
(蝶の世界でもキマダラモドキとかクロヒカゲモドキとかの名前があるが、最近はモドキと付くほうが希少種になってしまい、オリジナルのキマダラヒカゲやクロヒカゲよりはるかに貴重な蝶になってしまった)
現代の鳥の命名者ならムクドリモドキなどという名前は使わずそのままオリオールで通しただろう
黒とオレンジのジャイアンツカラーは好みではないが美しい鳥だ
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ボルチモアムクドリモドキ(Baltimore Oriole)
図鑑の順に掲載したコスタリカの鳥のトリ(最後)はボルチモア・オリオールとなった
オリオールとかカージナルとかのアメリカの鳥は、メジャーリーグの野球チームとして名前が先行して頭にあり、実際の鳥の姿形が浮かんでこない
写真のオリオールはメスで特徴がないが、オスは頭が真っ黒で精悍な鳥である
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by mustachio | 2011-02-13 14:03 | Comments(0)


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