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還暦からのネイチャーフォト

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2011年 04月 15日

2011/4/14 国上山

2011年のギフチョウ
蝶愛好家の春は普通、ギフチョウから始まる
もちろんギフチョウより早く発生する蝶はたくさんいて、ミヤマセセリ、コツバメなど典型的な早春の蝶だが、いわゆる普通種でキャリアを積んでくるとインパクトに欠ける
ギフチョウ自体は分布域が広くそれほど珍しい蝶ではなかったが、関東ではほとんど見られなくなって希少種の仲間入りをしたように見える
昔から昆虫少年のあこがれの蝶で、赤やオレンジの斑紋を持つタイガースカラーは何回出会っても胸をときめかせる
そんな訳でリタイア後は4月15日前後になると家内と二人、新潟まで足を運んでギフチョウを見ることが定例行事となっている
昨年は春の気温が低かったせいか、4月16日の新潟遠征は空振りに終わっていた(発生数も少なかったらしい)
一般的に蝶の発生時期は植物の開花時期と同様で毎年2週間程度のずれこみは珍しいことではないが、気温や日照時間の影響によるため、双方が同期する傾向はある
ギフチョウの発生はカタクリの開花時期や桜の開花時期とリンクするようで、経験によれば新潟ではギフチョウの発生と桜の見ごろが一致すると認識している

さて今年の新潟遠征だが、途中の関越道は関越トンネルを過ぎるとどこまで行っても雪景色、高速を降りた信濃川分水土手の桜もまったく開花していない
また今年もフライイングで敗退かとあきらめムードでカタクリ満開のフィールドを歩いてみると、汗ばむような春の陽気につられて何頭がが飛び出しはじめ、そのうちたくさんのギフチョウが山道を往復するようになった
発生初期のせいか新鮮で元気がよい個体が多く静止しないのが欠点で、あまりよい写真は撮れなかったが、カタクリをはじめとする早春の花たちとギフチョウで、春の一日を十分満喫することができた
(連日の気温上昇など、ごく短期間の自然条件の影響に対しては植物より昆虫のほうがはるかに敏感ということらしい)
昨年と違って特に天候不順もなく、今年の蝶は順調にスタートしたようだ

今年のギフチョウ
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最後の2枚は100ミリマクロの連写で撮影、かなりトリミングもしている
非常に動きが速いので狙って撮れる画像ではなく「下手な鉄砲」がなんとか当たったものだ

カタクリ
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ショウジョウバカマ
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オオミスミソウ
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アズマイチゲ
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キクザキイチゲ
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スミレサイシン
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マキノスミレ
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ナガハシスミレ
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エンレイソウ
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ミヤマカタバミ
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キクバオウレン
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タムシバ
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by mustachio | 2011-04-15 17:04 | Comments(2)
Commented by ダンダラ at 2011-04-19 10:40 x
同じ場所がフィールドのようですね。
私の場合はちょっとフライング気味でしたが、ちょうど良い時期にいかれたようでよかったですね。
ただ、今年はネットを持った人を何人も見かけて閉口しました。
カタクリ群落の中をずけずけ何の配慮もなく歩き回るので、自分のところに来ないように願いましたが、幸い撮影の邪魔をされることはありませんでした。
だんだん名前が知られてきて、撮影もしにくくなりました。
Commented by mustachio at 2011-04-19 20:43 x
去年は完全に振られましたが、今年は十分ギフチョウを堪能しました
本当は今週くらいがベストだったような気がします
連休には白馬方面も覗いてみようと思っていますので、現地でお目にかかれるかもしれませんね


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