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還暦からのネイチャーフォト

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2011年 05月 11日

ボルネオの自然(4)

ボルネオの蝶(その2 日本との非共通種) 
堅苦しいタイトルで恐縮だが、このページには日本の蝶類図鑑に載っていない蝶をアップするとご理解いただきたい
中南米など日本と遠い国で蝶の写真を撮ると種名の同定はほとんどお手上げになる
東南アジアでは日本と共通種がいるのである程度は種名を確定できるが、特にマレーシアについては新中古書として安く購入した蝶類図鑑を保有しているので、ほとんど同定が可能である
ただ英語の図鑑なので英名と学名までしかわからず、日本名がわからない
以前にマレーシアのランカウイを訪れているので半島部とボルネオとの共通種もかなり確認できた(スリランカとの共通種も多い) Endemic(地域固有種)はそれほど多くないようだ

Five-bar Swordtail
今回撮影できた蝶の中では最も美しいと勝手に判断している
とはいうものの、けしてレアな蝶ではなく、熱帯域アジアの普通種らしい  なぜなら現地の土産物屋にこの蝶の標本(装飾品)が売られているからだ
近くで吸水していたコモンタイマイと雰囲気が似ているが、2枚目の飛翔写真で見るように表面の白色部分が特に印象的だ
日本名はオナガタイマイ、英名は直訳すると「5本の縞と剣のような尾状突起」 一生忘れることのない蝶になりそうだ
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Black and White Helen
英名の通り黒と白のアゲハ(和名はシロオビモンキアゲハ)
シロオビアゲハやモンキアゲハに近い種だと思うが、赤色部分は一切なく黒と白のモノトーンだ
日本のクロアゲハ類は後翅に白い紋があっても前翅に白い紋があることはない
シロオビヒカゲのように前翅を斜めに横切る白線は印象的だった
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Lesser Gull
日本のシロチョウ類でいえばナミエシロチョウ、カワカミシロチョウ、タイワンシロチョウに近い種類だと思う
ボートクルーズの時に川岸の樹木に多数見られたので、生態行動的にはウスキシロチョウのような印象だった
写真はメスと推定される(オスは全体的に明るい色彩だ)
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Chocolate Royal
後翅裏面下部に光沢のある緑色の斑紋を持つシジミチョウなのでこの蝶だろうと推定したが、ちょっと自信がない
図鑑によればこの蝶は日本のキマダラルリツバメのように尾状突起を2本持つようだが、残念ながら写真からは確認がとれない
裏面に光沢のある緑の斑紋を持つ蝶は他にはないと思うのだが.......
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Clipper
スリランカで初めて出会った蝶に再会した
一見、ヤママユ系の蛾を思わせる大型のタテハチョウで日本に似たような種はいない
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Chocolate Soldier
この蝶もスリランカやマレー半島以来の再会になる
ただ、数が多い普通種でセピロクのロッジでは庭の中を飛び回っていた
ネーミングが的確なので英名はすぐ覚えられる
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Grey Pansy
チョコレートソルジャーよりもっと数が多いのがこのグレーパンジー
英語名のPansyは日本ではタテハモドキに相当するようだが、Grey Pansy, Lemon Pansy,  Peacock Pansyと似たような仲間が多い
日本にもいるアオタテハモドキは Eyed Pansy だ
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Bright Red Velvet Bob
英語のBobは急に(ひょこひょこと)上下に動く動作を示し、セセリチョウのイメージを良く捉えていると思う
この蝶は全くの初対面だがダークブラウンとオレンジの印象が鮮烈で、しばらくファインダーから目が離せなかった
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種名不詳
熱帯雨林の樹冠部(キャノピー)観察用として鉄橋が設置されているケースがある
この蝶はその鉄橋で見つけたもので非常に小さいシジミチョウだ
ただ翅表が確認されておらず、図鑑では一部の蝶しか翅裏が表示されていないので、種名の確認はできなかった
ジャングルの樹冠に棲息する蝶であることは間違いないと思う
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ボルネオのトンボと蜘蛛
今回の旅行では熱帯雨林や川の近辺が多かったので数多くトンボを見かけた
種名同定までは手が回らないが、せっかく写真を撮ったので数枚だけ掲載させていただく
最後の巨大な碇状の脚を持つ蜘蛛は雨林のキャノピーウォークで撮影したものである
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by mustachio | 2011-05-11 18:22 | Comments(0)


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