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還暦からのネイチャーフォト

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2011年 06月 12日

狭山湖周辺

狭山湖周辺
東京の水がめ「狭山湖」は我が家から1時間弱 もちろん高速を使わない一般道ルートである
湖の西半分は周辺を水道局が管理していて一般人は進入禁止だが、さらにその周辺は自然公園として整備されていて比較的野生生物が多い
6月になるとこの辺りを散策することが多いのはアカシジミやミズイロオナガシジミなどの平地性ゼフィルスを期待するからだが、ここ数年これらの蝶は激減してしまった
6月9日、家内と東京側、埼玉側と歩いてみたが、アカシジミは数頭見かけた程度、ミズイロオナガやウラゴマダラは目撃せず、ゼフィルスで写真が撮れたのはウラナミアカシジミだけだった

ウラナミアカシジミ
田んぼ周辺のカヤツリグサの中に隠れていた ウラナミアカシジミは昼間じっとしていることが多く、見つけるチャンスは少ない
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ヒメキマダラセセリ
個人的には6月の蝶のイメージ 今頃野山で良く出会う(発生は5月から)
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ダイミョウセセリ
ダイミョウセセリにはあまり季節感がない いつでもどこでもテリトリーを張っているように思える
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イチモンジチョウ
東京周辺では近似種のアサマイチモンジがいないので、識別に神経を使うことがない
この日はいたるところでこの蝶を見かけた
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テングチョウ
この蝶は典型的な越冬蝶 越冬した母蝶から春先に産み付けられた卵が、今頃成虫になるので新鮮な個体が群れを作っていることが多い
狭山湖周辺では普通種だ
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ヒメウラナミジャノメ
これも普通種 一月前くらいから発生しているので翅が傷んでいる
近似種のウラナミジャノメの写真が撮れていないので、今年は是非と思っている(今頃愛知・静岡方面に車で走れば撮れるはずなのだがスケジュールが合わない)
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クロヒカゲ
クロヒカゲとヒカゲチョウはどちらも東京近郊で見られる
黒っぽいのがクロヒカゲであることは間違いないが、個体差があり色の濃さだけで識別するのは難しい
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ヒカゲチョウ
色合い以外の識別ポイントは前翅裏面のデザイン 蛇の目と白線の位置関係などで区別する
この蝶はヒカゲチョウだと思うのだが.....
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コジャノメ
コジャノメにも良く似た別種がいてヒメジャノメという
おそらく狭山湖周辺にはいないと思うので、こちらは神経を使うことはない
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サトキマダラヒカゲ
昔キマダラヒカゲ1本だった蝶が(蝶から離れていた40年の間に)ヤマとサトに区分された
東京近郊にいるのはまず間違いなく「里」のほうだ
前翅裏面基部の3個の蛇の目が直線状に整列している
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ヤマボウシ
ここから植物編
典型的な6月の花 仲間のハナミズキより花期は遅いようだ 純白が遠くからでも目立つ
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ノイバラ
こちらも季節の花 少しピークが過ぎて茶色の部分が目立つようになってしまっていた
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スイカズラ
この花も経時変化で色が変わる 白から黄色に変わるのだが、昔の人は銀色から金色への変化とみてこの花の別名を「金銀花」という
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サイハイラン
森の中でサイハイランを見つけた
見ての通り采配の形をした蘭である 10年ほど前の仕事現役のころ、一時野草の写真を撮っていたが、その時は出会いがなかったような気がする
とにかく名前の通りの「采配蘭」なので初対面の気がしない
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セリバヒエンソウ
関東ではよく見られる可愛い花で、我が家の庭にも咲いている
ところがたいていの植物図鑑には載っていない
芹葉飛燕草といってキンポウゲ科の花で明治時代に中国から渡来した帰化植物のようだ
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キショウブ
帰化植物といえば、このキショウブも明治時代の外来植物らしい
今では「日本の花」のようなでかい顔をしてあちこちに自然の花として咲いている
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キジムシロ
春になると普通にどこでも見られる普通の黄色い花(近似種のミツバツチグリとの識別はちょっと難しい)
撮影に苦労したチャマダラセセリという希少種の蝶の食草なのできちんと頭に入っている
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キツネノボタン
変わった名前なので忘れるはずはないのだが、花が地味なせいか名前を思い出せないことが多い
植物も勉強しなおす必要があると自覚している
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オニタビラコ
田んぼの周辺でよく見かける春の花 キク科の花は似たものが多く図鑑なしで識別するのは骨が折れる
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ニガナ
ニガナは花弁の数が少ない清楚なイメージがあるので覚えやすい
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ハナニガナ
そのニガナにも何種類か種類があり、こちらのほうは花弁の数が多く他のキク科の花とまぎらわしい
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カヤツリグサ
カヤツリグサ科の植物であることは間違いないが、本種が正確にカヤツリグサであるかどうかちょっと自信がない
カヤツリグサの仲間は花が花らしくなく、図鑑でもほとんど表示されない(むしろ実の写真が載ることが多い)
普段は撮影対象になりにくい植物だが、たまたま群落の中にウラナミアカシジミを見つけたので記念に撮影してみた次第である
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by mustachio | 2011-06-12 09:37 | Comments(0)


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