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還暦からのネイチャーフォト

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2012年 09月 10日

フィンランド・ノルウェーの鳥たち(4)

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GREAT TIT (シジュウカラ)
小鳥編のトップはシジュウカラ
シジュウカラはヨーロッパからアジアの中央部(南北にはいない)に棲息する鳥なので北欧のシジュウカラは日本のシジュウカラと同一種である
ただ、ぱっと見た印象では同一種というのに違和感がある
ご覧頂いてお分かりのように白いはずの胸が黄色いのだ
確か東南アジアで胸の黄色いシジュウカラを見た記憶があるし、日本のシジュウカラも幼鳥は黄色みを帯びている
グローバルには黄色のほうが由緒正しいシジュウカラなのかもしれない
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BLUE TIT (アオガラ)
シジュウカラによく似た鳥だが、黒い過眼線がありその上に白い帯がある
帽子の部分は青みがかかるので BLUE TIT というらしいが、青みは確認できなかった
この鳥は日本では見られない
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WILLOW TIT (コガラ)
コガラも日本のコガラと同一種
見た目も日本のコガラと同じで違和感はない
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SIBERIAN TIT (シベリアコガラ)
こちらのシベリアコガラは北極圏にしかいない希少種だ
一見コガラに似ているが全体的に茶色(黄土色)がかかっており、特に頭の色が明るい茶色でコガラと違う
巣箱から顔を出しているところを良く見ていただきたい
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NOTHERN WHEATEAR (ハシグロヒタキ)
東ヨーロッパから中央アジアに棲息する鳥で東南アジアにはいない(日本にも記録があるようだが、もちろん迷鳥である)
私自身もオーストリアで初めて出会い今回は2度目の対面となった  というものの、苦労して探し当てたわけではなく、オウルの街中にも結構飛んでいて街の風景をバックにした写真が多い
都会に似合うようなデザインの小鳥である
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SPOTTED FLYCATCHER (ムナフヒタキ)
ヨーロッパに広く分布するフライキャッチャーのようだ
日本でいえばエゾビタキに近い鳥で頭頂に縦斑がある
最初に投宿したオウルのホテルの庭で出会った
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RED-BREASTED FLYCATCHER (オジロビタキ)
基本的には夏はロシアなどアジア中央部、冬はインド、インドシナと渡りをする小鳥で、渡りの途中で日本に渡来することもある
一昨年は埼玉県のある公園に冬の間定住し、家内と写真撮影に行ったことがある
イギリス・フランスなど西ヨーロッパにはいないようで、同行英国人たちは大喜びしていた
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PIED FLYCATCHER (マダラヒタキ)
PIEDという英語はマダラのという意味なのだが、もとはMAGPIE(カササギ)が語源らしい
確かにカササギとよく似た黒白ツートンカラーのヒタキである
オウルの公園で写真を撮ったが、樹木の中で動き回るため結構苦労させられた
基本的にヨーロッパ(冬はアフリカ)の鳥で、日本では舳倉島で1件記録があるようだ
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RED-FLANKED BLUETAIL (ルリビタキ)
ルリビタキはヨーロッパの鳥ではなく東アジアの鳥
それでもフィンランド東部までは勢力範囲(繁殖地)にしているようで高い木のてっぺんで良く鳴いていた
ヨーロッパ人にとってはたいへん貴重な小鳥のようで、同行者たちは夢中になって写真を撮っていたが、こちらは冷めていたので碌な写真は撮れなかった (日本にはいくらでもいるのに)
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COMMON REDSTART (シロビタイジョウビタキ)
何回かヨーロッパも旅行してきたので、実感としてわかってきたが、ジョウビタキ2種はヨーロッパとアジアで完璧に棲み分けがなされている
ヨーロッパはシロビタイで、アジアは日本と同じ普通のジョウビタキだ
写真のジョウビタキの英名はシロビタイなどの説明はなく、あくまでも「COMMON」である  シロビタイといっても日本のジョウビタキとあまり変わらないように思うが.......
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ARCTIC REDPOLL (コベニヒワ)
英名が示すようにヨーロッパからアメリカにかけての「北極圏」の鳥、日本でも冬鳥として記録があるらしい
アラスカにも多い鳥のようだが、簡単には出会えない珍鳥だ
柳系植物の花が好きな鳥のようだった
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EURASIAN SISKIN (マヒワ)
日本では冬鳥として割と普通に見られる
この鳥の棲息地はヨーロッパと極東アジアに限られていて真ん中のアジア中央部には棲息していない
何か地勢的な問題があるのだろうか
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GREENFINCH (アオカワラヒワ)
カワラヒワはヨーロッパとアジアで種が異なるらしい
英語名ではヨーロッパのカワラヒワがただのGREENFINCHで、アジアのほうがORIENTAL GREENFINCHということになる
日本のカワラヒワより確かに緑色が強いように思う
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YELLOW HAMMER (キアオジ)
こちらもカワラヒワと同じようで、ヨーロッパのものはキアオジ、アジアのほうはただのアオジということになる
ちなみにただのアオジの英名は BLACK-FACED BUNTING という
確かに北欧のアオジはまっ黄色だった
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REED BUNTING (オオジュリン)
こちらは夏の北海道の原生花園で出会うオオジュリンと同じ「オオジュリン」だった
この鳥の棲息域もヨーロッパと極東アジアに分極するらしい  文化度の高い地域を好むのだろうか
いずれにしても北欧と北海道は共通点が多い
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LITTLE BUNTING (コホオアカ)
コホオアカは数は少ないものの日本でも見ることができる
こちらはオオジュリンと反対でヨーロッパや極東アジアには棲息せず、アジア中央部(ロシア北部と中国南部)で渡りをするBUNTING(ホオジロ)だ
フィンランド・ノルウェーはロシアの延長ということで彼らの繁殖地になるらしい
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BRAMBLING (アトリ)
アトリは棲息範囲が広くユーラシア大陸全域に棲むらしい
日本や西ヨーロッパでは冬鳥だが、北欧やロシアでは夏鳥でこちらで繁殖する
数はかなり多いようであちこちで観察する機会があった
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CHAFFINCH (ズアオアトリ)
小鳥編のトリはズアオアトリ    頭が青いアトリだ
こちらはヨーロッパ・アフリカ限定種でアジアには棲息しないのだが、日本でも迷鳥として1件だけ記録があるようだ
頭の青灰色は上品で色彩的なセンスを感じる
最後の写真はアリスイとのツーショットなので良く見ていただきたい
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by mustachio | 2012-09-10 16:22 | Comments(1)
Commented by Health Ins at 2014-01-30 23:29 x
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