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還暦からのネイチャーフォト

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2012年 09月 16日

フィンランド・ノルウェーの鳥たち(7)

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LITTLE GULL (ヒメカモメ)
海鳥編のスタートはカモメから
北欧で最も印象が強かったカモメはこのヒメカモメだ
英名そのままに最小のカモメ  頭が黒いので夏羽のユリカモメに似ているがさらに小さい
夏羽のユリカモメはクチバシや脚が黒っぽくなるのだがヒメカモメは真っ赤だ
もう一つの特徴は翼上面が淡青灰色なのに裏側が真っ黒なこと フィンランドの湖沼の上を滑空する姿は幻想的で一生忘れないと思う
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BLACK-HEADED GULL (ユリカモメ)
比較対象のユリカモメだがオウルなど北極圏以南にはたくさんいた
棲息域はユーラシアからアフリカにかけてで、ご存じのように東京湾横断モノレールにもユリカモメの名前が付けられている
写真ではちょっとわかりにくいが、目の周りに前方が途切れた白いリング状の縁取りがあるのが可愛い

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COMMON GULL (カモメ)
英名の通り世界的普通種
日本周辺の固有種であるウミネコとよく似ているが、ウミネコはクチバシの先端が赤くその内側が黒いという特徴がある
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GREAT BLACK-BACKED GULL (オオカモメ)
オオカモメは北大西洋周辺の固有種で日本では全く記録がない
ノルウェーのホルネヤ島で撮影した鳥で、大型で迫力のあるカモメだった
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LESSER BLACK-BACKED GULL (ニシセグロカモメ)
日本名でセグロカモメというカモメがいるが、この鳥は英名HERRING GULLといい、世界的にポピュラーである   ただ日本名のように背中が黒くはなくただのグレイだ
日本名でオオセグロカモメというカモメは日本周辺の固有種でこちらは背中が黒い
ニシセグロカモメはオオセグロカモメのヨーロッパ版のイメージ
群れの中で背中の黒いのが目立つのがこのカモメだ
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BLACK-LEGGED KITTIWAKE (ミツユビカモメ)
北極海・北大西洋・北太平洋で繁殖する北国のカモメ
日本でも冬の東北・北海道で見ることができる
ノルウェーのバルデの街ではたくさんのミツユビカモメが巣を作っていた
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LONG-TAILED SKUA (シロハラトウゾクカモメ)
トウゾクカモメの仲間は北極圏(オオトウゾクカモメは南極大陸)で繁殖し、世界中の海を飛び回る行動範囲の広い鳥だ
自分で魚を捕食する他にカモメやミズナギドリから餌を奪い取るので盗賊の名前を付けられている
北極圏の雪渓が残る砂礫地でシロトウゾクカモメを見た
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COMMON TERN (アジサシ)
アジサシ類は世界各地で見ているがどちらかというと南の鳥のイメージが強い
このアジサシは英名のCOMMON TERNが示すように世界中に棲息域を拡げ、北半球の夏と南半球の夏を渡り歩く
ただ極北までは勢力を伸ばさないようでフィンランドも北極圏に入ると姿を見せなかった
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ARCTIC TERN (キョクアジサシ)
世界を股にかけて南北移動するアジサシも大したものだが、このキョクアジサシの行動力はさらに凄い
繁殖地は北極海沿いのユーラシアと北アメリカなのだが、冬になると南極まで移動するのだ
何もそこまで極端にやることもないように思うのだが、アジサシとの勢力争いがあるからだろうか
今回の旅行では、北極圏内のアジサシはクチバシと脚が真っ赤なキョクアジサシだった(アジサシのクチバシは赤いケースもあるが少なくとも先端は黒いので区別できる)
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BLACK-THROATED DIVER (オオハム)
蝶でも鳥でも動物の写真は油断すると大失敗する
比較的近い距離でこのオオハムを見つけた時はいい写真が撮れるのを確信し、とりあえず1~2枚シャッターを押した後、カメラをスコープ一眼に切り替える準備に入った
ところがカイツブリのように一度潜水したオオハムは水面に姿を現さない
5分ほど待ったあと見つけたのははるかかなたの水面だった
このオオハムはユーラシアの北極海沿岸で繁殖するが冬には日本でも見ることができる
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GREAT CORMORANT (カワウ)
このカワウは東京の上野動物園などにいるカワウと同一種
ただ写真を撮るときに腰の部分の大きな白斑が気になった
帰って図鑑を調べてみるとこれは婚姻羽(求愛羽)のようだ カワウは留鳥なので日本では繁殖期の羽を見落としていたということらしい
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SHAG (ヨーロッパヒメウ)
日本にいるヒメウは北太平洋に棲む鳥で、こちらのヒメウはヨーロッパ限定だ
ノルウェーのホルネヤ島では営巣するヨーロッパヒメウのアップを撮ることができた
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EURASIAN OYSTERCATCHER (ミヤコドリ)
バードウォッチング歴30年を超える家内にいわせるとミヤコドリは昔は珍鳥だったらしい
最近では千葉の三番瀬などでかなりの数を見ることができる
基本的には海岸の鳥で、海鳥に分類するのは不適切かもしれないが、ノルウェーの海岸では何回もミヤコドリに出会った
クチバシと目のオレンジ色が印象的で、写真としてはなかなかいいものが撮れたように思う
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by mustachio | 2012-09-16 21:00 | Comments(0)


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